ここ「六ノ里」は浄水場が有って上下水道が完備された所ですが、山の「湧水」を利用されている家も多いのです。
以前の記事でも山の湧水利用の改良について書きましたが、また改良しましたので紹介してみたいと思います。
ご近所さんと我が家に「山水」を引いている水溜めです。
山の上の「湧水地」から「ダイボリン(商品名。ポリパイプ)」で引いて来て、最後にこの「沈砂池」のコンクリート土管に入って、それぞれの家に引いてあります。
我が家では水道も引いて有りますが、煮炊きにはこの水を使います。
「山水」でご飯を炊くと水道水で炊くよりも美味いし、たまに翌々日に残ったりしてもご飯が白いままなんです。
年間を通して安定した水量が有るのは、「山水」だけで暮らされてる家では切実な話で、いつもいっぱい有った方が有難い訳です。
(写真は昨年も改良した所の物です。)
生活用の「山水」利用ならこれでも十分なのかもしれませんが、『ある思惑』も有って、もっといっぱいにしたくて、さらに改良しました。
最後の「沈砂池」の土管のすぐ上に水が湧いている所が有りまして、昔はこの「湧水」で生活用水を賄っていたそうなのですが、だんだん水量が減って足らなくなって、山の上の湧いている所から引いて来る様になったそうです。
確かに、私がここに越して来た頃は湧いている感じが無かったのです。
ある日、草刈りをしていて水が流れる音に気が付いて、ゴシャゴシャの藪を刈って綺麗にしたら見つけました。
作業中に手を洗うのに都合が良いので、奥の湧いている所から「ダイボリン」で「ドラム缶の水溜め」に入れてました。
湧水量を気にしてみていたら、一年を通してもそこそこの水量が有るみたいでしたので、共同利用しているご近所さんに相談して昔の様に土管に入れる事にしました。
この「湧水」を使っていた頃は、写真の太い黒いパイプの所に「沈砂箱」が有って、そこから太い黒いパイプで土管に入れていたそうです。
(太い黒いパイプの直ぐ横の板が、昔の「沈砂箱」の残骸)
まずは「沈砂箱」を製作をします。
ホームセンターで適当なサイズの樹脂の箱を手に入れて加工して「沈砂箱」を作成しました。
写真の網状の物はゴミを濾す為の物で、錆びない様にステンレス製にして有ります。
既に設置してある「ドラム缶の水溜め」から新しく作った「沈砂箱」に水が入る様にパイプで通水路を作って、また、奥の湧いている所から「ダイボリン」で取りきれなかった「湧水」も「塩ビ管」で「沈砂箱」に入れる様にしています。
最後に写真の様に、「ドラム缶の水溜め」や「沈砂箱」に落ち葉や枯れ草が入らない様に蓋をして「湧水」を入れる工事は完成です。
この改良の結果はかなり効果的で、水量が増え土管の裏側では滝の様に「山水」が溢れ出てます。
これで水が少ない時期でもいっぱいの「山水」が確保される様になったと思います。
ところが水量が多過ぎて、予定外の所から湧いて来る様になりまして・・・。
この「土管」の有る所は開墾して、今は「畑」として「サツマイモ」を植えてますし、
端の方には「ブルーベリー」「ブラックベリー」なども植えてますので「畑」の部分が水浸しになるのは困ります。
そこで排水用の水路を掘りました。
赤い線が予定していた溢れ出た「山水」の水路、ここだけなら良かったのですが、水色の波線で土中を流れて、赤丸の石の右側、水色矢印の所から湧いて来るのです。
なので、岩の左側に水路を掘って水色の線の様に流れる対策をしましたので「畑」の部分も安心です。
(もしまだ水が出る様なら「畦波板」を「畑」との間に入れるつもりです。)
で、記事中に書いた『ある思惑』については、次の記事で載せます。(笑)