この前の記事で、ここに来て3年目で初めて、この土地らしい積雪量を経験したと書きましたが、2月になろうかと言うのに畑は、まだこんな具合。
これは家の前の畑の様子。
こちらは借りている畑の様子。
天気の良い日が有ったので多少は雪も解けた様ですが、まだまだ農作業をするのは無理です。
じゃあ、何もしないでコタツに入ってゴロゴロ(通称:コタツの守り)しているかと言うと、それも飽きてしまうんですよね。
そこで、今は自分の畑で種から育てた「ワタ」を使って「綿糸」を作っています。
どんな感じで「ワタ」を作ったかと言うと・・・。
これが畑で育っている「ワタ」の様子。
葉っぱが5枚ですが、怪しい代物じゃぁ、有りませんよ!(笑)
左から、こんな花が咲いて、中、こんな実が着いて、右、熟れると割れて「ワタ」が出来ます。
しかし、ここ「栃洞」は標高が高いせいか寒くなるのが早くて、なかなか実が熟れて割れてくれません。
なので、写真の様に、刈り取った物を、屋内の窓辺に干しておきます。
すると、こんな感じで実が割れて「ワタ」が姿を現します。
これを集めて「ワタ」から「綿糸」にして行くのです。
作業は、家内がやります。私は、機材製作とレポ、と素晴らしい(?)分業で。(笑)
これが集めた「ワタ」です。
実から取ったばかりの物は、全てがフワフワでは無いので、このままでは紡げません。
なので紡げる様にする為に、フワフワの状態にします。
まず、「わた」の中に種が有るので、それを取り除きます。
大体、一個の実の「ワタ」に5〜6個有ります。
種を取り除きながら、ペットの毛並みを整えるブラシ(百円均一ので十分!)の上に「ワタ」を置いて行きます。
適量になったら、写真の様に、ブラシ2個を使って解して行きます。
(適量と言うのは、ブラシで解し易い量で、ブラシの大きさで変わって来ます。)
解し終えたら、写真の様に四角く広げて置いて行って、芯にする棒、うちは丸箸を使ってますが、こう乗せてクルクルと棒に巻き付けます。
巻きつけたら棒を引き抜いて、「シノ」と呼ばれる、写真の様な棒状の「ワタ」にします。
「シノ」が出来たら、いよいよ「綿糸」に紡ぎます。
棒に段ボールを切って作った円盤とクリップで作ったカギを付けた物が、紡ぐ道具。
先端のクリップで作ったカギの部分に「シノ」の「ワタ」を引っ掛けて、ゆっくり「ワタ」を引き出しながら、棒を回し少しヨリを掛け、長く糸にして行きます。
有る程度の長さになったら、棒をクルクル回して、しっかりヨリを掛けます。
ヨリを掛け終えたら、棒の部分に巻き取って行き、また短い長さから「シノ」全てを糸にして行きます。
全てを糸にし終えたら、適当な幅の物(うちではティッシュの箱)に巻き取って、写真の様な「カセ」にします。
これを鍋で一度煮ると、掛けたヨリが戻らなくなります。
左が、煮る前。右が、煮た後です。
さて「綿糸」が出来たので、次回の記事は「手織り」に挑戦です。
ちなみに、取った種は捨ててはいけません!!!
この種で、また今年もワタを育てるからです。