農家始動!

4月になってやっと春らしくなりました。
世間では「コロナウイルス」騒動で、本業の仕事が来なくて・・・。

でも、「自給農家」なので(厳密に言えば、まだ農家じゃないんだけど)
春になれば、やる事はいっぱい有ります。
まず、昨年の秋過ぎに、水漏れチェックで「冬水田んぼ」にしていた田んぼ。

「六ノ里棚田米組合」の「米名人」から、
『水を張ったままだと山水は冷たいで、干して温めておかないとあかんよ〜』
って教えてもらったので、

水を抜くのに合わせて、茅を入れる事にしました。
これも他の「農業名人」から、
『田んぼに刈った草を入れると、土が肥えるからやった方が良いよ』
って教わっていたので。
でも、本当は「代掻き」した後で、って言われた様な気もするんだけどねぇ。

「里山再生」で荒廃地を刈った茅もいっぱい有るので、軽トラに積んで運んで。

「押切り」って道具で、30cmくらいにカットして、田んぼの中に放り込んで、
足で踏み込んで行きます。
水が有るうちに行なったのは、出来るだけ泥の下に茅を押込みたかったから。
こうしておけば水分を吸って「代掻き」する時には浮いて来ないだろうと思って。

このまま水が抜けて、しばらく干したら「荒起こし」をする予定です。
(「荒起こし」=耕運機で土を引っくり返す事。土に空気を混ぜる意味が有る)

「善勝寺桜」保存活動

ここ「六ノ里」には樹齢400年の「善勝寺桜」が有ります。
古くからこの地に根付き、現在までその立派な姿を残して来た事は、この地のシンボルの様な物だとも思えます。

そんな桜ですから、地元の有志の方々により保存活動を行っています。
昨年の秋には牛糞と茅を裁断した物を、有志の方々と木の周りに与えました。

今年からは、より効果の有る方法として、桜の根に直接空気と栄養を与える施術を行う事になりました。
地元の造園業(水谷造園さん)の指導の元、進めてまいります。

桜の周りを8等分して、対角線に行って行きます。
これは、一気に行うと桜に負荷を掛けてしまうからだそうです。

実際に桜の根の周りを縄で地割して有ります。
これは水谷造園さんが前日に準備してくださいました。感謝です。

圧搾空気を使い水道管の様な専用工具(青いホースの繋がった物)の先を地面に当てて、レバーを開くと勢い良く空気が噴出され、穴が掘れます。
この方法だとスコップに比べて、ある程度は細い根を切らないで穴が掘れるのでダメージが少ないそうです。

だいたい1メートル四方に3箇所くらいを開けて行きます。
実際やらせてもらうと、勢い良く噴出する空気のせいで、結構土被ります。
でも、結構楽しくて、機械の取り合いになったとか。
子供じゃ無いので、喧嘩になったりはしませんけどね。(笑)

穴を掘る役、残った土を取り除く役、固形肥料を入れて埋め戻す役を、有志の方々それぞれが自主的に分担して、効率良く作業を進めました。

今年以降も続けて行けば、この桜の古木も、長く元気に綺麗な花を咲かせ続けてくれると信じています。

まずは今年の「善勝寺桜 桜まつり」が楽しみです。

※3月24日 追記
残念ながら「コロナウイルス」対策で、今年の桜まつりの中止が決定いたしました。
楽しみにしていましたが、コレばかりは仕方ありません。
ただ、花は咲き誇ってくれるでしょうから、個人的に見て楽しむつもりです。

春の気配:その1

今年は、ほんと、雪が降りません。

ここは積雪が10センチになると除雪車が来てくれるのですが、
降ってもほんの少しなので、まだ一度も除雪車を見ていません。

この写真は、1月21日に降った様子。

近所の年配の方と話をしていても、『生まれてこの方、こんなに雪が無いのは初めてだ』と言われます。

この様に、この時期にしては暖かい日が続くので、なんともう、春の気配がしています。

春の山菜、フキノトウです。いっぱい出て来てます。

フキノトウって苦味が有って、私はあまり好きでは無いのですが、
このくらいのですと、天ぷらにすると苦味も少なくなると聞きましたので、早速、天ぷらにしていただいてみました。

手前の緑っぽいのが、フキノトウです。
味は確かに苦味が減ってましたが、ほろ苦さは有りました。
美味しいかどうかは、好き好きですね。(笑)

ところで、これだけ雪が無いと農家仕事が出来そうですが、さすがにまだ早過ぎます。
ですので、草刈りを頑張ります。(笑)

先日「里山再生プロジェクト!」の記事で紹介しましたが、

Before:先日の様子。もう何年も人の手が入って無いので、草木が生え放題。

上の段を一生懸命刈って道路から見上げても、下の方がゴシャゴシャで、石垣が少ししか見えてませんでした。

after:急な斜面に加え、木もいっぱい有りましたが頑張って刈りました。

今はこんな感じで、棚田の苔むした石垣が、下の道路からも見えて来ました!
まだ右側の方は手付かずですが、ここも順次片付けて行きます。
そして、大量の刈った草木は燃やして畑の肥料にする予定です。

さて、今年はこのまま雪が降らずに春になってしまうのでしょうか?
何処かは忘れましたが、梅の花が咲いたと言う話も聞きます。
だとすると、4月の25、26日に開催予定の「善勝寺 桜まつり」が『葉桜まつり」にならないか、気掛かりでしょうが有りません!

長瀧白山神社に初詣

今日は正月2日です。
大晦日の夜から新年を「六ノ里三寺詣り」、その後、自宅そばの「栃洞白山神社」に初詣をしたのですが、今日は、ここらで一番大きい神社にも初詣に。
そんなに信心深い訳では無いのですが、御守りをいただきたかったのです。

「六ノ里」から山を降りて「白鳥町」へ出て、国道156号線を北へ。
約5キロ走れば、「長瀧(ながたき)白山神社」に到着です。
駐車場に車を置いて、境内へと歩きます。

ここ「長瀧白山神社」は白山信仰の美濃側の修行場「美濃馬場」でしたので、参道沿いに多くの坊の跡が有ります。
それらを眺めながら、駐車場より数分で境内に到着。

「長瀧白山神社」の拝殿。(で良いのかな?)

まずお詣りして、社務所で御守りを賜ります。
正月2日ですが、町の大きな神社と違って雑踏が無く、厳かな雰囲気が良いです。

続いて、同じ境内に有る「長瀧寺」に詣ります。

『神社の境内にお寺?』と思われる方も居られると思います。
もともとは「白山中宮長瀧寺」でしたが、明治の神仏分離で白山三社と拝殿が「長瀧白山神社」となり、大講堂などが「長瀧寺(ちょうりゅうじ)」となったそうです。

毎年、初詣に行ってもおみくじを引かない人なのですが、今年は引いてみました。
結果は・・・大吉。ちょっと嬉しい気分です。(笑)

初詣から帰宅して、今日は少し暖かかったので庭を見ていたら「ミツマタ」が蕾をいっぱい付けてました。
まだまだ今月、来月と雪の日も有ると思いますが、そんな中での春の気配が嬉しく思えました。

秋に吊るした干柿、そろそろ良いかもです!

2020年 謹賀新年

明けましておめでとうございます。

今年も「六ノ里」での暮らしの様子を書いていこうと思います。
拙い内容ですし、『個人の感想です』っぽい内容ですが、何とぞ、宜しくお願いします。

今回の内容は、年越しから新年の様子をお伝えします。
まずは「六ノ里三寺詣り」の様子から。
最初は、家から一番遠い「光雲寺」さんに詣ります。

お寺に着いて、まず、除夜の鐘を突かせてもらいました。
それから本堂にお詣りしました。
手作りの麹の甘酒のふるまいを美味しくいただき、
顔見知りの方と年始の挨拶と少しの談笑を楽しみます。

次は「光蓮寺」さん。

この写真が「光蓮寺」さんの「鐘撞堂」。奇跡的に綺麗に撮れました(笑)

まず、除夜の鐘を突かせていただき、その後「本堂」にお詣りします。
こちらでも、顔見知りの方に年始の挨拶と少しの談笑を楽しみます。
そして、ここ「六ノ里」に有る「そば茶寮文福笠井」さんの年越し蕎麦(猪肉入り ¥500)を美味しくいただきました。
去年は「善勝寺」さんで、今年は「光蓮寺」さんで。
『来年は、何処だろう?』と今から気になります。(笑)

最後に「善勝寺」さんに詣ります。

この写真は「善勝寺」さんの参道の石段のカンテラ、良い感じです。

本堂にお詣りし、顔見知りの方に年始の挨拶。
それから、ふるまいのぜんざいをいただきながら、談笑を楽しみました。
ここに移住して、まだやっと一年ですが、本当にここの皆さんは人柄の良い方ばかりで、何処に行っても話が弾みます。

大晦日は、午前中が雨降りで、どうなるかと思ってましたが、

年越しの頃には、こんな満天の星空でした!
素晴らしい新年が迎えられたと思います。

畑の開墾

先日、「初雪です!」の記事の最後で『今年の畑仕事も、そろそろ終わりです。』と書いたのですが、いやいや今年の内にやらないといけない事が有りました!(笑)

今年、畑にしていた田んぼを来年は本来に戻すので、ご近所さんから畑を貸していただいたのですが、冷静に考えると、いや、まだ、ちょっと足りない。

と言う事で、去年からぼちぼち開墾していた、我が家での通称「上の畑」を仕立てる事にしました。

まずは「上の畑」のここ一年について紹介しましょう。
まずは、昨年の秋に移住して来た当初の様子です。

先達さん(*1)も、ここ数年、何も耕作して無かったみたいで、いろいろな草が生え放題でした。
(※1:前の持ち主の事。今も親交が有りますし、ここの暮らしの先生なので記事内ではこの名称とします。)

次の写真は、すぐ下が道路で、通るたびに草ボウボウが気になって、秋のうちに草刈りだけしてました。

刈った草は肥料になるので、そのまま寝かしておきました。

次の写真が、今年のお盆過ぎの様子。

えっ?何も変わってない?
いえいえ、写真左側に水路が有るのですが、そことの境に、畑に埋まっていた石を並べてあったり(緑矢印)、水路から漏れて来る水を排出する水路を作って有ったり(青矢印)します。そして、赤丸の部分辺りだけですが、少しずつ鍬で耕してます。

そして、今回の様子の写真です。

耕して有った所をもう一度鍬で耕してから、敷地内の落ち葉を集めて畑に巻き、それが良い肥料になる様に米ぬかも撒きます。

そして、管理機で全体を耕しました。(次の写真)

当初の予定より、真ん中の栗の木を避けて、かなり広い面積を耕しました。
後は、赤丸の部分に生えているカヤを切って、土に混ぜ込んでやる予定です。

ところで『管理機』と言うのは何か。
写真に写っている小型の耕運機の事で、うちのはHONDAの「こまめ」です。
モデルで言えば、現在モデルの前の前の型ですが、この子も古いながら頑張って働いてくれてます。

以上、「上の畑」については、ほぼ終わりです。

が・・・・。

まだここ、我が家での通称「水場の畑」が残ってます。
ここは草刈りだけで、何にもしてないんだよなぁ・・・。
そうそう、来年の椎茸作りのための木も切りに行かないと。

ま、頑張ります!(笑)

三寺詣りの準備

六ノ里では12月31日に年越しの行事が有ります。
ここは人口250人ほどの集落ですが、光雲寺、光蓮寺、善勝寺の三つのお寺が有りまして、そこにお詣りする行事です。

昨年の様子は、こんな感じ。

光雲寺さんの鐘楼。

この写真は「善勝寺」さんの参道。

昨年六ノ里に移住した私は、これが初めての三寺詣りだったのです。
雪で真っ白な中、青竹で作られたカンテラのロウソクの炎が風で揺らめいて幻想的な風景を生み出していました。

今日は、その準備の日です。

青竹カンテラ作り。
集落の竹薮から切り出して来た青竹を、鉄パイプで節を抜いてから高速カッターで切断していきます。
三つのお寺で、何百という数を作ります。

今年、集落の鉄工所を営む方から、篝火台の寄進が有りました。
鉄材を曲げて綺麗に溶接して作られて有ります。
せっかくですので、長くいろいろな行事にも利用したいので、耐熱塗料を塗って錆よけを行いました。

篝火に使う薪も、自分達で作ります。
邪魔で伐採したり台風で倒れた木を、使いやすいサイズにチェーンソーで切り、エンジン薪割り機で割りました。

三寺詣りには、青竹カンテラ、篝火が醸し出す幻想的な風景以外にも楽しみが有ります。
手作りの甘酒や、そば茶寮文福笠井さんによる年越し蕎麦(有料)とか。

今年も三寺詣りが楽しみです。
積雪が有るとは思いますが、皆さんもお出かけ下さい!

豆の収穫です

今年、畑の一角で小豆、大豆、黒豆を作ってみました。

台風の風で倒れるたびに、起こして盛り土して。
良い感じに葉が枯れて来たので、刈り入れて稲架(ハサ)に掛けて乾燥させておいて。

この写真は掛けてすぐくらいの物。乾燥して来ると、葉っぱが全部枯れ落ちます。

そこそこ乾燥して来たし、霜も降りる時期にもなったので、稲架から取り込んで脱粒しました。

完全無農薬(無肥料でもある)の良い「大豆」が取れましたよ!

これは黒豆。こっちは、まだ半分しか終わってないけど、そこそこかな。

大豆は、味噌や醤油に挑戦してみようかと思ってます。
黒豆は甘く煮て、ご飯のおかずや酒の肴にしようと思います。
今からすごく楽しみです!!!

来年の畑仕事に向けて

町では寒くなって来たとは言え、まだ冬って雰囲気でもないかもしれませんが、ここ六ノ里は今朝は氷点下1℃でした。

冬になって雪が降る前に、来年に向けて畑仕事を頑張ります。
先日、来年に向けて田んぼの準備の記事を書きましたが、そこで作っていたジャガイモ、サツマイモなどなどを来年はどこで作るか?
田んぼにするので、他で作らなければならないのです。

うちには山側に畑が二つあるのですが、

ここは長い間、畑としては使われていないので開墾の必要が有りまして。
時間をみては、少しづつ手を入れては来たのですが、まだまだ使えそうになくて。

という事で、近所の方から畑を貸していただける事になりました。(感謝!)
なので、今日は来年に向けて土作りをやっておきます。

またまたコイツの出番。老体に鞭打って働いてもらいます!

奥に見える木は桜の木なのですが、実はこの木の下には、

桜の実、要はサクランボが落ちて、自然に生えてきた幼木がいっぱい!
大きな物のうち2本を自宅前の山に、他は畑の隅の方に移植しまして。

糠と籾殻をいっぱい撒いて、縦横に2回づつ耕運機で耕しました。
(写真を撮り忘れて、約1週間後の写真。もう桜の紅葉が終わってます。)

道路際の手を付けてない部分ですが、横着して耕作しない訳では有りません。
実はここ、除雪車が除いた雪が落ちて来るらしい場所です。
ですので、今年の冬に状況を見てから、耕作するかを決めようと思ってます。

寒くなりました!

11月も後半になって、すっかり寒くなりました。
ここ六ノ里では、今朝は早朝氷点下になってましたよ。

先日、田んぼの準備として、耕して水を溜めていた田んぼですが、
11月15日には、耕運機にカゴ車輪を付け、車輪で踏み込んで、
均す(代掻きと言います)ところまで終わっていました。

結局、水が溜まるまで、ほぼ2週間掛かりました。
畦波板を頑張って入れたおかげで、水漏れも無く、まずは成功!
写真に写っている「耕運機」、古〜いけど、まだまだ元気で働き者。

しかし、良い田んぼは高低差が無く地面が均一が良いそうです。
うちのは、まだ少し高い所があるので、今日もう一度代掻きをしようと思ったら・・・

なんか水面の輝き方がおかしい???

あ、氷が張ってます・・・。
朝の冷え込みで、山の陰になる部分に氷が張ってました。

一部を割ってみますと、なんと4mmくらいあります。
と言う事は、当然水温も低い訳でして・・・今日は止め(笑)

なので、今日は干し柿を吊るします。

剥いた柿。皮は畑の肥料にします。

干す前に、焼酎を表面に塗って除菌してから、こんな風に軒先の雨の掛からない所に吊るしておきます。
虫が寄って来ない様に、この後、防虫シートを掛けます。
暮れ頃には、美味しく出来上がる予定です!

今年の紅葉も、そろそろ終わり。
もみじの落ち葉が、綺麗な絨毯を作り出しています。