今年の米が出来ました!2021

まだ本業の出稼ぎ中で週末にしか戻れませんが、居ない間に季節は進み、ここ「栃洞」でも紅葉が進んでまいりました。

うちの通称「上の田んぼ」からの紅葉の景色です。
朝晩寒くストーブやコタツが活躍し始めたと思ったら、良い感じの紅葉が始まってます。

で、そろそろ「椎茸」が出てないかと見てみました。

これらは昨年の春に仕込んだ物ですが、菌を打つ時期がちょっと遅くてどうかと心配していました。

ですが、この通り、まだ小さいですが「椎茸」が出始めてました。
そのうち畑で「白菜」も取れ始めますので、美味い鍋で食べるのが楽しみです!

さてさて、本題に入ります。
先日、「脱穀」して「籾摺り屋」さんに出していた米が出来てきました。

今年の収穫量は「コシヒカリ」が3俵と4㎏。餅米の「タカヤマモチ」が22.1kg。
去年より「コシヒカリ」が20kgほど、「タカヤマモチ」が8kgほど少ないですが、食味値向上の為に肥料を変えたので想定内。

精米前の玄米です。
昨年に比べて青い米が多いのは早く刈ったせいだと思いますが、精米してしまえばちゃんと白米になりますし、一説には青い米は美味いそうです。

で、早速精米して炊いてみました!

新米なので少し水の量を減らして炊いたら、ちょっと固かったです。
ですが、味はほんと美味いです!!!(思いっきり自画自賛。笑)
翌日、普通の水の量で炊いたら、ふっくらして、もっと美味かった!!!!

で、今年も「米作りの通知表」。
農業指導員さんに測定をお願いして、結果が出て来ました。

結果は、昨年の公約通り80点を超えて、82点!
測定結果と共に、評価コメントと来年へのアドバイスを戴きました。

ちょっと、それぞれの数値の意味合いを載せてみます。


うちは「食味値」が82点なので、「良」。
もう少し頑張って「極上」を目指したいです

「アミロース」は18.1%なので、まぁ、良いのかな。

「タンパク質」は7.3%なので、普通よりちょっと良い感じ。

「水分量」は13.5%。
「籾摺り」時に乾燥を掛けるのですが、ちょっと乾かし過ぎみたいですが、
「籾摺り屋」さんが悪い訳で無く、うちは少量なので難しいらしい。

なので、来年こそは「ハサ掛け」をしっかりして、最適水分量を目指そうと思います。

「脂肪酸度」は20なので、酸化のギリギリ。
ここは農業指導員さんに対処を聞いてみなくては・・・。

以上、今年の米作りの総決算でした。

で、早速、来年に向けての米作りはスタートしていて、斜面で刈った草と今年の「藁」で畑に使う余剰分を田んぼで燃やします。
灰は肥料の3要素「窒素・リン酸・カリ」の「カリ」にあたります。

さぁ、いろいろ工夫して、来年は85点以上の「極上」米を目指そうと思います!

脱穀しました!

先日の記事で「稲刈り」し「ハサ掛け」していた稲を「脱穀」しました。

昨年は初めての「ハサ掛け」で、どれくらい干せば良いか分からず、また翌日以降の天候不順から慌てて「脱穀」しましたが、今年は去年導入した「新兵器」も有るので、乾燥具合を見ながら「脱穀」すれば良いかと思ってました。

しかし、先日の記事に書いた通り本業で出稼ぎに行ってまして、平日は「六ノ里」に居らず、日々、乾燥具合がチェック出来てませんし、また「脱穀」出来る日も土日に限られてしまいました。

「ハサ掛け」から約1週間の時点で、乾燥具合が17%くらいだったので、約2週間目の今日だと『乾燥し過ぎか?』とは思いましたが、乾燥し過ぎても出荷する訳でも無いので「脱穀」予定としていました。

で、朝、作業前に水分量を測ると16%前後で、予想に反して、理想の14.5%には届いてませんでしたが、「籾摺り」の際に乾燥もしてもらえる(お金は掛かるが)ので「脱穀」しました。(今日を逃すと、また1週間後になるので)

「脱穀」に用いるのは、昨年同様、ご近所さんの「ハーベスタ」を借りてです。

ところが、作業を行う為に収納場所に行って問題発生です!
昨年、作業終了後にも整備して仕舞っておいたのですが・・・。

燃料タンクにガソリンを入れて、エンジンを始動。
もちろん、何も問題無く一発始動したのですが、燃料ホースの途中からガソリンがダダ漏れ。

収納場所には工具も何も無いので、とりあえずビニールを巻きつけ漏れる量を減らし、自宅の農舎まで動かしてバラしてみると、どうも経年劣化で中のゴムが硬化してひび割れたみたいです。

いつもお世話になっている農機具屋さんに買いに行けば、同じ燃料ホースは切り売りで有るとは思いますが、時間が勿体無いので手持ちの耐油ホースに交換。

エンジンと冷却ファンの間を通すので、このホースで長時間使用は不安が有りましたが、まぁ、今回は様子を見ながらこれで行きます!

出鼻を挫かれる様なトラブルでしたが、予定通り「脱穀」を始めます。
まずは通称「東の田んぼ」から。

燃料ホースの問題以外は、機械には何も不具合無く、順調に「脱穀」していきます。

約1時間ほどで、ここの「脱穀」は終了。

ただ、「ハサ掛け」した間隔が狭くて、一部「ハーベスタ」を通すのに邪魔になって、一部脱穀後の「ハサ」を蹴倒しました。(一番左の奥。笑)

続いて、通称「上の田んぼ」です。

こちらは「ハサ」の間隔も問題無く、順調に1時間ほどで終了。

全て終了後、「脱穀」した籾の袋を軽トラに積み込んで、「籾摺り屋」さんに持って行きました。

「籾摺り屋」さんで「籾摺り」前に測ってもらった水分量が、自宅での測定値と比べて0.5程高めに出てましたので「新兵器」の測定補正の確認が出来ました。(笑)

で、今年の収穫量は、
「コシヒカリ」が、去年は14袋に対し、12袋。
「タカヤマモチ」が、去年2袋とちょっとに対して、2袋弱。

去年より収量が落ちたのは、昨年ここの「棚田米」の食味値の下限値80点を1点下回って悔しく思って、食味値改善の為、ここ「六ノ里」の棚田米組合が使用している肥料に変えた為だと思いますが、8月の花が出る時期に長雨が有ったせいかもしれません。

でも、まぁ、うちは出荷する訳で無く、自家消費なので、この量でも多過ぎるくらいだし、そもそもの肥料変更の目的の、食味値が「棚田米」の下限値より上なら良いかと。

さて、今年の「新米」を味わえるのを楽しみにしていましょう!

「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」の整備

以前の記事『「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」計画』、ついに具体的作業の開始です。

今回は、
①沢の落ちた橋の架け替え
②「牛道川」に架かる橋の塗替え
を有志で行いましたので記事にしてみます。

まずは①沢の落ちた橋の架け替え。

これは以前の記事にも載せた写真ですが、赤い点線の部分に丸太の橋が架かってましたが、点線の左側、朽ちた丸太がその残骸。

ここに新たに「丸太橋」を架けます!

「丸太橋」の材料は、私の山仕事の先生でもあるお隣のお父さんが、仕事先の山で確保してくださった「栗」の木です。

先日、有志数名でお父さんの作業場所から現地に搬送してありました。
(平日だった為、私は仕事で参加出来ず申し訳無かったです。)

これを沢まで運ぶのですが、当然、機械は入りません。
じゃ、どうするかと言うと・・・。

こうやって金具を木に打ち込んでロープを掛けて、人力で引っ張って運びます。

結構な重さが有るのですが、「山師」さんの長年の経験による指導のもと、数名で引っ張ると割と簡単に運べました。

つづれ折れの所は引いて行かず、「諏訪」の御柱祭りの木落としの様に、ここから落としました。
(もっとも木の上に跨ったままでも無く、そんな大層なものでも無いですが、イメージね。笑)

運んだ木を沢に架けていきます。

最初の2本は人海戦術で数名で持ち上げて架けて、残りは架けた丸太の上を滑らせて架けました。

で、ここから「山師」のお父さん達の腕と経験のなせる技で、

製材していない丸太なので、曲がりも有りますし枝跡の凸凹も有りますから、普通に並べただけでは平にはなりません。

木の曲がり具合を見極めながら、並べる順番を変えたり、「鳶口」を使って木を回転させて、綺麗に収まるようにします。

これが凄くて、ベテラン山師二人で、まるで魔法の様に綺麗に収めていかれます!

どうしても邪魔な枝の跡や曲がりの出っ張りは「チェーンソー」で修正です。

最後に大きな「かすがい」で丸太同士を繋いで、丸太の端の道との段差に石を置いて完成。

完成した「丸太橋」を上から見ると、こんな感じで、

沢の川下側から見るとこんな感じ。

朝8時前から初めて、この時点で9時過ぎ。
約1時間半で、こんな立派な橋が出来てしまうなんて、凄く無いですか!!!

出来上がりも、私がイメージしていた「丸太橋」より全然立派で、これなら危惧していた落下の不安も全く無いと思います。
(もっとも何事にも危険は付き物で、お約束ですが『渡る人の自己責任で』という事でお願いします。)

続いては②「牛道川」に架かる橋の塗替え。

橋の古い塗料や長年の錆を落としてからじゃ無いと塗り替え出来ませんので、まずは「グラインダー」を使って作業していきます。

先日の記事「橋の塗替えに向けての準備」で試した材料は、仲間が用意してくれてますので、それを使って数人掛かりで「グラインダー」で粉塵に負けずに磨いていきます!

ここには電気は来てませんので、有志の方が発電機を持って来てくれたのを使わせていただきました。

磨き終えると、こんな感じ。

本職の仕事なら、この後、錆止め下地塗装してから本塗装なのでしょうが、まぁ、悪くなったらまたやれば良いし、今の塗料は下地効果も有りますので、このまま塗ります!

塗装も数人掛かりで、ハケで塗っていきます。

みんなで黙々とハケで塗って・・・。

この写真は遊歩道計画立案時に画像ソフトで現状の橋に色を付けたイメージ写真ですが、

完成した塗替え後の写真。

どうです?イメージ通りになってませんか?
色味が違うのは、私のスマホのカメラのせいで、

ちゃんとしたカメラで撮影すると、ほら、この通り!

まだ、ムラになっている所が有りますし、床面や橋の下の青い所が気になりますが、そこは第二期工事とします。

豊かな自然の中に赤い橋の存在感、思惑通りの出来栄えです。

元々の遊歩道にしようとした、かつての道のロケーションも素晴らしいのですが、それをより引き立たせる事になったと自負してます!

そして何より素晴らしいのは、これだけの事を地元の有志だけで成し遂げた事です。
これは、ここの皆さんの「六ノ里」を愛する気持ちと、ここに住む人の強固な繋がりの賜物かと思います。

しかし、住む人の強固な繋がりと言っても、余所者を排除する様な事では決して有りません!

コロナも落ち着いて来ましたので、多くの方に参加・ご協力していただき、この感動や達成感を共有してもらえたらと思っています。

皆さん、宜しくお願いいたします!

稲刈りです!

そろそろ稲刈りなんですが、実は8月お盆明けからの本業で平日は出稼ぎ中で「六ノ里」に居ない事が多く、稲の生育具合も毎日見れてません。

週末に戻った時の稲穂の具合を見て『ちょっと早いかな』と思いつつも、仕事の都合と重ね合わせて『今週しか無い!』と、平日に2日の休みを取って稲刈り実施しました。

まずは、我が家の通称「東の田んぼ」から。

朝早くから刈れば良いのですが、夜露が降りてるので午前10時前スタート。
で、こんな感じで、淡々と刈って行きます。

刈り取りに使う「バインダー」は今年もお隣のです。
『うちは使わないので、いつでも使えば良いから』のお言葉に今年も甘えてます。

ざっと1時間程度で刈り終わりましたので、続いて「ハサ掛け」していきます。

ハサ掛け」用の「ハサ木」を運んで来て、こんな感じで組んで刈り取った稲束を掛けていきます。

本当なら「コンバイン」で刈り取って、その場で籾にして乾燥に出せば楽なのですが、うちが「ハサ掛け」をするのは『通路が狭くて「コンバイン」を入れられない』からです。

ま、「ハサ掛け」した方が美味しいと聞きますし、田んぼも広く無いですし、何より「先達さん(前のうちの持ち主)」もされてましたから、そこは踏襲したいかな、と。

途中「お昼」を挟んで15時くらいに完了。

台風の影響で2日目は雨の予報でしたが明日も天気が保ちそうなので、割とノンビリと作業して、今日はここで終了です。
(もし、明日が雨なら・・・かなりハードだったと思います。)

明けて翌日、我が家の通称「上の田んぼ」です。

ここも、ざっと1時間ほどで刈り取り終了。
それから「ハサ掛け」していきましたが、昨日と同じなので作業の写真は省きます。

ハサ掛け」の終わった田んぼの様子。

この状態で「籾」の乾燥具合をチェックしながら「天日干し」して、乾燥具合が良い頃合いになったら「籾摺り」に持っていきます。

早く終わったので田んぼの周りの草刈りもしました。

「稲刈り」前の別の日にやれば良いと思うでしょ?
いえいえ、早く草刈りをすると虫を田んぼに追い込む事になるので、害虫も入ってしまうので、やらない方が良いらしいです。

「草刈り」大好きなので、草が伸びてウズウズしてましたので、ちょっとスッキリしました。(笑)
もっとも、写真奥に見える斜面や他にも梅畑などなど、いっぱい残ってますけどね。

今年も無事に稲刈り出来ました。

橋の塗替えに向けての準備

以前に「六ノ里」の魅力アップを狙って「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」を計画している事について記事を書きました。

その記事の最後に橋の塗替えのと「景観条例」の事を書いてますが、郡上市に申請を出した結果、「景観条例」対象外との回答が得られましたので、希望色での橋の塗替えを進める事が出来ます!

進めるにあたって、まずは使用する塗料を決めないとなりません。

塗り替たい色はマンセル値5R5/10で、この表の青い枠で囲ったあたりになります。(黄土色で囲った所が「景観条例」で推奨される色)

野外での耐久性が有って、なおかつ入手も簡単な塗料を探して、これにしようかと思います。(塗った感じは以下の記事中を見てください)

塗替えの作業を始めるにあたって、もう一つやって置かないとならない事が有ります。

長年、放置されていた橋なので、この写真の様に錆で塗色が剥がれてたりしますので、まずは錆や古い塗料を落とさなければなりません。

最近の塗料は性能が良いので『そのまま塗れないかな?』と錆たままのテストピースに塗って見ましたが、こんな感じで。

ただ、このテストピースは塗装がしてないので確認できませんが、まず、新しく塗った塗料が古い塗料ごと剥げ落ちます。

そこで、作業にあたって古い塗料や錆を『どうやって落とすか?』の検討をしました。

一般的に錆や古い塗料を削り落とすには「ディスクグラインダー」を用いますが、問題になるのは『どんなディスクを使えば効率が良いか?』で、今回は2種類試してみました。
なお「カップブラシ」と言う「ワイヤーブラシ」の物も有りますが、ワイヤーが抜けて飛び散って危ないので検討していません。

まず試したのが、研磨製品大手「ヤナセ」社の「一砕合砕」。
近くの「テラキチ」さんで¥495円。

研削面は、荒いペーパーが回転方向に積層されている感じ。

錆の落ち具合は、スルスルと削って行けて作業が速いのですが、研削性が良過ぎて素材も削ってしまうので気を使うかと。(赤く塗った所の左のあたり、凹んだ様になってます。)

これを使っても錆の凹みまでは削り取れないので、塗った後にも凹みは残ります。(形を壊すまで削れば別ですが、それをやるとボコボコになってしまいます。)

次に試したのも研磨製品大手「ヤナセ」社の「錆取半蔵」。
近くの「テラキチ」さんで¥715円。

研削面は硬い樹脂のスポンジみたいな感じ。

錆の落ち具合は「一砕合砕」より多少劣りますが、素材を削ってしまわないので気を使わなくて良いです。
その代わり錆の凹みも取れないので、塗った後に凹みは残ります。

あと、研削面がブロック状になっているので、角の部分(断面の丸い所)を削ろうとするとブロックとブロックの隙間が引っ掛かります。

次に試したのは「研磨スポンジ」。

と言うのは、今回の橋が掛かっている場所には電源が無いので発電機を使わないと電動工具を使えませんが、発電機で使える工具数には限りが有るので、大変だけど手動研削も考えているからです。

で「テラキチ」さんに有った中で良さそうかと選んだのが、これ。

「Scotch-Brite」社の「スーパーがんこ」荒目P ケレン用。 ¥990円。
(錆や塗装を落とす作業の事を「ケレン」と言います。)

繊維が固められた感じで、持っても変形しない硬さ。

使った感じは、平面部分は『うーん、削れないなぁ・・・』て感じで今一つ。
表面の浮いた錆しか取れないので、新しく塗った後は錆の凸凹のままです。

他にも手作業用には、ブロック状の硬いスポンジも有りますので検討してみる必要が有りそうです。

なんとか今年の紅葉までには、赤い部分だけでも仕上げるのを目標に頑張ります!
ご協力いただける方、居られましたら宜しくご協力ください!!

栃洞景観整備の日

9月になって暑かった夏もそろそろ終わりになって来てます。
我が家の田んぼの様子は、

こんな感じで稲穂が垂れて来てます。
2トーンになっているのは、奥が「コシヒカリ」で手前が「タカヤマモチ」だからです。

「タカヤマモチ」の稲穂のアップ。

これが「コシヒカリ」の稲穂のアップ。
どちらも、まだまだ葉っぱの緑が濃いので、稲刈りはもう少し先かな。

さて、前置きが大変長くなりましたが、ここからが今回の本題です。

先日の記事で紹介しました様に、ここ「栃洞」が「郡上市景観百景」に認定されました。
日頃から地域のみんなで、景観整備に努力して来た結果だと思っていますが、ここで、さらに環境を良くして行く為、地区の方からの要望も有って「栃洞」地区独自で『景観整備の日』を毎月第1日曜日に約1〜2時間程度行う事に設定いたしました。

今日9月5日は、その第一回目で、その様子をご紹介します。

まず一つ目は、従来の環境整備活動と同じく、道沿いの草刈り。

今回の草刈り参加者は4名で、こんな感じで時間内で刈れるエリアを行いました。

二つ目は、

ガードレールに鉢植えをセットする機材を用いて、鉢植えを飾りました。

なお、この機材は新たに購入したのでは無く、「六ノ里」の他の地区で余っていた物を再利用しました。

今は「オリヅルラン」他の葉を鑑賞する植物ですが、時期になれば「三色すみれ」とか「ミニひまわり」とか、鉢植え故に色々変える事も可能です。

環境整備と言うと、どうしても草刈りがメインになってしまい、女性の方達はなかなか参加しにくいですが、この様な「花いっぱい運動」であれば多数の方に参加いただけます。
現に、実施にあたり、地元のお母さん達からこのアイディアを提案いただき、当日も率先して実施くださいました。

「景観百景」認定に向けて製作した「栃洞景観マニュアル」の2番目に「誰でもが参加出来る景観活動」を狙って『花や樹木を植えて、美しい栃洞を作りましょう。』と記載しましたので、マニュアルを製作した甲斐が有ったと言う事です。

これからも「栃洞」の景観づくりを、気軽に行っていけると思います!

「キリコ」の下絵の作成

夏も真っ盛りになりました。
畑で育っていたスイカも、

一月前に20cmくらいだったのが、

こんなに大きく育って、無事に収穫出来ました。(8㎏有りました!)
まだ畑に、大玉3個、小玉4個育ってます。

もちろん「スイカ」だけでなく「トウモロコシ」やら「トマト」やら「枝豆」などなどいっぱい育ってますが、前置きはこれくらいにして、本題に入ります。(笑)

この夏の時期が終わると「栃洞白山神社」の縁日が有ります。
毎年9月7日に神事が行われるのです。

その際、神事の行われる拝殿の天井に「キリコ」と呼ばれる灯籠が吊るされます。

拡大したのが、この写真です。
4方向に突き出た部分には、

「梅とウグイス」、

「鶴と亀(鶴しか写ってませんが・・・)」、

めでたい「鯛」、

「朝顔」の図案が、和紙の切り絵で表現されてます。
また、それぞれ突き出た部分の下側部分は「麻柄」と「花柄」の切り絵になってます。

上の写真の様に、毎年縁日で使用するのもあって、切り絵が損傷して来ます。
なので、数年前から修復の話が出て来ていて、今年、行う事になった訳です。

絵柄は今のままで良いとの事で作り直しを行いますが、以前修復した時の話を聞くと、この「切り絵」の作業が中々大変そうで・・・。

と言うのは、従来のやり方は、


それぞれの図案の絵を和紙の下に敷いて、鉛筆で形を写してから切り抜くそうなのですが、絵柄として切り抜く為には『繋がる部分』を考えながら絵を作って行かなくてはならないのです。

どう言う事かと言うと、例えば、アルファベットの「O」とか漢字の「口」を切り抜くとすると、そのまま切り抜くと、中の部分も無くなってしまい、ただの穴になりますよね。
なので「ステンシル」の型紙では、中の部分と繋がる様になってます。

文字ならまだ何とかなるかも知れませんが、こう言う絵柄で下絵を元にして、その場で鉛筆で下絵を描いて・・・は、難しいと思います。

そこで、自分で切る気満々だったので、少しでも楽をしたいなぁと思って、和紙の下に敷いて、すぐに切れる下絵を作る事にしました!

ですが、実は、これ、やり始めると結構大変で・・・。(笑)

まずは、現状の「キリコ」の絵柄を写真に撮ったもの数枚を、

画像ソフト上で、一枚の写真にして、別にスキャンした下絵と合わせて、だいたい大きさを整えます。

それをキリコのフレーム枠を図面にした物に重ねますが、写真はレンズの歪みが有るので、赤矢印部分のズレや垂直なはずの縦の赤線が、この写真の様に傾いていて、どうしても合いません。

そこで、

この様に画像に変形を掛けて、フレーム枠に合う様に調整します。
赤い部分の左側も本当は垂直なのですが、ここを垂直まで変形させると絵柄が変になるので妥協してます。(笑)

調整が終わったら、後はひたすら絵に沿って線を作って行きます。
ただし、絵のままだと細過ぎて切りにくい所も有るので、絵柄が変にならない程度にデフォルメして行きます。
また、切り抜かれてしまわない様に、わざと繋げた所も作って行きます。

全部完成すると、こんな風になります。

この作業を他の絵柄にも行って、

このまま印刷出来ると良いのですが、うちではA4サイズしか印刷出来ないので、

A4サイズに分割して印刷し、繋ぎ合わせて1枚の下絵を作りました。
これで、和紙を乗せて線に沿って切って行けば切り絵が完成する訳です。

以上、4方向に突き出た部分の絵柄の下絵ですが、下側の「麻柄」と「花柄」は、

この様に幾何形状の繰り返しなので、CADで作ってしまいます。

これが「麻柄」のデータ。

これが「花柄」のデータ。

実は、こっちの作業を絵柄より先にやって、ここで作ったフレーム枠の線のデータを画像ソフトに持って行って絵柄作りを行ってます。
これらもA4サイズに印刷して、繋ぎ合わせて一枚の下絵に仕立てて有ります。

以上、下絵の制作過程を記事にしてみましたが、興味有る人って居ないよね。(笑)
でも、デジタルデータにして有るので、いつでも同じ物を用意する事が出来ますから、次回修理する際に役に立つと思います。

これで、お盆休み明けから、「六ノ里地域づくり協議会」の方々や、ご協力いただける「六ノ里」の皆さんで、実際に切り抜く作業に入ります。

先に『切るき満々』と書いておきながら、申し訳有りませんが、私は本業で参加出来ません。
皆さん、どうか宜しくお願い致します!!

「郡上市景観百景」に認定!

「栃洞」地区が「郡上市景観百景」に認定されました。

私が移住する以前から、ここ「栃洞」地区では、

杉の伐採地に桜を植樹していたり、地区の草刈りなどの景観維持活動を積極的に実施されていました。
この写真は「桜」を植樹して3年目の様子です。

また、このブログの「地域づくり」のカテゴリーで紹介していますが、私が移住してからは農山村風景を取り戻す耕作放棄地の再生を、地域の方のご協力のもと行って来ました。

この写真の様に、茅や雑草に埋もれていた斜面を綺麗にし、先人達が築き上げた石垣が見える様になりました。

この様な景観再生・維持活動を、昨年、市長との懇談会で発表する機会が有り、その後、色々な経緯が有って「郡上市景観百景」に応募する事になり、この7月19日に「郡上市景観百景 No,009号」に認定されました。

今後も、今の景観維持・再生活動を地区の皆様と一緒に続けて行こうと思っています。
「栃洞」の方以外、例えば街にお住まいの方も興味を持っていただけましたら、是非、景観再生・維持活動にご協力ください!

続・田や畑の様子です

梅雨が明けて、現在の田や畑の様子を載せてみます。

まずは、我が家での通称「上の田んぼ」の様子から。
去年は雑草が一部茂って、稲の色が変わってしまった所が出来てましたが、今年は全体が良い感じで育ってます。

こちらの田んぼは、一回だけですが鹿の侵入が有りました。
でも、地元の猟師さんのお陰で、今は大丈夫みたいです。

もう一つの、我が家での通称「東の田んぼ」の様子。
こちらも順調に成長しています。

どちらの田んぼもこまめに草取りしてますので、今年は除草剤を使わなくて済むのでは無いかと思っています。

次に家の前の畑の様子です。

全体的に雑草が茂ってますが、害虫が作物に集中させない為でも有りまして・・・。
でも、そろそろ少しは刈ろうかとは思ってます。(笑)

これは「きゅうり」。
すでに何回か採って食べてますので、今は小さい実しか付いてません。

こちらは「トマト」の雨避けハウス。
現在の生育状況は・・・。

「ミニトマト」が採れ始めました。
手前味噌ですが、甘くて美味いです!

普通の「トマト」です。
こちらはやっと色付き始めましたので、食べれるのはもう少し、かと。

「ナス」です。
花は付けるのですが全体的に生育が今一つで。
大きく成長してくれないと、良い実が生らないので心配してます。

「ゴボウ」ですが、この子らは順調かな。

「ニンジン」も順調。
去年は葉っぱに害虫が付いて困りましたが、今年は今の所大丈夫みたいです。

そして「枝豆」。
鞘がいっぱい出来てます。後は実が膨らむのを待つばかり。

続いて借りている畑の様子です。

こちらでは「ジャガイモ」が収穫中で、それ以外は「トウモロコシ」「サツマイモ」「スイカ」「カボチャ」が生育中です。

手前が「スイカ」で、奥が「カボチャ」です。
花はついてますが、何も生って無いように見えますが・・・。

「スイカ」は1個だけ20センチくらいになっていて、他にも小さな実が出来てます。

「トウモロコシ」は第一弾が花が咲いて、順調に受粉中です。

「サツマイモ」も順調に生育中です。

「スイカ」も「トウモロコシ」も「ハクビシン」の大好物なので、今年も獣害対策として「電気柵」を設置してます。

もう一つの借りている畑は、豆類用の畝にマルチを貼った所まで。
ポッドで芽出しした苗が良い感じになって来ているので、そろそろ植え付けます。

あと、農作物では無いですが、

今年も道沿いに「ひまわり」を植えてます。
これは背丈が小さくて、小ぶりな花をいっぱい付ける品種。
他の所には赤や白い「ひまわり」も植えてますが、それは開花した時にアップしますね。

昨年、石垣に添わせて日陰で失敗した「アサガオ」ですが、今年は日当たりが良い様に道路側のガードレールの所で育ててます。
順調に生育中なので、今年こそは楽しめるかと思ってます!

以上、梅雨明けの生育状況でした。
順調に作物が生育すると言う事は、新しく育てている梅畑他、開墾した所の草も生育している訳で・・・草刈りの毎日が続いています。

湧水取水地の修繕・改良

ここ「六ノ里」は浄水場が有って上下水道が完備された所ですが、山の湧水を利用されている家も多いのです。
我が家でも、米を炊いたり煮物をするのは湧水の方が美味しいので使っています。

今回の記事は、その大事な湧水取水の不具合修繕と取水の改良をした話です。

先日来、私が面倒見ている所の草刈りをしていて休憩中に気付いたのですが、今までに無い所を水が流れてました。

本来は、湧水を利用した後の余水(あまり水)は、赤点線矢印の所の暗渠を通って道の側溝に流れ出るのですが、水色矢印の所の道の法面を、結構な量の水が流れ落ちていました。

その結果、山肌が削られ、赤色の丸の部分に土砂が溜まって来ていますので、このまま放置すると法面が崩れ落ちる可能性も有ります。

なので、これは解消しないとなりません。
まずは『なぜ法面を流れるのか』、その理由を確かめてみました。

写真(対処した後の物ですが)の赤色の点線で示した部分の石垣が崩れて、緑色の丸の部分を埋めていました。

本来、ここは赤色の丸の部分で湧水していて、赤矢印の方向に排水用の溝が掘ってあって、湧水は法面の方には流れない様になっている様でした。

ところが、そこが埋まってしまったので、点線の矢印方向に土砂の下を潜って湧水が流れ、矢印の先辺りで結構な量が湧き出していました。

そして、その湧き出した水が、矢印の方向に法面へと流れていたのでした。
冒頭に書いた理由で、このまま流れ出るのは何とかしないとなりません。

元々の排水路に流れる様に直せば法面の問題は解決します。
ですが、せっかくいっぱい湧いていて捨ててしまうのも勿体ないので利用を考えます。

と言うのは、ここの横には、我が家の他2軒で共同利用している湧水の取水口もあるのですが、ここ最近、湧水量が少なくなって来ていて気になっていたのです。
なので、この湧水も加えて水量を増やせないかと頑張ってみました!

まず、緑色の丸の部分の崩れた石垣の石をどかして、湧いている所をはっきりさせ、元々の排水用水路に湧水が流れる様にしました。

ひと抱えも有りそうな石も有りましたが、長いバールで動かして邪魔にならない所に移動させました。(緑点線矢印の先に有るのが、動かした石の一部です。)

そのまま排水用の水路に流したのでは、次に紹介する「取水枡」を設置すると落差の関係で水が流れませんでした。
なので、板に穴を開けた物に取水用の「ダイボリン(商品名。ポリエチレンの農業用パイプ)を固定した物を作って「ダム」状にし、取水の高さを稼いで落差を確保して取水した水が効率良く流れる様にしました。

なぜ、新たな「取水枡」を設置するのかと言うと、従来の「取水枡」に入っている水は、一度、沈砂を目的とした他の「取水枡」を通してから入れているからです。

昔は栗の木(水で腐りにくいそうです)の板で作った箱を「取水枡」にしたそうですが、材料も無いし作るのも面倒なので、ホームセンターに売っている樹脂製のパーツボックスを加工して作りました。(樹脂製の箱を使うのは、近所の方のアイディアです。)

加工は、湧水側の「ダイボリン」からの水が入る部分には、百円均一で売っているステンレス製の小型ザル(大きめゴミを除去する為の物)がはまる、ちょうど良い大きさの穴を開けザルを設置します。

流れ出る側は、塩ビパイプ用のジョイントを穴を開けて取り付け、そこに流れ込むパイプより細い「ダイボリン」を接続します。

従来の「取水枡」を少し削って、新しく設置した「取水枡」からの「ダイボリン」が入る様にして有ります。

従来の「取水枡」を少し削ったのは「ダイボリン」の収まりが良くなる為もありますが、取水側をダム状にしたのと同じ理由で、湧水箇所との落差が無い為です。
取水した湧水が効率良く流れ来る様に、何度か作り直して苦労しました。(笑)

最後に、新しい「取水枡」に落ち葉や花びら(写真の白いものが花びら)が落ちて、ステンレスのザルに溜まって詰まるのを防ぐ為に、樹脂トタンで屋根を付けました。

この屋根状の樹脂トタンは曲げ加工したのではなく、この様に加工した物がホームセンターで売っていたので採用しました!

今回掛かった費用は、パーツボックス¥1,000円、塩ビパイプ用ジョイントが内側、外側の二つで¥300円、屋根状樹脂トタンが¥1,000円、ステンレスのザルが¥100円、合計¥2,400円。(板や「ダイボリン」は家に有った物なので、無料)

今までに比べ、倍近い水量を確保出来るようになったので、夏の渇水時でも大丈夫だと思います!