先日の記事で「雪が降る前に・・・秋仕事」を書きましたが、まだまだやる事がいっぱいで。
今回は、その後の作業について時系列で書いてみたいと思います。(長いです。笑)

綺麗だった六ノ里の秋景色もピークを過ぎ、モミジの下は落ち葉の絨毯になってます。
そろそろ本格的に冷え込んできて、雪の便りも聞こえて来ました。
ですので、その前に頑張って片付けるしか無いのです!

<11月23日>この日は、梅畑の下の草刈り。
ここは蕨が出る所で、良い蕨を収穫する為に初夏に一度刈った後は蕨を生やしたままにしていました。
まもなく梅の木の剪定をするので、このままでは脚立に引っ掛かってやりにくいです。
もっと早く刈れれば良いのですが、今年は寒くなるのが遅くなかなか蕨が枯れなくて、ここ最近で一気に枯れてきたのでやっと刈れました。

梅畑の蕨を刈ってから、ある理由でここも綺麗に草刈りしました。

その理由というのは、写真矢印の枝を来春作る椎茸のホダ木用に伐採したいからです。
枝を伐採すれば、当たり前ですが地面に倒れます。
地面が草ぼうぼうですと、春になって雪が消えた後に玉切りする際に邪魔になりますから綺麗に草刈りした訳です。

<11月24日>
翌日の朝のうち、霜が消えてからホダ木用のコナラの枝を伐採しました。
ホダ木にするには、どの時期に切っても良い訳ではありません。
椎茸を植菌する木はある程度乾かした物が良いので、紅葉時期のまだ葉が付いている時に切って「葉枯らし」を行います。
そろそろ紅葉も終わりで、葉が落ちてしまいそうだったので急いで切ったのです。

そしてこの日の午後、東の田んぼの秋耕起をしました。
耕すにはもう少し乾いた方が土の粘りが少なく効率が良いのですが、寒くなって来たこの時期では、これ以上乾くのは無理そうです。
それに、明日は雨の予報で、それ以降は雪まじりの予報です!
なので『やるなら今日!!』と、実行しました。

と言うわけで行いましたが、例年なら1時間半くらいで終えるのが、全体的に土が湿っていて2時間程掛かりました。
これで今年の我が家の米作りの仕事はおしまいです。

同日続いて、来年「シェア田んぼ」を行う圃場も秋耕起しました。
*「シェア田んぼ」に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
ここは明後日の29日に、「シェア田んぼ」参加予定の方々と圃場周りの草刈りを行う予定ですが、先に書いた様な天気の都合で先行して行いました。
まず畦際と圃場の中の蘖(ひこばえ)、そして昨年までは使って無く草が生えているエリアを刈りました。(刈っている最中、参加予定の方が手伝いに来てくださいました。)
ここの圃場は水口から少しずつですが、ずっと水が入ってるみたいで写真中央の手前辺りの泥濘が酷く、全部終わったのは夕暮れ間近になってしまいました。
来年の米作りを考えると、近いうちになんとかしないと・・・。
(「シェア田んぼ」の記事中に、対策実施の様子も書いてます。)

<11月26日>
この日は梅の木の剪定を行いました。
剪定は春から伸びた徒長枝や無駄な枝を、将来の樹形を想像しながら行います。
梅の木の剪定時期は12月〜3月が良いそうですが、ここ六ノ里では1月〜3月は積雪が有りますので、毎年この時期に行うのです。

これが徒長枝です。
梅の実が付くのは短果枝で、この徒長枝は花が咲かず実もなりません。
将来的には徒長枝から短果枝が生えて来ますので、枝を更新したい部分では徒長枝の2/3を残したりしますが、それ以外は栄養を消費するだけなので根元からバッサリ切ってしまいます。
切った徒長枝や要らない枝は、そのまま地面に散乱させておくと来年の草刈りの際に邪魔になるので捨て場に運びます。

<11月27日〜28日>
この間は源蔵寺の圃場の片付け。
蕎麦を脱穀した残渣を圃場に運んで放置してましたので、来年の栽培に向けて、燃やせる物は燃やして肥料の灰とし、湿って燃えない物はシュレッダー・ブレードを付けた草刈機で粉砕して圃場に撒きました。

この日の作業後には、耕運機のナタ爪も交換してます。
秋耕起では出来るだけ稲株を土中に漉き込みたいのですが、今年の秋耕起では上手く漉き込めて無い気がしました。
ナタ爪を見るとかなり擦り減ってましたので、交換と言う訳です。
(*ナタ爪:YT550用 ¥11,500円。・・・高くなったなぁ。)
使う道具は、メガネレンチ、ハンマー、潤滑剤(CRC -556)。
ナットに潤滑剤を吹き付けてメガネレンチで緩めますが、それでも固い場合はハンマーで叩いて緩めてます。(我流ですので、やられる方は自己責任でお願いします!)

左が新品で、右が交換した物。
新品の真ん中付近に線が入っていますが、それを基準に見ていただけると減り具合が分かっていただけるかと。

重ねてみると、これだけ減ってます。
前回交換したのは2021年で、その際に記事にしています。
ナタ爪を手配していただいた農機具屋さんの話ですと、普通に使えば4年でここまで減りませんが、源蔵寺の開墾で石混じりの圃場を散々耕したのが理由だそうです。

面倒ですが、ナタ爪の向きを間違えない様に1本ずつ交換しました。
耕起の最中にナットが緩んでナタ爪が落ちると大変(まず見つかりません!)なので、最後に増し締めして完了です。

<11月29日〜30日>
11月の半ばにも行ってますが、タラの木栽培の所の茅刈りの続き。
ここは写真の様にタラの木栽培をしていますが、秋になるとタラの木より高く伸びた茅で、ここら一面が覆われます。
この茅に雪が積もると、雪を被った茅が重みでタラの木を折ってしまうのです。
ですから、雪の時期の前に茅を全て刈ってしまいたいのですが「源蔵寺棚田の再生」に加え「シェア田んぼ」の圃場と年々作業量が増えていて、やり切れてないのが実情です。

ですが今年は、ここの部分から上の所と、

ここの部分を、近所のK君が刈ってくれました!感謝!!

そして、K君と奥さんとで、この広場の茅も綺麗に刈ってくださいました。
この広場は何も栽培はしていませんが、獣害対策の緩衝地帯の意味合いで以前は私が刈ってました。
しかし前述の様に時間が取れず、ここ数年はやれて無かったのです。
朝から夕方まで草刈機の音が響いてました。
一生懸命、本当にありがたい事です!!

<12月1日>
この日は、自宅そばの蕨の出る所の草刈り。
この斜面には、毎年、良い蕨がいっぱい出て来ます。
梅畑の所の蕨畑と同様に草を刈ってやると生育が良いのですが、ここは毎年時間切になる事が多いのです。
今年は前述の様にタラの木栽培の所を手伝っていただいたので、時間が出来ました。

そして、それに続く、蕨が増えて来ている所の草刈りも行えました。

自宅近くの道沿いの斜面、ここも時間があればと思ってましたが、今週は雪の予報ですし、明日から本業が入って来てますので、今年はパス。
まぁ、夏前に一度綺麗に刈ってますので『そう大きく伸びてないから良いかな?』と諦めます。
以上、連日の様に『雪が降る前に・・・』とバタバタ片付けてました。
これから雪の季節になると外仕事は出来ませんので、役所に出す資料作りや来年の計画など机仕事を頑張ります!(でも本当は本業の依頼がいっぱい来るのが嬉しいなぁ。笑)