秋耕起と椎茸原木の準備

今年の本業の出張業務が終わって、「六ノ里」での日常が戻ってまいりました。

今は居ない間出来なかった事、この時期にならないと出来ない事を片付ける毎日で、今回は、その様子を紹介してみたいと思います。
(今回は前置き無し、です。笑)

まずは、コイツの出番で「田んぼ」の「秋耕起」を行います。

今年の春に「田んぼ」の「代かき」したり「サツマイモ」を植える「畑」を耕して以来、約半年ぶりに動かします。
ですので、作業前に軽い点検と「木工旋盤」で積もった埃をエア・ブローをしました。

まずは我が家の通称「上の田んぼ」から。

「上の田んぼ」「東の田んぼ」どちらから始めても良いのですが「耕運機」を仕舞う「農舎」から遠い「上の田んぼ」からするのが効率良さそうなので。
とは言っても、そう距離は変わらないから完全に『私の気分』です。(笑)

「秋耕起」の目的は「稲株」を分解しやすくする事と、土中に空気を入れてあげる事ですので「耕運機」の「耕運変速レバー」は「荒」で大きな土塊になる様にして耕します。

耕し始めて、ざっと1時間で完了。
昨年「耕運機」の「ナタ爪」を交換してますので、良い具合に効率良く耕せます。

続いて、我が家の通称「東の田んぼ」を行います。

こちらも約1時間で耕し終わりました。

これで来年の「田起し(春耕起)」まで「田んぼ」を耕す事は無いです。
もっとも、もうすぐ「雪」の季節になって何も出来ないのですけど。(笑)

さて「秋耕起」を終えたので、次の作業を行います。

我が家の「田んぼ」が見下ろせる場所に移動して次の作業です。

まだ15時前ですが、写真の様に夕景になりつつ有ります。
さぁ、テキパキと済ませて行きます!

で、ここで何を行うかというと、

来年の「田んぼ」用の「茅」を刈ります。

ここの「茅」は刈らないでずっと残しておいたもので、昔は、この様な「茅」を刈る所を「茅場(かやば)」と呼んだそうです。

そのまま刈ってしまうと、地面に散らばって刈りにくいので、写真の様に、あらかじめ「ジュート紐(麻紐)」で縛ってから刈ります。

この後、幾つかの束をまとめて縛り直して大きな束を作るんですが、こうやって刈るとその際にも楽なんです。

全部刈り終えたら「軽トラ」を持って来て、この様に荷台に積み込みます。

かなり『はみ出して』ますが、すぐ下の「田んぼ」までですのでOKです。
でも、途中で落ちると面倒なので軽くロープは掛けておきます。

「軽トラ」で運んだ「茅束」は担いで「田んぼ」の横に運んで、取りあえず石垣に立て掛けます。
それから「ハサ掛け」に使う「ハサ木」の足だけを1組出して来て、写真の様に「田んぼ」に立てます。

この「ハサ木」の足に運んで来た「茅束」を立て掛けて、「マイカ線」と言う「農業用ビニール紐」で周りを縛って固定してます。

昨年に比べて見た目ちょっとスリムなのは写真奥の斜面の「茅」を入れて無いからで、ここの「茅」も後日刈って入れる予定です。

写真では明るく見えますが、もうかなり薄暗く、

「草刈機」や「耕運機」を片づけた20分後は、こんな「夕焼け空」。
明日も良い天気になりそうです。

翌日は「ワラビ畑」の「草刈り」と来年の春に仕込む「椎茸の原木切り」を行ないましたが、新たな記事にする程の内容でも無いので、今回の記事で一緒に紹介する事にします。

ここからは明けて翌日の作業内容です。
まずは「ワラビ畑」の「ワラビ」を刈りました。

良い「ワラビ」が採れる様にとネットで色々調べたところ、夏過ぎに他の草と一緒に刈ると、その後は「ワラビ」以外はあまり生えず「ワラビ」だけが生えて地下茎に栄養を貯めるそうなので、そうして、そのままにしておいたのです。

だんだん秋も深まって来て「ワラビ」が枯れ始めたので、この後の「梅」の「剪定」作業の邪魔になるので刈りましたが、大きく伸びたのを刈るのは大変でした。

なお、地面に『切った様な木』が散乱してますが、これは写真が全ての作業終了後のものだからです。
作業中は余裕が無くて、写真は撮れませんでした。

「ワラビ畑」を刈った後は、「簡易炭焼き窯」の所の草を刈りました。
ここらは夏に何回か刈ってますので、「ワラビ畑」に比べて作業自体は楽です。

で、何故、ここの草を刈ったのかと言うと、

来年仕込む「椎茸の原木」の木を切るからです。

草がそんなに伸びて無いので、そのまま切り倒しても良いのですが、これも、まぁ半分以上は『私の気分』と言う事で。(笑)

2本切りましたが、それが分かりやすい様に別方向の写真も載せておきます。

切り倒したのは「コナラ」で、写真の様に「葉」が付いた状態で一冬置きます。
これを「葉枯らし」と言い、付いている「葉」が枯れて落ちるまで木の水分を使うので乾燥具合が「椎茸原木」に良いそうです

一昨年も昨年も「原木」切りを行いましたが、時期が合わず「葉」が落ちた状態でした。
なので「葉枯らし」で作った「原木」での「椎茸」の出方の違いが楽しみです。

目的の「伐採」は終わりましたが、せっかく「チェーン・ソー」を持って上がったので、ついでに他の木も切ります。

と言うのは「伐採」に使う「チェーン・ソー」は重いので『ついでに済ませられるなら』と言う事です。(笑)

「ワラビ畑」は写真の様に「梅畑」でもあります。
その横に生えている「キハダ」と言う木が大きくなって「梅」への日当たりが悪くなっているので切ります。

この「キハダ」は「薬」になる木で、樹皮の黄色の部分から採れる「黄檗(おうばく)」と言う生薬は、整腸作用や抗菌作用があって胃腸薬や湿布などに利用されたり、紙や布を染めると鮮やかな黄色に染まることから染料としても利用されるそうです。

役に立つ木ですので勿体無いですが、日当たり優先と言う事で切りました。
なお切った木は「薪ストーブ」の有る家の方に使っていただく予定です。

ついでに「自然生え」の「針葉樹(杉)」も切りました。
「針葉樹」は大きくなって日陰を作るし、残しても活用出来る様な木に育てられそうも無いからです。

ここには育てている「モミジ」の「苗」を植えて、「剪定」しながら小さく仕立てて目の楽しみにしようと目論んでます。

切った木の片付けが全部済んでませんが、写真の様に「夕景」になって来ました。
山の「紅葉」した木々に「夕日」が当たって、さらに綺麗です。

「田んぼ」と違って、ここは日が暮れると真っ暗になって、撤退時に危ないので作業終了とします。

明日は「雨」みたいですので続きは後日、また頑張ります!!

「秋耕起と椎茸原木の準備」への2件のフィードバック

  1. 初めまして、コメント失礼します。
    自分は牛道の隣りの那留出身ですが、今は関市の方で住まいを構えて生活してますが、このブログを拝見して自分の生まれ育った那留の季節が流れる風景と両親の農作業姿が目に浮かびました。
    ひょんな事からペンションリトルパインさんが管理してるキャンプ場を知る事になり、時々利用させてもらったりしてます。
    田舎生まれ田舎育ちなので、やっぱり那留はもとより、六ノ里も大好きな場所ですね。
    関市からは1時間弱で帰る事が出来る自分の生まれ町に、もっと帰省しようと思うます。
    これからも素敵なブログ頑張ってください。
    応援させてもらいます。

    1. N.W様、コメント有難うございます。
      拙いブログですが、これからも六ノ里の様子やこちらでの暮らしを載せていきたいと思います。
      お時間の有る時に覗いていただけたら嬉しいです。
      こちらに住む様になって今年の秋で4年になりますが、六ノ里、那留、野添、他、こちらの方々は人柄が良く、大変過ごし易い土地だと感じています。
      これから雪の季節になってキャンプは厳しいかもしれませんが、春には桜や花モモが咲き誇りますので、帰省のついでにでも、是非また六ノ里に来て下さい。
      よろしくお願いいたします。

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