「桑」の木の片付け

まだ「田んぼ」を始めるには少し猶予が有るので『今の内に!』と、先日切っていただいた「桑」の木の片付けを行いました。

本題の作業に入る前に、ちょっと下(しも)まで用事で降りました。
(*「下」と言うのは、ここらで「町」の事を言います。「六ノ里」は標高が高いからなのか?)

前の記事でも書きましたが、ここ「六ノ里」もすっかり春景色です。

「善勝寺」の桜も開花し始めました。

ここは「善勝寺」前の道で、もう少ししたら「桜」と「花桃」の共演が見れます!

ところで「善勝寺桜 桜まつり」ですが、今年も残念ながら「コロナ」の影響で、大々的な「桜まつり」は行いません。
ですが、今年は4月16日(土)から4月24日(日)の間『善勝寺桜ウィーク「樹齢500年の桜に会いに行こう」』と銘打って、「善勝寺桜」横の「山村広場」を花見会場として一般開放します。
また、この間、夜間はライトアップされます。

さて、下に行った用事と言うのは、朝、頼んでいた部品が入荷したと連絡が有ったので取りに行っていたのです。

いつも何かと気に掛けて頂いてるお隣のお母さんからの依頼なので、こっちが優先。
なお、届いた部品と言うのは耕運部分のオイルシールで、交換の様子等はネットでいっぱい紹介されてますので省略。(笑)

それでは本題の「桑」の木の片付けです。

先日の記事で紹介した、切って頂いた「桑」の木の状況。
今日はこれを片付けます。

使う道具は「エンジン・チェーンソー」と「バッテリー・チェーンソー」と「鉈」。

「エンジン・チェーンソー」は太い枝を、「バッテリー・チェーンソー」は細い枝を、「鉈」はもっと細い枝の処理に使います。

まずは、先の方の細い枝を「鉈」で切り落とします。
細い枝の処理には、この「鉈」が効率良いんです。

落とした枝を運んで、「バッテリー・チェーンソー」で細かく刻みながら、山にして行きます。

それが終わったら「エンジン・チェーンソー」で「幹」の部分を「玉切り」にしますが、太い部分は「木工旋盤」の材料にしたいので、ちょっと長めに切ってます。

1日目の作業が終わった状態です。
左側の積んだ小枝の山は、明日、燃やします。

25センチくらいまでの太さの物は、まとめて「井桁」に組んで積んで置きます。
これらは「木工旋盤」でも使いますし、「薪」として「薪ストーブ」の有る方に引き取ってももらいます。

帽子の大きさで太さが分かると思いますが、太い部分もひとまとめにして積んで置きます。
乾燥して来たら「木工旋盤」で使う都度切ろうと思いますので、切る際に「チェーンソー」の刃が地面に当たらない様に、下に多めに木を敷いてます。
(*「チェーンソー」の刃が土に当たると一気に切れなくなります。また、石にでも当たろうものなら刃を研ぐのが大変なのです!)

ここからは次の日の作業です。
燃やす作業は家内にお願いして、私はこの「簡易階段」を設置しました。

写真で見て分かる様に石が多い土の斜面なので、昇り降りの際に石に乗って良く滑って転びそうになるんです。
ちょうど手頃な枝がいっぱい出ましたので、良い機会だと思って作りました。

一通りの作業が終わって、後は、燃え尽きるのを待つばかり。
ちょうどお昼になりましたので、ここでお昼ご飯です。

昨日、チラチラ咲いていた、うちの通称「甚七桜」(屋号が「甚七」なので命名)ですが、一晩開けるとこんなに咲いてます!
手前は「梅」で、ここ「栃洞」では「梅」と「桜」の共演が見れます。

「桜」がこんな具合ですので「カタクリ」はどうかと見てみると、結構、群生して咲いてます。

アップにするとこんな感じで、可憐で綺麗な花をいっぱい付けてます。

「カタクリ」もですが、「ゼンマイ」もいっぱい出て来てました。

「田んぼ」の仕事はGW明けからなので、「桑」の木の片付けが終わったから、これからしばらくは、まだやれてない家の前の斜面の整備を行う予定です。

春になって農家始動

暖かくなって来て、もうほとんどストーブを点ける事も無くなって来ました。
そろそろ農家始動で、まずは「ジャガイモ」の「畝立て」用に畑を耕しました。

まずは今の「六ノ里 栃洞」の様子から紹介します。

あんなに有った雪もすっかり消え、春の日差しが暖かで散歩してても気持ち良いです。

この道から下の斜面には「カタクリ」が群生しているのですが、

『そろそろ葉っぱが出て来る頃だな』と思って探してみると、やはり葉が出て来てました。

中にはもう蕾を付けてる物も有って、もうすぐ咲きそう!
斜面の草刈りを一生懸命した成果か、「カタクリ」の群生する面積が増えて来ていて、かなり嬉しいです。

「椎茸」も徐々に大きくなって、食べ頃になって来てます。

さて、本題の「農家始動」ですが、冒頭に書いた様に今日は「畝立て」用に耕すので「耕運機」の出番です。

「耕運機」を表に出し、冷却水を入れタイヤの空気圧を適正値にし、その他簡単な整備を行います。
この冬は「木工旋盤」を「農舎」の中で行ってましたので木の埃が凄くて、それもエアブローで落として。

畑に移動して「ジャガイモ」を植える所だけ耕しました。

昨年のシーズンオフに耕運機の「ナタ爪」を交換しのですが、今回耕してみて新品の「ナタ爪」の効果に感動しました。

以前は「ロータリー」の真ん中部分が良く耕されて無くて、もう一度そこを耕す様にしないと硬い所が残っていたのですが、「ナタ爪」を交換したら1回で綺麗に耕されるのです!

今日は耕すまでの予定でしたが、効率良く耕せたので「畝立て」して「種芋」の植え付けまで行えました。

善勝寺桜の募金箱製作:その2 完成!

やっと昼間の気温が上がって来ましたので、止めていた「善勝寺桜」の募金箱製作を再開、完成しました。

文字を彫り終えて、最終的に全体を組み上げた状態です。
ここまでの製作記は、以前の記事を参照下さい。

ここから塗装の工程に入ります。

使うのは、左から「ハケ塗り用」「缶スプレー」の各塗料と目止めに使う「砥の粉」の三つ。

まずは「砥の粉」による「目止め」の工程を行います。
「砥の粉」を用いると、木の塗料の吸い込みを抑制したり、小さな傷を埋める事ができます。

「砥の粉」を水で1:1で溶いて、ハケで塗り込んで、半乾きの時に「ウエス」で擦り込みながら余分な「砥の粉」を落とします。
その後、よく乾燥させてから#320番くらいの「紙やすり」で軽く表面の毛羽立ちを取ります。

「砥の粉」で目止めが終わったら、「本塗装」を行います。
写真の左二つが塗料で「ワシン」社の「油性ニス」で「ハケ塗り用」と「缶スプレー」を使います。

何故、2種類用意してあるかと言うと、文字の部分を「ハケ塗り」するとせっかく彫った文字を埋めてしまうので、文字の面だけは「缶スプレー」を使うのです。

ここまでの工程の作業中の写真は有りません。
「本塗装」して3日程、しっかり乾燥させます。
今回使用した「ワシン」社の「油性ニス」は、触った感じで湿っぽいと乾燥が不十分な状態なので分かり易いです。

しっかり「本塗装」を乾燥させたら「文字の色入れ」です。

この工程、手元が狂うと塗料がはみ出るので「筆」を持った手の安定が重要です。
なので、塗る際に塗った所を触らない様に、真ん中の文字から塗っていきます。

使った塗料は「アサヒペン」社の「油性スーパーコート」です。

そのまま塗っても良いのですが、文字の外周部の彫り込みの深い部分にしっかり塗料が流れ込む様に「ペイント薄め液」で少し薄めて使います。

なお、薄め過ぎると文字のトップの色が薄くなって透けてしまいます。
「油性」に「油性」塗料を塗るので透けたからと何度も塗ると「本塗装」を痛めるので要注意です。

実は、この「文字の色入れ」用の塗料、結構選択に悩みました。

写真の一番左「カシュー」社の油性塗料が塗りやすくて好きなのですが紫外線に弱く、これで「文字の色入れ」した自宅の表札は、3年で色が褪色してしまってます。
「募金箱」は長く使用したいので「カシュー」以外の3つを新たにテストしました。

写真の右側2つは「水性塗料」です。
「水性」なので「油性」の「本塗装」を痛めにくいので、乾燥前ならはみ出ても水で濡らした「綿棒」で簡単に拭き取れて作業は楽ですが、「テストピース(木片に「本塗装」と同じ塗料を塗って作ってあります)」に塗って乾燥後に『意地悪テスト(硬い物、金属のスケールなどで擦って剥がしてみる)』を行うと簡単に剥げるので却下。

今回使用した「アサヒペン」社の「油性スーパーコート」(写真の左から2番目)は『高耐久性』が売りですし、「テストピース」に塗った結果、「カシュー」社の物よりは多少塗りにくいですが、まぁまぁ何とか行けそうでした。
何より「油性」なので「本塗装への食い付きが良く「水性」の様な剥がれの心配が有りません。

で、全部「文字の色入れ」が終わった状態。

多少、気になる部分も有りますが、近くでじっと見る芸術作品じゃ無いので、良しとしましょう!

で、前回の「募金箱」製作記事の最後に書いた「土台」が完成していたので、受け取って来て塗装しました。

使った塗料は「ホルツ」社、「ソフト99」社など、在庫で持っていた「艶消し黒」の「缶スプレー」です。

「土台」の塗装が終わったので一番下の「コンクリート」部分の「型枠」を作ります。

四隅の部分がはみ出ているのは、横着して切らなかったのでは有りません。
「コンクリート」が固まって「型枠」を外す際に、ここを叩いて外すからです。

四角いままでも、もちろん良かったのですが、移動させる際に「コンクリート」に角が有ると痛いかな?と四隅に「面取り」様に三角の角材を入れておきます。

「型枠」が出来たので「コンクリート」を流し込みました。

「コンクリート」と書いてますが「ホームセンター」で買える「インスタントセメント」で「セメント」と「砂」だけの「モルタル」と呼ばれる物です。
まぁ、上に重量物が乗る訳でも無いので大丈夫だと思います。

但し、「コンクリート」の硬化には温度が影響するのと、0℃以下に気温下がると凍って良くないので、そうならない日を選んで作業してます。

底に敷いた「ベニヤ板」は「コンクリート」で汚すと勿体無いし、「型枠」が外し易いので「種蒔き培土」の空袋を敷いてあります。

「コンクリート」を流し込んでから2日後、この時期、まだそんなに気温が高くならないので少し余裕を持って「型枠」を外しました。

角の部分、エッジが危ないので「紙やすり」の荒いので少し削って完成です。

「募金箱」と一体化してみました。

「募金箱」が大きいので『風に煽られて倒れるのは嫌だな』と「土台」を大きめにしたのですが、移動させるにはちょっと重いかもしれません。

『作ります!』と言ってから、約1年。
忙しいのも有って時間が掛かりましたが、やっと完成しました。(笑)

木工旋盤の材料準備

先日来の記事の様に「木工旋盤」にハマってます。(笑)
今回は使う材料の準備や新しく手に入れた部品など、載せてみたいと思います。

「ぐい呑み」は新たに写真の分を制作しました。

先に作った分は、先日の飲み会で使って好評を得ました。
先日の記事に<追記>として書いてますが、表面処理については「亜麻仁油」で大丈夫そうです。

有難いもので「木工旋盤」をしているとご近所の方が覗いてくださって『うちに「桜」の板が有るから、持って来てあげるね』と下さいましたので、

早速「桜」の小皿も挽いてみました。

「桜」は木肌がきめ細かく硬いので、「木工旋盤」で挽いた後「紙やすり」で軽く磨いて、「亜麻仁油」など何も付けてない「綿」の布で磨くだけで、この写真の様にピカピカになります。

木の種類によって、仕上がりが変わって来るのが面白くなると、他の木も試してみたくなります。

そこで、昨年の秋に我が家の通称「水場の畑」の日当たりに邪魔な「山栗」の木を切っていたのを持って下りて「チェーンソー」で大まかに切って、

この写真では真ん中の一つの「お椀」だけしか出来ていませんが、「木工旋盤」で作る物の大体の形にして乾燥させようとしています。

その方が「丸太」のままより乾きが早いですし、乾燥の際に変形するのですが素材の段階での変形なので、完成後は変形が少なくて済むそうです。

いろいろな材料と言えば、この話をお隣の私の『山の先生』のお父さんにしたところ、『「桑」の木は高血圧に効くから、それで「湯呑み」でも作ればええね。あそこの「桑」の木を切って使えばええよ』と。

そして、今日、『暇なので切ってやるわ。』と切っていただきまして。
これも要る部分、要らない部分に分別して、材料として保管しないと!

実はこの「桑」の木ですが、ウチの「梅畑」に大きな「桜」の木が有って、春に綺麗な花を咲かせるんですが、もう一方のお隣のお母さんが『「桑」の木が邪魔で、無ければ家から「桜」が見えるのに。』とも言われていて。
誰が使う訳でも無い木だったので切りたかったのですが、かなり大きくなっていたし、複雑に絡んでいて私の腕では上手く倒せる自信が無かったので、感謝、感謝です。

次に新しく手に入れた「木工旋盤」の部品について載せます。

新しく手に入れた部品は「チャック」と言って材料を咥え込んで固定出来る部品です。
写真に見える4つの爪が動いて、外から掴んだり、中から押し広げる様にして材料を掴んでくれます。

ただし、構造上、爪が材料に食い込むので、仕上がった部分を咥えさせるには一工夫要りそうですが、

今までは、この写真の様に「フェースプレート」と言う部品を材料に「ねじ止め」して材料を固定していましたので、並行して他の物を削る場合、いちいち「ネジ」を外して付け替えないとならなかったから非常に作業が捗ります。

作りたいアイディアがいっぱい有るので、他にも欲しい部品は有るのですが、まずは、今有る部品で工夫して形にして行きたいと思います。

でも「畑」や「田んぼ」、「耕作放棄地」の開墾などなど、これらもしっかりやらないとね。(笑)

春が来た!

町の方では「桜」の開花宣言が出ていますが、ここ「六ノ里」にも、ようやく春が来ました。
今日は、その様子を少し載せてみたいと思います。

「六ノ里」に来て3度目の冬でしたが、この冬は積雪量が一番多かったので、ほとんど毎日、朝起きたら庭の「雪掻き」でした。
でも今は、まだ少し雪が残ってますが、家の前の畑もほとんど消えてます。

「山肌」の雪もすっかり消えて来て、「田んぼ」の雪も後少しで全部消えそうです。
でも「畑」も「田んぼ」も湿っていて「農作業」はもう少し先になりますが。

上の写真を撮った前日はこんな感じに少し雪が降りましたが、気温が高いせいか庭にはいっさい積雪も無く「畑」の雪も直ぐに消えました。

なので、もうそんなに雪も降りそうに無いだろうと「夏タイヤ」に交換しました。
実は去年、交換した翌日にしっかり雪が降りましたが、今年は天気予報で確認したので、多分、大丈夫でしょう。(笑)

『春になった』と言う実感は、他にも有ります。

まずは「ふきのとう」。
春の実感は、夜から朝方の気温があまり下がらなくなったのと言う体感的なのもありますが、「ふきのとう」が出始めると更に湧きます。

あと「福寿草」も咲き始めて、雪が消えた茶色の世界に鮮やかな黄色い花を目にすると春を実感します。

うちには一昨年、昨年に仕込んだ「椎茸」の原木が有って、川沿いの北向き斜面に設置してますが、ここは冬場、大量の雪が溜まります。
なので、積雪から守る為に「寒冷紗」を掛けていました。

雪が消えて近づく事が出来る様になったので、下りて行って「寒冷紗」をはぐってみると、

小さな「椎茸」の子供がいっぱい出て来てます。

ちょっと前までは寒かったのですが、いくつかは食べごろサイズのも有りました。
今年はいっぱい採れそうなので「干し椎茸」も出来るかな?と期待してます。

でも春になったと喜んでばかりはいられません。
春になって雪が消えたら、やる事がいっぱいです。(笑)

写真は、我が家の通称「上の畑」の石垣ですが、この冬の雪の重みで一部石垣の石が迫り出して膨らんで来てますし、下には落ちた石も見えます。
これも「梅雨」で大雨で大きく崩れてしまわないうちに、一部を一度解体して積み直さないと・・・。

「田んぼ」や「畑」の準備も始まりますから、いろいろ忙しくなりますが頑張ります!

焼印の製作

先日来の記事でも書いてますが、「木工旋盤」で「ぐい呑み」や「小皿」等や、「仏器運び」や「善勝寺桜 募金箱」と木工品の製作が続いてます。

自分で言うのも何ですが、なかなかの自信作が出来てますので、銘を入れたくなりまして・・・。
前の記事の最後に書いた『新たな目論み』とは、この事です(笑)。

そこで「焼印」を作ってみましたので、その過程を載せてみます。

画像ソフトを使って実寸の版を作って印刷します。

私の仕事の屋号が「STUDIO 桜里舎」ですので、銘は「桜里」にしました。
(*絵や書などに入れる「落款」の銘(で良いのかな?)を「雅号」と言うそうです。)

印刷した版を「デザインボンド(スプレーのり)」で材料に貼って、「金切りノコ」で「焼印」のサイズに手で切り出します。

「焼印」の材料としては「真鍮」が良く使われる様ですが、今回はたまたま在庫に有った「アルミ材」(多分、A2014かA2017)を使ってます。

文字を彫り込む道具「リューター」は、これです。

本業では「ミニター株式会社」の「ミニター」を使ってました。
精度が良くて使い勝手も良くて非常に良いのですが、個人で買うにはお値段が高いんです。(確か、本体、コントローラーで9万はすると思います。)

そこでネットで色々調べた結果入手したのが、「アルゴファイル」社のこれ。
刃の交換が「ミニター」と同じ方式で作業性が良さそうなのと、回転速度のコントロールが出来る点が選んだ理由。
値段は2万円強(Amazon)で安くは無いですが「ミニター」の四分の一くらいで済みました。

使った感じ「ミニター」よりも持つ部分が細いので、そこは「シリコンチューブ」と「指カバー(?)」を付けて調整してます。
写真の右端の四角いのが「フットペダル」で、これが地味に便利です。

もっと安い「リューター」も有りますが(実は某社のを持ってたりする)、軸の精度が良く無かったり、トルクが無くて文字を彫るとか細かい作業では上手く削れないんです。

削る刃は、写真の上の「ダイヤモンド」は付属で付いてました。
下のは細かい細工用に追加購入。
しかし、外周の枠の外側にしか使いませんでした。

同時にこれらの刃も購入しました。

これらは今回の「焼印」には使いませんが、「竹灯籠」の細工に仕えるかと思ってです。

と言うのは、「三寺参り」の「竹灯籠」を『もっと凝ったデザインで作ってみたい』と個人的に思っていて、それには「リューター」が必要なのですが、今ひとつ購入に踏み切れなくて・・・。(本当に作るのか?って事です。笑)

今回『「焼印」を押したい』と言う気持ちが大きくなって、『「竹灯籠」でも仕えるし』となって、購入になった次第です。
(*「焼印」をネットで頼めば、今回のサイズなら同じ値段以下で出来ます。)

彫る作業には「リューター」を持つ右手(右利きなので)と材料の安定が重要です。

板切れにΦ8mmの穴を開けて素材を差し込んで固定します。
右側の塊は板切れを貼り合わせた物で、ここに「リューター」を持った手を乗せて安定させます。
これは動かして使うので、材料を差し込んだ板には固定しません。
(「焼印」が完成した後での写真なので、既に「桜里」と入ってます。笑)

彫り込む際に材料を削った粉が出ますので、写真の様な使い捨てのトレイを敷くと後始末が楽です。

写真のは「東洋アルミエコプロダクツ株式会社」の「焦げ付かない焼きそばプレート」ですが、2枚入りでお値段も安いのでお薦めです。

写真の上が本来の「ハンダゴテ」の軸で、下側が「焼印」を固定した物。

「焼印」の裏側中心に「ハンダゴテ」の軸の径と同じΦ8mmの穴を開けて、横から固定用の「イモネジ」を入れるM3のネジを作ります

この作業は「焼印」を彫る前に、やっておいた方が良いです。
上でも書いている様に、この軸で材料を固定すると作業性が格段に良くなります。
また、せっかく綺麗に彫れても、この作業で傷付けたり、最悪、固定穴が貫通してとか目も当てられないですし、ね。

ちなみに「ハンダゴテ」の軸は、だいたい「銅製」なので「金切りノコ」で簡単に切れます。

この写真が彫り上がった「焼印」。
「ぐい呑み」の裏に押したかったので小さいサイズにしましたが、文字が細くて面倒でした。

「焼印」を押す際には、この「ハンダゴテ」を使います。
写真では、まだ先端に「焼印」は付けていません。

下側の黄色いダイヤルが付いているのは「温度コントローラー」で、これを使えば良い塩梅の「焼印」が出来る温度に設定出来ます。

やり方は、徐々に高い温度にして何度か試し押しして、最適な温度を出します。
最初から高い温度にすると、ダイヤルを回して温度を下げても、すぐに冷めないので難しいです。(*経験者 談)

「ハンダゴテ」の先端に「焼印」を取り付けた状態。
「ハンダゴテ」側の出っぱってる方のネジが軸の固定なので、それを緩めると簡単に交換出来ます。

ちなみに軸は単体で販売されていて、「焼印」ごとに軸を付けてやれば、複数の「焼印」を取り替えて使用する事も出来ます。(1個¥320円−Amazon)
最も、押してすぐは「焼印」が凄く熱いので、交換はやらない方が身の為です。(笑)

で、「焼印」が出来ましたので、早速、うずうずして押してみました!
「桧」の「ぐい呑み」は良い感じに押せました。

「杉」の「小皿」は、ちょっと長く当て過ぎたのか、黒くなり過ぎ?

「栗」の「小皿」は底面の真ん中が少し凹んでいて、真ん中が薄い・・・。
なかなか綺麗に押すのは難しいです。

「桧」の「菓子皿」は「蜜蝋ワックス」仕上げのせいか、押した周りが何か溶け出した様になってしまいました。
「焼印」を押すのは、表面処理の前の方が良いかもしれませんね。

〈追記〉
「亜麻仁油」や「蜜蝋ワックス」を塗る前、「旋盤」で挽いたままで「焼印」を押しても「桧」の場合、「桧」の油分が熱で滲み出す様です。
滲み出して直ぐに「アルコールクリーナー」を「ウエス」に付けて拭いてあげると、だいたい取れました。

以上「焼印」製作の記事でした。

「焼印」が出来た事で『生きていた証』になるかな?(笑)

「木工旋盤」のその後と「ミニ仏器運び」の製作

2月も半ばになろうとしてますが、ここ「六ノ里」では雪が降り続いて外仕事は出来ず、農舎の中や家の中でやれる事をして過ごしています。

まずは「木工旋盤」のその後の話から載せてみます。

先日製作した「杉」の「ぐい呑み」。
これをお隣の「山の先生」のお父さんに見ていただいたところ『桧の良い板が有るから使ってみられい(みなさい)』と言われ「桧」の板を貰いまして。

後で聞いた話では貰った「桧」の板は『樹齢300年の自然生え』の物だそうです!
勿体無いので、無駄無く大事に使わなきゃです。

早速、材取りして挽いてみました。

「杉」材は削ると切り屑が粉っぽくなるのですが、「桧」は小さな「かんな」屑の様に削れます。
それと材取りで「ノコギリ」で切っていても、「旋盤」で挽いていても良い「桧」の香りがします!

削り上がって、表面を磨いて仕上げたところの写真です。

手触りが凄く良く「桧」の良い香りがします。
「ぐい呑み」ですから試しに「焼酎」(本当は「日本酒」が良かったんですが無くて)を入れて飲んでみました。

「桧」も「杉」も良い香りがして、安い酒が高級酒になったみたいです!!!
「樽酒」の「樽」の材料が「桧」や「杉」ですので、これで飲めば簡易で「樽酒」が飲める様な感じです。

しかし、飲み終わった後、水で軽く濯いで、すぐに「布巾」で拭いてから乾かしたのですが、せっかく磨いた表面が少し毛羽立ってしまう様です。
「升酒」に使う「升」が無処理なので行なって無かったのですが、表面処理を行う事にしました。

本業では木材の表面処理には「ウレタン系の塗料」を使っています。
正直、この方が慣れていて確実に仕上げられるのですが、木の本来の香りも封じ込められてしまうので使いたく無いんです。

そんな思いも有って、「小皿」には古来からの木の仕上げに用いられてきた「乾性油」の一つの「リンシードオイル(亜麻仁油)工業用」を使っていました。

「乾性油」とは空気に触れると酸化してゆっくり固まる油で、昔から塗料として使われて来ました。
「亜麻仁油」の他には「荏胡麻油」「桐油」「くるみ油」などが有ります。

乾いてしまえば触っても付着する事も無いので、これでも良いかと思ったのですが、液体を入れて飲むので出来れば、より安全性が保証されている物が良いと思いまして・・・。

そこで、これを使用する事にしました。

最近「健康食ブーム」で、だいたいどこのスーパーにも置いて有って入手しやすい「日清オイリオ」さんの「亜麻仁油」と「えごま油」です。
*よく似たパッケージで「ドレッシング」が有りますので、間違わない様にね。(笑)

値段的には工業用の物よりちょっと高いのですが、「乾性油」は酸化すると黄色っぽく変色しますので、50gと少量使い切りで良いかと思っています。

「亜麻仁油」を塗って、数日置いて乾燥させた「ぐい呑み」の写真です。

見た感じ、ちょっと木の色味が増して良い感じです。
「亜麻仁油」を塗っても、乾けば「桧」や「杉」の香りしかしません。
問題の「酒」を入れた後の様子は、まだ試してませんので後日ここに載せる予定です。

〈追記〉
「亜麻仁油」をたっぷりと塗って良く乾かして(1週間くらい)、「日本酒」を飲んでみました。
飲み終わった後に軽く水洗いし、乾いた「布巾」で水分を拭き取って、自然乾燥させました。

結果は、塗って直ぐの状態よりは艶感は落ちますが、塗って無い時よりずいぶんと良いです。
何度か使って見栄えが落ちて来たら、また「亜麻仁油」を軽く塗れば元通りになります。

「乾性油」だけを用いるので無く「蜜蝋」と混ぜ合わせて「蜜蝋ワックス」を作って使ってみてもいます。
この「桧」の「菓子皿」の仕上げがそうです。

目的は「乾性油」だけよりも、より扱いやすくする為です。
まだまだ、合成塗料を用いない表面処理は学ぶ事が多いので、これからもトライ&エラーで精進して行きます!

続いて「ミニ仏器運び」の製作を載せます。

ご近所のお母さんから『仏壇にお仏飯をお供えするのに、お盆に乗せて運ぶと倒れて運びにくくて。何か良い物が無いかねぇ』と言われてまして、ちょっと作ってみました。

CADでだいたいの形を作って、それを図面にして作業に掛かります。

図面の例をあげると、「仏飯器」を載せる部分の図面。

本体の前側の板の図面。
他にも数枚有りますが、図面はこの程度で。(笑)

材料は「杉」の板を用いてます。
写真は「ノコギリ」で切り出して、並べてみたところです。

「仏飯器」を載せる部分は「トリマー」を用いて、一段落としの形状を作っています。

「取手」を旋盤で削って、全部組み上げたところです。

表面処理は工業用の方の「亜麻仁油」で仕上げてます。

「仏飯器」を載せる部分は、掃除がしやすくする為に取り外せる様にしてます。

「乾性油」の良い所は使い込む程に趣が変わって来る事で、この「ミニ仏器運び」も味わいが出て来るのでしょうね。

長々と紹介して来ましたが、実は、既に『新たな目論み』を考えています。(笑)
その記事は、すぐまた紹介させていただきます!

「木工旋盤」をやってみた!

ある所から「木工旋盤」を手に入れたので、小皿を作ってみました。
「木工旋盤」は学生の頃に課題で使って以来でしたが、でもまぁ、案外覚えているもんで、そこそこの物が出来ました。(笑)
(「金属旋盤」も趣味で使ってましたが、それも20年以上前・・・。)

『何故、今、「木工旋盤」?』の理由は記事の最後に説明しますので、まずは手に入れた「木工旋盤」の説明と作業の様子を載せます。

これが手に入れた小型の「木工旋盤」です。
メーカーは「KERV」と言う「オフ・コーポレイション」さんのオリジナルブランド。

ちょっと古い機械で、もう売ってません。
多分、補修部品も入手が難しいと思いますので、大事に使わなきゃ!!!

最大加工径が150mmまでしか挽けません(旋盤で削って作る事)が、小皿やお椀は120mmくらいなので、取り敢えずは十分使えそうです。

「木工旋盤」の向かって左側のこの部分を「ヘッドストック」とか「主軸台」と言って、ここに削る材料を固定します。

主軸部分にはテーパーの穴が開いていて、そこに「ドライブセンター」と言う、材料に突き刺して固定する部品を入れて使います。

銀色のフランジ状の部品は「フェースプレート」と言って、これを材料にねじ止めして主軸のネジ部分に取り付けて削って行きます。

また、主軸のネジ部分に材料を爪で咥えて固定する「チャック」と言うアタッチメントも取り付けできますが、これはまだ手に入れてません。

「木工旋盤」の向かって右側のこの部分を「テールストック」とか「心押し台」(『芯』じゃないみたいですよ)と言います。

今付いている黒い部品は「回転センター」と言い、材料に押し当ててサポートの役目をします。
ここには「旋盤」専用の「ドリルチャック」を取り付けて、加工物の中心に穴を開ける事も出来ます。

「ヘッドストック」側に「ドライブセンター」を付けて、「心押し台」で「回転センター」を材料に押し付けて「砧(きぬた。槌みたいな物)」の作りかけをセットしてみました。
円柱状の物を削る場合は、こんな感じです。

材料の手前に有る物が「刃物台」とか「ツールレスト」と呼ばれる物で、ここに「バイト(刃物)」を乗せて削って行きます。

では、実際に「栗」の板材から小皿を作ってみた様子を載せます。

「フェイスプレート」に材料を固定(この作業の写真は無いです。)して削ってみました。

本当は、「かんな」で削った様な切り屑になるはずなのですが、刃物が切れないのか、使い方が悪いのか(多分、こっち)切り屑が細かい木の粉になってます。

「バイト」で削って形にした後を「紙やすり」を軽く押し当てて、表面をきれいにしたところ。
強く押し当てると、木目の柔らかい所が先に削れて、硬い所が残って均一な表面になりません!!!

この後「亜麻仁油」を塗りつけて、乾いたら布で磨き上げます。
ここまでを「旋盤」に付けたままで行うと、磨き上げが楽です。

これが完成した「栗」材の小皿の表側。

この写真では分かりませんが木肌がキラキラと輝きます!
久しぶり、かつ、初めて使う機械で作ったにしては、なかなかだと思います(自画自賛)。

なお、中央に見える小さな穴は「バイト」で削っている際に欠けてしまったところ。
横着せずに、少し残して「紙やすり」で削れば良かった・・・。

こちらが裏面の写真。

「栗」材は木目の硬さが割と均一で加工しやすかったのですが、木目の硬さに差のある「杉」材ではどうなのか試してみました。
(ただ「旋盤」を使いたかっただけです。 笑)

「フェイスプレート」に「杉板」を固定して削ってみました。

「バイト」で削る際、ちょっと多めに削ろうとすると木目が「バイト」に引っ掛かって、もぎ取れてしまいます。
なので、軽く少しずつ削る様にすると、上手く行きました。
(でも、相変わらず切り屑が粉になってますが・・・。)

小皿の顔になる表の側は、こんな感じに木目が面白いです!

最後に「紙やすり」で表面を整えるのですが、ここが大変で。
と言うのは、「栗」材よりも木目の硬い部分(茶色の所)は削れにくく、柔らかい部分(白い所)はよく削れるので、表面が滑らかになりにくいんです!!!

目の細かい「紙やすり」で軽く時間を掛けて均一にしたら何とか出来ました。
(それでも、多少、木目の凸凹は残ってます。)

最後に「亜麻仁油」を塗って仕上げます。

「亜麻仁油」を塗って磨き上げると、木目が一層引き立ちます。

これが完成した「杉」の小皿です。

木目が面白いですし「杉」の良い香りがします。
「亜麻仁油」は臭いがきついのですが、乾くと臭わないみたいです。

裏側も木目が面白いです!

以上「木工旋盤」の作業記事でしたが、最後に冒頭に書いた様に『何故、今、「木工旋盤」?』の理由を書いておきます。(ちょっと長いです。)

先日の「六ノ里地域づくり協議会」にて、若い役員の方から『木の循環が自然と起きる仕組みを六ノ里で作れたら素晴らしい。』と言う建設的な意見が有りました。

ここ「六ノ里」には他の各地の中山間の地域と同じく、多くの植林地が有って間伐や出荷で伐採された際に多くの要らない木が出ます。
また、私達がやっている環境整備活動でも、自然生えの木々を伐採するので、そこでも出ます。

多くのお金にならない木は薪ストーブの燃料として活用されてはいますが、ただ、それだけでは消費しきれずに、山に打ち捨てられます。

現状のままでは『売っても大したお金にならない』とか『山を整備する担い手が居ない』とかの理由で、何も手付かずのままの植林地を活用する事にはなりません。

いかに、『山々の木々を活用するか?』は、『木材をどう利用するか?』と言う事に尽きると思ったのです。

その一つとして「木工旋盤」を使って『魅力ある木製品』を製作する環境が出来れば、少しは改善して行くのでは?と思ったからなんです。

もちろん『間伐材を使った木製品』なんて、どこの地域でもやってます。
でも、まずは「六ノ里」でも『やってみる!』が重要だと思うんです。

本業や農作業、里山再生の合間を見て少しづつ作って、フェスタやマルシェ、道の駅などに出せる様になったら良いかな?と思っています。

善勝寺桜の募金箱製作:その1

「善勝寺桜」の募金箱を製作していますので、記事にしてみます。

ここ「六ノ里」には「善勝寺」と言うお寺が有ります。
そして、その境内に樹齢500年と言われる桜の巨木が有ります。

これが「善勝寺桜」です。

樹齢500年の老木ですが、春には写真の様に綺麗にいっぱい花を咲かせてくれます!

開花の時期には「六ノ里」の住人が協力し合って「善勝寺桜 桜まつり」を開催します。

残念な事に2020年、2021年は「新型コロナウイルス」の為に開催出ませんでしたが、地元の方々が出店を出して、結構な賑わいです。

そんな地域のシンボル的な「善勝寺桜」ですが、樹齢500年の老木ですので、専門家の指導に基づいてケアを行ってます。

この写真が作業の様子です。(詳しくはこちらの記事を参照ください。)

この他に秋にはお寺周辺の「茅」を刈っておいた物を「チッパー」で細かくして根元に撒いてあげます。

以上の様な活動を行うのに、肥料代、燃料代、機械の賃料などの費用が発生します。
そこで、イベントの際などに、保全活動への募金をお願いしてます。

今使っている募金箱がこの写真ですが、構造的に全天候型では無いし、ただ置いて使うので、イベントの際など関係者の居る時にしか設置出来ません。(何かを流用しているのでしょうか?)

そこで、年中、通念で設置出来る様な募金箱を制作する事になり、私は物造りが大好きなので引き受けました。

本業の設計ソフトで、設計します。

3次元CADなので、部品同志の組み合いとか設計しやすいんです。
3次元データが出来たら、部品ごとに図面にして紙に出します。

各部品の図面を元に「杉」の板材から切り出して、部品の組み合う溝を彫ります。
(実際の作業中の写真が無いので、この絵はCADの物です。)

ちなみに、使った材料の「杉」の板材は、「六ノ里」と「白鳥」の有志の方々から無償で分けて頂けました!感謝です!!

部品が組み合う溝は、この写真の「トリマー」で彫っています。

部品が出来たら、一度ネジで組み上げて部品の組み合った端末を「紙やすり」で削って綺麗に仕上げます。
なぜ、仮組みで仕上げるかと言うと「善勝寺桜 募金箱 桜のマーク」の文字と図柄を彫るからなんです。

ここからは文字と図柄を彫る様子を載せます。

仮組みして仕上げたのを分解して、前面の板のみにします。
(他の部品は、乾燥による変形が怖いので組み上げたままにして置きます。)

前面の板に彫る文字の下絵を乗せて「カーボン紙」で形を写します。

写し終わったら、早速彫っていきます。

これがなかなか大変で、と言うのは材料に「杉」を用いたのですが、「杉」は木目の硬さの差が大きくて、一気に彫ろうとすると柔らかい部分が捥ぎ取れてしまいますし、下手に力を掛けると簡単に凹んでしまうんです。

拡大してみますと、こんな感じで。
細かい溝の様な傷が有るでしょ?これ、自分の爪で着いた跡なんです。

最も、この凹みは少し濡らしてあげると復元するみたいなので、後で目止め材として水で溶いた「砥の粉」を塗れば直りそうですが、でも、捥ぎ取れた部分は直らないので、気を付けて彫って行きます。

彫る刃物は、この写真一番左の「デザインナイフ」だけです。

その他のは「竹」から作った道具で、これに、

このノリ付きの「紙やすり」を巻いて、刃物で彫った角を削って丸めて、文字の断面に丸みを付けてあげます。

彫り上がったのが、この写真です。
ちゃんと文字に丸みが付いているのが分かりますでしょうか?

ここまで出来たら、他の部品と今度は接着剤を付けて、ネジで組み上げます。

作って無かった屋根部分も、作り上げます。

屋根は取り外せる様にしたいので、梁(で良いのかな?)に箱部分と組み合う溝が切って有ります。

屋根も付いた全体の姿が、この写真です。

ですが、写真の赤丸の部分、組み上げたネジが見えてますよね。

拡大すると、このネジなんですが。
このままでも構造的には良いのですが、見た目が気になるので一工夫します。

これが一工夫の後の写真。
部品を切り出して余った「杉」板で木の円柱を作って、ネジの部分を少し深くして接着剤を付けて、入れ込んで(打ち込んで)有ります。

本当は木目柄を合わせて跡が無くしたかったのですが、「板目」なので円柱を打ち込んで削ると木目が合わなくて、ちょっと残念です。

まぁ、ちょっと離れて見ると、この写真の様に目立たないので『良し』にします。
(と、書いてますが、結構気にしてます。笑)

後は「砥の粉」で目止めして、下塗り→磨き→本塗装→文字の色入れ、以上の工程が有りますが、さすがに今の時期は寒すぎて良い結果になりません。

ですので、雪が無くなった3月くらい、暖かくなったら行う予定でいます。

募金箱を設置するには、土台が必要です。
この絵は土台の図面で、これは既に「六ノ里」の方(鉄工所経営)に発注しました。
柱が出来たら一番下のコンクリート部分を作る予定です。

地面に埋め付ける様にしなかったのは、通常はお寺の庫裡に近い所か本堂脇に設置し、イベント時には会場に設置としたいからです。
ここ「六ノ里」はけっこう雪も降りますので、冬場は仕舞っておく事も出来ますし。

暖かくなったら塗装仕上げ工程を行って、コンクリート土台作成も合わせた記事にしたいと思っています。

雪の遊歩道 赤い橋は?

正月からもう10日以上、早いですね。
年明けから愛知に仕事に行って、戻ってからは雪の中の生活です。

でも、テレビで『大雪注意報!』とか言って身構えましたが、有難い事に、ここ「六ノ里」は岐阜県西部の「関ヶ原」ほどは降りませんでした。

とは言っても、朝起きて、夜に積もった雪をスノーダンプで雪かきの毎日ですけどね。

雪が降り積もると、

こんな足跡が有ったりします。
拡大すると・・・。

これは「野うさぎ」の足跡です。
他にも「テン」や「イタチ」「シクマ(アナグマ)」「鹿」などの足跡も有ります。
(私には「鹿」と「野うさぎ」ぐらいしか分かりませんので、私の山の先生の隣のお父さんに教えてもらいました。)

こんな状況ですから外仕事は出来ません。
では、何をしているかと言うと、

「善勝寺桜」の募金箱の文字、彫ってます。

材料に「杉」を選んだのですが、木目の部分が硬くてなかなか進みません。
『ガガガッ』と強く刃物でやると、柔らかい部分がもぎとれてしまうんです。
なので、外周に刃物を入れて少しづつ切り目を作ってから、少しづつ彫っていくんです。

今日も朝の雪かきの後彫ってましたが、ちょっと飽きて来ましたし、後は桜の絵だけになりましたので、息抜きに昨年「六ノ里」のみんなで整備した「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」の赤い橋を見に行って来ました。

ここが「源蔵寺」側の入り口ですが、当然、雪に埋もれてます。
なので、長靴にカッパのズボンを履いて、足元から雪が入らない様にして踏み込んで行きます。

この写真は棚田の下の部分で、来た方向を振り返ったもの。
ここで大体50から60㎝くらいの積雪量です。

棚田のところを抜けて竹藪に入ると雪の量は減ります。
突き当たりまで進んで、右に降りて行きますが、ここらで右下を見下ろすと、

みんなで架けた丸太の橋が見えます。
が、分かりますか?真ん中辺りなんですけど。

積もった雪の重みで竹が大きくしなって、中には折れているのも有ります。
春になって雪が無くなったら、邪魔なのは撤去しに行かないとね!

みんなで架けた丸太橋です。
橋の上も50㎝くらい積もってますので、真ん中を踏み固めながら渡りました。

なお、家に帰って記事を書いてて、橋の上で撮った写真が無い事に気が付いたので、横からの写真です。(笑)

雪の中を進んでいくと、赤い欄干が見えて来ました!

実はもっと手前から、肉眼では杉林の向こうにはっきり目立って見えているのですが、写真に撮ると余りはっきりしないので、この写真。(笑)

誰も来ないので(来れないが正しい?)、橋の上も雪が降り積もってますが、赤い欄干が白い雪に映えてます!

雪の中を横に踏み入って、ちょっと横からはこんな感じに見えます!

『まるで観光地の橋みたい!』って、自画自賛で喜んでます。
でも、本当に目論見通り「白い雪と赤い橋」が良い感じです!!

ちなみに「畑ヶ谷」側からは、道が雪に埋まってますので、ちょっと長い距離歩かないとならないです。
時間が有れば「カンジキ」を履いてトライしてみようかとも思ってますが、誰か一緒に行きませんか。(笑)