餅つき忘年会2024

今年も無事に地区の忘年会を行いましたので、記事にしたいと思います。

忘年会の前に、まず地区の総会を行います。

自治会からの連絡事項の展開、会計報告、そして、次年度の地区の役割を決めます。
人数が少ない集落ですので、どの役も順番で持ち回りになります。

ですが、地域の方々が物凄く協力的ですので、有り難い事に大変と言う事はありません。

総会が終わると、いよいよ忘年会の始まり。
まずは、餅つきです。

餅つき準備は、総会に並行して餅米を蒸したり、臼に熱湯を張って温めておいたり、杵を水に浸けたりを行ってあります。

ですから、総会が終わると直ぐに始められます。

1番最初に餅つき忘年会をした時は、先に餅をついて、その後に総会を行ったのですが、せっかくの杵つき餅が固くなってしまいました。
ですから、その後は『総会の後に餅つき』としたのです。

餅つきの最初は、慣れた年配の方にお手本でついていただきます。

ここ数年、毎年行っているとは言っても、年に一度の事で忘れている事も多いですし、今年が初めてと言う方も居られるので、お手本と言うわけです。

次は若手の方々が、交代しながらついていきます。

私もつきましたが、お父さん達と『ついた時の音』が全く違います。
お父さん達は連続して良い音をさせますが、私は良かったり情けない音だったり(笑)
何故でしょう?やっぱり、足腰の鍛え方が違うのでしょうか?

さて、15分程で1臼目の出来上がり。

つき上がり時間が案外短い、と思われるかもしれませんが、長くついていると餅が冷めて来て固くなるから「手早く」が大切なんです。

でも、「手早く」と時間にばかりこだわると『米粒の残った餅』になるので、その加減は難しいです。

つき上がった1臼目は、写真の様に「のし餅」にします。

これはお土産用で、忘年会に都合で来れない方も居ますので、少しでも忘年会を味わっていただきたい想いからです。

「のし餅」を作っている間に、今日食べる分として2臼目に取り掛かります。

食べる餅は『つき立ての柔らかい方が良い』ので、お土産用を先につくのです

餅つきの手順を簡単に言いますと、蒸籠(せいろ)で蒸した餅米を素早く臼に入れて、最初は杵で押し潰す様にまとめていきます。

これもまた加減が難しくて、お父さんがやられている風になかなかなりません。

ここがしっかり出来ていないと、ついた時に餅米が飛び散りますので入念に。
でも、先にも書いた様に、あまりのんびりしていると冷めてつけなくなりますから「手早く」です。

有る程度まとまって来たら、次は軽くついて、その後はしっかりと「手早く」ついていきます。

この様にして、3臼目までつき上げて餅つきは完了です。
終わった後は、臼や杵をお湯で洗って、玄関の外に出して乾かします。

もちろん木製ですから、天気が良い時に日光に当てるとヒビ割れたりしますので、日陰での乾燥となりますが、この日は曇りでしたので気にせずに出来ました。
(臼の中をカビさせると、臼がダメになるそうです。)

今日食べる餅がつき上がった側から、小さく千切って、それぞれの味に仕立てていきます。

今年の味付けは、上から、きな粉餅、栗餡餅、小豆餅、写真には映ってませんが大根餅の4種類です。

この写真を撮っている時に『味利き』(つまみ食い?)で凄く食べたかったのですが、許して貰えませんでした。(笑)

さて餅の準備も整い、テーブルの上に他の料理も並びました。

今年のメインのオードブルは、六ノ里内に有る「そば茶寮文福笠井」さんのです。
昨年もお願いしましたが、今年も多種多様な品目で素晴らしいです。

今回、都合で参加いただけなかった方から白鳥町に有る「鶏匠庵」のオードブルを、また、この地区で小水力発電をされている事業者からハムの詰め合わせの差し入れをいただきました。
誠にありがとうございます!

料理も出揃い、飲み物の準備も出来たので、皆さんに席についていただき、組長の音頭で乾杯です。

乾杯の後は、それぞれに歓談しながら、美味い料理を堪能でしました。

私たちの地区は小さく、その中心に会場の集会所が有るので、皆さん歩いて来れますし、もし飲み過ぎてもお酒を飲まない方がおられますので送ってあげる事も出来ます。
なので、お酒が好きな方は、安心して存分に楽しむ事が出来るのです。

ちょうどこの日、お誕生日の方がおられましたので、そのお祝いをみんなでしました。

先日、この方の息子さんから『母が誕生日なので、祝ってやりたい(もっと砕けた言い回しでしたが)』と相談されてまして、この日、サプライズの誕生日会となったのです。

しかし、まぁ、なんて良い息子さんでしょう!
ちなみ、この機に、毎月の地区の方の誕生日会を行う事も決定しました!!!

この後も忘年会は続き、夕方に中締めをして、その後は他の地区の方や、地区の方の親類の若者も加わり「カラオケ大会」で大盛り上がり。
お酒もいっぱい楽しんで、宴のお開きは日付が変わってからでした。(笑)

今年も地区のほぼ全員が参加していただき、皆さんの元気な顔が見れて、そして色々とお話が出来たのが大変嬉しかったです。

今年はまだ残ってますが、来年も再来年も、地区の皆さん全員が元気で顔を合わせられるのを願っています。

ところで、誕生日ケーキは六ノ里の「kedi_cafe」さんの物。
忘年会のオードブルも六ノ里内の「そば茶寮文福笠井」さんの物。

と、こんな田舎なのに全て揃ってしまうのって凄いと思いません?
これが、ここ六ノ里の凄さなのかもしれません。(笑)

冬、来たる

初雪が降りました。
あの暑かった夏が嘘の様に、今年も寒い冬がやってまいりました。
今回は初雪までの里山や暮らしの様子を載せてみたいと思います。

まずは、今年の紅葉の話から。

11月半ばの、ここ栃洞地区の様子。

例年なら初旬が紅葉のピークですが、今年はなかなか涼しくならず、ピークになったのは半ば過ぎでした。

夏が暑いと葉っぱが焼けてしまって綺麗な紅葉にならず枯れて落ちます。
なので、少し諦めてましたが今年は綺麗な紅葉になりました。

写真は六ノ里内の栃洞地区にある「郷土料理 栃洞屋」さん下の紅葉で、ここは毎年綺麗な紅葉が楽しめます。

そして、今年の紅葉、特にモミジが例年と少し変わっていて、なかなか落葉しなくて20日過ぎても、この通り。

でも、今年が特別だと思います。
なので、六ノ里の紅葉を見に来てくださるなら11月10日前後をお勧めします。

さて、ここからは冬前に終わらせる里山仕事の話です。

1つ目は、燻炭作り。

籾殻を写真の様にして作る燻炭は、畑の肥料として非常に有効です。
我が家でも、毎年、そこそこ大量に作ってます。

今年は蕎麦に翻弄されて後回しになってましたが、「収穫祭(六ノ里楽市)」も蕎麦の収穫の仕上げも終わりましたので、やっと行えました。

しかし、「籾摺り屋」さんに籾殻を分けてもらいに行くのが遅かったせいか、ちょっと籾殻が湿っていたみたいです。
なかなか燃え終わらなくて広げて火を消せたのは、日付が変わる頃になってしまいました。(笑)

2つ目は、梅の木の剪定です。

毎年11月終わりから12月の頭に行います。
切るのは今年伸びた「徒長枝」が主で、これには花が咲かず実もなりませんので、栄養を採るだけの全く無駄な枝なので切ってしまいます。

また、内側に向いた枝や上下で重なり合った下側の枝も切り落とします。
これらは、上側の枝の葉に隠れて日が当たらず、最後には枯れるからです。

他には、木が高過ぎると実の収穫がやりにくいので、数年後の育った樹形を考えながら、高過ぎる枝も切ってしまいます。

剪定が終わると木の下には切った枝がいっぱい散乱します。
これらは残っていると草刈りの際に邪魔になるので、丁寧に集めて決めている場所に片付けます。

3つ目は、残った草刈りも済ませます。

この場所は源蔵寺棚田再生の圃場周辺です。
写真は作業前で、大量の茅が伸びてますが、このままでも雪が降れば押し潰されます。

では何故、雪が降る前に刈るかというと、来年この下段の開墾を行う際、倒れた茅を片付けるのが刈るのも搬出するのも大変だからです。

なので、押し潰される前に刈る、と言うよりは、細かく砕いてしまいます。
そうすれば、搬出しなくて済みますからね。

で、細かく粉砕するなら愛用の強力な「ナイロン・コード」でも出来なくは無いですが、茅は硬いので燃料ばかり喰ってなかなか終わらないのです。

「OREGON」社のサイトの写真に書き加えてます。

そこで、今年は知り合いに勧めていただいた「シュレッダー・ブレード」という、硬くても粉砕出来る刃を使いました。

写真の青丸で囲った2枚刃と、その左下の3枚刃の物が「シュレッダー・ブレード」で、刃の端が下に曲がっているのが特徴です。

「OREGON」社の製品ページによると『排気量30㏄以上で使用』となってますが、我が家の最大排気量の草刈機は27ccなので、草刈機への負荷が少ない様に2枚刃の厚み3mmのを選択。(4mmも有ります)

私が選んだ「OREGON」社の物は、ネットで安い所でも¥4,000円ほどと結構しますが、ネット上ではもっと安い他社の製品も有ります。

ですが、高速で回転する物なので精度不良による振動は体にも草刈機にも良く無いですし、材質不良で何かの拍子に刃が欠けるかもしれないなど、安さで良く知らないメーカーの物を選ぶと何かと心配です。

安い製品が絶対に良く無いとは言い切れませんが、私としてはチェーンソーの刃で使っている実績の有る「OREGON」社の製品にしました。

写真は作業の終わった圃場の様子。

そこそこの面積と思いっきり伸びた茅が伸びた場所だったので、流石に「シュレッダー・ブレード」でも時間が掛かりましたが、スッキリしたでしょ?

ついでに「シュレッダー・ブレード」を使った感想も書いておきます。

コイツは、硬い茅も蔦類もガンガン粉砕してくれて作業が早いです!

ただ、草刈機に飛散防止ガードを付けてないと、粉砕した破片が凄い速度で飛んで来ます。

刃の形状が「チップソー」の様な円形では無いので、草の中の石などの障害物に刃が引っ掛かり安いです。
そして当たると「チップソー」とは比較にならない大きなショックが有ります!

また、欲張って地面ギリギリを刈ると・・・草に隠れていた小石が刃に弾かれて、もの凄い速度で足に向かって飛んで来ます!!

で、当たると当然、凄く痛いです!!!(体験談)
私は青あざで済みましたが、最悪、骨折(ヒビ)の可能性も有ると思います。

なので、使用に際しては草刈機への飛散防止ガードの装着と安全保護具は絶対です。

異物に刃が当たった時のショックは、草刈機をちゃんとショルダーベルトで吊って、ハンドルは軽く握る様にして反動を逃す様にすると楽でした。

石飛びに関しては、石が飛んで来ない様に出来るだけ「高刈り」が良いと思います。

他にもう1つ、冬前に絶対に必要な作業があります。

それは車のスタッドレス・タイヤ(以下スタッドレス)への履き替えです。

ここ白鳥町周辺では、雪がガッツリ降ります。
特に六ノ里でも栃洞ではマイナス10℃以下になりますから、当然、凍結しますので必需品です。

私は自分で履き替えますので、雪が降りそうになってからだと手が凍えてやりにくいですし、慌てて交換して作業ミスでタイヤの脱落(最近多いみたいですね)とか笑えませんから、毎年早めに交換してます。

この写真は我が家の軽トラの物で、今年で3シーズン目。
見た目はまだまだ溝が有る様に見えますが、今年が使えるギリギリだと思います。

と言うのは、赤丸内のトレッド面の溝に有る突起が分かるでしょうか?
これが「プラットホーム」と呼ばれる物で、これがトレッド面と繋がると寿命だそうです。

写真の状態で2mmほどの段差なので、シーズンが終わる頃には繋がると思いますし、繋がらないまでも溝が浅くなってかなり性能が低下すると思います。

また、スタッドレスはトレッド面の柔らかさも重要なので、来年4年目ともなれば新品時に比べて固くなっています。

以上から、来シーズンの新品更新は必須でしょうね。

さて、タイヤ交換の数日後の11月の終わり、交換を待ってくれていたかの様に初雪が降りました。

雪が止んでから外に出てみると、残っていたモミジの葉も落ちて、こんな景色に。

今年で栃洞在住6年目ですが、こんな景色は初めて見ました!

それから暫くは降雪の無い日が続きましたが、約1週間後の夕方から、写真の様に本格的に降りました。

みるみるうちに積もって、

翌朝には、六ノ里全体が雪景色になりました。
特に栃洞界隈では、下の集落より降り積もるので約30cmくらいの積雪でした。

写真を見て『激しく降ったって言う割に、山に雪が少なくない?』と思われると思いますが、実は写真は3日後の物で、翌日からの好天でだいぶ溶けました。

以前は、雪がいっぱい降ると景色が見たくて出掛けましたが、最近は用事が無いと寒いので出掛けないのです。笑)

これから3月の終わりくらいまで、雪の中の生活が続きます。
朝起きると約40cmの積雪で雪掻き必須、なんて日が続いたりします。

まぁ、大変と言えば大変ですが、これも慣れです。(笑)
花や山菜がいっぱいの六ノ里の春を楽しみに頑張ります!

来年の田んぼの準備

本題に入る前に、ここ最近の様子から。

11月になりまして、ここ六ノ里では最低気温が5度を下回ってきて、紅葉が山の上から、徐々に里に降りて来てます。

今年は暖かいので、紅葉の始まりが例年より1週間ほど遅いですが、もう数日もすれば家の周辺も良い彩になるのではと思います。

蕎麦の刈り取り→脱穀がやっと終わり、今は最後の仕上げの天日乾燥を行ってますが、それももうすぐ完了します。

さて、以前の記事の様に蕎麦に翻弄されて来ましたが、その合間を見て来年の田んぼに向けての準備は進めてきてますので、今回はその様子を記事にしてみたいと思います。

10月、米の脱穀が終わり、蕎麦の刈り取りにはまだ間が有りますので、茅刈りを行ってます。

この作業、例年なら11月の終わりか12月に入って茅が枯れてから行ってましたが、枯れてからですと茎に蓄えられている養分が根っこに戻ってしまうので、お盆過ぎくらいの、まだ穂が出ていないうちが最適だそうです。

ですが、蕎麦にかまけて時間が取れず、この時期になってしまいました。
密生して高く伸びてしまっているので刈るのが大変でしたが、根元を縛って草刈機で刈り倒していきます。

刈った茅の束は、まだ青々として水分量が多く重いので、集めて1箇所に積んで乾いて軽くなるのを待ちます。

ある程度乾いたら、軽トラに積んで田んぼまで運びます。

田んぼに運んだら、例年なら写真の様に立てて縛って、来年の春まで保存しておくのですが、今年は行いません。

と言うのは、

『食味値を上げるには、タンパク分を減らす為に、肥料を抑えた方が良い』と農業指導員のアドバイスで、毎年、肥料を抑えて来ましたが、結果は点数は変わらず収量が減って来てました。

点数が上がらないのに収量が減るのは気に入らないので、六ノ里の米農家さんのアドバイスもあって、今年は土作りの肥料を入れた上に『一発肥料』もメーカー規定量を入れてみましたら、収量も増えて点数は過去最高となりました。

では、『何がタンパク分を増やしているのか?』を考えたのですが、思い当たる事が一つあります。

我が家では、作土の量を増やす為と土質を良くする狙いで、毎年、代かきの際に写真の笹竹(山にしている分)と、

冬の間立てて保存した茅を田んぼに並べて耕運機で踏み込んでいるのですが、どうもこれが原因では無いか?と思ったのです。

色々と調べたところ、有機エムコートの様な『一発肥料』は田植え後と出穂・開花時期の2回に分けて効くそうです。

では、代かき時に踏み込んだ茅は土中で分解が進んでいき、特に夏場の高温時にさらに分解が進んでいきます。

なので『一発肥料』の2回目が効く頃に『茅の肥料分も効いてしまっているのでは?』(上の図の赤斜線部分)と推測したのです。

この推測からすると、『春に入れた茅が、秋にはどんな状態か?』が気になります。

そこで、田んぼの中を数箇所掘って確かめてみました。

写真の様に、大量に入れた茅はほぼ残ってません。
これは綺麗に分解され肥料分になったと思われるので、先の推測も間違って無いかと。

ただ、昨年は『一発肥料』では無い有機アグレットを使ってます。
これは穂が出る頃にもう一度肥料が必要(穂肥)ですが、それを行ってません。

となると推測からすれば、ちょうど穂肥の必要な頃に茅の分解が進んで、穂肥代わりになって余分な肥料にはならない筈ですが、収量は落ちてます。

まぁ、これは初期の肥料分が少な過ぎて、田植え後の稲の初期生育が悪かったのかもしれません。

と言うわけで、今年から茅の使い方を変えてみます!

刈って干しておいた茅は、写真の様に畔波板で囲った中で草刈機で細かくします。

チッパーと言う機械を借りて来て細かくすると良いのですが、実は借りて来ても、この場所まで運び込めないので草刈機なんです。(笑)

これを来年1年かけて分解させ堆肥にして、再来年の春耕起の際に田んぼに入れます。

では、来年春の分は?と思われるでしょうが、茅が悪さをしていると言う推測を確実にする為に来年は無しとしてみます。

でも、本当にこの推測が全てかと言えば、そうでは無いと思います。
ですが、ここまで茅を入れてるのは我が家だけなので、まずは茅からやってみます。

はてさてどうなるか?は、来年の秋のお楽しみです。

R6源蔵寺棚田再生 収穫祭(六ノ里楽市)

昨年の春より実施している「源蔵寺棚田の再生」、今年も新たな耕作放棄地を六ノ里地区内外からの協力を得て、開墾し蕎麦を栽培しました。

その1年の区切りとして、地元の農産物の展示販売も併せ「六ノ里楽市」と銘打ち収穫祭を開催いたしました。

今回はその様子を紹介したいと思いますが、まずは、その前に準備の様子から。

この写真は、今年の圃場で採れた蕎麦の実の一部です。

右の3つの袋が先日行った「源蔵寺棚田の再生」第8回目で脱穀した分です。

本来なら皆んなで収穫した物を収穫祭で提供したいのですが、脱穀の後にはいくつかの工程が有ります。

今年は収穫祭までの日にちが無く、それらを行えないので、先行して今年の圃場で収穫した分(一番左の袋)を使います。

残りの分は12月31日に開催する「六ノ里三寺参り」に善勝寺さんでの年越し蕎麦にて提供する予定です。

先ほど書きました『いくつかの工程』というのは、脱穀した蕎麦の実には葉っぱのカスが混ざっていて、そのままでは蕎麦には出来ません。

ですので、唐箕(とうみ)という写真の機械で、それを取り除きます。

次に、ゴミを取り除いた蕎麦の実を製粉に最適な乾燥具合になる様に天日乾燥し、その後、石抜きの工程を行います。

以上の工程を経て、いよいよ蕎麦粉に出来ます。

石を取り除いた蕎麦の実は、収穫祭の前日に「そば茶寮 文福笠井」(以後「文福笠井」)さんで蕎麦粉に挽いていただき、それを元に試食用の蕎麦は分福笠井さんで、蕎麦餅はスタッフで製作しました。

事前準備の紹介はここまでで、ここから当日の様子を紹介します。

テントやテーブル、コンロなどの一通りの準備が整った会場の様子。

今年も協賛いただいている「文福笠井」さんのご好意で、会場として店前の個人のガレージと駐車場の一部を貸していただきました。

本来ならテントを建てる事以外は前日に行いたかったのですが、昨日は全国的な大雨で当日の準備となってしまいました。
朝8時から皆さんの協力もあって、開始の10時前には無事完了できました。

こちらが蕎麦と蕎麦餅を調理するスペースとレジです。

蕎麦を食べに来ていただけた人が必ず来るレジの横には、「源蔵寺棚田の再生」についての説明パネルも掲示しました。(写真では、まだ置いてません。)

このパネル(A1サイズ)には、活動を始めた経緯と活動の様子について、写真とコメントで分かりやすく表してます。

普段は文福笠井さんの店内に掲示していただいており、来店したお客様に参加・協力をアピールしていただいてます。

今年は地元の「ちくわのいそべあげ」のキッチンカーにも来ていただきました!

米粉100%、米油100%で作られた竹輪の磯部揚げで、5種類の味があります。
郡上市の他のイベントにも出店されてますので、どこかで見掛けられたら是非寄ってみてください。

全ての準備が整ったところで、開始時刻まで暫し休憩。

開始時刻の10時を過ぎまして、お客様が続々とご来場くださいました。

今年提供する「R6源蔵寺棚田の再生」で採れた蕎麦の味は、正直に申しますと昨年ほどでは無いです。(今年は全国的にあまり良く無いそうです。分福笠井さん談)
ですが、それでも旨味の有る出来栄えですので、自信を持って提供いたしました。

昨年実施した蕎麦打ち体験は、今年は会場スペースの関係で実施してません。
その代わりと言ってはなんですが、新たに蕎麦餅の販売を行いました。

蕎麦餅とは、提供する蕎麦と同じ源蔵寺産の蕎麦粉100%を使って、練り上げてから串に刺して油で揚げた物。(写真は試作品です。)

作り置きでは油で揚げた『表面がカリッとして、中はしっとり』の食感を提供出来ないので、注文を受けてから揚げる様にしました。

味の種類は、塩、みたらし、餡子(あんこ)、黒蜜きな粉の4種類で、お好みのを選んでいただきました。

会場全体の様子はこんな感じでした。

有難い事に開始当初から多くの来場者で、写真を撮る余裕が有りませんでした。
ですので、一段落してからの写真となります。

どのくらいの盛況かと申しますと、ピーク時には写真のテーブル席が全て埋まって待ちが出るほどでした。

そんな状況でしたので、蕎麦の試食は13時過ぎに完売となり、キッチンカーの方も予定数量完売だったそうです。

ご来場いただいた皆様、お手伝いいただいた皆様、誠にありがとうございました。

全て完売となりましたので、14時より有志の方々に手伝っていただいて片付けを行いました。

以上、「R6源蔵寺棚田再生」収穫祭(六ノ里楽市)の実施報告でした。

今年、皆さんにご参加・ご協力いただいた結果、

今年の4月には、この様な状態だった耕作放棄地は、

この様に立派な耕地となりました。

これからも「源蔵寺棚田の再生」は続きます。
素晴らしい六ノ里の自然の中で、一緒に蕎麦の栽培をしませんか?

募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトで行われますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。

多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。

R6源蔵寺棚田再生 第8回目

「源蔵寺棚田の再生 第8回目」を実施しました。

ここのところの六ノ里は朝晩、気温が一桁で肌寒いくらいとなり、日中も作業をしていても大変過ごし易くなっています。

今回、町からの方が6名(内、見学の方1名)、「六ノ里」の方が2名、合計8名の方に参加協力いただけ、今年最後の蕎麦栽培の作業を無事に行なえました。

記事に入る前に、来週、11月3日の収穫祭(六ノ里楽市)についてご紹介します。

クリックすると、印刷用PDFが開きます。

今年も「そば茶寮分福笠井」様のご協力により、店前のスペースにて開催いたします。
なお、駐車場が限られていますので、乗り合わせてのご来場をお願いいたします。

それでは、第8回目の様子を紹介してまいります。

今回は衆議院選挙の期日前投票で、六ノ里集会所が使えません。
ですので、現地集合としました。

集合後、今日の作業内容を説明し、機材を圃場に運びます。

まず脱穀するブルーシートで作業スペースを作ります。
それから、今日の作業の流れや注意点を実際にやりながら説明し、早速、作業に入ります。

今日使う機材は、足踏み脱穀機(ブルーシートの掛かった青い機械)、その右手の木製の物が先日の記事で紹介した「蕎麦の実とゴミを選別する篩(ふるい)」、この二つです。

今年は作業スペースのブルーシート上を土足禁止としています。
と言うのは、昨年、収穫した実から小石を取り除くのに大変苦労したからです。

島立てしてある刈り取った束は移動時に実が落ちるので、作業スペースまでブルーシートで包んで2人で運んでもらいます。

受け取った押し切りの係の方は、根元に付いた土や小石が蕎麦の実に混じらない様、地面に触れていた根元を切り落としてもらい、終わった物は脱穀機の横に運んでもらいます。

脱穀作業は、束を脱穀作業を行う人に渡す係と、脱穀する方の2人で進めます。

今回、参加いただいた方に作業の様子をドローン撮影していただきました。
普段は見れない画角からの写真も良いですね。

皆さんの協力で、どんどん綺麗になっていく源蔵寺の風景を、今度、お願いして空撮してもらいたいなと思ってます!

一度休憩を挟んで作業を進め、お昼となりましたので午前中の作業を終了としました。
そして、午後からは有志の方での作業になりますので、全員揃っているところで集合写真を撮影しました。

冒頭の参加協力者のところにも書きましたが、今回はいつも参加くださる町の方のお友達が見学に立ち寄ってくださいましたので、一緒に写真に入っていただいてます。

お昼を食べてからは、残って下さった有志の方と続きを始めます。

写真提供:松川哲也氏

作業をしていると可愛らしい見学の方が来られました。

この日、「おでかけ留学」で「【猟師体験】ジビエ調理と地元食材で絶品BBQ!」というイベントが六ノ里で有りまして、その散策ルートが「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」でしたので見学に立ち寄ってくださいました。

蕎麦の脱穀作業を見ても、きっと何の作業をしているのか、子供達にはわからなかったかもしれません。
ですが、中には『やってみたい!』と言う子もいて興味を持って貰えたみたいです。(小さなお子さんでしたので、残念ですが安全上やらせてあげられませんでしたが。)

写真提供:松川哲也氏

蕎麦の実を見せてあげると、食べる蕎麦の元が『こんな小さな実』だというのは、子供達だけでなく同伴の親御さんもご存知無かったみたいで興味深く見て行かれました。

本日の予定分の作業が終わると、すっかり夕方になっていました。

写真には、まだ島立て中の物が写ってますが、これらはまだ乾燥が進んでませんので後日脱穀いたします。

さて、今現在の収穫量は、

前日までに脱穀した分と今日の作業分を合わせて、これだけ採れてます。
まだ脱穀の終わって無い分が有りますので、ご協力頂いた皆様のおかげで相当の量が採れそうです。

以上、第8回目の実施報告でした。

次回は、冒頭に載せました様に、いよいよ収穫祭(六ノ里楽市)です。

美味い源蔵寺棚田で採れた蕎麦、皆さんで食べに来てください。
お待ちしてます!

R6源蔵寺棚田再生 第7回目

「源蔵寺棚田の再生 第7回目」を実施しました。

ここ最近の六ノ里は、朝晩は肌寒いくらいですが、日中は少し汗ばむくらいですので、途中、休憩を取りつつ無事に作業を行なえました。

今回、町からの方が3名、「六ノ里」の方が3名、合計6名の方に参加協力いただけました。

それでは、当日の様子を紹介してまいります。

いつもの様に、六ノ里集会所に集合。
今日の作業内容を簡単に説明と11月3日の収穫祭(六ノ里楽市)のお知らせをさせていただいた後、現地に向かいました。

現地に到着して作業を実際にしてみて見てもらい、注意点を説明の後、早速作業に取り掛かっていただきました。

刈り取った蕎麦は、この様に束ねて圃場に置いていっていただきます。

作業開始から約1時間半、ここで休憩を取ります。

休憩後、作業を再開します。

今年は夏の暑さで成長し過ぎたのと、開花後の大雨のせいで倒伏が激しく、この辺りからの刈り取りが大変です。

絡まった蕎麦に苦労しながらも、刈り取りを進めていきます!

ここでお昼となりましたので、本日の作業を終了しました。

最後に、全員で集合写真を撮ります。

作業の終わった圃場の全景です。

倒伏で絡まった蕎麦に苦労しましたが、半分くらいは刈り取れました。
参加協力いただいた皆様、有難うございました。

午後から刈り取りの終わった分の島立てをスタッフで行いました。
まだまだ刈り取りの終わって無い分が有りますが、頑張って終わらせてまいります!!

以上、第7回目の実施報告でした。

次回、第回目は10月26日(予備日27日)を予定しております。
作業内容は、蕎麦の脱穀です。

募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトで行われますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。

是非、ご参加いただき一緒に蕎麦を育てましょう!
多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。

今年の米が出来ました!2024

先日の記事で「籾摺り」に出していた「米」が出来上がりましたので、記事にしてみたいと思います。

去年は新米が出来上がるのが待ち遠しくて籾摺り屋さんに電話しましたが、今年はおとなしく、来年の米作りの準備をして待ってました。

まずは先日脱穀した際に藁(わら)がいっぱい出ましたので、去年の使い切れなかった分を田んぼで燃やしました。(写真は秋耕起の日に撮りました。)

昨年もご近所の畑をしておられる方に大量に貰ってもらったのですが、それでも余ってしまうのです。

野焼きは何かと問題になる様ですが、ここは「ど田舎」ですし肥料としては有効なので、そこはお許しいただくと言う事で。

藁を燃やした翌日、秋耕起を行いました。
まず上の田んぼを行って、

その後、東の田んぼを行いました。

この時期の田んぼは半分乾いて土が固いので、なかなか耕運機のナタ爪が土に入りませんが、稲株が起こせる様に注意して耕してます。

さて、そんなこんなで籾摺りに出して3日目の29日、待望の連絡が有りましたので早速受け取りに!!!

受け取って来た今年の新米です。

今年採れたコシヒカリは7袋ジャスト。(1袋は30kg)
色々な方にアドバイスいただき肥料を増やしたので、昨年より+1.5袋(90kg)増です。

この写真は籾摺りが終わった玄米の状態。
昨年と比べて青い米の量もほぼ同等で、とても良いです!(去年の写真はこちら

今年も新米を早く食べたくて、受け取ったその足で精米に行きました!

今年の夏は昨年以上に暑く、すぐ近くの地域でも白濁が多かったと聞きましたが、さすが六ノ里、ほとんど有りません!

早速、炊いて食べました。

食べた感想は、何故か『こんなもんかなぁ・・・』。

もちろん美味しいですよ。
でも去年新米を最初に食べた時の『凄く美味しい』って程じゃ無い。
もっとも、私の舌の感覚なんて適当でしか有りませんが。(笑)

<訂正>
水の量を少し多めに炊くと、昨年以上に美味かったです。

と言うのは、以下の検査結果の様に、今年はアミロースが昨年よりも低かったのです。
このアミロースが低いと粘りが強くなって、まるで餅米を混ぜた様な食感になるので、普通の水量ではモチモチし過ぎて私の好みに合わなかっただけでした。

そこを考えて、水の量を少し多めに炊いたら美味かったという訳です。(笑)

で、本日「食味値」の検査に出して、結果が出ました。
今年の米作りの「通知表」とも言える検査結果はと言うと・・・

今年も肥料を工夫したのですが、結果は今年も大きく変わらない。

今年も「米作り」の結果をまとめてみました。

この表の数値の変遷を見る限り、相関性が見られないのです。

例えば、図中の青の2020年と2024年を比較して、同じ82点ですが

・水分量は良い方(最適値14〜15%)に変わった。
・タンパクも減少して良い方向(7〜8%が普通。それ以下はもっと良い)に。
・アミロースは数値が低い方に。(18.5〜20%普通で、低いほど美味しい。)

これで何故同じ点数なんでしょう?
正直、何が「点数の違い」なのか良く分かりません。

2020年以来、『タンパクが多いのは窒素分が多いせい。肥料を減らすと良い』と農業指導員からのアドバイスで肥料を減らして来ましたが、点数はほぼ同じで、ただ収量が減っただけ。

今年、地元の米農家さんのアドバイスにも基づき、窒素分が増えてタンパクの数値が悪くなるのは覚悟で、肥料をメーカー推奨量を入れたら収量は大幅増。
しかも点数は過去最高タイ。

でも指導員さんのアドバイスが良くないと言う訳ではありません。
作る田んぼの環境、その年の気候、色々な要素が絡み合っての結果だからです。

農業指導員さん曰く『タンパクが7%を切ると85点以上になる』との事。
なので、来年に向けてまた色々調べて、点数の上がる方法を考えましょう!

ま、食べて美味い米なので、良いのですけどね。(笑)

蕎麦選別作業の改善


先日、蕎麦の刈取りの機械化を目指して「SO-BINDER(そばいんだー)」を制作した記事を載せましたが、他にも作業を少しでも楽にしたい工程が有ります

今回は、その中の選別作業工程を改善すべく「蕎麦専用ふるい」を制作しましたので、紹介してみたいと思います。

まず最初に、蕎麦栽培の残った大変な「脱穀〜選別」の作業についての説明からしてみたいと思います。

一つは脱穀の工程。

現在は「足踏み脱穀機」でペダルを踏んで脱穀ドラムを回し、そこに蕎麦の束を押し付けて脱穀してますが、片足立ちでペダルを踏みつつ束を押し付けるのは、バランスが取りにくくて大変なのです。

なので、脱穀ドラムが自分で回ってくれれば、両足で立って束を押し付けるだけので楽になると思います。
つまりは「電動脱穀機」を購入すれば良いのですが、結構な値段がします!!

でも、慣れの話も有ると思いますので、これは『そのうちに』と思っています。(笑)

次に選別の工程。

今は手動の唐箕(とうみ)で風選するのですが、ハンドルを手で回して風を起こすので回転数がなかなか一定になりません。

風が強すぎると良い実まで排出されてしまいますし、弱過ぎると良い実にゴミが混ざって取りきれないのです。

一定の回転数で回せる「電動唐箕」を購入すれば良いのですが、これも結構な値段がします!!
なので、これも慣れの問題ですので、『そのうちに』です。

この2つの工程よりも、この秋の収穫までに必ず改善したい事が有りまして、それが今回の記事の「蕎麦専用ふるい」なんです。

その工程は脱穀した蕎麦の実を唐箕に掛ける前に行う作業で、脱穀した実の中に混ざっている大きな葉っぱや長い茎を取り除く作業です。

実際にどの様に行うかと言いますと、写真の様に脱穀した物を少しずつ篩(ふるい)に掛けて取り除くのですが、篩の大きさが小さいのもあって、とにかく時間が掛かるのです。

また、片手で篩を持って揺り続けるので、だんだん手が疲れて痛くなってきます。

そこで、この図の様な大きな篩を作ろうと計画し設計しました。

簡単に構造を説明すると、赤い部分がローラーになっていて、青い部分が篩です。
黄土色のハンドル部を持って左右に揺すれば、グレーの部分に実が溜まると言う具合です。

これなら今までの篩に比べて、一度に処理出来る量が増えて、手に掛かる負担も少ないはずです。

と言う訳で、制作しました!

当初、仕事で良く使っている「アルミフレーム材」で作ろうと考えてました。

この「アルミフレーム材」は各部品の長さに加工して納品して貰えるので切断加工の手間が無く、また、各部品の接続もブラケットをネジで締めて固定出来るので作業が早いのです。

ですが、必要分の材料代を見積もるとかなり高くなります。
先日「SO-BINDER(そばいんだー)」の部品製作でお金を使ったので少しでも安く、と2バイ4材で作りました。(笑)

部品構成は、写真左から、土台のフレーム部分、篩部分、実を受ける部分、の3部品です。

実を受ける部分はホームセンター等で売っている、セメントを混ぜる「トロ舟」です。

篩に使う網はネットで探しましたが、販売単位が多く(何十メートル単位)、その分高価になるのでどうしようかと思ってました。
が、地元の金物屋さんで切り売りしているとの情報をいただき、使用分だけを安く入手出来ました!

篩部分の枠の下には溝が掘ってあって、土台のキャスターが嵌る様になってます。

このキャスターのおかげで、大きな篩を動かすのにも力が入りません。
12Vバッテリーを電源にモーター駆動も考えてますが、そこはまず使ってみてからにします。

実施に使ってませんが、動かしてみた感じでは『良いのでは』と思ってます。

脱穀しました!2024

本日、脱穀しましたので、その様子を紹介したいと思います。

その前に、少しいつもの前置きから。

暑かった夏も一段落した様で、ここ六ノ里では朝晩涼しいを通り越して若干寒いかな?って日もあります。

秋への季節の移ろいと共に、色々な作物が収穫に向かってます。

今年も栽培している蕎麦、「源蔵寺棚田の再生」に加え、他に「そば茶寮文福笠井」さんの下でも栽培してますが、今年は何処も夏の暑さのせいか育ちが良すぎて大雨での倒伏がひどいですが、

生育は順調で多くの実を付けてくれて、今は30〜40%くらいの黒化率です。
(*黒化率とは、一番上の実の集まりの中で黒く熟した実の割合です。)

もう少し経って、黒化率60%くらいになったら刈り時になります。

稲作の方は、六ノ里では今が稲刈りの真っ盛り。

それぞれの田んぼの耕作者の思いからか、または委託先の都合か、時期に多少のズレはありますが、徐々に稲刈りが進んでます。

以上、ここ最近の六ノ里の様子でした。
それでは記事の本題、脱穀の紹介を始めます!

我が家は先日の記事で書きました様に、少し早めに刈ってハサ掛けして、そろそろ1週間になりますので、脱穀を行います。

脱穀にはハーベスタ(脱穀機)を使います。

脱穀時に不具合が出て作業出来ないのは、天気の都合もありますしマズイので、作業日前に各部点検と動作テストを行います。
今年は脱穀部への動力伝達のVベルトに傷みを見つけましたので交換も行いました。

また、昨年仕舞う際に取りきれなかった古い籾の清掃も行いました。
毎年不思議なのですが、綺麗にしたつもりでも倉庫までの移動(自走してます)の際に、何処からか籾がやゴミが出て来るんです・・・。

脱穀当日、予定通り良い天気です。

脱穀自体は、お昼から始めて遅くとも16時には終わりますので、午前中にハサ掛けの上に雨除けで掛けてあるシートを外したり、脱穀した籾を入れるコンバイン袋の用意を行います。

13時になったので、東の田んぼから始めます。

毎年書いてますが、うちはタカヤマモチ(餅米)とコシヒカリ(ウルチ米)を同じ田んぼで作ってますので、脱穀も分けてしないとならないので、まずはタカヤマモチから脱穀します。

その理由は脱穀終了時にハーベスタ(脱穀機)の中に多少の籾が残るのです。
正直なところは混ぜたく無いですが、かと言って、内部の清掃は凄く時間も掛かりますので、多少混ざるならウルチ米に餅米が混ざる方が美味しく食べられますので先にタカヤマモチ、と言う訳です。

毎年、脱穀作業は家内と2人で行いますが、稲刈りの記事にも書きました様に、今年から同じ移住者仲間も稲作を始めたので、今日は見学に来てもらってます。

彼らもこの後数日のうちに自分の所の脱穀を行いますので、まずは、機械のセットの仕方と注意点を伝え、実際に脱穀してみせます。

少し作業の流れを見てもらったら、実際にやってもらって要領を覚えてもらいます。

最も、始めてだと何かと戸惑う事もあるかと思いますので、彼らが脱穀する際は手伝い(邪魔?)しに行くつもりです。(笑)

東の田んぼのタカヤマモチの脱穀が終わったら、上の田んぼに移動してタカヤマモチの脱穀を終わらせ、続いてコシヒカリの脱穀を行います。

上の田んぼのコシヒカリの脱穀は14時に終わりました。

東の田んぼに移動して、こちらのコシヒカリの脱穀です。

13時から始めて全ての「脱穀」が終わったのが15時過ぎ。

去年より少し終了時間が遅い(と言っても10分くらい)ですが、今年は、まだまだ暑くて途中休憩をしたのと、脱穀の講師もしていたので掛かった時間としては早かったくらいです。

さて、今年の東の田んぼの収穫量。

コシヒカリが7袋で、タカヤマモチ(右に少し離して置いてある)が1袋。

続いて、上の田んぼの収穫量。
コシヒカリが6袋で、タカヤマモチ(左に少し離して置いてある)が1袋。

トータルすると、

コシヒカリが13袋。
2020年が14袋、2021年が12袋、2022年が11袋(植えた量が少ない)、2023年が9袋半なので収量が増えてます!

タカヤマモチは2袋。
2020年が2袋強、2021年が2袋弱、去年が2袋半(多く植えた)、2023年が1袋半なので、こちらも収量増えてます!!

脱穀が終わったので、早速、籾摺り屋さんに持って行きました。
きっと2、3日後には今年の新米が出来上がると思います。
(タカヤマモチは量が少なすぎて乾燥機に掛けられないので、例年通り天日で干した後、あらためて籾摺りに持って行きます。)

以上で、今年の脱穀も無事に終了しました。

肥料を増やした目論見通りに収量が増えて嬉しいですが、後は「食味値」がどうなるか?です。
「食味値」も目論見通りに上がってると良いなぁ。(笑)

稲刈りです!2024

今年も稲刈りの時期になりました。
昨年に増して暑い夏で稲の実り具合が早く、去年よりも1週間早い実施です。

それでは、稲刈りからハサ掛けの様子を紹介してみたいと思います。


稲刈りにあたって、画像の様に、天気予報では来週以降『曇り時々雨』の日が続くみたいで『いつ刈る???』と悩みました

と言うのは、ハサ掛けは乾燥させる意味も有るので、ハサに掛けても雨に降られて濡れるだけなら嬉しくありません。

それともう一つ、考えている事がありまして。

これは昨年まとめた物ですが、この表中の「脂肪酸度」が毎年、数値が大きくなってますが、標準値は10〜20で数値が大きい程、酸化が進んで古米化しているそうです。

この原因として考えられるのが『米を乾かす事に執着するあまり、ハサ掛け期間が長すぎるのではないか』です。

実際、米作り最初の年2020年は、台風が来るので慌てて稲刈りから1週間くらいで脱穀したので、ハサ掛け期間が短くて数値が19だったのかもと考えてます。

あと、稲刈りの時期も、コンバインで刈る他の方と同じか少し遅く刈ってましたので、それにハサ掛け期間がプラスされるので脂肪酸度が増えている原因かと。

ですので、今年は早めに刈って、ハサ掛けの期間はそこそこにと思ってましたので、雨が続いてハサ掛け期間が長くなるのは避けたかったのです。

そんな訳で、天気がこんな感じなら『ハサ掛けを諦めなければならないか』と悩んでましたが、日々の予報が当たらず、実際にはそう崩れる様子も無いので、例年通り、稲刈り→ハサ掛けで行う事にしました。

稲刈り当日の東の田んぼ。

前々日に降った雷雨による水溜まりもほぼ消えて、これなら稲刈り出来そうです。

続いて、上の田んぼの様子。

ここの西側が雨水の溜まりがなかなか消えなくて、やっと消えてもまだ少しぬかるみますが、何とか稲刈り出来そうです。

なお、実り具合はどちらも良さそう。

夜露の濡れも消えた午前10時、それでは稲刈り開始です!!

まず東の田んぼから。

と言っても順番に大きな意味は無く、強いて言えば『ここをやっている間に上の田んぼのぬかるんでいる所が、少しでも乾いてくれないかな』という目論みです。

最初に水口に近い側に植えてあるタカヤマモチを刈ります。

その後、コシヒカリを刈り取ります。

田んぼの乾き具合で『刈った稲束に土が付くと嫌だなぁ』と心配しましたが、何とか大丈夫そうで安心しました。

ここでお昼となりましたので、昼食とします。

昨年の昼食は畦で「おにぎり」でしたが、今年は凄く暑くてあまり食欲が無く、すぐ近くの「Cafe清桜里」に行って、写真のオヤツみたいな昼食にしました。(笑)

さて昼食も済ませたので、ハサ掛けに入ります。

昨年は東の田んぼ、上の田んぼの順で、両方先に稲刈りを済ませてからハサ掛けに入りましたが、少し空模様が怪しいので、先に刈った東の田んぼのハサ掛けを行います。

ハサ木を組んでいると、お隣のお父さんが手伝いに来て下さいました。
いつもいつも何かと気に掛けてくださっていて、本当にありがたいです。

お隣のお父さんの助けもあって、12時半から始めて14時前、約1時間半弱で終わりました。

遠くで雷がゴロゴロ言ってますが、雨雲レーダーを見ると、まだ何とか大丈夫そう。
ですので、続けて、上の田んぼの稲刈りもします。

こちらも、まず水口近くのタカヤマモチを刈って、

それからコシヒカリを刈ります。
14時から始めてタカヤマモチ、コシヒカリの両方刈り終わると約1時間の15時でした。

刈り終えたのでハサ木を出して組んで、稲束をどんどん掛けていきます。

相変わらず雷鳴がゴロゴロ言ってますが、何とか大丈夫そうです。
ちなみにこの日は、郡上八幡辺りは大雨で降水量が基準値を越えたので、長良川鉄道が運休したそうです。

最後にハサに掛けた稲束の上に雨除けのシートを掛けて終了です。

作業が完了したので、この後は、今年から稲作を始めた仲間の所へ。

この仲間も移住者で、『色々やり方を教えるから米作りなよ。そんな難しく無いって』と私がそそのかしたのです。

ですから、本来なら稲刈りもフォローしないとダメだと思うのですが、天気の都合で稲刈りが重なっていて見に行けて無かったのです。

やっと自分の方が終了したので、やっと見に行けました。
流石に初めてで、まだ終わって無かったから、少しだけ手伝いました。

ですが、日没で残りは明日に。

作業を終えて、空は綺麗な夕焼けに。

明日の天気予報は雨になってますが、これなら大丈夫そうで続きが出来そうです。
時間を見て、また覗きに行くつもりです!

さて、週初めの予報では、来週はずっと「曇り時々雨」でしたが、今日の夕方の予報はこんな感じ。

これなら、ハサ掛け約1週間の26日か27日に脱穀出来そうです!
それまでに「ハーベスタ(脱穀機)」を出して来てメンテしなきゃ、です。