R7源蔵寺棚田再生 収穫祭(六ノ里楽市)

一昨年の春より実施している「源蔵寺棚田の再生」。
今年も新たな耕作放棄地を六ノ里内外からの協力を得て、開墾し蕎麦を栽培しました。

その1年の区切りとして地元の農産物の展示販売も併せ、今年も「六ノ里楽市」と銘打ち収穫祭を開催いたしましたので、今回はその様子を紹介したいと思います。

が、まずは、その前に収穫祭に向けての準備の様子から。

先日記事にした「蕎麦の脱穀」状態では、まだ蕎麦粉には出来ません。

と言うのは、写真の様に葉っぱや茎が混ざっているので、蕎麦粉に石臼で挽いてもらうには、まず、このゴミを取り除かないとならないのです。

それには唐箕と言う昔から使われている機械で、ゴミと蕎麦の実に風選します。

これが唐箕で風選した状態で、先ほどの写真の様に葉っぱや茎が無くなってます。

次に、天日に干して水分量を調整します。

蕎麦に挽く、保存しておく、どちらも水分量が15%前後が良いそうです。
ですから、写真の様にブルーシートに広げて天日乾燥させるのです。

乾燥が終わったら、最後に蕎麦の実に混ざっている小石を取り除きます。

この小石を取り除く作業を文字通り「石抜き」と言い、以前は写真の様に乾燥が終わった蕎麦の実を篩(ふるい)に入れて一つずつ目視で取り除いてましたが、ものすごく大変でした。

去年から米を籾摺りに出している地域の業者さんが引き受けてくださって、石抜き機でやっていただけるので助かってます。

ここまで出来て、やっと製粉・蕎麦打ちしてくださる「そば茶寮文福笠井」さん(以下、文福笠井さん)に出せます。

今年は天候不順で遅れに遅れて、出せたのが収穫祭の4日前。
期限ギリギリでしたが、何とか間に合いました!
あとは打ち上がった美味しい蕎麦を、収穫祭の当日朝に受け取るだけです。

蕎麦の準備の話は、ここまで。
次は前日に行った会場準備の様子です。

今年も協賛いただいている文福笠井さんのご好意で、会場として店前の個人のガレージと駐車場の一部を貸していただきました。

六ノ里集会所からテント、机、椅子を搬入し、テントを仮設置しました。
平日にも関わらず、有志の方々にお手伝いいただき、ありがとうございました。

なお、夜の間に強風が吹いてテントが倒れても困りますから、テントは脚は立てないで写真の状態にしておきます。

会場準備が終わる頃、山々には夕陽がさして始まった紅葉がさらに綺麗でした。

明日も今日同様に良い天気になりそうです!

明けて収穫祭当日の朝。

昨日に引き続き集まってくださった有志の方々と会場準備。
テントを立てて所定の位置に移動し、机、椅子を配置。
ガスコンロをボンベに接続して、ここまでは順調に準備完了。

ですが、ここで問題発生!
茹でた蕎麦を締める流し台に水道水のホースを引いてきて繋げるのですが、ジョイントが合いません。
去年どうやったか思い出そうとしましたが、1年に一回の事なので記憶が曖昧で・・・。

機転を効かした有志の方がジョイントを家まで取りに行って貸してくださり、無事に繋げる事ができました。感謝です!!

時刻はそろそろ10時になり、お客様が集まって来られてます。
水道の件であたふたしましたが、何とか準備完了です。

時刻になりましたので、「源蔵寺産幻蕎麦」を使用した蕎麦の試食販売の開始です。

ご注文いただいたお客さんと、出来上がる間は和気あいあいに話が盛り上がります。

なお、写真の右手に少し写ってますが、今年も六ノ里棚田米生産組合産さんから「六ノ里棚田米」、喫茶暖さんから「小魚の揚げ物」、桜里舎アグリさんから「さつまいも」の即売が、会場提供と蕎麦の実から製粉・蕎麦打ちいただいた文福笠井さんからは「わらび餅」の販売がありました。

さて、今回の試食販売の蕎麦が、どの様に調理されて出て来るかと言うと、

蕎麦は注文をいただいてから、大鍋で茹で上げます。

麺類は茹で加減が大切なのは蕎麦も同じです。
なので、タイマーを使って出来るだけ正確に茹でます。

茹で上がったら、すぐに水道水で締めます。

蕎麦を締めるには冷水を使いますが、ここ六ノ里は水源が近く、浄水場もすぐそばで真夏でも水道水は冷たいぐらいですから、水道水で十分なのです。

蕎麦を締めたら器に入れて、熱々の出し汁をかけて出来上がりです。

販売時に番号を入れた食券をお客さんに渡してますので、出来上がったら番号を呼んで取りに来ていただきます。

これが出来上がった「源蔵寺産幻蕎麦」を使用した蕎麦です。

昨年までは「抜き実(殻を外した実)」を石臼で挽いた「一番粉」と呼ぶ蕎麦粉でしたので白い蕎麦でしたが、今年は「挽きぐるみ」と言って殻が付いたまま石臼で挽いた蕎麦粉を使ってます。
「挽きぐるみ」ですから、今まで以上に蕎麦の風味が強くなってます。

味はもちろん、収穫時期を文福笠井さんよりアドバイスいただいたのもあって、甘みが強く今まで以上の味となりました。

昨年は蕎麦の他に「蕎麦団子」を提供しましたが、今年は目先を変えて「蕎麦クレープ」としました。

蕎麦クレープの味付けは、今回は餡子(写真)とネギ味噌です。
もちろん「源蔵寺産幻蕎麦」の蕎麦粉を使用してますので、これも味わいが格別です。

作り方は蕎麦粉を水に溶いて、フライパンで薄く伸ばして焼き上げます。
しかし焼き加減が大切で、少し焦げ目が付くくらいが香ばしくて美味しいです。

食べていただいた方のお話だと、餡子の方がより蕎麦の風味があって良かったそうです。

そして今年も「ちくわの磯部揚げ」のキッチンカーのKOAさんに来ていただき、昨年同様、一緒に収穫祭を盛り上げてくださいました。

KOAさんでは通常5種類の「ちくわの磯部揚げ」を販売されてます。
私が選んだのは写真は「柚七味いそべ」で、柚の風味にマヨネーズ+七味が良くあっていて、大変美味しかったです。

そして今回は通常メニューに加え、特別に「蕎麦五平餅」が販売されてました。
半殺しのご飯に蕎麦の抜き実が入っていて、タレもまた格別で大変美味しかったです。

KOAさんは郡上界隈のイベントに良く出店されてますので、出店情報をInstagramで検索していただき、是非、味わってみてください。(蕎麦五平餅は無いと思いますが)

賑わう会場の様子です。

ここ六ノ里は元々、地域内外にかかわらず、人との繋がりが深い地域です。
なので、収穫祭当日も、地域の方同士、他より来場いただいた方と地域の方、どちらでも様々な話の輪が出来ていて楽しそうでした。

私はスタッフとして手伝ってましたので、話に混ざれないのが残念なくらいです。(笑)

時刻は13時半となり、お客様の来場も途絶えて来ました。

蕎麦は昨年より販売数を増やしたので、まだ少し残ってますが、キリが良いので終了としました。

ご来場いただいた皆さん。
お手伝いいただいた皆さん。
ご協力いただいた文福笠井さん。
出店いただいたキッチンカーKOAさん、喫茶暖さん、六ノ里棚田米生産組合さん、桜里舎アグリさん。

皆さんのお陰で、今年も無事に収穫祭を開催する事ができました。
誠にありがとうございました!

そして今年の蕎麦も出来が良く、多くの方に美味しいと言っていただけましたので、目的達成です。

最後に会場の片付けです。

これも有志の方々に手伝っていただき、短時間で終える事ができました。感謝です!

以上、「R7源蔵寺棚田再生」収穫祭(六ノ里楽市)の実施報告でした。


2023年より3年間続いた第1期は今年で終了しますが、来年からは第2期として「六ノ里の景観整備活動」は続きます。

第2期では「源蔵寺棚田の再生」も行いますが、今年までの蕎麦栽培から内容を変えて野菜を栽培し参加者で山分けを計画してます。

里山再生と野菜の栽培に興味を持っていただけた方、是非、ご参加・ご協力ください。
もちろん、蕎麦栽培も続けてまいりますので、そちらへのご協力も大歓迎です。

興味を持たれてお手伝いいただける方は、募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトで行われますので覗いてみてください。

多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。

R7「源蔵寺棚田の再生」第8回目

「源蔵寺棚田再生」第8回目を実施しました。

ここのところ毎週末が天候不順で本日の開催も危ぶまれましたが、なんとか午前中は雨の降らない予報なので開催としました。

今回は町からの方が4名、六ノ里の方が2名、合計6名の方に参加協力いただき、今年最後の蕎麦栽培の作業を無事に行なえました。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

記事に入る前に、11月8日(土)の収穫祭(六ノ里楽市)についてご紹介します。

クリックすると、印刷用PDFが開きます。

今年も「そば茶寮分福笠井」様(以下、笠井様)のご協力により、店前のスペースにて開催いたします。

栽培し収穫した蕎麦の実を、笠井様にて製粉して蕎麦を打っていただき、当日試食していただきます。(材料費等掛かりますので、有料とさせていただいてます。)

なお、駐車場が限られていますので、乗り合わせてのご来場をお願いいたします。

それでは、第8回目の様子を紹介してまいります。

昨年までは圃場で脱穀を行ないましたが、今年の圃場は狭く、また畝で平坦部が無いので作業がやりにくいので、今年は脱穀作業を六ノ里集会所で行う事としました。

ですので、集合時間前に集会所駐車場にて写真の準備を行なってます。

集合時間となりましたので、今日の作業内容を参加者の方に説明しました。
その後、ハサ立てしておいた蕎麦を取りに圃場に向かいます。(写真無しです。)

圃場に移動しハサ立て乾燥した蕎麦の束を軽トラックまで運びます。

実が落ちやすくなっていますので、実落ちを出来るだけ防ぐ為ブルーシートに包んで運びます。

今年初めてハサ立て乾燥としましたが、風で倒れる事も無く乾燥も十分なので、有効だったと思います。

ハサから蕎麦の束をブルーシートに下ろし、包んで運べる量になったら2人1組で運びます。

軽トラックも荷台にブルーシートを敷いておき、実が落ちても回収出来る様にしてあります。

荷台に載せ終えたら、写真の様にブルーシートで包んで集会所まで運びます。

六ノ里集会所に戻ったら、軽トラックの荷台から蕎麦の束を下ろします。

荷台にブルーシートを敷いてありますので、それごと下ろせますから実落ちも無く作業効率が良いです。

本日使う機材は、足踏み脱穀機(ブルーシートの掛かった青い機械)、その奥の木製の物が蕎麦の実とゴミを選別する篩(ふるい)、この二つです。

収穫した実から小石を取り除くのに苦労しますので、今年も作業スペースのブルーシート上を土足禁止としています。

作業は脱穀する人2名、脱穀し終えたガラから残った実を取る人2名、脱穀し終えた実とゴミを篩(ふるい)で選別する人2名と分業して行いました。

篩(ふるい)をかけた蕎麦の実です。

まだいっぱい葉っぱや茎が有りますが、これは後日、唐箕(とうみ。風選する機械)で蕎麦の実だけにします。

作業終了時刻となりましたので、集合写真を撮って終了としました。

まだ未脱穀の蕎麦の束が残ってましたが、予報より早く小雨が降ってまいりましたので、残った分はスタッフで脱穀とします。

今年ハサ立てした蕎麦の収量はコンバイン袋に2袋ほどとなりました。
この後は、収穫した蕎麦の実を唐箕にて風選し、天日乾燥、石抜きを行います。

以上、第8回目の実施報告でした。

次回は、冒頭に載せました様に、いよいよ収穫祭(六ノ里楽市)です。

美味い源蔵寺棚田で採れた蕎麦、皆さんで食べに来てください。
お待ちしてます!

R7「源蔵寺棚田の再生」第7回目

「源蔵寺棚田の再生」第7回目を実施しました。

11日(土)が雨で作業になりませんので、予備日の12(日)の実施です。
今年は冬の大雪から始まって、天候に翻弄される年の様です。

ここ六ノ里は、朝晩、肌寒い日も有りますが、今年は日中は汗の出る日も有ります。
夏では無いからと油断せず、休憩を取りながら行いました。

今回の参加者は、町からの一般のご協力者の方が5名、六ノ里のご協力者の方が2名、合計7名の方に協力いただけました。(*前日、町の方が1名)
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

当日の様子をご紹介する前に、今回刈取りをする圃場の様子をお伝えします。

蕎麦の刈取りは手刈りの場合、黒化率(蕎麦の実が黒くなった比率)が60%が良いそうで、今の黒化率は写真の様に具合の良い箇所もあります。

というのは、同じ圃場の中でも黒化率が大きくバラついていて、60%ほどの所もあれば、まだ花盛りで実が緑の所もあるのです。

葉や茎の具合を見ても、少し早いですが、『ハサ立て乾燥*』しますので刈れる部分だけ刈ります。*『ハサ立て乾燥』については、後ほど説明します。

なお、雨で順延した11日に改造したバインダーを使って刈ってみましたが、昨年よりは倒伏が少ないとはいっても、上部が隣の畝と絡んでいるとバインダーが移動すると引き上げられてしまい結束が出来ず使えませんでした。

よって、今年も頑張って手刈りで行います。

それでは、ここから当日の様子を紹介してまいります。

DSC_0941

いつもの様に、六ノ里集会所に集合です。

今回は予備日に順延となった為、皆様ご都合がつかず少人数となりました。
ですが、今回も常連の頼りになる方々ですので、安心して行えます!

今日の作業内容について簡単に説明を行い、その後、現地に向かいます。

現地に着いて用意し、早速刈り取り・・・といきたいところですが、昨日から夜半にかけての雨と朝方の夜露で濡れているので、刈取りには不都合です。

そこで作業の前に「今回のお楽しみパート1」から。*「今回のお楽しみ」は今回が初ですが。

「今回のお楽しみパート1」は、天然のアケビ採りです。

圃場整備の一環で、参加者の方に周辺の草刈りをお願いしていますが、草刈りを行なった結果、周辺環境が良くなって日当たりが良くなり、この様に密生して実が付く様になったのではないかと考えてます。

高枝切りハサミを用意して来ましたので、参加者の皆さんにお土産用に存分に採取していただきました!

そうこうしている間に日差しも届いて、少し乾いてきましたので本日の作業に入ります。

女性陣の皆様には、鎌で蕎麦の刈取りをお願いしました。

昨年は1畝2列で蒔いて大きく育ち過ぎ、全て倒伏し絡んで刈取りが大変でした。

今年は育ち過ぎと倒伏を防ぐべく、1畝に1列で蒔きました。
結果、倒伏している箇所は有りますが、私も刈って見ましたが絡みが緩く、昨年よりは刈りやすかったです。

ただし、バインダーと違って束に縛らないとならないので非常に手間ですが、皆さん頑張ってくださいました。

男性陣は『ハサ立て乾燥』用のハサを立てていただきました。

7月の種蒔きの際に鹿除け網の支柱を作りましたが、その際に出た支柱にならない太い部分をハサの横木とし、足の部分もその際に作った物に加え、足らない分は新たに竹を切って作りました。

さて、この『ハサ立て乾燥』ですが、横木を膝くらいの高さになる様にハサを立てて、そこに刈った蕎麦の束を「立て掛けて」乾燥させます。

昨年、大きく成長して倒伏した物は茎が柔らかくクタクタで『島立て』しようとしても自立が難しく、結果、蕎麦の束の上部を固く縛る事となりました。

こうすると自立はしますが、実が付いた部分を縛りつける事になるので、雨が降ると侵入した水分がいつまでも乾かず、気温が高い日には大事な蕎麦の実が蒸されて品質の劣化となりました。

そこで何か良い方法が無いかと考えた結果がこの方法で、これなら茎が柔らかくても立てれますし、実の付いた部分には隙間が有るので乾燥しやすいという訳です。

なお、『ハサ掛け』としなかった理由は、実の付いた部分がぶら下がる事になるので、乾燥が進むと風で揺さぶられ実が落ちてしまうのでは、と思ったからです。
(長野の方で『ハサ掛け』されている農家さんは、庭の数段のハサに掛けて、その下にブルーシートを敷かれてました。)

予定分が終わり、時間になりましたので、本日は終了です。
いつもの様に、参加者の皆さんと記念撮影をしました。

なお、写真左の部分はまだ黒化率が低く刈れなません。
ここは後日となります。

さて皆さんに頑張っていただいた後は「今回のお楽しみパート2」です。

一昨年の圃場に移動していただき、皆さんで畑をガサガサと・・・。

はい、「今回のお楽しみパート2」はサツマイモの収穫です。

何ヶ所か場所を示して掘っていただくのですが、いっぱい芋が付いたアタリの所も有れば、ハズレもあります。

アタリだと、こんな感じに1株に大きなサツマイモが何個も。

皆さん自らが掘ったサツマイモを手に満足そうな表情で、喜んでいただけた様です。

以上、第7回目の実施報告でした。

さて次回、第8回目は、10月25日(予備日26日)に、今回刈り取った蕎麦の脱穀を行ないます。

募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイト同インスタグラムに掲載されますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。

皆さんと一緒に、美味しい蕎麦を目指しましょう!

R7「源蔵寺棚田の再生」第5回目

「源蔵寺棚田の再生」第5回目を実施しました。

町に比べれば最高気温は30℃と低い六ノ里ですが、それでも作業をしていると暑いです。
熱中症対策の休憩をとりつつ、無事に行う事ができました。

今回の参加者は、町からの一般のご協力者の方が3名、六ノ里のご協力者の方が3名、合計6名の方に協力いただけました。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

それでは当日の様子を紹介してまいります。

いつもの様に、六ノ里集会所に集合です。

今回はお盆明けの翌週で皆様お忙しいと思われ、少人数となりました。
ですが、常連の頼りになる方々ですので、少数精鋭で頑張ります!

今日の作業内容について簡単に説明を行い、その後、現地に向かいます。

作業の内容を紹介する前に、前回から圃場環境の改善された点を紹介します。

今年の圃場へは小さい沢を渡りますが、以前は丸太を渡した上を通ってましたが、凸凹していて渡りにくかったです。

そこで地元の鉄工所のご協力で、写真の様に鉄製の橋を渡しました。
通路側の方は斜面なので、橋との間の片側に隙間が出来て、そこに石を入れて設置してますが、近々、コンクリートで埋める予定です。

さて、現地に着いて荷物を運んで準備が出来たら、それぞれ作業を開始します。

草刈機を使う方以外は、畝間と畦部の草取りを行なっていただきました。

蕎麦は雑草に比べて成長が早く畝間の草は伸び難いのですが、蕎麦の株の根本に低い草が密集すると刈り取りの際に都合が悪いので、大きくならないうちに取り除くのです。

草刈機を使う方には、圃場の間の斜面の草刈りをお願いしました。

斜面で足場が悪いのと、草が伸びて蜂の巣が有る事も考えられますので、ご注意いただく様にもお願いしました。

今年の圃場の上の斜面を刈っていると、六ノ里の方が手伝いに来てくださいました。

今回、事情により六ノ里内への募集告知が遅れてしまい、たまたま準備しているところに通り掛かられ事情を説明したところ来ていただけたのです。
お忙しいところ、ありがとうございます!

1時間作業をしたら、熱中症対策で休憩をとります。

六ノ里でも日向は暑いですが、休憩する木陰はすごく涼しいのです。
水分補給で飲み物を摂りながら、色々な話をするのも楽しいです。

ついついこの素敵な時間を堪能していたいのですが、思い切って作業に戻ります。(笑)

十分な休憩をとった後は、作業再開です。

畝間の草取り、しゃがんでの作業で大変ですが、根気良く行なっていただけました。

草刈り班は予定していた斜面の草刈りを終えたので、来年再生予定の圃場も行いました。

雑草が茂っていても冬の積雪で押し潰されはしますが、この3年間の経験上からも、今の時期に草刈りしておくと来年の作業が少しは楽になるのです。

また、圃場の上の段の広場の草刈りもできました!(写真はその作業中)

ここは蕎麦の花が咲いた時に写真を撮るのに最高な場所なのです。
少し足元は悪いですが、ぜひ見に来て写真を撮ってください!

時間になりましたので、今日の作業は終了。

写真は作業の終わった圃場と周辺の様子ですが、皆様のご協力でこんなに綺麗になりました。

ちなみに来年の圃場は蕎麦では無く、野菜の栽培を考えてます。
野菜を育てて収穫を山分けみたいな感じになります。
写真の2人は『何を作ろうかなぁ』と相談されているのかもしれませんね。

最後に集合写真を撮影して、解散としました。
皆様、残暑の中、ご苦労様でした。

以上、第5回目の実施報告でした。

次回、第6回目は9月13日(予備日14日)に、今回と同じく畝間の草取り・周辺の草刈りを行なう予定です。

募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイト同インスタグラムに掲載されますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。


本文中では、今の蕎麦の様子を載せてませんので、最後に紹介しておきます。

まずは今年の圃場の様子。

大雨の影響で畝の低い所と高い所で生育具合の違いは有りますが、この後、徐々に同じくらいになってくれると思っています。

生育具合に差は有りますが、どこも蕾から徐々に花が開いて来てます。

9月の頭には、真っ白な花の蕎麦畑になると思われます。
再生の進んだ「源蔵寺棚田」の様子と共に、ぜひ見に来てください。

そして最後に、前回の記事の前置きで紹介した「そば茶寮文福笠井」さんの下の圃場

種蒔き後、全く雨が降らなかったのですが、元気に芽を出して来てます。

これから徐々に大きく育って白い花をいっぱい付けると思います。
その様子は「そば茶寮文福笠井」さんの店内からも眺められますので、蕎麦を食べがてら、こちらも見に来てください。

ここ最近の様子は

前回の記事で「今年も蕎麦な毎日」を書きましたが、蕎麦以外にも「六ノ里暮らし」を楽しんでます。

今日はその様子を書いてみたいと思います。

栃洞白山神社の「宮掃除」。

ここ栃洞地区では、2021年に「郡上市景観百景」に認定されたのを機に、毎月第1日曜日を「景観整備の日」として、地区内の景観整備活動を行なってます。

今月は9月7日に栃洞白山神社の例大祭を行うので、境内の清掃や周辺の草刈り、植え込みの剪定を行いました。
この写真は当日は忙しくて撮って無く、フライングして前日に草刈りした物。(笑)

ちなみに、この例大祭は毎年9月7日に行われ、その日をここらでは「縁日」と呼び、神事を拝殿で執り行い、その後「直会(なおらい)」が行われます。
詳細に付きましては、こちらの過去記事をご覧ください。

景観整備活動が終わると、毎回、地域の女性陣が季節に合わせた食事の用意をしてくださりますので、皆でお昼をいただきます。

食事の味もですが、老若男女、地域の方同士の語らいも魅力なのです。
もっとも女性陣の尽力があっての事ですので、感謝を忘れてはなりません。

そして、今年からこの楽しい食事会の際に、地元の方の「お誕生日会」も行ってます。

この「お誕生日会」は、昨年の忘年会の際、当時の組長が『母が今月誕生日なので、忘年会に合わせて誕生日会をしたい』と言い出したのがきっかけで始まりました。

地域の方がいつまでも元気でいて欲しいし、お一人で暮らされてる方は誕生日を祝う事もなかなか無いと思えますし、出来れば続けて行きたいと思ってます。

地域活動の話をもう一つ書きます。

六ノ里には、標高1612mの白尾山があって、その登山道の草刈り整備(「草刈り登山」ですね)を毎年地域の有志で行なってます。

先日、今年の「草刈り登山」がありましたので、私も参加してきました。

少し周りの木々が成長して邪魔ではありますが、山頂からは360度のパノラマが楽しめ、白山や御嶽山、恵那山が見え、聞いた話では名古屋のツインタワーも見えるとか。(写真は白鳥の町の方向のものです。)

『白尾山は、かつては白山信仰の山で修験者が登る山でしたが、今は「白尾山登山」として山頂まで約1時間半、数か所傾斜のキツイ場所がありますが、初心者でも楽しめます。』

と、色々なところで書かれてますが、草刈機を持ってとなると話が違ってきます。
山頂までの数か所の傾斜のキツイ場所、何度か草刈機が重くて嫌になりました。

ですが、山頂で食べるおにぎりの味は格別なので『来年も頑張って行こうかな』と思ってます。

次は「自給農家」の様子を書いてみましょう。

我が家では田んぼや畑をやってますが、自家消費で出荷しませんので「自給農家」なのです。

で、まずは稲作。
我が家の通称「東の田んぼ」は、今はこんな感じで、

そして、通称「上の田んぼ」は、こんな感じ。

どちらの田んぼも緑の濃さが違うツートーンになってますが、これは濃い方がタカヤマモチ(餅米)で薄い方がコシヒカリ(うるち米)と品種が違うから。

近づいて見ると、タカヤマモチは稲穂が出てます。
コシヒカリは、もう少ししたら出て来るかな。

ただ今年は、コシヒカリに目立って色の濃い所と薄い所が有るのが気になってます。
雑草が多かった所が肥料を取られて生育が遅れたのか、肥料の偏りがあったからなのか。(丁寧に2回も代かきしたので有り得ないけど)

まぁ、どちらもいっぱい採れて、コシヒカリの方は食味値も良いといいなぁ。

さて、次に、畑の方はと言うと、

まず、トウモロコシ。

ここ数年夏が暑くなったとは言っても、ここ六ノ里は寒暖差が大きく、水が良いので美味いトウモロコシが育ちます。

大きさがバラバラなのは収穫時期をずらす為に、時期をずらして植えたからです。
トウモロコシは採りたてが一番美味しいので、少しづつ採り頃になるのを狙ってです。

いっぱいイボ竹(農業用の支柱)を立ててあるのは、大雨で倒れたのを起こした支え。

こちらはスイカで、他にも数個、徐々に育ってます。

ただ育て方が悪いのか、ここ栃洞が夏でも寒い日が有るからか、本当はお盆時期に採れると良いのだけどまだ小さい。
でも、味はきっと美味いはず!(笑)

こちらはカボチャ。

そして、こちらも形と色がらしく無いですが、カボチャ。(らしい)

これらが育って採り頃になって来ると、必ず「ヤツ」がやって来ます!

そう、「ヤツ」と言うのは「ハクビシン」。
東京の「三鷹市」の都市整備部ホームページから引用させていただきました。)

こっちが採り頃になって味わうのを楽しみにしてるのに、トウモロコシもスイカもカボチャも、全部綺麗に食っていきます。
見た目は可愛らしくても、許せません!

なので、イタズラしない様に電気柵を、畑の外周ぐるっと一周張ります。

ハクビシン対策が主なので、下から一番下が10センチ、2番目が20センチ、3番目が45センチ位の高さにケーブルを張ってます。

写真の箱の中に本体とバッテリーが入ってます。
オレンジ色の支柱の右手にある茶色い物がハンドルで、畑に入る際に足を引っ掛け無い様に、ここで切り離せます。

電気柵は雑草が触れるとアースになって効かないので、ケーブルの下には全周防草シートを貼ってあります。

なお、誤ってケーブルに触れると凄く『痛い!!!』(経験者談)ので、間違っても触れない様にお願いします。(誰も触らないとは思うけど・・・)

最後は、また蕎麦の話。(笑)

前回の記事で書いた源蔵寺棚田の中段の蕎麦は、種蒔き後に何度か夕立の日が有って、畝が雨で濡れて炎天下で乾燥してを繰り返して、土が固く締まってしまいました。

なので『無事に発芽するか?』と心配でしたが、蕎麦、凄いです!
写真の様に固い土を地割れの様に押し除けて、無事に発芽しました。
(最初『モグラが入ったか?』と、ドキッとしましたが。笑)

今では、こんな感じに緑の線になって来ました。

ここも無事に育って、秋に『美味い蕎麦が採れると良いなぁ』と思ってます。

以上、ここ最近の事を書き連ねました。

世の中はまだ暑い日が続きますが、ここらはお盆を過ぎると過ごしやすくなります。
しかし、まだまだ雑草は伸びるので、畑仕事に加え草刈りも頑張ろうと思ってます。

R7「源蔵寺棚田の再生」第4回目

「源蔵寺棚田の再生」第4回目を実施しましたので、記事にしてみたいと思います。

第2回、第3回目と雨で中止といたしましたが、中止分の作業は有志の方にご協力いただき順調に進めて、第4回目を迎える事ができました。

今回の参加者は、町からの一般のご協力者の方が6名、東京の自由学園の方々が16名、「六ノ里」の方が2名、合計24名の方に参加協力いただけました。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

当日の様子を紹介する前に、事前準備の様子を紹介しておきます。

第4回目を前に、まずは圃場周辺の草刈りを実施。

昨年の圃場に比べ水草系の雑草が少なく、格段に効率良く作業が進んで来ました。

中止となった第3回目を前に、耕運機で圃場を耕して雑草の根を取り除いてましたが、向かって圃場の左側部分は取り除きが甘かった様で、思った以上に草が伸びてます。

畝立てを前に、今一度しっかり耕運機で耕しました。
と同時に、残っていた雑草の根も、綺麗に取り除いてます。

そして、その後、畝立てを行いました。

昨年は1畝に2列種蒔きしましたが密植となって激しく倒伏してしまい、せっかく作った蕎麦用バインダー「SO-Binder」を活用出来ずに、手作業での収穫で苦労しました。

今年はその反省から、1畝に1列蒔ける様に畝幅を狭くしてます。
この方法は今年の夏蕎麦の栽培で実践し、記事の様に「SO-Binder」で短時間での刈り取りが出来てます。

では、ここから当日の様子を紹介していきたいと思います。

いつもの様に、六ノ里集会所に集合です。

自由学園の皆さんは「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」を歩いて現地集合なので、その旨を主催者からお伝えし、今日の作業内容について簡単に説明してから現地に向かいます。

その際に、参加者が多くスタッフだけでは回らないので、常連の一部の方に作業リーダーをお願いしました。

現地に着いて道具を運んで準備をして程なく、自由学園の皆さんが到着されました。

全員が揃ったところで「ふるさと指導員」より挨拶と、本日の作業の説明を行いました。

今日の作業内容は、蕎麦の種蒔き、鹿避け網の支柱作り、周辺の草刈りとなります。
種蒔き班と支柱作り班に別れていただき、各班のメンバーが決まったところで、それぞれ作業に入ります。

周辺の草刈り作業の様子。

本来なら常連の参加協力者の中で草刈機を使える方数人で行う作業ですが、今回は生徒さんの数が多く、そちらの対応で人手が裂けません。

そこで、冒頭に書きました様に前日までにおおまかな所は済ませておきましたが、残りの部分について、申し訳ありませんが常連の「草刈りのスペシャリスト」の方お一人で対応願いました。

まずは種蒔き班の様子。
昨年より試験導入していた種蒔き機を、今年から正式運用です。

種蒔き機を用いる理由は、深蒔き出来るからです。

昨年はイボ竹を使って溝を作って蒔きましたが、この方法だと、どうしても浅蒔きになります。
これでも通常は問題無く蕎麦は発芽するのですが、この夏の猛暑で種が焼けてか、発芽率が悪いのです。

また、浅蒔きでは、芽が出る際に蕎麦の殻を付けて土から出てきます。
すると『種が落ちている!』と思うのか鳥が食べるのですが、深蒔きは芽が出るまでに土中で殻が取れるので、その様な事が起こらないのもあります。

そして何より、作業が安定して短時間で終わる事です。
狙い通り以上に、1回目の休憩までに種蒔きを終える結果となりました。

昨年までのイボ竹の方法では、力加減で溝が浅くも深くもなりますし、種を蒔く量だってバラツキます。
それを経験値の少ない方に均一に、と望む方が無理です。

せっかく種蒔きしたのに、インスタグラムを見て育って無いと悲しいですよね。
なので、それもあって、誰でも均一に安定した結果を短時間で出せる種蒔き機の導入なのです。

次に、鹿避け網の支柱作り班の様子。

竹の伐採作業はチェーンソーを使うので、危険ですので慣れた方にお願いしてます。
チェーンソーには竹切り用の刃を取り付けてあります。

伐採作業は、まず倒す方向を決め、他の方に声を掛けて待避してもらい、倒す方向の安全を確認した後、一気に切り倒します。

伐採後は、見本の支柱を元に長さに切って、その後、枝を払います。

長さに切るのには竹用の刃をセットした電動ノコギリを用いますが、これも使い方では危ないので作業リーダーの方にお願いしてます。

枝払いには、ナタや竹筒で叩き落とす方法、枝切り鋏で切り落とす方法がありますが、やり方を説明した後で試していただき、それぞれやり易い方法で行います。

休憩の様子です。

町に比べれば気温は低いですが、それでも30度近くの炎天下の作業ですので、熱中症対策で30分毎の休憩を取ります。

休憩の間は生徒さん、先生方、一般参加の方が混じり合って、色々なお話で盛り上がってました。

休憩後は、

種蒔き班は、休憩前に作業が終わっていたので、大豆を植えている所への藁敷きを行っていただきました。

自由学園の生徒さん達の「源蔵寺棚田の再生」への参加目的が『里山の農作業に触れる』ですので、畑作業も良い体験になったのではと思います。

自由学園では那須高原に圃場を持たれていて不耕起栽培をされているそうで、その農法について説明していただきました。

鹿避け網の支柱作り班の、今回の成果です。

今年の圃場には14本支柱が必要で、15本作っていただきました。

予定時間となりましたので、本日の作業は終了です。

炎天下の中、ご苦労様でした。
最後に集合写真の撮影をして、解散です。

1週間ほどで、芽が出て来ます。
その様子は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のインスタグラムで紹介されます。

以上、第4回目の実施報告でした。

次回、第5回目は8月23日(予備日24日)に、畝間の草取り・周辺の草刈りを行なう予定です。

募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトで行われますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。

是非、ご参加いただき一緒に蕎麦を育てましょう!
多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。

今年も・・・草刈りの日々です 2025

毎年の事ですが、今は草刈りの最盛期!
刈っても刈っても、すぐに伸びるのですが、放っておくと後が大変なので時間をみて草刈りを頑張ってます。

今回はそんな様子を書いてみたいと思います。
(そう面白い記事では無いのは承知の上で書きます!!!)

6月17日

「源蔵寺棚田の再生」の圃場です。
刈る前の写真を撮り忘れて、3分の2ほど既に刈ってます。(笑)

本当なら「源蔵寺棚田の再生」の第3回目の際に、六ノ里内外の協力者の方と刈る予定でしたが、雨で中止となった為、頑張って刈ってます。

刈り終わった様子。

この様な斜面は滑りやすいので、平地に比べて体力を消費します。
それに加えて梅雨とは思えない暑さです。

ここで昼過ぎとなりましたので、この日は終了。
残った今年の圃場と下の段の間の斜面は、明日とします。

6月17日

昨日の続きを刈りに来ましたが、駐車場に使わせてもらっている広場の草が伸びて来ているので車を止める範囲だけ、まず刈って。

続いて、昨日残した斜面を片付けて。

道から見える所、ここは先日刈ってますが、シシウドとここらで呼ぶ雑草が繁茂してきてましたので、それを刈って。

「源蔵寺棚田の再生」の圃場横の「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」を竹藪の入り口まで刈って、ここで昼過ぎになりましたので、この日は終了。

気が付きました?
以前は一日中草刈りをしていましたが、ここ最近は朝から始めてお昼過ぎまでとしています。

と言うのは、年をとったから、それはその通りですが、1日中草刈りすると翌日の効率が悪いと気が付いたのです。今更ですが。(笑)

6月25日

6月23日の大雨で沢が土石流の様になって、沢が埋まりました。

これは『上流部のどこかが崩れたのかもしれない』と、被害箇所を特定したくて、急遽沢沿いの草藪を刈りました。

結果は大きく崩れた箇所は無く、ここより上の部分が原因かもしれません。
(これはこれで、山の中なので、確かめに行くのが大変ですが・・・。)

とりあえず沢の確認が出来ましたので、上の広場とその道沿いを刈っておきます。

6月28日

各所の草刈りに没頭している間に、ワラビの生える梅畑の草刈りの時期になってしまいました。

ワラビ農家の方や農業試験場の文献から得た情報では、6月の終わりから7月の頭にワラビも含めて全部刈った方が良いそうです。

と言うの、ワラビは地下茎で増えるのですが、春に出たワラビが大きく育ち光合成して根に栄養分を溜め、ここで一度刈ると、また新しく出たワラビが大きく育って根に栄養を溜める。

これを繰り返す事により、太いワラビになるそうで、実際、こうする事で太いワラビが採れてます!

また、この時期に刈るとワラビが先に生えて他の雑草が生えにくく、圃場が藪化しにくいそうです。

6月29日

ワラビの所を済ませたので、手付かずだった家の向かいを刈ります。

ここは元々、少しワラビがで出てましたが、草刈りを続けてきて、出る面積が増えて来ました。

続いて例年田んぼに入れる茅を刈る所です。

一昨年までは秋まで茅を伸ばしておいて、一気に刈って稲刈りの終わった田んぼに立て掛ける様にして冬を越し、代かきの時に踏み込んでました。
(詳しくは以前の記事を見てください。)

が、昨年よりやり方を変えたので、今の時期に写真の様に刈って、畔波板で囲ったエリアに積み重ねて堆肥化します。

7月1日

7月6日に岐阜県のロードプレーヤーと呼ばれる地区の草刈りがあります。
地区の景観整備活動と併せて行いますが、何せエリアが広いので、その日だけでは行いきれません。

なので、『少しでもやれる時にやれる人が行う』と言った気分で刈りました。

まず、写真の左のガードレールに沿って、ずっと奥まで刈りました。

写真は片側が終わって休憩時に撮ってます。

続いて、写真の右側を奥から手前に刈って戻って。
ここでお昼前になりましたので、この日は終了。

と言った具合に、時間がある時に草刈りを続けてます。
まぁ、気にしなければ、藪になっても良いなら草刈りしなくても良いのです。

でも、せっかく藪を綺麗にした場所が、元に戻るのは悔しいですから、そのうち歳を取ってやれなくなるだろうけど、出来る間は頑張ります!!!

R7「源蔵寺棚田の再生」第2回目の事前準備

第2回目に向けての事前準備として、5月7日に排水溝の施工、8日に圃場の雑木や茅の抜根を「岐阜県ふるさと水と土指導員」の制度を活用して行いました。

今回は、その様子を記事にしてみたいと思います。

まず最初に、昨年、4月に排水溝の施工、6月に抜根と2回に分けた作業を2日続けて同時期に行ったのかについてお話しします。

昨年の抜根後の圃場の様子です。

昨年の圃場は水草系の雑草が多く、バックホーで起こしてもらうと写真の様に大きな雑草と土の塊になってしまいました。

これは水草系の雑草は茅に比べて根が深く硬盤層にまで達しているので、バックホーで引っ掛けると根ごと起きてしまいうからです。

その結果、大きな穴が全体に出来てしまい、また硬盤の大きな石も表面に出て来てしまっているので、耕運機やトラクターを入れての処理が出来ず、結果、ほぼ毎日、1ヶ月にわたって人力で処理する事になりました。

しかし、昨年の最初に、この上の池になっていた圃場の水を止めました。

この写真は昨年の抜根時の物ですが、その結果、この時点でも赤丸で囲った部分の見え方の違いで分かる様に、草の生え方が違っています。

そして、昨年の作業時に何回も草刈りを実施したので、かなり水草系の雑草が少なくなっています。

試しに木の根の無い所を耕運機で耕してみた(中央の色の変わっている部分)ところ、木や茅の根の抜根は必要ですが、それ以外は軽く表面をバックホーで掻いてもらうだけでいけそうです。

よって、昨年までとはやり方を変えて、今年は同時期に行っていただく事にしました。

施工は今年も「六ノ里棚田米生産組合」を通しての依頼で、地元の土木工事会社に無理を言って2日間の連続作業を請け負っていただきました。

まずは5月7日の排水溝施工の様子です。

最初の部分は、元々の畦に合わせて既存の排水溝に繋げる為に、そこから掘ってもらってます。

排水溝を掘った土で畦を構成してもらってます。

昨年も書きましたが、この圃場を田んぼとして活用する場合でも、こうする事で圃場への湧き水を防ぐ事が出来ます。

多少、工作面積は減りますが、稲刈り時にぬかるんで上手く刈れない問題(棚田では良く有る事)も起きません。

完成した排水溝です。

上の池になっていた圃場の水を止めて1年が経ちますが、溝を掘ったところ、写真の箇所から湧き水が出て来ました。

続いて5月8日の雑木や茅の根の抜根作業の様子です。

抜根する木の根には写真の様に、目印にピンクのテープを、

茅の株の部分には、竹の杭にピンクのテープ巻いた目印を施してます。
(この作業は、耕運機で試した際に行ってあります。)

写真の奥が通路ですので、手前の部分から行ってもらってます。

抜根してもらった木の根、茅の根は、畦部分に除けてもらってます。

上にも書いた様に、今年は基本、木と茅の根の抜根を行っていただき、それ以外の場所はバックホーで軽く引っ掻く様にしていただいてますが、それでも大きな凸凹が出来る部分もありますので、ある程度均してもらってます。

抜根した木の根です。

こちらは抜根した茅の根です。

これらは、次回、第2回目の作業時に圃場から撤去します。

作業の終わった圃場の様子です。

冒頭の昨年の圃場の抜根後の写真に比べて、状況が良いのが分かると思われます。

次回まで、まだ日にちが有りますので、いっその事、一度耕運機で耕してしまおうか思案中です。

以上、第2回目に向けての事前準備の様子でした。

次回の「源蔵寺棚田の再生」第2回目は5月17日(土)予備日として翌日の18日です。

「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトでお手伝いの募集案内を行いますので、興味を持たれた方は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトから連絡してみてください。

多くの方に参加協力いただいて、一緒に作業できたらと思います。
きっと他では経験出来ない、面白い体験が出来ると思いますよ!

R7「源蔵寺棚田の再生」 第1回目

「R7源蔵寺棚田の再生」第1回目を実施しました。

当日、朝は肌寒いくらいでしたが、良い天気で作業を進めるにあたって暑いくらいにまでなりました。

今回の参加者は、町からご協力いただいた方が5名、「六ノ里」の方が5名、合計10名でした。

今回も無事に予定の作業を行う事が出来ました。
参加・ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

それでは、当日の様子を紹介してみたいと思います。

午前9時、六ノ里集会所に集合です。

今回は六ノ里自治会長にも参加いただいたので、まずは来てくださった方々に挨拶いただき、続いて「ふるさと指導員」の私の方より、源蔵寺棚田の再生の目的と今年もお願いしますとの挨拶をさせていただきました。

今回の作業内容は現地説明の方が分かり易いので割愛し、時間になりましたので現地に向かいます。

現地に着来まして、それぞれ準備が整ったところで、本日の作業の内容についての説明を行います。

今回は、
①昨年の作業で伐採し圃場や周辺に残っている残渣の片付け。
②圃場周辺の雑木の伐採。
③この冬の大雪で倒れた竹の片付け。

この3点をメインに行います。
もし、時間に余裕がある様でしたら、圃場の横を流れる用水の清掃も行います。

説明後、早速①の圃場や周辺に残っている残渣の片付けに掛かります。

圃場に残る伐採した雑木の残渣や、伐採したままの圃場外の杉の木もチェーンソーで短く切って石垣側に運びます。

片付けて直ぐは積み重ねた残渣のボリュームが目立ちますが、1年もすれば腐って小さくなってくれます。

残渣の片付けを行なっていただいてる間に、チェーンソーを使える人で②の圃場周辺の雑木の伐採と片付けを行いました。(この写真、撮れてません。)

残渣が大体片付いたところで、③の大雪で倒れた竹の片付けに掛かります。

大雪で倒れた竹と言うのは、雪の重みで途中が爆ぜる様に折れている状態です。
この状態でも下手に切ると反動で跳ね上がりますので、草刈機に竹用のチップソーを取り付けて、少し距離を取れる様にして切り倒していきます。

切り倒した竹は、今年の種蒔き後の鹿除け網の支柱として使えますので、みんなで一度圃場に運び出し、枝を払って支柱の長さに切っていきます。

払った枝や支柱に使えない太い部分は、遊歩道下の笹竹の繁茂している所に運んで捨てます。

この作業の途中で、休憩を取りました。
休憩時の写真も撮れてませんが、色々な話で盛り上がってました。

休憩後は、支柱作りは続きをしていただき、予定外ではありますが、写真の2名と私の合わせて3名で昨年伐採した桑の木の残渣を片付けました。

この場所は圃場としての再生を行う予定はありませんが、圃場を見渡せる場所ですので、観覧スペースとして活用出来たらと考えてます。

最後に、皆さんの手際が良くて時間が余りましたので、圃場の横を流れる用水の清掃を行いました。

秋の落ち葉や冬の間に雪で落ちた杉の枝で用水が埋まってました。
ここの水は、用水ですので当然飲めませんが、手や道具を洗うのには便利ですので、今後の作業の為にも、それらを取り除きました。

最後に、作業を終えての記念撮影。
1名地元の方が都合で早く帰られましたので、撮影者を除いた8名での記念撮影です。

参加いただいた皆様、誠に有り難うございました!

本日の作業を終えた圃場の様子です。

参加いただいた皆さんのご協力で、棚田としての風景が取り戻せて来ました。
今年の圃場は、今はまだ草の原っぱの状態ですが、頑張って耕地に戻してまいります!

以上が第1回目の実施報告です。

今年は雪が遅くまで残っていたので、草がまだ生えて来てませんが、来月の第2回の頃にはそこそこ伸びて来ていると思います。

次回は第2回目は5月17日に、草刈りと茅の搬出を行なう予定です。
「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトでお手伝いの募集案内を行いますので、興味を持たれた方は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトから連絡してみてください。

多くの方に参加協力いただいて、一緒に作業できたらと思います。
きっと他では経験出来ない、面白い体験が出来ると思いますよ!

善勝寺桜 桜まつり2025 その2

今年の「善勝寺桜 桜まつり」は4月12日、13日開催で、本日13日、1日中雨に降られましたが、ご協力いただいた皆様のお陰で無事に終了しました。

都合で来場頂けなかった皆様に、少しでも雰囲気を感じて頂ければと思い、13日の様子を紹介したいと思います。(12日の様子は、こちら

天気予報通り、朝からしっかり降ってます。

これでまだ桜が咲いていたなら・・・とは思いますが、こんな状況でも「さくらの下マルシェ」を楽しみに来てくださる方も居られると思います。

ですので、

六ノ里の若者達のお店「Mʼs」も、

地元六ノ里の猟師さんによる「猟師鍋」の振る舞いも、準備を進めてます。

昨日に引き続き出店していただいたお店、今日出店のお店、それぞれが準備され、時刻は10時となり、今日の桜まつりの始まりです!

まずは郡上市長様より、本日の開会に合わせて、ご挨拶をいただきました。

この雨の中を六ノ里までおいでいただき、誠に有難うございました。
そして、郡上を思う気持ちを話していただき、我々、地域づくりを進める上で微力ながら協力させていただきたいと思いました。

時折強い風が吹いて雨が強くなったりしますが、お客さんに来場いただいてます。

昨日に引き続き、地元六ノ里の猟師さんによる「猟師鍋」の振る舞い。

昨日、地元の仲間で営業=地元の知り合い同士の溜まり場、と書きましたが、まさにその通りで広いテント内が狭そうです。(笑)
そして今日は、六ノ里の自治会長も接客されてました。

昨日に引き続き出店いただいた、たこ焼き 華虎(たこ焼き)

utapan*(パン、スコーン)

岐阜県郡上市白鳥町の街中奥の方にあるテイクアウトのみの自家製酵母のパン屋さん。
本日、この雨の中での出店で大変だと思いますが、出店いただき有難うございます。
個人的に購入していただきましたが、美味しかったです!

昨日に引き続き出店いただいた、「おにぎり一番」(おにぎり各種)

昨日に引き続き出店いただいた、ちくわの磯辺揚げKOA(各種ちくわの磯辺揚げ)

フードトラック祠(タコス ジビエタコス ジビエフランク コーヒー各種)

本日、この雨の中での出店で大変だと思いますが、出店いただき有難うございます。

「郡上放歌」の皆さんによる、餅つきと餅の振る舞い。

昨日、「郡上節ガールズバンド」の演奏に合わせて、拝殿踊りを披露いただいた「郡上放歌」の皆さんです。
朝から会場で餅米を蒸し、杵と臼による餅つきを行ない、各種の餅の振る舞いを行なってくださいました。

時刻は11時半。
この雨の中にも関わらず、そこそこのお客さんに来ていただいてました。

なお、この日、予定されていた宝暦義民太鼓の公演は雨の為に中止となりました。

以上、雨と風の2日目の様子の一部を紹介いたしました。

自然の事ですので仕方が無いのですが、今年は少し寂しい桜まつりでした。
が、これはこれで楽しめたと思います。

さて、春のイベントが終わりますと、田んぼに、畑に、と忙しくなります。
六ノ里地区の皆んなで、お互いに協力しながら頑張ってまいります。