田植えしました。2024

2回目の代かきから1週間。
予定通り、昨日24日に苗が届きましたので、本日、田植えを行いました。
今回はその様子を記事にしたいと思います。

本題に入る前に、いつもの前置きから。

田植えの時期になると、畑のイチゴが色づき始めます。

実は、この写真は田植えの前々日の物で、田植え当日の朝には数個ですが真っ赤に色付いていました。
朝食の時に食べましたが、毎年同様、安定の甘さでした!

今年は昨年以上にハクビシン対策で厳重に支柱+ネットで覆ってますので、この後も1発目の大きくて甘いイチゴが食べられそうです!!

続いて、そば茶寮文福笠井さん下の夏蕎麦の様子です。

種蒔きから10日経ちまして、元気に育ってます。
先日の記事に書きましたが思っていたより密に種が蒔けてしまい、密集して芽生えてます。
でも、間引きするのも面倒なので、このままでいきます!(笑)

花が咲くまで何を植えているのか分からないので、そば栽培中の看板も設置しました。
道を走っていても、笠井さんの店舗の中からも良く見える位置・角度としてます。

この夏蕎麦栽培に興味を持って頂き、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部が行なっている「源蔵寺棚田の再生」に参加頂ける方が増えると良いなと思ってます。

さて、ここからが本題の田植えです。
毎年書いてますが、まずは水の具合のチェックから。

東の田んぼの様子。

代かき時の足跡も綺麗に平滑になっていて、具合も良さそうです。

水の深さも、ほんのちょっと多いかな?ぐらいですので、水を抜かなくても上手く植えれそうです。

続いて上の田んぼの様子。

こちらも平滑になっていて、これならOKです。

水の深さも、これくらいなら大丈夫。
理想を言えば、もう少しだけ浅くても良かったかな。(理由は後述します。)

この日に向けて、お隣のお父さん家から、今年も借り出して来た田植え機。

今日までの間に各種オイルの量、各部の動き、植え付け部へのオイル補給等、一通りの整備を行なってます。

田んぼに田植え機を入れたら、まずは外周を2周、植え付けしないで回ります。

この2周分の幅が『田植え機を方向転換させる幅』になります。(「枕地」と言います。)
写真の中に田植え機の車輪の跡が見えるでしょうか?(赤い矢印の先)

先程より水の深さを気に掛けてましたが、水深が深いと、この跡が水の中に沈んで見えにくいんです。
今は水が澄んでいるので沈んでいても見えますが、植えていくと水が濁って見えなくなるんです。

もっとも、少な過ぎると田植え機のフロートが土を押して、植えた苗を倒してしまうし、多過ぎると苗が浅く植えられて、最悪浮き上がってしまうので難しいところです。

さて、方向転換の目安を作ったら、いよいよ苗を田植え機に載せます。

が、その前に、まず、苗載せ台(苗が載っている白い所)を左右どちらかの端に寄せておきます。

これは田植え爪が『載せた苗の端から順に取る様にする為』ですが、なぜこれが必要なのか伝わらないと思いますので図にしてみます。

これをしないで、途中から田植え爪が取り始めると、

この図の様になって、苗の下端に隙間ができ、田植え爪が必要量(図中の四角分)が取れなくなります。

では端から取り始めると、どうなるか。

この図の様になって、常に田植え爪が苗を取る部分は苗載せ台の下端に接しているので十分に苗が取れると言う訳です。(分かってもらえたかな?(笑)

9時から始めて、奥の3/4のコシヒカリ分を植え終わったところで休憩。(約1時間)

残りの部分、我が家は田んぼの水に沢水を使っていて夏場でも冷たいので、水口側の手前1/4には寒さに強いタカヤマモチ(餅米)を植えます。

もっとも、ここ最近では、地域の方々と餅つき忘年会をする為と、この時期にヨモギを採ってきて草餅を作って食べる、どちらも楽しいし美味しいしでメインの理由になってます。(笑)

休憩後、残り1/4にタカヤマモチを植えて、東の田んぼの機械植えは終了。
(時刻は10時半。ゆっくり休憩したのもあって、全体で約1時間半弱。)

なお、これから田植え機を上の田んぼに移動させますが、耕運機のカゴ車輪と違って、細い特殊な車輪ですがゴムが付いてますので、そのまま移動出来ます。

さて、上の田んぼを行います。

こちらもまず枕地分を植えずに回ってから、東の田んぼで植えたタカヤマモチの残りを苗載せ台から下ろしてコシヒカリに載せ替えます。
(もちろん、苗載せ台を端に寄せてから載せます。)

上の田んぼは、写真の右端に沿って左方向に順に植え、奥の枕地分を植えた後、最後に写真左側を手前に植えながら戻ってと植えます。

約30分でコシヒカリ分が終了しました。
こちらの方が早く終わったのは、植えて行って戻って来る距離が長いので『植える速度=田植え機を走らせる速度』を早くできるから、です。
もちろん、1年に1回の田植えで、1枚終わらせて慣れたのもありますが。(笑)

この田んぼの水口は手前側なので、手前側の植えて無い部分には、東の田んぼ同様にタカヤマモチを植えます。

タカヤマモチを植えて、機械植え分は終了です。(なんと、全体で約1時間!)

この日は一昨年ここ栃洞に家を購入され、近い将来、移住されるご夫妻が稲作に興味を持たれて、見学に来られてました。

普段から地域づくり活動にも参加いただき非常に助かっていて、この後の補植も手伝って下さいました!!

この写真は機械植えで残ったコシヒカリの苗。
タカヤマモチも同じくらい残りました。

これらを使って、機械で植えられなかった部分を補植していきます。

この作業は家内と見学の奥様にお願いし、私とご主人は田植え機の洗浄を行います。

洗浄は高圧洗浄機で行います。
この日はここまでの写真の様に良い天気でしたので、日向で十分乾かして、後日、可動部分など各部に給油を行い、保管場所に仕舞います。

補植の終わった東の田んぼ。

補植の終わった、上の田んぼ。

今年は、田んぼの準備①の記事で書いた様に、肥料を大幅に変えてますので、これから植えた苗の成長が例年とどう違うのか楽しみです。

以上で、今年の田植えが無事終了しました。
米作りはこれで一段落ですが、これからはどんどん草も伸びまくります!
なので、草刈りを頑張らなきゃ!!

田んぼの準備④代かき2回目

2回目の「代かき」を行いましたので、記事にしてみたいと思います。

毎年書いてますが、2回目の代かきの仕上がり具合は、田植え以降の稲作に大きく影響します。

田んぼ全体が平坦でないと、田植えの際に苗の植え付け深さが一定にならず、悪くすると一部が「浮苗(しっかり植え付けられて無い状態)」になったりします。

また苗が育って来て、水を少なくした際に土が露出しないまでも、水深が極端に浅い所は雑草が生えやすくなります。

なので、しっかりと田んぼ全体が均一になる必要があるのです。

と言う事で、今年もしっかり代かきしましたので、その様子を紹介してみたいと思います。

その前に、少しだけ。(笑)

この日の前日、今年から稲作を始める移住者仲間のところへ監督に。(偉そうに。笑)

と言うのは、耕運機にカゴ車輪での代かきを『そそのかした』手前、ちゃんとフォローしないとダメでしょ?

と言う訳で行って来ましたが、一生懸命、真剣にやられてましたので、きっと美味しい米が出来るのではと思ってます。

では、代かき2回目の様子です。

1回目の代かき同様、まずは水の量のチェックから。
上の田んぼの水量はOK!

東の田んぼの水量もOKです。

水が少ないとカゴ車輪で踏み込んでいっても、なかなか土がこなれてくれないのです。
『飽和状態になって、土が溶けて行かないのかな?』と思ってみたりしますが、さて、どうなんでしょう。(笑)

時刻は9時少し前、上の田んぼから始めます。

タイヤのまま耕運機を移動させて、カゴ車輪に履き替えます。
その理由は・・・何度も書いてもあれなので省略です。(代かき1回目を見てください。)

縦横1回走らせたところ。

1回目でしっかり代かきしましたが、あれから1週間、踏み込んで柔らかくなっていた土も落ち着いてて、走らせるとカゴ車輪の跡が残ります。

ですので、さらに土を練り込む為に、縦横斜めに何度も耕運機を走らせます。

時刻は11時半前、約2時間半で、上の田んぼの代かき2回目終了です。

タイヤに履き替えて移動し、またカゴ車輪に履き替え、東の田んぼを行います。

何度も履き替えるのは面倒ですが、貴重なカゴ車輪を痛めない為には仕方ない。
(付けるとそのまま移動出来る、アタッチメントを作ってみようかな。)

11時半から始めて、途中、お腹が空いておにぎりの昼ご飯を食べて、再開して14時過ぎに終了。
こちらも、大体2時間半です。

代かきが終わったら、田んぼに入れる水のパイプにホースを繋いで、田んぼの中で耕運機に付いた泥を洗い流します。

昨年までは、田んぼの外に出して高圧洗浄機で洗ってましたが、結構、土が付いていて『もったいなくて』中で洗う事にしました。

昨年までの記事では『どちらの田んぼを先に代かきを行うかに理由がは無い』と書いてましたが、今年、東の田んぼを後にしたのには理由が有って、こちらの方が水源からの落差が大きいので、繋いだホースから出る水の勢いが強いからなんです。

耕運機による代かきが終わったら、レーキ(トンボ)で土を丁寧に均して、今年の代かきは終了です。

あとは、26日の田植えに向けて田植え機の整備をして待ちます。

こう書くと1週間有るので余裕みたいですが、各所にどんどん草が伸びてますので、早急に草刈りをこなして行かないと大変な事に・・・なので、全く余裕は無いです。

ですが、里山暮らしには不可欠なので、頑張ります!!

田んぼの準備③代かき1回目

昨日の茅入れに引き続き、1回目の代かきを行いましたので、その様子を記事にしてみたいと思います。

時刻は9時前、水の量が適切でないとまともに代かき出来ないので、まずは水の量の確認から。

「東の田んぼ」の水の具合。
茅がヒタヒタぐらいですので、ちょうど良い。

「上の田んぼ」の水具合。
こちらも「東の田んぼ」同様、良い具合です。

ところで、今年は同じ移住者である六ノ里の仲間が米作りに初挑戦します。

我が家でやっているのは大きな農機を使わない、ハサ掛けして等の『ちょっと昔の米作り』ですが、同じ耕運機を持っているので『そそのかして』いたので嬉しいです。(笑)

今日はその彼らが『耕運機を使った代かきの仕方』を見学に来ます。

彼らが来る前に、燃料の確認・補充を済ませた耕運機と、代かきの際に使うカゴ車輪を「東の田んぼ」のそばに準備しておきました。

ほどなく到着したので、耕運機のタイヤをカゴ車輪に履き替える方法を説明しながら、実際にやって見せます。(詳しい履き替え方法は昨年の記事を参照)

いきなり『代かき体験中』の写真からです。

実際に作業しているのを、一緒に田んぼに入って横で見てもらいながら説明して、半分くらいの所で体験してもらいました。

時刻は10時半で、9時から始めて1時間半。
ここで少し休憩です。

この日は朝は肌寒かったのですが、この時間になると少し暑さを感じます。
夏では無いですが、水分不足で熱中症は洒落にならないので休憩は大事です!

縦横に1回耕運機を走らせた後の、休憩時での「東の田んぼ」の様子。
あれだけ敷き詰めていた茅と笹竹は、カゴ車輪で踏み込まれて見えません。

休憩後、もう1回縦横に走らせましたが、今年は『ニュル』って足裏に感じる粘りの強い所が多くて手間取りました。(春耕起の具合が悪かったのか?)

なので、昨年の記事に書いた方法で柔らかくしました。

良い機会ですので、見学に来ていた仲間にもやってもらいました。(写真がその様子)
ガタイが良く、しかも若いので、力強くこなしてました。

代かきのやり方を一通り見て、見学の仲間達は帰って行きました。
この後は同じ作業を繰り返すので、見ていても同じですから。(笑)

続けて縦横に3度耕運機を走らせ、足裏に感じる感触もそこそこになりました。

時刻は12時30分で、9時から始めて3時間半で「東の田んぼ」終了とします。
手間取ったわりには昨年と同時間なので、上出来です。

お昼になったので、耕運機を田んぼから出して昼食を摂ります。

田んぼの土で汚れているのもあって外でおにぎりを食べますが、たまには自然の中で食べるのも良いです!

昼食後、13時過ぎから「上の田んぼ」の代かきを始めます。

写真にタイヤが写っている様に、カゴ車輪のままアスファルトを走らせないで、ちゃんとタイヤに履き替えて移動させてます。
これも昨年の記事に書いてます様に懲りてますので(笑)

写真は、縦横に1回走らせたところです。

茅と笹竹は踏み込まれて見えませんが、まだカゴ車輪の跡はしっかり残ってます。
この車輪の跡が無くなるまで、そして足裏の感触が良くなるまで耕運機を走らせます。

時刻は15時半前、良い具合になりましたので完成・終了とします。
開始から約2時間半弱なので、なかなか良いペースで完成したと思います。

以上で、1回目の代かきは終了で、2回目は1週間後に実施予定です。

その日まで乾かさない様に(乾くと固くなって2日目が大変)、またオーバーフローさせない様に(肥料が流れ出ると勿体無い)、水の管理に注意しなきゃ・・・。

田んぼの準備②茅入れ

JAから今年の稲苗の到着日を知らせるハガキが届きました。
それによると今年も例年通りの5月24日か25日。

ですので、「代かき1回目」は予定通り、明日5月10日に行います。
本日、それに向け、茅と笹竹を田んぼ入れましたので、記事にしてみたいと思います。

朝9時、某所で笹竹を刈って、軽トラで運んで来ました。

去年の所は全然育って無く(去年、刈り過ぎたのか?)事前に他の刈っても良さそう所を探しておいたので、そこで刈りました。
ですが、昨年に比べると量が少ないかも・・・去年はもっと山盛りだった気がします。

でも、今年は例年より肥料を多く入れてますので、まぁ、良いかな。

「上の田んぼ」の畔に笹竹の半分を下ろします。

田んぼの水量は『少し多いかな』と思ったので、入れていた水を止めました。

続いて「東の田んぼ」にも畔に笹竹を下ろします。

こっちの水量は多過ぎ!なので、こちらも入れていた水を止めました。
さほど気温は高くはならない様ですが、天気が良いので夕方までには減ると思います。

笹竹と茅を入れた「東の田んぼ」。

私が他の作業(タラの木の剪定、他)を行なっている間に、家内が入れてくれてます。
この時期、やる事いっぱいで分業しないと終わっていかないんです。(手伝い大歓迎!)

「上の田んぼ」に笹竹を入れたところ。

アップにすると、こんな感じで、笹竹はランダムに撒いていきます。

続いて、茅を耕運機を走らせる方向に入れます。(理由はこちらを参照ください。)

以上で、代かき準備は終わりました。
明日は朝から代かき1回目を頑張って早く終わらせます!
(早く終わったら、先日の記事の続きをしたいなぁ・・・。(笑)

田んぼの準備①畦整備・春耕起・水入れ

今年も田んぼの準備の季節になりました。
もう少し早く始めたかったのですが、なかなか晴れた日が続かず、やっと行えました。

今回は畦整備、春耕起、水入れまで行いましたので記事にしてみたいと思います。

まず、肥料の散布です。
この作業は多少田んぼが湿っていても可能なので、今回に先立って行ってます。

多くの農家さんが動力噴霧器を使うのですが、肥料(10kg以上)+動力(エンジン)と『半端なく重い』ので、我が家では「グリーンサンパー」(写真のオレンジのリュックみたいなの)で撒きます。

「グリーンサンパー」はオレンジのリュックみたいな所に撒く物を入れ、手に持った筒状の所を左右に振って『重力+遠心力』で肥料を飛ばします。
人力ですが、我が家の様に6aほどの広さであれば、これで十分です。

なお、今年は去年までに比べて肥料を増やしてます。

我が家では出荷する訳ではありませんが『せっかく作るなら美味しい米を』と、指導員のアドバイスを元に食味値を上げる為に、特に「タンパク質」の数値に影響の有る初期肥料を減らしてきました。
しかし、毎年、食味値は変わらず、収量が年々減っていたのです。(詳細はこちらを見て下さい。)

仲間の農家の方に聞いてみると、我が家で使っている肥料は『面積当たりの規定量を減らすと良い結果にならない』だそうです。

これは私が行なっていたのとは正反対で、肥料が多いと食味値が悪いはずなのに、その方々の食味値は我が家より高く(我が家81/専業農家90以上)収量も多いとの事です。

もちろん、田んぼの諸条件が違うので絶対良くなる保証は有りませんが、一度、皆さんが行われている方法を試すべく、仲間の農家さんに肥料の散布データを教えていただき、それを元に我が家の散布量を決めました。

具体的には、基本の肥料を一昨年まで使っていた「有機エムコート088」と「マルチサポートFe」に戻して共に規定量とし、加えて、農家さんが撒いている「牡蠣殻石灰」と「鶏糞ペレット」を規定量散布しました。

さて、結果は・・・これは秋の収穫後にならないと分かりませんが、よくなる事を期待して。(笑)

長くなりましたが、ここから本日の記事です。

肥料を撒いてから2日、ここまで4日ほど天気が良かったのですが、明日から少し崩れそうなので、今日一気に進めます!!!

まずは畦の草刈り。
春先で、そんなに草も伸びてませんが何故刈るのか?
これには理由が有って、後ほど話します。

春先で草も柔らかいので、草刈機はナイロンコードを使います。
ここらでは『紐カッター』なんて呼んだりします。

まず、我が家の通称「東の田んぼ」を片付けて、

続いて「上の田んぼ」の草を刈ります。

では、何故、それほど伸びて無い草を刈るのかと言いますと、畦塗りしやすくするのもありますが、

これです。(赤丸の所、穴が開いてますよね?)

これ、冬の間にモグラが開けた穴、「モグラ穴」なんです。
これを塞いでおかないと、田んぼに水を入れても抜けていってしまうのです。

「モグラ穴」が草の下になっていては分かりにくいので、先に草刈りをするのです。

畔波板を入れた所にも「モグラ穴」が有りました。

畔波板を深くまで(地中35cmくらい)入れてますので大丈夫とは思いますが、ここも念入りに叩いて塞ぐつもりです。

「モグラ穴」を潰すべく、木槌で畦を叩いていきます。

この作業には、もう一つの目的『ダレた畦を叩いて直す』のも有りますが、昨年、畦の修復は行ったので、今年は「モグラ穴」対策がメインです。

とは言っても、写真の赤い線の位置まで持ち上げて振り下ろすので、結構力が要ります。(この写真は、昨年、畦の修復を行った時のものです。)

叩いた後は、こんな感じになります。

「東の田んぼ」を終わらせて、「上の田んぼ」を行いました。
(写真手前から、奥の茅を立て掛けている所まで)

ここで昼前になりましたので、春耕起は午後からにします。

すでに半分終わってますが、耕運機で耕していきます。

1年に2回(春耕起と秋耕起)の事なので、つい、やり方を忘れてしまって・・・。
写真では外周部分を先に耕してしまってますが、これはダメです。

と言うのは、耕運機で耕して行って端まで行くとUターンするのですが、この向きを変える部分を「枕地」と言って、最初は耕さないでおいて、最後に耕すのが正解です。

耕してあると車輪が土を押し退けて掘れてしまって、後々都合が悪いのです。

約1時間ほどで、「東の田んぼ」全面、耕し終わりました。

次は「上の田んぼ」ですが、

ここで、我が耕運機の紹介。

耕運機の紹介は毎年書いている気がしますが、実は、この冬に燃料タンクの大改修を行いました。

以前から、どこからか燃料が染み出していて、長い間に農舎の床に溜まるのです。
分解してみた所、長年の湿気や燃料中の水分で、錆びて小さな穴が開いてました。
ドライバーで突いてみたら、錆だらけで穴が繋がって、大きい物は3mm程にも・・・。(この時点で後戻り出来ない状況になりました。)

開いたものは仕方が無いので、穴にトラスネジを入れてロウ付けで固定、最後に専用のコーティング塗料(ワコーズ社の「タンクライナー」)で内部コーティングしました。

燃料を入れてチェックしましたが、漏れて来ません!!!(当たり前だけど。笑)
これでずっと頑張って働いてもらえると思います!

さて、昼からは「上の田んぼ」です。

ここから始めて、奥を少し残してUターンして耕していきます。

こちらも約1時間程で、終わりました。

見ての通り、四角形では無く異形なので、縁に沿って耕して行くと、徐々にカーブがキツくなって上手くいきません。
耕した跡を見てもらうと分かりますが、真ん中辺りで真っ直ぐになる様に重ねて耕してます。(分かるかな・・・?)

最後に、隅の所は耕した土が集まって高くなっているので、レーキ(トンボ)で均して春耕起は終了です。

春耕起が終わったので、水を入れます。

パイプから出た水が田んぼを掘らない様に、平たい石を敷いて、その上に石を置いて、そこに水が当たる様にしてます。

「東の田んぼ」も同じ様に。

多分、今年も苗が来るのは5月25日頃。
なので、そこから逆算すると1回目の代かきは5月10日。

今日は4月28日なので2週間ほども有りますが、田んぼに引いている水のパイプが我が家のは細く、入りきるまで時間が掛かるので、この日に入れたのです。

上に書いた様に、次は1回目の代かきです。
それまでに「源蔵寺棚田の再生」の事前準備、「タラの芽」を採った後の剪定、あと今年はもう一つ新しい事を始めようと思っているので、とやる事は盛りだくさん。
まぁ、ぼちぼち頑張ります!!!

畝立て専用機の続き

今日は昨年末に記事にした「畝立て専用機」の続きを記事にしてみたいと思います。

その前にいつもの前置きを。(笑)

今年の3月は暖かくなったと思えば雪が降ったりと例年より不安定な天候でしたが、4月になって、やっと春らしくなって来ました。

今の六ノ里は梅の花があちこちで満開を迎えて、いっぱい植えてある所では梅の良い香りが漂ってます。

では、桜は?と言うと、

私の住む栃洞地区、六ノ里でも標高の高い場所でも、これくらい蕾が膨らんでます。
この土日、気温が高そうなので一気に開花し始めると思います。

と言った具合に、どんどん春本番に向かってますので、

車のタイヤもスタッドレスからノーマルへ。
タイヤ交換をすると、やっと春が来た!って感じがします。

さて、ここから本題に入ります。

昨年末の記事中で紹介した様に「平高畝」用のアタッチメントの図面を制作し、地元の鉄工所に制作依頼していたのが出来上がってきました。

これが出来上がって来たアタッチメントで、錆止め塗装もしていただいてます。

実は受け取ったのはもう少し前でしたが、雪が降ったりと気温が低いので塗装を控えてましたが、やっと暖かくなったので作業開始と言う訳です。

これが今回、塗装に使う塗料でプラサフ(下塗り塗料:プライマリーサフェーサー)と農機用の赤色です。

赤色は別に車用でも一般用でも良いのですが、色を選ぶのも面倒なので農機用にしました。(笑)

また、すでに錆止め塗装をしてありますので、プラサフなしで『このまま色を塗っても良いか』とも思いましたが、塗料の馴染み具合が分かりませんので一応塗布します。

まずはプラサフを表裏各2回塗装します。

1回目に塗装して十分乾燥したら、表面が荒れている所は軽くサンディング(磨く)して傷を均してから2回目の塗装を行います。

塗装は下地の仕上がりが、本塗装の仕上がりに繋がります。
まぁ、車やバイクの様な嗜好品では無く、仕事の道具なので多少の傷なんて良いのですが、せっかく作るなら綺麗な方が良いでしょ?(笑)

プラサフが十分に乾燥したら本塗装です。
こちらも表裏に分けて2回塗ります。

この後はと言うと、気温がそれほど高く無いのと塗料の性質か乾燥速度が早く無いので、このまま農舎内に入れて1日以上放置して乾燥させます。

「桜まつり」の準備などで色々他にする事が有って、結果、十分乾燥させたので組み上げてみます。

ネジで固定している箇所以外の穴は畝の幅を変える為の物で、3段階に幅を変えられます。

畝立て専用機を車庫に運んで来て、本体に組み付けてみます。

当然と言えば当然ですが、思惑通りに上手い具合に組み付きます!(笑)

後は、土を掻き寄せるローターと畝立て部との高さの調整が必要ですが、これは実際に使ってみないと決められないので後日とします。

最後にこの畝立て専用機について紹介しておきます。

この機械はホンダのF810と言う耕運機に、今は無い(正確には合併した)「佐野アタッチメント研究所」という会社の畝立てアタッチメントを取り付けた物です。

この写真が通常の耕運を行う時のハンドル位置。
機械の後に人が付いて歩いて行きますので、耕した所を歩いて行く事になります。

通常の耕運ならそれでも良いのですが、畝立ての場合は、せっかく立てた畝の上を歩いて壊す事になります。

そこで写真の様にハンドルを前後逆にして機械の前に立って、後退りで畝立てしていきます。
この作業は固定レバーを緩めてやれば簡単に出来ます。
変速レバーの向きも、簡単に前後逆にする事が出来ます。

平高畝を立てられる畝立て専用機が完成したので早く試してみたいところですが、まだどこの畑も乾きが良く無いので、今はお預けをくらってる状態です。(笑)

もっとも、今年、田んぼに使用する肥料が順次届いて来てますので、先に5月の田植えに向けて畦直しや春耕起とやる事が有ります。

平高畝立ての本番は7月の蕎麦の植え付けですので、合間を見つけて少しずつ畝立てのテストをしていく予定です。

畝立て専用機を入手!

今年も早いもので、後二日。
昨日「お飾り」用の「餅」もつきまして、「正月」を迎える準備も整いました。

ですので、今日は、先日手に入れた「畝立て専用機」について、話をしてみたいと思います。(今回はちょっと長いです。笑)

今年「岐阜県」の「ふるさと水と土指導員」の「制度」を活用し、「源蔵寺棚田の再生」として「耕作放棄地」を「開墾」し「蕎麦」を育てました。

写真の様に「六ノ里」内外の方に協力して頂き、立派な「耕地」として蘇りました。
*このあたりは、「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトをご覧ください。

みんなの努力の賜物か、「六ノ里 源蔵寺」の「気候」が「蕎麦栽培」に合っていたのか、予想以上に良い「品質」の「蕎麦」が採れました。

元々は「六ノ里」の「景観整備」としてスタートした「蕎麦栽培」ですが、出来る「蕎麦」が「高品質」となれば、俄然、やる気も起きます!!

ですので、来年以降も「六ノ里 源蔵寺」で「美味い蕎麦」を作っては行きたいのですが、一つ問題が有ります。

と言うのは『「畝立て」をどうするか?』なんです。

「蕎麦」を育てる際の「種蒔き」の方法には「ばら撒き」と「すじ撒き」が有りますが、私たちは「収穫作業」以降の「し易さ」や、発生する費用、「蕎麦」の育ち方等から「平高畝」を作っての「すじ撒き」としました。
(これも「高品質」な「蕎麦」となった理由の様です。)

今年の「平高畝」は「六ノ里」の「専業農家」さんに依頼して、写真の様に作っていただき、その費用は「ふるさと水と土指導員」の「制度」で支払っていただけました。

しかし、一つの「実施場所」に、翌年も続けての補助は出来ないそうなので、翌年以降「トラクター」で「畝立て」をお願いすると、「自腹」で費用を払う事になります。

では、「畝立て」を自分で行おうとすると、

我が家には「小型管理機(こまめ)」と、それに取り付けて使う「畝立て機」が有って、写真の様に「畝立て」はしています。

ですが、今年実施の「耕地」の広さなら何とかなっても、来年実施する「耕地」は倍以上の広さで、そこの補助が切れた再来年になると、この「小型管理機」では手間が掛かって現実的では無くなります。

それでは、どうするか?
簡単に言えば「トラクター」と「畝立て」の「アタッチメント」を買えば良いのです。

が、我が家の場合「田んぼ」への「通路」が狭く、折角「トラクター」を買っても「田んぼ」には使えないので、「蕎麦栽培」専用になってしまいます。
また、置き場所も有りませんし、もちろん、購入資金も無いです。
(これが一番大きい! 笑)

そこで色々調べたところ、写真の様な「畝立て専用機」が世の中に存在するのが分かりました。(この写真は「ヤンマー」のサイトからお借りしました。)

存在するのが分かっても、当然「新品」は買えませんので「中古」を探します。
すると、先の「専業農家」さんから、我が家もお世話になっている地元の「農機具屋」さんが「中古」を持っておられるとの事!

早速、見に行って「平高畝」が作れそうなのと、「現状渡し」の条件で「破格な値段」となりましたので購入しました。

ここからは、持って帰ってから、の作業の様子です。

もちろん「現状渡し」ですから、「不具合」も有ります。

まず、「赤丸」部分、左側の「整形板」(「畝幅」を決める部分)が曲がってます。
また、この「整形板」は、「ネジ」を緩めれば左右に動くはずなんですが、長年、この幅で使われていた為か「固着」して動きません。(緑矢印)

それでは、一つずつ解決して行きましょう。

まず、「畝」の上に「マルチ(黒いビニールフィルム)」を張る写真の部品は、「蕎麦栽培」には不要なので取り外します。

この部品、「ウレタン・スポンジ」部品が「経年劣化」で崩壊してます。
ですが、この「ウレタン・スポンジ」部品の「類似品」は手に入るみたいなので「部品交換」すれば使えますから、「廃棄」はせずに「倉庫」にしまっておきます。
そのうち「畑」で使うかもしれませんから、ね。(笑)

次に「整形板」の「固着」は、取付られている「六角シャフト」との間に「土」が入って、そこに「湿気」が入って「錆」が発生した結果と思われます。

なので、まず「固定ネジ」に「潤滑剤(CRC- 556)」を吹付けて浸透させ、「固定ネジ」を取り外します。

それから「固定ネジ」の「ネジ穴」から「シャフト」との隙間に「潤滑剤(CRC- 556)」をたっぷり浸透させ、「プラスチック・ハンマー」で叩いて少しづつ動かして取り外します。

これが取り外した「整形板」です。

予想通り「六角シャフト」(上側の六角形のシャフト)は、「土」と「湿気」による「錆」が酷いですが、「ヤスリ」等で磨いてやれば問題無いです。

曲がっていた左側の「整形板」は「鈑金修理」しました。(写真は修理後)

「作業行程」は、まず裏側の「樹脂板」を外します。
と言うのは、そのまま「プラスチック・ハンマー」で叩いて曲げを直そうとすると「樹脂板」が割れる恐れがあります。
また「樹脂板」とは言え、曲げ直しの抵抗になるからです。

単品になったら「プラスチック・ハンマー」で叩き、「モンキー・レンチ」で挟んで曲げ直して「鈑金修理」は完了。
「樹脂板」も、長年、曲がったままで「癖」が付いてましたので、これは「熱湯」を表や裏からかけてあげれば自然に戻ります。

「整形板」を外して分かったのですが、「六角シャフト」と耕す「ロータリー・シャフト」が並行になっていません。(写真の2本の赤線)

観察した結果、「整形板」が曲がった際に押され、「六角シャフト」の取付部が曲がった様です。

こういう曲がった部品は、力任せに曲げて戻すと「クラック(ひび)」が入ります。
ですので、「六角シャフト」単体にして、地元の「鉄工所」に持って行って「バーナー」で炙って修正してもらいました。

次は「整形板」の間の、「畝」の上側を「整形する部品」です。
この「畝立て専用機」に元から付いているのは「丸畝」を作るもので、写真の緑矢印の様にカーブした形をしています。

私が作りたい「畝」は「平畝」と言って、写真の様な形状の「真っ直ぐな部品」が必要になります。

しかし、今回入手した「畝立て整形機」は「佐野アタッチメント研究所」の物だと分かりましたが、この会社は、今は無いので「純正部品」の入手は難しいと思われます。
(「佐野アタッチメント研究所」は合併して「アグリアタッチ研究所」となっています。写真は「アグリアタッチ研究所」のサイトからお借りしました。)

まぁ、難しい形状でも無いので、無ければ作れば良いのです。

と言う訳で、ここからは「平畝」を「整形する部品」を作っていきます。

まず、作ると想定される「畝幅」に「整形板」を固定します。

それから「整形板」の穴に適当な「シャフト」を通して、「畝」の上を「整形する部品」の「取付位置」を決めます。
写真では「整形板」の穴の一番下、つまり「畝」高さが一番低い位置にしています。

次にオリジナルの「丸畝」用の「整形する部品」から、「奥行き」や「高さ」、「曲げ角度」を計ります。

この部品の上側、立ち上がってる所に「切れ目」を入れて、カーブの部分を叩いて真っ直ぐにして、それから「切れ目」を「溶接」し直せば、一番簡単に出来ます。
でも、そのうち「丸畝」を作りたいと思う日が来るかもしれません。
なので、それは、やめます。(笑)

「奥行き」や立ち上がりの「高さ」で「ダンボール」を切って、立ち上がり部をオリジナルと同じ「角度」に曲げます。

「曲げ角度」は「ダンボール」で「仮固定板」を作って「テープ」で固定して、先程の「シャフト」に乗せてみます。

右側も同様に「ダンボール」で作って、中央での左右の「ダンボール」の重なり具合を検討します。

写真は先程より「シャフト」を通す高さを「整形板」の穴一段分上げてます。

この様に「整形板」の左右の位置や「シャフト」を通す高さを変えて、「作物」の種類ごとの「畝」の「幅」と「高さ」を想定し、左右の「整形する部品」を連結固定する「固定穴」を決めていきます。

なお、「整形板」の一番上の穴を使う「畝高さ」での「作物」は、我が家では思いつかないので検討していません。

「固定穴」が決まったら「ダンボール」を分解すると、左右の部品の「展開図」になります。

このまま「鉄板」に『けがいて』切り出して加工しても良いのですが、今回は、先程「六角シャフト」の曲げ修正をお願いした「鉄工所」で作っていただくので「図面化」します。

「展開図」を基にして「3次元CADデータ」にします。

「ダンボール」で作った「展開図」に無い、左右の「整形板」に嵌る部分は、オリジナルを計って「データ」化してます。

それぞれの部品に分けたのが、これです。

「2次元CADデータ」でも構わないのですが、左右の部品を同じ形状で作って、重ね合わせて使用するので、干渉具合も見たいので「3次元CADデータ」なのです。
もっとも「3次元CADデータ」が、一番慣れていると言うのが大きいですが。(笑)

「3次元CADデータ」を基にして、写真の様に「図面化」しました。
現在、これを印刷し、先程から記事中に出て来る「鉄工所」に「製作」をお願いしています。

「製作」をお願いすると『早く出来上がりが見たい!』と言う、厄介な性分では有りますが、

まぁ、外はこんな感じですので、『焦っても・・・ね』です。(笑)

「春」になって「雪」が消える頃までに出来上がれば良いな、と楽しみにしています。


注)記事中に「修理方法」を記した部分等が有りますが、記載の方法は、私の経験に基づいて行ったものです。よって、この記事をご覧になって、ご自身で修理等をされて不具合等が発生しましても、当方では保証は出来かねます。その点、よろしくお願いいたします。

燻炭と秋耕起

日に日に「紅葉」が良くなっている「六ノ里」の「栃洞」地区の写真です。

今年は「夏の猛暑」の影響なのか、遅れていた「椎茸」がやっと出て来ました。

この「原木椎茸」が、本当に美味いんです!
なので、やっと生えて来て凄く嬉しいです!!(笑)

さて、こんな「秋」真っ盛りに向かう「六ノ里」ですが、我が家も「秋の農作業」の「燻炭」と「秋耕起」を行いましたので記事にしてみたいと思います。

まずは「燻炭」から。

「燻炭」は時間が掛かりますので、午前中の早い時間に「籾摺り屋」さんに「籾殻」をもらいに行きます。

写真の2つの大きな袋、「フレコン・バッグ」と言いますが、これにほぼいっぱいもらって来て、作業を行う「田んぼ」に降ろします。

「フレコン・バッグ」の右側に立っている、裾の広がった筒状の物2本が「燻炭器」です。

「燻炭」作りの手順は、まず「燻炭器」の下部の広がっている部分に「藁」入れます。
それから、写真の様に「籾殻」を積んだら、筒の上部から「火種」を落とし入れ、中の「藁」が燃え、その熱が「籾殻」に伝わって「炭化」していくのです。

ただ、そのまま放っておくと「籾殻」が燃えて「灰」になってしまうので、時々見に行って、「籾殻」の山の表側が黒く「炭化」して来たら、していない部分を掛けてやります。(分かるかな・・・笑)

ほぼ全部が「炭化」したら「ホース」で水を掛けて「炭化」を止めます。

不十分な所が有ると、その部分の熱が上がって、そのうち火が付いて燃えてしまうので、満遍なく掛けます。

「燻炭」は「酸性土壌の中和」や「保水性」や「微生物の増加」などの「土壌改良効果」が有りますので「畑」でいっぱい使いますが、これだけ(2山)有れば十分だと思います。

完成した「燻炭」です。

「炭化」の止めどころが難しくて、だいたい「炭化」していない「籾殻」がいっぱい混ざったりするのですが、今年は写真の様に、ほぼ無く、今までで一番上手く出来たんじゃないかな。

続いて「秋耕起」の様子です。

今日は先に書いた様に「籾殻」を取りに行った後、先日の記事に書いた「蕎麦の実の選別」の仕上げを行なってましたので、それが一段落した15時から行いました。

普通は、まず一定方向に耕してから「枕地」(外周の「耕運機」の向きを変える場所)を最後に耕しますが、どうも耕した「土」が溜まる所が出来るので、今年は先に外周をやってから中を耕してみました。

だいたい1時間ほどで「秋耕起」完了。

ちなみに、我が家の通称「上の田んぼ」は、昨日の夕方、少し時間が有ったので行いました。

「秋耕起」が終わって、まだ「日暮れ」には時間が有るので、予定外ですが「柿」を「収穫」してしまいます。

と言うのは、写真の奥の古い方の「柿の木」を去年「強剪定」したので「実」がほとんどならなくて、今年は、ほぼ手前の若木の方だけの「収穫量」だったのですが、

「秋耕起」の最中にこれを見つけまして・・・「柿の食い残し」です。

どうも「夏」頃から「猿」が1匹近所をウロウロしていて、ソイツが食ったみたいです。
ただでさえ「収穫量」が少ないのに『これ以上食わす訳には』って事で、急遽、収穫したのです。

これが今年「収穫」した「柿の実」全てです。

例年なら、この箱に1杯半は採れるのが半分も無いんです。
これでは「干し柿」を作るのに足らないので、ご近所さんに分けて貰おうかと思ってます。

「燻炭」と「秋耕起」が終わったので、次は来年の「稲作」に使う「茅の刈取り」を行ないます。
他には「簡易炭焼き窯」の補修や「源蔵寺棚田の再生」の「収穫祭」もあります。

色々と忙しい「秋」ですが、頑張ってこなそうと思います!!

蕎麦の実の選別

早いもので11月になりました。

ここ「六ノ里」では「紅葉」が良い感じになって来てます。

さて、先日の記事で「第7回目」の様子を紹介しましたが、その後「唐箕」を使って「蕎麦の実」の「選別」を行いましたので記事にしてみたいと思います。

「唐箕」とは「ハンドル」を回すと内部の大きな「羽根」が回転し、風を起こして「風選」する機械です。

基本は写真の「箕」を置いてある所に「風選」された「蕎麦の実」が落ちて来るのですが、「風」で飛ばすので屑が出る「排気口」から良い「実」が混ざって出て来る可能性が有ります。

ですので、後で回収出来る様に、作業前に大きめの「ブルー・シート」を敷いて行います。

作業の最初は写真の「唐箕」上部の「ホッパー」部に「脱穀」した物を入れます。

「源蔵寺棚田の再生」第7回目当日、大きなゴミは取ったのですが、まだまだゴミが入ってます。

「ハンドル」を回して「風」を起こしてから「ホッパー」下部の「開口調節レバー」を開けると・・・。

手前側の出口から一番良い「実」が出てきます。

反対側の出口からは二番目に良い「実」が出て来るのですが、こちらには、まだまだゴミが混ざってますので、これはもう一度「ホッパー」に入れて「風選」します。

「排気口」からは、写真の様に大量のゴミが出て来て、軽い物は「排気口」から遠くに、重めの物は近くに落ちます。

このゴミを良く見ると、中に予想した通り「蕎麦の実」が混ざってます!
と言うのは「ハンドル」を回す速度で風の力が変わるのですが、回す速度が速いとそこそこ良い「実」も排出されてしまうと言う訳です。

「蕎麦の実」が多く混じっている「排気口」に近い所のを、もう一度「ホッパー」に入れて「風選」し直します。

何回か「風選」を重ねた物がこれで、今年の「収穫量」は17.5kgでした。

通常「ばら蒔き」で作った場合『10アールで65kg』だそうです。
今年作った「耕地」の広さは『5アールなので、換算すると約32kg』は採れる計算にはなりますが、私たちは「スジ撒き」ですので、まぁ、こんなものでしょうか。

なお、この中には「小さな石」や「土の粒」が混ざってますので「篩(ふるい)」と「目視」にて取り除きました。
ですが、まだ多少「石」が混ざっている可能性が有りまので、専用の機械を持つ所に依頼して「石抜き」と言う工程を行う予定です。

11月末には「六ノ里」に有る「蕎麦茶寮 文福笠井」さんで「製粉」していただき「収穫祭」として、自分たちで「蕎麦打ち」し「六ノ里産の蕎麦」を味わいます!!

今年の米が出来ました!2023

ここ「六ノ里」では朝晩ちょっと寒くなって、暑かった夏が嘘の様。
そろそろ紅葉も始まりつつあります。

先日の記事で「籾摺り」に出していた「米」が出来上がりましたので、記事にしてみたいと思います。

その前に、久しぶりに「前置き」から。

以前1枚製作しましたが、9月に再び看板制作の依頼があって、時間を見て手掛けてました。
私も関わっている「ふくもち園」と「六ノ里」に有る「蕎麦茶寮 笠井」さんの看板各2枚です。

全体のレイアウト、デザインは私が行い、制作に関しては「ふくもち園」のは私が制作、「蕎麦茶寮 笠井」さんのは地元の「看板屋」さんにお願いしました。

「ふくもち園」の看板は、この大きいのと、

この小さいのを1枚。合わせて2枚です。

写真は、最後の緑色を塗装する前の状態です。

前回制作時は文字の「マスキング」を「マスキングテープ」で行いましたが、正直、これが大変!!(作り方は以前の記事を見てくださると詳細が分かると思います。)

なので、今回は看板2枚と言う事もあって、「マスキング」用の「カッティングシート」の切り抜きを「看板屋」さんにお願いしました。
文字などの薄緑の部分が、それです。

そして、一昨日、設置して来ました。
「看板の骨組み」は依頼主の1人で有る「集山鉄工所」さんの制作。
「骨組み」の設置のお手伝いは、もちろん、私もさせていただきました。

設置場所は「六ノ里」の入り口と、

「六ノ里」の「光蓮寺」さんの前です。

これで「ふくもち園」「蕎麦茶寮 笠井」さん共々、より分かりやすくなったと思います。
皆様、是非、来てください!!

さて、ここからが、本題「今年の米が出来ました!2023」です。

「新米」が出来上がるのが待ち遠しくて、「籾摺り屋」さんに電話で確認して取りに行って来ました。

今年採れた「コシヒカリ」は5袋と10kg。(1袋は30kg)
「肥料」を変えたせいか、昨年よりも少ないです。

この写真は「籾摺り」が終わった「玄米」の状態。
昨年と比べて、青い「米」がよりいっそう少なく、とても良いです!(去年の写真はこちら

「新米」を早く食べたくて、受け取ったその足で「精米」に行きました。

今年の夏は以上に暑くて、米の名産各地で「白濁」が多かったと聞きましたが、さすが「六ノ里」、ほとんど有りません!

早速、晩御飯に炊いて食べました。

食べた感想は、『なんか、去年よりも美味い!』。
まぁ、「自画自賛」ってヤツですけどね。(笑)

で、本日「食味値」の検査に出して結果が出ました。
今年の「米作り」の「通知表」とも言える検査結果はと言うと・・・

今年は「肥料」を工夫したのですが、そう変わらない。

「農業指導員」さん曰く『今年の「猛暑の夏」からしたら、81点なら申し分無い』との事ですが、「収量」が減った割に、この点数では、ね。
もう少し点数が欲しかったなぁ。

こちらに「移住」してからの「米作り」の結果をまとめてみました。

2020年は「JA」に聞いて教えてもらった「肥料」を使い、「収量」は多かったのですが「窒素」分が多く、結果「食味値」の「タンパク」が多くて79点

2021年は「農業指導員」さんの助言で、「六の里棚田米生産組合」で使われている「肥料」を使い、タンパクが減って82点

2022年は「肥料」は同じですが「茅」をいっぱい入れて80点

で、今年2023年は「肥料」を変えて、大量の「茅」に加え「笹竹」もいっぱい入れて81点

去年と今年では「水分(量)」以外の「タンパク」「アミロース」「脂肪酸度」の数値が変わらないのに点数が1点高い

「屑米」は「籾」の中の「米」の「出来の悪い物」の事で、年々、減って来てます
「色選屑」は「米」の色で選別した「カメムシ」などに吸われて「黒く変色した物」の事で、昨年は多かったのですが、今年は平年並み

「カメムシ対策」には毎年「スタークル」」という「農薬」を使いますが、今年は使ってません。(「農薬」は出来れば使いたくありませんからね。)

正直、何が「点数の違い」なのか良く分かりません。
そして、点数が変わらないのに収量が減るのは気に入りません。

なので、来年に向けて色々調べ、また何か方法を考えましょう!
ま、食べて美味い米になっているので良いのですけどね。(笑)