「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」計画

「六ノ里」は開けた東西の谷に「橋爪」「畑ヶ谷」「三ヶ村」「源蔵寺」私の住む「栃洞」の5つの集落で構成されています。

この中の「源蔵寺」と「畑ヶ谷」は東西の谷の南側と北側に有って、行き来するには「橋詰」か「栃洞」の橋まで回らないとならなくて、そこそこの距離に加えアップダウンも有ります。
もちろん、今は車の時代なので問題になりませんが、車の無い時代はそうもいかなかったと思います。

「源蔵寺」の方のお寺は谷向いの「善勝寺」が多かったので仏事で行く事も有ったでしょうし、生活の中でも行き来も多かったとも推測されます。

なので、昔は行き来する道が有りました。と言いますか、今でも有ります。

この図は「国土地理院地図」に、その道をピンク色で示した物です。
(多少、実際と違うので加工してます。また「畑ヶ谷」側は全てを引いてません。)

この道は昔は「赤線」と呼ばれた道で、公図にも記載されてます。

*「赤線(あかせん)」:一般的には里道(りどう)と呼ばれる物で、道路法上の道路に認定されていない「認定外道路」のうち、公図に赤い帯状の線で表示されていた物を指す。地番の記載がなく、登記も無い。

この道の事を地元の御年配の方にお聞きすると『ワシの子供じぶんは吊橋やった』と聞いたので、「石垣」とか「吊橋」とか大好きな私は、以前一人で様子を途中まで見に行った事があります。
残念ながら「吊橋」は鉄製の橋になってましたが、その他に見所の多い所でした。

なので、『遊歩道にならないか』と「六ノ里地域づくり協議会」で話が出ています。
先日、ルートの確認を兼ねて草刈りしながら全部見て来ましたので、その道の現在の様子を紹介してみたいと思います。

なお、写真が多くて凄く長い記事になってますので、お忙しい方は時間の有る時に見てくださいね!(笑)

まずは「畑ヶ谷」側の入り口から。

この場所は「六ノ里にじいろプロジェクト」のイラスト田んぼの横の道を東に行った所です。
昔の道は、ここから北側に登って行ったのですが、そこはまだ草に埋れていてルート確保してません。(近日実施予定)

先の場所から下へ、「牛道川」に向かって下りて行きます。
ここは日陰になるせいか、熊笹以外はそんなに草が生えないみたいです。

「牛道川」までの距離は、ほんのちょっとです。
道端の赤い物は私の草刈り機なので気にしないで。(笑)

前の写真でも木の影に見えているのですが、「畑ヶ谷」側の橋のそばに巨石が有ります。
どれくらい大きいかは、立て掛けた草刈り機を参考にしてください。

巨石のすぐ右側には湧水が有る様です。
お約束ですが、水質の保証はしかねますので飲まれる方は『自己責任』で!

巨石の前まで来たら、振り向けば、この景色です。
では、橋の上に行きましょう!

橋上で振り返って見ると、この時期は緑あふれる景色です。
橋の右側の木は大きな「モミジ」です。

「モミジ」ですので、当然、紅葉の景色は、こんな感じです!

橋の上からは「牛道川」の綺麗な流れが楽しめます。

もちろん、紅葉の季節は、こうなります!
ね、なかなか良いでしょ?

では、橋を渡って「源蔵寺」側に進みましょう。
渡った先は「棚田」の跡で、今は熊笹が繁茂してます。
写真では分かりませんが、向かって道の左側、熊笹が生えている所は「石垣」です。

奥に進んでいくと杉林になります。
川に近いせいか、そこそこ風が通るので涼しいです。

さらに進んで行くと、沢に出ます。

残念ですが、今は沢に橋は有りません。
きっと昔はこんな感じ(赤点線)に橋が架かってたのではと思います。

今の所を沢の下流側から見た写真です。
赤点線が橋の想定ですが、結構な幅(3mくらいか?)で、結構な高さも有って、さらに、下は大きな石なので・・・足を滑らせて橋から落ちると危険かも。

まぁ、安全を考えたルートとしては、すぐ手前を下流側、この写真の方に行って、
(ここだけ草を刈った後の写真を撮り忘れました。)

こんな感じ(赤点線)に丸木橋を架けるのが良いのかも、です。

でも、個人的には、長くて高い丸木橋が架かっているとカッコいいけどなぁ・・・。

沢を渡った先は、こんな感じ(ピンク色の矢印で明記)で本来のルートに戻ります。

写真の左側の黒くポッカリ開いた穴の様に見えるのは、上に生えた木が倒れて持ち上がった物です。

本来のルートに戻って沢の方を見ると、さっき見えた穴の様に見える物の原因の倒れた木が2本有ります。

2本のうち右側の木を切ると、多分、元に戻るんじゃ無いかと思います。
なぜ、もう1本は切らないかと言いますと、

その木を下から見上げると分かりますが、これも「モミジ」なので、紅葉が期待出来ないかと思うのです。

さて、ルート紹介に戻ります。

沢を渡った先は、竹林の中を緩やかに登って行きます。

登って行くと写真の所で、左に曲がって、さらにゆるゆる登っていきます。

竹林って書いてますが、元々は、ここも「棚田」だったみたいです。
そうそう、立派な「タケノコ」が有りましたよ!

左に曲がると、すぐ先、この写真の奥で右に曲がっていきます。

ここの右側も「棚田」で「石垣」が有ります。

右に曲がると、こんな感じに緩やかに登っていきます。
竹林の向こうには日差しが見えて、開けた感じがして来ませんか。

登り切ると、こうなります。
「棚田」と「棚田」の間を、真っ直ぐ西に向かいます。

実は、ここが一番荒れていた所で、長年「茅」が生い茂っていた為に「茅」の枯れたのは積もっているし「茅」の株が道の上に大きくなっていて・・・。
あと、写真中央の木、「ハゼノキ」だと思うのですが、これ人に寄っては「かぶれる」木ではないかと。

この真っ直ぐな部分の両側は「棚田」なので、写真の様に「茅」の枯れたのに覆われていても、

取り除いてあげると、こんな感じで「石垣」が残ってます。

これも人の手によって、自然石を積み上げた「石垣」なので、歴史的価値(農業遺産)が有ると思います。

真っ直ぐな道(「棚田ストレート」かな 笑)を進むと、写真の奥で左に曲がりです。

写真の所が「茅」が一番酷かったので、まだ、綺麗にしきれてません。
日が傾いて来たのと草刈り機の燃料が残り少ないので、先を急ぎました。(笑)

曲がった先は、大きな栗の木の所を右に曲がります。
正面の枯れた「茅」の中も「石垣」が有ります!(「石垣」大好きなので強調します!)

右に曲がった先は、こんな感じ。ここまで来れば、後少しです。

ここから先は、どなたかが草刈りしてくださってました!
この遊歩道計画の話は、「六ノ里地域づくり協議会」の会報誌「みんなの六ノ里だより」に載せていたので、賛同されて刈って下さってたのなら嬉しい事です!!

先の所を抜けると、左手に道路に上がる道がこんな感じで見えます。

これを上がると・・・。

はい、見慣れた「源蔵寺」の景色です。
ここをちょっと下ると「そば茶寮 文福笠井」さんです。

ルートの紹介は以上ですが、ルート沿い意外にも見所が有ります。

こんな感じの高い自然石を積み上げた「石垣」が有ったり、

「棚田」に水を分配していた物なのか、井戸の様な物が有ったりします。

「六ノ里集会所」を起点に、今回紹介した道を含めて「六ノ里」の一部を周回する遊歩道の想定ルートを図にしてみました。
一周約3km。獲得標高差は約150m、です。

遊歩道化する際に、やりたい事が有ります。

魅力的な遊歩道とする為にも、ルート沿いの「石垣」を綺麗に見える様にして、今は荒廃している「棚田」部分を綺麗にしたいのです。
植林していない「棚田」部分は「水田」としての活用は難しくても、例えば「蕎麦」を植えるとか、何とか活用してあげると素晴らしい景観になるのではと思います。
(もちろん、地権者の方の承諾が必至ですけどね。)

他に、どうしてもやりたいのが、

「牛道川」に架かる橋ですが、こんな感じにしたいのです。
この加工した写真ではちょっと派手に見えますが、赤は退色が激しいので、最初は派手なくらいが良いんです。
秋の紅葉シーズン、絶対に『バエる』(って言うのか?)と思うんです!

でもですね・・・。
市の「景観条例」に色の規制が有りまして、くすんだ色にしか出来ないそうです。
いや、絶対、これくらいした方が魅力的なので役所に折衝に行きます!!
(八幡町の「清水橋」、近くでは「貴船神社」の橋も赤いですし)

長〜い記事を最後まで見て下さって、お疲れ様です。有難う御座いました。
皆さんの応援・ご協力を御願いいたします!

草刈り機のチップソー研磨機更新

開墾した耕作放棄地の維持や、地域の景観維持の為など、草刈り機で結構な面積を刈るので、すぐに草刈り機のチップソーが切れなくなってしまいます。

切れなくなったチップソーで無理に刈ろうとすると、草刈り機のエンジン回転数を上げないと切れないので燃料をどんどん消費してしまいます。
また、切れないので必要以上に力を入れて振るので、勢い良く草に隠れた石など硬い物にチップソーを当てる事になります。
すると、身体は疲れるし、チップが欠けたり取れたりしてチップソーがダメになります。
だからといって、チップソーを買い替えると、それはそれで、結構お金が掛かります。

なので、かなり前からチップソーの研磨機を使っているのですが、今回、新しい物に買い換えたので紹介します。

新しい研磨機を紹介する前に、今まで使っていた「Dケンマー」の紹介から。
(しかし、写真に撮ると汚い作業台ですよね・・・片付けます。)

購入した理由は『価格が安いから』で、Amazonでグラインダー付き¥8,000弱。

刃送りの機構は無いので手で送ってあげないといけませんが、構造が簡単で値段が安く手に入れ易い割に、上手く使えば十分以上に来れる刃に研げます。
下手すると、安物のチップソーの新品よりも切れます。

もちろん、気になる点が無い訳では無くて、ネット上で検索すると出て来ますが、土台が薄い鉄板の曲げ加工なので、作業台上で滑り易いとか(対策:裏側に木の板を貼ってゴム足を付ける)、刃に角度を付ける為の固定がキャップボルトなのでいちいち六角レンチを使わないとダメ(対策:プラスチックノブ付きネジに変える)、とか。

まぁ、これらは研磨の精度に関係する部分では無いので、『気になれば対策』って所だと思います。

他に、私には気になる所が有って、そのまま使っていません。

①赤矢印の削る量を決めるボルトの先をテーパー状に加工してます。
ストック状態はボルトの先端が直角では無いので、ボルトを回すとボルトのピッチ以上に削り量が変わってしまうからです。
どう言う事かと言うと、ボルトのネジピッチが1.25ミリなので、本来は1回転回すと1.25ミリ、半回転だと0.625ミリ(合ってるか? 笑)削り量を変えられるはずですが、先端が直角で無いので、それ以上に動いたり動かなかったりするのです。
なので、ストッパーのキャップボルトの穴にはまる様にテーパー状に加工して、回した時にピッチ分だけ動く様にしました。

②緑矢印の「横すくい角」の角度出し用のプレートを追加してます。
「すくい角」に角度を付けると切れ味が良くなります。
(※ただし、あまり鋭利にし過ぎると潰れやすくなって、すぐ切れ無くなります。)

この機械は角度を付ける構造が簡素で、角度の数値管理は、まず出来ません。
毎回削る度に同じ角度に削れ無いので、削れ過ぎたり削れ無くてエッジが出来なかったりします。
毎回同じ角度に研磨出来る方が、小さなチップを無駄に削って消耗しなくて済みますから。(そんな頻繁に研磨する人の方が少ないとは思いますけど)

なので、毎回同じ角度になる様に「横すくい角」の角度を付けたストッパーの樹脂板を追加しています。
※刃の部位の名称はJISでの呼び方です。

通常はここまでの改良で、だいたい思い通りに研磨出来ます。
もっとも、私が神経質なだけで、ここまでしなくても良く切れる刃に研げますけどね。(笑)

ですが、一緒に「景観づくり」の活動をしてくださる方から研磨を頼まれた際に、次の様な問題が・・・。

通常のチップソーでは、この写真の左側の様に外周の「先端逃げ角」が刃の平面に直角で、この場合は問題は有りません。
問題が出て来るのは「山林用チップソー」の場合で、写真の右側の様に通称「アサリ」と言う「先端傾き角」が付いていて、この角度の設定がこの機械はやり難いのです。
(※赤い線は、刃の角度を見やすくする為に写真に書いた物です。)

どの様にやり難いかと言うと、この角度を付けるには赤矢印のグラインダー固定のホースバンドを緩めて、グラインダー自体を動かして必要角度に固定するのですが、ネジを締めて固定しようとするとグラインダーが動いて角度が変わってしまうのです。
自分用のチップソー研磨なら気にしないのですが、頼まれ物なので気にします。(笑)

今回の事も更新の大きな理由ですが、実はもう一つ理由が有ります。
それは、年々刈る面積が増えてチップソーの研磨が頻繁で『もっと手早く研磨出来ないか』と言う思いで、新しい研磨機を導入する事にしたのです!

これが新しい研磨機「刃研ぎ名人チップソー」。
Amazonで¥16,000くらいで、正直に言うと私には高かったのですが・・・。
右側のハンドルを動かすと刃を送れて、左側のハンドルを動かすと、ダイヤモンド砥石が刃に当たって研磨されます。

この機械が良いのは、今回の問題の「先端傾き角」を付けるのに、写真の二つのプラスチックノブを緩めて目盛りに合わせて締め付ける、とやり易い点。
まぁ目視で合わせるので厳密に言えば多少は違うとは思いますが、狙った値に数値管理しやすいと思います。

ただし、この機械も完璧では無くて、

チップソーによっては「横すくい角」を、もともとの角度に合わせ様とすると、

この写真の様にネジを目一杯伸ばしてもストッパーに当たらないのです。
これでは、せっかく他が数値管理出来るのに、研磨量が出来ないのは残念。
まぁ、この研磨量はチップソーの回転への影響はほぼ無いので、研げれば良いのですけどね。(笑)

残念なままでは気が済まないのが私で・・・(笑)

はい、スペーサー作りました!

そこらに有った木片(多分、桧)に3ミリの溝穴を開けて、オリジナルのストッパーに上から差込む様にしてあって、不要な場合は直ぐに外せます。

欲を言えば図面をひいて、本業で良く使うABS材かナイロン材をNC加工して作れば良いのですが、そんな荷重の掛かる所でも無いし、この為に協力業者さんの所まで行くのも交通費が勿体無いですし。

で、新しい研磨機を使った感想は、とにかく簡単に早く研げます。
もちろん、しっかりとチップソーの固定設定は必要ですけどね!

これで草刈りが今まで以上に捗ります!!

畑の様子:その1

今の家の前の畑の様子をご紹介。

まずは全体の様子。
畑全体、草が伸びて来てて草刈り機でスッキリさせたいんですが、勝手に刈ると家内に怒られるんだよなぁ・・・ま、自然農法って事にしておきましょう(笑)

今の時期の主役は「イチゴ」です。
今年も「宝交早生」と「ジャンボ」の2種類を作ってます。
この写真の畝は、一昨年、ここに暮す様になって「イチゴ」を初めて作った所です。

今年のメインの畝はこちらで、確か写真の奥の方が「ジャンボ」だったかな。
ネットを掛けているのは、色々な小動物(多分、ハクビシン)から守る為です。

このアップの写真を見てもらうと、今年もいっぱい実っているのが分かります!
ちなみに、ここ「六ノ里」で採れる「イチゴ」は凄く甘いんです!

「いちご」の苗は毎年買って来るのではなくて、一昨年、この畑で初めて植えた物から毎年苗を取っています。
「イチゴ」は「ランナー」と呼ばれるツルが伸びて来るんですが、これが地面に接している所に根が生えて新しい株になって、その中から元気の良いのを選んで苗にするんです。

赤い矢印の所が昨年「イチゴ」を作った所で、その両側の茂みになっている所が伸びた「ランナー」が根を付けた所。
本来は次年度の苗を取った後、残った株は抜いてしまうのですが、今年はそのままにして自然生えにしてみました。

すると、この写真の様にそこそこ実が付いてます(笑)
ただし、小動物避けのネットを掛けてあげるスペースが有りません。

そこで、昨年の稲作で出来た藁をなって「木酢液」を含ませた物を小枝に付けて、ところどころに刺してます。
実はこれ、耕作放棄地を開墾した所に植えた梅の苗木の鹿対策で効果が有った方法で、家内が『小動物にも効かないかな』と試して見たのです。
これが案外効果が有るみたいで、獣害防止ネット無しでも取られてません!

他に畑で作っているのは「トマト」で、今は「大玉トマト」は花が咲いたところで、「ミニトマト」には小さい実が付いてます。
「トマト」は実に雨が掛かると割れるので、この様なハウス状の雨除けを掛けて育てます。

他には「スナップエンドウ」が食べ頃になって来てます。

これは、「ヒマワリ」「ショウガ」「オクラ」「トウモロコシ」等を育苗している所です。
ここ「六ノ里」はこの時期でも夜になると寒いので、夜はビニールを掛けて寒さ避けしてあげないと上手く発芽しません。

他にも借りている畑、開墾した畑も有りますが、その紹介は近いうちに載せます。

今年の米作り「田越し〜田植え」

自給農家として稲作の2年目。今年も頑張って米作り!
春の「田越し」から「田植え」までを時系列で載せてみます。

<5月10日:田越し(春耕起)>

米作りのスタートは「田おこし」から。
先日オイル交換などの整備を終えた愛用の耕運機に頑張ってもらいます!

昨年は「冬水田んぼ(冬の間、田んぼに水を張っておく事)」にしていて、それを乾かしてからの耕起でしたので硬くて苦労しましたが、秋、稲刈り後に1回耕しているので、かなり楽でした。

こちらの田んぼが終わって、もう一つの田んぼも耕し、水を入れて終了です。

<5月18〜19日:「代かき」1回目>

今年は苗の到着予定日が24日と聞いてましたので、『代かきは2週間前と1週間前にしよう』と思っていて「春耕起」は予定通りに行ったのですが、何を勘違いしたのか、下の方の集落で「代かき」しているのを見ても『ここらは早いなぁ』なんて余裕こいてて・・・。

なので慌てて、1回目の「代かき」を行いました。

水を入れてから1週間、うちの田んぼの水源は沢から引いた「ダイボリン(多分、商品名でポリパイプの事)」が細いので、十分な水量になるまで時間が掛かります。
なので、今年もエンジンポンプを使って水を入れてやります。

太いパイプで引き直してもいいのですが、田植えの後の水管理には支障が無いですし、新たに引き直すのも大変ですし・・・まぁ、いざとなればエンジンポンプが有りますので、このままです(笑)

今年も耕運機に「カゴ車輪(鉄製の代かき用の車輪)」を取り付けて行いました。

翌日、もう一つの田んぼも行いました。

こちらもエンジンポンプで水を入れて。

貯まるまで他の作業をして、良い頃合いで丹念に代かきを行いました。

<5月22日:代かき2回目(茅入れ)>

何故、2回も「代かき」を行ったかと言うと、田んぼの土づくりの為に「茅」を入れたかったからです。
ここらの田んぼは「作土」が少ないので増やしたいのと、入れる事で土が肥えるからです。

昨年刈った「茅」を例の運搬車で山から運んで、水を少なくした田んぼに広げて置いて、それを「カゴ車輪」を付けた耕運機で、丹念に踏み入れます。

地元の方に聞くと、昔は「茅」だけで無く、そこらで刈った雑草も入れていたそうです。
子供の頃は学校が終わって家に帰ると、足で踏み込む手伝いが有ったそうで、『今の様に長靴なんて無くて裸足で踏み込んだので痛くて痛くて嫌だった』と言われてました。

これで今年の「代かき」は完了です。

一度「代かき」をして、土がトロトロになった方が上手く「茅」が底に入るかと思って2回目に「茅」を入れたのですが、1回目の「代かき」の際に入れても良かったのかと思っています。

まぁ、この方法での米作り、まだ2回目なので来年試してみるかな。

「カゴ車輪」を付けた状態の耕運機は、アスファルトの上はまともに動かないので、普通の車輪との履き替えは田んぼのそばで行います。
が、この「カゴ車輪」、鉄製なので当然ですが重くて・・・なので、この移動でも運搬車が大活躍でした!

<5月26日:田植え>

24日に予定通り苗が届きました。
本当はこの辺りでは「代かき」してから1週間は置くらしいのですが、勘違いして「代かき」が遅かったので、少しでも時間を置こうと「代かき」から4日後のこの日、田植えです。

まずはこちらの田んぼから。

最初、植えないで外周を2周回って「枕地(田植え機が向きを変えるスペース)」を確保して、それから奥から植えていきます。

「タカヤマモチ(餅米)」の方が作る量が少ないので、去年は田んぼの奥から植えて残ったスペースに「コシヒカリ」を植えたのですが、田植えの後、お隣のお父さんから『餅米は寒さに強いので、沢水は冷たいから水口(水を入れる所)に近い方に植えた方がええよ。それに餅米は早く色む(実る)から先に刈るので入り口に近い方が良かったなぁ(笑)』と言われてまして・・・。

なので、今年は両方の田んぼ共に、奥から先に「コシヒカリ」、それから「タカヤマモチ」を植えましたが、苗の量が少ない「タカヤマモチ」が足らなくならないには『どこまで植えたら良いのか???』と悩みながら植えました(笑)

何とか「タカヤマモチ」」の苗が足らなくなる事も無駄に余る事も無く、無事に上終わりました!

後は、田植え機を綺麗に洗浄し水気が無くなるまでよく乾かしたら、指定箇所に注油して今年の田植えは完了です。

去年は食味値が「六ノ里棚田米」の基準の80点に1点足らなかったのですが、今年は皆さんが使われている肥料に変えたので期待できそうです。
はてさて、どうなるか楽しみです!

「長良川源流の森育成事業」

「郡上漁協」主催の「第11回長良川源流の森育成事業」に、地元「栃洞」の方々と一緒に参加しました。

この事業は、長良川の水源涵養を目的とし、広葉樹林を主体とした自然林の回復を狙ったもので、今回は、トチノキ、ホオノキ、コナラ、カツラ、ヤマザクラの苗木500本を植樹しました。

まずは朝の開会式。
「郡上漁協」組合長や関係代表者の挨拶から始まり、植樹の仕方のレクチャーが行われました。

植えるのは「畑ヶ谷用水」を改修した際に伐採・造成した所です。

ここには地元「栃洞」でも有志で桜を植樹しています。(昨年植樹した時の写真)
しかし、伐採・造成した全面に植えるのは出来ないので、こういう事業は大歓迎です!

植林が終わった様子の写真。
良く見ないと分かりにくいですが、ピンクのリボンが巻いてあるのが植えた苗木です。
伐採・造成された所は荒廃して見えるので、早く木々が成長すると良いなぁ。

なお、植えている最中は、写真を撮っている余裕が無かったので写真は有りません(笑)

詳しくは「郡上漁協」のサイトの記事をご覧ください。

炭焼き窯の改善

昨年設置した「ドラム缶炭焼き窯」ですが、設置以来、他事(里山再生)が忙しいのも有りましたが、他にも理由が有って、そのままになってました。

と言うのは、炭を焼く為には酸素を遮断する必要が有るので、その為に蓋の部分、焚き口の部分の隙間を粘土で塞いで、その上からそれらを土で覆ってしまわなければなりません。

しかし、一部が崩れた石垣を利用して設置しましたので、窯の両サイドの石垣の石の隙間まで土で覆おうとすると大量の土が必要になります。

その為には窯を設置した場所の周りを掘って土を確保すれば良いのですが、ここら辺りは作土が少なく掘ってもすぐに石が出て来て量を確保出来ません。
穴を大きくすれば良いのですが、穴が大きくなるのも今後の使い勝手的に問題になりそうですし。

なので、少しでも使用料を少なくする方法が無いかと考えました。

石垣の凸凹を無くす為に、石垣の前にレンガで壁を作る事にしました。
使用するレンガは値段を安く仕上げる為に、耐火煉瓦では無く普通のレンガです。

ちなみに、この時点では前の記事の「エンジン式一輪車」は無かったので、この炭焼き窯を設置して有る場所の上の車の入れる更地から、斜面の草木を刈ってブルーシートを敷いて、大きなプラスチックの籠にレンガやブロック、赤土を入れて滑らせて下ろしてます。

写真はレンガの積み方の試行錯誤中の物で、とりあえず、この積み方で作業に入ります。

赤土に灰を混ぜて良く練り込んで、レンガを積んでいきました。
赤土に「藁」を短く切ったのを混ぜると強度が増して良いらしいのですが、窯の周りも温度が上がるので、どうかと思って入れてません。
(これは失敗で、ひび割れが凄くて・・・)

異形のレンガはハンドグラインダーに専用の刃を付けて切れ目を入れて、レンガを割るタガネで切って有ります。

窯半分くらい積んだ所で、窯の上の部分の積み方が試行錯誤の形が気に入らなくなって、写真の様なアーチ状にする事に変更。
窯は使えれば良いのですが、職業柄、気になります。(笑)

焚き口側のレンガのアーチ部分、窯の奥の部分の上側も赤土を練った物で覆い、取り敢えずは完成。(ここは練らないで赤土そのまま盛った方が良かったかもしれません。)
取り敢えずって言うのは、盛った赤土が乾いて来るとひび割れして来るので、窯の上の部分を土で覆っていないからです。

改善が終わって形になったので、早速、炭を焼いてみたいのですが、窯の改造で畑に撒く予定の草木灰を使ってしまったので、まずは灰作りからです。
なので、焚き口側の土盛りはしてありません。

草木灰を作っている時の窯の中の様子。
すでに焚き口側は燃え過ぎて炭が細かく崩れていますが、奥の方は良い感じに炭になっていますので、もう少し早く空気を遮断してあげれば良い炭が出来そうです。

ところで、炭が出来たらどうするのか?

地元の皆んなで飲む時に使うんです!(笑)

新兵器導入!

この度、里山暮らしを助けてくれる新兵器を2つ導入しましたので、その事を書いてみたいとおもいます。

以前に「里山再生プロジェクト」で書きましたが、一昨年より荒廃地の開墾を進めて来まして、昨年の冬前に大きくなった雑木を伐採し果樹を植えるスペースの日当たりを改善しました。

雑木を切って日当たりが良くなったのは良いのですが、問題は大量の切った木をどう処分するかです。

太い物は薪ストーブの有る方に冬場の燃料として処分していただけます。
(これにも問題が有りますが、それは後述します)。
ですが、この様な細い物はストーブに入れてもすぐに燃えてしまうので、あまり好まれません。

で、それを考えて昨年の春に設置したのが「ドラム缶炭焼き窯」です。
(昨年の設置から最近使い勝手を良くする為の改善をしてます。それはまた別の記事で。)

この炭焼き窯で炭や畑に使う草木灰に出来ますが、その為には、必要な事が有ります。
写真の様なチェーンソーで切り倒した木を、太い幹、細い幹、先の方の細い枝に切り分け無いとならないのです。

太い幹はエンジンチェーンソーで切れば早くて良いのですが、細い幹や先の細い枝はチェーンソーだと重くて使い勝手が悪くて・・・。
なので、それらはナタか手ノコで切っていましたが、時間が掛かって効率が悪過ぎます。

そこで今回導入した新兵器の一つ目が、これ。

重さが約3kgなので、片手でも使えます。
(*片手使用は、説明書で『厳禁!』となってますので、やる方は自己責任で!)

窯を木でいっぱいにする程度でしたら、バッテリーの半分も使いません。
満充電で切り続けて、だいたい一時間くらい使えます。
太い物は切るのに時間が掛かってバッテリーの消耗が激しいですが、その様なものはエンジンチェーンソーで切りますので問題無しです。

これのお陰で、細い物は何とか片付いて行くのですが、

先にも書きました様に太い物は薪ストーブの燃料として重宝されるのですが、これをどう搬出するかが大きな問題なのです。

太い物は結構な重さになるので、長いままだと重くて運ぶのが大変。
では、細かく切ってしまうと手で持って運べますが、太い部分はそれでも重いです。
それに個数が増えるので搬出に時間も掛かります。

しかも、この開墾している所へのアクセス路は4つ有りますが、どれも軽トラックも運搬車も入れません。(そもそも『あぜ道』程度の道しか無いです。)

しかも、こんな急(ピンクの矢印ライン)なので「手押し一輪車(『ネコ車』って呼ぶ地方も有る)を押し上げるだけでも一苦労ですし、よしんば押し上げても、木を乗せて降って来る時ブレーキが無いので、ずっと持ち手を掴んで支えているのは無理です。

他のルートも、

こんな道幅ですし、道は荒れていますし、

横方向から見ると、ここも、こんな急勾配で・・・。
他の2つのルート(写真は載せてませんが)、そこも似た様なもので。

なんか良い手は無いかと思っていたところ、

今回導入した「充電式チェーンソー」のカタログに、同じバッテリーで使える「充電式運搬車」が載っていました!

サイズ的にも最適サイズですし、タイヤが耕運機の様なパターンで荒地でも強そうですし、電動なので動かす度にエンジンを掛け直す必要も無い。
おまけにディスクブレーキが付いているので、下りだって安心!

『これしか無い!』と思って、農機でお世話になっている近くの「大原商店」に早速連絡してデモしていただきました!!
(以前行った時、カウンターの所に『デモやります!』ってマキタのポスターが貼ってあったのを思い出したんです。)

結果は・・・残念ながら、良いかと思ったタイヤがスリップするし、登坂力が足らなくてずっと押して無いと駄目。(もっともカタログ値の倍以上の急坂なので、製品がダメな訳では無く、当たり前なのですが)
また、後ろの補助輪が地面が左右に傾いた所では逆に引っ掛かって邪魔。
ずっと持ち上げて無いと駄目なのですが、空荷でも結構重くて。

せっかくデモして頂いたのに申し訳無いなと思って、後ろの補助輪を改造して1輪にしてとか考えましたが・・・導入は断念。

じゃ、何が2つ目の新兵器かと言うと、

これです!エンジン式一輪車です!!

『電動一輪車のデモをしてもらったけど駄目だった』と先日近所の方に話したところ、『◯◯(この方の親戚)の倉庫にエンジン式一輪車(これの事)が有るで使いなれぇ(有るので使いなさい)。エンジンはかまわん(整備しない)とならんだろうけど』との事。

早速倉庫に出向いて状況確認。
20年近く動かして無いらしいので、果たして動くかどうかです。

まず点火プラグを外してプラグに火が飛ぶか確認。
火が飛ぶので、プラグ穴から燃料の混合ガソリン(2ストロークエンジンです)をスポイトで少し入れて、すぐに点火プラグを取り付け始動チェック。
とりあえず初爆はするけれど、それ以上が続きません。

これは、典型的にキャブレターが汚れている症状なので、バラしてみると予想通りキャブレターの中のガソリンが腐ってて、ガム質でグチャグチャ。
なので一晩キャブクリーナーに分解してどぶ漬けし綺麗にして、ダメになったフロート室のパッキンを交換してキャブレターは再生完了。

試運転してみたら動くには動いたのですが、再始動性が非常に悪い。
点火プラグを火花が飛ぶかチェックしてみると、飛んだり飛ばなかったり。
点火系を分解してチェックするとポイントの隙間が広過ぎていたので、研磨・隙間調整して無事復活です。
こう言うの得意なんですが、手が非常に汚れるので作業中の写真は無しです(笑)。

例の急坂を試運転した結果は、何より凄いのがバルーンタイヤで急坂でもスリップしないし、道が荒れていても良い感じにショックを吸収してくれて、どんどん登って行きます。これは使えます!!!

無事に直ったので気を良くして。(新しい玩具が手に入ると燥ぐんです 笑)

以前直しかけた、沢の橋が掛かっていた所。
詰み掛けだった石垣ですが、

一気に積み直して、折り畳み式の鉄製ラダーレールを渡して、橋も完成。
これで、このルートからも伐採木の搬出が出来る様になりました!

このエンジン式一輪車にも頑張ってもらって、伐採木の搬出だけで無く色々やって行きたいと思います。

2021/05/01
<荷台改良>荷台に金属ネットとガードを設置。
フレームの間から積荷が落ちてしまうので、ホームセンターで金属ネットを購入して、それの固定を兼ねてガードを設置しました。
ガードは最初は強度を考えて金属製と思いましたが、里山の風景にはこの方が良いかと思って木材で作りました。
雰囲気は良いですが、強度不足なら金属角パイプで作り直せば良いかな?(笑)

本当はやりたく無いのだが・・・

今回の記事は、あまり楽しい記事では無いかもしれません。
山菜無断採取への対策として看板を設置しましたので、その作り方と合わせて載せておきます。

春も本番、山々の木々も芽生えて新緑の季節が始まってます。
ここ里山では自然の恵、山菜が採れ始めます。

まず「ふきのとう」で、それが終わると「山菜の王様」とも呼ばれる「タラの芽」が出始めます。

「タラの芽」と言うのは、これです。

一昨年来、地域の方々と協力して雑木や草(茅が多い)を切って、せっせと場所を良くした際に「タラの芽」の木は刈らないで残して育てて来ました。

「タラの芽」は道の駅に出荷するとお金になるので、環境作りの活動費に当てる為に皆さんで育てているのです。

ところが、山菜取りの方が来て、持って行かれてしまうのです!
昨年も管理している場所に入らない様に杭を打って鹿避けテープを張っていたのですが、関係無しに入る方が居て、現場を見つけて『ここは育てているので採取は止めて下さい』と言ったのですが、逆に『山に勝手に生えているのを、なんで採っていかんのか!育ててるなんて、どこにも書いて無いだろう』と言われまして・・・。

山だって所有者が居るんです。まして、綺麗に下草を刈って場所を良くして「タラの木」だけ残してあるのは栽培しているって事なんです。
でも、採取しに来た方には関係無いって事でしょうか。

ですので、今年は看板を制作して掲げる事にしました。
掲げるにしても1枚じゃまた何か言う方も居るだろうし、複数枚掲げるのは作るのが面倒ですし、そもそもこんな事しなくても山菜採りの際に『ここは採っても良い所なのか?』って思って遠慮して貰えたら・・・本当はしたく無いんですが。

他の場所で同じ様な悩みの方の為に、看板の制作方法を載せておきます。
特に複数枚作りたい時は、この方法が良いですよ。
なお、ネット記事のお約束ですが、真似してやられる方は、あくまでも『自己責任』でお願いします!!!

まず、文言を考えて『栽培地につき立ち入りを禁ず」と明記しました。
「栽培地」で有れば、つまり「畑」である訳で、よそ様の「畑」で白菜や大根が育っているのを持って行くのは犯罪でしょ?そう思ってくれないかな、と。

文言を決めたらパソコンで作る看板の大きさの文字やレイアウトを決めて印刷します。
普通、家庭にあるプリンターはA4サイズですが、A3のサイズの物を作る場合は、2枚に分けて印刷します。

印刷した物をボール紙に貼って、根気良く文字を切り抜いてマスクを作ります。
「栽培地」の「培」の「口」の様に、切り抜いてしまうと無くなってしまう所は、一部線状に切らないで中と繋がる様に残します。

看板のベースに使うのは何んでも構いませんが、耐久性と扱いやすさから「ダンプラ」と呼ばれる物を使ってます。
これならホームセンターで売ってますし、好きなサイズにカッターナイフで切る事も出来ます。(切る時に、怪我はしないでね!)

看板の板にマスクを貼り付けます。
マスクに塗料を掛けると紙製のマスクなので、よたりますのでデザインボンドで貼るのが仕上がりが良いです。

その時の注意ですが、紙製のマスクなのであまりしっかり貼ってしまうと、次の看板を作る際に剥がせなくなるので、浮かない程度に貼って下さい。

写真のデザインボンドもホームセンターで売ってますし、有る程度、貼り剥がしが効きます。

私は2色の看板にしたので、まず、赤文字の所を缶スプレーで塗ります。
写真はマスクを外したところです。

本当は黒文字の所は赤の塗料が付かない様に、段ボールやボール紙でマスクすると仕上がりが良いのですが、面倒なのでそのまま塗りました。
なお、2色にする場合で私の様にマスクしない場合は、明るい色から塗って下さい。

次に黒文字の所を塗ります。
赤文字にマスクを合わせる様に再度マスクを貼って、先に吹いた赤文字の所に黒塗料が掛からない様にボール紙でマスクして吹きます。

缶スプレーを塗る時の注意ですが、一気に厚く塗るとマスクとベース板の隙間に染み込んで文字が滲んだ様になるので、薄く何度も吹き掛けるのが良いです。

「栽培地」の「培」の「口」の様に、切り抜いてしまうと無くなってしまう所を、一部線状に切らないで中と繋がる様に残しましたので文字が切れている所が有ります。
気にならなければこのままでも良いですし、気になる様ならば吹き付けた塗料を何かの容器に吹き付けて、それを細い筆で塗っても良いですね。

春になって 農家始動

3月はずっと本業で出稼ぎをしていて、週末しか六ノ里に居ませんでした。
しかも、週末に限って天気が悪く、記事に出来る様な事も無く更新が滞ってましたが、4月になって、色々と始められたので記事にします。

4月になって、ここ六ノ里でも春らしい日が続いてます。

うちの家の前の山にカタクリが咲くのですが、今年もチラホラ咲き始めました。

スイセンも、そこここで咲いていて、

ツクシも日当たりの良い所に出始めて、

行者ニンニクも芽を出して来てます。

2月に頼んだ果樹類の苗木が、実は3月の始めに届いてました。
しかし、ここ六ノ里では、まだ寒くて植えられないので、玄関に退避させてました。

そろそろ、陽気も良くなって来たので植える事にします。
今年頼んだのは、ベリー類(ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリー)と梅(花香実、南高梅)です。

まずは、昨年開墾して梅を植えた続きに花香実2本。
この2本分は、昨年植えた苗10本の内、2本が根付かなかったのでその補填。
元々有った梅畑に、南高梅を2本。
元々の梅畑の梅は、かなりの老木なので、将来に向けての更新の意味合いもあります。

昨年、苗木を植えた途端に、カモシカや鹿に食べられたので、しっかり獣害対策も行います。(写真の奥に見える支柱4本に縄が掛けて有る物は獣害対策です。)

そうそう、昨年植えた梅を雪から守る為に、12mmの太さの支柱にネットを巻いていたのですが、この冬の雪でこの通りに、全ての支柱が曲がってしまいました。
雪の威力って凄まじいです。

さて、ベリー類の方はと言うと、実は場所は決めてあるのですが、すぐには植えれません。

植える場所は、昨年、ワサビ田を作った、我が家での通称「上の段」の畑の縁の方。
なので、そこだけ耕せば良いのですが、土の中には草の地下茎がいっぱい。

なので、管理機の「こまめ」を使って一度全体を耕して地下茎を取り除きます。
耕してみると、なかなか良さそうな土なので、ベリー類を植えた残りは畑として何か植えようかと思ってます。

植え付けの終わった「上の段」。
奥に見える桜は、うちの桜です。

私の譲り受けた家の屋号が「甚七」なので、「甚七桜」と呼んでます。
(桜のそばに昔はお墓が有ったので、墓守の桜ですね)

私の住む栃洞集落の集会所前からも、大きく見えて春のランドマークになってます。
(実はちょっと自慢です! 笑)

ついでに六ノ里の桜の様子も紹介します。

まずは「位山秋葉神社」。
今年になって周りの杉林を伐採したので、スッキリして桜が際立ってます。

次に「善勝寺」さんの桜。

まずは、お寺の前の道からの様子から。
この写真は、2日程前の様子ですが、五分咲きくらいでしょうか。
花桃も蕾が大きくなってきていて、赤味が増してます。

これが樹齢400年の「善勝寺桜」。
夜には例年通りにライトアップされます。(18:30〜21:30)
しかし、今年もコロナ禍で「善勝寺桜 さくら祭り」は実施出来ません。

早くコロナ禍が収まって、多くの方々と桜を愛でれる日が来て欲しいです。

自作「手織り機」で布を織る!

前の記事で書いた様に、種から育てた「ワタ」を紡いで「綿糸」にしたので、手織りで布にして行きます。

で、まずは今回のタイトル通り「手織り機」とその道具を作ってみました。

もちろん、「手織り機」は売ってますが、まぁ、雪に埋もれて暇なのと、これくらいしないと「ワタ」から「綿糸」、そして布にするのは家内なので・・・ね(笑)。

で、いきなり「手織り機」の完成した姿。
本当は作成中の写真が有れば良いのですが、木を削った粉とかで手が汚れますので、写真は撮ってません。

まぁ、見ていただければ解っていただけるとは思いますが、一応説明すると、角材を切って四角にネジで組んで、糸を掛ける釘を打って有ります。
釘は、CADで作図してゲージを作って、それで下穴を明けてから打ってあります。
(手織り機本体の中に有るのが、釘ピッチゲージ)

次に、縦糸を交互に引き上げる構造(綜絖(そうこう)と言うらしい)の代わりになるヘラと、横糸を巻きつける「シャトル」」を作ります。

本業のデザイン関係でも、ちょっとした道具は良く作るのですが、その経験上でも、良く乾かした竹で作ると滑りの良い物が出来ますので、今回も竹で。

「里山再生」で竹藪を切った際の竹を倉庫の軒先で乾かしておいたので、それを適当な長さで切り出して来て、ナタで必要な幅に割って大体の形に仕上げて。

それから、ヘラ、シャトル共に、ナイフや棒ヤスリで形状を整えて、シャトルには糸を巻きつける溝と穴の加工をしてやります。

後は、ペーパーヤスリで最終的な形に仕上げると同時に滑らかな肌にして、「3M」の研磨スポンジで、ひたすら磨いて。
最後に「リンシードオイル」を少し塗って、布で磨いて完了です。

以上で「手織り機」とその道具は完成です。

「手織り機」が完成したので、早速、家内が織ってみます。

使用する糸は、前回の記事『わた紡ぎ』で作った物で、写真の様な感じで織り上げて行来ます。

で、織り上がったのが、これ。最終的には、染色して「コースター」になります。
ここ「六ノ里」には「藍染」に取り組もうとしている方が居られるので、相談してみようかな。

前回、今回と「ワタ」を育てるところから「糸紡ぎ」、そして「手織り」と記事にしてみましたが、こんな感じのワークショップが出来たら良いなと思っています。

コロナが終息して世間が落ち着いて、もし、その時ワークショップ開いたら、ここ「六ノ里」に遊びに来て下さいますか?(笑)