先日「源蔵寺棚田の再生」第4回目を記事にしましたが、その後も蕎麦な毎日が続いてます。
今回は、その様子を記事にしてみたいと思います。

先日の「源蔵寺棚田の再生」の第4回目にて、常連の皆様と東京の自由学園の皆様のご協力で、今年開墾した圃場に蕎麦を蒔きました。

その際、支柱作り班の皆様に、鹿避け網を張る支柱を制作していただきました。
*製作の様子は、前回の記事を参照ください。
今までは出来るだけ真っ直ぐな竹を選んで伐採して作っていただきましたが、自然な物ゆえに、真っ直ぐなのはなかなか難しいです。
今年は竹を火で炙って真っ直ぐにするのをやってみたくて、気にしないで作っていただきました。
この火で炙って真っ直ぐにするのを「矯め直し」と言うそうです。
やってみると結構太くても思ったより簡単に曲げ直せました!

そして、7月29日に、それを用いて鹿避け網を張りました。

鹿避け網を張っていて、ふと見ると畝の上に蕎麦の芽が!
最初は去年のこぼれ種が芽を出したのかと思いましたが、よくよく見るとちゃんと筋になって出てます。
と言うことは間違い無く今年蒔いた蕎麦の芽で、種蒔きから3日目の発芽なので予定よりかなり早いです。

鹿避け網に続いて、ウサギ避け網を張っている最中に突然の雷雨・・・。
とりあえず車に避難しましたが、すぐに雨は上がって。
ちなみに雷雨は源蔵寺だけで、栃洞はパラっとしただけだったそうです。

無事にウサギ避け網も張り終えて、これで一安心。
明日からは去年開墾した圃場の種蒔きに向けて、準備をしていきます。

翌7月30日。まずは、今年の圃場の様子から。
昨日、チラホラだった発芽は進んで、少しだけど緑の線になって来ました!

この日の作業は、昨年開墾した圃場の畝立て前の耕起です。
畝立て専用機には耕す機能は無いので、先に耕運機で丁寧に耕します。
ここは5月に耕していますが、その後2ヶ月経ってますので、当然草が生えてます。
なので、それを耕しながら手で取り除き、また耕して出て来る大きな石も取り除きながらで、進んでは停めての面倒な作業です。
なお、うちの畝立て専用機は耕運機で耕した跡がそのままだと、車輪が取られて上手く畝が立てられません。
なので、耕した跡を、耕し終えた所からレーキで均します。
この圃場は10a(1000平方メートル)弱ありますから、これらを行うのはかなりの仕事量となるのです。
『耕運機じゃなくトラクターなら、草を漉き込みながら耕せるのか?』『でもトラクターじゃ石を取り除きながらは無理か?』『トラクターなら耕しながら綺麗に土を均せるのか?』などと、色々考えながらやってました。(笑)

さて翌7月31日。
この日は「そば茶寮分福笠井」さんの下の圃場の耕起から。
以前書いた記事のとおり、夏蕎麦の収穫後に草刈りをしておいたのですが、たった1ヶ月で写真の様に草が伸びてます。
ここの圃場の種蒔きは1週間後の予定なので、まだ時間がある様に思えますが、この生えた草を漉き込んで熟させる為に早めに耕しておきます。

出来るだけ漉き込もうと何度も耕運機を往復させましたので、終わったのはお昼前。
ですので、ここで一度昼食に戻り、昼からは源蔵寺の圃場で畝立てです。

午後の作業の前に、今日の今年の圃場の様子です。
日に日に緑の線が濃く太くなって来てます。

近づいて撮ってみました。今は双葉が出ています!
ところで、この写真、なんか中心以外がボケてて変ですよね?
実は先日8年使ったスマホのディスプレーが浮いてダメになりました。
当然8年前の機種なので修理不能 → 破損・紛失の保険で新しい物に。
(新しいと言っても8年前の機種の代替えですので、そこそこ古い機種です。)
で、その新しいスマホのカメラにボカシ撮影の機能が有ったので使ってみたのです。
が、なんか思ったのと違う。(笑)
そもそも老眼なのでディスプレーを良く良く見ても、どの範囲がボケてるのか分かりませんので、しばらく失敗写真を撮って感を養うしかないかな。
余談でした。本題に戻ります。

午前中「そば茶寮分福笠井」さんの下の圃場を耕している間に、残った均しを終わらせてもらいましたので、これから畝立てです。

ここは耕地整理された圃場ですが、綺麗な四角と言う訳ではありません。
ですので、出来るだけ多くの畝を立てられる様に、写真の様に圃場にピンクテープでガイドを作ってから行います。
ちなみにこのピンクテープは効果の無かった鹿避けテープです。
効くと思って2巻も買ったので、まだいっぱい残りが有るのです。

3時間程で、畝立て終了。
こうして見ると畝が曲がってるでしょ?
気持ちは真っ直ぐに畝立てしたいのですが、畝立て専用機の土寄せ板が硬盤(耕盤)に埋もれている大きな石に引っ掛かって曲がるのです。
写真奥側はまだマシですが、手前は隠れた石が多くて引っ掛かって曲がる曲がる。
『まぁ曲がってても生育には問題無い』と気にする自分に言い聞かせて、これで良しとします。(笑)
畝立てが終わったので次は種蒔きですが、今回は先に鹿避け網の設置を行います。
と言うのは、畝立て前にも畝立て後にも、鹿が圃場に入り込んでるからです。
せっかく種蒔きしても、奴らに踏み荒らされてはたまりませんから!

で、鹿避け網ですが、去年までは写真の様に各圃場ごとに独立して囲ってましたが、これだと隣り合った箇所は鹿避け網が2重になります。

言葉では分かりにくいので図にすると、こう言う事です。
この圃場は先に書いたように面積が広いので網の量が多くなります。
2重になっている部分は無駄なので、網の量は出来るだけ節約したいのです。
また2重になっている間は斜面なので、斜面の上下に網が有ると草刈りがやりにくいです。

なので、こんな感じにします。
これだと鹿避け網の量を減らせるし、斜面の草刈りもやり易いです。

この方法で鹿避け網を設置したのが、この写真。
草の緑で少し分かりづらいですが、奥と手前に斜面を横切る様に張ってます。
これで安心して種蒔きが出来ます。

8月4日、いよいよ種蒔きです。(昨日は地域の大事な行事が有ったので)
ここの圃場も当然「種まき機ごんべえ」を使います。

さすが「種まき機ごんべえ」、畝数24本を約30分で完了です。
種蒔きは無事に終わりましたが、今の懸念事項は明日からの天候です。
どうも3日ほど不安定そうなので、雨がいっぱい降らないで欲しいです。
蕎麦は種が長い時間水に浸ると、発芽率が一気に落ちるからです。
稲作で水不足の地域の人には、怒られるかもしれませんが・・・。
まぁ、その為にも畝立てして蒔いているので、かなりの大雨が続かない限りは大丈夫だと思います。
さて、源蔵寺の種蒔きは、これで終了です。
次は1週間後を目処に「そば茶寮文福笠井」さん下の圃場に耕起、畝立て、種蒔きを行う予定です。
もう少し「蕎麦な毎日」が続きますが、草刈りと並行して頑張ります!