R7「源蔵寺棚田の再生」第2回目の事前準備

第2回目に向けての事前準備として、5月7日に排水溝の施工、8日に圃場の雑木や茅の抜根を「岐阜県ふるさと水と土指導員」の制度を活用して行いました。

今回は、その様子を記事にしてみたいと思います。

まず最初に、昨年、4月に排水溝の施工、6月に抜根と2回に分けた作業を2日続けて同時期に行ったのかについてお話しします。

昨年の抜根後の圃場の様子です。

昨年の圃場は水草系の雑草が多く、バックホーで起こしてもらうと写真の様に大きな雑草と土の塊になってしまいました。

これは水草系の雑草は茅に比べて根が深く硬盤層にまで達しているので、バックホーで引っ掛けると根ごと起きてしまいうからです。

その結果、大きな穴が全体に出来てしまい、また硬盤の大きな石も表面に出て来てしまっているので、耕運機やトラクターを入れての処理が出来ず、結果、ほぼ毎日、1ヶ月にわたって人力で処理する事になりました。

しかし、昨年の最初に、この上の池になっていた圃場の水を止めました。

この写真は昨年の抜根時の物ですが、その結果、この時点でも赤丸で囲った部分の見え方の違いで分かる様に、草の生え方が違っています。

そして、昨年の作業時に何回も草刈りを実施したので、かなり水草系の雑草が少なくなっています。

試しに木の根の無い所を耕運機で耕してみた(中央の色の変わっている部分)ところ、木や茅の根の抜根は必要ですが、それ以外は軽く表面をバックホーで掻いてもらうだけでいけそうです。

よって、昨年までとはやり方を変えて、今年は同時期に行っていただく事にしました。

施工は今年も「六ノ里棚田米生産組合」を通しての依頼で、地元の土木工事会社に無理を言って2日間の連続作業を請け負っていただきました。

まずは5月7日の排水溝施工の様子です。

最初の部分は、元々の畦に合わせて既存の排水溝に繋げる為に、そこから掘ってもらってます。

排水溝を掘った土で畦を構成してもらってます。

昨年も書きましたが、この圃場を田んぼとして活用する場合でも、こうする事で圃場への湧き水を防ぐ事が出来ます。

多少、工作面積は減りますが、稲刈り時にぬかるんで上手く刈れない問題(棚田では良く有る事)も起きません。

完成した排水溝です。

上の池になっていた圃場の水を止めて1年が経ちますが、溝を掘ったところ、写真の箇所から湧き水が出て来ました。

続いて5月8日の雑木や茅の根の抜根作業の様子です。

抜根する木の根には写真の様に、目印にピンクのテープを、

茅の株の部分には、竹の杭にピンクのテープ巻いた目印を施してます。
(この作業は、耕運機で試した際に行ってあります。)

写真の奥が通路ですので、手前の部分から行ってもらってます。

抜根してもらった木の根、茅の根は、畦部分に除けてもらってます。

上にも書いた様に、今年は基本、木と茅の根の抜根を行っていただき、それ以外の場所はバックホーで軽く引っ掻く様にしていただいてますが、それでも大きな凸凹が出来る部分もありますので、ある程度均してもらってます。

抜根した木の根です。

こちらは抜根した茅の根です。

これらは、次回、第2回目の作業時に圃場から撤去します。

作業の終わった圃場の様子です。

冒頭の昨年の圃場の抜根後の写真に比べて、状況が良いのが分かると思われます。

次回まで、まだ日にちが有りますので、いっその事、一度耕運機で耕してしまおうか思案中です。

以上、第2回目に向けての事前準備の様子でした。

次回の「源蔵寺棚田の再生」第2回目は5月17日(土)予備日として翌日の18日です。

「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトでお手伝いの募集案内を行いますので、興味を持たれた方は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトから連絡してみてください。

多くの方に参加協力いただいて、一緒に作業できたらと思います。
きっと他では経験出来ない、面白い体験が出来ると思いますよ!

R7「源蔵寺棚田の再生」 第1回目

「R7源蔵寺棚田の再生 第1回目」を実施しました。

当日、朝は肌寒いくらいでしたが、良い天気で作業を進めるにあたって暑いくらいにまでなりました。

今回の参加者は、町からご協力いただいた方が5名、「六ノ里」の方が5名、合計10名でした。

今回も無事に予定の作業を行う事が出来ました。
参加・ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

それでは、当日の様子を紹介してみたいと思います。

午前9時、六ノ里集会所に集合です。

今回は六ノ里自治会長にも参加いただいたので、まずは来てくださった方々に挨拶いただき、続いて「ふるさと指導員」の私の方より、源蔵寺棚田の再生の目的と今年もお願いしますとの挨拶をさせていただきました。

今回の作業内容は現地説明の方が分かり易いので割愛し、時間になりましたので現地に向かいます。

現地に着来まして、それぞれ準備が整ったところで、本日の作業の内容についての説明を行います。

今回は、
①昨年の作業で伐採し圃場や周辺に残っている残渣の片付け。
②圃場周辺の雑木の伐採。
③この冬の大雪で倒れた竹の片付け。

この3点をメインに行います。
もし、時間に余裕がある様でしたら、圃場の横を流れる用水の清掃も行います。

説明後、早速①の圃場や周辺に残っている残渣の片付けに掛かります。

圃場に残る伐採した雑木の残渣や、伐採したままの圃場外の杉の木もチェーンソーで短く切って石垣側に運びます。

片付けて直ぐは積み重ねた残渣のボリュームが目立ちますが、1年もすれば腐って小さくなってくれます。

残渣の片付けを行なっていただいてる間に、チェーンソーを使える人で②の圃場周辺の雑木の伐採と片付けを行いました。(この写真、撮れてません。)

残渣が大体片付いたところで、③の大雪で倒れた竹の片付けに掛かります。

大雪で倒れた竹と言うのは、雪の重みで途中が爆ぜる様に折れている状態です。
この状態でも下手に切ると反動で跳ね上がりますので、草刈機に竹用のチップソーを取り付けて、少し距離を取れる様にして切り倒していきます。

切り倒した竹は、今年の種蒔き後の鹿除け網の支柱として使えますので、みんなで一度圃場に運び出し、枝を払って支柱の長さに切っていきます。

払った枝や支柱に使えない太い部分は、遊歩道下の笹竹の繁茂している所に運んで捨てます。

この作業の途中で、休憩を取りました。
休憩時の写真も撮れてませんが、色々な話で盛り上がってました。

休憩後は、支柱作りは続きをしていただき、予定外ではありますが、写真の2名と私の合わせて3名で昨年伐採した桑の木の残渣を片付けました。

この場所は圃場としての再生を行う予定はありませんが、圃場を見渡せる場所ですので、観覧スペースとして活用出来たらと考えてます。

最後に、皆さんの手際が良くて時間が余りましたので、圃場の横を流れる用水の清掃を行いました。

秋の落ち葉や冬の間に雪で落ちた杉の枝で用水が埋まってました。
ここの水は、用水ですので当然飲めませんが、手や道具を洗うのには便利ですので、今後の作業の為にも、それらを取り除きました。

最後に、作業を終えての記念撮影。
1名地元の方が都合で早く帰られましたので、撮影者を除いた8名での記念撮影です。

参加いただいた皆様、誠に有り難うございました!

本日の作業を終えた圃場の様子です。

参加いただいた皆さんのご協力で、棚田としての風景が取り戻せて来ました。
今年の圃場は、今はまだ草の原っぱの状態ですが、頑張って耕地に戻してまいります!

以上が第1回目の実施報告です。

今年は雪が遅くまで残っていたので、草がまだ生えて来てませんが、来月の第2回の頃にはそこそこ伸びて来ていると思います。

次回は第2回目は5月17日に、草刈りと茅の搬出を行なう予定です。
「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトでお手伝いの募集案内を行いますので、興味を持たれた方は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトから連絡してみてください。

多くの方に参加協力いただいて、一緒に作業できたらと思います。
きっと他では経験出来ない、面白い体験が出来ると思いますよ!

善勝寺桜 桜まつり2025 その2

今年の「善勝寺桜 桜まつり」は4月12日、13日開催で、本日13日、1日中雨に降られましたが、ご協力いただいた皆様のお陰で無事に終了しました。

都合で来場頂けなかった皆様に、少しでも雰囲気を感じて頂ければと思い、13日の様子を紹介したいと思います。(12日の様子は、こちら

天気予報通り、朝からしっかり降ってます。

これでまだ桜が咲いていたなら・・・とは思いますが、こんな状況でも「さくらの下マルシェ」を楽しみに来てくださる方も居られると思います。

ですので、

六ノ里の若者達のお店「Mʼs」も、

地元六ノ里の猟師さんによる「猟師鍋」の振る舞いも、準備を進めてます。

昨日に引き続き出店していただいたお店、今日出店のお店、それぞれが準備され、時刻は10時となり、今日の桜まつりの始まりです!

まずは郡上市長様より、本日の開会に合わせて、ご挨拶をいただきました。

この雨の中を六ノ里までおいでいただき、誠に有難うございました。
そして、郡上を思う気持ちを話していただき、我々、地域づくりを進める上で微力ながら協力させていただきたいと思いました。

時折強い風が吹いて雨が強くなったりしますが、お客さんに来場いただいてます。

昨日に引き続き、地元六ノ里の猟師さんによる「猟師鍋」の振る舞い。

昨日、地元の仲間で営業=地元の知り合い同士の溜まり場、と書きましたが、まさにその通りで広いテント内が狭そうです。(笑)
そして今日は、六ノ里の自治会長も接客されてました。

昨日に引き続き出店いただいた、たこ焼き 華虎(たこ焼き)

utapan*(パン、スコーン)

岐阜県郡上市白鳥町の街中奥の方にあるテイクアウトのみの自家製酵母のパン屋さん。
本日、この雨の中での出店で大変だと思いますが、出店いただき有難うございます。
個人的に購入していただきましたが、美味しかったです!

昨日に引き続き出店いただいた、「おにぎり一番」(おにぎり各種)

昨日に引き続き出店いただいた、ちくわの磯辺揚げKOA(各種ちくわの磯辺揚げ)

フードトラック祠(タコス ジビエタコス ジビエフランク コーヒー各種)

本日、この雨の中での出店で大変だと思いますが、出店いただき有難うございます。

「郡上放歌」の皆さんによる、餅つきと餅の振る舞い。

昨日、「郡上節ガールズバンド」の演奏に合わせて、拝殿踊りを披露いただいた「郡上放歌」の皆さんです。
朝から会場で餅米を蒸し、杵と臼による餅つきを行ない、各種の餅の振る舞いを行なってくださいました。

時刻は11時半。
この雨の中にも関わらず、そこそこのお客さんに来ていただいてました。

なお、この日、予定されていた宝暦義民太鼓の公演は雨の為に中止となりました。

以上、雨と風の2日目の様子の一部を紹介いたしました。

自然の事ですので仕方が無いのですが、今年は少し寂しい桜まつりでした。
が、これはこれで楽しめたと思います。

さて、春のイベントが終わりますと、田んぼに、畑に、と忙しくなります。
六ノ里地区の皆んなで、お互いに協力しながら頑張ってまいります。

善勝寺桜 桜まつり2025 その1

今年の「善勝寺桜 桜まつり」は4月12日、13日の2日間で開催しました。

3月の寒波で予想外に開花が遅れ桜は咲かず、その上2日目には1日中雨とちょっと寂しいまつりでしたが、天気に恵まれた1日目は多くの方にご来場いただけました。

今回はその12日の様子を紹介したいと思います。(13日の様子はこちら

今年、開催日1日目の善勝寺桜の様子です。

桜の開花に絶好の好天に恵まれた2024年とは打って変わって、今年はまだ開花しておりません。

「さくらの下マルシェ」に出店いただく店舗の方々に向けて、出来るだけ早く日程をと2月の頭に開催日を決めるのですが、この冬の大雪でも2月の時点では2017年、2022年と同等の最高気温積算具合でした。

しかし3月に入って2度の残り寒波に見舞われて、積算温度が伸びず大きく予想を外してしまいました。

こう言っては何ですが、まぁ自然相手の事ですので悲観していても仕方が無い。
樹齢500年近い桜の古木の1年に一度のお祭りだと気を取り直して、桜まつりを楽しみます。

それでは、12日の朝の様子から。

まつり会場でもある「さくらの下マルシェ」の全体の様子。

テントは昨日の夕方に張っておきましたので、テーブルと椅子のセッティング。
桜まつりの開始の10時に向けて、各々が準備していきます。

私は担当の協賛いただいた方々の掲示と、

本日の「さくらの下マルシェ」の案内板の設置。

時刻は9時。祭り開始の10時に向けて、出店の皆さんも準備を進めています。

それでは、今年も多くの出店をいただけましたのでが、会場を時計回りに紹介していきます。*()内は販売品目です。

六ノ里のお母さん達の店「食工房菜花」さん(みたらし団子)

こちらも六ノ里のお母さん達の店「大笑い会」さん(お好み焼き、味飯)

どちらのお店のお母さん達にも、普段からお世話になってます。感謝!!!

六ノ里の若者達のお店「Mʼs」(鯛焼き、唐揚げ、生ビール、ソフトドリンク)
仲良し2家族が、ファミリーで今年も販売です。

地元六ノ里の猟師さんによる「猟師鍋」の振る舞い。

振る舞いをされた猟師さんは他の出店もされてるので、地元の仲間で営業。
(地元の知り合い同士の溜まり場が正しい表現かもしれません。(笑)

「おにぎり一番」(おにぎり各種)

実店舗は「道の駅 白尾ふれあいパーク」に有ります。
ここの凄く美味しい「六ノ里棚田米」を使っていただいてますので、是非、美味い「六ノ里棚田米」を味わいに寄ってみてください。

KAWAZU(各種カレー)

本業は「FROG DANCE STUDIO」を郡上市と美濃市で主催されてます。
桜まつりではカレーを販売されてます。

六ノ里の藍染工房 「ゑ うのら」さん(藍染物販)

自ら無農薬で藍を栽培し、それを元に染色液を作成、藍染をされてます。
素材持ち込みの染色依頼受付や藍染体験もされてます。(要事前相談)

六ノ里の子供達による「子供の店」

本当に販売を行う「お店やさんごっこ(?)」でしょうか。
有料のお菓子すくい、無料で遊べる輪投げを頑張ってましたよ。

地元六ノ里の「kedi cafe」さん(コーヒー 焼き菓子 パン)

「桜まつり」では会場の都合で味わえませんが、ケーキや拘りの珈琲が、これまた素晴らしいので、是非、実店舗に出掛けてみてください。
(不定休なのでご来店前にインスタをチェックくださいね。)

はるきくんの靴屋さん(スニーカーなど)

色々な靴をお値打ちに販売してくださってました。

えあいんていく(イラスト、キャラクターグッズ)

可愛らしいイラストを描かれて販売されてました。
『六ノ里のキャラクターも欲しいな』と思ってますので、そのうちお願いするかも。

たこ焼き 華虎(たこ焼き)

大きなタコが入っていて、焼き立ては中が熱々トロトロで、個人的には大好きです!
実店舗は長滝の「道の駅 白山文化の里長滝」と郡上八幡に有ります。と料理を楽しまれました。

白鳥町の「ピッツェリア ゴンザ」さん(ドーナッツ、パニーニ)

実店舗は「道の駅 清流の里・しろとり」のすぐ近くです。

「ジビエITAYA」さん(ジビエ料理)

実店舗は六ノ里のお隣、大間見に有る猟師さんのお店で、ジビエ肉の販売をされてます。

やまふうぱん(調理パン・菓子パン・マフィンなどの焼き菓子)

実店舗は郡上八幡で、いつも大人気で、すぐに売り切れてしまいます。

ちくわの磯辺揚げKOA(各種ちくわの磯辺揚げ)

米粉100%、米油100%で作られた竹輪の磯部揚げで、5種類の味があります。
郡上市の他のイベントにも出店されてますので、どこかで見掛けられたら是非寄ってみてください。

薄茶(お抹茶と和菓子)

毎年、お寺の庫裡で行われ、着物でお出迎えしてくださいます。

時刻は11時。桜の花が咲いて無いにも関わらず、多くの方が来場くださってます。

ここからは、12日に公演いただいた皆様を紹介してみたいと思います。

「郡上節ガールズバンド」の皆さん

この方々、郡上出身では無く、郡上の唄や楽曲に魅せられ公演活動をされてます。
この日も和楽器と唄で、会場を盛り上げてくださいます。

「郡上節ガールズバンド」の演奏に合わせ、「郡上放歌」の方々を中心に拝殿踊りです。

本来の拝殿踊りは拝殿の上で、ですが、どこでも出来るのも拝殿踊りなんです。
そして、もちろん飛び入りも大歓迎ですので、来場されたお客さんも一緒に楽しまれてました。

郡上のオカリナ演奏サークルの皆さん「オカリナ♪カラーズ」によるオカリナ演奏。

この方々も毎年桜祭りに参加いただいていて、毎年、参加人数が増えてます。

時刻は16時。日が傾いて来て、少し肌寒くなって来ました。
そろそろ今日の桜祭りも終了の時間。

出店された方も撤収され、スタッフはゴミの片付けを粛々と行います。
私は、明日の雨に備え協賛看板に雨避けカバーを掛け、案内看板を13日の内容に貼り替えました。

さて、明日の雨が酷くなければ良いのですが・・・。(明日に続く)

R6源蔵寺棚田再生 収穫祭(六ノ里楽市)

昨年の春より実施している「源蔵寺棚田の再生」、今年も新たな耕作放棄地を六ノ里地区内外からの協力を得て、開墾し蕎麦を栽培しました。

その1年の区切りとして、地元の農産物の展示販売も併せ「六ノ里楽市」と銘打ち収穫祭を開催いたしました。

今回はその様子を紹介したいと思いますが、まずは、その前に準備の様子から。

この写真は、今年の圃場で採れた蕎麦の実の一部です。

右の3つの袋が先日行った「源蔵寺棚田の再生」第8回目で脱穀した分です。

本来なら皆んなで収穫した物を収穫祭で提供したいのですが、脱穀の後にはいくつかの工程が有ります。

今年は収穫祭までの日にちが無く、それらを行えないので、先行して今年の圃場で収穫した分(一番左の袋)を使います。

残りの分は12月31日に開催する「六ノ里三寺参り」に善勝寺さんでの年越し蕎麦にて提供する予定です。

先ほど書きました『いくつかの工程』というのは、脱穀した蕎麦の実には葉っぱのカスが混ざっていて、そのままでは蕎麦には出来ません。

ですので、唐箕(とうみ)という写真の機械で、それを取り除きます。

次に、ゴミを取り除いた蕎麦の実を製粉に最適な乾燥具合になる様に天日乾燥し、その後、石抜きの工程を行います。

以上の工程を経て、いよいよ蕎麦粉に出来ます。

石を取り除いた蕎麦の実は、収穫祭の前日に「そば茶寮 文福笠井」(以後「文福笠井」)さんで蕎麦粉に挽いていただき、それを元に試食用の蕎麦は分福笠井さんで、蕎麦餅はスタッフで製作しました。

事前準備の紹介はここまでで、ここから当日の様子を紹介します。

テントやテーブル、コンロなどの一通りの準備が整った会場の様子。

今年も協賛いただいている「文福笠井」さんのご好意で、会場として店前の個人のガレージと駐車場の一部を貸していただきました。

本来ならテントを建てる事以外は前日に行いたかったのですが、昨日は全国的な大雨で当日の準備となってしまいました。
朝8時から皆さんの協力もあって、開始の10時前には無事完了できました。

こちらが蕎麦と蕎麦餅を調理するスペースとレジです。

蕎麦を食べに来ていただけた人が必ず来るレジの横には、「源蔵寺棚田の再生」についての説明パネルも掲示しました。(写真では、まだ置いてません。)

このパネル(A1サイズ)には、活動を始めた経緯と活動の様子について、写真とコメントで分かりやすく表してます。

普段は文福笠井さんの店内に掲示していただいており、来店したお客様に参加・協力をアピールしていただいてます。

今年は地元の「ちくわのいそべあげ」のキッチンカーにも来ていただきました!

米粉100%、米油100%で作られた竹輪の磯部揚げで、5種類の味があります。
郡上市の他のイベントにも出店されてますので、どこかで見掛けられたら是非寄ってみてください。

全ての準備が整ったところで、開始時刻まで暫し休憩。

開始時刻の10時を過ぎまして、お客様が続々とご来場くださいました。

今年提供する「R6源蔵寺棚田の再生」で採れた蕎麦の味は、正直に申しますと昨年ほどでは無いです。(今年は全国的にあまり良く無いそうです。分福笠井さん談)
ですが、それでも旨味の有る出来栄えですので、自信を持って提供いたしました。

昨年実施した蕎麦打ち体験は、今年は会場スペースの関係で実施してません。
その代わりと言ってはなんですが、新たに蕎麦餅の販売を行いました。

蕎麦餅とは、提供する蕎麦と同じ源蔵寺産の蕎麦粉100%を使って、練り上げてから串に刺して油で揚げた物。(写真は試作品です。)

作り置きでは油で揚げた『表面がカリッとして、中はしっとり』の食感を提供出来ないので、注文を受けてから揚げる様にしました。

味の種類は、塩、みたらし、餡子(あんこ)、黒蜜きな粉の4種類で、お好みのを選んでいただきました。

会場全体の様子はこんな感じでした。

有難い事に開始当初から多くの来場者で、写真を撮る余裕が有りませんでした。
ですので、一段落してからの写真となります。

どのくらいの盛況かと申しますと、ピーク時には写真のテーブル席が全て埋まって待ちが出るほどでした。

そんな状況でしたので、蕎麦の試食は13時過ぎに完売となり、キッチンカーの方も予定数量完売だったそうです。

ご来場いただいた皆様、お手伝いいただいた皆様、誠にありがとうございました。

全て完売となりましたので、14時より有志の方々に手伝っていただいて片付けを行いました。

以上、「R6源蔵寺棚田再生」収穫祭(六ノ里楽市)の実施報告でした。

今年、皆さんにご参加・ご協力いただいた結果、

今年の4月には、この様な状態だった耕作放棄地は、

この様に立派な耕地となりました。

これからも「源蔵寺棚田の再生」は続きます。
素晴らしい六ノ里の自然の中で、一緒に蕎麦の栽培をしませんか?

募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトで行われますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。

多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。

R6源蔵寺棚田再生 第8回目

「源蔵寺棚田の再生 第8回目」を実施しました。

ここのところの六ノ里は朝晩、気温が一桁で肌寒いくらいとなり、日中も作業をしていても大変過ごし易くなっています。

今回、町からの方が6名(内、見学の方1名)、「六ノ里」の方が2名、合計8名の方に参加協力いただけ、今年最後の蕎麦栽培の作業を無事に行なえました。

記事に入る前に、来週、11月3日の収穫祭(六ノ里楽市)についてご紹介します。

クリックすると、印刷用PDFが開きます。

今年も「そば茶寮分福笠井」様のご協力により、店前のスペースにて開催いたします。
なお、駐車場が限られていますので、乗り合わせてのご来場をお願いいたします。

それでは、第8回目の様子を紹介してまいります。

今回は衆議院選挙の期日前投票で、六ノ里集会所が使えません。
ですので、現地集合としました。

集合後、今日の作業内容を説明し、機材を圃場に運びます。

まず脱穀するブルーシートで作業スペースを作ります。
それから、今日の作業の流れや注意点を実際にやりながら説明し、早速、作業に入ります。

今日使う機材は、足踏み脱穀機(ブルーシートの掛かった青い機械)、その右手の木製の物が先日の記事で紹介した「蕎麦の実とゴミを選別する篩(ふるい)」、この二つです。

今年は作業スペースのブルーシート上を土足禁止としています。
と言うのは、昨年、収穫した実から小石を取り除くのに大変苦労したからです。

島立てしてある刈り取った束は移動時に実が落ちるので、作業スペースまでブルーシートで包んで2人で運んでもらいます。

受け取った押し切りの係の方は、根元に付いた土や小石が蕎麦の実に混じらない様、地面に触れていた根元を切り落としてもらい、終わった物は脱穀機の横に運んでもらいます。

脱穀作業は、束を脱穀作業を行う人に渡す係と、脱穀する方の2人で進めます。

今回、参加いただいた方に作業の様子をドローン撮影していただきました。
普段は見れない画角からの写真も良いですね。

皆さんの協力で、どんどん綺麗になっていく源蔵寺の風景を、今度、お願いして空撮してもらいたいなと思ってます!

一度休憩を挟んで作業を進め、お昼となりましたので午前中の作業を終了としました。
そして、午後からは有志の方での作業になりますので、全員揃っているところで集合写真を撮影しました。

冒頭の参加協力者のところにも書きましたが、今回はいつも参加くださる町の方のお友達が見学に立ち寄ってくださいましたので、一緒に写真に入っていただいてます。

お昼を食べてからは、残って下さった有志の方と続きを始めます。

写真提供:松川哲也氏

作業をしていると可愛らしい見学の方が来られました。

この日、「おでかけ留学」で「【猟師体験】ジビエ調理と地元食材で絶品BBQ!」というイベントが六ノ里で有りまして、その散策ルートが「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」でしたので見学に立ち寄ってくださいました。

蕎麦の脱穀作業を見ても、きっと何の作業をしているのか、子供達にはわからなかったかもしれません。
ですが、中には『やってみたい!』と言う子もいて興味を持って貰えたみたいです。(小さなお子さんでしたので、残念ですが安全上やらせてあげられませんでしたが。)

写真提供:松川哲也氏

蕎麦の実を見せてあげると、食べる蕎麦の元が『こんな小さな実』だというのは、子供達だけでなく同伴の親御さんもご存知無かったみたいで興味深く見て行かれました。

本日の予定分の作業が終わると、すっかり夕方になっていました。

写真には、まだ島立て中の物が写ってますが、これらはまだ乾燥が進んでませんので後日脱穀いたします。

さて、今現在の収穫量は、

前日までに脱穀した分と今日の作業分を合わせて、これだけ採れてます。
まだ脱穀の終わって無い分が有りますので、ご協力頂いた皆様のおかげで相当の量が採れそうです。

以上、第8回目の実施報告でした。

次回は、冒頭に載せました様に、いよいよ収穫祭(六ノ里楽市)です。

美味い源蔵寺棚田で採れた蕎麦、皆さんで食べに来てください。
お待ちしてます!

R6源蔵寺棚田再生 第7回目

「源蔵寺棚田の再生 第7回目」を実施しました。

ここ最近の六ノ里は、朝晩は肌寒いくらいですが、日中は少し汗ばむくらいですので、途中、休憩を取りつつ無事に作業を行なえました。

今回、町からの方が3名、「六ノ里」の方が3名、合計6名の方に参加協力いただけました。

それでは、当日の様子を紹介してまいります。

いつもの様に、六ノ里集会所に集合。
今日の作業内容を簡単に説明と11月3日の収穫祭(六ノ里楽市)のお知らせをさせていただいた後、現地に向かいました。

現地に到着して作業を実際にしてみて見てもらい、注意点を説明の後、早速作業に取り掛かっていただきました。

刈り取った蕎麦は、この様に束ねて圃場に置いていっていただきます。

作業開始から約1時間半、ここで休憩を取ります。

休憩後、作業を再開します。

今年は夏の暑さで成長し過ぎたのと、開花後の大雨のせいで倒伏が激しく、この辺りからの刈り取りが大変です。

絡まった蕎麦に苦労しながらも、刈り取りを進めていきます!

ここでお昼となりましたので、本日の作業を終了しました。

最後に、全員で集合写真を撮ります。

作業の終わった圃場の全景です。

倒伏で絡まった蕎麦に苦労しましたが、半分くらいは刈り取れました。
参加協力いただいた皆様、有難うございました。

午後から刈り取りの終わった分の島立てをスタッフで行いました。
まだまだ刈り取りの終わって無い分が有りますが、頑張って終わらせてまいります!!

以上、第7回目の実施報告でした。

次回、第回目は10月26日(予備日27日)を予定しております。
作業内容は、蕎麦の脱穀です。

募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトで行われますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。

是非、ご参加いただき一緒に蕎麦を育てましょう!
多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。

R6源蔵寺棚田再生 第6回目

「源蔵寺棚田の再生 第6回目」を実施しました。

ここ六ノ里は、朝晩こそ涼しくなって来ましたが、日中はまだまだ暑いです。
ですので、熱中症にならない様に休憩を取りつつ、無事に作業を行なえました。

今回、町からの方が18名(内12名は第4回目に引き続き「東海学院大学」の先生と生徒さん)、「六ノ里」の方が3名、合計21名と大勢の方に参加協力いただけました。

それでは、当日の様子を紹介してまいります。

いつもの様に、六ノ里集会所に集合。
今日の作業内容を簡単に説明させていただいた後、現地に向かいました。

今回、草刈り班は草の伸び具合から「ナイロン・コード」で刈りますので、石等の飛散を考慮し、作業範囲を分けて行ってます。

草取り班の皆さんには、まず、昨年の圃場で作業していただきます。

昨年に比べ畝と畝間を狭くしましたので、蕎麦が育って畝間には入れません。
ですが、そこは前回草取りを実施したのと、その後の蕎麦の成長で影になって生えてませんので、今回は畝周辺の草取りをしていただきました。

特に、鹿避け網周辺は草刈機では絡み付いたりして網を傷めるので、手鎌で刈っていただきました。

その間、草刈り班は今年の圃場と次年度実施予定の圃場周辺を行います。

圃場と圃場の間の斜面は傾斜がキツく足場が悪いので、慎重に作業を行います。

作業開始から約1時間、ここで休憩を取ります。

ここで地元の方から、差し入れをいただけました。
まだまだ暑い時期の作業ですので、非常に助かります!

休憩後は、草取り班、草刈り班で場所を入れ替えて行います。

草取り班の方々には、今年の圃場の草取りを行なっていただきました。

昨年の圃場もですが、先日の大雨で蕎麦が倒れている所が有りますので、出来るだけ蕎麦を傷めない様に注意して行なってもらいました。

草刈り班は、昨年の圃場周辺を行い、終了後は次年度実施の圃場を行いました。

最後に、全員で集合写真を撮ります。

昨年に比べ面積が拡大していますので、大勢の参加協力で作業が捗りました。
参加協力いただいた皆様、有難うございました。

作業の終わった圃場の全景です。

荒れ果てた耕地が、立派な圃場として甦って来てます!
そして、六ノ里の気候風土がもたらす素晴らしい蕎麦が元気に育っています!!

最後に、現在の蕎麦の様子を紹介したいと思います。

今年の圃場も、

昨年実施の圃場も、どんどん花の下に実が付いてきています。
これから、それらは膨らんでいき、次回10月には立派な蕎麦に育つと思います。

その様子は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のインスタグラムで紹介されますので、今後の発育を楽しみにしてください。

以上、第6回目の実施報告でした。

次回、第7回目は10月12日(予備日13日)を予定しております。
作業内容は、蕎麦の刈り取りと島立てです。

募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトで行われますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。

是非、ご参加いただき一緒に蕎麦を育てましょう!
多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。

R6源蔵寺棚田再生 第5回目

「源蔵寺棚田の再生 第5回目」を実施しました。

今年の夏も全国で猛暑日が続いており、東海地方でも連日の猛暑です。
ここ六ノ里は、町に比べれば35度以上の日はありませんが、それでも日中の畑作業は厳しいものがあります。

そんな中、また、お盆休みも終盤でお忙しい中にも関わらず、町からのご協力者の方が4名、「六ノ里」の方が4名、合計8名の方に参加協力いただけました。

熱中症にならない様に、休憩を取りつつ無事に作業を行う事が出来ました。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

本題に入る前に、先日の記事で紹介した「蕎麦畑の今」をご紹介しておきます。

先日お手伝いしたご近所の「セイさん」の所。

8月2日に種蒔きして7日に発芽、今日で10日目になります。
今のところ、心配していた鹿の害も無く、無事に育ってます。
電柵をしてありますが、被害がある様なら鹿避け網の設置を考えないとならないかも。

続いて、デイ先生の圃場の様子。

こちらと、

こちらを8月11日に畝立てと種蒔きのお手伝いをしました。

種蒔きは「種蒔き機ごんべえ」で行いましたが、これを使うと今の蒔くセッティングでは、だいたい4日後に発芽で、ここも予定通りの4日後の15日に発芽しました。

写真は今日、発芽2日目のものです。
猛暑で気温が高いのと雨が少なくて心配してましたが、順調の様です。

最後に、先日の記事で「夏蕎麦」の脱穀→選別をした「そば茶寮文福笠井」さん下の圃場。
ここは7月29日に種蒔きして、4日後の8月2日に発芽、今日で15日目になります。

ここの圃場は、一部、虫に葉っぱが喰われる被害が出ていて、近々、対策が必要です。
まぁ、対策と言っても農薬は使いたく無いので、地道に虫を取るつもりです。

と言った具合に、六ノ里に蕎麦畑が増えています!!

さて、それでは本題の「源蔵寺棚田の再生 第5回目」の様子を紹介してまいります。

いつもの様に、六ノ里集会所に集合です。
今回は当初、参加連絡をいただいたのが常連の皆さんでしたので、早速現地に向かいます。

現地に着いて道具類を下ろして準備し、暑さが増して来る前にと、早速作業に取り掛かります。

畝間の草取り担当の皆さんに、今日の手順をお伝えして掛かっていただきました。

見たところ、そんなに雑草が生えていない様ですが、小さな雑草が芽生えて来ていて、これを放っておくと、みるみる蔓延っていくのです。
手で地道に取り除く作業で大変ですが、雑草が蔓延ると刈り取りの際に非常に手間が掛かるので、とても大事な作業なんです。

草刈機に付けている刃の種類で刈る場所を決めて、この方には写真の蔓延った蔦類を刈っていただき、私は鹿避け網のすぐ横の内外を「ナイロンコード」で刈りました。

もう1名草刈機を持ってきてくださった方もおられましたが、斜面で足場の悪い箇所を刈るのと、今回はご協力いただけた人数が少ないので草取り班にまわっていただきました。

作業開始から約1時間、時刻は10時過ぎ。
天気が良く非常に暑いので、ここで1回目の休憩を取ります。

それぞれに飲み物を選んでいただき(と言っても2種類のどちらかですが)水分補給を行い、涼しい木陰で休憩しました。

久しぶりに参加の方もおられて、話が弾みます。

写真提供:松川哲也氏

今日現在の、ここの圃場の蕎麦の生育具合です。

種蒔きが7月29日で、4日後の8月2日には発芽、それから15日目の様子です。
一部には花芽がついているのもあり、次回9月には蕎麦の花でいっぱいになります。

休憩を終えて、作業を再開します。

草取り班の皆さんには、畝間の草取りが終わりましたので、草刈機で刈れない鹿避け網直下の草を取っていただいてます。

草刈り班は、南側と北側の斜面の草を刈ります。

この部分は蕎麦の育成には関係しませんが、蕎麦栽培の様子を見に源蔵寺に来ていただいた方々に、綺麗に再生された耕地の様子を見せたい思いで刈っています。

写真提供:松川哲也氏

時刻は終了時間に近づいてまいりました。
作業の方も、大体、目処が付いたので、本日は終了とし最後に休憩とします。

今回参加いただいた六ノ里の方から、自家栽培のスイカを差し入れてくださいました。
甘くてシャキシャキした食感で、大変美味しくいただきました!

最後に、作業の終わった圃場で集合写真を撮ります。
参加協力いただいた皆様、お疲れ様でした。

以上、第5回目の実施報告でした。

そして、これが作業の終わった圃場の全景です。

これから、どんどん花芽が付いてきて、次回9月には一面の蕎麦の花になると思います。
その様子は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のインスタグラムで紹介されますので、今後の発育の様子を楽しみにしてください。

次回、第6回目は9月14日(予備日15日)を予定しております。
作業内容は、今回と同じく畝間の草取りと周辺の草刈りです。

募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトで行われますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。

是非、ご参加いただき一緒に蕎麦を育てましょう!
多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。

蕎麦な毎日です。

先日「源蔵寺棚田の再生 第4回目」以降の作業を記事にして来ましたが、この暑い中、他にも蕎麦関連の作業に没頭してます。(笑)

今回はその様子を紹介してみたいと思います。

まずは、蕎麦栽培のお手伝い。

「源蔵寺棚田の再生」の合間をみて、普段から色々とお世話になっているご近所の「セイさん」の蕎麦栽培のお手伝いをしました。

まずは畝立てで、「源蔵寺棚田の再生」でも使用している畝立て専用機で行います。
最初に使い方や注意点をお伝えして、その後はご自身でやっていただいてます。

畝が出来るそばから、土が足らなかったり雑草や石の影響による畝の不具合をレーキ(トンボ)で均しながら、雑草の根も取り除いていきます。

というのは、穴が有ったり、石や雑草が有ると「種蒔き機ごんべえ」で種蒔きの際に引っ掛かって上手く種が蒔けないんです。

午前中から昼休憩を挟んで、残りの畝立てを行い、その後、種蒔きしました。
種蒔きして、今日で4日目ですので、そろそろ芽を出す頃です。

さて、次に「そば茶寮文福笠井」さん下で栽培していた夏蕎麦のその後。

私が行なっている蕎麦栽培の方法では、島立て乾燥させるので黒化率60〜70%で刈り取るのが理想です。

ですが、「源蔵寺棚田の再生」や予定外の雷雨で(激しく濡れている時は島立てできないのです)なかなか刈れないうちに、黒化率が90%程になってしまいました。

なので、これはマズイと「源蔵寺棚田の再生」合間に、晴れた日の空いた時間で、「そば茶寮文福笠井」さんにもご協力いただき、刈り取り→島立てしました。

しかし、このままでは、鳥に蕎麦の実を食べられてしまいます。

ですので、写真の様に「防鳥網」を掛けて、鳩やカラスには効果有りました。
しかし「カワラヒワ」という野鳥には効果が有りません!!!

というのは、写真の45mm角の網目では、ヤツらは何なく出入りしてました。
しかも、十数羽の群れで来て、です。

そこで急遽、近場のホームセンターで30mm角の網目のを探して、この上から掛けましたが、全く効果無し・・・残念ながら、表に出ている部分はかなり食べられてしまいました。

まぁ、ここの「夏蕎麦栽培」は今年初めての、ある意味「テスト栽培」。
なので、育成具合が分かれば目的は達成で食べられても良いと言えば良いのです。
が、せっかく作ったのなら食べられたく無いのも本音です。(笑)

「源蔵寺棚田の再生」も一段落し、この場所の秋蕎麦の種蒔きも終わったので、脱穀を行います。

昨年の「源蔵寺棚田の再生」では島立てした蕎麦の束に土や石が付いて、蕎麦の実に混ざって選別の際に苦労したので、草原の上にブルーシートを敷いて行います。
また、ブルーシートに上がる際は、草原で履き物の裏を良く拭って上がります!

昭和な農機の「足踏み脱穀機」で脱穀です。

手前のペダルを踏み下ろすと、中の脱穀ドラムが回転して、そこに島立てしていた蕎麦の束を押し当てると蕎麦の実が取れるという仕組みです。

ですが、ペダルを踏みながら束を押し当てるのは、なかなか体のバランスを取るのが難しい・・・。

ここの圃場では、そう数が多くないので、ざっと2時間程で脱穀は完了しましたが、今年の「源蔵寺棚田の再生」くらいの面積になると「電動脱穀機」が欲しいなぁ・・・。

脱穀したら、次は「唐箕(とうみ)」を使って、蕎麦の実の選別を行うのですが、

脱穀した物の中には、蕎麦の茎や葉っぱ(要は大きなゴミ)がいっぱい混ざっていて、そのままでは「唐箕」に掛けられません。

なので、まずは、篩(ふるい)を使って、大きな蕎麦の茎や花のカスを取り除きます。
この作業、本当に地道で大変な作業なので、何かしらの改善が必要だと思っています。

さて、大きなゴミの取り除きが終わったので、いよいよ「唐箕」で実の選別です。

写真の木製の機械が「唐箕」で、これも昭和の昔懐かしい農機です。
上のホッパーに先ほどの処理した物を入れて、ハンドルを回すと中の4枚羽が回って風を起こし、その風力でゴミを飛ばすのです。

良い実は重いので、風の力に勝って手前の出口から出てきます。

次に良い実は、反対側の出口から出て来ますが、これにはまだゴミが混ざってます。
ですので、もう一度ホッパーに入れて選別します。

ゴミは唐箕の後ろ側から、風と共に排出されます。

先程、唐箕は『ハンドルを回して・・・』と書いた様に、ハンドルを回す速度で風量が変わるので、強い風だと良い実もゴミと一緒に排出されてしまいます。
ですので、これらも、もう一度ホッパーに入れて選別が必要です。

何度か選別を繰り返して、ゴミの無い、良い実だけにしました。

今回採れた蕎麦の実は9.6kg。(カワラヒワに食われなければ10kg行ったかも)
写真の様に、黒々としていて大きさもなかなか良いサイズです!

早速「そば茶寮文福笠井」さんに持ち込んで、品定めしていただくと去年の秋蕎麦同様に良い評価をいただきました!!!

ただ、天候や「源蔵寺棚田の再生」の影響で、刈り取り時期や島立て後の脱穀までの時間が長くて、機械で計ると乾燥具合が約11%と乾きすぎてしまいました。(最適乾燥具合は14〜15%)

笠井さんのご好意で、蕎麦粉に挽いて「蕎麦がき」にしてくださいました。
せっかくなので遠慮なくいただきましたが、これが美味しいったら!!

笠井さん曰く『夏蕎麦は味が薄くて味わいが無い』そうなのですが、食べてみると味は濃いし、特に甘味が強いんです。
最も、昨年採れた秋蕎麦には敵いませんが。

これは間違い無く、ここ「六ノ里 源蔵寺」の環境が成せるものでしょう。
明日には、この蕎麦粉で打った蕎麦の試食を行いますが、今から楽しみです!

この様に近所の方の蕎麦栽培の手伝い、「源蔵寺棚田の再生」、夏蕎麦の脱穀と、蕎麦関係でバタバタですが『こんな美味い蕎麦になるなら』と頑張ってます。

でも、いろんな所の草刈りや本業もやらないとなぁ・・・頑張ります!!(笑)

<追記>

今朝の「源蔵寺棚田の再生」の様子です。
昨日の夜の雨で、芽を出していた蕎麦はグンと成長したみたいです。
中には本葉が出て来ている物もありました。

そして本日、「そば茶寮文福笠井」さん下で採れた夏蕎麦で、笠井さんに蕎麦を打っていただき試食を行いました。

昨日の「蕎麦がき」も美味しかったですが、これもしっかりとした食感で味が濃く美味かったです。

この夏蕎麦は収量が少ないので多くの方には味わっていただけないのですが、今、成長している秋蕎麦は収量が有るので(予定ですが)、収穫祭も行いますし多くの方に味わっていただけると思っています!