田んぼの準備①畦整備・春耕起・水入れ

今年も田んぼの準備の季節になりました。
もう少し早く始めたかったのですが、なかなか晴れた日が続かず、やっと行えました。

今回は畦整備、春耕起、水入れまで行いましたので記事にしてみたいと思います。

まず、肥料の散布です。
この作業は多少田んぼが湿っていても可能なので、今回に先立って行ってます。

多くの農家さんが動力噴霧器を使うのですが、肥料(10kg以上)+動力(エンジン)と『半端なく重い』ので、我が家では「グリーンサンパー」(写真のオレンジのリュックみたいなの)で撒きます。

「グリーンサンパー」はオレンジのリュックみたいな所に撒く物を入れ、手に持った筒状の所を左右に振って『重力+遠心力』で肥料を飛ばします。
人力ですが、うちの様に6aほどの広さであれば、これで十分です。

肥料を撒いてから2日、ここまで4日ほど天気が良かったのですが、明日から少し崩れそう。
なので、今日一気に進めます!!!

まずは畦の草刈り。
春先で、そんなに草も伸びてませんが何故刈るのか?
これには理由が有って、後ほど話します。

春先で草も柔らかいので、草刈機はナイロンコードを使います。
ここらでは『紐カッター』なんて呼んだりします。

まず、我が家の通称「東の田んぼ」を片付けて、

続いて「上の田んぼ」の草を刈ります。

では、何故、それほど伸びて無い草を刈るのかと言いますと、畦塗りしやすくするのもありますが、

これです。(赤丸の所、穴が開いてますよね?)

これ、冬の間にモグラが開けた穴、「モグラ穴」なんです。
これを塞いでおかないと、田んぼに水を入れても抜けていってしまうのです。

「モグラ穴」が草の下になっていては分かりにくいので、先に草刈りをするのです。

畔波板を入れた所にも「モグラ穴」が有りました。

畔波板を深くまで(地中35cmくらい)入れてますので大丈夫とは思いますが、ここも念入りに叩いて塞ぐつもりです。

「モグラ穴」を潰すべく、木槌で畦を叩いていきます。

この作業には、もう一つの目的『ダレた畦を叩いて直す』のも有りますが、昨年、畦の修復は行ったので、今年は「モグラ穴」対策がメインです。

とは言っても、写真の赤い線の位置まで持ち上げて振り下ろすので、結構力が要ります。(「この写真は、昨年、畦の修復を行った時のものです。)

叩いた後は、こんな感じになります。

「東の田んぼ」を終わらせて、「上の田んぼ」を行いました。
(写真手前から、奥の茅を立て掛けている所まで)

ここで昼前になりましたので、春耕起は午後からにします。

すでに半分終わってますが、耕運機で耕していきます。

1年に2回(春耕起と秋耕起)の事なので、つい、やり方を忘れてしまって・・・。
写真では外周部分を先に耕してしまってますが、これはダメです。

と言うのは、耕運機で耕して行ってUターンするのですが、この向きを変える部分を「枕地」と言って、最初は耕さないでおいて、最後に耕すのが正解です。

耕してあると車輪が土を押し退けて掘れてしまって、後々都合が悪いのです。

約1時間ほどで、「東の田んぼ」全面、耕し終わりました。

次は「上の田んぼ」ですが、

ここで、我が耕運機の紹介。

耕運機の紹介は毎年書いている気がしますが、実は、この冬に燃料タンクの大改修を行いました。

以前から、どこからか燃料が染み出していて、長い間に農舎の床に溜まるのです。
分解してみた所、長年の湿気や燃料中の水分で、錆びて小さな穴が開いてました。
ドライバーで突いてみたら、錆だらけで穴が繋がって、大きい物は3mm程にも・・・。

開いたものは仕方が無いので、穴にトラスネジを入れてロウ付けで固定、最後に専用のコーティング塗料(ワコーズ社の「タンクライナー」)で内部コーティングしました。

燃料を入れてチェックしましたが、漏れて来ません!!!(当たり前だけど。笑)
これでずっと頑張って働いてもらえると思います!

さて、昼からは「上の田んぼ」です。

ここから始めて、奥を少し残してUターンして耕していきます。

こちらも約1時間程で、終わりました。

見ての通り、四角形では無く異形なので、縁に沿って耕して行くと、徐々にカーブがキツくなって上手くいきません。
耕した跡を見てもらうと分かりますが、真ん中辺りで真っ直ぐになる様に重ねて耕してます。(分かるかな・・・?)

最後に隅の所は耕した土が集まって高くなっているので、レーキ(トンボ)で均して春耕起は終了です。

春耕起が終わったので、水を入れます。

パイプから出た水が田んぼを掘らない様に、平たい石を敷いて、その上に石を置いて、そこに水が当たる様にしてます。

「東の田んぼ」も同じ様に。

多分、今年も苗が来るのは5月25日頃。
なので、そこから逆算すると1回目の代かきは5月10日。

今日は4月28日なので2週間ほども有りますが、田んぼに引いている水のパイプが我が家のは細く、入りきるまで時間が掛かるので、この日に入れたのです。

上に書いた様に、次は1回目の代かきです。
それまでに「源蔵寺棚田の再生」の事前準備、「タラの芽」を採った後の剪定、あと今年はもう一つ新しい事を始めようと思っているので、とやる事は盛りだくさん。
まぁ、ぼちぼち頑張ります!!!

畝立て専用機の続き

今日は昨年末に記事にした「畝立て専用機」の続きを記事にしてみたいと思います。

その前にいつもの前置きを。(笑)

今年の3月は暖かくなったと思えば雪が降ったりと例年より不安定な天候でしたが、4月になって、やっと春らしくなって来ました。

今の六ノ里は梅の花があちこちで満開を迎えて、いっぱい植えてある所では梅の良い香りが漂ってます。

では、桜は?と言うと、

私の住む栃洞地区、六ノ里でも標高の高い場所でも、これくらい蕾が膨らんでます。
この土日、気温が高そうなので一気に開花し始めると思います。

と言った具合に、どんどん春本番に向かってますので、

車のタイヤもスタッドレスからノーマルへ。
タイヤ交換をすると、やっと春が来た!って感じがします。

さて、ここから本題に入ります。

昨年末の記事中で紹介した様に「平高畝」用のアタッチメントの図面を制作し、地元の鉄工所に制作依頼していたのが出来上がってきました。

これが出来上がって来たアタッチメントで、錆止め塗装もしていただいてます。

実は受け取ったのはもう少し前でしたが、雪が降ったりと気温が低いので塗装を控えてましたが、やっと暖かくなったので作業開始と言う訳です。

これが今回、塗装に使う塗料でプラサフ(下塗り塗料:プライマリーサフェーサー)と農機用の赤色です。

赤色は別に車用でも一般用でも良いのですが、色を選ぶのも面倒なので農機用にしました。(笑)

また、すでに錆止め塗装をしてありますので、プラサフなしで『このまま色を塗っても良いか』とも思いましたが、塗料の馴染み具合が分かりませんので一応塗布します。

まずはプラサフを表裏各2回塗装します。

1回目に塗装して十分乾燥したら、表面が荒れている所は軽くサンディング(磨く)して傷を均してから2回目の塗装を行います。

塗装は下地の仕上がりが、本塗装の仕上がりに繋がります。
まぁ、車やバイクの様な嗜好品では無く、仕事の道具なので多少の傷なんて良いのですが、せっかく作るなら綺麗な方が良いでしょ?(笑)

プラサフが十分に乾燥したら本塗装です。
こちらも表裏に分けて2回塗ります。

この後はと言うと、気温がそれほど高く無いのと塗料の性質か乾燥速度が早く無いので、このまま農舎内に入れて1日以上放置して乾燥させます。

「桜まつり」の準備などで色々他にする事が有って、結果、十分乾燥させたので組み上げてみます。

ネジで固定している箇所以外の穴は畝の幅を変える為の物で、3段階に幅を変えられます。

畝立て専用機を車庫に運んで来て、本体に組み付けてみます。

当然と言えば当然ですが、思惑通りに上手い具合に組み付きます!(笑)

後は、土を掻き寄せるローターと畝立て部との高さの調整が必要ですが、これは実際に使ってみないと決められないので後日とします。

最後にこの畝立て専用機について紹介しておきます。

この機械はホンダのF810と言う耕運機に、今は無い(正確には合併した)「佐野アタッチメント研究所」という会社の畝立てアタッチメントを取り付けた物です。

この写真が通常の耕運を行う時のハンドル位置。
機械の後に人が付いて歩いて行きますので、耕した所を歩いて行く事になります。

通常の耕運ならそれでも良いのですが、畝立ての場合は、せっかく立てた畝の上を歩いて壊す事になります。

そこで写真の様にハンドルを前後逆にして機械の前に立って、後退りで畝立てしていきます。
この作業は固定レバーを緩めてやれば簡単に出来ます。
変速レバーの向きも、簡単に前後逆にする事が出来ます。

平高畝を立てられる畝立て専用機が完成したので早く試してみたいところですが、まだどこの畑も乾きが良く無いので、今はお預けをくらってる状態です。(笑)

もっとも、今年、田んぼに使用する肥料が順次届いて来てますので、先に5月の田植えに向けて畦直しや春耕起とやる事が有ります。

平高畝立ての本番は7月の蕎麦の植え付けですので、合間を見つけて少しずつ畝立てのテストをしていく予定です。

畝立て専用機を入手!

今年も早いもので、後二日。
昨日「お飾り」用の「餅」もつきまして、「正月」を迎える準備も整いました。

ですので、今日は、先日手に入れた「畝立て専用機」について、話をしてみたいと思います。(今回はちょっと長いです。笑)

今年「岐阜県」の「ふるさと水と土指導員」の「制度」を活用し、「源蔵寺棚田の再生」として「耕作放棄地」を「開墾」し「蕎麦」を育てました。

写真の様に「六ノ里」内外の方に協力して頂き、立派な「耕地」として蘇りました。
*このあたりは、「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトをご覧ください。

みんなの努力の賜物か、「六ノ里 源蔵寺」の「気候」が「蕎麦栽培」に合っていたのか、予想以上に良い「品質」の「蕎麦」が採れました。

元々は「六ノ里」の「景観整備」としてスタートした「蕎麦栽培」ですが、出来る「蕎麦」が「高品質」となれば、俄然、やる気も起きます!!

ですので、来年以降も「六ノ里 源蔵寺」で「美味い蕎麦」を作っては行きたいのですが、一つ問題が有ります。

と言うのは『「畝立て」をどうするか?』なんです。

「蕎麦」を育てる際の「種蒔き」の方法には「ばら撒き」と「すじ撒き」が有りますが、私たちは「収穫作業」以降の「し易さ」や、発生する費用、「蕎麦」の育ち方等から「平高畝」を作っての「すじ撒き」としました。
(これも「高品質」な「蕎麦」となった理由の様です。)

今年の「平高畝」は「六ノ里」の「専業農家」さんに依頼して、写真の様に作っていただき、その費用は「ふるさと水と土指導員」の「制度」で支払っていただけました。

しかし、一つの「実施場所」に、翌年も続けての補助は出来ないそうなので、翌年以降「トラクター」で「畝立て」をお願いすると、「自腹」で費用を払う事になります。

では、「畝立て」を自分で行おうとすると、

我が家には「小型管理機(こまめ)」と、それに取り付けて使う「畝立て機」が有って、写真の様に「畝立て」はしています。

ですが、今年実施の「耕地」の広さなら何とかなっても、来年実施する「耕地」は倍以上の広さで、そこの補助が切れた再来年になると、この「小型管理機」では手間が掛かって現実的では無くなります。

それでは、どうするか?
簡単に言えば「トラクター」と「畝立て」の「アタッチメント」を買えば良いのです。

が、我が家の場合「田んぼ」への「通路」が狭く、折角「トラクター」を買っても「田んぼ」には使えないので、「蕎麦栽培」専用になってしまいます。
また、置き場所も有りませんし、もちろん、購入資金も無いです。
(これが一番大きい! 笑)

そこで色々調べたところ、写真の様な「畝立て専用機」が世の中に存在するのが分かりました。(この写真は「ヤンマー」のサイトからお借りしました。)

存在するのが分かっても、当然「新品」は買えませんので「中古」を探します。
すると、先の「専業農家」さんから、我が家もお世話になっている地元の「農機具屋」さんが「中古」を持っておられるとの事!

早速、見に行って「平高畝」が作れそうなのと、「現状渡し」の条件で「破格な値段」となりましたので購入しました。

ここからは、持って帰ってから、の作業の様子です。

もちろん「現状渡し」ですから、「不具合」も有ります。

まず、「赤丸」部分、左側の「整形板」(「畝幅」を決める部分)が曲がってます。
また、この「整形板」は、「ネジ」を緩めれば左右に動くはずなんですが、長年、この幅で使われていた為か「固着」して動きません。(緑矢印)

それでは、一つずつ解決して行きましょう。

まず、「畝」の上に「マルチ(黒いビニールフィルム)」を張る写真の部品は、「蕎麦栽培」には不要なので取り外します。

この部品、「ウレタン・スポンジ」部品が「経年劣化」で崩壊してます。
ですが、この「ウレタン・スポンジ」部品の「類似品」は手に入るみたいなので「部品交換」すれば使えますから、「廃棄」はせずに「倉庫」にしまっておきます。
そのうち「畑」で使うかもしれませんから、ね。(笑)

次に「整形板」の「固着」は、取付られている「六角シャフト」との間に「土」が入って、そこに「湿気」が入って「錆」が発生した結果と思われます。

なので、まず「固定ネジ」に「潤滑剤(CRC- 556)」を吹付けて浸透させ、「固定ネジ」を取り外します。

それから「固定ネジ」の「ネジ穴」から「シャフト」との隙間に「潤滑剤(CRC- 556)」をたっぷり浸透させ、「プラスチック・ハンマー」で叩いて少しづつ動かして取り外します。

これが取り外した「整形板」です。

予想通り「六角シャフト」(上側の六角形のシャフト)は、「土」と「湿気」による「錆」が酷いですが、「ヤスリ」等で磨いてやれば問題無いです。

曲がっていた左側の「整形板」は「鈑金修理」しました。(写真は修理後)

「作業行程」は、まず裏側の「樹脂板」を外します。
と言うのは、そのまま「プラスチック・ハンマー」で叩いて曲げを直そうとすると「樹脂板」が割れる恐れがあります。
また「樹脂板」とは言え、曲げ直しの抵抗になるからです。

単品になったら「プラスチック・ハンマー」で叩き、「モンキー・レンチ」で挟んで曲げ直して「鈑金修理」は完了。
「樹脂板」も、長年、曲がったままで「癖」が付いてましたので、これは「熱湯」を表や裏からかけてあげれば自然に戻ります。

「整形板」を外して分かったのですが、「六角シャフト」と耕す「ロータリー・シャフト」が並行になっていません。(写真の2本の赤線)

観察した結果、「整形板」が曲がった際に押され、「六角シャフト」の取付部が曲がった様です。

こういう曲がった部品は、力任せに曲げて戻すと「クラック(ひび)」が入ります。
ですので、「六角シャフト」単体にして、地元の「鉄工所」に持って行って「バーナー」で炙って修正してもらいました。

次は「整形板」の間の、「畝」の上側を「整形する部品」です。
この「畝立て専用機」に元から付いているのは「丸畝」を作るもので、写真の緑矢印の様にカーブした形をしています。

私が作りたい「畝」は「平畝」と言って、写真の様な形状の「真っ直ぐな部品」が必要になります。

しかし、今回入手した「畝立て整形機」は「佐野アタッチメント研究所」の物だと分かりましたが、この会社は、今は無いので「純正部品」の入手は難しいと思われます。
(「佐野アタッチメント研究所」は合併して「アグリアタッチ研究所」となっています。写真は「アグリアタッチ研究所」のサイトからお借りしました。)

まぁ、難しい形状でも無いので、無ければ作れば良いのです。

と言う訳で、ここからは「平畝」を「整形する部品」を作っていきます。

まず、作ると想定される「畝幅」に「整形板」を固定します。

それから「整形板」の穴に適当な「シャフト」を通して、「畝」の上を「整形する部品」の「取付位置」を決めます。
写真では「整形板」の穴の一番下、つまり「畝」高さが一番低い位置にしています。

次にオリジナルの「丸畝」用の「整形する部品」から、「奥行き」や「高さ」、「曲げ角度」を計ります。

この部品の上側、立ち上がってる所に「切れ目」を入れて、カーブの部分を叩いて真っ直ぐにして、それから「切れ目」を「溶接」し直せば、一番簡単に出来ます。
でも、そのうち「丸畝」を作りたいと思う日が来るかもしれません。
なので、それは、やめます。(笑)

「奥行き」や立ち上がりの「高さ」で「ダンボール」を切って、立ち上がり部をオリジナルと同じ「角度」に曲げます。

「曲げ角度」は「ダンボール」で「仮固定板」を作って「テープ」で固定して、先程の「シャフト」に乗せてみます。

右側も同様に「ダンボール」で作って、中央での左右の「ダンボール」の重なり具合を検討します。

写真は先程より「シャフト」を通す高さを「整形板」の穴一段分上げてます。

この様に「整形板」の左右の位置や「シャフト」を通す高さを変えて、「作物」の種類ごとの「畝」の「幅」と「高さ」を想定し、左右の「整形する部品」を連結固定する「固定穴」を決めていきます。

なお、「整形板」の一番上の穴を使う「畝高さ」での「作物」は、我が家では思いつかないので検討していません。

「固定穴」が決まったら「ダンボール」を分解すると、左右の部品の「展開図」になります。

このまま「鉄板」に『けがいて』切り出して加工しても良いのですが、今回は、先程「六角シャフト」の曲げ修正をお願いした「鉄工所」で作っていただくので「図面化」します。

「展開図」を基にして「3次元CADデータ」にします。

「ダンボール」で作った「展開図」に無い、左右の「整形板」に嵌る部分は、オリジナルを計って「データ」化してます。

それぞれの部品に分けたのが、これです。

「2次元CADデータ」でも構わないのですが、左右の部品を同じ形状で作って、重ね合わせて使用するので、干渉具合も見たいので「3次元CADデータ」なのです。
もっとも「3次元CADデータ」が、一番慣れていると言うのが大きいですが。(笑)

「3次元CADデータ」を基にして、写真の様に「図面化」しました。
現在、これを印刷し、先程から記事中に出て来る「鉄工所」に「製作」をお願いしています。

「製作」をお願いすると『早く出来上がりが見たい!』と言う、厄介な性分では有りますが、

まぁ、外はこんな感じですので、『焦っても・・・ね』です。(笑)

「春」になって「雪」が消える頃までに出来上がれば良いな、と楽しみにしています。


注)記事中に「修理方法」を記した部分等が有りますが、記載の方法は、私の経験に基づいて行ったものです。よって、この記事をご覧になって、ご自身で修理等をされて不具合等が発生しましても、当方では保証は出来かねます。その点、よろしくお願いいたします。

燻炭と秋耕起

日に日に「紅葉」が良くなっている「六ノ里」の「栃洞」地区の写真です。

今年は「夏の猛暑」の影響なのか、遅れていた「椎茸」がやっと出て来ました。

この「原木椎茸」が、本当に美味いんです!
なので、やっと生えて来て凄く嬉しいです!!(笑)

さて、こんな「秋」真っ盛りに向かう「六ノ里」ですが、我が家も「秋の農作業」の「燻炭」と「秋耕起」を行いましたので記事にしてみたいと思います。

まずは「燻炭」から。

「燻炭」は時間が掛かりますので、午前中の早い時間に「籾摺り屋」さんに「籾殻」をもらいに行きます。

写真の2つの大きな袋、「フレコン・バッグ」と言いますが、これにほぼいっぱいもらって来て、作業を行う「田んぼ」に降ろします。

「フレコン・バッグ」の右側に立っている、裾の広がった筒状の物2本が「燻炭器」です。

「燻炭」作りの手順は、まず「燻炭器」の下部の広がっている部分に「藁」入れます。
それから、写真の様に「籾殻」を積んだら、筒の上部から「火種」を落とし入れ、中の「藁」が燃え、その熱が「籾殻」に伝わって「炭化」していくのです。

ただ、そのまま放っておくと「籾殻」が燃えて「灰」になってしまうので、時々見に行って、「籾殻」の山の表側が黒く「炭化」して来たら、していない部分を掛けてやります。(分かるかな・・・笑)

ほぼ全部が「炭化」したら「ホース」で水を掛けて「炭化」を止めます。

不十分な所が有ると、その部分の熱が上がって、そのうち火が付いて燃えてしまうので、満遍なく掛けます。

「燻炭」は「酸性土壌の中和」や「保水性」や「微生物の増加」などの「土壌改良効果」が有りますので「畑」でいっぱい使いますが、これだけ(2山)有れば十分だと思います。

完成した「燻炭」です。

「炭化」の止めどころが難しくて、だいたい「炭化」していない「籾殻」がいっぱい混ざったりするのですが、今年は写真の様に、ほぼ無く、今までで一番上手く出来たんじゃないかな。

続いて「秋耕起」の様子です。

今日は先に書いた様に「籾殻」を取りに行った後、先日の記事に書いた「蕎麦の実の選別」の仕上げを行なってましたので、それが一段落した15時から行いました。

普通は、まず一定方向に耕してから「枕地」(外周の「耕運機」の向きを変える場所)を最後に耕しますが、どうも耕した「土」が溜まる所が出来るので、今年は先に外周をやってから中を耕してみました。

だいたい1時間ほどで「秋耕起」完了。

ちなみに、我が家の通称「上の田んぼ」は、昨日の夕方、少し時間が有ったので行いました。

「秋耕起」が終わって、まだ「日暮れ」には時間が有るので、予定外ですが「柿」を「収穫」してしまいます。

と言うのは、写真の奥の古い方の「柿の木」を去年「強剪定」したので「実」がほとんどならなくて、今年は、ほぼ手前の若木の方だけの「収穫量」だったのですが、

「秋耕起」の最中にこれを見つけまして・・・「柿の食い残し」です。

どうも「夏」頃から「猿」が1匹近所をウロウロしていて、ソイツが食ったみたいです。
ただでさえ「収穫量」が少ないのに『これ以上食わす訳には』って事で、急遽、収穫したのです。

これが今年「収穫」した「柿の実」全てです。

例年なら、この箱に1杯半は採れるのが半分も無いんです。
これでは「干し柿」を作るのに足らないので、ご近所さんに分けて貰おうかと思ってます。

「燻炭」と「秋耕起」が終わったので、次は来年の「稲作」に使う「茅の刈取り」を行ないます。
他には「簡易炭焼き窯」の補修や「源蔵寺棚田の再生」の「収穫祭」もあります。

色々と忙しい「秋」ですが、頑張ってこなそうと思います!!

蕎麦の実の選別

早いもので11月になりました。

ここ「六ノ里」では「紅葉」が良い感じになって来てます。

さて、先日の記事で「第7回目」の様子を紹介しましたが、その後「唐箕」を使って「蕎麦の実」の「選別」を行いましたので記事にしてみたいと思います。

「唐箕」とは「ハンドル」を回すと内部の大きな「羽根」が回転し、風を起こして「風選」する機械です。

基本は写真の「箕」を置いてある所に「風選」された「蕎麦の実」が落ちて来るのですが、「風」で飛ばすので屑が出る「排気口」から良い「実」が混ざって出て来る可能性が有ります。

ですので、後で回収出来る様に、作業前に大きめの「ブルー・シート」を敷いて行います。

作業の最初は写真の「唐箕」上部の「ホッパー」部に「脱穀」した物を入れます。

「源蔵寺棚田の再生」第7回目当日、大きなゴミは取ったのですが、まだまだゴミが入ってます。

「ハンドル」を回して「風」を起こしてから「ホッパー」下部の「開口調節レバー」を開けると・・・。

手前側の出口から一番良い「実」が出てきます。

反対側の出口からは二番目に良い「実」が出て来るのですが、こちらには、まだまだゴミが混ざってますので、これはもう一度「ホッパー」に入れて「風選」します。

「排気口」からは、写真の様に大量のゴミが出て来て、軽い物は「排気口」から遠くに、重めの物は近くに落ちます。

このゴミを良く見ると、中に予想した通り「蕎麦の実」が混ざってます!
と言うのは「ハンドル」を回す速度で風の力が変わるのですが、回す速度が速いとそこそこ良い「実」も排出されてしまうと言う訳です。

「蕎麦の実」が多く混じっている「排気口」に近い所のを、もう一度「ホッパー」に入れて「風選」し直します。

何回か「風選」を重ねた物がこれで、今年の「収穫量」は17.5kgでした。

通常「ばら蒔き」で作った場合『10アールで65kg』だそうです。
今年作った「耕地」の広さは『5アールなので、換算すると約32kg』は採れる計算にはなりますが、私たちは「スジ撒き」ですので、まぁ、こんなものでしょうか。

なお、この中には「小さな石」や「土の粒」が混ざってますので「篩(ふるい)」と「目視」にて取り除きました。
ですが、まだ多少「石」が混ざっている可能性が有りまので、専用の機械を持つ所に依頼して「石抜き」と言う工程を行う予定です。

11月末には「六ノ里」に有る「蕎麦茶寮 文福笠井」さんで「製粉」していただき「収穫祭」として、自分たちで「蕎麦打ち」し「六ノ里産の蕎麦」を味わいます!!

今年の米が出来ました!2023

ここ「六ノ里」では朝晩ちょっと寒くなって、暑かった夏が嘘の様。
そろそろ紅葉も始まりつつあります。

先日の記事で「籾摺り」に出していた「米」が出来上がりましたので、記事にしてみたいと思います。

その前に、久しぶりに「前置き」から。

以前1枚製作しましたが、9月に再び看板制作の依頼があって、時間を見て手掛けてました。
私も関わっている「ふくもち園」と「六ノ里」に有る「蕎麦茶寮 笠井」さんの看板各2枚です。

全体のレイアウト、デザインは私が行い、制作に関しては「ふくもち園」のは私が制作、「蕎麦茶寮 笠井」さんのは地元の「看板屋」さんにお願いしました。

「ふくもち園」の看板は、この大きいのと、

この小さいのを1枚。合わせて2枚です。

写真は、最後の緑色を塗装する前の状態です。

前回制作時は文字の「マスキング」を「マスキングテープ」で行いましたが、正直、これが大変!!(作り方は以前の記事を見てくださると詳細が分かると思います。)

なので、今回は看板2枚と言う事もあって、「マスキング」用の「カッティングシート」の切り抜きを「看板屋」さんにお願いしました。
文字などの薄緑の部分が、それです。

そして、一昨日、設置して来ました。
「看板の骨組み」は依頼主の1人で有る「集山鉄工所」さんの制作。
「骨組み」の設置のお手伝いは、もちろん、私もさせていただきました。

設置場所は「六ノ里」の入り口と、

「六ノ里」の「光蓮寺」さんの前です。

これで「ふくもち園」「蕎麦茶寮 笠井」さん共々、より分かりやすくなったと思います。
皆様、是非、来てください!!

さて、ここからが、本題「今年の米が出来ました!2023」です。

「新米」が出来上がるのが待ち遠しくて、「籾摺り屋」さんに電話で確認して取りに行って来ました。

今年採れた「コシヒカリ」は5袋と10kg。(1袋は30kg)
「肥料」を変えたせいか、昨年よりも少ないです。

この写真は「籾摺り」が終わった「玄米」の状態。
昨年と比べて、青い「米」がよりいっそう少なく、とても良いです!(去年の写真はこちら

「新米」を早く食べたくて、受け取ったその足で「精米」に行きました。

今年の夏は以上に暑くて、米の名産各地で「白濁」が多かったと聞きましたが、さすが「六ノ里」、ほとんど有りません!

早速、晩御飯に炊いて食べました。

食べた感想は、『なんか、去年よりも美味い!』。
まぁ、「自画自賛」ってヤツですけどね。(笑)

で、本日「食味値」の検査に出して結果が出ました。
今年の「米作り」の「通知表」とも言える検査結果はと言うと・・・

今年は「肥料」を工夫したのですが、そう変わらない。

「農業指導員」さん曰く『今年の「猛暑の夏」からしたら、81点なら申し分無い』との事ですが、「収量」が減った割に、この点数では、ね。
もう少し点数が欲しかったなぁ。

こちらに「移住」してからの「米作り」の結果をまとめてみました。

2020年は「JA」に聞いて教えてもらった「肥料」を使い、「収量」は多かったのですが「窒素」分が多く、結果「食味値」の「タンパク」が多くて79点

2021年は「農業指導員」さんの助言で、「六の里棚田米生産組合」で使われている「肥料」を使い、タンパクが減って82点

2022年は「肥料」は同じですが「茅」をいっぱい入れて80点

で、今年2023年は「肥料」を変えて、大量の「茅」に加え「笹竹」もいっぱい入れて81点

去年と今年では「水分(量)」以外の「タンパク」「アミロース」「脂肪酸度」の数値が変わらないのに点数が1点高い

「屑米」は「籾」の中の「米」の「出来の悪い物」の事で、年々、減って来てます
「色選屑」は「米」の色で選別した「カメムシ」などに吸われて「黒く変色した物」の事で、昨年は多かったのですが、今年は平年並み

「カメムシ対策」には毎年「スタークル」」という「農薬」を使いますが、今年は使ってません。(「農薬」は出来れば使いたくありませんからね。)

正直、何が「点数の違い」なのか良く分かりません。
そして、点数が変わらないのに収量が減るのは気に入りません。

なので、来年に向けて色々調べ、また何か方法を考えましょう!
ま、食べて美味い米になっているので良いのですけどね。(笑)

脱穀しました!2023

先日の記事で紹介しました「稲刈り」し「ハサ掛け」した「稲」。
本日「脱穀」しましたので記事にしてみます。

本来は2週間ほどで「脱穀」出来るのですが、今年は『2日晴れたら雨』が重なって、なかなか乾かず(専用の機械で乾燥具合をチェックしてます)17日後となりました。

我が家の通称「東の田んぼ」から始めます。

うちは「タカヤマモチ(餅米)」と「コシヒカリ(ウルチ米)」を作ってますので、まずは「タカヤマモチ」を先に「脱穀」します。

「タカヤマモチ」が先な理由は「脱穀」終了時に「ハーベスタ(脱穀機)」の中に多少「籾」が残るのです。
混ぜたく無いですが、かと言って、内部の「清掃」は凄く大変で時間も掛かります。

なので、多少混ざるなら「ウルチ米」に「餅米」の方が、美味しく食べられますので問題無い、と言う訳です。

「ハサ掛け」した「稲藁」を「ハーベスタ(脱穀機)」に掛けると「藁クズ」を風で飛ばして「籾」だけが専用の袋に溜まっていきます。

「上の田んぼ」の分も運んで、「タカヤマモチ(餅米)」の「脱穀」が終わりました。

続いて「コシヒカリ(ウルチ米)」の「脱穀」を行い、「上の田んぼ」に移動して、

「上の田んぼ」の「コシヒカリ(ウルチ米)」の「脱穀」を行います。

13時から始めて全ての「脱穀」が終わったのが15時前でした。

この写真が「東の田んぼ」の収穫量。
(「タカヤマモチ」は「上の田んぼ」も入ってます。)

こちらが「上の田んぼ」の収穫量。

トータルすると、

「コシヒカリ(ウルチ米)」の収量は9袋半。
2020年が14袋、2021年が12袋、去年が11袋(植えた量が少ない)。

「タカヤマモチ(餅米)」の収量は1袋半。
2020年が2袋強、2021年が2袋弱、去年が2袋半(多く植えた)。

と、今年の収穫量はかなり少ないですが、我が家で消費する分には十分以上の量です。
(毎年、子供らや、知り合いにお裾分けしても余ります。(笑)
また「食味値」向上を狙って「肥料」を変えたので、こうなるのは予想の範疇です。

全て「脱穀」が終わったので、「ハーベスタ」の「清掃・整備」を行います。

先にも書きましたが「脱穀」後に機械の中に「籾」が残ります。
勿体無いのもあって有りますが、そのままにしておくと「ネズミ」が巣食う原因になります。
また、来年「脱穀」する際に「コシヒカリ(ウルチ米)」が「タカヤマモチ(餅米)」に混ざりますからね。

「ハーベスタ」の「清掃・整備」後、「籾摺り屋」さんに持っていきました。
きっと2、3日後には今年の「新米」が出来上がると思います。

さてさて、目論見通りに「食味値」が上がってると良いなぁ。(笑)

稲刈りです!2023

今年も無事に稲刈りの時期となりました。
例年よりも暑い夏で、「稲」の実り具合が早く、去年より1週間早い実施です。

例年なら、この時期は本業の「出稼ぎ」ですが、今年は無くて時間の余裕は有るのですが、予定外の雨に翻弄されました。

それでは今年の「稲刈り」から「ハサ掛け」の様子を紹介してみたいと思います。

今年も「クボタ」の「バインダー RB30」の出番です。
お隣の「バインダー」ですが、今年も使わせていただきます。感謝!!

例年通り、事前に借り出して一通りの「整備」を行なってます。
「タイヤ」の空気が無いように見えます(実際、無いです)が、これで正常です。
(詳しい説明は昨年の記事のこちらをどうぞ!)

「稲刈り」開始前に、まずは状況確認から。

と言うのは、本当はこの土日に「稲刈り」を行う予定だったのですが、先週、思いの外に雨が続いて「田んぼ」に水が溜まっていたのです。

「バインダー」は「ゼロプレッシャータイヤ」ですので、少々ぬかるんでいても「稲刈り」出来ますが、刈った「稲束」が水に落ちるのが嫌ですし、歩きにくくて「作業効率」が悪いので乾いていて欲しいのです。

我が家の通称「東の田んぼ」の様子。

「田んぼ」は良い具合に乾いてますので、「バインダー」を入れるスペース、旋回するスペースの「手刈り」を行います。

「稲穂」の様子も、良い具合です。

今年は「肥料」を変えましたので『どうかなぁ・・・』と心配でしたが、見た感じは良さそうです。(「肥料」変えた経緯はこちら

まぁ「ハサ掛け」乾燥が終わって「脱穀」してみないと「収量」は分かりませんので、今はあくまで『見た目に良さそう』だけですが、家で食べる分は有りそうです。(笑)

続いて、我が家の通称「上の田んぼ」。
こっちの方が水が多く残っていて心配でしたが、今朝は良い具合になってます。

こちらも必要分の「手刈り」を行ってます。

もちろん、こちらも「稲穂」の具合は申し分無いです。

今年は「東の田んぼ」から始めてます。
写真は「タカヤマモチ(餅米)」を刈り終えたところ。

我が家は「田んぼ」に「沢水」を使っていて『水が冷たい』ので、水の入り口側に低水温に強い「タカヤマモチ(餅米)」、奥の部分に「コシヒカリ(うるち米)」を植えてます。

ですので、一気に全部を刈ると混ざってしまうので、まずは「餅米」から刈ります。

「東の田んぼ」の「刈取り」終了。
10時から始めて11時半終了の約1時間半掛かりました。

今年は「植え方」を工夫したので早く終わると思ってましたが、終われば昨年同様。
でも「手刈り」の量が少なくて済んだので、工夫の効果は有ったと思います。
(「手刈り」は「ハサ掛け」前に手で「稲」を縛らないとならないので、「ハサ掛け」に時間が掛かります。)

続いて「上の田んぼ」も行います。
こちらは1時間ほどで、全て刈り終わりました。

どちらの「田んぼ」もほぼ同じ広さなのに、なぜ時間の差が出るのか。
それは「上の田んぼ」の方が縦長なので、「バインダー」を2速、つまり「刈取り」速度を早くして刈れるので早かったと思います。

「稲刈り」が終わったので「バインダー」は「農舎」横に移動させます。

各部に「田んぼの土」が付いてますので、ここで「土」を乾燥させ、「土」を落としてから「洗浄」、各部に「給油」してから仕舞います。

我が家の「田んぼ」は「作土」が少なく毎年「茅」を入れてるくらいですので、落とした「土」は勿体無いので集めて「田んぼ」に戻します!

「稲刈り」が終わったら、次は「ハサ掛け」です。

「ハサ木」を出してきて「ハサ」を組み立て、刈った「稲束」を掛けて行きますが、この『「稲束」を掛ける作業』が、結構大変で・・・。

実は新しく「栃洞」に加わった仲間に『稲作体験させてあげよう』などと「上手い事」言って、応援依頼してたのですが・・・先週の雨のせいで「稲刈り」が月曜日になったので応援は無し。

よって、例年通り、家内と2人で行いました。

全ての「ハサ掛け」が終わったのが、17時30分。

昨年は暗くなってやっと終わった(18時半くらい)ので、1時間は早く終わりました。

上に「雨避け」の「カバー」を掛けてませんが、天気が続く場合、掛けない方が早く乾くと聞いたので今は掛けてません。
(*翌日、予定外に雨が降り始めたので、慌てて掛けました。)

以上で、今年の「稲刈り」「ハサ掛け」無事に終了です。
この後は2週間ほど「乾燥」させてから「脱穀」を行います。

昨年は「ハサ掛け」の後半で気温も低くなって「夜露」が降りたのが乾かず、なかなか良い具合まで「乾燥」してくれませんでしたが、今年は1週間早いですし、しばらく日中の気温が高そうなので大丈夫なのでは、と思ってます。

ここ最近の様子

「梅雨」の真っ只中、酷く降る日が有って日本の各地で「被害」を受けられた地域も多い様です。
被災された皆様、お見舞いを申し上げます。

さて、そんな「梅雨」の真っ只中ではありますが、真夏の様な「梅雨の晴れ間」の日も有ります。
そんな日には、まさに「田舎暮らし」という様な作業を何かと行ってたりします。

今回はそんな、ここ最近の様子を紹介してみたいと思います。

まずは、先日「善勝寺」さんからの依頼で「桜」を1本「伐採」しました。
(写真は作業後の物で、真ん中の空間に有った「ソメイヨシノ」を切りました。)

なんでも先の「岐阜県知事」が植樹した物だったそうですが、大きく育ち過ぎて枝が「善勝寺桜」に干渉していたのです。

写真の中の右側の「桜」が樹齢500年の「善勝寺桜」。
で、左のは樹齢は分かりませんが、多分「善勝寺桜」の子供か孫にあたる「桜」。
これで両方共に伸び伸び育っていってくれると思います。

伐採した「桜」は片付けやすい様に、その場で「玉切り」します。

「玉切り」した物は「善勝寺桜 桜まつり」や「三寺参り」の時に「篝火」に使ったり、余ったものは地区の方の「薪ストーブ」の燃料にしたりします。

今回の作業は「モリエさん」と2人で行ないました。

「モリエさん」はベテランの『山師(林業家)』で、私の『里山暮らしの先生』の1人です。
すでに80歳を越えられてますが、全く年齢を感じさせない凄い方なんです。

「伐採」に限らず、色々と一緒に作業をさせていただくと、いつも教わる事がいっぱいで「田舎暮らし」をしていく上で、本当に有難い事だと思います。

場所の関係から、木が大きいので斜面にも太い枝が倒れています。

それらも運びやすい様に「玉切り」し運べる物から斜面の上に運びましたが、2人で全てを運び出すのは大変なので、残りは近々有る「善勝寺桜の保全活動」の際に行う事にしました。

続いて「椎茸」の「ホダ木」の「本伏せ」です。
春先の記事で「ホダ木」の作成を紹介しましたが、その後「椎茸菌」を「ホダ木」に回らせる為に「仮伏せ」していました。

本当は「梅雨入り」前に「本伏せ」を行うのですが、何かと忙しく後回しになっていて、やっとです。

「本伏せ」するにあたって、今年作った「ホダ木」の分だけ立てる場所を増設すれば良いと思ってました。

ところが、作業を始めると、先一昨年、一昨年の分の「支柱」も劣化していたので、どうせまたやらないとならないので全部更新しました。

場所が出来たら、今年作成した「ホダ木」を並べて「本伏せ」完了。
今年は短い「ホダ木」も作ってみたので、それらは写真の様に重ねて置いてみました。

なお、他に「なめこ」の「ホダ木」も今年は作りました。
それらは他の場所に「本伏せ」してます。

続いて「源蔵寺棚田の再生」の事前作業です。

先日、第2回目を行ないましたが、第3回目に向けての事前準備です。

この写真は第2回目の物ですが、「一輪車」横に積んである「雑草の根」と「畦」に除けてある「茅の根」の片付けです。

「雑草の根」は燃やして「肥料」にと思ってましたが、雨で湿っていて燃えません。
なので、天気の良い日を見計って、広げて乾かしてから燃やしました。

また「畦」に除けてある「茅の根」も湿っていて「作土」を落とせないので、こちらも「耕地」部分に広げて乾かしておき、乾燥してきたら「アメリカン・レーキ」で転がす様にして「作土」を落としてから撤去します。

他には「梅の実」の「収穫」も行いました。

ご近所さんに貰っていただいた残りで、これだけ有ります。

「梅干し」や「梅酒」に使って、残りはどうしよう・・・。
まぁ、また誰かに会ったら『「梅」要りません?』と押し売りしようと思います。(笑)

最後に「田んぼ」の様子。

我が家の通称「東の田んぼ」の今の様子。

我が家の通称「上の田んぼ」の今の様子。

両方共に、特に、ここ数日でしっかり「分けつ」し、背丈も『グン!!』と伸びました!

全体を見渡して、どちらの「田んぼ」の「稲」も一定の色合いなので、特に「肥料」が足らない所も無いみたいです。
今年は「肥料」を変えたので、ここが一番気になるところだったの一安心です。

さて、「源蔵寺棚田の再生」や自分の所の「草刈り」に「ふくもち園」の当番と忙しい夏になりそうですが、ぼちぼち頑張ります!!

「田植え」です

2回目の「代かき」から4日が経ちました。
「苗」も届いて、「土」も落ち着きましたので、本日「田植え」を行いました。
今日はその様子を記事にしてみたいと思います。

まずは「水量」のチェック。

「田植え」に肝心なのは「水量」です。
少な過ぎると「田植え機」の「フロート」が「土」を押してしまいます。
多過ぎるとせっかく植えた「苗」が浮いてしまいます。

昨年、水が多すぎて途中で抜く失敗をしたので、今日に向けて最適な「水位」になる様にコントロールして来てます。

写真は我が家の通称「東の田んぼ」の「水位」の様子で『良い感じ』です!!(全体の写真は撮り忘れました)

続いて我が家の通称「上の田んぼ」も「水位」のチェック。

こちらは少しだけ多めですが、昨年の様に水を抜く程でもありません。

両方の「田んぼ」共に「水位」は大丈夫。
それでは「田植え」を開始します。

まずは「東の田んぼ」から。

今年も、この「田植え機」で行います。
先週のうちにお隣のお父さんから借りてきて、「エンジンオイル」や「ミッションオイル」の交換・点検、各部の動作確認は済ませてあります。

「田んぼ」に乗り入れて、最初に外周から2周分回ります。

「田植え」は往復で植えていきますので、その両端に「枕地(「田植え機」の旋回幅)」が必要になります。

『外周から2周分が、ちょうどその幅』と「操作マニュアル」にも書いて有ります。

続いて「苗台」に「苗」を載せます。

我が家の「田んぼ」は「沢水」を使うので水温が低い為、「水口(水を入れる所)」側には寒さに強い「餅米」の「タカヤマモチ」、奥の方に「ウルチ米」の「コシヒカリ」を植えます。
なので、まずは「コシヒカリ」の「苗」を載せます。

が、その前に「苗」を載せずに空で動かして「苗台」を左右どちらかに寄せます。
「苗台」を片側に寄せたら「苗」を載せて「田んぼ」の奥に移動し、端に沿って植え始めます。

植えてる途中で、写真を撮ってみました。

端に沿って植えていくので綺麗な線になるはずが、結構、曲がってるでしょ?
でも、これ、私が『下手』って訳でも無いのです。

と言うのは「田んぼ」の底面は凸凹なので、それに「車輪」が取られて曲がってしまうのです。
なので、微妙に修正しながら真っ直ぐになる様に操作してますが、これがなかなか難しい・・・これでも、まだ上手くなった方です。

ここらで「コシヒカリ」は終了。
と思ったのですが、どうも「タカヤマモチ」のエリアが広い様な気が・・・。

昨年、これを失敗して「タカヤマモチ」の「苗」がギリギリだったのです。

なので1回分だけ走らせました。

この後「タカヤマモチ」に「苗」を載せ替えて植えました。

「東の田んぼ」の「田植え」完了。
朝9時から始めて、約1時間で終わりました。

「田植え」の終わった「東の田んぼ」の全景。
隙間の部分、「田植え機」で植えない部分は「補植」と言って手で植えます。

我が家の「田んぼ」は異形なので角が角張って無くカーブです。
昨年まではカーブに合わせて「田植え機」で植えてたのですが「稲刈り」の時に「バインダー(稲刈機)」が植えたカーブに合いません。

結局、四隅にあるカーブの所は手で刈る事になるので、今年から無理にカーブに合わせて「田植え機」で植えない様にしました。

続いて「上の田んぼ」。
まずはこちらも「枕地」として外周2周分回ります。

手前が「水口」なので奥の方から「コシヒカリ」を右端に沿って植え始めます。

「コシヒカリ」を植え終わったところ。

「田植え機」を旋回させた所は「車輪」で荒れているので「レーキ」で均します。
そうしないと「田植え機」の「フロート」が土を慣らしてくれるとは言え、「土」に穴が開いていて「苗」が浮いてしまう場所が有るからです。

手前側(「水口」側)に「タカヤマモチ」を植えて完了。

こちらも約1時間で「田植え機」による「田植え」は終了。
後は「補植」ですが、そこは『我が家の「補植」のスペシャリスト』に任せます。

かと言って、私は遊んでる訳では無く「田植え機」の清掃に掛かります。

「代かき」の時の「耕運機」と違って「土」を多くは持って出ないので、農舎に戻って「高圧洗浄機」で洗います。

洗ったら隙間の「水気」まで完全に飛ぶのを待って、各部に「給油」を行うのですが、この日は天候が良く無いので、ある程度「水気」が飛ぶのを待って農舎に仕舞います。
明日は天気が良いらしいので、外に出して乾燥させ「給油」は後日行います。

今年も無事に「田植え」が終わりましたが、はたして、美味い米が採れるかな?
色々工夫したので、期待が膨らみます!