脱穀しました!

先日の記事で「稲刈り」し「ハサ掛け」していた稲を「脱穀」しました。

昨年は初めての「ハサ掛け」で、どれくらい干せば良いか分からず、また翌日以降の天候不順から慌てて「脱穀」しましたが、今年は去年導入した「新兵器」も有るので、乾燥具合を見ながら「脱穀」すれば良いかと思ってました。

しかし、先日の記事に書いた通り本業で出稼ぎに行ってまして、平日は「六ノ里」に居らず、日々、乾燥具合がチェック出来てませんし、また「脱穀」出来る日も土日に限られてしまいました。

「ハサ掛け」から約1週間の時点で、乾燥具合が17%くらいだったので、約2週間目の今日だと『乾燥し過ぎか?』とは思いましたが、乾燥し過ぎても出荷する訳でも無いので「脱穀」予定としていました。

で、朝、作業前に水分量を測ると16%前後で、予想に反して、理想の14.5%には届いてませんでしたが、「籾摺り」の際に乾燥もしてもらえる(お金は掛かるが)ので「脱穀」しました。(今日を逃すと、また1週間後になるので)

「脱穀」に用いるのは、昨年同様、ご近所さんの「ハーベスタ」を借りてです。

ところが、作業を行う為に収納場所に行って問題発生です!
昨年、作業終了後にも整備して仕舞っておいたのですが・・・。

燃料タンクにガソリンを入れて、エンジンを始動。
もちろん、何も問題無く一発始動したのですが、燃料ホースの途中からガソリンがダダ漏れ。

収納場所には工具も何も無いので、とりあえずビニールを巻きつけ漏れる量を減らし、自宅の農舎まで動かしてバラしてみると、どうも経年劣化で中のゴムが硬化してひび割れたみたいです。

いつもお世話になっている農機具屋さんに買いに行けば、同じ燃料ホースは切り売りで有るとは思いますが、時間が勿体無いので手持ちの耐油ホースに交換。

エンジンと冷却ファンの間を通すので、このホースで長時間使用は不安が有りましたが、まぁ、今回は様子を見ながらこれで行きます!

出鼻を挫かれる様なトラブルでしたが、予定通り「脱穀」を始めます。
まずは通称「東の田んぼ」から。

燃料ホースの問題以外は、機械には何も不具合無く、順調に「脱穀」していきます。

約1時間ほどで、ここの「脱穀」は終了。

ただ、「ハサ掛け」した間隔が狭くて、一部「ハーベスタ」を通すのに邪魔になって、一部脱穀後の「ハサ」を蹴倒しました。(一番左の奥。笑)

続いて、通称「上の田んぼ」です。

こちらは「ハサ」の間隔も問題無く、順調に1時間ほどで終了。

全て終了後、「脱穀」した籾の袋を軽トラに積み込んで、「籾摺り屋」さんに持って行きました。

「籾摺り屋」さんで「籾摺り」前に測ってもらった水分量が、自宅での測定値と比べて0.5程高めに出てましたので「新兵器」の測定補正の確認が出来ました。(笑)

で、今年の収穫量は、
「コシヒカリ」が、去年は14袋に対し、12袋。
「タカヤマモチ」が、去年2袋とちょっとに対して、2袋弱。

去年より収量が落ちたのは、昨年ここの「棚田米」の食味値の下限値80点を1点下回って悔しく思って、食味値改善の為、ここ「六ノ里」の棚田米組合が使用している肥料に変えた為だと思いますが、8月の花が出る時期に長雨が有ったせいかもしれません。

でも、まぁ、うちは出荷する訳で無く、自家消費なので、この量でも多過ぎるくらいだし、そもそもの肥料変更の目的の、食味値が「棚田米」の下限値より上なら良いかと。

さて、今年の「新米」を味わえるのを楽しみにしていましょう!

稲刈りです!

そろそろ稲刈りなんですが、実は8月お盆明けからの本業で平日は出稼ぎ中で「六ノ里」に居ない事が多く、稲の生育具合も毎日見れてません。

週末に戻った時の稲穂の具合を見て『ちょっと早いかな』と思いつつも、仕事の都合と重ね合わせて『今週しか無い!』と、平日に2日の休みを取って稲刈り実施しました。

まずは、我が家の通称「東の田んぼ」から。

朝早くから刈れば良いのですが、夜露が降りてるので午前10時前スタート。
で、こんな感じで、淡々と刈って行きます。

刈り取りに使う「バインダー」は今年もお隣のです。
『うちは使わないので、いつでも使えば良いから』のお言葉に今年も甘えてます。

ざっと1時間程度で刈り終わりましたので、続いて「ハサ掛け」していきます。

ハサ掛け」用の「ハサ木」を運んで来て、こんな感じで組んで刈り取った稲束を掛けていきます。

本当なら「コンバイン」で刈り取って、その場で籾にして乾燥に出せば楽なのですが、うちが「ハサ掛け」をするのは『通路が狭くて「コンバイン」を入れられない』からです。

ま、「ハサ掛け」した方が美味しいと聞きますし、田んぼも広く無いですし、何より「先達さん(前のうちの持ち主)」もされてましたから、そこは踏襲したいかな、と。

途中「お昼」を挟んで15時くらいに完了。

台風の影響で2日目は雨の予報でしたが明日も天気が保ちそうなので、割とノンビリと作業して、今日はここで終了です。
(もし、明日が雨なら・・・かなりハードだったと思います。)

明けて翌日、我が家の通称「上の田んぼ」です。

ここも、ざっと1時間ほどで刈り取り終了。
それから「ハサ掛け」していきましたが、昨日と同じなので作業の写真は省きます。

ハサ掛け」の終わった田んぼの様子。

この状態で「籾」の乾燥具合をチェックしながら「天日干し」して、乾燥具合が良い頃合いになったら「籾摺り」に持っていきます。

早く終わったので田んぼの周りの草刈りもしました。

「稲刈り」前の別の日にやれば良いと思うでしょ?
いえいえ、早く草刈りをすると虫を田んぼに追い込む事になるので、害虫も入ってしまうので、やらない方が良いらしいです。

「草刈り」大好きなので、草が伸びてウズウズしてましたので、ちょっとスッキリしました。(笑)
もっとも、写真奥に見える斜面や他にも梅畑などなど、いっぱい残ってますけどね。

今年も無事に稲刈り出来ました。

続・田や畑の様子です

梅雨が明けて、現在の田や畑の様子を載せてみます。

まずは、我が家での通称「上の田んぼ」の様子から。
去年は雑草が一部茂って、稲の色が変わってしまった所が出来てましたが、今年は全体が良い感じで育ってます。

こちらの田んぼは、一回だけですが鹿の侵入が有りました。
でも、地元の猟師さんのお陰で、今は大丈夫みたいです。

もう一つの、我が家での通称「東の田んぼ」の様子。
こちらも順調に成長しています。

どちらの田んぼもこまめに草取りしてますので、今年は除草剤を使わなくて済むのでは無いかと思っています。

次に家の前の畑の様子です。

全体的に雑草が茂ってますが、害虫が作物に集中させない為でも有りまして・・・。
でも、そろそろ少しは刈ろうかとは思ってます。(笑)

これは「きゅうり」。
すでに何回か採って食べてますので、今は小さい実しか付いてません。

こちらは「トマト」の雨避けハウス。
現在の生育状況は・・・。

「ミニトマト」が採れ始めました。
手前味噌ですが、甘くて美味いです!

普通の「トマト」です。
こちらはやっと色付き始めましたので、食べれるのはもう少し、かと。

「ナス」です。
花は付けるのですが全体的に生育が今一つで。
大きく成長してくれないと、良い実が生らないので心配してます。

「ゴボウ」ですが、この子らは順調かな。

「ニンジン」も順調。
去年は葉っぱに害虫が付いて困りましたが、今年は今の所大丈夫みたいです。

そして「枝豆」。
鞘がいっぱい出来てます。後は実が膨らむのを待つばかり。

続いて借りている畑の様子です。

こちらでは「ジャガイモ」が収穫中で、それ以外は「トウモロコシ」「サツマイモ」「スイカ」「カボチャ」が生育中です。

手前が「スイカ」で、奥が「カボチャ」です。
花はついてますが、何も生って無いように見えますが・・・。

「スイカ」は1個だけ20センチくらいになっていて、他にも小さな実が出来てます。

「トウモロコシ」は第一弾が花が咲いて、順調に受粉中です。

「サツマイモ」も順調に生育中です。

「スイカ」も「トウモロコシ」も「ハクビシン」の大好物なので、今年も獣害対策として「電気柵」を設置してます。

もう一つの借りている畑は、豆類用の畝にマルチを貼った所まで。
ポッドで芽出しした苗が良い感じになって来ているので、そろそろ植え付けます。

あと、農作物では無いですが、

今年も道沿いに「ひまわり」を植えてます。
これは背丈が小さくて、小ぶりな花をいっぱい付ける品種。
他の所には赤や白い「ひまわり」も植えてますが、それは開花した時にアップしますね。

昨年、石垣に添わせて日陰で失敗した「アサガオ」ですが、今年は日当たりが良い様に道路側のガードレールの所で育ててます。
順調に生育中なので、今年こそは楽しめるかと思ってます!

以上、梅雨明けの生育状況でした。
順調に作物が生育すると言う事は、新しく育てている梅畑他、開墾した所の草も生育している訳で・・・草刈りの毎日が続いています。

畑の様子:その3

先日「畑の様子:その1」「畑の様子:その2」で紹介した畑は『自分ち』のですが、今回は借りている畑です。

ここは去年から借りている畑で、この写真は、春に耕した頃の物。
でも奥の方には、すでに「ジャガイモ」の苗が植えてあったりします。(笑)

で、これが今の様子。ここで作っているのは、

①の所は「ジャガイモ」2品種
②の所は「スイカ」と「カボチャ」(「カボチャ」はまだ植えてませんが)
③の所は「トウモロコシ」
④の所は「サツマイモ」4品種
⑤の所は「キャベツ類」
⑥の所は「大玉トマト」(自宅前の畑で苗が余ったので 笑)
⑦の所は「綿」(の予定。「トウモロコシ」になるかも・・・)

①の所は「ジャガイモ」で、普通の品種の「キタアカリ」と実の色が変わった品種の「ノーザンルビー(ピンク色)」と「シャドークイーン(紫色)」を作ってます。

②の所は「スイカ」と「カボチャ」。

「カボチャ」は、まだ家の前の畑で芽出し中で、有る程度育てて苗にして植えます。

敷いてある小さな「ムシロ」は大きくなった実をのせる為で、昨年稲作で出来た「藁」を織って作りました。まさに「SDGs」でしょ!(笑)

ちなみに「ムシロ」を織る道具(本当は「コモ」を織る物らしい)は、昔からこの地で使われていた物で、お隣さんが貸してくださいました。

③の所は「トウモロコシ」です。

一気に畝全体に苗を植えると、収穫時期が重なってしまいます。
生産農家さんなら出荷すれば良いのですが、うちは自給農家で消費出来ません。
なので、長く楽しめる様にと、少しずつ時期をずらして芽出しして植えていきます。

苗は自分の所で芽出しした物・・・と言いたい所ですが、実は、種蒔きしたらアリに食われました。
なので、今、植えてあるのは、ご近所のお母さんが芽出しされて植え余った苗です。

もちろん、新たにアリ対策して芽出ししていて、空いている畝のスペースに順次植えていきます。

④の所は「サツマイモ」です。

ここには、
「ふくむらさき(実の色が紫色)」「パープルスイートロード(実の色が紫色)」「ハロウィンスイート(実の色がオレンジ)」「クイックスイート(電子レンジでも甘くなる、色は普通)」の4品種を育ててます。

しかし、以前の記事も見られた方は『なんで、いっぱい色んな種類の「サツマイモ」作るの?』と思れるでしょうね。

理由は、今年も「しらお ふれあいフェスタ」に出店したいと思いますので、それなら『ちょっと面白い「サツマイモ」も有ったら良いかな』と言うのが有ります。
それと、去年出店した際、思いのほか早く売り切れてしまったので、もう少し数が有っても良いかなと。
良いのが出来て余ったら「道の駅」に売りに行けば良いかな。

でもね、本当の所は・・・『家内の趣味』じゃないかと、疑ってますが。(笑)

⑤の所は普通の「キャベツ」と「芽キャベツ」などの「キャベツ」類です。

⑥の所は「大玉トマト」です。

畑の様子:その1」で『トマトは雨に掛かると実が割れるので、ハウス状の雨避けの中で育てる』と書きましたが、そこで植えきれなくて苗が余ったので植えてます。
まぁ、自家消費なので、多少なら実が割れてもって事です。(笑)

⑦の所は「綿」を植える予定です。

が、芽出ししてますが発芽しません・・・。
理由は「綿」は実が完熟すると爆ぜて、中の白い綿が見える様になるのですが、この辺りは寒くなるのが早いせいか、いつまで待っても爆ぜないので、収穫して室内の窓際に吊るして爆ぜさせたのです。

なので、実が完熟して無いので種も充実しておらず、発芽しないのかもしれません。
まぁ、ダメなら「トウモロコシ」を植えるかと思っています。

ここまで別々の記事に分けて3つの畑を紹介をして来ましたが、「大豆」「小豆」「黒豆」が登場していません。

じゃ、今年は作らないのか?って訳では無く、ちゃんと作ります。

「サツマイモ」に場所を取られて畑が足らないので、ここ「六ノ里」の仲間で専業農家の「しらおシマダファーム」さんに、畑の一部を貸してもらってます。

この写真がそうで、今は、植える為の畝を立てたところです。
これだけで去年、豆類を作った面積の倍近くになりますので、豆類も増産になります。
ま、良いのが出来たら、豆類も「道の駅」に売りに行くかな。

以上、今年も、ここ「六ノ里」の美味い野菜に有り付ける様に、頑張ってます!!

畑の様子:その2

先日載せた「畑の様子:その1」で自宅前の畑を紹介したので、今回は、他の『自分ち』の畑の様子です。

まずは、昨年春に開墾して去年は「サツマイモ」と「綿」を作った畑から。

今年は「サツマイモ」のみを栽培。「綿」は別の畑で栽培予定です。

植えている品種は、定番の「紅あずま」と「紅はるか」です。
昨年、ここで採れた芋を「しらお ふれあいフェスタ」に出店したところ、非常に好評でした。

続いて、今年の春に開墾して4月に「ベリー類」を植え付けた畑。

春に開墾した頃は、こんな感じでしたが、

今はこんな感じです。

①の所は「ブルーベリー」と「ブラックベリー」。
②の所は「ラズベリー」。
③の所は「サツマイモ」。
④の所は「ワサビ」。(詳細は、過去記事「ワサビに挑戦!」参照ください。)

①の所には「チャンドラー」「ブルーレイ」「サザンオニール」「ブラッデン」の4品種の「ブルーベリー」と、写真には写ってませんが「ブラックベリー」を植えてます。

②の所には「ウルトラ・ラズベリー」が植えて有ります。
これは「熊イチゴ」に似た大粒の実を付ける品種です。

植え付けた後、予想外に寒い日があって活着・生育が心配されましたが、無事に根付いて来れた様です。

そうそう、「熊イチゴ」といえば、この畑のそばに自生しているんです。

これが「熊イチゴ」の今の様子で、まだ時期的に早いのか少ししか実がついてません。
実は、いっぱい自然生えの木が有りましたが、この冬の大雪で多くが折れてしまったんです。

でも、さすが自然生え。新しい木がすくすくと育って来てます!

③の所は、ここも「サツマイモ」です。

ここの「サツマイモ」の品種は「隼人芋(実の色がオレンジ)」。

ここは苗が届いてから植えるのが遅かったのか、そもそも苗が良くなかったのか、あまり、根付きが良くありませんでした。(根付き率が6割って・・・)

「サツマイモ」の栽培量が多いでしょ。
その理由と、他の借りている畑の様子については、また次回に!

畑の様子:その1

今の家の前の畑の様子をご紹介。

まずは全体の様子。
畑全体、草が伸びて来てて草刈り機でスッキリさせたいんですが、勝手に刈ると家内に怒られるんだよなぁ・・・ま、自然農法って事にしておきましょう(笑)

今の時期の主役は「イチゴ」です。
今年も「宝交早生」と「ジャンボ」の2種類を作ってます。
この写真の畝は、一昨年、ここに暮す様になって「イチゴ」を初めて作った所です。

今年のメインの畝はこちらで、確か写真の奥の方が「ジャンボ」だったかな。
ネットを掛けているのは、色々な小動物(多分、ハクビシン)から守る為です。

このアップの写真を見てもらうと、今年もいっぱい実っているのが分かります!
ちなみに、ここ「六ノ里」で採れる「イチゴ」は凄く甘いんです!

「いちご」の苗は毎年買って来るのではなくて、一昨年、この畑で初めて植えた物から毎年苗を取っています。
「イチゴ」は「ランナー」と呼ばれるツルが伸びて来るんですが、これが地面に接している所に根が生えて新しい株になって、その中から元気の良いのを選んで苗にするんです。

赤い矢印の所が昨年「イチゴ」を作った所で、その両側の茂みになっている所が伸びた「ランナー」が根を付けた所。
本来は次年度の苗を取った後、残った株は抜いてしまうのですが、今年はそのままにして自然生えにしてみました。

すると、この写真の様にそこそこ実が付いてます(笑)
ただし、小動物避けのネットを掛けてあげるスペースが有りません。

そこで、昨年の稲作で出来た藁をなって「木酢液」を含ませた物を小枝に付けて、ところどころに刺してます。
実はこれ、耕作放棄地を開墾した所に植えた梅の苗木の鹿対策で効果が有った方法で、家内が『小動物にも効かないかな』と試して見たのです。
これが案外効果が有るみたいで、獣害防止ネット無しでも取られてません!

他に畑で作っているのは「トマト」で、今は「大玉トマト」は花が咲いたところで、「ミニトマト」には小さい実が付いてます。
「トマト」は実に雨が掛かると割れるので、この様なハウス状の雨除けを掛けて育てます。

他には「スナップエンドウ」が食べ頃になって来てます。

これは、「ヒマワリ」「ショウガ」「オクラ」「トウモロコシ」等を育苗している所です。
ここ「六ノ里」はこの時期でも夜になると寒いので、夜はビニールを掛けて寒さ避けしてあげないと上手く発芽しません。

他にも借りている畑、開墾した畑も有りますが、その紹介は近いうちに載せます。

今年の米作り「田越し〜田植え」

自給農家として稲作の2年目。今年も頑張って米作り!
春の「田越し」から「田植え」までを時系列で載せてみます。

<5月10日:田越し(春耕起)>

米作りのスタートは「田おこし」から。
先日オイル交換などの整備を終えた愛用の耕運機に頑張ってもらいます!

昨年は「冬水田んぼ(冬の間、田んぼに水を張っておく事)」にしていて、それを乾かしてからの耕起でしたので硬くて苦労しましたが、秋、稲刈り後に1回耕しているので、かなり楽でした。

こちらの田んぼが終わって、もう一つの田んぼも耕し、水を入れて終了です。

<5月18〜19日:「代かき」1回目>

今年は苗の到着予定日が24日と聞いてましたので、『代かきは2週間前と1週間前にしよう』と思っていて「春耕起」は予定通りに行ったのですが、何を勘違いしたのか、下の方の集落で「代かき」しているのを見ても『ここらは早いなぁ』なんて余裕こいてて・・・。

なので慌てて、1回目の「代かき」を行いました。

水を入れてから1週間、うちの田んぼの水源は沢から引いた「ダイボリン(多分、商品名でポリパイプの事)」が細いので、十分な水量になるまで時間が掛かります。
なので、今年もエンジンポンプを使って水を入れてやります。

太いパイプで引き直してもいいのですが、田植えの後の水管理には支障が無いですし、新たに引き直すのも大変ですし・・・まぁ、いざとなればエンジンポンプが有りますので、このままです(笑)

今年も耕運機に「カゴ車輪(鉄製の代かき用の車輪)」を取り付けて行いました。

翌日、もう一つの田んぼも行いました。

こちらもエンジンポンプで水を入れて。

貯まるまで他の作業をして、良い頃合いで丹念に代かきを行いました。

<5月22日:代かき2回目(茅入れ)>

何故、2回も「代かき」を行ったかと言うと、田んぼの土づくりの為に「茅」を入れたかったからです。
ここらの田んぼは「作土」が少ないので増やしたいのと、入れる事で土が肥えるからです。

昨年刈った「茅」を例の運搬車で山から運んで、水を少なくした田んぼに広げて置いて、それを「カゴ車輪」を付けた耕運機で、丹念に踏み入れます。

地元の方に聞くと、昔は「茅」だけで無く、そこらで刈った雑草も入れていたそうです。
子供の頃は学校が終わって家に帰ると、足で踏み込む手伝いが有ったそうで、『今の様に長靴なんて無くて裸足で踏み込んだので痛くて痛くて嫌だった』と言われてました。

これで今年の「代かき」は完了です。

一度「代かき」をして、土がトロトロになった方が上手く「茅」が底に入るかと思って2回目に「茅」を入れたのですが、1回目の「代かき」の際に入れても良かったのかと思っています。

まぁ、この方法での米作り、まだ2回目なので来年試してみるかな。

「カゴ車輪」を付けた状態の耕運機は、アスファルトの上はまともに動かないので、普通の車輪との履き替えは田んぼのそばで行います。
が、この「カゴ車輪」、鉄製なので当然ですが重くて・・・なので、この移動でも運搬車が大活躍でした!

<5月26日:田植え>

24日に予定通り苗が届きました。
本当はこの辺りでは「代かき」してから1週間は置くらしいのですが、勘違いして「代かき」が遅かったので、少しでも時間を置こうと「代かき」から4日後のこの日、田植えです。

まずはこちらの田んぼから。

最初、植えないで外周を2周回って「枕地(田植え機が向きを変えるスペース)」を確保して、それから奥から植えていきます。

「タカヤマモチ(餅米)」の方が作る量が少ないので、去年は田んぼの奥から植えて残ったスペースに「コシヒカリ」を植えたのですが、田植えの後、お隣のお父さんから『餅米は寒さに強いので、沢水は冷たいから水口(水を入れる所)に近い方に植えた方がええよ。それに餅米は早く色む(実る)から先に刈るので入り口に近い方が良かったなぁ(笑)』と言われてまして・・・。

なので、今年は両方の田んぼ共に、奥から先に「コシヒカリ」、それから「タカヤマモチ」を植えましたが、苗の量が少ない「タカヤマモチ」が足らなくならないには『どこまで植えたら良いのか???』と悩みながら植えました(笑)

何とか「タカヤマモチ」」の苗が足らなくなる事も無駄に余る事も無く、無事に上終わりました!

後は、田植え機を綺麗に洗浄し水気が無くなるまでよく乾かしたら、指定箇所に注油して今年の田植えは完了です。

去年は食味値が「六ノ里棚田米」の基準の80点に1点足らなかったのですが、今年は皆さんが使われている肥料に変えたので期待できそうです。
はてさて、どうなるか楽しみです!

春になって 農家始動

3月はずっと本業で出稼ぎをしていて、週末しか六ノ里に居ませんでした。
しかも、週末に限って天気が悪く、記事に出来る様な事も無く更新が滞ってましたが、4月になって、色々と始められたので記事にします。

4月になって、ここ六ノ里でも春らしい日が続いてます。

うちの家の前の山にカタクリが咲くのですが、今年もチラホラ咲き始めました。

スイセンも、そこここで咲いていて、

ツクシも日当たりの良い所に出始めて、

行者ニンニクも芽を出して来てます。

2月に頼んだ果樹類の苗木が、実は3月の始めに届いてました。
しかし、ここ六ノ里では、まだ寒くて植えられないので、玄関に退避させてました。

そろそろ、陽気も良くなって来たので植える事にします。
今年頼んだのは、ベリー類(ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリー)と梅(花香実、南高梅)です。

まずは、昨年開墾して梅を植えた続きに花香実2本。
この2本分は、昨年植えた苗10本の内、2本が根付かなかったのでその補填。
元々有った梅畑に、南高梅を2本。
元々の梅畑の梅は、かなりの老木なので、将来に向けての更新の意味合いもあります。

昨年、苗木を植えた途端に、カモシカや鹿に食べられたので、しっかり獣害対策も行います。(写真の奥に見える支柱4本に縄が掛けて有る物は獣害対策です。)

そうそう、昨年植えた梅を雪から守る為に、12mmの太さの支柱にネットを巻いていたのですが、この冬の雪でこの通りに、全ての支柱が曲がってしまいました。
雪の威力って凄まじいです。

さて、ベリー類の方はと言うと、実は場所は決めてあるのですが、すぐには植えれません。

植える場所は、昨年、ワサビ田を作った、我が家での通称「上の段」の畑の縁の方。
なので、そこだけ耕せば良いのですが、土の中には草の地下茎がいっぱい。

なので、管理機の「こまめ」を使って一度全体を耕して地下茎を取り除きます。
耕してみると、なかなか良さそうな土なので、ベリー類を植えた残りは畑として何か植えようかと思ってます。

植え付けの終わった「上の段」。
奥に見える桜は、うちの桜です。

私の譲り受けた家の屋号が「甚七」なので、「甚七桜」と呼んでます。
(桜のそばに昔はお墓が有ったので、墓守の桜ですね)

私の住む栃洞集落の集会所前からも、大きく見えて春のランドマークになってます。
(実はちょっと自慢です! 笑)

ついでに六ノ里の桜の様子も紹介します。

まずは「位山秋葉神社」。
今年になって周りの杉林を伐採したので、スッキリして桜が際立ってます。

次に「善勝寺」さんの桜。

まずは、お寺の前の道からの様子から。
この写真は、2日程前の様子ですが、五分咲きくらいでしょうか。
花桃も蕾が大きくなってきていて、赤味が増してます。

これが樹齢400年の「善勝寺桜」。
夜には例年通りにライトアップされます。(18:30〜21:30)
しかし、今年もコロナ禍で「善勝寺桜 さくら祭り」は実施出来ません。

早くコロナ禍が収まって、多くの方々と桜を愛でれる日が来て欲しいです。

餅米の乾燥と新兵器導入!

前々回の記事に書いた通り、餅米は量が少な過ぎて籾摺り屋さんの乾燥機に掛けられなかったので、ブルーシートに広げて天日で干します。

庭にブルーシートを広げてレーキ(トンボ です)で一杯に広げます。
後は、乾燥具合を確認しながら最適な水分量に仕上げるのですが、さて、どれ位になれば良いのか?

先生は籾を一粒口に含んで、噛んで乾燥具合を調べてたのですが、残念ながら私にはそんなスキルは有りません!

そこで新兵器を導入です。
その名も「米麦水分測定器 米名人」。

来年も「ハサ掛け」するので、乾燥具合チェックの為に必要と思い購入しました。

これが有れば「ハサ掛け」の状態のまま何ヶ所か籾を採取して、この機械でチェックして、確実に最適な乾燥に出来る訳です!

セット内容は、測定器本体、本体の横が検査用籾摺り機、測定用パレット、ピンセット、掃除用のブラシ。

まず籾を適量、籾摺り機に入れて玄米にします。

籾を入れて蓋を閉じて、横のハンドルを回します。
手答えが無くなったら、上下ひっくり返して、手答えが無くなるまでハンドルを回します。
これを手答えが無くなるまで繰り返します。

手答えが無くなったら蓋を開けて中身を取り出して、玄米を検査用パレットに並べます。

余った分は、籾殻と一緒に戻しておけばOKです。

乾燥前に測ってみると17.3%。乾燥具合は14.5%くらいがベストだそうです。
なので、万遍なく乾く様に何度かかき混ぜ、そのたびに乾燥具合を測定しながら、そうなるまで干しました。

乾燥させている間は、来年の稲作の為に田んぼの「荒起こし」を行います。

昨年から草刈りした草を積んで堆肥にして来た物を田んぼに撒いてから、

耕運機で荒く耕してやります。

この目的は、田んぼに有る稲株を掘り出して腐食を進める為と、土の中に空気を入れてやる為、どちらも来年の土作りです。

だいたい終わった頃に程良い乾燥具合になったので、籾摺り屋さんに乾燥させた餅米の籾を持って行きました。

後日、籾摺りが完了したとの連絡が有り受け取って来ました。
今年採れた餅米は30kgでした。

これで、今、畑で作っている黒豆と、この餅米で純自家製の豆餅が作れます!

今年の米が出来ました!

籾摺り屋さんから、先日持ち込んだ「コシヒカリ」の乾燥籾摺りが終わったと連絡が有ったので、早速受け取って来ました!

30kgの米袋で7袋出来ました。俵にすると3.5俵。

うちには6アールの田んぼが有って、その内、1.5アールは餅米を作ったので、
1アール辺り0.77俵の収量。
先達さん(前の持主)は、全部うるち米を作って5俵だったそうなので、1アール辺り0.8俵の収量となり、ほぼ同程度は採れたので、一安心。

せっかく譲り受けた田んぼで、出来栄えが良くないのは申し訳無いですからね!

これが玄米の写真。
少し青いのも混ざってますが、どこもこんな感じだそうです。

早速、玄米を精米しに行きました。

「コイン精米機」。これは街にも有ると思います。

10kg辺り¥100円で精米出来ます。

これが精米した、今年の新米です。
玄米の時に有った青い米も、精米すると白い米になります。

持ち帰って御飯を炊きましたが、さすが新米でツヤツヤと輝いてました。

玄米の状態で「食味調査」にも出しました。
「食味調査」と言うのは、文字通り、お米の美味さを数値化し、出来具合を見るもので、言わば今年の米作りの通知表です。

結果は、タンパク質が多めなので、総合判定は79点。
「六ノ里の棚田米」は食味値80以上なので、ちょっと残念!
(2回測って有るのは、1回目は機械の電源を入れてすぐだったので、不正確かもと思って、後日、測り直して下さったそうです。)

農業指導員の方の説明だと、タンパク質が多いのは、春に撒いた肥料の窒素分が多かったのが原因ではないかと。
JA で薦められた物を使ったのですが、「六ノ里の棚田米」で使っている物と違うらしい・・・。

来年は「六ノ里の棚田米」で皆さんが使っている肥料にして、他にも工夫して、80点以上を目指します!
(でも棚田米に出す程は作らないから今のままでも良いんだけど、出来るのならもっと美味しい米を食べたいですものね。)