昨年設置した「ドラム缶炭焼き窯」ですが、設置以来、他事(里山再生)が忙しいのも有りましたが、他にも理由が有って、そのままになってました。
と言うのは、炭を焼く為には酸素を遮断する必要が有るので、その為に蓋の部分、焚き口の部分の隙間を粘土で塞いで、その上からそれらを土で覆ってしまわなければなりません。
しかし、一部が崩れた石垣を利用して設置しましたので、窯の両サイドの石垣の石の隙間まで土で覆おうとすると大量の土が必要になります。
その為には窯を設置した場所の周りを掘って土を確保すれば良いのですが、ここら辺りは作土が少なく掘ってもすぐに石が出て来て量を確保出来ません。
穴を大きくすれば良いのですが、穴が大きくなるのも今後の使い勝手的に問題になりそうですし。
なので、少しでも使用料を少なくする方法が無いかと考えました。
石垣の凸凹を無くす為に、石垣の前にレンガで壁を作る事にしました。
使用するレンガは値段を安く仕上げる為に、耐火煉瓦では無く普通のレンガです。
ちなみに、この時点では前の記事の「エンジン式一輪車」は無かったので、この炭焼き窯を設置して有る場所の上の車の入れる更地から、斜面の草木を刈ってブルーシートを敷いて、大きなプラスチックの籠にレンガやブロック、赤土を入れて滑らせて下ろしてます。
写真はレンガの積み方の試行錯誤中の物で、とりあえず、この積み方で作業に入ります。
赤土に灰を混ぜて良く練り込んで、レンガを積んでいきました。
赤土に「藁」を短く切ったのを混ぜると強度が増して良いらしいのですが、窯の周りも温度が上がるので、どうかと思って入れてません。
(これは失敗で、ひび割れが凄くて・・・)
異形のレンガはハンドグラインダーに専用の刃を付けて切れ目を入れて、レンガを割るタガネで切って有ります。
窯半分くらい積んだ所で、窯の上の部分の積み方が試行錯誤の形が気に入らなくなって、写真の様なアーチ状にする事に変更。
窯は使えれば良いのですが、職業柄、気になります。(笑)
焚き口側のレンガのアーチ部分、窯の奥の部分の上側も赤土を練った物で覆い、取り敢えずは完成。(ここは練らないで赤土そのまま盛った方が良かったかもしれません。)
取り敢えずって言うのは、盛った赤土が乾いて来るとひび割れして来るので、窯の上の部分を土で覆っていないからです。
改善が終わって形になったので、早速、炭を焼いてみたいのですが、窯の改造で畑に撒く予定の草木灰を使ってしまったので、まずは灰作りからです。
なので、焚き口側の土盛りはしてありません。
草木灰を作っている時の窯の中の様子。
すでに焚き口側は燃え過ぎて炭が細かく崩れていますが、奥の方は良い感じに炭になっていますので、もう少し早く空気を遮断してあげれば良い炭が出来そうです。
ところで、炭が出来たらどうするのか?
地元の皆んなで飲む時に使うんです!(笑)