栃洞の雪事情

全国的に大雪が降りました。
NHKのニュースでも、郡上市長滝が積雪110センチで、例年の3倍と報道してました。

が、六ノ里でも最奥地のここ栃洞では、それを上回る積雪量でした。
今日はその大雪の様子や、ここでの雪事情について書いてみたいと思います。

1月10日の我が家の様子です。

家内が仕事に出掛けるので、家の前に停めている車が出れる程度には雪かきしてます。

家の前の畑もこんな感じで、全面雪に覆われてます。

過去と比較して、今年がどのくらい多いかと申しますと、

この写真は2021年の物で、その年も北陸道他で立ち往生が発生する様な大雪でしたが、トマトハウスのフレームの埋もれ具合はこのくらいでした。

今年はそれがほぼ埋まっていますので、積雪量の多さが分かっていただけると思います。

雪が降り積もると、出掛ける用事が有ったり、そうで無くても郵便屋さんが配達に来られたりもしますので、当然、雪かきは必須になります。

ここいらの多くの家は除雪機を持っておられるのですが、我が家は有りませんので、スノー・ダンプでせっせと人力で雪かきです。

スノー・ダンプと言うのはこれで、雪をすくって運んで捨てます。

家の前の畑と庭は落差が有るので、例年なら雪をそこに捨てるのですが、今年は既にいっぱいで捨てられません!

なので、緩いですがスロープを押し上げて、家の前の用水に捨ててます。

確かに大変ではありますが、草刈りと一緒で妙な達成感が有ってなかなか楽しい。
(と思うのは、やっぱりおかしいのかも・・・(笑)

1時間ほど頑張って、一通り除雪が終わった様子。
まだ地面にいっぱい雪が残ってますが、これは横着している訳ではありません。

と言うのは、我が家はコンクリートやアスファルト舗装なのですが、綺麗に全部取り除くと表面に残った水分が凍ってしまいアイスバーン状態になって余計に危ないのです。

屋根の雪ですが、母屋は傾斜を考えて作られているので、勝手に落ちて降り積もらないので助かってます。

ただ、母屋から突き出た部屋と車庫の屋根は、そろそろ落とさないとマズイかな・・・この後、数日天気が良さそうなので、少し様子を見ようと思ってます。

私の秘密基地的な農舎は、こんな具合。

屋根にいっぱい雪が乗ってますが、ここで長く暮らすお隣のお父さん曰く『これくらいならここは大丈夫』との事。

ですので、ここは横着して入り口の所だけ除雪してます。(笑)

ここまでは敷地内の話でしたが、ここからは公道部分の話です。

公道部分は10cmも積もると除雪車が来てくださいます。
また、雪が少なくても融雪剤を撒きに来てもくださいます。

ただ、ここより下の町の方も降り積もると、そちらを先に除雪してからになりますので、時間が遅くなる時もあります。

逆に、ここは標高が高いので町の方が降らなくても、こっちはしっかり降り積もる事が有りますが、そんな時は夜明け前、場合によっては夜間から除雪してくださいます。

ところで、除雪車による除雪の様子は、こんな感じです。

車両前面に付いた大きなスノー・ブレードを巧みに動かして、道から雪を押し除けてくださいます。

押し除けた雪は、道沿いの邪魔にならない場所に捨ててくださいます。

我が家の場合、家の前の用水の所に捨ててくださって、

雪が続くと大きな山になっていって、春になって畑の雪が消えても無くなりません。

早く無くそうと上に乗って崩して用水に落としていたら、用水に接した部分がアーチ状の空洞になっていて、雪と一緒に落ちた事が有ります。(笑)

ちなみに除雪車が雪を押していくと、写真の様に雪の壁が出来ます。

この雪の壁は半分凍っているので硬くて取り除くのが大変ですが、慣れたオペレーターの方だと、家の敷地の出入り口には雪の壁が出来ない様にしてくださいますので助かります!!!

まだまだ雪の日が続くと思いますが、こんな感じに晴れた日には素晴らしい雪景色が楽しめます。
そして春になったら、もっと素晴らしい里山の風景や里山の恵みが楽しめます!

日々の除雪は大変ではありますが、それを楽しみに春を待とうと思います。

2025年 謹賀新年

明けましておめでとうございます!

六ノ里での7回目の正月を迎えました。
今年も六ノ里での暮らしの様子を中心に紹介して行きたいと思います。

ここに暮らしてみて、本当に六ノ里は素晴らしい所だと断言出来ます。
ですので、多くの方に興味を持っていただき、訪れて頂ける様に頑張りますので、宜しくお願い致します!

今回は、その六ノ里の暮れから年越しの様子を記事にしたいと思います。

まずは今年の締めくくり、12月31日大晦日。

六ノ里の大晦日には六ノ里三寺参りを開催してます。

六ノ里に有る光雲寺、光蓮寺、善勝寺、それぞれの境内周辺に地域づくりの仲間や檀家さんと協力して竹灯籠を灯し、年越し詣りの方々をお迎えします。

私は檀家ではありませんが、自宅に近い善勝寺さんのお手伝いをしています。

今年は年末に降った雪が多くて、例年なら竹灯籠を設置する石段はこの通りで、積雪量はゆうに70cmを超えてます。

これを除雪する現実的ではありませんので、今年はこちらは諦めて、桜まつりを開催する山村広場の方からの来場とさせていただきました。

時刻は22時過ぎ。そろそろ竹灯籠設置の準備にかかります。

事前に本堂の縁側下に準備しておいた竹灯籠や篝火を設置していきます。

善勝寺桜の方から本堂に向けて、通路沿いに竹灯籠を設置しました。

灯した竹灯籠は、こんな感じになります。

現物はもっと風情があるのですが・・・。
写真技術が乏しいせいで、あまり雰囲気が伝わらないのが残念です。

本堂前は竹灯籠の設置数を増やして、雰囲気を盛り上げます。

除夜の鐘をつく鐘撞堂周辺には篝火も焚いてます。

雪景色の中、竹灯籠や篝火の揺らぐ灯りが、新年を迎えるにあたって荘厳な雰囲気を醸し出してます。

この雰囲気を写真でお伝えするのは大変難しいので、是非とも足を運んでご自身の目で見て頂ければと思います。

善勝寺では年越し蕎麦の販売も行います。

ここで使う蕎麦は地域づくり協議会景・観整備部が源蔵寺棚田の再生で栽培した蕎麦を、六ノ里にある「そば茶寮文福笠井」にて製粉して打っていただいた物を使ってます。

無事に六ノ里三寺まいりを終えて、新しい年を迎えました。
この後は、2025年1月1日の様子です。

新年を迎えた朝、まずは家の近くの栃洞白山神社に初詣です。
昨年1年無事に過ごせた事に感謝し、今年1年平穏に過ごせる様にとお願いしました。

本殿には御神酒を用意してあります。
また、今年から宮司さんの提案で、おみくじを準備しました。

引いたおみくじを結んでおく「おみくじ台(?)」も、制作し設置してあります。

地元の神社の初詣を済まし、午後から友人の車で長瀧白山神社へ初詣に向かいます。

少しは参拝客が少なくなるだろうとお昼時を狙ったのですが、みなさん考える事は同じらしく駐車場は満杯。
ですので、すぐ近くの「道の駅 白山文化の里長滝」に車を停めて参拝に向かいます。

今年の境内の様子はこんな感じ。

除雪はしてありますが、多くの参拝者に踏み固められた雪が滑ります。

まずは本殿にお参りです。
こちらでも昨年1年無事で過ごせた事への感謝と、今年1年が平穏に過ごせる様に、とお願いしました。

それから、境内にある長瀧寺(ちょうりゅうじ)にお参りして、全ての参拝が済みましたら、社務所で破魔矢と御守りを授かって、おみくじを引いて初詣は終了です。。

今年も1年、良い年になります様に!!

餅つき忘年会2024

今年も無事に地区の忘年会を行いましたので、記事にしたいと思います。

忘年会の前に、まず地区の総会を行います。

自治会からの連絡事項の展開、会計報告、そして、次年度の地区の役割を決めます。
人数が少ない集落ですので、どの役も順番で持ち回りになります。

ですが、地域の方々が物凄く協力的ですので、有り難い事に大変と言う事はありません。

総会が終わると、いよいよ忘年会の始まり。
まずは、餅つきです。

餅つき準備は、総会に並行して餅米を蒸したり、臼に熱湯を張って温めておいたり、杵を水に浸けたりを行ってあります。

ですから、総会が終わると直ぐに始められます。

1番最初に餅つき忘年会をした時は、先に餅をついて、その後に総会を行ったのですが、せっかくの杵つき餅が固くなってしまいました。
ですから、その後は『総会の後に餅つき』としたのです。

餅つきの最初は、慣れた年配の方にお手本でついていただきます。

ここ数年、毎年行っているとは言っても、年に一度の事で忘れている事も多いですし、今年が初めてと言う方も居られるので、お手本と言うわけです。

次は若手の方々が、交代しながらついていきます。

私もつきましたが、お父さん達と『ついた時の音』が全く違います。
お父さん達は連続して良い音をさせますが、私は良かったり情けない音だったり(笑)
何故でしょう?やっぱり、足腰の鍛え方が違うのでしょうか?

さて、15分程で1臼目の出来上がり。

つき上がり時間が案外短い、と思われるかもしれませんが、長くついていると餅が冷めて来て固くなるから「手早く」が大切なんです。

でも、「手早く」と時間にばかりこだわると『米粒の残った餅』になるので、その加減は難しいです。

つき上がった1臼目は、写真の様に「のし餅」にします。

これはお土産用で、忘年会に都合で来れない方も居ますので、少しでも忘年会を味わっていただきたい想いからです。

「のし餅」を作っている間に、今日食べる分として2臼目に取り掛かります。

食べる餅は『つき立ての柔らかい方が良い』ので、お土産用を先につくのです

餅つきの手順を簡単に言いますと、蒸籠(せいろ)で蒸した餅米を素早く臼に入れて、最初は杵で押し潰す様にまとめていきます。

これもまた加減が難しくて、お父さんがやられている風になかなかなりません。

ここがしっかり出来ていないと、ついた時に餅米が飛び散りますので入念に。
でも、先にも書いた様に、あまりのんびりしていると冷めてつけなくなりますから「手早く」です。

有る程度まとまって来たら、次は軽くついて、その後はしっかりと「手早く」ついていきます。

この様にして、3臼目までつき上げて餅つきは完了です。
終わった後は、臼や杵をお湯で洗って、玄関の外に出して乾かします。

もちろん木製ですから、天気が良い時に日光に当てるとヒビ割れたりしますので、日陰での乾燥となりますが、この日は曇りでしたので気にせずに出来ました。
(臼の中をカビさせると、臼がダメになるそうです。)

今日食べる餅がつき上がった側から、小さく千切って、それぞれの味に仕立てていきます。

今年の味付けは、上から、きな粉餅、栗餡餅、小豆餅、写真には映ってませんが大根餅の4種類です。

この写真を撮っている時に『味利き』(つまみ食い?)で凄く食べたかったのですが、許して貰えませんでした。(笑)

さて餅の準備も整い、テーブルの上に他の料理も並びました。

今年のメインのオードブルは、六ノ里内に有る「そば茶寮文福笠井」さんのです。
昨年もお願いしましたが、今年も多種多様な品目で素晴らしいです。

今回、都合で参加いただけなかった方から白鳥町に有る「鶏匠庵」のオードブルを、また、この地区で小水力発電をされている事業者からハムの詰め合わせの差し入れをいただきました。
誠にありがとうございます!

料理も出揃い、飲み物の準備も出来たので、皆さんに席についていただき、組長の音頭で乾杯です。

乾杯の後は、それぞれに歓談しながら、美味い料理を堪能でしました。

私たちの地区は小さく、その中心に会場の集会所が有るので、皆さん歩いて来れますし、もし飲み過ぎてもお酒を飲まない方がおられますので送ってあげる事も出来ます。
なので、お酒が好きな方は、安心して存分に楽しむ事が出来るのです。

ちょうどこの日、お誕生日の方がおられましたので、そのお祝いをみんなでしました。

先日、この方の息子さんから『母が誕生日なので、祝ってやりたい(もっと砕けた言い回しでしたが)』と相談されてまして、この日、サプライズの誕生日会となったのです。

しかし、まぁ、なんて良い息子さんでしょう!
ちなみ、この機に、毎月の地区の方の誕生日会を行う事も決定しました!!!

この後も忘年会は続き、夕方に中締めをして、その後は他の地区の方や、地区の方の親類の若者も加わり「カラオケ大会」で大盛り上がり。
お酒もいっぱい楽しんで、宴のお開きは日付が変わってからでした。(笑)

今年も地区のほぼ全員が参加していただき、皆さんの元気な顔が見れて、そして色々とお話が出来たのが大変嬉しかったです。

今年はまだ残ってますが、来年も再来年も、地区の皆さん全員が元気で顔を合わせられるのを願っています。

ところで、誕生日ケーキは六ノ里の「kedi_cafe」さんの物。
忘年会のオードブルも六ノ里内の「そば茶寮文福笠井」さんの物。

と、こんな田舎なのに全て揃ってしまうのって凄いと思いません?
これが、ここ六ノ里の凄さなのかもしれません。(笑)

冬、来たる

初雪が降りました。
あの暑かった夏が嘘の様に、今年も寒い冬がやってまいりました。
今回は初雪までの里山や暮らしの様子を載せてみたいと思います。

まずは、今年の紅葉の話から。

11月半ばの、ここ栃洞地区の様子。

例年なら初旬が紅葉のピークですが、今年はなかなか涼しくならず、ピークになったのは半ば過ぎでした。

夏が暑いと葉っぱが焼けてしまって綺麗な紅葉にならず枯れて落ちます。
なので、少し諦めてましたが今年は綺麗な紅葉になりました。

写真は六ノ里内の栃洞地区にある「郷土料理 栃洞屋」さん下の紅葉で、ここは毎年綺麗な紅葉が楽しめます。

そして、今年の紅葉、特にモミジが例年と少し変わっていて、なかなか落葉しなくて20日過ぎても、この通り。

でも、今年が特別だと思います。
なので、六ノ里の紅葉を見に来てくださるなら11月10日前後をお勧めします。

さて、ここからは冬前に終わらせる里山仕事の話です。

1つ目は、燻炭作り。

籾殻を写真の様にして作る燻炭は、畑の肥料として非常に有効です。
我が家でも、毎年、そこそこ大量に作ってます。

今年は蕎麦に翻弄されて後回しになってましたが、「収穫祭(六ノ里楽市)」も蕎麦の収穫の仕上げも終わりましたので、やっと行えました。

しかし、「籾摺り屋」さんに籾殻を分けてもらいに行くのが遅かったせいか、ちょっと籾殻が湿っていたみたいです。
なかなか燃え終わらなくて広げて火を消せたのは、日付が変わる頃になってしまいました。(笑)

2つ目は、梅の木の剪定です。

毎年11月終わりから12月の頭に行います。
切るのは今年伸びた「徒長枝」が主で、これには花が咲かず実もなりませんので、栄養を採るだけの全く無駄な枝なので切ってしまいます。

また、内側に向いた枝や上下で重なり合った下側の枝も切り落とします。
これらは、上側の枝の葉に隠れて日が当たらず、最後には枯れるからです。

他には、木が高過ぎると実の収穫がやりにくいので、数年後の育った樹形を考えながら、高過ぎる枝も切ってしまいます。

剪定が終わると木の下には切った枝がいっぱい散乱します。
これらは残っていると草刈りの際に邪魔になるので、丁寧に集めて決めている場所に片付けます。

3つ目は、残った草刈りも済ませます。

この場所は源蔵寺棚田再生の圃場周辺です。
写真は作業前で、大量の茅が伸びてますが、このままでも雪が降れば押し潰されます。

では何故、雪が降る前に刈るかというと、来年この下段の開墾を行う際、倒れた茅を片付けるのが刈るのも搬出するのも大変だからです。

なので、押し潰される前に刈る、と言うよりは、細かく砕いてしまいます。
そうすれば、搬出しなくて済みますからね。

で、細かく粉砕するなら愛用の強力な「ナイロン・コード」でも出来なくは無いですが、茅は硬いので燃料ばかり喰ってなかなか終わらないのです。

「OREGON」社のサイトの写真に書き加えてます。

そこで、今年は知り合いに勧めていただいた「シュレッダー・ブレード」という、硬くても粉砕出来る刃を使いました。

写真の青丸で囲った2枚刃と、その左下の3枚刃の物が「シュレッダー・ブレード」で、刃の端が下に曲がっているのが特徴です。

「OREGON」社の製品ページによると『排気量30㏄以上で使用』となってますが、我が家の最大排気量の草刈機は27ccなので、草刈機への負荷が少ない様に2枚刃の厚み3mmのを選択。(4mmも有ります)

私が選んだ「OREGON」社の物は、ネットで安い所でも¥4,000円ほどと結構しますが、ネット上ではもっと安い他社の製品も有ります。

ですが、高速で回転する物なので精度不良による振動は体にも草刈機にも良く無いですし、材質不良で何かの拍子に刃が欠けるかもしれないなど、安さで良く知らないメーカーの物を選ぶと何かと心配です。

安い製品が絶対に良く無いとは言い切れませんが、私としてはチェーンソーの刃で使っている実績の有る「OREGON」社の製品にしました。

写真は作業の終わった圃場の様子。

そこそこの面積と思いっきり伸びた茅が伸びた場所だったので、流石に「シュレッダー・ブレード」でも時間が掛かりましたが、スッキリしたでしょ?

ついでに「シュレッダー・ブレード」を使った感想も書いておきます。

コイツは、硬い茅も蔦類もガンガン粉砕してくれて作業が早いです!

ただ、草刈機に飛散防止ガードを付けてないと、粉砕した破片が凄い速度で飛んで来ます。

刃の形状が「チップソー」の様な円形では無いので、草の中の石などの障害物に刃が引っ掛かり安いです。
そして当たると「チップソー」とは比較にならない大きなショックが有ります!

また、欲張って地面ギリギリを刈ると・・・草に隠れていた小石が刃に弾かれて、もの凄い速度で足に向かって飛んで来ます!!

で、当たると当然、凄く痛いです!!!(体験談)
私は青あざで済みましたが、最悪、骨折(ヒビ)の可能性も有ると思います。

なので、使用に際しては草刈機への飛散防止ガードの装着と安全保護具は絶対です。

異物に刃が当たった時のショックは、草刈機をちゃんとショルダーベルトで吊って、ハンドルは軽く握る様にして反動を逃す様にすると楽でした。

石飛びに関しては、石が飛んで来ない様に出来るだけ「高刈り」が良いと思います。

他にもう1つ、冬前に絶対に必要な作業があります。

それは車のスタッドレス・タイヤ(以下スタッドレス)への履き替えです。

ここ白鳥町周辺では、雪がガッツリ降ります。
特に六ノ里でも栃洞ではマイナス10℃以下になりますから、当然、凍結しますので必需品です。

私は自分で履き替えますので、雪が降りそうになってからだと手が凍えてやりにくいですし、慌てて交換して作業ミスでタイヤの脱落(最近多いみたいですね)とか笑えませんから、毎年早めに交換してます。

この写真は我が家の軽トラの物で、今年で3シーズン目。
見た目はまだまだ溝が有る様に見えますが、今年が使えるギリギリだと思います。

と言うのは、赤丸内のトレッド面の溝に有る突起が分かるでしょうか?
これが「プラットホーム」と呼ばれる物で、これがトレッド面と繋がると寿命だそうです。

写真の状態で2mmほどの段差なので、シーズンが終わる頃には繋がると思いますし、繋がらないまでも溝が浅くなってかなり性能が低下すると思います。

また、スタッドレスはトレッド面の柔らかさも重要なので、来年4年目ともなれば新品時に比べて固くなっています。

以上から、来シーズンの新品更新は必須でしょうね。

さて、タイヤ交換の数日後の11月の終わり、交換を待ってくれていたかの様に初雪が降りました。

雪が止んでから外に出てみると、残っていたモミジの葉も落ちて、こんな景色に。

今年で栃洞在住6年目ですが、こんな景色は初めて見ました!

それから暫くは降雪の無い日が続きましたが、約1週間後の夕方から、写真の様に本格的に降りました。

みるみるうちに積もって、

翌朝には、六ノ里全体が雪景色になりました。
特に栃洞界隈では、下の集落より降り積もるので約30cmくらいの積雪でした。

写真を見て『激しく降ったって言う割に、山に雪が少なくない?』と思われると思いますが、実は写真は3日後の物で、翌日からの好天でだいぶ溶けました。

以前は、雪がいっぱい降ると景色が見たくて出掛けましたが、最近は用事が無いと寒いので出掛けないのです。笑)

これから3月の終わりくらいまで、雪の中の生活が続きます。
朝起きると約40cmの積雪で雪掻き必須、なんて日が続いたりします。

まぁ、大変と言えば大変ですが、これも慣れです。(笑)
花や山菜がいっぱいの六ノ里の春を楽しみに頑張ります!

来年の田んぼの準備

本題に入る前に、ここ最近の様子から。

11月になりまして、ここ六ノ里では最低気温が5度を下回ってきて、紅葉が山の上から、徐々に里に降りて来てます。

今年は暖かいので、紅葉の始まりが例年より1週間ほど遅いですが、もう数日もすれば家の周辺も良い彩になるのではと思います。

蕎麦の刈り取り→脱穀がやっと終わり、今は最後の仕上げの天日乾燥を行ってますが、それももうすぐ完了します。

さて、以前の記事の様に蕎麦に翻弄されて来ましたが、その合間を見て来年の田んぼに向けての準備は進めてきてますので、今回はその様子を記事にしてみたいと思います。

10月、米の脱穀が終わり、蕎麦の刈り取りにはまだ間が有りますので、茅刈りを行ってます。

この作業、例年なら11月の終わりか12月に入って茅が枯れてから行ってましたが、枯れてからですと茎に蓄えられている養分が根っこに戻ってしまうので、お盆過ぎくらいの、まだ穂が出ていないうちが最適だそうです。

ですが、蕎麦にかまけて時間が取れず、この時期になってしまいました。
密生して高く伸びてしまっているので刈るのが大変でしたが、根元を縛って草刈機で刈り倒していきます。

刈った茅の束は、まだ青々として水分量が多く重いので、集めて1箇所に積んで乾いて軽くなるのを待ちます。

ある程度乾いたら、軽トラに積んで田んぼまで運びます。

田んぼに運んだら、例年なら写真の様に立てて縛って、来年の春まで保存しておくのですが、今年は行いません。

と言うのは、

『食味値を上げるには、タンパク分を減らす為に、肥料を抑えた方が良い』と農業指導員のアドバイスで、毎年、肥料を抑えて来ましたが、結果は点数は変わらず収量が減って来てました。

点数が上がらないのに収量が減るのは気に入らないので、六ノ里の米農家さんのアドバイスもあって、今年は土作りの肥料を入れた上に『一発肥料』もメーカー規定量を入れてみましたら、収量も増えて点数は過去最高となりました。

では、『何がタンパク分を増やしているのか?』を考えたのですが、思い当たる事が一つあります。

我が家では、作土の量を増やす為と土質を良くする狙いで、毎年、代かきの際に写真の笹竹(山にしている分)と、

冬の間立てて保存した茅を田んぼに並べて耕運機で踏み込んでいるのですが、どうもこれが原因では無いか?と思ったのです。

色々と調べたところ、有機エムコートの様な『一発肥料』は田植え後と出穂・開花時期の2回に分けて効くそうです。

では、代かき時に踏み込んだ茅は土中で分解が進んでいき、特に夏場の高温時にさらに分解が進んでいきます。

なので『一発肥料』の2回目が効く頃に『茅の肥料分も効いてしまっているのでは?』(上の図の赤斜線部分)と推測したのです。

この推測からすると、『春に入れた茅が、秋にはどんな状態か?』が気になります。

そこで、田んぼの中を数箇所掘って確かめてみました。

写真の様に、大量に入れた茅はほぼ残ってません。
これは綺麗に分解され肥料分になったと思われるので、先の推測も間違って無いかと。

ただ、昨年は『一発肥料』では無い有機アグレットを使ってます。
これは穂が出る頃にもう一度肥料が必要(穂肥)ですが、それを行ってません。

となると推測からすれば、ちょうど穂肥の必要な頃に茅の分解が進んで、穂肥代わりになって余分な肥料にはならない筈ですが、収量は落ちてます。

まぁ、これは初期の肥料分が少な過ぎて、田植え後の稲の初期生育が悪かったのかもしれません。

と言うわけで、今年から茅の使い方を変えてみます!

刈って干しておいた茅は、写真の様に畔波板で囲った中で草刈機で細かくします。

チッパーと言う機械を借りて来て細かくすると良いのですが、実は借りて来ても、この場所まで運び込めないので草刈機なんです。(笑)

これを来年1年かけて分解させ堆肥にして、再来年の春耕起の際に田んぼに入れます。

では、来年春の分は?と思われるでしょうが、茅が悪さをしていると言う推測を確実にする為に来年は無しとしてみます。

でも、本当にこの推測が全てかと言えば、そうでは無いと思います。
ですが、ここまで茅を入れてるのは我が家だけなので、まずは茅からやってみます。

はてさてどうなるか?は、来年の秋のお楽しみです。

R6源蔵寺棚田再生 収穫祭(六ノ里楽市)

昨年の春より実施している「源蔵寺棚田の再生」、今年も新たな耕作放棄地を六ノ里地区内外からの協力を得て、開墾し蕎麦を栽培しました。

その1年の区切りとして、地元の農産物の展示販売も併せ「六ノ里楽市」と銘打ち収穫祭を開催いたしました。

今回はその様子を紹介したいと思いますが、まずは、その前に準備の様子から。

この写真は、今年の圃場で採れた蕎麦の実の一部です。

右の3つの袋が先日行った「源蔵寺棚田の再生」第8回目で脱穀した分です。

本来なら皆んなで収穫した物を収穫祭で提供したいのですが、脱穀の後にはいくつかの工程が有ります。

今年は収穫祭までの日にちが無く、それらを行えないので、先行して今年の圃場で収穫した分(一番左の袋)を使います。

残りの分は12月31日に開催する「六ノ里三寺参り」に善勝寺さんでの年越し蕎麦にて提供する予定です。

先ほど書きました『いくつかの工程』というのは、脱穀した蕎麦の実には葉っぱのカスが混ざっていて、そのままでは蕎麦には出来ません。

ですので、唐箕(とうみ)という写真の機械で、それを取り除きます。

次に、ゴミを取り除いた蕎麦の実を製粉に最適な乾燥具合になる様に天日乾燥し、その後、石抜きの工程を行います。

以上の工程を経て、いよいよ蕎麦粉に出来ます。

石を取り除いた蕎麦の実は、収穫祭の前日に「そば茶寮 文福笠井」(以後「文福笠井」)さんで蕎麦粉に挽いていただき、それを元に試食用の蕎麦は分福笠井さんで、蕎麦餅はスタッフで製作しました。

事前準備の紹介はここまでで、ここから当日の様子を紹介します。

テントやテーブル、コンロなどの一通りの準備が整った会場の様子。

今年も協賛いただいている「文福笠井」さんのご好意で、会場として店前の個人のガレージと駐車場の一部を貸していただきました。

本来ならテントを建てる事以外は前日に行いたかったのですが、昨日は全国的な大雨で当日の準備となってしまいました。
朝8時から皆さんの協力もあって、開始の10時前には無事完了できました。

こちらが蕎麦と蕎麦餅を調理するスペースとレジです。

蕎麦を食べに来ていただけた人が必ず来るレジの横には、「源蔵寺棚田の再生」についての説明パネルも掲示しました。(写真では、まだ置いてません。)

このパネル(A1サイズ)には、活動を始めた経緯と活動の様子について、写真とコメントで分かりやすく表してます。

普段は文福笠井さんの店内に掲示していただいており、来店したお客様に参加・協力をアピールしていただいてます。

今年は地元の「ちくわのいそべあげ」のキッチンカーにも来ていただきました!

米粉100%、米油100%で作られた竹輪の磯部揚げで、5種類の味があります。
郡上市の他のイベントにも出店されてますので、どこかで見掛けられたら是非寄ってみてください。

全ての準備が整ったところで、開始時刻まで暫し休憩。

開始時刻の10時を過ぎまして、お客様が続々とご来場くださいました。

今年提供する「R6源蔵寺棚田の再生」で採れた蕎麦の味は、正直に申しますと昨年ほどでは無いです。(今年は全国的にあまり良く無いそうです。分福笠井さん談)
ですが、それでも旨味の有る出来栄えですので、自信を持って提供いたしました。

昨年実施した蕎麦打ち体験は、今年は会場スペースの関係で実施してません。
その代わりと言ってはなんですが、新たに蕎麦餅の販売を行いました。

蕎麦餅とは、提供する蕎麦と同じ源蔵寺産の蕎麦粉100%を使って、練り上げてから串に刺して油で揚げた物。(写真は試作品です。)

作り置きでは油で揚げた『表面がカリッとして、中はしっとり』の食感を提供出来ないので、注文を受けてから揚げる様にしました。

味の種類は、塩、みたらし、餡子(あんこ)、黒蜜きな粉の4種類で、お好みのを選んでいただきました。

会場全体の様子はこんな感じでした。

有難い事に開始当初から多くの来場者で、写真を撮る余裕が有りませんでした。
ですので、一段落してからの写真となります。

どのくらいの盛況かと申しますと、ピーク時には写真のテーブル席が全て埋まって待ちが出るほどでした。

そんな状況でしたので、蕎麦の試食は13時過ぎに完売となり、キッチンカーの方も予定数量完売だったそうです。

ご来場いただいた皆様、お手伝いいただいた皆様、誠にありがとうございました。

全て完売となりましたので、14時より有志の方々に手伝っていただいて片付けを行いました。

以上、「R6源蔵寺棚田再生」収穫祭(六ノ里楽市)の実施報告でした。

今年、皆さんにご参加・ご協力いただいた結果、

今年の4月には、この様な状態だった耕作放棄地は、

この様に立派な耕地となりました。

これからも「源蔵寺棚田の再生」は続きます。
素晴らしい六ノ里の自然の中で、一緒に蕎麦の栽培をしませんか?

募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトで行われますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。

多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。

R6源蔵寺棚田再生 第8回目

「源蔵寺棚田の再生 第8回目」を実施しました。

ここのところの六ノ里は朝晩、気温が一桁で肌寒いくらいとなり、日中も作業をしていても大変過ごし易くなっています。

今回、町からの方が6名(内、見学の方1名)、「六ノ里」の方が2名、合計8名の方に参加協力いただけ、今年最後の蕎麦栽培の作業を無事に行なえました。

記事に入る前に、来週、11月3日の収穫祭(六ノ里楽市)についてご紹介します。

クリックすると、印刷用PDFが開きます。

今年も「そば茶寮分福笠井」様のご協力により、店前のスペースにて開催いたします。
なお、駐車場が限られていますので、乗り合わせてのご来場をお願いいたします。

それでは、第8回目の様子を紹介してまいります。

今回は衆議院選挙の期日前投票で、六ノ里集会所が使えません。
ですので、現地集合としました。

集合後、今日の作業内容を説明し、機材を圃場に運びます。

まず脱穀するブルーシートで作業スペースを作ります。
それから、今日の作業の流れや注意点を実際にやりながら説明し、早速、作業に入ります。

今日使う機材は、足踏み脱穀機(ブルーシートの掛かった青い機械)、その右手の木製の物が先日の記事で紹介した「蕎麦の実とゴミを選別する篩(ふるい)」、この二つです。

今年は作業スペースのブルーシート上を土足禁止としています。
と言うのは、昨年、収穫した実から小石を取り除くのに大変苦労したからです。

島立てしてある刈り取った束は移動時に実が落ちるので、作業スペースまでブルーシートで包んで2人で運んでもらいます。

受け取った押し切りの係の方は、根元に付いた土や小石が蕎麦の実に混じらない様、地面に触れていた根元を切り落としてもらい、終わった物は脱穀機の横に運んでもらいます。

脱穀作業は、束を脱穀作業を行う人に渡す係と、脱穀する方の2人で進めます。

今回、参加いただいた方に作業の様子をドローン撮影していただきました。
普段は見れない画角からの写真も良いですね。

皆さんの協力で、どんどん綺麗になっていく源蔵寺の風景を、今度、お願いして空撮してもらいたいなと思ってます!

一度休憩を挟んで作業を進め、お昼となりましたので午前中の作業を終了としました。
そして、午後からは有志の方での作業になりますので、全員揃っているところで集合写真を撮影しました。

冒頭の参加協力者のところにも書きましたが、今回はいつも参加くださる町の方のお友達が見学に立ち寄ってくださいましたので、一緒に写真に入っていただいてます。

お昼を食べてからは、残って下さった有志の方と続きを始めます。

写真提供:松川哲也氏

作業をしていると可愛らしい見学の方が来られました。

この日、「おでかけ留学」で「【猟師体験】ジビエ調理と地元食材で絶品BBQ!」というイベントが六ノ里で有りまして、その散策ルートが「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」でしたので見学に立ち寄ってくださいました。

蕎麦の脱穀作業を見ても、きっと何の作業をしているのか、子供達にはわからなかったかもしれません。
ですが、中には『やってみたい!』と言う子もいて興味を持って貰えたみたいです。(小さなお子さんでしたので、残念ですが安全上やらせてあげられませんでしたが。)

写真提供:松川哲也氏

蕎麦の実を見せてあげると、食べる蕎麦の元が『こんな小さな実』だというのは、子供達だけでなく同伴の親御さんもご存知無かったみたいで興味深く見て行かれました。

本日の予定分の作業が終わると、すっかり夕方になっていました。

写真には、まだ島立て中の物が写ってますが、これらはまだ乾燥が進んでませんので後日脱穀いたします。

さて、今現在の収穫量は、

前日までに脱穀した分と今日の作業分を合わせて、これだけ採れてます。
まだ脱穀の終わって無い分が有りますので、ご協力頂いた皆様のおかげで相当の量が採れそうです。

以上、第8回目の実施報告でした。

次回は、冒頭に載せました様に、いよいよ収穫祭(六ノ里楽市)です。

美味い源蔵寺棚田で採れた蕎麦、皆さんで食べに来てください。
お待ちしてます!

R6源蔵寺棚田再生 第7回目

「源蔵寺棚田の再生 第7回目」を実施しました。

ここ最近の六ノ里は、朝晩は肌寒いくらいですが、日中は少し汗ばむくらいですので、途中、休憩を取りつつ無事に作業を行なえました。

今回、町からの方が3名、「六ノ里」の方が3名、合計6名の方に参加協力いただけました。

それでは、当日の様子を紹介してまいります。

いつもの様に、六ノ里集会所に集合。
今日の作業内容を簡単に説明と11月3日の収穫祭(六ノ里楽市)のお知らせをさせていただいた後、現地に向かいました。

現地に到着して作業を実際にしてみて見てもらい、注意点を説明の後、早速作業に取り掛かっていただきました。

刈り取った蕎麦は、この様に束ねて圃場に置いていっていただきます。

作業開始から約1時間半、ここで休憩を取ります。

休憩後、作業を再開します。

今年は夏の暑さで成長し過ぎたのと、開花後の大雨のせいで倒伏が激しく、この辺りからの刈り取りが大変です。

絡まった蕎麦に苦労しながらも、刈り取りを進めていきます!

ここでお昼となりましたので、本日の作業を終了しました。

最後に、全員で集合写真を撮ります。

作業の終わった圃場の全景です。

倒伏で絡まった蕎麦に苦労しましたが、半分くらいは刈り取れました。
参加協力いただいた皆様、有難うございました。

午後から刈り取りの終わった分の島立てをスタッフで行いました。
まだまだ刈り取りの終わって無い分が有りますが、頑張って終わらせてまいります!!

以上、第7回目の実施報告でした。

次回、第回目は10月26日(予備日27日)を予定しております。
作業内容は、蕎麦の脱穀です。

募集案内は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトで行われますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。

是非、ご参加いただき一緒に蕎麦を育てましょう!
多くの方のご協力を、宜しくお願いいたします。

今年の米が出来ました!2024

先日の記事で「籾摺り」に出していた「米」が出来上がりましたので、記事にしてみたいと思います。

去年は新米が出来上がるのが待ち遠しくて籾摺り屋さんに電話しましたが、今年はおとなしく、来年の米作りの準備をして待ってました。

まずは先日脱穀した際に藁(わら)がいっぱい出ましたので、去年の使い切れなかった分を田んぼで燃やしました。(写真は秋耕起の日に撮りました。)

昨年もご近所の畑をしておられる方に大量に貰ってもらったのですが、それでも余ってしまうのです。

野焼きは何かと問題になる様ですが、ここは「ど田舎」ですし肥料としては有効なので、そこはお許しいただくと言う事で。

藁を燃やした翌日、秋耕起を行いました。
まず上の田んぼを行って、

その後、東の田んぼを行いました。

この時期の田んぼは半分乾いて土が固いので、なかなか耕運機のナタ爪が土に入りませんが、稲株が起こせる様に注意して耕してます。

さて、そんなこんなで籾摺りに出して3日目の29日、待望の連絡が有りましたので早速受け取りに!!!

受け取って来た今年の新米です。

今年採れたコシヒカリは7袋ジャスト。(1袋は30kg)
色々な方にアドバイスいただき肥料を増やしたので、昨年より+1.5袋(90kg)増です。

この写真は籾摺りが終わった玄米の状態。
昨年と比べて青い米の量もほぼ同等で、とても良いです!(去年の写真はこちら

今年も新米を早く食べたくて、受け取ったその足で精米に行きました!

今年の夏は昨年以上に暑く、すぐ近くの地域でも白濁が多かったと聞きましたが、さすが六ノ里、ほとんど有りません!

早速、炊いて食べました。

食べた感想は、何故か『こんなもんかなぁ・・・』。

もちろん美味しいですよ。
でも去年新米を最初に食べた時の『凄く美味しい』って程じゃ無い。
もっとも、私の舌の感覚なんて適当でしか有りませんが。(笑)

<訂正>
水の量を少し多めに炊くと、昨年以上に美味かったです。

と言うのは、以下の検査結果の様に、今年はアミロースが昨年よりも低かったのです。
このアミロースが低いと粘りが強くなって、まるで餅米を混ぜた様な食感になるので、普通の水量ではモチモチし過ぎて私の好みに合わなかっただけでした。

そこを考えて、水の量を少し多めに炊いたら美味かったという訳です。(笑)

で、本日「食味値」の検査に出して、結果が出ました。
今年の米作りの「通知表」とも言える検査結果はと言うと・・・

今年も肥料を工夫したのですが、結果は今年も大きく変わらない。

今年も「米作り」の結果をまとめてみました。

この表の数値の変遷を見る限り、相関性が見られないのです。

例えば、図中の青の2020年と2024年を比較して、同じ82点ですが

・水分量は良い方(最適値14〜15%)に変わった。
・タンパクも減少して良い方向(7〜8%が普通。それ以下はもっと良い)に。
・アミロースは数値が低い方に。(18.5〜20%普通で、低いほど美味しい。)

これで何故同じ点数なんでしょう?
正直、何が「点数の違い」なのか良く分かりません。

2020年以来、『タンパクが多いのは窒素分が多いせい。肥料を減らすと良い』と農業指導員からのアドバイスで肥料を減らして来ましたが、点数はほぼ同じで、ただ収量が減っただけ。

今年、地元の米農家さんのアドバイスにも基づき、窒素分が増えてタンパクの数値が悪くなるのは覚悟で、肥料をメーカー推奨量を入れたら収量は大幅増。
しかも点数は過去最高タイ。

でも指導員さんのアドバイスが良くないと言う訳ではありません。
作る田んぼの環境、その年の気候、色々な要素が絡み合っての結果だからです。

農業指導員さん曰く『タンパクが7%を切ると85点以上になる』との事。
なので、来年に向けてまた色々調べて、点数の上がる方法を考えましょう!

ま、食べて美味い米なので、良いのですけどね。(笑)

蕎麦選別作業の改善


先日、蕎麦の刈取りの機械化を目指して「SO-BINDER(そばいんだー)」を制作した記事を載せましたが、他にも作業を少しでも楽にしたい工程が有ります

今回は、その中の選別作業工程を改善すべく「蕎麦専用ふるい」を制作しましたので、紹介してみたいと思います。

まず最初に、蕎麦栽培の残った大変な「脱穀〜選別」の作業についての説明からしてみたいと思います。

一つは脱穀の工程。

現在は「足踏み脱穀機」でペダルを踏んで脱穀ドラムを回し、そこに蕎麦の束を押し付けて脱穀してますが、片足立ちでペダルを踏みつつ束を押し付けるのは、バランスが取りにくくて大変なのです。

なので、脱穀ドラムが自分で回ってくれれば、両足で立って束を押し付けるだけので楽になると思います。
つまりは「電動脱穀機」を購入すれば良いのですが、結構な値段がします!!

でも、慣れの話も有ると思いますので、これは『そのうちに』と思っています。(笑)

次に選別の工程。

今は手動の唐箕(とうみ)で風選するのですが、ハンドルを手で回して風を起こすので回転数がなかなか一定になりません。

風が強すぎると良い実まで排出されてしまいますし、弱過ぎると良い実にゴミが混ざって取りきれないのです。

一定の回転数で回せる「電動唐箕」を購入すれば良いのですが、これも結構な値段がします!!
なので、これも慣れの問題ですので、『そのうちに』です。

この2つの工程よりも、この秋の収穫までに必ず改善したい事が有りまして、それが今回の記事の「蕎麦専用ふるい」なんです。

その工程は脱穀した蕎麦の実を唐箕に掛ける前に行う作業で、脱穀した実の中に混ざっている大きな葉っぱや長い茎を取り除く作業です。

実際にどの様に行うかと言いますと、写真の様に脱穀した物を少しずつ篩(ふるい)に掛けて取り除くのですが、篩の大きさが小さいのもあって、とにかく時間が掛かるのです。

また、片手で篩を持って揺り続けるので、だんだん手が疲れて痛くなってきます。

そこで、この図の様な大きな篩を作ろうと計画し設計しました。

簡単に構造を説明すると、赤い部分がローラーになっていて、青い部分が篩です。
黄土色のハンドル部を持って左右に揺すれば、グレーの部分に実が溜まると言う具合です。

これなら今までの篩に比べて、一度に処理出来る量が増えて、手に掛かる負担も少ないはずです。

と言う訳で、制作しました!

当初、仕事で良く使っている「アルミフレーム材」で作ろうと考えてました。

この「アルミフレーム材」は各部品の長さに加工して納品して貰えるので切断加工の手間が無く、また、各部品の接続もブラケットをネジで締めて固定出来るので作業が早いのです。

ですが、必要分の材料代を見積もるとかなり高くなります。
先日「SO-BINDER(そばいんだー)」の部品製作でお金を使ったので少しでも安く、と2バイ4材で作りました。(笑)

部品構成は、写真左から、土台のフレーム部分、篩部分、実を受ける部分、の3部品です。

実を受ける部分はホームセンター等で売っている、セメントを混ぜる「トロ舟」です。

篩に使う網はネットで探しましたが、販売単位が多く(何十メートル単位)、その分高価になるのでどうしようかと思ってました。
が、地元の金物屋さんで切り売りしているとの情報をいただき、使用分だけを安く入手出来ました!

篩部分の枠の下には溝が掘ってあって、土台のキャスターが嵌る様になってます。

このキャスターのおかげで、大きな篩を動かすのにも力が入りません。
12Vバッテリーを電源にモーター駆動も考えてますが、そこはまず使ってみてからにします。

実施に使ってませんが、動かしてみた感じでは『良いのでは』と思ってます。