里山再生プロジェクト2

以前書いた「里山再生プロジェクト!」の続き。
あれから範囲を広げて、やっと目処が付いたのでご報告。
(と言うか綺麗になったのを自慢したいだけかも 笑)

こうだったのが・・・

こんな感じになりました!
道から見える一番上の段の石垣が綺麗に見えてます!!
で、ここまでやったら、写真に写ってない右の方が気になって。

茅でゴシャゴシャだったのを、刈って刈って刈りまくり(笑)

こんな感じになりました。
これで町の方から車で上がって来ても石垣が見えると思ったのですが、
右手に写っている竹藪が邪魔をするので・・・

手鋸で竹を一本ずつ切って行きます!
そして切った竹はと言うと・・・

「六ノ里」に移住してから仲良くなった「嶋田農園」さんが、
畑で竹を使っていると聞いたので連絡してみると、使いたいと言う事なので、
道沿いまで引きずり下ろして、竿にして集めておきます。
こっちとしては処分に困る代物なので、大歓迎で手間でも処理しておきます。

「嶋田農園」さんは、ここ「六ノ里」で、有機栽培の野菜を家族で作ってます。
彼らも移住者で、以前飲んだ時に聞いた『作物に対する想い』に共感する所が
多く有って、つい応援したくなってしまいます!
今は、作物の採れる時期じゃ無いから、商品が有るかは分からないけど、
通販されてます。
嶋田農園さんのサイトはこちら。⇨「嶋田農園」

竹は根元で切るより、1mくらいの高さで切った方が根絶出来るので、
以前に地元の方々が竹を切った際の切り株(?)が、嫌な例えですが
『墓標』の様に、いっぱい残ってます。
まぁこれは、また、時間を見て切って行こうかと思ってます。

まだ続きが有りますが、長くなるので次回に(笑)

「善勝寺桜」保存活動

ここ「六ノ里」には樹齢400年の「善勝寺桜」が有ります。
古くからこの地に根付き、現在までその立派な姿を残して来た事は、この地のシンボルの様な物だとも思えます。

そんな桜ですから、地元の有志の方々により保存活動を行っています。
昨年の秋には牛糞と茅を裁断した物を、有志の方々と木の周りに与えました。

今年からは、より効果の有る方法として、桜の根に直接空気と栄養を与える施術を行う事になりました。
地元の造園業(水谷造園さん)の指導の元、進めてまいります。

桜の周りを8等分して、対角線に行って行きます。
これは、一気に行うと桜に負荷を掛けてしまうからだそうです。

実際に桜の根の周りを縄で地割して有ります。
これは水谷造園さんが前日に準備してくださいました。感謝です。

圧搾空気を使い水道管の様な専用工具(青いホースの繋がった物)の先を地面に当てて、レバーを開くと勢い良く空気が噴出され、穴が掘れます。
この方法だとスコップに比べて、ある程度は細い根を切らないで穴が掘れるのでダメージが少ないそうです。

だいたい1メートル四方に3箇所くらいを開けて行きます。
実際やらせてもらうと、勢い良く噴出する空気のせいで、結構土被ります。
でも、結構楽しくて、機械の取り合いになったとか。
子供じゃ無いので、喧嘩になったりはしませんけどね。(笑)

穴を掘る役、残った土を取り除く役、固形肥料を入れて埋め戻す役を、有志の方々それぞれが自主的に分担して、効率良く作業を進めました。

今年以降も続けて行けば、この桜の古木も、長く元気に綺麗な花を咲かせ続けてくれると信じています。

まずは今年の「善勝寺桜 桜まつり」が楽しみです。

※3月24日 追記
残念ながら「コロナウイルス」対策で、今年の桜まつりの中止が決定いたしました。
楽しみにしていましたが、コレばかりは仕方ありません。
ただ、花は咲き誇ってくれるでしょうから、個人的に見て楽しむつもりです。

里山再生プロジェクト!

私がここ「六ノ里」を気に入って移住した理由は、長閑な農村風景で自然が溢れていた事です。
しかし、同じ「六ノ里」でも「三ヶ村」地区が綺麗な石垣の棚田なのに対して、私の住む「栃洞」地区は草薮でゴシャゴシャになってる所もあって、ちょっと悔しく思ってました。

いつだったか「栃洞」集落の若手と飲んでいた時、『自分が子供の頃は、ここらも棚田がいっぱいで、石垣も多く有ったよ』と聞いて、『ゴシャゴシャの草薮を綺麗に刈って行けば、石垣の棚田の風景になるんじゃないか?』と思っていました。

先達さんから受け継いだ、我が家の通称『上の畑』や『梅畑』の周辺を草刈りして行くと、ゴシャゴシャの草薮の中から予想通りに、苔むした棚田の石垣がほぼ綺麗な形で出てきました。

今の様に土木機械の無かった時代、人力で苦労して積み上げた石垣。
苔むした石垣を眺めていると、この先人達の努力の結晶を出来る限り後世に残して行くのが、里山の住人の役目じゃないかなって思えて来るんです。

名付けて「里山再生プロジェクト!」
ゴシャゴシャの草薮を綺麗に刈って、草に埋もれた棚田の石垣に陽の目を当ててあげよう。そして、かつての「農村風景」を取り戻そう、です。
まず自分の受け継いだ土地は、綺麗にしました。
(奥に見える草薮は、他の方の持ち物です。)

この沢までが我が家の土地です。
ここも来た時は、カヤや雑木でゴシャゴシャでした。

思い立ったら、やりたくて仕方なくなる性分で。(笑)
近所の方に誰の土地かを聞いて、所有者に承諾を得て始めました。

始めたのは我が家の「梅畑」のすぐ下の所。
長年手が入って無い所なので、カヤの株が地面から20センチくらい盛り上がってたりしてました。

尚、この写真、カヤが倒れてる所まで刈って、撮って無いのに気付いて写真を撮りました。

半日程、頑張って草刈りした結果。
薪用に切った木の残りが折り重なってて、それを避けつつ刈り進めて、こんなに見通しが良くなりました!
奥には、栗の木が有って、下には栗のイガが落ちていたので、今年は栗が拾えるかもです。もっとも他人の土地ですけどね。(笑)

見通し良くなると予想通りに、綺麗な苔むした棚田の石垣が出てきました。
切って初めて分かったのですが、この棚田の奥には、

そこには沢が有って、その沢沿いに人の手の入った小道が続いてました。
まだ全くの手付かずなので荒れてますが、少し手を入れてあげれば、苔むした石垣が美しい散歩道になるかもと思いました。

しかし、道から見上げるとご覧の通りで『どこ刈ったの?』って具合。
いやいや、そんな直ぐに結果が出るとは思ってませんから、大丈夫!(笑)
実はここの土地の持ち主が分からず、手を付けて無かったのです。
でも、もう誰の土地か聞いて来ましたので、近いうちに、ここもやります!!

この「里山再生プロジェクト!」は私個人の勝手な想いなので、他人に強要する気は毛頭有りません。
でも、綺麗になれば誰だって気分が良いし、そのうち共感して手伝ってくださる方も居るかもしれないなぁ、と期待はしてます(笑)。