「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」の整備

以前の記事『「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」計画』、ついに具体的作業の開始です。

今回は、
①沢の落ちた橋の架け替え
②「牛道川」に架かる橋の塗替え
を有志で行いましたので記事にしてみます。

まずは①沢の落ちた橋の架け替え。

これは以前の記事にも載せた写真ですが、赤い点線の部分に丸太の橋が架かってましたが、点線の左側、朽ちた丸太がその残骸。

ここに新たに「丸太橋」を架けます!

「丸太橋」の材料は、私の山仕事の先生でもあるお隣のお父さんが、仕事先の山で確保してくださった「栗」の木です。

先日、有志数名でお父さんの作業場所から現地に搬送してありました。
(平日だった為、私は仕事で参加出来ず申し訳無かったです。)

これを沢まで運ぶのですが、当然、機械は入りません。
じゃ、どうするかと言うと・・・。

こうやって金具を木に打ち込んでロープを掛けて、人力で引っ張って運びます。

結構な重さが有るのですが、「山師」さんの長年の経験による指導のもと、数名で引っ張ると割と簡単に運べました。

つづれ折れの所は引いて行かず、「諏訪」の御柱祭りの木落としの様に、ここから落としました。
(もっとも木の上に跨ったままでも無く、そんな大層なものでも無いですが、イメージね。笑)

運んだ木を沢に架けていきます。

最初の2本は人海戦術で数名で持ち上げて架けて、残りは架けた丸太の上を滑らせて架けました。

で、ここから「山師」のお父さん達の腕と経験のなせる技で、

製材していない丸太なので、曲がりも有りますし枝跡の凸凹も有りますから、普通に並べただけでは平にはなりません。

木の曲がり具合を見極めながら、並べる順番を変えたり、「鳶口」を使って木を回転させて、綺麗に収まるようにします。

これが凄くて、ベテラン山師二人で、まるで魔法の様に綺麗に収めていかれます!

どうしても邪魔な枝の跡や曲がりの出っ張りは「チェーンソー」で修正です。

最後に大きな「かすがい」で丸太同士を繋いで、丸太の端の道との段差に石を置いて完成。

完成した「丸太橋」を上から見ると、こんな感じで、

沢の川下側から見るとこんな感じ。

朝8時前から初めて、この時点で9時過ぎ。
約1時間半で、こんな立派な橋が出来てしまうなんて、凄く無いですか!!!

出来上がりも、私がイメージしていた「丸太橋」より全然立派で、これなら危惧していた落下の不安も全く無いと思います。
(もっとも何事にも危険は付き物で、お約束ですが『渡る人の自己責任で』という事でお願いします。)

続いては②「牛道川」に架かる橋の塗替え。

橋の古い塗料や長年の錆を落としてからじゃ無いと塗り替え出来ませんので、まずは「グラインダー」を使って作業していきます。

先日の記事「橋の塗替えに向けての準備」で試した材料は、仲間が用意してくれてますので、それを使って数人掛かりで「グラインダー」で粉塵に負けずに磨いていきます!

ここには電気は来てませんので、有志の方が発電機を持って来てくれたのを使わせていただきました。

磨き終えると、こんな感じ。

本職の仕事なら、この後、錆止め下地塗装してから本塗装なのでしょうが、まぁ、悪くなったらまたやれば良いし、今の塗料は下地効果も有りますので、このまま塗ります!

塗装も数人掛かりで、ハケで塗っていきます。

みんなで黙々とハケで塗って・・・。

この写真は遊歩道計画立案時に画像ソフトで現状の橋に色を付けたイメージ写真ですが、

完成した塗替え後の写真。

どうです?イメージ通りになってませんか?
色味が違うのは、私のスマホのカメラのせいで、

ちゃんとしたカメラで撮影すると、ほら、この通り!

まだ、ムラになっている所が有りますし、床面や橋の下の青い所が気になりますが、そこは第二期工事とします。

豊かな自然の中に赤い橋の存在感、思惑通りの出来栄えです。

元々の遊歩道にしようとした、かつての道のロケーションも素晴らしいのですが、それをより引き立たせる事になったと自負してます!

そして何より素晴らしいのは、これだけの事を地元の有志だけで成し遂げた事です。
これは、ここの皆さんの「六ノ里」を愛する気持ちと、ここに住む人の強固な繋がりの賜物かと思います。

しかし、住む人の強固な繋がりと言っても、余所者を排除する様な事では決して有りません!

コロナも落ち着いて来ましたので、多くの方に参加・ご協力していただき、この感動や達成感を共有してもらえたらと思っています。

皆さん、宜しくお願いいたします!

橋の塗替えに向けての準備

以前に「六ノ里」の魅力アップを狙って「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」を計画している事について記事を書きました。

その記事の最後に橋の塗替えのと「景観条例」の事を書いてますが、郡上市に申請を出した結果、「景観条例」対象外との回答が得られましたので、希望色での橋の塗替えを進める事が出来ます!

進めるにあたって、まずは使用する塗料を決めないとなりません。

塗り替たい色はマンセル値5R5/10で、この表の青い枠で囲ったあたりになります。(黄土色で囲った所が「景観条例」で推奨される色)

野外での耐久性が有って、なおかつ入手も簡単な塗料を探して、これにしようかと思います。(塗った感じは以下の記事中を見てください)

塗替えの作業を始めるにあたって、もう一つやって置かないとならない事が有ります。

長年、放置されていた橋なので、この写真の様に錆で塗色が剥がれてたりしますので、まずは錆や古い塗料を落とさなければなりません。

最近の塗料は性能が良いので『そのまま塗れないかな?』と錆たままのテストピースに塗って見ましたが、こんな感じで。

ただ、このテストピースは塗装がしてないので確認できませんが、まず、新しく塗った塗料が古い塗料ごと剥げ落ちます。

そこで、作業にあたって古い塗料や錆を『どうやって落とすか?』の検討をしました。

一般的に錆や古い塗料を削り落とすには「ディスクグラインダー」を用いますが、問題になるのは『どんなディスクを使えば効率が良いか?』で、今回は2種類試してみました。
なお「カップブラシ」と言う「ワイヤーブラシ」の物も有りますが、ワイヤーが抜けて飛び散って危ないので検討していません。

まず試したのが、研磨製品大手「ヤナセ」社の「一砕合砕」。
近くの「テラキチ」さんで¥495円。

研削面は、荒いペーパーが回転方向に積層されている感じ。

錆の落ち具合は、スルスルと削って行けて作業が速いのですが、研削性が良過ぎて素材も削ってしまうので気を使うかと。(赤く塗った所の左のあたり、凹んだ様になってます。)

これを使っても錆の凹みまでは削り取れないので、塗った後にも凹みは残ります。(形を壊すまで削れば別ですが、それをやるとボコボコになってしまいます。)

次に試したのも研磨製品大手「ヤナセ」社の「錆取半蔵」。
近くの「テラキチ」さんで¥715円。

研削面は硬い樹脂のスポンジみたいな感じ。

錆の落ち具合は「一砕合砕」より多少劣りますが、素材を削ってしまわないので気を使わなくて良いです。
その代わり錆の凹みも取れないので、塗った後に凹みは残ります。

あと、研削面がブロック状になっているので、角の部分(断面の丸い所)を削ろうとするとブロックとブロックの隙間が引っ掛かります。

次に試したのは「研磨スポンジ」。

と言うのは、今回の橋が掛かっている場所には電源が無いので発電機を使わないと電動工具を使えませんが、発電機で使える工具数には限りが有るので、大変だけど手動研削も考えているからです。

で「テラキチ」さんに有った中で良さそうかと選んだのが、これ。

「Scotch-Brite」社の「スーパーがんこ」荒目P ケレン用。 ¥990円。
(錆や塗装を落とす作業の事を「ケレン」と言います。)

繊維が固められた感じで、持っても変形しない硬さ。

使った感じは、平面部分は『うーん、削れないなぁ・・・』て感じで今一つ。
表面の浮いた錆しか取れないので、新しく塗った後は錆の凸凹のままです。

他にも手作業用には、ブロック状の硬いスポンジも有りますので検討してみる必要が有りそうです。

なんとか今年の紅葉までには、赤い部分だけでも仕上げるのを目標に頑張ります!
ご協力いただける方、居られましたら宜しくご協力ください!!

栃洞景観整備の日

9月になって暑かった夏もそろそろ終わりになって来てます。
我が家の田んぼの様子は、

こんな感じで稲穂が垂れて来てます。
2トーンになっているのは、奥が「コシヒカリ」で手前が「タカヤマモチ」だからです。

「タカヤマモチ」の稲穂のアップ。

これが「コシヒカリ」の稲穂のアップ。
どちらも、まだまだ葉っぱの緑が濃いので、稲刈りはもう少し先かな。

さて、前置きが大変長くなりましたが、ここからが今回の本題です。

先日の記事で紹介しました様に、ここ「栃洞」が「郡上市景観百景」に認定されました。
日頃から地域のみんなで、景観整備に努力して来た結果だと思っていますが、ここで、さらに環境を良くして行く為、地区の方からの要望も有って「栃洞」地区独自で『景観整備の日』を毎月第1日曜日に約1〜2時間程度行う事に設定いたしました。

今日9月5日は、その第一回目で、その様子をご紹介します。

まず一つ目は、従来の環境整備活動と同じく、道沿いの草刈り。

今回の草刈り参加者は4名で、こんな感じで時間内で刈れるエリアを行いました。

二つ目は、

ガードレールに鉢植えをセットする機材を用いて、鉢植えを飾りました。

なお、この機材は新たに購入したのでは無く、「六ノ里」の他の地区で余っていた物を再利用しました。

今は「オリヅルラン」他の葉を鑑賞する植物ですが、時期になれば「三色すみれ」とか「ミニひまわり」とか、鉢植え故に色々変える事も可能です。

環境整備と言うと、どうしても草刈りがメインになってしまい、女性の方達はなかなか参加しにくいですが、この様な「花いっぱい運動」であれば多数の方に参加いただけます。
現に、実施にあたり、地元のお母さん達からこのアイディアを提案いただき、当日も率先して実施くださいました。

「景観百景」認定に向けて製作した「栃洞景観マニュアル」の2番目に「誰でもが参加出来る景観活動」を狙って『花や樹木を植えて、美しい栃洞を作りましょう。』と記載しましたので、マニュアルを製作した甲斐が有ったと言う事です。

これからも「栃洞」の景観づくりを、気軽に行っていけると思います!

「郡上市景観百景」に認定!

「栃洞」地区が「郡上市景観百景」に認定されました。

私が移住する以前から、ここ「栃洞」地区では、

杉の伐採地に桜を植樹していたり、地区の草刈りなどの景観維持活動を積極的に実施されていました。
この写真は「桜」を植樹して3年目の様子です。

また、このブログの「地域づくり」のカテゴリーで紹介していますが、私が移住してからは農山村風景を取り戻す耕作放棄地の再生を、地域の方のご協力のもと行って来ました。

この写真の様に、茅や雑草に埋もれていた斜面を綺麗にし、先人達が築き上げた石垣が見える様になりました。

この様な景観再生・維持活動を、昨年、市長との懇談会で発表する機会が有り、その後、色々な経緯が有って「郡上市景観百景」に応募する事になり、この7月19日に「郡上市景観百景 No,009号」に認定されました。

今後も、今の景観維持・再生活動を地区の皆様と一緒に続けて行こうと思っています。
「栃洞」の方以外、例えば街にお住まいの方も興味を持っていただけましたら、是非、景観再生・維持活動にご協力ください!

「六ノ里」のウォーキングマップ

「白鳥地域協議会/わくわくウォーキングコースづくり部会」さんが手がける「白山登拝路 ウォーキングマップ」の第三弾として、ここ「六ノ里」の載った新しいウォーキングマップが出来ましたのでご紹介します。

これがそのウォーキングマップ「白山登拝路 野添から六ノ里へ」で、携帯しやすい様にA6サイズに折り畳まれています。

表紙に写っている写真は「野添」地区と「六ノ里」地区の境辺りです。

では、開いて「おもて」から見てみましょう。

広げると、見やすいA3サイズです。

こちら側には「道の駅」を含めて「野添」地区がイラストマップを中央に、その周りに、それぞれの見所の写真と説明が載っています。
(*このウォーキングマップの起点は「道の駅 白尾ふれあいパーク」に設定されている様です。)

イラストマップ、味が有って分かり易く、良いと思います。

続いて「うら」を見てみましょう。

こちら側は「六ノ里」地区がイラストマップを中央に、その周りにそれぞれの見所の写真と説明が載っています。

では、見所の一つを拡大して紹介してみましょう。

「善勝寺桜 桜まつり」の「善勝寺」さんを見てみます。
本堂と「善勝寺桜」の写真と説明が記載されてます。

そして、このマップシリーズが素晴らしいと思う所は、赤丸の『QRコード』です。
(赤丸は説明の為に私が付けたものです。)

これをスマホ等で読み込むと・・・。

動画が見れます。(動画サイト「YouTube」)
*音が出ますので、ご注意下さい。

例えば「道の駅」等で、このウォーキングマップを手にされたとします。
中を見て『もう少し詳しく見たいなぁ』と思っていただけたら、この『QRコード』でリアリティの有る動画体験が出来る訳です。
そして実際に『生』で見てみたいと思っていただいて「六ノ里」に足を運んでいただけたらと思います!

裏表紙は、こんな感じです。

ウォーキングコースまでの案内図と問い合わせ先が載っています。

これに載っているURLでは「白鳥地域協議会/わくわくウォーキングコースづくり部会」さんが制作された「白山登拝路」の動画がまとめられています。

例えば、今回紹介した「野添から六ノ里へ」のウォーキングマップに関する動画は、以下のURLになります。

「白山登拝路 野添から六ノ里へ」
(*サイトには「白鳥地域会議」となってますが、どちらが正解か聞いてみます)
http://hakusanwalking.com/shirao/

他に「白鳥地域協議会/わくわくウォーキングコースづくり部会」さんのウォーキングマップとしては、

●「白山登拝路 長滝から阿弥陀ヶ滝」(この写真)
動画をまとめたサイトのURLは http://hakusanwalking.com/

●「白山登拝路 美濃禅定道で石徹白へ」(冊子を持って無いので写真は無いです。)
動画をまとめたサイトのURLは http://hakusanwalking.com/old/

が、有ります。

これらのマップは「道の駅」「観光協会」等で入手できます。(無料です!)
今は「コロナ」でお出掛けし難いですが、落ち着いたら、是非、手にして尋ねていただけたらと思います。

「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」計画

「六ノ里」は開けた東西の谷に「橋爪」「畑ヶ谷」「三ヶ村」「源蔵寺」私の住む「栃洞」の5つの集落で構成されています。

この中の「源蔵寺」と「畑ヶ谷」は東西の谷の南側と北側に有って、行き来するには「橋詰」か「栃洞」の橋まで回らないとならなくて、そこそこの距離に加えアップダウンも有ります。
もちろん、今は車の時代なので問題になりませんが、車の無い時代はそうもいかなかったと思います。

「源蔵寺」の方のお寺は谷向いの「善勝寺」が多かったので仏事で行く事も有ったでしょうし、生活の中でも行き来も多かったとも推測されます。

なので、昔は行き来する道が有りました。と言いますか、今でも有ります。

この図は「国土地理院地図」に、その道をピンク色で示した物です。
(多少、実際と違うので加工してます。また「畑ヶ谷」側は全てを引いてません。)

この道は昔は「赤線」と呼ばれた道で、公図にも記載されてます。

*「赤線(あかせん)」:一般的には里道(りどう)と呼ばれる物で、道路法上の道路に認定されていない「認定外道路」のうち、公図に赤い帯状の線で表示されていた物を指す。地番の記載がなく、登記も無い。

この道の事を地元の御年配の方にお聞きすると『ワシの子供じぶんは吊橋やった』と聞いたので、「石垣」とか「吊橋」とか大好きな私は、以前一人で様子を途中まで見に行った事があります。
残念ながら「吊橋」は鉄製の橋になってましたが、その他に見所の多い所でした。

なので、『遊歩道にならないか』と「六ノ里地域づくり協議会」で話が出ています。
先日、ルートの確認を兼ねて草刈りしながら全部見て来ましたので、その道の現在の様子を紹介してみたいと思います。

なお、写真が多くて凄く長い記事になってますので、お忙しい方は時間の有る時に見てくださいね!(笑)

まずは「畑ヶ谷」側の入り口から。

この場所は「六ノ里にじいろプロジェクト」のイラスト田んぼの横の道を東に行った所です。
昔の道は、ここから北側に登って行ったのですが、そこはまだ草に埋れていてルート確保してません。(近日実施予定)

先の場所から下へ、「牛道川」に向かって下りて行きます。
ここは日陰になるせいか、熊笹以外はそんなに草が生えないみたいです。

「牛道川」までの距離は、ほんのちょっとです。
道端の赤い物は私の草刈り機なので気にしないで。(笑)

前の写真でも木の影に見えているのですが、「畑ヶ谷」側の橋のそばに巨石が有ります。
どれくらい大きいかは、立て掛けた草刈り機を参考にしてください。

巨石のすぐ右側には湧水が有る様です。
お約束ですが、水質の保証はしかねますので飲まれる方は『自己責任』で!

巨石の前まで来たら、振り向けば、この景色です。
では、橋の上に行きましょう!

橋上で振り返って見ると、この時期は緑あふれる景色です。
橋の右側の木は大きな「モミジ」です。

「モミジ」ですので、当然、紅葉の景色は、こんな感じです!

橋の上からは「牛道川」の綺麗な流れが楽しめます。

もちろん、紅葉の季節は、こうなります!
ね、なかなか良いでしょ?

では、橋を渡って「源蔵寺」側に進みましょう。
渡った先は「棚田」の跡で、今は熊笹が繁茂してます。
写真では分かりませんが、向かって道の左側、熊笹が生えている所は「石垣」です。

奥に進んでいくと杉林になります。
川に近いせいか、そこそこ風が通るので涼しいです。

さらに進んで行くと、沢に出ます。

残念ですが、今は沢に橋は有りません。
きっと昔はこんな感じ(赤点線)に橋が架かってたのではと思います。

今の所を沢の下流側から見た写真です。
赤点線が橋の想定ですが、結構な幅(3mくらいか?)で、結構な高さも有って、さらに、下は大きな石なので・・・足を滑らせて橋から落ちると危険かも。

まぁ、安全を考えたルートとしては、すぐ手前を下流側、この写真の方に行って、
(ここだけ草を刈った後の写真を撮り忘れました。)

こんな感じ(赤点線)に丸木橋を架けるのが良いのかも、です。

でも、個人的には、長くて高い丸木橋が架かっているとカッコいいけどなぁ・・・。

沢を渡った先は、こんな感じ(ピンク色の矢印で明記)で本来のルートに戻ります。

写真の左側の黒くポッカリ開いた穴の様に見えるのは、上に生えた木が倒れて持ち上がった物です。

本来のルートに戻って沢の方を見ると、さっき見えた穴の様に見える物の原因の倒れた木が2本有ります。

2本のうち右側の木を切ると、多分、元に戻るんじゃ無いかと思います。
なぜ、もう1本は切らないかと言いますと、

その木を下から見上げると分かりますが、これも「モミジ」なので、紅葉が期待出来ないかと思うのです。

さて、ルート紹介に戻ります。

沢を渡った先は、竹林の中を緩やかに登って行きます。

登って行くと写真の所で、左に曲がって、さらにゆるゆる登っていきます。

竹林って書いてますが、元々は、ここも「棚田」だったみたいです。
そうそう、立派な「タケノコ」が有りましたよ!

左に曲がると、すぐ先、この写真の奥で右に曲がっていきます。

ここの右側も「棚田」で「石垣」が有ります。

右に曲がると、こんな感じに緩やかに登っていきます。
竹林の向こうには日差しが見えて、開けた感じがして来ませんか。

登り切ると、こうなります。
「棚田」と「棚田」の間を、真っ直ぐ西に向かいます。

実は、ここが一番荒れていた所で、長年「茅」が生い茂っていた為に「茅」の枯れたのは積もっているし「茅」の株が道の上に大きくなっていて・・・。
あと、写真中央の木、「ハゼノキ」だと思うのですが、これ人に寄っては「かぶれる」木ではないかと。

この真っ直ぐな部分の両側は「棚田」なので、写真の様に「茅」の枯れたのに覆われていても、

取り除いてあげると、こんな感じで「石垣」が残ってます。

これも人の手によって、自然石を積み上げた「石垣」なので、歴史的価値(農業遺産)が有ると思います。

真っ直ぐな道(「棚田ストレート」かな 笑)を進むと、写真の奥で左に曲がりです。

写真の所が「茅」が一番酷かったので、まだ、綺麗にしきれてません。
日が傾いて来たのと草刈り機の燃料が残り少ないので、先を急ぎました。(笑)

曲がった先は、大きな栗の木の所を右に曲がります。
正面の枯れた「茅」の中も「石垣」が有ります!(「石垣」大好きなので強調します!)

右に曲がった先は、こんな感じ。ここまで来れば、後少しです。

ここから先は、どなたかが草刈りしてくださってました!
この遊歩道計画の話は、「六ノ里地域づくり協議会」の会報誌「みんなの六ノ里だより」に載せていたので、賛同されて刈って下さってたのなら嬉しい事です!!

先の所を抜けると、左手に道路に上がる道がこんな感じで見えます。

これを上がると・・・。

はい、見慣れた「源蔵寺」の景色です。
ここをちょっと下ると「そば茶寮 文福笠井」さんです。

ルートの紹介は以上ですが、ルート沿い意外にも見所が有ります。

こんな感じの高い自然石を積み上げた「石垣」が有ったり、

「棚田」に水を分配していた物なのか、井戸の様な物が有ったりします。

「六ノ里集会所」を起点に、今回紹介した道を含めて「六ノ里」の一部を周回する遊歩道の想定ルートを図にしてみました。
一周約3km。獲得標高差は約150m、です。

遊歩道化する際に、やりたい事が有ります。

魅力的な遊歩道とする為にも、ルート沿いの「石垣」を綺麗に見える様にして、今は荒廃している「棚田」部分を綺麗にしたいのです。
植林していない「棚田」部分は「水田」としての活用は難しくても、例えば「蕎麦」を植えるとか、何とか活用してあげると素晴らしい景観になるのではと思います。
(もちろん、地権者の方の承諾が必至ですけどね。)

他に、どうしてもやりたいのが、

「牛道川」に架かる橋ですが、こんな感じにしたいのです。
この加工した写真ではちょっと派手に見えますが、赤は退色が激しいので、最初は派手なくらいが良いんです。
秋の紅葉シーズン、絶対に『バエる』(って言うのか?)と思うんです!

でもですね・・・。
市の「景観条例」に色の規制が有りまして、くすんだ色にしか出来ないそうです。
いや、絶対、これくらいした方が魅力的なので役所に折衝に行きます!!
(八幡町の「清水橋」、近くでは「貴船神社」の橋も赤いですし)

長〜い記事を最後まで見て下さって、お疲れ様です。有難う御座いました。
皆さんの応援・ご協力を御願いいたします!

「長良川源流の森育成事業」

「郡上漁協」主催の「第11回長良川源流の森育成事業」に、地元「栃洞」の方々と一緒に参加しました。

この事業は、長良川の水源涵養を目的とし、広葉樹林を主体とした自然林の回復を狙ったもので、今回は、トチノキ、ホオノキ、コナラ、カツラ、ヤマザクラの苗木500本を植樹しました。

まずは朝の開会式。
「郡上漁協」組合長や関係代表者の挨拶から始まり、植樹の仕方のレクチャーが行われました。

植えるのは「畑ヶ谷用水」を改修した際に伐採・造成した所です。

ここには地元「栃洞」でも有志で桜を植樹しています。(昨年植樹した時の写真)
しかし、伐採・造成した全面に植えるのは出来ないので、こういう事業は大歓迎です!

植林が終わった様子の写真。
良く見ないと分かりにくいですが、ピンクのリボンが巻いてあるのが植えた苗木です。
伐採・造成された所は荒廃して見えるので、早く木々が成長すると良いなぁ。

なお、植えている最中は、写真を撮っている余裕が無かったので写真は有りません(笑)

詳しくは「郡上漁協」のサイトの記事をご覧ください。

里山再生プロジェクト6

里山再生プロジェクト、このテーマは久々の投稿です。

稲刈が終わってからは、来年に畑や田んぼに入れる茅を刈って来て、それがやっと終わったので、棚田の雑木の伐採を行いました。

伐採前。ここはずっと草刈りをして来てますので、落ち葉が積もってます。
この写真に見える雑木を、チェーンソーで伐採します。

同じ所の伐採後。
奥に見える雑木は沢から向こうで、この棚田跡の周りは、ほとんど切りました。

細い枝は鉈(なた)で切り落として積んでおいて、春になったら燃やして肥料用に「草木灰」にします。
太い部分はチェーンソーで薪ストーブ用に「玉切り」にして、この日は終了。

次の日、今日はここから始めます。
ここもずっと草刈りをして来たので、周りの木々の落ち葉で覆われてます。

倒した後の処理がしやすい用に、まずは、この平場に倒せる物から切って行きます。

今日は、助っ人にご近所の「生さん」が来てくださいました。
この方、林業と養魚場をされてますので、伐採は本職なので心強いです!
実は、市議会議員さんだったりもします。いつも仲良くしていただいてます。

2人掛かりで伐採していって、

こんな感じにスッキリしました。

この奥に沢が有って、

ここも雑木、草を刈ってスッキリさせてます。

沢の向こう側にも、元棚田の平場が有って、昨年は手付かずでしたが、今年は頑張って草や笹竹を刈って有ります。

下の段はこんな様子で、奥に見える笹竹の林は手強かった!
笹竹って言っても太い物は2㎝くらい有りましたし。

何故、今年、ここに手を入れたかと言うと、

この奥には、2016年に地域の方々で、桜をいっぱい植樹した所が有るんですが、今はこんなに大きくなって来てます。
来年くらいからは桜の花も楽しめそうなので、綺麗にしたら再生棚田からも見えるんじゃないかと思ったからです。

また、今回伐採して出来た薪の搬出するルートに使えないか、と言うのも有ります。

なので、もう一段下の所を茅刈りをした後、笹竹の林を切り開きます。

ここの笹竹も手間取りましたが、こんな感じに無事ルートを確保しました。
切った笹竹は、畑の支柱に使えないかって思ってます。

伐採はだいたい終わりましたが、まだまだ後片付けがいっぱい残ってます。
去年は雪が無かったので春までにほぼ片付いたのですが、今年は雪が多そうなのでどうなるでしょうね。

ま、別に納期は無いので、ぼちぼちやって行きましょう!

〈追記〉
ここ栃洞地区での棚田再生プロジェクトを含めた景観保全活動を「農山村風景の復興」として、「市長との意見交換会」にて紹介させていただきました。
これに関しては、次の記事で少し書く予定です。

みんなで中洲の整備

今日は恒例の地域の秋の草刈りの日。
今回は集会所の前の中洲の整備を、地域の皆さんと行いました。

もうすでに、伸び放題だった雑草を刈り終わったところ。
(夢中で草刈りしていて、取り掛かる前の写真を撮り忘れてます。)

奥の方では、この地域の重鎮達によって、自然に生えて伸びた、太い物は一抱え以上の物も含め雑木の伐採が進んでます。
重鎮達は、皆さん70歳後半ですが凄く元気で、私はずっと若いですが、全く太刀打ち出来ません!

写真は撮り忘れてましたが、春先の写真に一部が写ってました。
橋の下の中洲が今回整備した所です。

で、この写真が今回の整備の終わった状態。

アングルを変えて、もう一枚。
もちろん、これで終わりでは無く、今後は切った雑木や雑草の処理を行って行きます。

今回の中洲の整備は、私の農業の先生であるタケシさんの『この地域の玄関とも言える中洲が綺麗になると良いなぁ』の一言で始まりました。

昨年より個人的には近所の耕作放棄地の開墾をして来ましたが、地域の方から今回の様なゴシャゴシャの所を綺麗にと言う提案が出て来る事が嬉しいですし、その提案に対して、地域のみんなで実行していただけた事が嬉しいです。

今のままでも自然に溢れた良い里山ですが、きっと近い将来、昔の里山の懐かしい風景が復元されて行くのではと思います。
その日を楽しみに、私も負けないように頑張って行きます!

ドラム缶炭焼き窯設置

先日、農道の修復の記事を書きましたが、近々の問題は、今回の記事のドラム缶炭焼き窯を運ぶ目的がありました。

農地を再生していると、写真の様に長年放置されてる間に自然に生えて育った雑木が有ります。
もちろん邪魔なので伐採するのですが、

写真の様に、伐採した雑木が山の様に出来ます。
これでもほんの一部で、日当たり確保の為にまだまだ伐採予定の雑木が有ります。
太い物は、近所の「薪ストーブ」の有る方に引き取って貰えるのですが、

問題は、この様な細い物や枝先の部分。
枝先の部分は、すぐに燃え尽きるので、山にして燃やしてしまう方法がありますが、中途半端な太さの物は燃え尽きるまで時間が掛かりますし、その間、危ないので目を離せなくて時間が無駄になります。

かと言って「薪ストーブ」用には細過ぎて使い難いので、引き取って貰うのも気が引けるし・・・。

何とか活用出来ないかと思っていた所、以前「炭焼き」に興味を持って調べた時に見つけた「ドラム缶炭焼き窯」の事を思い出しまして、近くの鉄工所を経営されてる方に見積もりをお願いしました。

数日後、電話で呼ばれて行って見ると、すでに出来上がってました。(笑)
しかも、何故か2組も、です。

見積もりを貰って金額的に大丈夫ならオーダーしようと思っていたので、ドキドキしながら値段を聞いたら予想内だったので、ホッとして購入しました。
あ、もちろん1組だけです。

すぐに貰って帰りたかったのですが、お金の持ち合わせも無かったし、持って上がる農道の修復も終わって無かったので、今日、貰いに行きました。

設置するのは開墾した最奥部。写真の様に低い石垣の所にしました。
何故ここにしたかと言うと「ドラム缶炭焼き窯」は窯の内部の温度確保の為に土に埋めて使うのですが、埋める程の土を確保するのが難しいのです。
ところが、ここですと一部石垣が崩れている所が有って、それを上手く使えば埋める土の量が少なくて済むかと思ったのです。

でも、家内と2人で運んだのですが、重くて途中、他の場所にした方が良かったのではと思いましたけど。(笑)

ここが崩れた石垣の所。すでに手前の崩れた石は動かしてます。
で、なんで畑を耕す「管理機」が有るかと言うと、

ここも放置された期間が長いので、葛の根っこが縦横に有って、ヤツらは手強くて、とてもじゃないけど鍬で掘るのは無理です。。
苗木を植える時の様に、ツルハシで掘るには量が多過ぎます。
ですので、多少の石や木の根が有っても何とかなる「管理機」が有効なのです。
もっとも「管理機」には負荷を掛けるので、良くないとは思うのですが・・・。

掘って土を除けて行くと大きな石が埋まっていて動かせないので、少し位置を変える為に横の石垣を少し外したりして、何とか仮設置です。

蓋の部分が外せて、蓋と本体の合わせ目を粘土で塞げる分だけ出して、元有った石を組み直して、だいたい設置完了。

取り敢えず設置出来たので何か燃やしてみたくなって。(笑)

本当は四角い焚口を蓋の四角い切り欠きに嵌めて、それも土に埋めて使うのだけど、テストなのでそのまま中にそこら辺の茅を突っ込んで燃やしてみました。

良い感じで煙がたなびいて、なかなか風情も有って良し。
早くこれで炭を焼いてみたいですね!