今年も田んぼの準備の季節になりました。
もう少し早く始めたかったのですが、なかなか晴れた日が続かず、やっと行えました。
今回は畦整備、春耕起、水入れまで行いましたので記事にしてみたいと思います。
まず、肥料の散布です。
この作業は多少田んぼが湿っていても可能なので、今回に先立って行ってます。
多くの農家さんが動力噴霧器を使うのですが、肥料(10kg以上)+動力(エンジン)と『半端なく重い』ので、我が家では「グリーンサンパー」(写真のオレンジのリュックみたいなの)で撒きます。
「グリーンサンパー」はオレンジのリュックみたいな所に撒く物を入れ、手に持った筒状の所を左右に振って『重力+遠心力』で肥料を飛ばします。
人力ですが、うちの様に6aほどの広さであれば、これで十分です。
肥料を撒いてから2日、ここまで4日ほど天気が良かったのですが、明日から少し崩れそう。
なので、今日一気に進めます!!!
まずは畦の草刈り。
春先で、そんなに草も伸びてませんが何故刈るのか?
これには理由が有って、後ほど話します。
春先で草も柔らかいので、草刈機はナイロンコードを使います。
ここらでは『紐カッター』なんて呼んだりします。
まず、我が家の通称「東の田んぼ」を片付けて、
続いて「上の田んぼ」の草を刈ります。
では、何故、それほど伸びて無い草を刈るのかと言いますと、畦塗りしやすくするのもありますが、
これです。(赤丸の所、穴が開いてますよね?)
これ、冬の間にモグラが開けた穴、「モグラ穴」なんです。
これを塞いでおかないと、田んぼに水を入れても抜けていってしまうのです。
「モグラ穴」が草の下になっていては分かりにくいので、先に草刈りをするのです。
畔波板を入れた所にも「モグラ穴」が有りました。
畔波板を深くまで(地中35cmくらい)入れてますので大丈夫とは思いますが、ここも念入りに叩いて塞ぐつもりです。
「モグラ穴」を潰すべく、木槌で畦を叩いていきます。
この作業には、もう一つの目的『ダレた畦を叩いて直す』のも有りますが、昨年、畦の修復は行ったので、今年は「モグラ穴」対策がメインです。
とは言っても、写真の赤い線の位置まで持ち上げて振り下ろすので、結構力が要ります。(「この写真は、昨年、畦の修復を行った時のものです。)
叩いた後は、こんな感じになります。
「東の田んぼ」を終わらせて、「上の田んぼ」を行いました。
(写真手前から、奥の茅を立て掛けている所まで)
ここで昼前になりましたので、春耕起は午後からにします。
すでに半分終わってますが、耕運機で耕していきます。
1年に2回(春耕起と秋耕起)の事なので、つい、やり方を忘れてしまって・・・。
写真では外周部分を先に耕してしまってますが、これはダメです。
と言うのは、耕運機で耕して行ってUターンするのですが、この向きを変える部分を「枕地」と言って、最初は耕さないでおいて、最後に耕すのが正解です。
耕してあると車輪が土を押し退けて掘れてしまって、後々都合が悪いのです。
約1時間ほどで、「東の田んぼ」全面、耕し終わりました。
次は「上の田んぼ」ですが、
ここで、我が耕運機の紹介。
耕運機の紹介は毎年書いている気がしますが、実は、この冬に燃料タンクの大改修を行いました。
以前から、どこからか燃料が染み出していて、長い間に農舎の床に溜まるのです。
分解してみた所、長年の湿気や燃料中の水分で、錆びて小さな穴が開いてました。
ドライバーで突いてみたら、錆だらけで穴が繋がって、大きい物は3mm程にも・・・。
開いたものは仕方が無いので、穴にトラスネジを入れてロウ付けで固定、最後に専用のコーティング塗料(ワコーズ社の「タンクライナー」)で内部コーティングしました。
燃料を入れてチェックしましたが、漏れて来ません!!!(当たり前だけど。笑)
これでずっと頑張って働いてもらえると思います!
さて、昼からは「上の田んぼ」です。
ここから始めて、奥を少し残してUターンして耕していきます。
こちらも約1時間程で、終わりました。
見ての通り、四角形では無く異形なので、縁に沿って耕して行くと、徐々にカーブがキツくなって上手くいきません。
耕した跡を見てもらうと分かりますが、真ん中辺りで真っ直ぐになる様に重ねて耕してます。(分かるかな・・・?)
最後に隅の所は耕した土が集まって高くなっているので、レーキ(トンボ)で均して春耕起は終了です。
春耕起が終わったので、水を入れます。
パイプから出た水が田んぼを掘らない様に、平たい石を敷いて、その上に石を置いて、そこに水が当たる様にしてます。
「東の田んぼ」も同じ様に。
多分、今年も苗が来るのは5月25日頃。
なので、そこから逆算すると1回目の代かきは5月10日。
今日は4月28日なので2週間ほども有りますが、田んぼに引いている水のパイプが我が家のは細く、入りきるまで時間が掛かるので、この日に入れたのです。
上に書いた様に、次は1回目の代かきです。
それまでに「源蔵寺棚田の再生」の事前準備、「タラの芽」を採った後の剪定、あと今年はもう一つ新しい事を始めようと思っているので、とやる事は盛りだくさん。
まぁ、ぼちぼち頑張ります!!!