R6源蔵寺棚田再生 第6回目

「源蔵寺棚田の再生 第6回目」を実施しました。

ここ六ノ里は、朝晩こそ涼しくなって来ましたが、日中はまだまだ暑いです。
ですので、熱中症にならない様に休憩を取りつつ、無事に作業を行なえました。

今回、町からの方が18名(内12名は第4回目に引き続き「東海学院大学」の先生と生徒さん)、「六ノ里」の方が3名、合計21名と大勢の方に参加協力いただけました。

それでは、当日の様子を紹介してまいります。

いつもの様に、六ノ里集会所に集合。
今日の作業内容を簡単に説明させていただいた後、現地に向かいました。

今回、草刈り班は草の伸び具合から「ナイロン・コード」で刈りますので、石等の飛散を考慮し、作業範囲を分けて行ってます。

草取り班の皆さんには、まず、昨年の圃場で作業していただきます。

昨年に比べ畝と畝間を狭くしましたので、蕎麦が育って畝間には入れません。
ですが、そこは前回草取りを実施したのと、その後の蕎麦の成長で影になって生えてませんので、今回は畝周辺の草取りをしていただきました。

特に、鹿避け網周辺は草刈機では絡み付いたりして網を傷めるので、手鎌で刈っていただきました。

その間、草刈り班は今年の圃場と次年度実施予定の圃場周辺を行います。

圃場と圃場の間の斜面は傾斜がキツく足場が悪いので、慎重に作業を行います。

作業開始から約1時間、ここで休憩を取ります。

ここで地元の方から、差し入れをいただけました。
まだまだ暑い時期の作業ですので、非常に助かります!

休憩後は、草取り班、草刈り班で場所を入れ替えて行います。

草取り班の方々には、今年の圃場の草取りを行なっていただきました。

昨年の圃場もですが、先日の大雨で蕎麦が倒れている所が有りますので、出来るだけ蕎麦を傷めない様に注意して行なってもらいました。

草刈り班は、昨年の圃場周辺を行い、終了後は次年度実施の圃場を行いました。

最後に、全員で集合写真を撮ります。

昨年に比べ面積が拡大していますので、大勢の参加協力で作業が捗りました。
参加協力いただいた皆様、有難うございました。

作業の終わった圃場の全景です。

荒れ果てた耕地が、立派な圃場として甦って来てます!
そして、六ノ里の気候風土がもたらす素晴らしい蕎麦が元気に育っています!!

最後に、現在の蕎麦の様子を紹介したいと思います。

今年の圃場も、

昨年実施の圃場も、どんどん花の下に実が付いてきています。
これから、それらは膨らんでいき、次回10月には立派な蕎麦に育つと思います。

その様子は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のインスタグラムで紹介されますので、今後の発育を楽しみにしてください。

以上、第6回目の実施報告でした。

次回、第7回目は10月12日(予備日13日)を予定しております。
作業内容は、蕎麦の刈り取りと島立てです。

募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトで行われますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。

是非、ご参加いただき一緒に蕎麦を育てましょう!
多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。

R6源蔵寺棚田再生 第5回目

「源蔵寺棚田の再生 第5回目」を実施しました。

今年の夏も全国で猛暑日が続いており、東海地方でも連日の猛暑です。
ここ六ノ里は、町に比べれば35度以上の日はありませんが、それでも日中の畑作業は厳しいものがあります。

そんな中、また、お盆休みも終盤でお忙しい中にも関わらず、町からのご協力者の方が4名、「六ノ里」の方が4名、合計8名の方に参加協力いただけました。

熱中症にならない様に、休憩を取りつつ無事に作業を行う事が出来ました。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

本題に入る前に、先日の記事で紹介した「蕎麦畑の今」をご紹介しておきます。

先日お手伝いしたご近所の「セイさん」の所。

8月2日に種蒔きして7日に発芽、今日で10日目になります。
今のところ、心配していた鹿の害も無く、無事に育ってます。
電柵をしてありますが、被害がある様なら鹿避け網の設置を考えないとならないかも。

続いて、デイ先生の圃場の様子。

こちらと、

こちらを8月11日に畝立てと種蒔きのお手伝いをしました。

種蒔きは「種蒔き機ごんべえ」で行いましたが、これを使うと今の蒔くセッティングでは、だいたい4日後に発芽で、ここも予定通りの4日後の15日に発芽しました。

写真は今日、発芽2日目のものです。
猛暑で気温が高いのと雨が少なくて心配してましたが、順調の様です。

最後に、先日の記事で「夏蕎麦」の脱穀→選別をした「そば茶寮文福笠井」さん下の圃場。
ここは7月29日に種蒔きして、4日後の8月2日に発芽、今日で15日目になります。

ここの圃場は、一部、虫に葉っぱが喰われる被害が出ていて、近々、対策が必要です。
まぁ、対策と言っても農薬は使いたく無いので、地道に虫を取るつもりです。

と言った具合に、六ノ里に蕎麦畑が増えています!!

さて、それでは本題の「源蔵寺棚田の再生 第5回目」の様子を紹介してまいります。

いつもの様に、六ノ里集会所に集合です。
今回は当初、参加連絡をいただいたのが常連の皆さんでしたので、早速現地に向かいます。

現地に着いて道具類を下ろして準備し、暑さが増して来る前にと、早速作業に取り掛かります。

畝間の草取り担当の皆さんに、今日の手順をお伝えして掛かっていただきました。

見たところ、そんなに雑草が生えていない様ですが、小さな雑草が芽生えて来ていて、これを放っておくと、みるみる蔓延っていくのです。
手で地道に取り除く作業で大変ですが、雑草が蔓延ると刈り取りの際に非常に手間が掛かるので、とても大事な作業なんです。

草刈機に付けている刃の種類で刈る場所を決めて、この方には写真の蔓延った蔦類を刈っていただき、私は鹿避け網のすぐ横の内外を「ナイロンコード」で刈りました。

もう1名草刈機を持ってきてくださった方もおられましたが、斜面で足場の悪い箇所を刈るのと、今回はご協力いただけた人数が少ないので草取り班にまわっていただきました。

作業開始から約1時間、時刻は10時過ぎ。
天気が良く非常に暑いので、ここで1回目の休憩を取ります。

それぞれに飲み物を選んでいただき(と言っても2種類のどちらかですが)水分補給を行い、涼しい木陰で休憩しました。

久しぶりに参加の方もおられて、話が弾みます。

写真提供:松川哲也氏

今日現在の、ここの圃場の蕎麦の生育具合です。

種蒔きが7月29日で、4日後の8月2日には発芽、それから15日目の様子です。
一部には花芽がついているのもあり、次回9月には蕎麦の花でいっぱいになります。

休憩を終えて、作業を再開します。

草取り班の皆さんには、畝間の草取りが終わりましたので、草刈機で刈れない鹿避け網直下の草を取っていただいてます。

草刈り班は、南側と北側の斜面の草を刈ります。

この部分は蕎麦の育成には関係しませんが、蕎麦栽培の様子を見に源蔵寺に来ていただいた方々に、綺麗に再生された耕地の様子を見せたい思いで刈っています。

写真提供:松川哲也氏

時刻は終了時間に近づいてまいりました。
作業の方も、大体、目処が付いたので、本日は終了とし最後に休憩とします。

今回参加いただいた六ノ里の方から、自家栽培のスイカを差し入れてくださいました。
甘くてシャキシャキした食感で、大変美味しくいただきました!

最後に、作業の終わった圃場で集合写真を撮ります。
参加協力いただいた皆様、お疲れ様でした。

以上、第5回目の実施報告でした。

そして、これが作業の終わった圃場の全景です。

これから、どんどん花芽が付いてきて、次回9月には一面の蕎麦の花になると思います。
その様子は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のインスタグラムで紹介されますので、今後の発育の様子を楽しみにしてください。

次回、第6回目は9月14日(予備日15日)を予定しております。
作業内容は、今回と同じく畝間の草取りと周辺の草刈りです。

募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトで行われますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。

是非、ご参加いただき一緒に蕎麦を育てましょう!
多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。

蕎麦な毎日です。

先日「源蔵寺棚田の再生 第4回目」以降の作業を記事にして来ましたが、この暑い中、他にも蕎麦関連の作業に没頭してます。(笑)

今回はその様子を紹介してみたいと思います。

まずは、蕎麦栽培のお手伝い。

「源蔵寺棚田の再生」の合間をみて、普段から色々とお世話になっているご近所の「セイさん」の蕎麦栽培のお手伝いをしました。

まずは畝立てで、「源蔵寺棚田の再生」でも使用している畝立て専用機で行います。
最初に使い方や注意点をお伝えして、その後はご自身でやっていただいてます。

畝が出来るそばから、土が足らなかったり雑草や石の影響による畝の不具合をレーキ(トンボ)で均しながら、雑草の根も取り除いていきます。

というのは、穴が有ったり、石や雑草が有ると「種蒔き機ごんべえ」で種蒔きの際に引っ掛かって上手く種が蒔けないんです。

午前中から昼休憩を挟んで、残りの畝立てを行い、その後、種蒔きしました。
種蒔きして、今日で4日目ですので、そろそろ芽を出す頃です。

さて、次に「そば茶寮文福笠井」さん下で栽培していた夏蕎麦のその後。

私が行なっている蕎麦栽培の方法では、島立て乾燥させるので黒化率60〜70%で刈り取るのが理想です。

ですが、「源蔵寺棚田の再生」や予定外の雷雨で(激しく濡れている時は島立てできないのです)なかなか刈れないうちに、黒化率が90%程になってしまいました。

なので、これはマズイと「源蔵寺棚田の再生」合間に、晴れた日の空いた時間で、「そば茶寮文福笠井」さんにもご協力いただき、刈り取り→島立てしました。

しかし、このままでは、鳥に蕎麦の実を食べられてしまいます。

ですので、写真の様に「防鳥網」を掛けて、鳩やカラスには効果有りました。
しかし「カワラヒワ」という野鳥には効果が有りません!!!

というのは、写真の45mm角の網目では、ヤツらは何なく出入りしてました。
しかも、十数羽の群れで来て、です。

そこで急遽、近場のホームセンターで30mm角の網目のを探して、この上から掛けましたが、全く効果無し・・・残念ながら、表に出ている部分はかなり食べられてしまいました。

まぁ、ここの「夏蕎麦栽培」は今年初めての、ある意味「テスト栽培」。
なので、育成具合が分かれば目的は達成で食べられても良いと言えば良いのです。
が、せっかく作ったのなら食べられたく無いのも本音です。(笑)

「源蔵寺棚田の再生」も一段落し、この場所の秋蕎麦の種蒔きも終わったので、脱穀を行います。

昨年の「源蔵寺棚田の再生」では島立てした蕎麦の束に土や石が付いて、蕎麦の実に混ざって選別の際に苦労したので、草原の上にブルーシートを敷いて行います。
また、ブルーシートに上がる際は、草原で履き物の裏を良く拭って上がります!

昭和な農機の「足踏み脱穀機」で脱穀です。

手前のペダルを踏み下ろすと、中の脱穀ドラムが回転して、そこに島立てしていた蕎麦の束を押し当てると蕎麦の実が取れるという仕組みです。

ですが、ペダルを踏みながら束を押し当てるのは、なかなか体のバランスを取るのが難しい・・・。

ここの圃場では、そう数が多くないので、ざっと2時間程で脱穀は完了しましたが、今年の「源蔵寺棚田の再生」くらいの面積になると「電動脱穀機」が欲しいなぁ・・・。

脱穀したら、次は「唐箕(とうみ)」を使って、蕎麦の実の選別を行うのですが、

脱穀した物の中には、蕎麦の茎や葉っぱ(要は大きなゴミ)がいっぱい混ざっていて、そのままでは「唐箕」に掛けられません。

なので、まずは、篩(ふるい)を使って、大きな蕎麦の茎や花のカスを取り除きます。
この作業、本当に地道で大変な作業なので、何かしらの改善が必要だと思っています。

さて、大きなゴミの取り除きが終わったので、いよいよ「唐箕」で実の選別です。

写真の木製の機械が「唐箕」で、これも昭和の昔懐かしい農機です。
上のホッパーに先ほどの処理した物を入れて、ハンドルを回すと中の4枚羽が回って風を起こし、その風力でゴミを飛ばすのです。

良い実は重いので、風の力に勝って手前の出口から出てきます。

次に良い実は、反対側の出口から出て来ますが、これにはまだゴミが混ざってます。
ですので、もう一度ホッパーに入れて選別します。

ゴミは唐箕の後ろ側から、風と共に排出されます。

先程、唐箕は『ハンドルを回して・・・』と書いた様に、ハンドルを回す速度で風量が変わるので、強い風だと良い実もゴミと一緒に排出されてしまいます。
ですので、これらも、もう一度ホッパーに入れて選別が必要です。

何度か選別を繰り返して、ゴミの無い、良い実だけにしました。

今回採れた蕎麦の実は9.6kg。(カワラヒワに食われなければ10kg行ったかも)
写真の様に、黒々としていて大きさもなかなか良いサイズです!

早速「そば茶寮文福笠井」さんに持ち込んで、品定めしていただくと去年の秋蕎麦同様に良い評価をいただきました!!!

ただ、天候や「源蔵寺棚田の再生」の影響で、刈り取り時期や島立て後の脱穀までの時間が長くて、機械で計ると乾燥具合が約11%と乾きすぎてしまいました。(最適乾燥具合は14〜15%)

笠井さんのご好意で、蕎麦粉に挽いて「蕎麦がき」にしてくださいました。
せっかくなので遠慮なくいただきましたが、これが美味しいったら!!

笠井さん曰く『夏蕎麦は味が薄くて味わいが無い』そうなのですが、食べてみると味は濃いし、特に甘味が強いんです。
最も、昨年採れた秋蕎麦には敵いませんが。

これは間違い無く、ここ「六ノ里 源蔵寺」の環境が成せるものでしょう。
明日には、この蕎麦粉で打った蕎麦の試食を行いますが、今から楽しみです!

この様に近所の方の蕎麦栽培の手伝い、「源蔵寺棚田の再生」、夏蕎麦の脱穀と、蕎麦関係でバタバタですが『こんな美味い蕎麦になるなら』と頑張ってます。

でも、いろんな所の草刈りや本業もやらないとなぁ・・・頑張ります!!(笑)

<追記>

今朝の「源蔵寺棚田の再生」の様子です。
昨日の夜の雨で、芽を出していた蕎麦はグンと成長したみたいです。
中には本葉が出て来ている物もありました。

そして本日、「そば茶寮文福笠井」さん下で採れた夏蕎麦で、笠井さんに蕎麦を打っていただき試食を行いました。

昨日の「蕎麦がき」も美味しかったですが、これもしっかりとした食感で味が濃く美味かったです。

この夏蕎麦は収量が少ないので多くの方には味わっていただけないのですが、今、成長している秋蕎麦は収量が有るので(予定ですが)、収穫祭も行いますし多くの方に味わっていただけると思っています!

R6源蔵寺棚田再生 第4回目

先日の記事で事前準備を紹介した「源蔵寺棚田の再生 第4回目」を実施しましたので記事にしてみたいと思います。

東海地方も梅雨明けして暑い日が続いており、実施日当日も例年以上の暑い日でしたが、細かく休憩を取りつつ無事に作業を行う事が出来ました。

今回の参加者は、町からの一般のご協力者の方が4名、東京の自由学園の方々が21名、岐阜の東海学院大学の方々が15名、東海農政局の方々が7名、「六ノ里」の方が5名、合計56名と多くの方が参加協力してくださいました。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

さて、いつもなら当日の様子の前に事前準備を紹介しますが、
前回記事にしてますので、そちらを参照いただき、今回は実施直前の様子のみ紹介します。

過酷な雑草の根の処理を、ほぼ連日1週間半ほど行い、この様に「畝立て前のトラクター耕起」の前まで何とか漕ぎ着けました。

が、開催日の数日前より雷雨が続いて、畝立てが出来ません!

『もっと早めに出来なかったの?』と思われる方もおられるかもしれませんが、
あまりに早いと土が固くなり過ぎますし、雑草も生えてしまいます。

なので、開催日ギリギリを狙っての作業計画だったのです。

出来なかったのは仕方が無いので、それはそれで諦めます。

しかし、畝が出来て無いと種蒔きが出来ません。
自由学園の生徒さん達には「蕎麦の種蒔き実習」を行なってもらいますので、出来ないでは困ります。

そこで保険として昨年行った圃場に畝立てを行ってますので、今年の実習はこちらで行ってもらう事にしました。

では、ここから当日の様子を紹介していきたいと思います。

写真提供:松川哲也氏

いつもの様に、六ノ里集会所に集合です。
今回は多くの方に参加協力いただいたので、全員が写真に写っていません。

自由学園の皆さんは「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」を歩いて現地集合なので、その旨を主催者からお話しさせていただき、早速現地に向かいます。

写真提供:松川哲也氏

現地に着いて道具類を下ろして準備していると、程なく自由学園の皆さんが到着されました。

写真提供:松川哲也氏

全員が揃ったところで「ふるさと指導員」から本日の作業の概要を説明し、自由学園、東海学院大学、東海農政局、各々簡単に紹介してもらいました。

その後、種蒔き班(自由学園の方々)と支柱作り班(東海学院大学と東海農政局の方々)に別れてもらいました。

一般の参加協力の方々は常連の皆さんでしたので、今回はスタッフの補助をお願いしました。

写真提供:松川哲也氏

この日、畝立て用にトラクターでの耕起を六ノ里棚田米生産組合の方に行っていただいてましたので、その様子も参加者の方に説明し見学してもらいました。

では、実際の作業の様子を紹介していきます。
まずは蕎麦の種蒔き班の様子から。

写真提供:松川哲也氏

今年も「スジ蒔き」で行います。
今回は1グループ4人に分かれて、作業してもらいます。

まず、スタッフが実際に種蒔きの仕方をやって見せて、作業の仕方や注意点を覚えてもらいます。

具体的な作業方法は、まずイボ竹(農業用の支柱 直径16mm、長さ120cm)を畝の上に押し付けて、種を蒔く溝を作ります。
次に、出来た溝に紙コップに入れた蕎麦の実をつまんで入れていきます。

その後は土を掛けていくのですが、今年はここまで出来たらスタッフに確認してもらう様にしています。

と言うのは、昨年「撒く量」が分かりにくかった様子だったので、スタッフが確認する事で適量が撒かれる様にしました。
*多いと発芽した後に間引きが必要ですし、少ないと発芽しなかった所が出来ます。

説明が終わったら、グループごとに分かれて作業してもらいました。
その際スタッフは各グループを見て回り、質問に答えたりアドバイスしました。

写真提供:松川哲也氏

イボ竹を押し付けて出来た溝に、蕎麦の実を蒔く様子です。

一通り蒔けたらスタッフが蒔き具合を確認し、土の掛け方を行って見せて、参加協力の方々に実際に行ってもらいました。

写真提供:松川哲也氏

生徒さんだけで無く、先生がたも一緒に蒔いてくださいました。
生徒さん達と先生が一緒に作業に取り組む姿、本当に素晴らしいと思えます。

ここからは鹿避け網の支柱作り班の様子です。

今年は、ここの竹を使って作ります。

ここも元々は田んぼだったのですが、竹が侵食して来てます。
このままでは竹林になってしまいますので、その処置も兼ねて、です。

まずどの様に作るのかを「ふるさと指導員」から説明し、指導する方を紹介して実際に作業に入りました。

写真提供:松川哲也氏

伐採するのは危険が伴います。
特に竹は弾力が強く、伐採後に跳ね上がる危険性が高いので、経験ある指導者の方に切ってもらいました。

写真提供:松川哲也氏

伐採された竹は、適度な太さの所で支柱の長さに切ってから、竹の枝を払って(取り除いて)いきました。
払った枝は、手の空いた方に指定場所に運んでもらいました。

この様な里山の生活で行われる作業のノウハウは、六ノ里のお父さん方が多くお持ちです。
トラクター耕起を終えた棚田米生産組合の方が飛び入りで、取り扱いを間違うと怪我をするナタやノコギリを使わず、切った竹を使う「枝の払い方」を指導してくださいました。

写真提供:松川哲也氏

支柱は22本作成する予定でしたが、どんどん竹が侵食して来ているので、邪魔な竹も切ってもらいました。
また、遊歩道に枝が侵食して来ている邪魔な自然生えの胡桃の木も切って、その片付けも参加協力いただいた方に手伝ってもらいました。

それから今年の圃場に関して、重要な作業をお願いしていました。

それは圃場周辺の草刈りです。
種蒔きして鹿避け網を張りますと、なかなか草刈りが大変なところもあります。

本来なら常連の参加協力者の中で草刈機を使える方数人で行う作業ですが、今回は生徒や学生さんの数が多く、そちらへの対応で人手が裂けません。

そこで、申し訳ありませんが、常連の「草刈りのスペシャリスト」とも言える方お一人で対応願いました。
非常に暑い中、単独作業にも関わらず、完璧にこなしてくださいました。

種蒔きが終わり、鹿避け網の支柱を取付終えたところ。
ここで本日の作業は終了です。

暑い中、多くの方に参加協力いただき、本来の場所ではありませんが種蒔き、鹿避け網の支柱作りと設置を行う事が出来ました。

作業後は、それぞれに歓談しながら片付けをして解散となりました。
いつもなら集合写真を撮るのですが、諸事情(色々な質問への説明等)により撮り逃してしまいました。
撮影出来てたら、大人数だったので良い写真になったのに残念です。

さて、今日蒔いた蕎麦の実は、数日すると芽を出します。
その様子は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のインスタグラムで紹介されますので、今後の発育の様子を楽しみにしてください。

以上、第4回目の実施報告でした。

次回、第5回目は8月17日(予備日19日)に、畝間の草取り・周辺の草刈りを行なう予定です。

毎度同じお願いですが、多くの方のご協力が得られれば助かります。
皆様のご参加をお待ちしてます!


<追記>
翌日以降のスタッフによる作業の様子を追記していきます。

◯ 実施日の午後

せっかく種蒔きをした所を、ニホンジカやカモシカが侵入して踏み荒らされると困りますので、早速、鹿避け網を設置しました。

昨年は、この作業まで自由学園の方々に手伝っていただきましたが、冒頭に書きました様に、急遽昨年実施の圃場で種蒔きを行いましたので、鹿避け網は昨年使用した物となります。

大きな物なので巻きとっておいたので、伸ばす際に絡まります。
新品の様には簡単には張れませんので、有志の方に手伝っていただきスタッフで張りました。

◯7月28日:開催日翌日

昨日、畝立て用のトラクター耕起をしていただいたので、畝立てを行いました。

今年の圃場は中央部分が膨らんだ異形なので、ピンクのテープ(鹿避け用のテープ)でガイド線を作りました。

それに沿って、畝立て専用機で畝を立てていきます。

トラクター耕起を行ってますが心土(作土の下の層)との境に大きな石が隠れていて、それに畝立て専用機が引っかかって真っ直ぐには出来ません。
また場所によっては作土が少なく、完全な畝になりません。

そこで機械による畝立て後に、レーキ(トンボ)を用いて畝の修正を行います。
この作業も有志の方に手伝っていただき、無事に畝立てが完了しました。

鹿避け網の設置といい、畝の修正といい、お手伝いいただき誠にありがとうございました!

◯7月29日

朝から種蒔きを行う予定でしたが、あまりに天気が良く土の温度が高いので、種蒔きは夕方からにして、今年テスト的に夏蕎麦を栽培していた「そば茶寮文福笠井さん下」に秋蕎麦の種蒔きを行いました。

まず耕運機を運び込んで、畝立て前の耕起を行います。

ここの圃場も、と言いますか、六ノ里の田んぼは、ほぼどこも石が多いのです。
畝立てをしようとすると、埋まっている石にも悩まされます。

とは言っても、畝立てにはある程度の作土の深さが必要なので、出て来る石を取り除きながら耕起していきます。

耕起が終わったら畝立て機を運び込んで、畝立てを行います。

今年の源蔵寺棚田再生の圃場同様に、畝立て機が埋まっている石に引っ掛かって、なかなか真っ直ぐに出来ません。
また作土の深さが足らなくて、畝の上が平らになりませんので、レーキで手直ししてます。

畝の手直しが終わって、地温も下がってきたので種蒔きを行います。

夏蕎麦の時と同様、「種蒔き機ごんべえ」を使うのですが、先日刈った草が当然こなれておらず、機械に引っ掛かって手間取り30分以上掛かってしまいました。

ちなみに使った蕎麦の実の量は、夏蕎麦の時は種蒔き機のセッティングを間違っていて3kg弱も使ってしまいましたが、今回ちゃんとメーカー推奨のセッティングで行ったので約1.2kgでした。

「そば茶寮文福笠井さん下」が終わったので、源蔵寺棚田再生の圃場に向かいます。

こちらは圃場が広いので、種蒔き機のホッパーに、目一杯、蕎麦の実を入れて行います。

もちろん、ここも種蒔き機を使って行いましたが、一生懸命、草の根の残渣を取り除いたので「笠井さん下」に比べ、約1時間とスムースに種蒔き完了出来ました。

ただ、種蒔き機は割と真っ直ぐに蒔いて行けるのですが、昨日立てた畝が曲がってますので、畝上から逸脱しない様には神経を使いました。

今回使用した蕎麦の実の量は2.3kg。
少し深めに蒔いてますので、多分、4〜6日後には芽が出ると思います。

◯7月31日

本日、今年の圃場に鹿避け網を設置しました。
本当は昨日設置の予定でしたが、予想外に雨が降ったり止んだりの1日で、脚立に乗っての作業なので危ないので今日にしました。

まず、午前中に鹿避け網用の支柱を設置。

午後から、鹿避け網を設置です。

ところで、27日にみんなで種蒔きした圃場は、

昨日より、チラホラ芽が出て来てます!(種蒔き3日目)

そして、これが今日の様子。

出て来た芽は蕎麦殻をかぶっています。
それを種だと思って鳩やカラスが啄みに来ますので、明日、不織布を掛けます!

◯8月1日

鳥対策の不織布を掛けました。

不織布の下では、双葉が出て来ています。
全体が大体出揃ったら、不織布は撤去ですが、その前にウサギ対策で目の細かい獣害対策網を鹿避け網の下部に前週にわたって設置します。

7月29日に種蒔きした今年の圃場は、8月2日、種蒔き後4日目に一斉に芽が出て来てます。

こちらの圃場は機械で深めに蒔いたので、夏蕎麦の経験上、芽が出る際に蕎麦殻が落ちて出て来るので、鳥対策の不織布は不要と思っていますが、場合によっては設置するかもしれません。

以上で、第4回目以降の様子をお伝えするのは終了といたします。
第5回目は8月17日(土)予備日8月18日(日)に開催されます。

自然豊かな六ノ里で、ご一緒に美味い蕎麦を育てませんか?
皆様のご協力をお待ちしてます。

R6「源蔵寺棚田再生」 第4回目の事前準備

先日の記事で第3回目の様子をご紹介しましたが、第4回目に向けて鋭意準備中です。
昨年の圃場に比べて条件が厳しく、かなり苦労してますので、今回はその様子を紹介してみたいと思います。(苦労が大変だったので、長いです。笑)

その前に、少しだけ前置きを。(笑)

現在の稲の様子です。ここ「上の田んぼ」も、

「東の田んぼ」も、順調に、と言いますか、昨年以上に生育中してます。(昨年の同じ時期の様子はこちら

今年は「田んぼの準備①」で書きました様に、昨年までと変えて肥料を規定量+有機肥料を入れてますので、その効果が出ているのでしょうか?

それとも「早期中干し」と言って、早めに田んぼの水を抜いて地面にヒビが入るくらいに干して、また水を入れるのを真面目に行なったせいでしょうか?

まぁ、昨年に比べて生育が良いので秋の収穫が楽しみです!!!

では、本題に入ります。

第3回目で、参加いただいた方々と茅や雑草の根の撤去を行ったのですが、冒頭にも『昨年の圃場に比べて条件が厳しく』と書いてます様に、なかなか作業が進みませんでした。

昨年と参加者数はほぼ変わらないのに、午前中いっぱい頑張っても、全体の1/3弱も出来ませんでした。

では、昨年と何が違っているのか説明してみましょう。

この写真は昨年同様に重機で雑木や茅や雑草の根を起こして貰った際の物です。
圃場の右側、ちょうど重機がいる側だけ、左側と見た目が違ってますよね。

これは昨年の8月頃のこの圃場の写真ですが、赤丸の部分、他と違って草の色が黄緑に見えると思います。

この部分は「第1回目の事前準備」で書きましたが、上の「池」になっている所の水が湧いて出ていた場所で、茅では無く水草系の雑草が生えているのです。

では、茅と水草系の雑草では、どう違うのか?

下手なイラストですが、図にしてみました。

まず図の用語の説明をします。
作土とは、作物を植えて育つ為の土の部分です。
心土とは、田んぼの基礎になる部分で、通常、石などを含んでいる部分です。
耕盤(硬盤とも言います)とは、両者の硬く押し固められた層で、その成り立ちは重い農機で押し固められたり、化学肥料の成分で固まったりで出来るそうです。

茅は成長していくと根の株が横に増えて大きな塊になっていきますが、隣の株とは独立しています。
また、根の深さは硬い耕盤を通って心土にまでは届きません。

しかし、水草系雑草の根は深く耕盤を通り越して心土の中にまで伸びています。
また、隣の株と近く、根が伸びて絡まり合います。

ですので、草の株を重機で起こすと、心土の中の石と共に、作土をいっぱい含んだ大きな塊になってしまって、そこら中が穴だらけになるのです。

茅の根と同様に、草の根の塊を土ごと圃場の外に搬出も出来ますが、そうすると大量の作土まで捨ててしまう事になりますので出来ません!

となれば、出来るだけ土を落としての搬出となります。

その様な場所が写真の赤丸の部分、ほぼ全体の半分ですので、皆んなで頑張っても終わらなかった訳です。

では昨年の圃場はどうだったかと言いますと、

この写真は、昨年の圃場の再生実施前の物です。

半分刈ってますが全体に茅が生えていて、草が成長する時期は地面は影になってます。
また、茅が秋になって枯れると地面を覆い尽くすので、他の雑草は生育出来ません。

ですから、重機で雑木と茅の根を起こして圃場から除去すれば、

残ったツル系の雑草の根を除去する作業なので、半日で終える事が出来たのでしょう。
もちろん面積が狭いのもありますが、この差は大きいです。

と言った理由なので、作土を無駄にしない為にも、面倒でも水草系の雑草の根の塊を一つずつ片付けていく必要があります。

では具体的にはどうやるかと言いますと「備中鍬」で起こして、揺すって大体の土を落とし、その根を乾かして、さらに土を落としてとやります。

しかしこれが、あまりに効率が悪いのです。

ちょうど昨年の圃場を耕す為に耕運機を持って来てましたので、(耕運機が写ってる写真が無く、耕運後の写真です。)

耕運機で『なんとか雑草の塊を砕けないか』と試してみました。

水草系の雑草の所は穴だらけで、重い耕運機が何度も横倒しになりそうになってまともに耕運機を動かす事が出来ませんでした。

そこを苦労して何度か走らすと砕ける事が分かりましたが、この状態ですと土の中に、まだ根の塊が残ってますし、硬盤に含まれる大きな石も残ってます。

これでは、まともに畝立て出来ないので、結局、また備中鍬やアメリカン・レーキで取り除く事になりますので、かえって2度手間になります・・・。

他に方法が無いかと考えて、自宅の新しい梅畑を開墾した際に有効だった「こまめ」を用いてみました。(写真奥に、ちょこんと居るのが「こまめ」)

本来、家庭菜園などで耕したり畝立てするのに使う農機で、言ってみれば「目的外使用」なのですが、コイツが馬鹿にならないくらい耕起力が有るのです。
(もちろん力が要るのは変わらないですけどね。)

大きな根の塊に、何度かナタ爪を押し付ける様に使えば細かくする事が出来ます。
塊の凸凹で倒れようとしても、車重(?)が軽いので何とかなります。

もっとも、これでも草の根や大きな石を備中鍬やアメリカン・レーキで取り除く事になって2度手間になりますが、その前の労力が違います。

ただし、これだけ広い面積ともなりますと時間が掛かりますし、このところの暑さで体力的にキツイですが頑張ってました。

「こまめ」での作業を開始して2日後、「畝立て前のトラクター耕起」をお願いしていた方が様子を見に来てくださいました。
で、『この前は穴だらけで難しいとは言ったけど、これくらいになれば出来そうだから、トラクターで表面だけ均してみようか?』と急遽作業してくださいました!

連日の作業に加え暑さで体力的にキツかったので、正直、これは助かりました。

大きな穴が無くなりましたので、耕運機で耕して根の塊を砕いてはアメリカンレーキや備中鍬で根を掻き出して。
それの搬出を繰り返して、やっと「畝立て前のトラクター耕起」に漕ぎ着けました。

が・・・ここ数日、天候不順が続いていて「畝立て前のトラクター耕起」が出来ません。
よって、畝立て機での畝立ても行えません。(今も外は雷雨です。)

誠に申し訳ないし、悔しいのですが、今回の「源蔵寺棚田再生」4回目当日には、今年の圃場への蕎麦の種蒔きは行えません。

当日、東京の自由学園の生徒さん達と岐阜の東海学院大学の学生さん達が、種蒔き実習に来ますので、それは畝立ての終わっている昨年実施した場所で行う予定です。

では今年の実施箇所の種蒔きは?

当日、畝立て前のトラクター耕起を行い、農作業の見学してもらいます。
そして、後日畝立てを行います。

そして、後日、「そば茶寮文福笠井」さん下の畑に夏蕎麦を蒔いた際に使った「種まきごんべえ」で実施の予定です。(「種まきごんべえ」の詳細はこちら

今年は天候にたたられる事が多く、そのクセ、暑さもキツく大変です。
ですが、これも自然の事なので、体調に気を付けてぼちぼち頑張ります!!!

R6栃洞景観整備の日:7月

毎月第1日曜日は「栃洞景観づくりの日」。
2021年に「郡上市景観百景」にここ「栃洞地区」が認定されてから、地区の「景観づくり」を行なってます。

今年は「景観整備の日」の天候不順が続いていて、昨晩もそこそこ雨が降ってましたので『大丈夫か?』と心配していましたが、お陰様で朝から良い天気になり無事に今月の「景観整備の日」を行えました。

本日実施するのは、
1:栃洞地区の草刈り(男性陣)
2:夏に向けての植栽の準備(女性陣)

この日は「ぎふ・ロードプレーヤー」の日でもありましたので、男性陣は「道沿いの草刈り」を特に重点的に行いました。

それでは当日の様子を紹介してみましょう。

朝8時の集合時間ですが、みなさん、早めに集まってくださってます。
というのは、この時期は『遅く始めると暑さで大変』なので、その辺りを思っての暗黙の了解です。(笑)

『誰が何を行うか』を簡単に打ち合わせ、それぞれが分担の場所に向かいます。
私の担当は他の方と2人で、集会所までの道沿いを行います。

この擁壁の上の部分と、

この擁壁の上を行いました。

『え?これで刈ってあるの?』と思われるかもしれませんが、この時期にはスズメバチが薮の中に巣を作っている可能性が高いので、この程度で止めました。

3名の方には、先月行った中洲の続きを刈っていただきました。

今回は写真の木の生えている場所、中洲の半分くらいの面積です。
この場所は写真では分かりませんが、地面が平坦で無くなかなか苦労しますが、この様に綺麗に刈ってくださいました。

そして、残りの方々に集会所から浄水場までの間を担当していただき、それぞれ他の担当箇所が終わったら合流する事にしていました。

ガードレールが有る場所は、それが邪魔で刈りにくいのですが、綺麗に刈っていただいてます。

ここも気持ち的にはもっと奥まで綺麗にしたいのですが、私が担当した所と同じで奥への刈り込みは蜂の巣の危険が有るので、安全第一で、これぐらいで良しとします。

やっと刈ってる様子の写真を載せられます。
私自身も作業を行なっていますので、なかなか写真を撮りに回れないのです。

草刈りの作業ではお互いの草刈機が干渉して危険が無い様に、、こんな感じに間合いを取って刈っていきます。

と言うのは、草に隠れている木の株や倒木に草刈機の刃が触れると「キックバック」と言って、予想外の方向に草刈機が跳ね返されたりするのです。
そんな際に、近くにいると大変な事になりますからね。

さて、男性陣が草刈りを行なっている間、女性陣はと言いますと、

春に設置した植栽の手入れと、

前回の「景観整備の日」に蒔いた朝顔が芽を出したので、「グリーンカーテン」の場所にプランターを移動させてます。

プランターを移動させたら、男性陣の背の高い方にネットを設置してもらってます。

昨年は暑過ぎたのか、種を蒔いた時期が悪かったのか、思ったほど「グリーンカーテン」にならなかったので、今年は良い具合になると良いなと期待してます。

他にも、夏に向けてのヒマワリの鉢も準備してあって、花が咲き出したら今、ガードレールに置いて有る鉢と入れ替えになります。

ガードレールの上にヒマワリの鉢が並ぶの、なかなか綺麗で良いですよ!

さて、一通りの作業が終わった後は「反省会」です。

「反省会」とは言っても、自治会からの伝達事項や、次回以降に行いたい事の話や、お互いの近況等をざっくばらんに話します。

「景観整備の日」だけで無く何かと人が集まる際には、女性陣の方々が、ちょっとした昼食を準備してくださったりします。

この日も用意してくださってましたので、9月の「栃洞白山神社」の祭礼の話などをしながら美味しくいただきました。

さて来月8月は上にも書きました様に9月に「栃洞白山神社」の祭礼が有りますので、神社の清掃活動を重点的に行う予定です。
ここ栃洞は人数が少ない集落ですが、これからもお互いに協力し合って、より良い環境になる様に頑張って行きます!!

R6源蔵寺棚田再生 第3回目

先日の記事で第2回目を紹介した「源蔵寺棚田の再生」。
第3回目を実施しましたので、記事にしてみたいと思います。

昨日、東海地方も梅雨入りして『天気は大丈夫か?』と心配していましたが、何とか曇り空で、作業を行う事が出来ました。

今回の参加者は、町からご協力いただいた方が4名、「六ノ里」の方が3名、合計7名でした。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

当日の様子を紹介する前に、事前準備の様子を紹介しておきます。

先日、第3回目に向けて、重機にて耕地の中の雑木や竹を抜根し、茅や雑草の塊を起こしていただきました。

本日の作業は、これらの耕地からの撤去となります。

それではここから、当日の様子を紹介してみたいと思います。

まずはいつもの様に、六ノ里集会所に集合です。

来てくださった方々に今日の作業内容について簡単に説明し、時間になりましたので現地に向かいます。

向かう途中に、そば茶寮文福笠井さん下を通りますので「夏蕎麦」の現在の状況を参加者の方にも見てもらえたと思います。

現地に着いて、それぞれの作業準備が終わりましたら、「ふるさと指導員」が今日の作業の方法を実際に行なって、

参加者の方々に見て、作業の要領を分かっていただきます。

本日の最初の作業は、まず、これらの雑木と竹の耕地からの撤去です。

それぞれに手で持って、耕地の外の指定場所に撤去していきます。

木の根はまだ良いのですが、竹の根は細かい根が土を抱いていて重いので、地面に叩き付ける等をして、土を落としてから運びました。

その後は、重機で起こして逆さに伏せてある茅や雑草の根を、レーキや備中鍬で起こして土を落としてから、小さな物は箕に入れて耕地の外に搬出していきます。
大きな茅や雑草の根は、畦の側に伏せて置いておき、後日、スタッフにて撤去とします。

この作業は、レーキ等で起こして土を落とす人と、箕に入れて搬出する人の2人1組で行いました。

汗が流れて仕方がないので、汗止めを取りに車に戻った際に、作業の様子を上から撮ってみました。

この写真を撮った開始1時間過ぎの時点で、全体の1/4ほどの進行具合です。

曇り空ではありますが蒸し暑く、また作業自体が重労働ですので、しっかり休憩をとりながら行います。

参加者の皆さん、それぞれに頑張って作業を行っていただき、12時となりましたので本日の作業は終了とします。

最後に参加者の方々と記念撮影して、解散としました。

作業後に、上から耕地を見た写真です。

耕地全体の1/3しか終わって無いですが、実は、今日の作業が源蔵寺棚田再生の中でも一番大変で、そして、今後の畝立て、種蒔きに大きく影響する作業なのです。

ですので、梅雨時とは言え暑さも有りますので、今日中の完成は望まず、『無理せず出来る所まで』の心持ちで進めました。
残りの部分に関しましては、次回、第4回目に向けて、スタッフを中心に進めていきます。

以上、第3回目の実施報告でした。

次回、第4回目は7月27日に、種蒔き・鹿避け網設置を行なう予定です。
多くの方のご協力が得られれば、助かります。
皆様のご参加をお待ちしてます!

R6栃洞景観整備の日:6月

毎月第1日曜日は「栃洞景観づくりの日」。
2021年に「郡上市景観百景」にここ「栃洞地区」が認定されてから、地区の「景観づくり」を行なってます。

本来なら第1日曜日の6月2日に行う予定でしたが、天候不順の為、中止。
実は5月も雨で中止しましたので、この日は「六ノ里集会所」の清掃当番でしたので、その日に合わせて順延したという訳です。

本日実施するのは、
1:六ノ里集会所の清掃(男女共)
2:地区の草刈り(男性陣)
3:「よしんぼ谷」の不要な木の伐採(男性陣)
4:夏に向けての植栽の準備(女性陣)

この中で3の伐採は後処理まで含めると時間が掛かるので、お父さん達が先行して行ってくださいます。

私は、まず「六ノ里集会所」の北側の石垣の草が酷かったので刈って、後の室内外の清掃は女性陣メインでお任せして、栃洞景観整備に向かいました。

先に向かった男性陣で「栃洞集会所」下の部分の草刈りを開始していましたので、そこ以外の道沿いの草刈りに回ります。(写真は終了後のものです。)

それぞれに場所を分担して道沿いを刈っていきます。

7月に「ロードプレーヤー」と言う道沿いの草刈りが有るのですが、なんせ地区の人数が少ないので、その日だけでは地区全域を行えません。

ですので、出来るだけ、先にやっておこうという訳なんです。

担当した道沿いの草刈りを終えて、中洲担当から手伝って欲しいと伝え聞いてましたので向かいました。

今回は「不要な木の伐採」が有りますので中洲の半分が作業範囲でしたが、すでに終わりそうでしたので、お父さん達の「不要な木の伐採」に合流します。

すでに1本切ってありますが、これから中央奥の大きな広葉樹を伐採します。
と言うのは、秋に落ち葉が、また冬に雪で折れた枝が「よしんぼ谷」に落ちて、道路下の暗渠を詰まらせるからなんです。

地区の本職の山師(木こり)のお父さんがチェーンソーで伐採してくださり、それをワイヤーを掛けて谷から重機で引き出し、重機のアームで掴んで道脇の広場に移動させます。

道脇の広場で、チェーンソーで細かく刻んで処理していきます。

切った残渣は、太い物は薪用に他の場所に重機で移動させ、細かい物は刻んで広場奥の斜面に落とし込みます。

谷に落とすと言っても、写真に見える針葉樹が斜面に生えているので、その根元で止まりますので実際は谷に落ちる訳ではありません。
徐々に朽ちて、自然に帰って行く、という訳です。

右手の道の反対側から重機で引きずってきましたので、当然、道路上には葉っぱや小枝が散乱しています。
ですので、手の空いた人員で汚れた道を清掃します。

伐採の終わった「よしんぼ谷」の様子。

自然に朽ちて倒れた大きな木(松だそうです)が有りますが、これは、また後日撤去の予定です。(大きく太いので、これはこれで大変ですが・・・。)

大きな木の影で、鬱蒼としていた「よしんぼ谷」が明るくなりましたし、これで暗渠を詰まらせる事も無いでしょう。

それより、今まで気が付きませんでしたが、ここには小さな滝が何段(7つくらい)も有ります。
もう少し整備すれば、なかなか良い景観になるのでは、と思ってます。

男性陣が「不要な木の伐採」の後処理を行っている間、集会所の清掃を終えた女性陣は夏に向けての植栽の準備、種や球根の植え付けを行ってくださいました。

写真左の既に咲いている鉢植えは、ガードレールに取付部品をセットして飾りました。

今年は雨に翻弄されて、なかなか思い通りに景観整備が進みませんが、地区の方々が、自らの地区を良くする為に協力し合う姿勢が、本当に素晴らしいと思います。

できる範囲ですが、より良い栃洞地区となる様に、無理の無い様に進めて行きたいと思います。

R6源蔵寺棚田再生 第2回目

先日の記事で事前準備を紹介しましたが、本日「源蔵寺棚田の再生 第2回目」を実施しました。
今回も良い天気で初夏を思わせる様な天気でしたが、無事に作業を行う事が出来ました。

今回は、町からご協力いただいた方が5名、「六ノ里」の方が3名、合計8名。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

当日の様子を紹介する前に、事前準備の様子も紹介しておきます。

先日、第2回目に向けて耕地の横に重機にて排水溝を掘っていただきました。

今週の木曜日に大雨が降りましたが、水が溜まる事もな無く乾いた状態でした。
これで水に弱い蕎麦の栽培を安心して行う事が出来ます。

それではここから、当日の様子を紹介してみたいと思います。

まずは六ノ里集会所に集合です。

参加の方々に今日の作業内容について簡単に説明し、時間になったので現地に向かいます。

今回、常連の方が都合で参加出来ませんでしたが、新たに2名の方に参加頂けました。
一緒に作業出来る仲間が増えていく事は、大変有り難く、そして嬉しく思います。

現地到着し準備を終えたら、草刈り班はどんどん草を刈っていきます。
今回、女性の方も草刈り班に参加いただきました。

先々週の時点では、それほど草が伸びて無く『草刈り必要かな?』と思ってましたが、ここ最近で一気に伸びて来ました。

伸びた草を刈ると同時に、昨年までに枯れて積もった茅も起こして刈っていきます。

搬出班は刈った茅や雑草をアメリカンレーキで集め、箕(写真のオレンジの物)で耕地の外に運び出していきます。

そのまま耕して肥料にしてしまえれば良いのですが、この後の重機での抜根の際に、茅の根が見にくくなるので、面倒ですが搬出するのです。

この後、1回目の休憩を取りました。

休憩後、引き続き作業を進めていきます。
この時点で、草刈りは奥に見える部分のみになってます。

搬出作業もどんどん進み、こんなに綺麗に片付いて来てます!

ここで2回目の休憩を取ります。

5月とはいえ気温が25度を越えていますので、熱中症対策が重要です!!

昨年同様、写真の木陰で十分な休憩とこまめな水分補給を行います。
この時期も木陰は涼しく、疲れた身体を癒してくれます。

休憩後に、引き続き刈った草の搬出を行い、ほとんど片付きました。

写真では分かりにくいのですが、緑の草の所が搬出した大量の雑草です。

草刈り班は昨年実施した所との境の斜面や、周辺部分の草刈りも行いました。

時間になりましたので、作業を終えて集合写真を撮ります。
参加・ご協力いただいた皆様、お疲れ様でした。

上の広場からの全景。

荒れた土地が、少しずつですが耕地らしくなって来てます。
次回迄に、茅の株や雑木の抜根を重機にて行います。

次回は第3回目は6月22日に、抜根した茅や雑木の根の搬出と、土中に残る雑草の根の除去、周辺の草刈りを行なう予定です。
「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトでお手伝いの募集案内を行いますので、興味を持たれた方は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトから連絡してみてください。

多くの方に参加協力いただいて、一緒に作業できたらと思います。
きっと他では経験出来ない、面白い体験が出来ると思いますよ!


<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>

畝立て専用機、デビュー!

GW5月に入って、昨年から改造していた「畝立て専用機」を初めて使用しましたので、その様子を紹介したいと思います。

昨年から改造していた畝立て専用機。
意外にコンパクトで、軽トラの荷台にちょうど載っかります。

ボディに大きく「RF」と入っているのは分かってましたが、その下に小さく「Rrefresh Filed」と入ってるのを今日気が付きました。
耕運機は土を耕して空気や肥料を混ぜ込むので、耕地をリフレッシュ・・・確かに(笑)

使用した場所は、ここ。(Google Mapの航空写真に加工)
そば茶寮文福笠井さん土地で、お店の下の所。

この写真は畝立てが終わった時の物。

この日の前に、春先から伸びてきていた草を刈って、耕運機で耕しておきました。

なぜ作業中の写真が無いのかと言いますと、まぁ今回が、この畝立て専用機の初体験なので、『どうしたら上手く行くのか?』の試行錯誤で余裕がなかったのです。

そこで得た経験から・・・<畝立て専用機の教訓(?)>

1:畝立て作業前に、耕運機で出来た凸凹は均しておく事。
トラクターと違って車重が軽いので、凸凹に車輪が取られて真っ直ぐ畝が作れません。

2:少しぐらいなら『曲がったなぁ』と思っても、諦める。
スタートに戻って一度やり直そうとすると、出来た畝から脱輪して、余計に酷い事になります。

3:綺麗に畝になって無くても、最後は手作業で不良箇所は直すつもりで。
やり直せないので、出来の悪い部分はレーキや鍬で直すつもりで気楽にやろう。(笑)

いや、本当、難しかったです。

でも、これも経験値が上がれば、何かとコツも分かって来て、そのうち綺麗な畝が出来る様になるのではと期待してます!

完成した畝の様子。

曲がってたり凸凹してたりしてますが、栽培するには十分だと思います。
この後、ここには蕎麦を植えます。

ここなら店からも見えますので『お客さんに見て楽しんでもらえたら良いかな』と。
蕎麦栽培に興味を持ってもらって『景観づくりの「蕎麦栽培」に協力して貰えたらな』という私の目論見です。(笑)

続けて種蒔きと行きたいところですが、明日から天気が悪いそうです。
なので、種蒔きはまた別の機会に紹介したいと思います。

なお、今の時期に蒔くと7月頭から半ばに収穫の「夏蕎麦」になりますが、蒔くのは「夏蕎麦」用の品種では無いので、収穫は期待出来ないと言われてます。
でも、やってみないと分かりませんので、まずやってみます。(笑)