栃洞白山神社の縁日2024

毎年9月7日は私の住む「栃洞」に有る「栃洞白山神社」の「縁日」です。
今年も好天に恵まれる中、無事に開催出来ましたので記事にしてみたいと思います。

朝から地区総出で手分けして「祭礼」の準備を行います。

8月に『宮掃除』と言って縁日に向けて清掃を行なっていますが、その後日にちも経って落ち葉が落ちてますので、念入りに清掃します。

清掃が大体落ち着いたら、幟を掲げ、本殿に幕を設置します。

拝殿は綺麗に掃いてゴザを敷き、その上に祭壇を設置し胡床(こしょう)を並べます。

それから各所からいただいた御神酒を並べ、祭壇にお供え物を置き、天井にキリコ灯籠を吊るします。

準備の整った拝殿及び本殿の様子。

毎年の事ではありますが、年に1回の事なので、お供え物の配置は悩みます。
ですので、毎年撮っておいた写真が役に立ちます。

ここで一旦解散となります。

午後からは、宮司さん、来賓の方々を集会所で迎え、時間になりましたら大幣(おおぬさ)を持つ氏子総代を先頭に栃洞白山神社まで歩いて向かいます。

昨年までの宮司さんがご高齢で引退されたので、今年から新しい宮司さんに来ていただいてます。
その方からのご提案で、神社に向かう道中「神楽鈴(かぐらすず)」を鳴らす「鈴祓い」を行いましたが、荘厳な感じで気分も引き締まります。

*ここ以降の神事の写真は、私自身が氏子総代で神事に参列しているので撮れません。
ですので、今年も地元のプロ写真家の松川哲也氏に幾つか写真を提供いただいてます。

写真提供:松川哲也氏

隊列が境内に到着したら御手水で心身を清めます。
その後は拝殿の決まった位置に着座し、いよいよ神事が始まります。

写真提供:松川哲也氏

神事が始まり、宮司さんの祝詞奏上。

写真提供:松川哲也氏

それを聞く、参列の皆様。
ここ栃洞白山神社の氏子に加え、六ノ里に所縁のある多くの方に参列いただけました。

以前の宮司さんの祝詞は静かで厳かな感じで良かったのですが、、新しい宮司さんの祝詞も声の大きさに強弱があって荘厳さに加えて凛とした感じで素晴らしかったです。

神事の最後は、供えて有った御神酒を参列者に配り、宮司さんに挨拶していただきましたが、その際、多くの参列者がある事にお褒めの言葉を頂き、総代として嬉しかったです。

最後に宮司さんに音頭を取っていただき、乾杯して神事は無事に終了です。

神事の終了後は、宮司さん、来賓の方々と氏子総代、責任社員で集会所に戻ります。

集会所に行っている間に、地域の皆さんで拝殿の片付けを行い、『直会(なおらい)』の準備をしていただきました。

その直会の様子。

拝殿が人でいっぱいで、1枚に納まりきれないので、もう一枚。

この「直会」とは、神事終了後に神前に供えた御神酒や御供物を、神職をはじめ参列者の方々で戴く宴会の事です。
皆さんと無事に神事を終える事が出来た事を喜び、しばし宴を楽しみます。

さて、縁日の夜には楽しみが有ります。

直会が終わったらゴザを片付けて、キリコ灯籠に明かりを灯します。

縁日の夜には、拝殿踊りが開催されるのです。

拝殿踊りとは、写真の様に大きなキリコ灯籠を吊るした拝殿で行われ、白鳥踊りの原型とも言われてます。

踊り手は下駄履きで拝殿に上がり、踊り手の一人が歌い出して踊りが始まり、踊り手全員で囃子ことばを歌いながら踊ります。

この時、歌い手に順番は無く、その場でそれぞれが歌い手に答える形で歌い返されて進み、三味線や太鼓などの伴奏は無く、踏み鳴らす下駄の音リズムに合わせて踊られます。

なお、六ノ里には3つ神社が有り、それぞれで拝殿踊りを開催しますが、郡上市の公式サイトでは紹介されていません。

毎年、近隣の方だけでなく遠くからも来られます。

以上で今年も無事に縁日が終了しました。
この様な祭礼が地元に残っていて、大切に行われている事は大変喜ばしい事だと思います。
これからも大切にし、多くの方に来ていただき、次の世代へ受け継いで行けたらと思っています。

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