蕎麦選別作業の改善


先日、蕎麦の刈取りの機械化を目指して「SO-BINDER(そばいんだー)」を制作した記事を載せましたが、他にも作業を少しでも楽にしたい工程が有ります

今回は、その中の選別作業工程を改善すべく「蕎麦専用ふるい」を制作しましたので、紹介してみたいと思います。

まず最初に、蕎麦栽培の残った大変な「脱穀〜選別」の作業についての説明からしてみたいと思います。

一つは脱穀の工程。

現在は「足踏み脱穀機」でペダルを踏んで脱穀ドラムを回し、そこに蕎麦の束を押し付けて脱穀してますが、片足立ちでペダルを踏みつつ束を押し付けるのは、バランスが取りにくくて大変なのです。

なので、脱穀ドラムが自分で回ってくれれば、両足で立って束を押し付けるだけので楽になると思います。
つまりは「電動脱穀機」を購入すれば良いのですが、結構な値段がします!!

でも、慣れの話も有ると思いますので、これは『そのうちに』と思っています。(笑)

次に選別の工程。

今は手動の唐箕(とうみ)で風選するのですが、ハンドルを手で回して風を起こすので回転数がなかなか一定になりません。

風が強すぎると良い実まで排出されてしまいますし、弱過ぎると良い実にゴミが混ざって取りきれないのです。

一定の回転数で回せる「電動唐箕」を購入すれば良いのですが、これも結構な値段がします!!
なので、これも慣れの問題ですので、『そのうちに』です。

この2つの工程よりも、この秋の収穫までに必ず改善したい事が有りまして、それが今回の記事の「蕎麦専用ふるい」なんです。

その工程は脱穀した蕎麦の実を唐箕に掛ける前に行う作業で、脱穀した実の中に混ざっている大きな葉っぱや長い茎を取り除く作業です。

実際にどの様に行うかと言いますと、写真の様に脱穀した物を少しずつ篩(ふるい)に掛けて取り除くのですが、篩の大きさが小さいのもあって、とにかく時間が掛かるのです。

また、片手で篩を持って揺り続けるので、だんだん手が疲れて痛くなってきます。

そこで、この図の様な大きな篩を作ろうと計画し設計しました。

簡単に構造を説明すると、赤い部分がローラーになっていて、青い部分が篩です。
黄土色のハンドル部を持って左右に揺すれば、グレーの部分に実が溜まると言う具合です。

これなら今までの篩に比べて、一度に処理出来る量が増えて、手に掛かる負担も少ないはずです。

と言う訳で、制作しました!

当初、仕事で良く使っている「アルミフレーム材」で作ろうと考えてました。

この「アルミフレーム材」は各部品の長さに加工して納品して貰えるので切断加工の手間が無く、また、各部品の接続もブラケットをネジで締めて固定出来るので作業が早いのです。

ですが、必要分の材料代を見積もるとかなり高くなります。
先日「SO-BINDER(そばいんだー)」の部品製作でお金を使ったので少しでも安く、と2バイ4材で作りました。(笑)

部品構成は、写真左から、土台のフレーム部分、篩部分、実を受ける部分、の3部品です。

実を受ける部分はホームセンター等で売っている、セメントを混ぜる「トロ舟」です。

篩に使う網はネットで探しましたが、販売単位が多く(何十メートル単位)、その分高価になるのでどうしようかと思ってました。
が、地元の金物屋さんで切り売りしているとの情報をいただき、使用分だけを安く入手出来ました!

篩部分の枠の下には溝が掘ってあって、土台のキャスターが嵌る様になってます。

このキャスターのおかげで、大きな篩を動かすのにも力が入りません。
12Vバッテリーを電源にモーター駆動も考えてますが、そこはまず使ってみてからにします。

実施に使ってませんが、動かしてみた感じでは『良いのでは』と思ってます。

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