R6「源蔵寺棚田再生」 第4回目の事前準備

先日の記事で第3回目の様子をご紹介しましたが、第4回目に向けて鋭意準備中です。
昨年の圃場に比べて条件が厳しく、かなり苦労してますので、今回はその様子を紹介してみたいと思います。(苦労が大変だったので、長いです。笑)

その前に、少しだけ前置きを。(笑)

現在の稲の様子です。ここ「上の田んぼ」も、

「東の田んぼ」も、順調に、と言いますか、昨年以上に生育中してます。(昨年の同じ時期の様子はこちら

今年は「田んぼの準備①」で書きました様に、昨年までと変えて肥料を規定量+有機肥料を入れてますので、その効果が出ているのでしょうか?

それとも「早期中干し」と言って、早めに田んぼの水を抜いて地面にヒビが入るくらいに干して、また水を入れるのを真面目に行なったせいでしょうか?

まぁ、昨年に比べて生育が良いので秋の収穫が楽しみです!!!

では、本題に入ります。

第3回目で、参加いただいた方々と茅や雑草の根の撤去を行ったのですが、冒頭にも『昨年の圃場に比べて条件が厳しく』と書いてます様に、なかなか作業が進みませんでした。

昨年と参加者数はほぼ変わらないのに、午前中いっぱい頑張っても、全体の1/3弱も出来ませんでした。

では、昨年と何が違っているのか説明してみましょう。

この写真は昨年同様に重機で雑木や茅や雑草の根を起こして貰った際の物です。
圃場の右側、ちょうど重機がいる側だけ、左側と見た目が違ってますよね。

これは昨年の8月頃のこの圃場の写真ですが、赤丸の部分、他と違って草の色が黄緑に見えると思います。

この部分は「第1回目の事前準備」で書きましたが、上の「池」になっている所の水が湧いて出ていた場所で、茅では無く水草系の雑草が生えているのです。

では、茅と水草系の雑草では、どう違うのか?

下手なイラストですが、図にしてみました。

まず図の用語の説明をします。
作土とは、作物を植えて育つ為の土の部分です。
心土とは、田んぼの基礎になる部分で、通常、石などを含んでいる部分です。
耕盤(硬盤とも言います)とは、両者の硬く押し固められた層で、その成り立ちは重い農機で押し固められたり、化学肥料の成分で固まったりで出来るそうです。

茅は成長していくと根の株が横に増えて大きな塊になっていきますが、隣の株とは独立しています。
また、根の深さは硬い耕盤を通って心土にまでは届きません。

しかし、水草系雑草の根は深く耕盤を通り越して心土の中にまで伸びています。
また、隣の株と近く、根が伸びて絡まり合います。

ですので、草の株を重機で起こすと、心土の中の石と共に、作土をいっぱい含んだ大きな塊になってしまって、そこら中が穴だらけになるのです。

茅の根と同様に、草の根の塊を土ごと圃場の外に搬出も出来ますが、そうすると大量の作土まで捨ててしまう事になりますので出来ません!

となれば、出来るだけ土を落としての搬出となります。

その様な場所が写真の赤丸の部分、ほぼ全体の半分ですので、皆んなで頑張っても終わらなかった訳です。

では昨年の圃場はどうだったかと言いますと、

この写真は、昨年の圃場の再生実施前の物です。

半分刈ってますが全体に茅が生えていて、草が成長する時期は地面は影になってます。
また、茅が秋になって枯れると地面を覆い尽くすので、他の雑草は生育出来ません。

ですから、重機で雑木と茅の根を起こして圃場から除去すれば、

残ったツル系の雑草の根を除去する作業なので、半日で終える事が出来たのでしょう。
もちろん面積が狭いのもありますが、この差は大きいです。

と言った理由なので、作土を無駄にしない為にも、面倒でも水草系の雑草の根の塊を一つずつ片付けていく必要があります。

では具体的にはどうやるかと言いますと「備中鍬」で起こして、揺すって大体の土を落とし、その根を乾かして、さらに土を落としてとやります。

しかしこれが、あまりに効率が悪いのです。

ちょうど昨年の圃場を耕す為に耕運機を持って来てましたので、(耕運機が写ってる写真が無く、耕運後の写真です。)

耕運機で『なんとか雑草の塊を砕けないか』と試してみました。

水草系の雑草の所は穴だらけで、重い耕運機が何度も横倒しになりそうになってまともに耕運機を動かす事が出来ませんでした。

そこを苦労して何度か走らすと砕ける事が分かりましたが、この状態ですと土の中に、まだ根の塊が残ってますし、硬盤に含まれる大きな石も残ってます。

これでは、まともに畝立て出来ないので、結局、また備中鍬やアメリカン・レーキで取り除く事になりますので、かえって2度手間になります・・・。

他に方法が無いかと考えて、自宅の新しい梅畑を開墾した際に有効だった「こまめ」を用いてみました。(写真奥に、ちょこんと居るのが「こまめ」)

本来、家庭菜園などで耕したり畝立てするのに使う農機で、言ってみれば「目的外使用」なのですが、コイツが馬鹿にならないくらい耕起力が有るのです。
(もちろん力が要るのは変わらないですけどね。)

大きな根の塊に、何度かナタ爪を押し付ける様に使えば細かくする事が出来ます。
塊の凸凹で倒れようとしても、車重(?)が軽いので何とかなります。

もっとも、これでも草の根や大きな石を備中鍬やアメリカン・レーキで取り除く事になって2度手間になりますが、その前の労力が違います。

ただし、これだけ広い面積ともなりますと時間が掛かりますし、このところの暑さで体力的にキツイですが頑張ってました。

「こまめ」での作業を開始して2日後、「畝立て前のトラクター耕起」をお願いしていた方が様子を見に来てくださいました。
で、『この前は穴だらけで難しいとは言ったけど、これくらいになれば出来そうだから、トラクターで表面だけ均してみようか?』と急遽作業してくださいました!

連日の作業に加え暑さで体力的にキツかったので、正直、これは助かりました。

大きな穴が無くなりましたので、耕運機で耕して根の塊を砕いてはアメリカンレーキや備中鍬で根を掻き出して。
それの搬出を繰り返して、やっと「畝立て前のトラクター耕起」に漕ぎ着けました。

が・・・ここ数日、天候不順が続いていて「畝立て前のトラクター耕起」が出来ません。
よって、畝立て機での畝立ても行えません。(今も外は雷雨です。)

誠に申し訳ないし、悔しいのですが、今回の「源蔵寺棚田再生」4回目当日には、今年の圃場への蕎麦の種蒔きは行えません。

当日、東京の自由学園の生徒さん達と岐阜の東海学院大学の学生さん達が、種蒔き実習に来ますので、それは畝立ての終わっている昨年実施した場所で行う予定です。

では今年の実施箇所の種蒔きは?

当日、畝立て前のトラクター耕起を行い、農作業の見学してもらいます。
そして、後日畝立てを行います。

そして、後日、「そば茶寮文福笠井」さん下の畑に夏蕎麦を蒔いた際に使った「種まきごんべえ」で実施の予定です。(「種まきごんべえ」の詳細はこちら

今年は天候にたたられる事が多く、そのクセ、暑さもキツく大変です。
ですが、これも自然の事なので、体調に気を付けてぼちぼち頑張ります!!!

R6栃洞景観整備の日:7月

毎月第1日曜日は「栃洞景観づくりの日」。
2021年に「郡上市景観百景」にここ「栃洞地区」が認定されてから、地区の「景観づくり」を行なってます。

今年は「景観整備の日」の天候不順が続いていて、昨晩もそこそこ雨が降ってましたので『大丈夫か?』と心配していましたが、お陰様で朝から良い天気になり無事に今月の「景観整備の日」を行えました。

本日実施するのは、
1:栃洞地区の草刈り(男性陣)
2:夏に向けての植栽の準備(女性陣)

この日は「ぎふ・ロードプレーヤー」の日でもありましたので、男性陣は「道沿いの草刈り」を特に重点的に行いました。

それでは当日の様子を紹介してみましょう。

朝8時の集合時間ですが、みなさん、早めに集まってくださってます。
というのは、この時期は『遅く始めると暑さで大変』なので、その辺りを思っての暗黙の了解です。(笑)

『誰が何を行うか』を簡単に打ち合わせ、それぞれが分担の場所に向かいます。
私の担当は他の方と2人で、集会所までの道沿いを行います。

この擁壁の上の部分と、

この擁壁の上を行いました。

『え?これで刈ってあるの?』と思われるかもしれませんが、この時期にはスズメバチが薮の中に巣を作っている可能性が高いので、この程度で止めました。

3名の方には、先月行った中洲の続きを刈っていただきました。

今回は写真の木の生えている場所、中洲の半分くらいの面積です。
この場所は写真では分かりませんが、地面が平坦で無くなかなか苦労しますが、この様に綺麗に刈ってくださいました。

そして、残りの方々に集会所から浄水場までの間を担当していただき、それぞれ他の担当箇所が終わったら合流する事にしていました。

ガードレールが有る場所は、それが邪魔で刈りにくいのですが、綺麗に刈っていただいてます。

ここも気持ち的にはもっと奥まで綺麗にしたいのですが、私が担当した所と同じで奥への刈り込みは蜂の巣の危険が有るので、安全第一で、これぐらいで良しとします。

やっと刈ってる様子の写真を載せられます。
私自身も作業を行なっていますので、なかなか写真を撮りに回れないのです。

草刈りの作業ではお互いの草刈機が干渉して危険が無い様に、、こんな感じに間合いを取って刈っていきます。

と言うのは、草に隠れている木の株や倒木に草刈機の刃が触れると「キックバック」と言って、予想外の方向に草刈機が跳ね返されたりするのです。
そんな際に、近くにいると大変な事になりますからね。

さて、男性陣が草刈りを行なっている間、女性陣はと言いますと、

春に設置した植栽の手入れと、

前回の「景観整備の日」に蒔いた朝顔が芽を出したので、「グリーンカーテン」の場所にプランターを移動させてます。

プランターを移動させたら、男性陣の背の高い方にネットを設置してもらってます。

昨年は暑過ぎたのか、種を蒔いた時期が悪かったのか、思ったほど「グリーンカーテン」にならなかったので、今年は良い具合になると良いなと期待してます。

他にも、夏に向けてのヒマワリの鉢も準備してあって、花が咲き出したら今、ガードレールに置いて有る鉢と入れ替えになります。

ガードレールの上にヒマワリの鉢が並ぶの、なかなか綺麗で良いですよ!

さて、一通りの作業が終わった後は「反省会」です。

「反省会」とは言っても、自治会からの伝達事項や、次回以降に行いたい事の話や、お互いの近況等をざっくばらんに話します。

「景観整備の日」だけで無く何かと人が集まる際には、女性陣の方々が、ちょっとした昼食を準備してくださったりします。

この日も用意してくださってましたので、9月の「栃洞白山神社」の祭礼の話などをしながら美味しくいただきました。

さて来月8月は上にも書きました様に9月に「栃洞白山神社」の祭礼が有りますので、神社の清掃活動を重点的に行う予定です。
ここ栃洞は人数が少ない集落ですが、これからもお互いに協力し合って、より良い環境になる様に頑張って行きます!!

R6源蔵寺棚田再生 第3回目

先日の記事で第2回目を紹介した「源蔵寺棚田の再生」。
第3回目を実施しましたので、記事にしてみたいと思います。

昨日、東海地方も梅雨入りして『天気は大丈夫か?』と心配していましたが、何とか曇り空で、作業を行う事が出来ました。

今回の参加者は、町からご協力いただいた方が4名、「六ノ里」の方が3名、合計7名でした。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

当日の様子を紹介する前に、事前準備の様子を紹介しておきます。

先日、第3回目に向けて、重機にて耕地の中の雑木や竹を抜根し、茅や雑草の塊を起こしていただきました。

本日の作業は、これらの耕地からの撤去となります。

それではここから、当日の様子を紹介してみたいと思います。

まずはいつもの様に、六ノ里集会所に集合です。

来てくださった方々に今日の作業内容について簡単に説明し、時間になりましたので現地に向かいます。

向かう途中に、そば茶寮文福笠井さん下を通りますので「夏蕎麦」の現在の状況を参加者の方にも見てもらえたと思います。

現地に着いて、それぞれの作業準備が終わりましたら、「ふるさと指導員」が今日の作業の方法を実際に行なって、

参加者の方々に見て、作業の要領を分かっていただきます。

本日の最初の作業は、まず、これらの雑木と竹の耕地からの撤去です。

それぞれに手で持って、耕地の外の指定場所に撤去していきます。

木の根はまだ良いのですが、竹の根は細かい根が土を抱いていて重いので、地面に叩き付ける等をして、土を落としてから運びました。

その後は、重機で起こして逆さに伏せてある茅や雑草の根を、レーキや備中鍬で起こして土を落としてから、小さな物は箕に入れて耕地の外に搬出していきます。
大きな茅や雑草の根は、畦の側に伏せて置いておき、後日、スタッフにて撤去とします。

この作業は、レーキ等で起こして土を落とす人と、箕に入れて搬出する人の2人1組で行いました。

汗が流れて仕方がないので、汗止めを取りに車に戻った際に、作業の様子を上から撮ってみました。

この写真を撮った開始1時間過ぎの時点で、全体の1/4ほどの進行具合です。

曇り空ではありますが蒸し暑く、また作業自体が重労働ですので、しっかり休憩をとりながら行います。

参加者の皆さん、それぞれに頑張って作業を行っていただき、12時となりましたので本日の作業は終了とします。

最後に参加者の方々と記念撮影して、解散としました。

作業後に、上から耕地を見た写真です。

耕地全体の1/3しか終わって無いですが、実は、今日の作業が源蔵寺棚田再生の中でも一番大変で、そして、今後の畝立て、種蒔きに大きく影響する作業なのです。

ですので、梅雨時とは言え暑さも有りますので、今日中の完成は望まず、『無理せず出来る所まで』の心持ちで進めました。
残りの部分に関しましては、次回、第4回目に向けて、スタッフを中心に進めていきます。

以上、第3回目の実施報告でした。

次回、第4回目は7月27日に、種蒔き・鹿避け網設置を行なう予定です。
多くの方のご協力が得られれば、助かります。
皆様のご参加をお待ちしてます!

R6栃洞景観整備の日:6月

毎月第1日曜日は「栃洞景観づくりの日」。
2021年に「郡上市景観百景」にここ「栃洞地区」が認定されてから、地区の「景観づくり」を行なってます。

本来なら第1日曜日の6月2日に行う予定でしたが、天候不順の為、中止。
実は5月も雨で中止しましたので、この日は「六ノ里集会所」の清掃当番でしたので、その日に合わせて順延したという訳です。

本日実施するのは、
1:六ノ里集会所の清掃(男女共)
2:地区の草刈り(男性陣)
3:「よしんぼ谷」の不要な木の伐採(男性陣)
4:夏に向けての植栽の準備(女性陣)

この中で3の伐採は後処理まで含めると時間が掛かるので、お父さん達が先行して行ってくださいます。

私は、まず「六ノ里集会所」の北側の石垣の草が酷かったので刈って、後の室内外の清掃は女性陣メインでお任せして、栃洞景観整備に向かいました。

先に向かった男性陣で「栃洞集会所」下の部分の草刈りを開始していましたので、そこ以外の道沿いの草刈りに回ります。(写真は終了後のものです。)

それぞれに場所を分担して道沿いを刈っていきます。

7月に「ロードプレーヤー」と言う道沿いの草刈りが有るのですが、なんせ地区の人数が少ないので、その日だけでは地区全域を行えません。

ですので、出来るだけ、先にやっておこうという訳なんです。

担当した道沿いの草刈りを終えて、中洲担当から手伝って欲しいと伝え聞いてましたので向かいました。

今回は「不要な木の伐採」が有りますので中洲の半分が作業範囲でしたが、すでに終わりそうでしたので、お父さん達の「不要な木の伐採」に合流します。

すでに1本切ってありますが、これから中央奥の大きな広葉樹を伐採します。
と言うのは、秋に落ち葉が、また冬に雪で折れた枝が「よしんぼ谷」に落ちて、道路下の暗渠を詰まらせるからなんです。

地区の本職の山師(木こり)のお父さんがチェーンソーで伐採してくださり、それをワイヤーを掛けて谷から重機で引き出し、重機のアームで掴んで道脇の広場に移動させます。

道脇の広場で、チェーンソーで細かく刻んで処理していきます。

切った残渣は、太い物は薪用に他の場所に重機で移動させ、細かい物は刻んで広場奥の斜面に落とし込みます。

谷に落とすと言っても、写真に見える針葉樹が斜面に生えているので、その根元で止まりますので実際は谷に落ちる訳ではありません。
徐々に朽ちて、自然に帰って行く、という訳です。

右手の道の反対側から重機で引きずってきましたので、当然、道路上には葉っぱや小枝が散乱しています。
ですので、手の空いた人員で汚れた道を清掃します。

伐採の終わった「よしんぼ谷」の様子。

自然に朽ちて倒れた大きな木(松だそうです)が有りますが、これは、また後日撤去の予定です。(大きく太いので、これはこれで大変ですが・・・。)

大きな木の影で、鬱蒼としていた「よしんぼ谷」が明るくなりましたし、これで暗渠を詰まらせる事も無いでしょう。

それより、今まで気が付きませんでしたが、ここには小さな滝が何段(7つくらい)も有ります。
もう少し整備すれば、なかなか良い景観になるのでは、と思ってます。

男性陣が「不要な木の伐採」の後処理を行っている間、集会所の清掃を終えた女性陣は夏に向けての植栽の準備、種や球根の植え付けを行ってくださいました。

写真左の既に咲いている鉢植えは、ガードレールに取付部品をセットして飾りました。

今年は雨に翻弄されて、なかなか思い通りに景観整備が進みませんが、地区の方々が、自らの地区を良くする為に協力し合う姿勢が、本当に素晴らしいと思います。

できる範囲ですが、より良い栃洞地区となる様に、無理の無い様に進めて行きたいと思います。

田植えしました。2024

2回目の代かきから1週間。
予定通り、昨日24日に苗が届きましたので、本日、田植えを行いました。
今回はその様子を記事にしたいと思います。

本題に入る前に、いつもの前置きから。

田植えの時期になると、畑のイチゴが色づき始めます。

実は、この写真は田植えの前々日の物で、田植え当日の朝には数個ですが真っ赤に色付いていました。
朝食の時に食べましたが、毎年同様、安定の甘さでした!

今年は昨年以上にハクビシン対策で厳重に支柱+ネットで覆ってますので、この後も1発目の大きくて甘いイチゴが食べられそうです!!

続いて、そば茶寮文福笠井さん下の夏蕎麦の様子です。

種蒔きから10日経ちまして、元気に育ってます。
先日の記事に書きましたが思っていたより密に種が蒔けてしまい、密集して芽生えてます。
でも、間引きするのも面倒なので、このままでいきます!(笑)

花が咲くまで何を植えているのか分からないので、そば栽培中の看板も設置しました。
道を走っていても、笠井さんの店舗の中からも良く見える位置・角度としてます。

この夏蕎麦栽培に興味を持って頂き、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部が行なっている「源蔵寺棚田の再生」に参加頂ける方が増えると良いなと思ってます。

さて、ここからが本題の田植えです。
毎年書いてますが、まずは水の具合のチェックから。

東の田んぼの様子。

代かき時の足跡も綺麗に平滑になっていて、具合も良さそうです。

水の深さも、ほんのちょっと多いかな?ぐらいですので、水を抜かなくても上手く植えれそうです。

続いて上の田んぼの様子。

こちらも平滑になっていて、これならOKです。

水の深さも、これくらいなら大丈夫。
理想を言えば、もう少しだけ浅くても良かったかな。(理由は後述します。)

この日に向けて、お隣のお父さん家から、今年も借り出して来た田植え機。

今日までの間に各種オイルの量、各部の動き、植え付け部へのオイル補給等、一通りの整備を行なってます。

田んぼに田植え機を入れたら、まずは外周を2周、植え付けしないで回ります。

この2周分の幅が『田植え機を方向転換させる幅』になります。(「枕地」と言います。)
写真の中に田植え機の車輪の跡が見えるでしょうか?(赤い矢印の先)

先程より水の深さを気に掛けてましたが、水深が深いと、この跡が水の中に沈んで見えにくいんです。
今は水が澄んでいるので沈んでいても見えますが、植えていくと水が濁って見えなくなるんです。

もっとも、少な過ぎると田植え機のフロートが土を押して、植えた苗を倒してしまうし、多過ぎると苗が浅く植えられて、最悪浮き上がってしまうので難しいところです。

さて、方向転換の目安を作ったら、いよいよ苗を田植え機に載せます。

が、その前に、まず、苗載せ台(苗が載っている白い所)を左右どちらかの端に寄せておきます。

これは田植え爪が『載せた苗の端から順に取る様にする為』ですが、なぜこれが必要なのか伝わらないと思いますので図にしてみます。

これをしないで、途中から田植え爪が取り始めると、

この図の様になって、苗の下端に隙間ができ、田植え爪が必要量(図中の四角分)が取れなくなります。

では端から取り始めると、どうなるか。

この図の様になって、常に田植え爪が苗を取る部分は苗載せ台の下端に接しているので十分に苗が取れると言う訳です。(分かってもらえたかな?(笑)

9時から始めて、奥の3/4のコシヒカリ分を植え終わったところで休憩。(約1時間)

残りの部分、我が家は田んぼの水に沢水を使っていて夏場でも冷たいので、水口側の手前1/4には寒さに強いタカヤマモチ(餅米)を植えます。

もっとも、ここ最近では、地域の方々と餅つき忘年会をする為と、この時期にヨモギを採ってきて草餅を作って食べる、どちらも楽しいし美味しいしでメインの理由になってます。(笑)

休憩後、残り1/4にタカヤマモチを植えて、東の田んぼの機械植えは終了。
(時刻は10時半。ゆっくり休憩したのもあって、全体で約1時間半弱。)

なお、これから田植え機を上の田んぼに移動させますが、耕運機のカゴ車輪と違って、細い特殊な車輪ですがゴムが付いてますので、そのまま移動出来ます。

さて、上の田んぼを行います。

こちらもまず枕地分を植えずに回ってから、東の田んぼで植えたタカヤマモチの残りを苗載せ台から下ろしてコシヒカリに載せ替えます。
(もちろん、苗載せ台を端に寄せてから載せます。)

上の田んぼは、写真の右端に沿って左方向に順に植え、奥の枕地分を植えた後、最後に写真左側を手前に植えながら戻ってと植えます。

約30分でコシヒカリ分が終了しました。
こちらの方が早く終わったのは、植えて行って戻って来る距離が長いので『植える速度=田植え機を走らせる速度』を早くできるから、です。
もちろん、1年に1回の田植えで、1枚終わらせて慣れたのもありますが。(笑)

この田んぼの水口は手前側なので、手前側の植えて無い部分には、東の田んぼ同様にタカヤマモチを植えます。

タカヤマモチを植えて、機械植え分は終了です。(なんと、全体で約1時間!)

この日は一昨年ここ栃洞に家を購入され、近い将来、移住されるご夫妻が稲作に興味を持たれて、見学に来られてました。

普段から地域づくり活動にも参加いただき非常に助かっていて、この後の補植も手伝って下さいました!!

この写真は機械植えで残ったコシヒカリの苗。
タカヤマモチも同じくらい残りました。

これらを使って、機械で植えられなかった部分を補植していきます。

この作業は家内と見学の奥様にお願いし、私とご主人は田植え機の洗浄を行います。

洗浄は高圧洗浄機で行います。
この日はここまでの写真の様に良い天気でしたので、日向で十分乾かして、後日、可動部分など各部に給油を行い、保管場所に仕舞います。

補植の終わった東の田んぼ。

補植の終わった、上の田んぼ。

今年は、田んぼの準備①の記事で書いた様に、肥料を大幅に変えてますので、これから植えた苗の成長が例年とどう違うのか楽しみです。

以上で、今年の田植えが無事終了しました。
米作りはこれで一段落ですが、これからはどんどん草も伸びまくります!
なので、草刈りを頑張らなきゃ!!

今年も・・・草刈りの日々です

毎年書いてますが、春になって良い季節になりました。

ですが、この時期はどんどん草が伸びます。
ほっておくと、とんでも無い事になります。

今ならナイロンコードで刈れるので、時間を見つけては草刈りしてます。
ですので、今年も記事に書いておこうと思います。
(昨年も書きましたが『忘備録』という事です。)

<5月8日>

1回目の代かきの前に、午前中だけ少し時間が出来たので、家から上の大きな道に通ずる市道沿いを刈りました。

この道は、すぐそばの「Camp&Resort 清桜里」の宿泊客も通ります。
せっかく六ノ里に泊まりに来て草ぼうぼうの環境では、と刈ってます。

特にカーブの内側は、対向車の存在を隠したりして危ないので、しっかり刈っておきます。

その続きで、下の方から道沿いの草を刈りながら上がって、撮ってませんが写真の左手の斜面を刈って下ります。

ここらでは『誰の所』とか関係無く、草が伸びて気になったら刈っておきます。
『お互いに助け合う心持ち』、いわゆる『結(ゆい)の精神』って言うやつです。

「Camp&Resort 清桜里」さんも、地域の為に何かと協力していただいてますので、コテージの入り口近くまで刈っておきます。

<5月15日>

2回目の代かき前に少し時間が出来たので、梅や桃を育てている辺りを刈りました。

まず、道路から梅畑に上がる道を刈ってます。

でも、あまり時間が無いので、斜面の途中までしか刈ってません。
残りは、この上の段を刈る時に、一緒に片付けるつもりです。

先ほどに続いて、刈って行って、

ついでなので、ご近所さんのお墓の周辺も刈っておきます。

梅畑に上がる坂道も綺麗に刈って、

桃を育てている所を、丁寧に刈ります。

ちなみに、桃の木の今の様子。

いっぱい実が付いてますが、摘果しないと大きな実になりません。
特に、まだ木が小さい(これでも4年目なのですが・・・)ので、本来なら、殆ど摘果となりますが、つい欲が出て思い切って摘果できないんです。(笑)

この後、新しく梅を育てている所を刈り始めましたが、途中で持って来た予備の燃料も無くなったので、この日は終了としました。

<5月17日>

2回目の代かき終了後、翌日「源蔵寺棚田の再生」の第2回目なので、実施に関係する所を刈っておきました。

まず、私も含め参加者の方が車を停める広場を刈ります。

続いて、作業を行う圃場に降りて行く道、「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」の部分を刈ります。

最後に、休憩に使う広場を刈って、この日は終了しました。

<5月19日(今日)>

昨日「源蔵寺棚田の再生」で、いっぱい、草刈りしましたが、自分の梅畑の草刈りが途中なので、天気の合間をみて草刈りしました。

写真の手前が梅畑への入り口で、奥の方に向かって順に刈ってます。

梅畑の外周部に鹿除けネットを張ってまして、以前は草刈りの際に、ネットの下を止めているU 字ピンを抜いて、ネットを持ち上げて空間を作ってから刈ってました。

しかし、風でネットが持ち上がるので、春先に長いU 字ピンに打ち替えたのでネットを持ち上げられなくなりました。

ですので、草刈機が絡まない様に、細心の注意を払って刈ってます。

鹿除けネットの外、奥の方まで刈っておきます。

梅の育成には直接関係無い所ですが、草が生えて見通しが悪いと日本鹿やカモシカが来てしまいます。
伸びた草で身を隠す事が出来るので山から降りて来る訳で、見通しを良くする為にも、草刈りが必要なのです。

ここで夕方の地域放送が鳴りましたし、先日蒔いた蕎麦の発芽が気になって見に行きたいので、この日は終了にしました。

まだまだ、刈っておきたい所がいっぱい有りまして、写真の様な草ぼうぼうになっている所を時間を見つけて順次片付けて行きます。

これで今年の草刈りの日々の記事は終わりです。
他にも草刈りが必要な所が有って、草刈りの日々は続くのですが、書いても同じ様な中身になりますので、今年の草刈りの記事はこれで最後とします。

R6源蔵寺棚田再生 第2回目

先日の記事で事前準備を紹介しましたが、本日「源蔵寺棚田の再生 第2回目」を実施しました。
今回も良い天気で初夏を思わせる様な天気でしたが、無事に作業を行う事が出来ました。

今回は、町からご協力いただいた方が5名、「六ノ里」の方が3名、合計8名。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

当日の様子を紹介する前に、事前準備の様子も紹介しておきます。

先日、第2回目に向けて耕地の横に重機にて排水溝を掘っていただきました。

今週の木曜日に大雨が降りましたが、水が溜まる事もな無く乾いた状態でした。
これで水に弱い蕎麦の栽培を安心して行う事が出来ます。

それではここから、当日の様子を紹介してみたいと思います。

まずは六ノ里集会所に集合です。

参加の方々に今日の作業内容について簡単に説明し、時間になったので現地に向かいます。

今回、常連の方が都合で参加出来ませんでしたが、新たに2名の方に参加頂けました。
一緒に作業出来る仲間が増えていく事は、大変有り難く、そして嬉しく思います。

現地到着し準備を終えたら、草刈り班はどんどん草を刈っていきます。
今回、女性の方も草刈り班に参加いただきました。

先々週の時点では、それほど草が伸びて無く『草刈り必要かな?』と思ってましたが、ここ最近で一気に伸びて来ました。

伸びた草を刈ると同時に、昨年までに枯れて積もった茅も起こして刈っていきます。

搬出班は刈った茅や雑草をアメリカンレーキで集め、箕(写真のオレンジの物)で耕地の外に運び出していきます。

そのまま耕して肥料にしてしまえれば良いのですが、この後の重機での抜根の際に、茅の根が見にくくなるので、面倒ですが搬出するのです。

この後、1回目の休憩を取りました。

休憩後、引き続き作業を進めていきます。
この時点で、草刈りは奥に見える部分のみになってます。

搬出作業もどんどん進み、こんなに綺麗に片付いて来てます!

ここで2回目の休憩を取ります。

5月とはいえ気温が25度を越えていますので、熱中症対策が重要です!!

昨年同様、写真の木陰で十分な休憩とこまめな水分補給を行います。
この時期も木陰は涼しく、疲れた身体を癒してくれます。

休憩後に、引き続き刈った草の搬出を行い、ほとんど片付きました。

写真では分かりにくいのですが、緑の草の所が搬出した大量の雑草です。

草刈り班は昨年実施した所との境の斜面や、周辺部分の草刈りも行いました。

時間になりましたので、作業を終えて集合写真を撮ります。
参加・ご協力いただいた皆様、お疲れ様でした。

上の広場からの全景。

荒れた土地が、少しずつですが耕地らしくなって来てます。
次回迄に、茅の株や雑木の抜根を重機にて行います。

次回は第3回目は6月22日に、抜根した茅や雑木の根の搬出と、土中に残る雑草の根の除去、周辺の草刈りを行なう予定です。
「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトでお手伝いの募集案内を行いますので、興味を持たれた方は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトから連絡してみてください。

多くの方に参加協力いただいて、一緒に作業できたらと思います。
きっと他では経験出来ない、面白い体験が出来ると思いますよ!


<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>

田んぼの準備④代かき2回目

2回目の「代かき」を行いましたので、記事にしてみたいと思います。

毎年書いてますが、2回目の代かきの仕上がり具合は、田植え以降の稲作に大きく影響します。

田んぼ全体が平坦でないと、田植えの際に苗の植え付け深さが一定にならず、悪くすると一部が「浮苗(しっかり植え付けられて無い状態)」になったりします。

また苗が育って来て、水を少なくした際に土が露出しないまでも、水深が極端に浅い所は雑草が生えやすくなります。

なので、しっかりと田んぼ全体が均一になる必要があるのです。

と言う事で、今年もしっかり代かきしましたので、その様子を紹介してみたいと思います。

その前に、少しだけ。(笑)

この日の前日、今年から稲作を始める移住者仲間のところへ監督に。(偉そうに。笑)

と言うのは、耕運機にカゴ車輪での代かきを『そそのかした』手前、ちゃんとフォローしないとダメでしょ?

と言う訳で行って来ましたが、一生懸命、真剣にやられてましたので、きっと美味しい米が出来るのではと思ってます。

では、代かき2回目の様子です。

1回目の代かき同様、まずは水の量のチェックから。
上の田んぼの水量はOK!

東の田んぼの水量もOKです。

水が少ないとカゴ車輪で踏み込んでいっても、なかなか土がこなれてくれないのです。
『飽和状態になって、土が溶けて行かないのかな?』と思ってみたりしますが、さて、どうなんでしょう。(笑)

時刻は9時少し前、上の田んぼから始めます。

タイヤのまま耕運機を移動させて、カゴ車輪に履き替えます。
その理由は・・・何度も書いてもあれなので省略です。(代かき1回目を見てください。)

縦横1回走らせたところ。

1回目でしっかり代かきしましたが、あれから1週間、踏み込んで柔らかくなっていた土も落ち着いてて、走らせるとカゴ車輪の跡が残ります。

ですので、さらに土を練り込む為に、縦横斜めに何度も耕運機を走らせます。

時刻は11時半前、約2時間半で、上の田んぼの代かき2回目終了です。

タイヤに履き替えて移動し、またカゴ車輪に履き替え、東の田んぼを行います。

何度も履き替えるのは面倒ですが、貴重なカゴ車輪を痛めない為には仕方ない。
(付けるとそのまま移動出来る、アタッチメントを作ってみようかな。)

11時半から始めて、途中、お腹が空いておにぎりの昼ご飯を食べて、再開して14時過ぎに終了。
こちらも、大体2時間半です。

代かきが終わったら、田んぼに入れる水のパイプにホースを繋いで、田んぼの中で耕運機に付いた泥を洗い流します。

昨年までは、田んぼの外に出して高圧洗浄機で洗ってましたが、結構、土が付いていて『もったいなくて』中で洗う事にしました。

昨年までの記事では『どちらの田んぼを先に代かきを行うかに理由がは無い』と書いてましたが、今年、東の田んぼを後にしたのには理由が有って、こちらの方が水源からの落差が大きいので、繋いだホースから出る水の勢いが強いからなんです。

耕運機による代かきが終わったら、レーキ(トンボ)で土を丁寧に均して、今年の代かきは終了です。

あとは、26日の田植えに向けて田植え機の整備をして待ちます。

こう書くと1週間有るので余裕みたいですが、各所にどんどん草が伸びてますので、早急に草刈りをこなして行かないと大変な事に・・・なので、全く余裕は無いです。

ですが、里山暮らしには不可欠なので、頑張ります!!

種まきごんべえ、デビュー!

先日の記事で畝立て専用機を初使用しましたが、今回はそれに引き続き、種蒔き機「種まきごんべえ」を初めて使って種蒔きしました。

今回はその様子を紹介してみたいと思います。

これが「種まきごんべえ」です。

その名の通り『種を蒔いてくれる機械』で「向井工業」と言う会社の製品です。
写真に入れた説明の様に、種蒔きの一連の作業を前方に押して行くことで行ってくれるのです。(横に伸びたバーはオプション品です。)

では、簡単に特徴を説明してみましょう。

この機種の特徴の「ディスク型」の溝掘り部分。

色々な種類が有りますが、我が家のはH S-120LHと言う機種です。

これを選んだ理由は、蕎麦栽培している耕作放棄地を開墾した圃場では、いまだに草の根が残っているので、通常機種の「コーレター型」という『金具が土を引っ掻いて溝を掘って行く構造』では、草の根が引っ掛かって上手く溝が出来ないと思いました。

ですので、『回転する円盤が土を横に押し除けて溝を掘るタイプ』なら大丈夫ではないかかと、これにしたのです。

メーカーの機種説明にも『水田利用など圃場条件の悪い場合に適している。大型ディスク溝切りで稲株等も引っかかることなく作業が行え、車輪も大きく少々の凸凹でも安定した作業が可能。』と有りましたし。

前方に押して行くと、土の抵抗で円盤が矢印の方向に回転して、溝を掘って行きます。

まぁ、実際に使ってみると、これでも大きな草の根や石が有ると引っ掛かってしまいましたが「コーレター型」よりは有利だったと思います。

これが種を運ぶ「リンクベルト」で、後輪に連動して動きます。

このリンクベルトは種の入っているホッパーの中を通る様になっていて、リンク一つ一つに開いている凹みに種が入って運ばれ、写真左のベルトの終わりの所で掘った溝に種が落ちるという構造です。

蒔く種によってベルトの種類(穴の大きさが違う)が決まっていて、私は『蕎麦を撒く物』を選んでます。

ちなみに、蒔く種によって『どれを選べば良いか』など、メーカーに聞いて決めましたが、懇切丁寧にアドバイスくださり、自社製品に対しての豊富な知識と絶対の自信を持っておられると感じました。

実際に蒔いてみたところ。

写真の左の畝から1畝に2列ずつ蒔いてみました。
芝が生えていた所は芝の残渣が激しく、溝掘り部分に引っ掛かって上手く進まなかった事も有りましたが、概ね良好な具合でした!!

全ての畝に2列ずつ蒔き終わったところ。

この機械を導入しようとした理由は、「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」として「ふるさと指導員」の制度を利用し、町からの協力者を募って蕎麦栽培を行っていますが、この制度を使える期間が終わった後、個人的に栽培する際に『どうやって広い面積の種蒔きをするか?』を考えたからです。

今回、9畝に2列ずつ蒔きましたが、1時間ほどで終わりました。
こんなに短時間で効率良く種蒔き出来るなら、手助けが無くても出来そうです。

後は、種を蒔いた深さが蕎麦にとって最適だったか、です。
深すぎても浅すぎても(まだ浅い方が良いかも)『上手く発芽しないのでは?』と少し心配しています。(心配性なので。笑)

<5月19日:追記>

本日、無事に発芽しました!!!

見た感じ思っていたより密に出ているので、蒔いた密度が高かったのかも、です。
これを解消するには、リンクベルトの凹みのもう少し小さいのにすれば変わるとお思いますが、でも、まぁ、無事に芽が出たので、このまま見守ってみます。

<5月20日:追記>

昨日は、まばらな感じでしたが、一日経つと『緑の線』になってました。

やはり密に蒔き過ぎてる感じがしますが、この先、どういう具合に育つのか、見守る事にします。

田んぼの準備③代かき1回目

昨日の茅入れに引き続き、1回目の代かきを行いましたので、その様子を記事にしてみたいと思います。

時刻は9時前、水の量が適切でないとまともに代かき出来ないので、まずは水の量の確認から。

「東の田んぼ」の水の具合。
茅がヒタヒタぐらいですので、ちょうど良い。

「上の田んぼ」の水具合。
こちらも「東の田んぼ」同様、良い具合です。

ところで、今年は同じ移住者である六ノ里の仲間が米作りに初挑戦します。

我が家でやっているのは大きな農機を使わない、ハサ掛けして等の『ちょっと昔の米作り』ですが、同じ耕運機を持っているので『そそのかして』いたので嬉しいです。(笑)

今日はその彼らが『耕運機を使った代かきの仕方』を見学に来ます。

彼らが来る前に、燃料の確認・補充を済ませた耕運機と、代かきの際に使うカゴ車輪を「東の田んぼ」のそばに準備しておきました。

ほどなく到着したので、耕運機のタイヤをカゴ車輪に履き替える方法を説明しながら、実際にやって見せます。(詳しい履き替え方法は昨年の記事を参照)

いきなり『代かき体験中』の写真からです。

実際に作業しているのを、一緒に田んぼに入って横で見てもらいながら説明して、半分くらいの所で体験してもらいました。

時刻は10時半で、9時から始めて1時間半。
ここで少し休憩です。

この日は朝は肌寒かったのですが、この時間になると少し暑さを感じます。
夏では無いですが、水分不足で熱中症は洒落にならないので休憩は大事です!

縦横に1回耕運機を走らせた後の、休憩時での「東の田んぼ」の様子。
あれだけ敷き詰めていた茅と笹竹は、カゴ車輪で踏み込まれて見えません。

休憩後、もう1回縦横に走らせましたが、今年は『ニュル』って足裏に感じる粘りの強い所が多くて手間取りました。(春耕起の具合が悪かったのか?)

なので、昨年の記事に書いた方法で柔らかくしました。

良い機会ですので、見学に来ていた仲間にもやってもらいました。(写真がその様子)
ガタイが良く、しかも若いので、力強くこなしてました。

代かきのやり方を一通り見て、見学の仲間達は帰って行きました。
この後は同じ作業を繰り返すので、見ていても同じですから。(笑)

続けて縦横に3度耕運機を走らせ、足裏に感じる感触もそこそこになりました。

時刻は12時30分で、9時から始めて3時間半で「東の田んぼ」終了とします。
手間取ったわりには昨年と同時間なので、上出来です。

お昼になったので、耕運機を田んぼから出して昼食を摂ります。

田んぼの土で汚れているのもあって外でおにぎりを食べますが、たまには自然の中で食べるのも良いです!

昼食後、13時過ぎから「上の田んぼ」の代かきを始めます。

写真にタイヤが写っている様に、カゴ車輪のままアスファルトを走らせないで、ちゃんとタイヤに履き替えて移動させてます。
これも昨年の記事に書いてます様に懲りてますので(笑)

写真は、縦横に1回走らせたところです。

茅と笹竹は踏み込まれて見えませんが、まだカゴ車輪の跡はしっかり残ってます。
この車輪の跡が無くなるまで、そして足裏の感触が良くなるまで耕運機を走らせます。

時刻は15時半前、良い具合になりましたので完成・終了とします。
開始から約2時間半弱なので、なかなか良いペースで完成したと思います。

以上で、1回目の代かきは終了で、2回目は1週間後に実施予定です。

その日まで乾かさない様に(乾くと固くなって2日目が大変)、またオーバーフローさせない様に(肥料が流れ出ると勿体無い)、水の管理に注意しなきゃ・・・。