慌てて、脱穀!

一週間前に稲刈りして「ハサ掛け」しておいた稲。
(稲刈りから「ハサ掛け」の様子は「稲刈りです!」をご覧ください。)

本当は、もう少し天日で干しておきたかったのですが、天気予報による夕方から雨が一週間ほど続く様子。
(台風も来てるらしい・・・)

ですので、急遽、脱穀を行う事になりました。
雨が降り出すまでに、二つの田んぼ分の脱穀を終わらせて「籾摺り」に持って行かなければなりません!

なので、作業に余裕が無くて、大事な所の写真を撮れてません。

脱穀には「ハーベスタ」と言う脱穀機を使います。
この機械も近所の方の物で『今年から稲作を止めたので使わないから』と貸していただきました。

もちろん、いつもの様に使用前に点検して、悪くなっていたVベルトは交換して、動作確認しておきました。

「ハサ掛け」の雨除けシートを外して、稲束を「ハーベスタ」の稲束投入口に入れて行きます。

「ハーベスタ」の中のドラム部分で籾がこき落とされ、藁クズなどのゴミを除いた状態で籾だけがセットした稲籾袋に貯まって行きます。

二つの田んぼ合わせて、コシヒカリがこの袋で14袋。
餅米のタカヤマモチは2袋ちょっと。

すでにこの時点で、午前中の青空は消えて暗い雲になって来てました。
ですので、軽トラに載せて「籾摺り」屋さんに持って行きました。
(本当は、ここに軽トラに載せた稲籾袋の写真を載せたかったなぁ。)

取り敢えず、籾を出して来たので、戻って田んぼの後片付け。
すでに雨がポツポツして来てます。

「ハサ」は分解して、ハサ木を仕舞います。
籾を取った後の稲束、つまり藁束ですが、畑に使うので雨に濡らさない為に小屋に仕舞い込みます。

藁束を仕舞うのに幾つかの藁束を一つにまとめて縛っていると、お隣の方が『まとめるのは藁を使った方がええよ』と、やり方を教えてくださいました。

この方は私の山仕事の先生でも有ります。
実際に藁束のまま、束の中の数本を持って両手で縄を二本なって、その二本を結んで長い縄を作って見せてくださいました。

ささっと、こんな事が出来る事が素晴らしいです!
今年は雨が降り出して来てるので、来年は是非、この方法でやりたいと思います。
(冬の間に練習しよう!!)

片付け終わった頃「籾摺り」屋さんから電話が有りました。

「籾摺り」する際に、籾の水分量を測ってくれるのですが、やはり「ハサ掛け」の時間が短くて、コシヒカリもタカヤマモチも機械での乾燥を行わないとダメとの事。
(予想通り「ハサ掛け」の時間が足らなかった様です。)

コシヒカリは何とか乾燥機に掛けれる量で、出来上がりで3.5俵くらい。
(思ってたより量が採れて嬉しい!!)

ですが、問題はタカヤマモチで、少な過ぎて乾燥機に掛けれないそうで・・・。

どうしようかと、田んぼの先生の所に電話して相談。
(有り難い事に、私には農業の先生、田んぼの先生、山仕事の先生・・・いっぱい先生がいます!)

先生に他の「籾摺り」屋さんに聞いていただいたのですが、やはり量的に無理みたい。
で、他の方法、ブルーシートに広げて追い乾燥を教えていただきました。
天気になったら、早速やってみたいと思います。

サツマイモの収穫

今年の長雨にも負けず、しっかり葉を伸ばしたサツマイモ。
試し掘りをしてみると、良い塩梅になってましたので収穫をしました。

昨年は田んぼで作ったので土の具合が良かったのか、そこそこの収量でしたが、今年は開墾した畑で作りました。

はてさてどれくらい取れたのでしょうか?

昨年から開墾して、今年の6月に植え付けた時の様子。
(開墾した時の記事は『畑の開墾3』をご覧ください)

それが今は、こんなに蔓を伸ばして、いっぱい葉を付けてます。
試し掘りをしてみると、立派な芋になってましたので収穫しました。

試し掘りでも大きな芋が出て来てましたが、掘って行くと・・・

こんなに太く大きいのがゴロゴロと!
写真は全てでは無く、まだほんの一部です。

与えた肥料は発酵牛糞と開墾して出て来た雑草や雑木を燃やして作った草木灰のみ。
それだけで、昨年以上の大きい芋が取れました!

11月に「道の駅 白尾ふれあいパーク」で有るイベントに出してみようかと思ってます。

稲刈りです!

春に田植えして手を掛けて来た田んぼ、良い感じになって来ました。
六ノ里でも麓の方では稲刈りが始まってますが、私の住む集落は標高が高いので、まだ始まってません。
ですのでノンビリ構えていたのですが、田んぼの先生から『ハサ掛けして乾かすなら、もう刈らないとダメだよ』アドバイスいただきました。

どう言う事かと言うと、コンバインで刈って籾を乾燥機で乾かすなら、もう少し後で刈っても良いのですが、ハサに掛けてお日様で乾かすと乾き過ぎて良くないので、早めに刈らないといけないそうです。

と言う訳で、急遽、稲刈りを行う事になりました!

田んぼの稲の様子。良い感じに稲穂が垂れています。
奥で、私の農業の先生のタケシさんが、田んぼの様子をチェックされてます。

私は長年、妻の実家で「コンバイン」を使った稲刈りはして来ましたが、ハサ掛けする稲刈りは初めてなので、タケシさんの御指導ご協力のもとに進めて行きます。

刈り取りは「バインダー」と言う、機械で刈ります。
田植え機を貸していただいたお隣さんが以前使っていた機械で、春に田植え機を借りる時に『稲刈りの時には、これを使えば良いよ』と言っていただき、お言葉に甘えて貸してもらいました。

「バインダー」とは、先端の三角の部分の間に植ってる稲を入れると、スライドする刃物が刈り取り、ジュート(麻紐)で束ねて出て来ると言う稲刈り機です。

田植え機同様、この機械も3年は使って無いので、事前に借りて、一通り整備してます。
例によってエアクリーナーのスポンジが崩壊していたので、スポンジシートから製作。
キャブレターのドレンバルブのOリングがダメで、ドレンが閉まり切らずガソリンが漏れていたので交換。
エンジンオイルの具合を確認し規定レベルまで補充して、エンジン始動テスト。
あっさりエンジンは掛かり、運転テストも問題無し。
肝心の刈り取り部、結束部も、ジュートをセットして結束テストも問題無し。

稲刈りを始める前に、まずバインダーが旋回出来るスペースを鎌で手刈りします。
刈り取った分は、当然、バラバラなので手で束ねるのですが、その方法もタケシさんが教えてくださいました!

まずはタケシさんの模範作業。
何処から借り始めて、どう旋回させるか、事前にYouTubeを見て確認してましたが、実際にやって貰うと良くわかります。
この後、私に交代して刈り取りしました。

刈り取りが終わると、いよいよ「ハサ掛け」です。

長い木の棒と短い木の棒で「ハサ」を組みます。
稲束が雨などで水分を含むと重くなるので、横に渡した長い木が折れない様に支柱をところどころに入れて組みます。

「ハサ」が組めたら、どんどん稲束を掛けていきます。

朝から頑張って刈り取り、ハサ掛けしましたが、今日は一つ目の田んぼしか出来ませんでしたので、もう一つの田んぼは明日です。

で、明けて翌日。
昨日と同じ作業なので、作業の様子は省略します。(笑)

最後に、昨日の分も含めて、一番上の部分に雨除けのシートを掛けて終了。

この雨除けシートにもノウハウが有って、掛けるのは株元だけが良いそうです。
稲穂に雨に掛かるとダメと思っていたのですが、覆ってしまうと雨の最中、地面の湿気が上がって来て蒸れてしまって、かえって良くないそうです。

実は、雨除けシート、全体的にカバー出来る様にと幅の広いのを買っておいたのですが、この理由に寄り、使用出来ません。
買って来たのを半分に切って使おうと思っていたのですが、機械を貸していただいたお隣さんが『ハサ掛け出来たねぇ。シート有る?無いなら、うちに有るから使うと良いよ。もう使わないから』と言っていただき、これも貸していただきました。

機械、ノウハウ、御近所さんからの惜しみ無い協力をいただき、いつもながら本当に有り難い事です。

雨の具合にもよりますが、予定では一週間後に脱穀です。
それに向けて「ハーベスタ」の整備(駆動ベルト交換)をしていきます!

ワサビに挑戦!

早いもので、9月も後半に入りました。
麓の方では稲刈りが始まってますが、ここは標高が高いので稲刈りは10月になってからです。
でも暇って訳では無くて、去年から開墾して来た元棚田や近所の草刈りをして、やっと少し落ち着いて来たところです。

下の写真は、来年、ベリー類(ブルーベリー、ブラックベリー等)を植え付ける予定の、ご近所さんと我が家に山水を引いている水溜めの有る畑なのですが、水溜めから溢れた水が一年中畑の横を流れています。

写真の左手、茶色になっている部分に水が流れていて、時期だとクレソンが密集して生えているのですが、今は葉が枯れて茶色になってます。

ここにワサビも自生しているのですが、株が大きくなりすぎて、葉っぱが枯れて来てます。
ネットで調べてみると、大きくなった株は株分けした方が良く、ちょうど今の時期、9月から10月に行うのが一番良いそうです。
しかし、株分けして何処に植えるか?です。

と言う事で、「この際、ワサビ田を作っちゃおう!」となりました。

まず密集して生えているクレソンを除去します。
写真は、すでに剥がしてしまった後。

勿体ない?いえいえ、この子達は生命力が凄くて少し残して有れば、また増殖して来ますし、正直、こんなに要らないので剥がしてしまいます。

それから川砂を入れて、良く掻き回して泥分を洗い流します。

入れた砂が流れてしまわない様に、石を並べて砂止めにして有ります。
写真の石を並べている所から右側の部分です。

さて、植える所が出来たところで、株分けに入ります。

先程の株を抜き取って、細かく分けて行きます。
あれ?ちょっと多過ぎます!
一番右の物は収穫サイズですので、これを植えないとしても、この日整備したエリアでは全部は植えきれません。

なので、この日に植えれる分だけ植え付けて、と。

ここから今日の分。

まず、入れる川砂を入手に行って来ました。
軽トラを乗り付けれれば、荷台から直接スコップで入れれて楽なのですが、うちの田畑は、田んぼ以外細い農道しか無いので、軽トラは入れません。
なので、土嚢に入れたのを担いで上がります。

入れる場所を掘り起こして、川砂を入れたら、何度も何度も鋤簾(じょれん)でかき混ぜて、良く洗ってあげてから平らに均して。

正直、ここまでで結構、身体がキツいです。(笑)

植え終わったところ。
右側が昨日植えた分で、左側と奥が今日の分。

拡大すると、

昨日植えた分より苗が小さいので、まばらにしか見えません。
植えて無い様に見える所にも、小さな苗が植えて有ります。
ワサビも非常に生命力が強いらしく、髭根を水に伏せてるだけでも芽が出て来るくらいなので、きっと、上手く育ってくれると思います。

奥の部分は、大きい物から順に植えて行ったのですが、まだ植えきれ無い分が有ったので、

石垣沿いにも川砂を少し入れて、ここに植え付けました。

メインに植えた中には、大きくなれず枯れる分も有るでしょうから、その時は、ここから移植してやろうかな、と思ってます。

ところで、収穫サイズの大きな物はどうしたか?
いつも良くしていただいてる御近所に押し売り、いやいや、お裾分けして、自分ち様には一個持って帰りました。
で、残った収穫サイズの物は、とりあえず植えておいて、必要な時に取りに行きます。

さて、このワサビを、どう食べるかですが、すり下ろして醤油と鰹節を掛けます。
チューブのワサビと違って、ワサビの風味に加え、旨みが有って美味しいんですよ。
白いご飯に乗せても、オクラと和えても、酒の肴にしても、何にしても美味い!

以上で、自分ちのワサビ田が出来ました。
うまく行けば、これで食べたい時に、新鮮なワサビが食べられるって事です!

今の畑や田んぼの様子

久しぶりの更新です。
7月の長い雨の後、8月になって本業(STUDIO 桜里舎)でバタバタしながらも、近隣の草刈りに追われている間に、気がつけば9月。

空には秋の雲が漂う様になってます。
ここ六ノ里は標高が高いので、もう朝晩は肌寒いくらいで、もう少ししたら紅葉が目を楽しませてくれます。

ずっと更新をサボってましたが、実は7月半ばに『長雨に負けない野菜たち』なんて題名で記事を書きかけていたのですが、書き上げてアップしたつもりで、すっかり忘れてまして。

今さら、この時期になってアップするのも変なので、「夏野菜の総括と現在の様子」って感じで書こうと思います。

まずはトウモロコシ。

6月に書いた記事で『今年は40本植えました』と書いてますが、その後、御近所さんから余った苗をいただきまして、結果100本近くに増えました。

長雨で生育がどうかと心配していましたが、何とかこんな感じで育ってくれました。
もちろん、自分の家だけでは消費しきれないので、御近所や仕事に出た先で配ったり送ったりして楽しんでいただきました。

次にカボチャとスイカ。

長雨の影響で、せっかく付いた実が腐ってしまい、どうなるかと思っていましたが・・・。

8月になって盛り返して、こんな感じで育ってくれて、

スイカは8個、カボチャは9個、無事に収穫する事が出来ました。

去年は小玉スイカを作ったのですが、ヘタクソなのでまともに食べられず仕舞いでしたが、今年は大玉スイカのハズが中玉程度の大きさにしかなりませんでしたが、これでもかと言うくらいに、甘くて美味しいスイカを楽しめました!
カボチャは採ってから少し置いた方が味が上がるので、まだ寝かしているところですが、これもきっと美味しいはず!(笑)

ところで、トウモロコシもカボチャ、スイカも「ハクビシン」や「カラス」に狙われるそうで、

「ハクビシン」対策として「電気柵」を設置していました。
これは、いつも気に掛けてくださる近所の「農業名人」の方が貸してくださいました。そのお陰で、被害無く収穫する事が出来ました。感謝!!

「カラス」対策には、

これも「農業名人」から『テグスを張ると防げるよ』と教えていただき、私はテンカラ釣りをするので、そのテグスを張ってやろうと思ったのですが、ネットで張り方を調べると黒いテグスの方が効果が高いと有ったので、それを手に入れて施工しました。
結果、「カラス」の被害にもあいませんでした。

今年開墾した畑に6月に植え付けたサツマイモの様子は、

写真は植え付けた時の物。これが、

元気にツルを伸ばして、現在はこんな感じです。

収穫は10月になってからですが、一部、マルチ(草予防の黒いフィルム)の隙間から、芋が少しのぞいてます。
サツマイモは、元々暖かい所の作物なので、ここ六ノ里ではあまり美味しくならないと聞いてましたが、昨年作った結果から言えば、甘くて甘くて。
なので、これも楽しみです!

次に大豆、小豆、黒豆の様子。

7月の終わりに植え付けたばかりは、こんな感じ。

それが8月の大雨や大風にも負けず、今はこんなに繁茂しています。

小豆も大豆も、無事に鞘が出来て、順調な様子。
大豆は味噌に、小豆はぜんざいや草餅の餡に、黒豆は田んぼで作っている餅米と合わせて豆餅に、楽しみがいっぱいです!

春にジャガイモを作った所に新たに畝を立てて、また、隣のトウモロコシの畝も収穫が終わった後を再利用して、

白菜、大根、など冬に向けての野菜たちの苗を植え付けた所です。

最後に、田んぼの稲の様子。

こいつらは長雨の影響はあまり関係無かった様で、無事に稲穂が垂れる様になってます。

長年、妻の実家で稲作の手伝いはして来ましたが、自分達だけで作るのは初めてだし、ここ六ノ里では気候が違うのでやり方も違うだろうしと心配していましたが、ご近所の方々から色々なアドバイスをいただき、また、農機に関しても助けていただいて無事に収穫を迎えられそうです。

今は稲刈りに向けて「バインダー」の整備に入った所です。
もう少ししたら稲刈り、稲架掛け、脱穀と続いて行きます。

冬に向けて、稲刈り、冬野菜の植え付け、耕作放棄地の開墾、近隣の草刈りなど、色々盛り沢山にやる事は有りますが頑張っていきます!

借りた畑の今

昨年は田んぼで色々な野菜を作ったのですが、先日の記事の様に、今年は稲作をするので田んぼでは作れません。
ですので、近所の畑を借りて昨年より肥料をやって準備して来て、今は色々植え付けを進め育って来ましたので、その近況報告です。

借りた畑の昨年末に肥料を入れて耕しておきました。

4月になって、まずはジャガイモの植え付けを行いました。
種芋の芽出しを行い、芽が出たのを小さく切って植えてあります。

ここからが現在の様子です。
畑の西と東に作物が植えてあります。

東には4月に植えたジャガイモが、元気に育ってます。
嬉しく無いのですが、雑草も元気に育ってます。(笑)

畑の西には、カボチャとスイカです。
これはJAで苗を買って植えてあります。
カボチャもスイカも蔓が伸びるので、畝の間が広いのです。

畑の奥に有る一角は、野菜ではなく桜の苗が植えてあります。
実は畑の奥に有る桜の実が落ちて自然生えしているので、畑をするのに邪魔なので、ここに集めて植えてあるんです。

この記事を書いてる日に、トウモロコシを植えたので、これも載せます。
昨年は全部で10本作ったのですが、今年は現在で40本以上。
別に出荷するつもりでは無いのですが、私が好きなので。(笑)

ついでに、先日の『畑の開墾3』で紹介した開墾した畑にはサツマイモが植えてあります。

家の前の畑にもトマトが育ってますし、今年も美味い野菜が食べ放題!(だと良いなぁ。笑)

田植えしました!

5月26日27日の2日に分けて、田植えしました。

先日「代掻き」した、田んぼ。
漏水もほぼ無く良い感じに湛水してますが、田植えの為には水が多過ぎるので、水を減らさなければなりません。

前日に水を止めて、一晩たって良い具合の水量になりました。
さぁ田植えの始まりです。

いきなり「補植」中の様子です。
「補植」とは、機械で植えれない所を手で植える事です。
ずっと「歩行型田植え機」を操作していたので、作業中の写真は有りません。

植える前に『何処から植え始めて、どう植えて回るか』を考えます。
よく考えてやらないと「田植え機」を田んぼから出せなくなります。(笑)

続いて2枚目の田んぼ、と行きたい所なのですが「代掻き」の日がずれているので、明日になります。

「代掻き」後の、もう1枚の田んぼ。
ここも同じ様に前日から水を落としまして、

無事、機械植えが終わって「補植」中の写真です。
こちらの田んぼの方が四角形に近いので、植え付けのハードルは低いのですが、実は奥の方に餅米、手前が普通の米と植え分けたので『どう機械を動かすか』をかなり考えました。

作業が終わって「田植え機」の洗浄です。
ここらの田んぼは土が少ないので、本当は田んぼのそばで洗って、付いてる土は田んぼに戻したい所なのですが、電源や水源の都合で農舎の横で洗います。
苗の入って来た「苗箱」も、JAに返却時は洗って返さないとならないので、同時に洗っておきます。

「田植え機」は、来年の「田植え」まで使わないので、来年も快調に働いてもらう為に、しばらく放置して水分を乾燥させてから、各作動部に注油してやります。

以上で今年の田植えの終了です。
が、大変なのはこれからで、朝晩の水の管理や草取りが始まります。(笑)

田植え機の整備

前回の「代掻き」の記事の最後に、田植えの前にする事が有ると書きました。

「田植え」ですが「手植え」するのは流石にキツいので「田植え機」を使います。
今年は中古を購入する予定でしたが、諸事情で購入を断念。
『さて、どうするか?』と貸して貰えそうな所を探していましたら、お隣さんが『使って無いから使って良いよ』と、貸していただける事になりました。

お隣さんも稲作をやられてますが、3年程前から専業農家さんに「代掻き」「田植え」「刈取り」をお願いする様になって現在は使って無いそうです。

クボタの歩行型田植え機「S 1ー25D S」です。

受け取りに行って操作方法を教えていただき、取り敢えずエンジンを掛けてみようとしましたが掛かりません。
それと、キャブレターからガソリンがオーバーフローしてました。

まぁ3年使って無い事は聞いてましたので、この辺りは想定内。
取り敢えず、手で押して自分の農舎まで運んで、しっかり整備を行います。
まずはキャブレターのオーバーホールから行う事にします。

キャブレターを外す為に、まずはエアクリーナーボックスを外すのですが、古いエアクリーナー特有の症状、スポンジが崩壊してます。

この機種は、まだ純正のエアクリーナーが入手可能ですが、メーカーからの送料がバカ高いらしいです。
なので、汎用のエアクリーナー用のスポンジをカットして作ってやります。

なお、台所に有るスポンジは空気の透過性が十分じゃないのも有りますし、キャブレターからガソリンが吹き返した場合、耐油性が心配なので使わない方が良いです。

ここからが本格的な整備になりますが、何せ手が汚れる作業なので、文章ばかりで申し訳ありませんが写真は有りません。

まずはキャブレターを分解して、各通路やジェット類を清掃します。
オーバーフローなので、フロートの油面が狂っているか、フロートバルブへのゴミの噛み込みが疑われたのですが、保管方法が良かったのでしょう、放置して有ったにしては綺麗でした。
オーバーホール後は漏れが止まりましたので、バルブのゴム部分が硬くなっていただけかもしれません。

次は、点火プラグのチェック。
プラグを外して状態を確認して良さそうなので、スターターを引いて火花のチェックしますが、これも大丈夫でした。

プラグ取り付け穴からシリンダー内にガソリンを数的垂らして、プラグを取り付けてスターターを引いてやります。
チェックした箇所以外に不具合が無ければ、まず、これでエンジンは掛かります!

エンジンが掛かれば、後は、各部への給油と動作確認して全て完了。
後は「田植え」本番を待つのみです。

田んぼの準備 代掻き

先日、荒起こしをしておいた「田んぼ」を、いよいよ「代掻き」します。

まずは前日から水を入れて、「田んぼ」全面に水が回る様にします。
普段の水の管理は、右側のバルブの付いたパイプのみですが、早く水を入れたいので、左の一回り太いパイプを追加して入れておきました。

「代掻き」当日の様子ですが、まだ左の方の水の回りが良くない。

そこで「エンジン・ポンプ」を用いて水路から直接入れてやります。
約1時間程で、良い感じの水量になったので、

「耕運機」に鉄製の「代掻き」用の車輪、「カゴ車輪」って言うんですが、その鉄の車輪で、水の中に土を押し込んで水と土を練る様な感じです。
ただし、あまり水分が多くなってトロトロ過ぎると、「田植え」の際に苗が落ち着かず浮いてしまうし、練りが足らないと車輪や歩いた跡が残って「田んぼ」の水平が出ないので頃合いが難しいです。

これが「代掻き」の終わった「田んぼ」の様子です。
大体、凸凹の無いフラットに仕上がったかと思います。

もう1枚の「田んぼ」ですが、今日中に「代掻き」を行う予定でしたが、時間オーバーで翌日に持ち越しになりました。

明けて翌日、もう一枚の「田んぼ」の「代掻き」をやります。
こちらも前日から水を入れておいたのですが、真ん中辺りが足らない感じです。

こちらも「エンジン・ポンプ」で水路から水を入れてやります。

こちらの「田んぼ」は、1時間掛からないで適量になりました

「カゴ車輪」装着の「耕運機」で、丁寧に「代掻き」してやります。
写真の様な車輪の跡が付かなくなるまで、根気良く丁寧にやります。

後は「田植え」当日まで土を落ち着かせて、「田植え」に適した水量にコントロールして行きます。

頼んでいた苗が届きました!
一番手前の2箱、少し緑が濃いのが分かりますか?
実は、この2箱は「タカヤマモチ」と言う「餅米」の苗で、自分の家の「餅米」と「黒豆」で、「豆餅」を作ろうって算段です(笑)

後は「田植え」をするのみですが、その前に一つやる事が有ります。

野菜の準備

借りた畑、開墾中の畑と準備を進めて来てますが、家の前の畑では、去年から育てていた物に加え、これから植える苗の育成が進んでいます。

去年から育てている物。ネギが目立ちますが、主役は小さい方。
何かと言いますと、

寒い冬を越した「イチゴ」が花を付けて、今、こんな感じに。
少しだけ赤くなっているのも有りますので、もうすぐ真っ赤になって食べれます!
昨年テスト的に作った「イチゴ」から苗を作って、去年より作付けを増やしました。

どのくらい増やしたかと言うと、去年がこの赤丸内だったので、約3倍に。
理由はテスト的に作ったのが、あまりに美味しかったので。(笑)

他には、

枯れた草が目立ちますが、去年の秋に播いた「スナップエンドウ」。

実がふっくりして、そろそろ食べ頃になってます!
枯れた草に見えているのは、実は「スナップエンドウ」を這わせている竹の先の部分。「里山再生プロジェクト」でいっぱい切った竹を利用してコストダウンです。

先日植えた「キャベツ」と「レタス」。
去年はネット無しで虫に食い放題にされたので、今年はネットを掛けてます。

春に種を播いて育てている「ホウレンソウ」も、着々と成長中。

その他、各種野菜の苗を、ミニビニールハウス的に育成中!

これは購入して来た「トマト」と「ナス」の苗。
去年は両方共、ホームセンターで苗を購入しましたが、あまり芳しく無かったので、今年は本職の農家さんから購入しました。

で、「トマト」を植える場所はと言うと、

「トマト」は連作障害が有りますので、場所をずらし面積も約2倍にしてます。
理由は、去年食べた「トマト」が甘くて美味くて!
その甘さと来たら「スズメバチ」が食べに来るくらいだったですから。

で、去年の「トマト」の場所は、

いっぱい「モミジ」の苗が育ってます。(笑)
これは自分の土地に自然生えしてる苗を取って来て育てているのです。
そのうち、「花の里 六ノ里」計画の景観作りに役立ってくれる予定です。

と言った感じで、色々な物が順調に育ってます。
後は、植える場所を頑張って準備しないと、ね。(笑)