この度、里山暮らしを助けてくれる新兵器を2つ導入しましたので、その事を書いてみたいとおもいます。
以前に「里山再生プロジェクト」で書きましたが、一昨年より荒廃地の開墾を進めて来まして、昨年の冬前に大きくなった雑木を伐採し果樹を植えるスペースの日当たりを改善しました。
雑木を切って日当たりが良くなったのは良いのですが、問題は大量の切った木をどう処分するかです。
太い物は薪ストーブの有る方に冬場の燃料として処分していただけます。
(これにも問題が有りますが、それは後述します)。
ですが、この様な細い物はストーブに入れてもすぐに燃えてしまうので、あまり好まれません。
で、それを考えて昨年の春に設置したのが「ドラム缶炭焼き窯」です。
(昨年の設置から最近使い勝手を良くする為の改善をしてます。それはまた別の記事で。)
この炭焼き窯で炭や畑に使う草木灰に出来ますが、その為には、必要な事が有ります。
写真の様なチェーンソーで切り倒した木を、太い幹、細い幹、先の方の細い枝に切り分け無いとならないのです。
太い幹はエンジンチェーンソーで切れば早くて良いのですが、細い幹や先の細い枝はチェーンソーだと重くて使い勝手が悪くて・・・。
なので、それらはナタか手ノコで切っていましたが、時間が掛かって効率が悪過ぎます。
そこで今回導入した新兵器の一つ目が、これ。
重さが約3kgなので、片手でも使えます。
(*片手使用は、説明書で『厳禁!』となってますので、やる方は自己責任で!)
窯を木でいっぱいにする程度でしたら、バッテリーの半分も使いません。
満充電で切り続けて、だいたい一時間くらい使えます。
太い物は切るのに時間が掛かってバッテリーの消耗が激しいですが、その様なものはエンジンチェーンソーで切りますので問題無しです。
これのお陰で、細い物は何とか片付いて行くのですが、
先にも書きました様に太い物は薪ストーブの燃料として重宝されるのですが、これをどう搬出するかが大きな問題なのです。
太い物は結構な重さになるので、長いままだと重くて運ぶのが大変。
では、細かく切ってしまうと手で持って運べますが、太い部分はそれでも重いです。
それに個数が増えるので搬出に時間も掛かります。
しかも、この開墾している所へのアクセス路は4つ有りますが、どれも軽トラックも運搬車も入れません。(そもそも『あぜ道』程度の道しか無いです。)
しかも、こんな急(ピンクの矢印ライン)なので「手押し一輪車(『ネコ車』って呼ぶ地方も有る)を押し上げるだけでも一苦労ですし、よしんば押し上げても、木を乗せて降って来る時ブレーキが無いので、ずっと持ち手を掴んで支えているのは無理です。
他のルートも、
こんな道幅ですし、道は荒れていますし、
横方向から見ると、ここも、こんな急勾配で・・・。
他の2つのルート(写真は載せてませんが)、そこも似た様なもので。
なんか良い手は無いかと思っていたところ、
今回導入した「充電式チェーンソー」のカタログに、同じバッテリーで使える「充電式運搬車」が載っていました!
サイズ的にも最適サイズですし、タイヤが耕運機の様なパターンで荒地でも強そうですし、電動なので動かす度にエンジンを掛け直す必要も無い。
おまけにディスクブレーキが付いているので、下りだって安心!
『これしか無い!』と思って、農機でお世話になっている近くの「大原商店」に早速連絡してデモしていただきました!!
(以前行った時、カウンターの所に『デモやります!』ってマキタのポスターが貼ってあったのを思い出したんです。)
結果は・・・残念ながら、良いかと思ったタイヤがスリップするし、登坂力が足らなくてずっと押して無いと駄目。(もっともカタログ値の倍以上の急坂なので、製品がダメな訳では無く、当たり前なのですが)
また、後ろの補助輪が地面が左右に傾いた所では逆に引っ掛かって邪魔。
ずっと持ち上げて無いと駄目なのですが、空荷でも結構重くて。
せっかくデモして頂いたのに申し訳無いなと思って、後ろの補助輪を改造して1輪にしてとか考えましたが・・・導入は断念。
じゃ、何が2つ目の新兵器かと言うと、
これです!エンジン式一輪車です!!
『電動一輪車のデモをしてもらったけど駄目だった』と先日近所の方に話したところ、『◯◯(この方の親戚)の倉庫にエンジン式一輪車(これの事)が有るで使いなれぇ(有るので使いなさい)。エンジンはかまわん(整備しない)とならんだろうけど』との事。
早速倉庫に出向いて状況確認。
20年近く動かして無いらしいので、果たして動くかどうかです。
まず点火プラグを外してプラグに火が飛ぶか確認。
火が飛ぶので、プラグ穴から燃料の混合ガソリン(2ストロークエンジンです)をスポイトで少し入れて、すぐに点火プラグを取り付け始動チェック。
とりあえず初爆はするけれど、それ以上が続きません。
これは、典型的にキャブレターが汚れている症状なので、バラしてみると予想通りキャブレターの中のガソリンが腐ってて、ガム質でグチャグチャ。
なので一晩キャブクリーナーに分解してどぶ漬けし綺麗にして、ダメになったフロート室のパッキンを交換してキャブレターは再生完了。
試運転してみたら動くには動いたのですが、再始動性が非常に悪い。
点火プラグを火花が飛ぶかチェックしてみると、飛んだり飛ばなかったり。
点火系を分解してチェックするとポイントの隙間が広過ぎていたので、研磨・隙間調整して無事復活です。
こう言うの得意なんですが、手が非常に汚れるので作業中の写真は無しです(笑)。
例の急坂を試運転した結果は、何より凄いのがバルーンタイヤで急坂でもスリップしないし、道が荒れていても良い感じにショックを吸収してくれて、どんどん登って行きます。これは使えます!!!
無事に直ったので気を良くして。(新しい玩具が手に入ると燥ぐんです 笑)
以前直しかけた、沢の橋が掛かっていた所。
詰み掛けだった石垣ですが、
一気に積み直して、折り畳み式の鉄製ラダーレールを渡して、橋も完成。
これで、このルートからも伐採木の搬出が出来る様になりました!
このエンジン式一輪車にも頑張ってもらって、伐採木の搬出だけで無く色々やって行きたいと思います。
2021/05/01
<荷台改良>荷台に金属ネットとガードを設置。
フレームの間から積荷が落ちてしまうので、ホームセンターで金属ネットを購入して、それの固定を兼ねてガードを設置しました。
ガードは最初は強度を考えて金属製と思いましたが、里山の風景にはこの方が良いかと思って木材で作りました。
雰囲気は良いですが、強度不足なら金属角パイプで作り直せば良いかな?(笑)