「善勝寺桜ウィーク」始まりました!

ここ「六ノ里」に有る「善勝寺」さんには樹齢500年桜の古木が有ります。
(*400年とも450年とも言われますが・・・)

毎年「善勝寺桜 桜まつり」が開催されていたのですが、2020年、2021年と「新型コロナウィルス」の流行に伴い開催出来ませんでした。

今も「新型コロナウイルス」の流行が落ち着かない中ですが、今年は「善勝寺桜ウィーク『樹齢500年の桜に会いに行こう』」と銘打って、それぞれの方に見に来て頂く形で開催することになり、本日4月16日始まりました。

朝8時、「六ノ里地域づくり協議会」の有志の方々で会場の準備を始めました。

テントを張り終わると出店される方がお店の準備に入ります。

ここからはお昼頃の様子を載せます。

「善勝寺」前の道沿いの駐車スペースには多くの車が停められてます。
空いてるスペースに車を停めて、歩いて境内への石段の方に向かってみます。
もちろん、車の右側、桜見物の方が歩いておられるの坂を上がって頂いても構いません。

ですが、石段の方に回ると良い事もあるんですよ。

まずは「善勝寺桜」を見上げて格好の撮影ポイントです。
今日は雲が多かったので、こんな写真ですが、晴れていると青空をバックの良い絵になります。

続いて道沿いの「花モモ」と「レンギョウ(黄色の花)」と「桜」の共演が見れます。

多くの方が写真を撮っておられました。

ちょうどこの辺りに境内への石段が有ります。
では、上がって行きましょう。

石段を上がって行くと「鐘楼」と「桜」が綺麗です。

「鐘楼」そばの「花モモ」、これが咲いて青空バックだともっと良いのですが、今日はまだこんな具合。

石段を登り終えると境内の入り口に立つ石の門柱(?)。
「真宗大谷派 清瀧山 善勝寺」が正式名称。
正面が「本堂」ですので、是非、お参り下さい。

真正面に見えるのが「善勝寺桜」です。
境内には「善勝寺桜」の他にも多くの「桜」や「花モモ」が植えられていて綺麗です!

「善勝寺桜」の根元に行くと、写真に収まりきれない迫力が有ります。

今年は急に暖かくなったせいか、葉っぱが多く出て来てます。
例年だと葉っぱが出るのはもう少し後なのですけど・・・。

ここには「善勝寺桜」の説明板と、先日の記事で載せた新調した「募金箱」が置かれてます。
何卒、この「桜」の保全活動へのご協力、よろしくお願いいたします。

もう少し進んで「本堂」の方、来た方から見た「善勝寺桜」です。

4月15日の金曜日の夜から連休明けの5月8日までの間、夜18時から21時半までライトアップされる予定です。

この写真は昨年の物ですが、スマホで撮るとこんな感じに撮れるかも。

「善勝寺桜」の東側の広場は「桜ウィーク」の間、お花見会場として開放されていて、この写真の地元の方の「みたらし団子」のお店や、

地元のお母さんたちが主催する「お好み焼き」と「炊き込みご飯」のお店や、

地元の喫茶店「Kedi Cafe(ケディ カフェ)」の出店が有ります。
ここでは、こだわりの珈琲や手作りスイーツが楽しめます。

ただし、どのお店も「桜ウィーク」の期間中ずっと有る訳では無いそうですので、『買えたらラッキー!』くらいに思っていて下さい。

なお、良く言う『お約束』ですが全てのお店はテイクアウトになってます。
ですので、ゴミの方はお店の方に返して下さい。
また「新型コロナウイルス」流行のおりですから、マスクの着用等、感染対策はくれぐれもよろしくお願いいたします!

ここからは「おまけ」です。(笑)

「善勝寺」から、さらに奥(東の方)に行くと「栃洞」地区になりますが、ここにも写真の様に「桜」の綺麗な所が有ります。

この写真、「栃洞大橋」の辺りから見える「桜」ですが、なかなか綺麗でしょ?

実はうちの「桜」でして。(笑)
と、自慢して、今回の記事はおしまいです。

善勝寺桜の募金箱製作:その2 完成!

やっと昼間の気温が上がって来ましたので、止めていた「善勝寺桜」の募金箱製作を再開、完成しました。

文字を彫り終えて、最終的に全体を組み上げた状態です。
ここまでの製作記は、以前の記事を参照下さい。

ここから塗装の工程に入ります。

使うのは、左から「ハケ塗り用」「缶スプレー」の各塗料と目止めに使う「砥の粉」の三つ。

まずは「砥の粉」による「目止め」の工程を行います。
「砥の粉」を用いると、木の塗料の吸い込みを抑制したり、小さな傷を埋める事ができます。

「砥の粉」を水で1:1で溶いて、ハケで塗り込んで、半乾きの時に「ウエス」で擦り込みながら余分な「砥の粉」を落とします。
その後、よく乾燥させてから#320番くらいの「紙やすり」で軽く表面の毛羽立ちを取ります。

「砥の粉」で目止めが終わったら、「本塗装」を行います。
写真の左二つが塗料で「ワシン」社の「油性ニス」で「ハケ塗り用」と「缶スプレー」を使います。

何故、2種類用意してあるかと言うと、文字の部分を「ハケ塗り」するとせっかく彫った文字を埋めてしまうので、文字の面だけは「缶スプレー」を使うのです。

ここまでの工程の作業中の写真は有りません。
「本塗装」して3日程、しっかり乾燥させます。
今回使用した「ワシン」社の「油性ニス」は、触った感じで湿っぽいと乾燥が不十分な状態なので分かり易いです。

しっかり「本塗装」を乾燥させたら「文字の色入れ」です。

この工程、手元が狂うと塗料がはみ出るので「筆」を持った手の安定が重要です。
なので、塗る際に塗った所を触らない様に、真ん中の文字から塗っていきます。

使った塗料は「アサヒペン」社の「油性スーパーコート」です。

そのまま塗っても良いのですが、文字の外周部の彫り込みの深い部分にしっかり塗料が流れ込む様に「ペイント薄め液」で少し薄めて使います。

なお、薄め過ぎると文字のトップの色が薄くなって透けてしまいます。
「油性」に「油性」塗料を塗るので透けたからと何度も塗ると「本塗装」を痛めるので要注意です。

実は、この「文字の色入れ」用の塗料、結構選択に悩みました。

写真の一番左「カシュー」社の油性塗料が塗りやすくて好きなのですが紫外線に弱く、これで「文字の色入れ」した自宅の表札は、3年で色が褪色してしまってます。
「募金箱」は長く使用したいので「カシュー」以外の3つを新たにテストしました。

写真の右側2つは「水性塗料」です。
「水性」なので「油性」の「本塗装」を痛めにくいので、乾燥前ならはみ出ても水で濡らした「綿棒」で簡単に拭き取れて作業は楽ですが、「テストピース(木片に「本塗装」と同じ塗料を塗って作ってあります)」に塗って乾燥後に『意地悪テスト(硬い物、金属のスケールなどで擦って剥がしてみる)』を行うと簡単に剥げるので却下。

今回使用した「アサヒペン」社の「油性スーパーコート」(写真の左から2番目)は『高耐久性』が売りですし、「テストピース」に塗った結果、「カシュー」社の物よりは多少塗りにくいですが、まぁまぁ何とか行けそうでした。
何より「油性」なので「本塗装への食い付きが良く「水性」の様な剥がれの心配が有りません。

で、全部「文字の色入れ」が終わった状態。

多少、気になる部分も有りますが、近くでじっと見る芸術作品じゃ無いので、良しとしましょう!

で、前回の「募金箱」製作記事の最後に書いた「土台」が完成していたので、受け取って来て塗装しました。

使った塗料は「ホルツ」社、「ソフト99」社など、在庫で持っていた「艶消し黒」の「缶スプレー」です。

「土台」の塗装が終わったので一番下の「コンクリート」部分の「型枠」を作ります。

四隅の部分がはみ出ているのは、横着して切らなかったのでは有りません。
「コンクリート」が固まって「型枠」を外す際に、ここを叩いて外すからです。

四角いままでも、もちろん良かったのですが、移動させる際に「コンクリート」に角が有ると痛いかな?と四隅に「面取り」様に三角の角材を入れておきます。

「型枠」が出来たので「コンクリート」を流し込みました。

「コンクリート」と書いてますが「ホームセンター」で買える「インスタントセメント」で「セメント」と「砂」だけの「モルタル」と呼ばれる物です。
まぁ、上に重量物が乗る訳でも無いので大丈夫だと思います。

但し、「コンクリート」の硬化には温度が影響するのと、0℃以下に気温下がると凍って良くないので、そうならない日を選んで作業してます。

底に敷いた「ベニヤ板」は「コンクリート」で汚すと勿体無いし、「型枠」が外し易いので「種蒔き培土」の空袋を敷いてあります。

「コンクリート」を流し込んでから2日後、この時期、まだそんなに気温が高くならないので少し余裕を持って「型枠」を外しました。

角の部分、エッジが危ないので「紙やすり」の荒いので少し削って完成です。

「募金箱」と一体化してみました。

「募金箱」が大きいので『風に煽られて倒れるのは嫌だな』と「土台」を大きめにしたのですが、移動させるにはちょっと重いかもしれません。

『作ります!』と言ってから、約1年。
忙しいのも有って時間が掛かりましたが、やっと完成しました。(笑)

木工旋盤の材料準備

先日来の記事の様に「木工旋盤」にハマってます。(笑)
今回は使う材料の準備や新しく手に入れた部品など、載せてみたいと思います。

「ぐい呑み」は新たに写真の分を制作しました。

先に作った分は、先日の飲み会で使って好評を得ました。
先日の記事に<追記>として書いてますが、表面処理については「亜麻仁油」で大丈夫そうです。

有難いもので「木工旋盤」をしているとご近所の方が覗いてくださって『うちに「桜」の板が有るから、持って来てあげるね』と下さいましたので、

早速「桜」の小皿も挽いてみました。

「桜」は木肌がきめ細かく硬いので、「木工旋盤」で挽いた後「紙やすり」で軽く磨いて、「亜麻仁油」など何も付けてない「綿」の布で磨くだけで、この写真の様にピカピカになります。

木の種類によって、仕上がりが変わって来るのが面白くなると、他の木も試してみたくなります。

そこで、昨年の秋に我が家の通称「水場の畑」の日当たりに邪魔な「山栗」の木を切っていたのを持って下りて「チェーンソー」で大まかに切って、

この写真では真ん中の一つの「お椀」だけしか出来ていませんが、「木工旋盤」で作る物の大体の形にして乾燥させようとしています。

その方が「丸太」のままより乾きが早いですし、乾燥の際に変形するのですが素材の段階での変形なので、完成後は変形が少なくて済むそうです。

いろいろな材料と言えば、この話をお隣の私の『山の先生』のお父さんにしたところ、『「桑」の木は高血圧に効くから、それで「湯呑み」でも作ればええね。あそこの「桑」の木を切って使えばええよ』と。

そして、今日、『暇なので切ってやるわ。』と切っていただきまして。
これも要る部分、要らない部分に分別して、材料として保管しないと!

実はこの「桑」の木ですが、ウチの「梅畑」に大きな「桜」の木が有って、春に綺麗な花を咲かせるんですが、もう一方のお隣のお母さんが『「桑」の木が邪魔で、無ければ家から「桜」が見えるのに。』とも言われていて。
誰が使う訳でも無い木だったので切りたかったのですが、かなり大きくなっていたし、複雑に絡んでいて私の腕では上手く倒せる自信が無かったので、感謝、感謝です。

次に新しく手に入れた「木工旋盤」の部品について載せます。

新しく手に入れた部品は「チャック」と言って材料を咥え込んで固定出来る部品です。
写真に見える4つの爪が動いて、外から掴んだり、中から押し広げる様にして材料を掴んでくれます。

ただし、構造上、爪が材料に食い込むので、仕上がった部分を咥えさせるには一工夫要りそうですが、

今までは、この写真の様に「フェースプレート」と言う部品を材料に「ねじ止め」して材料を固定していましたので、並行して他の物を削る場合、いちいち「ネジ」を外して付け替えないとならなかったから非常に作業が捗ります。

作りたいアイディアがいっぱい有るので、他にも欲しい部品は有るのですが、まずは、今有る部品で工夫して形にして行きたいと思います。

でも「畑」や「田んぼ」、「耕作放棄地」の開墾などなど、これらもしっかりやらないとね。(笑)

「木工旋盤」をやってみた!

ある所から「木工旋盤」を手に入れたので、小皿を作ってみました。
「木工旋盤」は学生の頃に課題で使って以来でしたが、でもまぁ、案外覚えているもんで、そこそこの物が出来ました。(笑)
(「金属旋盤」も趣味で使ってましたが、それも20年以上前・・・。)

『何故、今、「木工旋盤」?』の理由は記事の最後に説明しますので、まずは手に入れた「木工旋盤」の説明と作業の様子を載せます。

これが手に入れた小型の「木工旋盤」です。
メーカーは「KERV」と言う「オフ・コーポレイション」さんのオリジナルブランド。

ちょっと古い機械で、もう売ってません。
多分、補修部品も入手が難しいと思いますので、大事に使わなきゃ!!!

最大加工径が150mmまでしか挽けません(旋盤で削って作る事)が、小皿やお椀は120mmくらいなので、取り敢えずは十分使えそうです。

「木工旋盤」の向かって左側のこの部分を「ヘッドストック」とか「主軸台」と言って、ここに削る材料を固定します。

主軸部分にはテーパーの穴が開いていて、そこに「ドライブセンター」と言う、材料に突き刺して固定する部品を入れて使います。

銀色のフランジ状の部品は「フェースプレート」と言って、これを材料にねじ止めして主軸のネジ部分に取り付けて削って行きます。

また、主軸のネジ部分に材料を爪で咥えて固定する「チャック」と言うアタッチメントも取り付けできますが、これはまだ手に入れてません。

「木工旋盤」の向かって右側のこの部分を「テールストック」とか「心押し台」(『芯』じゃないみたいですよ)と言います。

今付いている黒い部品は「回転センター」と言い、材料に押し当ててサポートの役目をします。
ここには「旋盤」専用の「ドリルチャック」を取り付けて、加工物の中心に穴を開ける事も出来ます。

「ヘッドストック」側に「ドライブセンター」を付けて、「心押し台」で「回転センター」を材料に押し付けて「砧(きぬた。槌みたいな物)」の作りかけをセットしてみました。
円柱状の物を削る場合は、こんな感じです。

材料の手前に有る物が「刃物台」とか「ツールレスト」と呼ばれる物で、ここに「バイト(刃物)」を乗せて削って行きます。

では、実際に「栗」の板材から小皿を作ってみた様子を載せます。

「フェイスプレート」に材料を固定(この作業の写真は無いです。)して削ってみました。

本当は、「かんな」で削った様な切り屑になるはずなのですが、刃物が切れないのか、使い方が悪いのか(多分、こっち)切り屑が細かい木の粉になってます。

「バイト」で削って形にした後を「紙やすり」を軽く押し当てて、表面をきれいにしたところ。
強く押し当てると、木目の柔らかい所が先に削れて、硬い所が残って均一な表面になりません!!!

この後「亜麻仁油」を塗りつけて、乾いたら布で磨き上げます。
ここまでを「旋盤」に付けたままで行うと、磨き上げが楽です。

これが完成した「栗」材の小皿の表側。

この写真では分かりませんが木肌がキラキラと輝きます!
久しぶり、かつ、初めて使う機械で作ったにしては、なかなかだと思います(自画自賛)。

なお、中央に見える小さな穴は「バイト」で削っている際に欠けてしまったところ。
横着せずに、少し残して「紙やすり」で削れば良かった・・・。

こちらが裏面の写真。

「栗」材は木目の硬さが割と均一で加工しやすかったのですが、木目の硬さに差のある「杉」材ではどうなのか試してみました。
(ただ「旋盤」を使いたかっただけです。 笑)

「フェイスプレート」に「杉板」を固定して削ってみました。

「バイト」で削る際、ちょっと多めに削ろうとすると木目が「バイト」に引っ掛かって、もぎ取れてしまいます。
なので、軽く少しずつ削る様にすると、上手く行きました。
(でも、相変わらず切り屑が粉になってますが・・・。)

小皿の顔になる表の側は、こんな感じに木目が面白いです!

最後に「紙やすり」で表面を整えるのですが、ここが大変で。
と言うのは、「栗」材よりも木目の硬い部分(茶色の所)は削れにくく、柔らかい部分(白い所)はよく削れるので、表面が滑らかになりにくいんです!!!

目の細かい「紙やすり」で軽く時間を掛けて均一にしたら何とか出来ました。
(それでも、多少、木目の凸凹は残ってます。)

最後に「亜麻仁油」を塗って仕上げます。

「亜麻仁油」を塗って磨き上げると、木目が一層引き立ちます。

これが完成した「杉」の小皿です。

木目が面白いですし「杉」の良い香りがします。
「亜麻仁油」は臭いがきついのですが、乾くと臭わないみたいです。

裏側も木目が面白いです!

以上「木工旋盤」の作業記事でしたが、最後に冒頭に書いた様に『何故、今、「木工旋盤」?』の理由を書いておきます。(ちょっと長いです。)

先日の「六ノ里地域づくり協議会」にて、若い役員の方から『木の循環が自然と起きる仕組みを六ノ里で作れたら素晴らしい。』と言う建設的な意見が有りました。

ここ「六ノ里」には他の各地の中山間の地域と同じく、多くの植林地が有って間伐や出荷で伐採された際に多くの要らない木が出ます。
また、私達がやっている環境整備活動でも、自然生えの木々を伐採するので、そこでも出ます。

多くのお金にならない木は薪ストーブの燃料として活用されてはいますが、ただ、それだけでは消費しきれずに、山に打ち捨てられます。

現状のままでは『売っても大したお金にならない』とか『山を整備する担い手が居ない』とかの理由で、何も手付かずのままの植林地を活用する事にはなりません。

いかに、『山々の木々を活用するか?』は、『木材をどう利用するか?』と言う事に尽きると思ったのです。

その一つとして「木工旋盤」を使って『魅力ある木製品』を製作する環境が出来れば、少しは改善して行くのでは?と思ったからなんです。

もちろん『間伐材を使った木製品』なんて、どこの地域でもやってます。
でも、まずは「六ノ里」でも『やってみる!』が重要だと思うんです。

本業や農作業、里山再生の合間を見て少しづつ作って、フェスタやマルシェ、道の駅などに出せる様になったら良いかな?と思っています。

善勝寺桜の募金箱製作:その1

「善勝寺桜」の募金箱を製作していますので、記事にしてみます。

ここ「六ノ里」には「善勝寺」と言うお寺が有ります。
そして、その境内に樹齢500年と言われる桜の巨木が有ります。

これが「善勝寺桜」です。

樹齢500年の老木ですが、春には写真の様に綺麗にいっぱい花を咲かせてくれます!

開花の時期には「六ノ里」の住人が協力し合って「善勝寺桜 桜まつり」を開催します。

残念な事に2020年、2021年は「新型コロナウイルス」の為に開催出ませんでしたが、地元の方々が出店を出して、結構な賑わいです。

そんな地域のシンボル的な「善勝寺桜」ですが、樹齢500年の老木ですので、専門家の指導に基づいてケアを行ってます。

この写真が作業の様子です。(詳しくはこちらの記事を参照ください。)

この他に秋にはお寺周辺の「茅」を刈っておいた物を「チッパー」で細かくして根元に撒いてあげます。

以上の様な活動を行うのに、肥料代、燃料代、機械の賃料などの費用が発生します。
そこで、イベントの際などに、保全活動への募金をお願いしてます。

今使っている募金箱がこの写真ですが、構造的に全天候型では無いし、ただ置いて使うので、イベントの際など関係者の居る時にしか設置出来ません。(何かを流用しているのでしょうか?)

そこで、年中、通念で設置出来る様な募金箱を制作する事になり、私は物造りが大好きなので引き受けました。

本業の設計ソフトで、設計します。

3次元CADなので、部品同志の組み合いとか設計しやすいんです。
3次元データが出来たら、部品ごとに図面にして紙に出します。

各部品の図面を元に「杉」の板材から切り出して、部品の組み合う溝を彫ります。
(実際の作業中の写真が無いので、この絵はCADの物です。)

ちなみに、使った材料の「杉」の板材は、「六ノ里」と「白鳥」の有志の方々から無償で分けて頂けました!感謝です!!

部品が組み合う溝は、この写真の「トリマー」で彫っています。

部品が出来たら、一度ネジで組み上げて部品の組み合った端末を「紙やすり」で削って綺麗に仕上げます。
なぜ、仮組みで仕上げるかと言うと「善勝寺桜 募金箱 桜のマーク」の文字と図柄を彫るからなんです。

ここからは文字と図柄を彫る様子を載せます。

仮組みして仕上げたのを分解して、前面の板のみにします。
(他の部品は、乾燥による変形が怖いので組み上げたままにして置きます。)

前面の板に彫る文字の下絵を乗せて「カーボン紙」で形を写します。

写し終わったら、早速彫っていきます。

これがなかなか大変で、と言うのは材料に「杉」を用いたのですが、「杉」は木目の硬さの差が大きくて、一気に彫ろうとすると柔らかい部分が捥ぎ取れてしまいますし、下手に力を掛けると簡単に凹んでしまうんです。

拡大してみますと、こんな感じで。
細かい溝の様な傷が有るでしょ?これ、自分の爪で着いた跡なんです。

最も、この凹みは少し濡らしてあげると復元するみたいなので、後で目止め材として水で溶いた「砥の粉」を塗れば直りそうですが、でも、捥ぎ取れた部分は直らないので、気を付けて彫って行きます。

彫る刃物は、この写真一番左の「デザインナイフ」だけです。

その他のは「竹」から作った道具で、これに、

このノリ付きの「紙やすり」を巻いて、刃物で彫った角を削って丸めて、文字の断面に丸みを付けてあげます。

彫り上がったのが、この写真です。
ちゃんと文字に丸みが付いているのが分かりますでしょうか?

ここまで出来たら、他の部品と今度は接着剤を付けて、ネジで組み上げます。

作って無かった屋根部分も、作り上げます。

屋根は取り外せる様にしたいので、梁(で良いのかな?)に箱部分と組み合う溝が切って有ります。

屋根も付いた全体の姿が、この写真です。

ですが、写真の赤丸の部分、組み上げたネジが見えてますよね。

拡大すると、このネジなんですが。
このままでも構造的には良いのですが、見た目が気になるので一工夫します。

これが一工夫の後の写真。
部品を切り出して余った「杉」板で木の円柱を作って、ネジの部分を少し深くして接着剤を付けて、入れ込んで(打ち込んで)有ります。

本当は木目柄を合わせて跡が無くしたかったのですが、「板目」なので円柱を打ち込んで削ると木目が合わなくて、ちょっと残念です。

まぁ、ちょっと離れて見ると、この写真の様に目立たないので『良し』にします。
(と、書いてますが、結構気にしてます。笑)

後は「砥の粉」で目止めして、下塗り→磨き→本塗装→文字の色入れ、以上の工程が有りますが、さすがに今の時期は寒すぎて良い結果になりません。

ですので、雪が無くなった3月くらい、暖かくなったら行う予定でいます。

募金箱を設置するには、土台が必要です。
この絵は土台の図面で、これは既に「六ノ里」の方(鉄工所経営)に発注しました。
柱が出来たら一番下のコンクリート部分を作る予定です。

地面に埋め付ける様にしなかったのは、通常はお寺の庫裡に近い所か本堂脇に設置し、イベント時には会場に設置としたいからです。
ここ「六ノ里」はけっこう雪も降りますので、冬場は仕舞っておく事も出来ますし。

暖かくなったら塗装仕上げ工程を行って、コンクリート土台作成も合わせた記事にしたいと思っています。

雪の遊歩道 赤い橋は?

正月からもう10日以上、早いですね。
年明けから愛知に仕事に行って、戻ってからは雪の中の生活です。

でも、テレビで『大雪注意報!』とか言って身構えましたが、有難い事に、ここ「六ノ里」は岐阜県西部の「関ヶ原」ほどは降りませんでした。

とは言っても、朝起きて、夜に積もった雪をスノーダンプで雪かきの毎日ですけどね。

雪が降り積もると、

こんな足跡が有ったりします。
拡大すると・・・。

これは「野うさぎ」の足跡です。
他にも「テン」や「イタチ」「シクマ(アナグマ)」「鹿」などの足跡も有ります。
(私には「鹿」と「野うさぎ」ぐらいしか分かりませんので、私の山の先生の隣のお父さんに教えてもらいました。)

こんな状況ですから外仕事は出来ません。
では、何をしているかと言うと、

「善勝寺桜」の募金箱の文字、彫ってます。

材料に「杉」を選んだのですが、木目の部分が硬くてなかなか進みません。
『ガガガッ』と強く刃物でやると、柔らかい部分がもぎとれてしまうんです。
なので、外周に刃物を入れて少しづつ切り目を作ってから、少しづつ彫っていくんです。

今日も朝の雪かきの後彫ってましたが、ちょっと飽きて来ましたし、後は桜の絵だけになりましたので、息抜きに昨年「六ノ里」のみんなで整備した「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」の赤い橋を見に行って来ました。

ここが「源蔵寺」側の入り口ですが、当然、雪に埋もれてます。
なので、長靴にカッパのズボンを履いて、足元から雪が入らない様にして踏み込んで行きます。

この写真は棚田の下の部分で、来た方向を振り返ったもの。
ここで大体50から60㎝くらいの積雪量です。

棚田のところを抜けて竹藪に入ると雪の量は減ります。
突き当たりまで進んで、右に降りて行きますが、ここらで右下を見下ろすと、

みんなで架けた丸太の橋が見えます。
が、分かりますか?真ん中辺りなんですけど。

積もった雪の重みで竹が大きくしなって、中には折れているのも有ります。
春になって雪が無くなったら、邪魔なのは撤去しに行かないとね!

みんなで架けた丸太橋です。
橋の上も50㎝くらい積もってますので、真ん中を踏み固めながら渡りました。

なお、家に帰って記事を書いてて、橋の上で撮った写真が無い事に気が付いたので、横からの写真です。(笑)

雪の中を進んでいくと、赤い欄干が見えて来ました!

実はもっと手前から、肉眼では杉林の向こうにはっきり目立って見えているのですが、写真に撮ると余りはっきりしないので、この写真。(笑)

誰も来ないので(来れないが正しい?)、橋の上も雪が降り積もってますが、赤い欄干が白い雪に映えてます!

雪の中を横に踏み入って、ちょっと横からはこんな感じに見えます!

『まるで観光地の橋みたい!』って、自画自賛で喜んでます。
でも、本当に目論見通り「白い雪と赤い橋」が良い感じです!!

ちなみに「畑ヶ谷」側からは、道が雪に埋まってますので、ちょっと長い距離歩かないとならないです。
時間が有れば「カンジキ」を履いてトライしてみようかとも思ってますが、誰か一緒に行きませんか。(笑)

竹灯籠の製作

今日は「六ノ里 三寺参り」で使用する「竹灯籠」の日でした。

「六ノ里」の有志の方が集まって、

「竹灯籠」を竹を切って作ったり、

去年使用した物のメンテナンスを行うんです。

ちなみに「六ノ里 三寺参り」って、どんなのかと申しますと、

この様に「六ノ里」に有る三つのお寺の境内や周辺に、「竹灯籠」を並べて、年越し・年始の参拝者をお迎えするイベントです。
詳しくは『2021年 謹賀新年』の記事で紹介していますので、見てみてください。

昨年は、

お寺の名称を入れた物と、ちょっとデザインした物も作りました。

他にも、各個人それぞれの家に飾る物を作られる方も有りまして、
個人的に頼まれたので、今回は、その製作過程を記事にしてみたいと思います。

まず「竹灯籠」に使う「竹」を作るサイズに合わせて切ります。
今回は、「竹灯籠」の日に分けていただきました。

サイズが分かった時点で、彫る文字の大きさを決めて下絵を作って「竹」に貼って、
刃物(写真では彫刻刀の切り出し刀)で文字を切り抜きます。
この時、紙と一緒に「竹」表面を少し切る様にします。

この作業、はっきり言って面倒なのですが、しておくと、今後の作業で開ける縁が毛羽だったり、表面の青い部分がめくれたりしにくいのでやった方が良いです。

次は「電気ドリル」で抜く部分、今回は文字ですが、そこに穴を開けて行きます。

開ける相手が「青竹」の様に丸い物は安定しにくいので、クランプ出来る作業台が望ましいですが、写真の様に、木片を「Cクランプ」で固定して、その間に軽く挟む様にしても作業しやすいです。

拡大するとこんな感じ。
使うドリルの刃は、文字の幅より少し小さい物にして、開ける際は出来るだけ穴と穴の間隔を狭く、また、開ける形状からはみ出さない様に開けます。

全体に開け終わると、こうなります。

昨年は、この状態で飾りましたが、これでも十分綺麗に見えます。
が、今年は、もうちょっと手を入れてあげます!
(同じ物を作るの、好きじゃ無いんです。笑)

で、今年は文字の形に抜こうと思います。

使うのは、この「トリマー」ですが、下側の部分は取り外して、

「ルーター」部分のみを使用します。
「トリマー」を使う理由ですが、モーターの力が強く安定した切削力が得られるからです。(ただ大きく重いので、持ちにくいですが・・・。)

使う刃物は「トリマー」で使用する2枚刃を使用しました。
世の中にはもっと良い刃が有りますが手元に無かったからですが、「青竹」の様な筋の強い物だは「ヤスリ目」の物だと毛羽立ちやすいし、使った感じサクサク削れて、案外正解だったかもしれません。

(*はっきり言って『目的外使用』ですので、真似する方が、もし居たら、あくまでも『自己責任』でお願いします。)

もっと持ちやすい「エア・リューター」も持っているのですが、空気の使用量が多くて、我が家の「コンプレッサー」(空気タンクの容量30ℓ)では、空気量が不足で安定した回転数が得られ無いのと、レバーを握った量だけ回転数が得られるタイプですが、そのレバーが凄く力が要るので使いませんでした。

1文字分ちょっと、開けた所です。

開ける際は、両手で「トリマー」をしっかり握って、両肘を作業台に付けて安定させて使います。
またドリルの穴を横から一気に厚み分全部削って行くより、穴の間の繋がっている所を表面から削り落とす様にしてから、残った部分を線に沿って削るのが早いです。

*しっかり保持していても、刃物が食込み勝手になって、表面に持ち上がって傷を付ける事も有りましたので、十分に気を付けての作業になります。

全部抜いて完成した所。

実際に中にロウソクを入れてテストしてみると、こんな感じで昨年の穴だけの物より良くなったと思います。(自画自賛ですが・・・笑)

なお、下絵を貼り付けるには、写真右側の「3M」社の「デザインボンド55」を使用してます。少量でも作業に十分な接着が有りますので、塗布する際は軽く全体にスプレーしてます。

また作業後に貼り付けた下絵を剥がすには、写真左側の「Kure」社の「ブレークリーン」を使用してます。(本業のデザインモデル製作でもこれを使ってます。)

使い方は貼り付けた紙全体が濡れる様に塗布し、すぐに剥がしてあげると「スプレーボンド」が全部溶けて紙に染み込む感じで、ほとんど残りません。
もし残ったら、ウエスに少量染み込ませて拭いてあげます。

以上が、今年の個人的な「竹灯籠」製作の過程です。
さて、来年はどんなのにしましょうか?

「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」の整備

以前の記事『「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」計画』、ついに具体的作業の開始です。

今回は、
①沢の落ちた橋の架け替え
②「牛道川」に架かる橋の塗替え
を有志で行いましたので記事にしてみます。

まずは①沢の落ちた橋の架け替え。

これは以前の記事にも載せた写真ですが、赤い点線の部分に丸太の橋が架かってましたが、点線の左側、朽ちた丸太がその残骸。

ここに新たに「丸太橋」を架けます!

「丸太橋」の材料は、私の山仕事の先生でもあるお隣のお父さんが、仕事先の山で確保してくださった「栗」の木です。

先日、有志数名でお父さんの作業場所から現地に搬送してありました。
(平日だった為、私は仕事で参加出来ず申し訳無かったです。)

これを沢まで運ぶのですが、当然、機械は入りません。
じゃ、どうするかと言うと・・・。

こうやって金具を木に打ち込んでロープを掛けて、人力で引っ張って運びます。

結構な重さが有るのですが、「山師」さんの長年の経験による指導のもと、数名で引っ張ると割と簡単に運べました。

つづれ折れの所は引いて行かず、「諏訪」の御柱祭りの木落としの様に、ここから落としました。
(もっとも木の上に跨ったままでも無く、そんな大層なものでも無いですが、イメージね。笑)

運んだ木を沢に架けていきます。

最初の2本は人海戦術で数名で持ち上げて架けて、残りは架けた丸太の上を滑らせて架けました。

で、ここから「山師」のお父さん達の腕と経験のなせる技で、

製材していない丸太なので、曲がりも有りますし枝跡の凸凹も有りますから、普通に並べただけでは平にはなりません。

木の曲がり具合を見極めながら、並べる順番を変えたり、「鳶口」を使って木を回転させて、綺麗に収まるようにします。

これが凄くて、ベテラン山師二人で、まるで魔法の様に綺麗に収めていかれます!

どうしても邪魔な枝の跡や曲がりの出っ張りは「チェーンソー」で修正です。

最後に大きな「かすがい」で丸太同士を繋いで、丸太の端の道との段差に石を置いて完成。

完成した「丸太橋」を上から見ると、こんな感じで、

沢の川下側から見るとこんな感じ。

朝8時前から初めて、この時点で9時過ぎ。
約1時間半で、こんな立派な橋が出来てしまうなんて、凄く無いですか!!!

出来上がりも、私がイメージしていた「丸太橋」より全然立派で、これなら危惧していた落下の不安も全く無いと思います。
(もっとも何事にも危険は付き物で、お約束ですが『渡る人の自己責任で』という事でお願いします。)

続いては②「牛道川」に架かる橋の塗替え。

橋の古い塗料や長年の錆を落としてからじゃ無いと塗り替え出来ませんので、まずは「グラインダー」を使って作業していきます。

先日の記事「橋の塗替えに向けての準備」で試した材料は、仲間が用意してくれてますので、それを使って数人掛かりで「グラインダー」で粉塵に負けずに磨いていきます!

ここには電気は来てませんので、有志の方が発電機を持って来てくれたのを使わせていただきました。

磨き終えると、こんな感じ。

本職の仕事なら、この後、錆止め下地塗装してから本塗装なのでしょうが、まぁ、悪くなったらまたやれば良いし、今の塗料は下地効果も有りますので、このまま塗ります!

塗装も数人掛かりで、ハケで塗っていきます。

みんなで黙々とハケで塗って・・・。

この写真は遊歩道計画立案時に画像ソフトで現状の橋に色を付けたイメージ写真ですが、

完成した塗替え後の写真。

どうです?イメージ通りになってませんか?
色味が違うのは、私のスマホのカメラのせいで、

ちゃんとしたカメラで撮影すると、ほら、この通り!

まだ、ムラになっている所が有りますし、床面や橋の下の青い所が気になりますが、そこは第二期工事とします。

豊かな自然の中に赤い橋の存在感、思惑通りの出来栄えです。

元々の遊歩道にしようとした、かつての道のロケーションも素晴らしいのですが、それをより引き立たせる事になったと自負してます!

そして何より素晴らしいのは、これだけの事を地元の有志だけで成し遂げた事です。
これは、ここの皆さんの「六ノ里」を愛する気持ちと、ここに住む人の強固な繋がりの賜物かと思います。

しかし、住む人の強固な繋がりと言っても、余所者を排除する様な事では決して有りません!

コロナも落ち着いて来ましたので、多くの方に参加・ご協力していただき、この感動や達成感を共有してもらえたらと思っています。

皆さん、宜しくお願いいたします!

橋の塗替えに向けての準備

以前に「六ノ里」の魅力アップを狙って「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」を計画している事について記事を書きました。

その記事の最後に橋の塗替えのと「景観条例」の事を書いてますが、郡上市に申請を出した結果、「景観条例」対象外との回答が得られましたので、希望色での橋の塗替えを進める事が出来ます!

進めるにあたって、まずは使用する塗料を決めないとなりません。

塗り替たい色はマンセル値5R5/10で、この表の青い枠で囲ったあたりになります。(黄土色で囲った所が「景観条例」で推奨される色)

野外での耐久性が有って、なおかつ入手も簡単な塗料を探して、これにしようかと思います。(塗った感じは以下の記事中を見てください)

塗替えの作業を始めるにあたって、もう一つやって置かないとならない事が有ります。

長年、放置されていた橋なので、この写真の様に錆で塗色が剥がれてたりしますので、まずは錆や古い塗料を落とさなければなりません。

最近の塗料は性能が良いので『そのまま塗れないかな?』と錆たままのテストピースに塗って見ましたが、こんな感じで。

ただ、このテストピースは塗装がしてないので確認できませんが、まず、新しく塗った塗料が古い塗料ごと剥げ落ちます。

そこで、作業にあたって古い塗料や錆を『どうやって落とすか?』の検討をしました。

一般的に錆や古い塗料を削り落とすには「ディスクグラインダー」を用いますが、問題になるのは『どんなディスクを使えば効率が良いか?』で、今回は2種類試してみました。
なお「カップブラシ」と言う「ワイヤーブラシ」の物も有りますが、ワイヤーが抜けて飛び散って危ないので検討していません。

まず試したのが、研磨製品大手「ヤナセ」社の「一砕合砕」。
近くの「テラキチ」さんで¥495円。

研削面は、荒いペーパーが回転方向に積層されている感じ。

錆の落ち具合は、スルスルと削って行けて作業が速いのですが、研削性が良過ぎて素材も削ってしまうので気を使うかと。(赤く塗った所の左のあたり、凹んだ様になってます。)

これを使っても錆の凹みまでは削り取れないので、塗った後にも凹みは残ります。(形を壊すまで削れば別ですが、それをやるとボコボコになってしまいます。)

次に試したのも研磨製品大手「ヤナセ」社の「錆取半蔵」。
近くの「テラキチ」さんで¥715円。

研削面は硬い樹脂のスポンジみたいな感じ。

錆の落ち具合は「一砕合砕」より多少劣りますが、素材を削ってしまわないので気を使わなくて良いです。
その代わり錆の凹みも取れないので、塗った後に凹みは残ります。

あと、研削面がブロック状になっているので、角の部分(断面の丸い所)を削ろうとするとブロックとブロックの隙間が引っ掛かります。

次に試したのは「研磨スポンジ」。

と言うのは、今回の橋が掛かっている場所には電源が無いので発電機を使わないと電動工具を使えませんが、発電機で使える工具数には限りが有るので、大変だけど手動研削も考えているからです。

で「テラキチ」さんに有った中で良さそうかと選んだのが、これ。

「Scotch-Brite」社の「スーパーがんこ」荒目P ケレン用。 ¥990円。
(錆や塗装を落とす作業の事を「ケレン」と言います。)

繊維が固められた感じで、持っても変形しない硬さ。

使った感じは、平面部分は『うーん、削れないなぁ・・・』て感じで今一つ。
表面の浮いた錆しか取れないので、新しく塗った後は錆の凸凹のままです。

他にも手作業用には、ブロック状の硬いスポンジも有りますので検討してみる必要が有りそうです。

なんとか今年の紅葉までには、赤い部分だけでも仕上げるのを目標に頑張ります!
ご協力いただける方、居られましたら宜しくご協力ください!!

栃洞景観整備の日

9月になって暑かった夏もそろそろ終わりになって来てます。
我が家の田んぼの様子は、

こんな感じで稲穂が垂れて来てます。
2トーンになっているのは、奥が「コシヒカリ」で手前が「タカヤマモチ」だからです。

「タカヤマモチ」の稲穂のアップ。

これが「コシヒカリ」の稲穂のアップ。
どちらも、まだまだ葉っぱの緑が濃いので、稲刈りはもう少し先かな。

さて、前置きが大変長くなりましたが、ここからが今回の本題です。

先日の記事で紹介しました様に、ここ「栃洞」が「郡上市景観百景」に認定されました。
日頃から地域のみんなで、景観整備に努力して来た結果だと思っていますが、ここで、さらに環境を良くして行く為、地区の方からの要望も有って「栃洞」地区独自で『景観整備の日』を毎月第1日曜日に約1〜2時間程度行う事に設定いたしました。

今日9月5日は、その第一回目で、その様子をご紹介します。

まず一つ目は、従来の環境整備活動と同じく、道沿いの草刈り。

今回の草刈り参加者は4名で、こんな感じで時間内で刈れるエリアを行いました。

二つ目は、

ガードレールに鉢植えをセットする機材を用いて、鉢植えを飾りました。

なお、この機材は新たに購入したのでは無く、「六ノ里」の他の地区で余っていた物を再利用しました。

今は「オリヅルラン」他の葉を鑑賞する植物ですが、時期になれば「三色すみれ」とか「ミニひまわり」とか、鉢植え故に色々変える事も可能です。

環境整備と言うと、どうしても草刈りがメインになってしまい、女性の方達はなかなか参加しにくいですが、この様な「花いっぱい運動」であれば多数の方に参加いただけます。
現に、実施にあたり、地元のお母さん達からこのアイディアを提案いただき、当日も率先して実施くださいました。

「景観百景」認定に向けて製作した「栃洞景観マニュアル」の2番目に「誰でもが参加出来る景観活動」を狙って『花や樹木を植えて、美しい栃洞を作りましょう。』と記載しましたので、マニュアルを製作した甲斐が有ったと言う事です。

これからも「栃洞」の景観づくりを、気軽に行っていけると思います!