R6源蔵寺棚田再生 第2回目

先日の記事で事前準備を紹介しましたが、本日「源蔵寺棚田の再生 第2回目」を実施しました。
今回も良い天気で初夏を思わせる様な天気でしたが、無事に作業を行う事が出来ました。

今回は、町からご協力いただいた方が5名、「六ノ里」の方が3名、合計8名。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

当日の様子を紹介する前に、事前準備の様子も紹介しておきます。

先日、第2回目に向けて耕地の横に重機にて排水溝を掘っていただきました。

今週の木曜日に大雨が降りましたが、水が溜まる事もな無く乾いた状態でした。
これで水に弱い蕎麦の栽培を安心して行う事が出来ます。

それではここから、当日の様子を紹介してみたいと思います。

まずは六ノ里集会所に集合です。

参加の方々に今日の作業内容について簡単に説明し、時間になったので現地に向かいます。

今回、常連の方が都合で参加出来ませんでしたが、新たに2名の方に参加頂けました。
一緒に作業出来る仲間が増えていく事は、大変有り難く、そして嬉しく思います。

現地到着し準備を終えたら、草刈り班はどんどん草を刈っていきます。
今回、女性の方も草刈り班に参加いただきました。

先々週の時点では、それほど草が伸びて無く『草刈り必要かな?』と思ってましたが、ここ最近で一気に伸びて来ました。

伸びた草を刈ると同時に、昨年までに枯れて積もった茅も起こして刈っていきます。

搬出班は刈った茅や雑草をアメリカンレーキで集め、箕(写真のオレンジの物)で耕地の外に運び出していきます。

そのまま耕して肥料にしてしまえれば良いのですが、この後の重機での抜根の際に、茅の根が見にくくなるので、面倒ですが搬出するのです。

この後、1回目の休憩を取りました。

休憩後、引き続き作業を進めていきます。
この時点で、草刈りは奥に見える部分のみになってます。

搬出作業もどんどん進み、こんなに綺麗に片付いて来てます!

ここで2回目の休憩を取ります。

5月とはいえ気温が25度を越えていますので、熱中症対策が重要です!!

昨年同様、写真の木陰で十分な休憩とこまめな水分補給を行います。
この時期も木陰は涼しく、疲れた身体を癒してくれます。

休憩後に、引き続き刈った草の搬出を行い、ほとんど片付きました。

写真では分かりにくいのですが、緑の草の所が搬出した大量の雑草です。

草刈り班は昨年実施した所との境の斜面や、周辺部分の草刈りも行いました。

時間になりましたので、作業を終えて集合写真を撮ります。
参加・ご協力いただいた皆様、お疲れ様でした。

上の広場からの全景。

荒れた土地が、少しずつですが耕地らしくなって来てます。
次回迄に、茅の株や雑木の抜根を重機にて行います。

次回は第3回目は6月22日に、抜根した茅や雑木の根の搬出と、土中に残る雑草の根の除去、周辺の草刈りを行なう予定です。
「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトでお手伝いの募集案内を行いますので、興味を持たれた方は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトから連絡してみてください。

多くの方に参加協力いただいて、一緒に作業できたらと思います。
きっと他では経験出来ない、面白い体験が出来ると思いますよ!


<本計画は「岐阜県ふるさと水と土指導員」のもと、六ノ里地域づくり協議会 景観整備部と町からの協力者とで行われます。>

田んぼの準備④代かき2回目

2回目の「代かき」を行いましたので、記事にしてみたいと思います。

毎年書いてますが、2回目の代かきの仕上がり具合は、田植え以降の稲作に大きく影響します。

田んぼ全体が平坦でないと、田植えの際に苗の植え付け深さが一定にならず、悪くすると一部が「浮苗(しっかり植え付けられて無い状態)」になったりします。

また苗が育って来て、水を少なくした際に土が露出しないまでも、水深が極端に浅い所は雑草が生えやすくなります。

なので、しっかりと田んぼ全体が均一になる必要があるのです。

と言う事で、今年もしっかり代かきしましたので、その様子を紹介してみたいと思います。

その前に、少しだけ。(笑)

この日の前日、今年から稲作を始める移住者仲間のところへ監督に。(偉そうに。笑)

と言うのは、耕運機にカゴ車輪での代かきを『そそのかした』手前、ちゃんとフォローしないとダメでしょ?

と言う訳で行って来ましたが、一生懸命、真剣にやられてましたので、きっと美味しい米が出来るのではと思ってます。

では、代かき2回目の様子です。

1回目の代かき同様、まずは水の量のチェックから。
上の田んぼの水量はOK!

東の田んぼの水量もOKです。

水が少ないとカゴ車輪で踏み込んでいっても、なかなか土がこなれてくれないのです。
『飽和状態になって、土が溶けて行かないのかな?』と思ってみたりしますが、さて、どうなんでしょう。(笑)

時刻は9時少し前、上の田んぼから始めます。

タイヤのまま耕運機を移動させて、カゴ車輪に履き替えます。
その理由は・・・何度も書いてもあれなので省略です。(代かき1回目を見てください。)

縦横1回走らせたところ。

1回目でしっかり代かきしましたが、あれから1週間、踏み込んで柔らかくなっていた土も落ち着いてて、走らせるとカゴ車輪の跡が残ります。

ですので、さらに土を練り込む為に、縦横斜めに何度も耕運機を走らせます。

時刻は11時半前、約2時間半で、上の田んぼの代かき2回目終了です。

タイヤに履き替えて移動し、またカゴ車輪に履き替え、東の田んぼを行います。

何度も履き替えるのは面倒ですが、貴重なカゴ車輪を痛めない為には仕方ない。
(付けるとそのまま移動出来る、アタッチメントを作ってみようかな。)

11時半から始めて、途中、お腹が空いておにぎりの昼ご飯を食べて、再開して14時過ぎに終了。
こちらも、大体2時間半です。

代かきが終わったら、田んぼに入れる水のパイプにホースを繋いで、田んぼの中で耕運機に付いた泥を洗い流します。

昨年までは、田んぼの外に出して高圧洗浄機で洗ってましたが、結構、土が付いていて『もったいなくて』中で洗う事にしました。

昨年までの記事では『どちらの田んぼを先に代かきを行うかに理由がは無い』と書いてましたが、今年、東の田んぼを後にしたのには理由が有って、こちらの方が水源からの落差が大きいので、繋いだホースから出る水の勢いが強いからなんです。

耕運機による代かきが終わったら、レーキ(トンボ)で土を丁寧に均して、今年の代かきは終了です。

あとは、26日の田植えに向けて田植え機の整備をして待ちます。

こう書くと1週間有るので余裕みたいですが、各所にどんどん草が伸びてますので、早急に草刈りをこなして行かないと大変な事に・・・なので、全く余裕は無いです。

ですが、里山暮らしには不可欠なので、頑張ります!!

種まきごんべえ、デビュー!

先日の記事で畝立て専用機を初使用しましたが、今回はそれに引き続き、種蒔き機「種まきごんべえ」を初めて使って種蒔きしました。

今回はその様子を紹介してみたいと思います。

これが「種まきごんべえ」です。

その名の通り『種を蒔いてくれる機械』で「向井工業」と言う会社の製品です。
写真に入れた説明の様に、種蒔きの一連の作業を前方に押して行くことで行ってくれるのです。(横に伸びたバーはオプション品です。)

では、簡単に特徴を説明してみましょう。

この機種の特徴の「ディスク型」の溝掘り部分。

色々な種類が有りますが、我が家のはH S-120LHと言う機種です。

これを選んだ理由は、蕎麦栽培している耕作放棄地を開墾した圃場では、いまだに草の根が残っているので、通常機種の「コーレター型」という『金具が土を引っ掻いて溝を掘って行く構造』では、草の根が引っ掛かって上手く溝が出来ないと思いました。

ですので、『回転する円盤が土を横に押し除けて溝を掘るタイプ』なら大丈夫ではないかかと、これにしたのです。

メーカーの機種説明にも『水田利用など圃場条件の悪い場合に適している。大型ディスク溝切りで稲株等も引っかかることなく作業が行え、車輪も大きく少々の凸凹でも安定した作業が可能。』と有りましたし。

前方に押して行くと、土の抵抗で円盤が矢印の方向に回転して、溝を掘って行きます。

まぁ、実際に使ってみると、これでも大きな草の根や石が有ると引っ掛かってしまいましたが「コーレター型」よりは有利だったと思います。

これが種を運ぶ「リンクベルト」で、後輪に連動して動きます。

このリンクベルトは種の入っているホッパーの中を通る様になっていて、リンク一つ一つに開いている凹みに種が入って運ばれ、写真左のベルトの終わりの所で掘った溝に種が落ちるという構造です。

蒔く種によってベルトの種類(穴の大きさが違う)が決まっていて、私は『蕎麦を撒く物』を選んでます。

ちなみに、蒔く種によって『どれを選べば良いか』など、メーカーに聞いて決めましたが、懇切丁寧にアドバイスくださり、自社製品に対しての豊富な知識と絶対の自信を持っておられると感じました。

実際に蒔いてみたところ。

写真の左の畝から1畝に2列ずつ蒔いてみました。
芝が生えていた所は芝の残渣が激しく、溝掘り部分に引っ掛かって上手く進まなかった事も有りましたが、概ね良好な具合でした!!

全ての畝に2列ずつ蒔き終わったところ。

この機械を導入しようとした理由は、「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」として「ふるさと指導員」の制度を利用し、町からの協力者を募って蕎麦栽培を行っていますが、この制度を使える期間が終わった後、個人的に栽培する際に『どうやって広い面積の種蒔きをするか?』を考えたからです。

今回、9畝に2列ずつ蒔きましたが、1時間ほどで終わりました。
こんなに短時間で効率良く種蒔き出来るなら、手助けが無くても出来そうです。

後は、種を蒔いた深さが蕎麦にとって最適だったか、です。
深すぎても浅すぎても(まだ浅い方が良いかも)『上手く発芽しないのでは?』と少し心配しています。(心配性なので。笑)

<5月19日:追記>

本日、無事に発芽しました!!!

見た感じ思っていたより密に出ているので、蒔いた密度が高かったのかも、です。
これを解消するには、リンクベルトの凹みのもう少し小さいのにすれば変わるとお思いますが、でも、まぁ、無事に芽が出たので、このまま見守ってみます。

<5月20日:追記>

昨日は、まばらな感じでしたが、一日経つと『緑の線』になってました。

やはり密に蒔き過ぎてる感じがしますが、この先、どういう具合に育つのか、見守る事にします。

田んぼの準備③代かき1回目

昨日の茅入れに引き続き、1回目の代かきを行いましたので、その様子を記事にしてみたいと思います。

時刻は9時前、水の量が適切でないとまともに代かき出来ないので、まずは水の量の確認から。

「東の田んぼ」の水の具合。
茅がヒタヒタぐらいですので、ちょうど良い。

「上の田んぼ」の水具合。
こちらも「東の田んぼ」同様、良い具合です。

ところで、今年は同じ移住者である六ノ里の仲間が米作りに初挑戦します。

我が家でやっているのは大きな農機を使わない、ハサ掛けして等の『ちょっと昔の米作り』ですが、同じ耕運機を持っているので『そそのかして』いたので嬉しいです。(笑)

今日はその彼らが『耕運機を使った代かきの仕方』を見学に来ます。

彼らが来る前に、燃料の確認・補充を済ませた耕運機と、代かきの際に使うカゴ車輪を「東の田んぼ」のそばに準備しておきました。

ほどなく到着したので、耕運機のタイヤをカゴ車輪に履き替える方法を説明しながら、実際にやって見せます。(詳しい履き替え方法は昨年の記事を参照)

いきなり『代かき体験中』の写真からです。

実際に作業しているのを、一緒に田んぼに入って横で見てもらいながら説明して、半分くらいの所で体験してもらいました。

時刻は10時半で、9時から始めて1時間半。
ここで少し休憩です。

この日は朝は肌寒かったのですが、この時間になると少し暑さを感じます。
夏では無いですが、水分不足で熱中症は洒落にならないので休憩は大事です!

縦横に1回耕運機を走らせた後の、休憩時での「東の田んぼ」の様子。
あれだけ敷き詰めていた茅と笹竹は、カゴ車輪で踏み込まれて見えません。

休憩後、もう1回縦横に走らせましたが、今年は『ニュル』って足裏に感じる粘りの強い所が多くて手間取りました。(春耕起の具合が悪かったのか?)

なので、昨年の記事に書いた方法で柔らかくしました。

良い機会ですので、見学に来ていた仲間にもやってもらいました。(写真がその様子)
ガタイが良く、しかも若いので、力強くこなしてました。

代かきのやり方を一通り見て、見学の仲間達は帰って行きました。
この後は同じ作業を繰り返すので、見ていても同じですから。(笑)

続けて縦横に3度耕運機を走らせ、足裏に感じる感触もそこそこになりました。

時刻は12時30分で、9時から始めて3時間半で「東の田んぼ」終了とします。
手間取ったわりには昨年と同時間なので、上出来です。

お昼になったので、耕運機を田んぼから出して昼食を摂ります。

田んぼの土で汚れているのもあって外でおにぎりを食べますが、たまには自然の中で食べるのも良いです!

昼食後、13時過ぎから「上の田んぼ」の代かきを始めます。

写真にタイヤが写っている様に、カゴ車輪のままアスファルトを走らせないで、ちゃんとタイヤに履き替えて移動させてます。
これも昨年の記事に書いてます様に懲りてますので(笑)

写真は、縦横に1回走らせたところです。

茅と笹竹は踏み込まれて見えませんが、まだカゴ車輪の跡はしっかり残ってます。
この車輪の跡が無くなるまで、そして足裏の感触が良くなるまで耕運機を走らせます。

時刻は15時半前、良い具合になりましたので完成・終了とします。
開始から約2時間半弱なので、なかなか良いペースで完成したと思います。

以上で、1回目の代かきは終了で、2回目は1週間後に実施予定です。

その日まで乾かさない様に(乾くと固くなって2日目が大変)、またオーバーフローさせない様に(肥料が流れ出ると勿体無い)、水の管理に注意しなきゃ・・・。

田んぼの準備②茅入れ

JAから今年の稲苗の到着日を知らせるハガキが届きました。
それによると今年も例年通りの5月24日か25日。

ですので、「代かき1回目」は予定通り、明日5月10日に行います。
本日、それに向け、茅と笹竹を田んぼ入れましたので、記事にしてみたいと思います。

朝9時、某所で笹竹を刈って、軽トラで運んで来ました。

去年の所は全然育って無く(去年、刈り過ぎたのか?)事前に他の刈っても良さそう所を探しておいたので、そこで刈りました。
ですが、昨年に比べると量が少ないかも・・・去年はもっと山盛りだった気がします。

でも、今年は例年より肥料を多く入れてますので、まぁ、良いかな。

「上の田んぼ」の畔に笹竹の半分を下ろします。

田んぼの水量は『少し多いかな』と思ったので、入れていた水を止めました。

続いて「東の田んぼ」にも畔に笹竹を下ろします。

こっちの水量は多過ぎ!なので、こちらも入れていた水を止めました。
さほど気温は高くはならない様ですが、天気が良いので夕方までには減ると思います。

笹竹と茅を入れた「東の田んぼ」。

私が他の作業(タラの木の剪定、他)を行なっている間に、家内が入れてくれてます。
この時期、やる事いっぱいで分業しないと終わっていかないんです。(手伝い大歓迎!)

「上の田んぼ」に笹竹を入れたところ。

アップにすると、こんな感じで、笹竹はランダムに撒いていきます。

続いて、茅を耕運機を走らせる方向に入れます。(理由はこちらを参照ください。)

以上で、代かき準備は終わりました。
明日は朝から代かき1回目を頑張って早く終わらせます!
(早く終わったら、先日の記事の続きをしたいなぁ・・・。(笑)

タラの木の剪定

GWの最終日、今日は天気が崩れると天気予報で言ってました。
降り出す前にとタラの木の剪定を行いましたので、ここ最近の様子も含め、紹介してみたいと思います。

今の栃洞では、ワラビが最盛期。
ちょっと目を離すと大きく育って無駄になってしまうので、ほぼ毎日、見回っては採取してます。

で、採れたワラビはどうするかと言いますと、アク抜きして、近所や知り合いに配ります。

原木椎茸も4月中ばくらいから、継続的に採れてます。
香りが良く、味も濃くて美味しいです。

ただ、今年は『何者か』(猿?穴熊?)が悪さをしているみたいで・・・収穫時なのが地面に落ちてたり、かじった跡が有ったりします。
もちろん、勿体無いので良さそうなのは食べますけどね。

さて、本題のタラの木の剪定です。

4月に入ると「山菜の女王」と言われる「タラの芽」が採れ始め、末頃に終わりを迎えます。

昨年も記事にしましたが、時期が終わると剪定を行います。

剪定前は、こんな様子です。
昨年剪定した後で出て来た芽が伸びて、新しい枝になってます。

このまま放置しておくと、どんどん伸びて高くなって来年採りにくくなりますので短く剪定を行うのです。
(剪定する詳しい理由は、昨年の記事を見てみてください。)

剪定するのに以前は手ノコで、昨年からは電動チェーンソーで切ってましたが、切断面が荒過ぎるのか、若く細い木の幾つかが枯れてしまってました。

手ノコの方が切断面が綺麗で良いのは分かりますが、なにぶん本数が多いので・・・。

そこで今年からは、この電動ノコを使います。

この電動ノコは、本体の根本(写真の右側)の黒い部分に延長ポールを継ぎ足す事で3mの長さになって、高い木の枝を切る事が出来るもので、剪定梯子に乗っても切れない高い枝を切る為に手に入れたものです。

写真の様に先端部分だけでも使えるので、今年からはこれを使います。

いきなり剪定後の写真ですが、短くなったタラの木が分かりますか?

作業前、作業後の写真があれば良いのですが、雨が降り出す前に片付けたくて、写真を撮ってる余裕が・・・。(笑)

ここも、

ここも、すでに剪定後です。

切った枝は、そのまま放置すると草刈りの時に『凄く邪魔!!!』なので、面倒ですが場所を決めて集めます。(今回で4箇所出来ました。)

雨が降り出したので止めましたが、私が管理している所の半分も終わりませんでした。
明日以降、天候が回復したら続きをやっていこうと思ってます。

ところで、作業をしていて足元が滑りやすくて気になってました。

斜面やゴシャゴシャの所で作業する時は「スパイク長靴」と言って、足の裏面に凸凹と金属ピンが付いた物を使うのですが、足の裏を見てみたら、ほとんど欠損してました。

これでは滑って当たり前、危険なので新品を買って来ました。

私の管理している所は斜面が多く負荷がかかり過ぎるのか、半年に1回の更新になります。

ですが、昨年は春先に膝を痛めて、斜面の草刈りを例年より行なってませんでした。
なので、昨年は更新しておらず、あそこまで欠損したのだと思います。

これが新品の足の裏面です。

これならしっかり食い付いて、斜面でも安全に作業が出来そうです。
(*岩の上では逆にスパイクが食い付かず滑る事が有るので要注意!)

畝立て専用機、デビュー!

GW5月に入って、昨年から改造していた「畝立て専用機」を初めて使用しましたので、その様子を紹介したいと思います。

昨年から改造していた畝立て専用機。
意外にコンパクトで、軽トラの荷台にちょうど載っかります。

ボディに大きく「RF」と入っているのは分かってましたが、その下に小さく「Rrefresh Filed」と入ってるのを今日気が付きました。
耕運機は土を耕して空気や肥料を混ぜ込むので、耕地をリフレッシュ・・・確かに(笑)

使用した場所は、ここ。(Google Mapの航空写真に加工)
そば茶寮文福笠井さん土地で、お店の下の所。

この写真は畝立てが終わった時の物。

この日の前に、春先から伸びてきていた草を刈って、耕運機で耕しておきました。

なぜ作業中の写真が無いのかと言いますと、まぁ今回が、この畝立て専用機の初体験なので、『どうしたら上手く行くのか?』の試行錯誤で余裕がなかったのです。

そこで得た経験から・・・<畝立て専用機の教訓(?)>

1:畝立て作業前に、耕運機で出来た凸凹は均しておく事。
トラクターと違って車重が軽いので、凸凹に車輪が取られて真っ直ぐ畝が作れません。

2:少しぐらいなら『曲がったなぁ』と思っても、諦める。
スタートに戻って一度やり直そうとすると、出来た畝から脱輪して、余計に酷い事になります。

3:綺麗に畝になって無くても、最後は手作業で不良箇所は直すつもりで。
やり直せないので、出来の悪い部分はレーキや鍬で直すつもりで気楽にやろう。(笑)

いや、本当、難しかったです。

でも、これも経験値が上がれば、何かとコツも分かって来て、そのうち綺麗な畝が出来る様になるのではと期待してます!

完成した畝の様子。

曲がってたり凸凹してたりしてますが、栽培するには十分だと思います。
この後、ここには蕎麦を植えます。

ここなら店からも見えますので『お客さんに見て楽しんでもらえたら良いかな』と。
蕎麦栽培に興味を持ってもらって『景観づくりの「蕎麦栽培」に協力して貰えたらな』という私の目論見です。(笑)

続けて種蒔きと行きたいところですが、明日から天気が悪いそうです。
なので、種蒔きはまた別の機会に紹介したいと思います。

なお、今の時期に蒔くと7月頭から半ばに収穫の「夏蕎麦」になりますが、蒔くのは「夏蕎麦」用の品種では無いので、収穫は期待出来ないと言われてます。
でも、やってみないと分かりませんので、まずやってみます。(笑)

R6「源蔵寺棚田再生」第2回目の事前準備

第2回目に向けての事前準備として排水溝の施工を「岐阜県ふるさと水と土指導員」の制度を活用して行いましたので、その様子を記事にしてみたいと思います。

「第1回目の事前準備」で自力で出来るところは実施しましたが、しっかりとした圃場の排水溝の施工が必要です。

今回施工する排水溝は、この図中の緑の部分です。

まず『なぜ排水溝が必要なのか?』を説明しますと、この概略図の様に上の段に溜まった雨水が地中を通って滲み出して来るからです。
(詳しい状況は「第1回目の事前準備」を見てください。)

では、なぜ『水が滲み出して来るとダメなのか?』と言いますと、『蕎麦は水に弱い作物だから』なのです。

この写真は昨年の8月の台風後の物ですが、降った雨水を排水させても右手の斜面の下から水が湧いて出て、応急処置として、抜根時に掘ってもらっていた排水溝に追加で人力で溝を掘りました。

この経験から『どんな大雨でも大丈夫』な様に、今年の栽培前にしっかりした排水溝を施工するのが良いと思ったからです。

それでは施工の様子を載せていきます。

施工は「六ノ里棚田米生産組合」を通しての依頼で、地元の土木工事会社が請け負ってくださいました。

最初の部分は、元々の畦に合わせて排水溝を掘っていきます。
使用している重機は「ミニバックホー」と言うそうで、小回りが効いて便利そうです。

ここからは元々の畦が無いので、斜面下に沿って掘ってもらいます。

排水溝の終わりの地点から、作業中の方向の写真。

奥の部分まで溝を掘った後は、畦が終わる所まで戻って、ミニバックホーのバケットで土を押さえ込んで、しっかりした畦をにしてくださってます。

『掘って出た土で畦っぽくして』とお願いはしてましたが、所々、圃場に溜まった水を抜ける溝を作ってくれたりと、丁寧に作業していただき感謝です。

完成した排水溝です。

溝幅と畦幅の分、耕地が狭くなりましたが、冠水して蕎麦がダメになる事を考えると、これで良いのです。

ちなみに、もし、ここを田んぼとして使っても、稲刈りの際に上の段の水が滲み出る事で、ぬかるんで上手く刈れない(棚田では良く有る問題)事も起きません。

続いて、ここは昨年実施した所です。

写真のミニバックホーの場所まで、昨年、抜根の際に排水路を掘ってもらってましたが、そこより奥も水が滲み出るので追加で掘ってもらいました。

こちらも奥まで、排水路が完成しました。
今年も蕎麦栽培しますので、これで安心して出来そうです。

溝掘り作業をしてもらっている間、私は何をしていたのかと言いますと、第1回目で伐採した桑の木の片付けを行なってました。

第1回目で伐採した時の写真。

人が立っている、その前の石垣の下に元々の排水路が有って倒した木の枝で塞がれてますので、早急に取り除く必要が有るのです。

ですので、エンジン・チェーンソーと電動チェーンソーを使い分けて細かく切っていきます。

太い部分は薪ストーブの燃料用に、細かい枝先はガードレール下に沿って積み上げて自然に朽ちるのを待つ予定です。

溝掘り作業が終わって、トラックにミニバックホーを積み込んだところ。
春先は雪の間に出来なかった仕事で忙しいそうで、世間はGWと言えどもこの後も他の現場に行くそうです。

積み込み作業を見ていましたが、仕事で慣れているとはいえ荷台幅ギリギリ(3cm程しか隙間が無い)をテキパキと積み込んでいたのは凄いと思いました。

全ての事前準備の終わった「源蔵寺棚田」です。

中央あたりに土が見える所が、昨年実施した所で、排水溝が見えているところが、今年実施する所です。

こうして見下ろすと、結構な広さでしょ?
今年の夏過ぎには、どちらも蕎麦の花が満開になっていると思います。

ちなみに、昨年実施した所に、昨年の蕎麦の「こぼれ種」がいっぱい芽を出してます。
他の草も生えてますが蕎麦の方が成長が早く、そして強いので、このまま育って行くかと。

でも「夏蕎麦」用の品種では無いので、育っても収穫は見込めないと思いますが、他の雑草を抑制してくれるので、今年の秋蕎麦栽培に向けてはこのままでも良いのかとも。

さて、耕してしまうか、このまま蕎麦に育ってもらうか、悩ましいところです。(笑)

「源蔵寺棚田の再生」第2回目は5月18日(土)予備日として翌日の19日です。
多くの方のご協力が得られれば、助かります。
皆様のご参加をお待ちしてます!

田んぼの準備①畦整備・春耕起・水入れ

今年も田んぼの準備の季節になりました。
もう少し早く始めたかったのですが、なかなか晴れた日が続かず、やっと行えました。

今回は畦整備、春耕起、水入れまで行いましたので記事にしてみたいと思います。

まず、肥料の散布です。
この作業は多少田んぼが湿っていても可能なので、今回に先立って行ってます。

多くの農家さんが動力噴霧器を使うのですが、肥料(10kg以上)+動力(エンジン)と『半端なく重い』ので、我が家では「グリーンサンパー」(写真のオレンジのリュックみたいなの)で撒きます。

「グリーンサンパー」はオレンジのリュックみたいな所に撒く物を入れ、手に持った筒状の所を左右に振って『重力+遠心力』で肥料を飛ばします。
人力ですが、我が家の様に6aほどの広さであれば、これで十分です。

なお、今年は去年までに比べて肥料を増やしてます。

我が家では出荷する訳ではありませんが『せっかく作るなら美味しい米を』と、指導員のアドバイスを元に食味値を上げる為に、特に「タンパク質」の数値に影響の有る初期肥料を減らしてきました。
しかし、毎年、食味値は変わらず、収量が年々減っていたのです。(詳細はこちらを見て下さい。)

仲間の農家の方に聞いてみると、我が家で使っている肥料は『面積当たりの規定量を減らすと良い結果にならない』だそうです。

これは私が行なっていたのとは正反対で、肥料が多いと食味値が悪いはずなのに、その方々の食味値は我が家より高く(我が家81/専業農家90以上)収量も多いとの事です。

もちろん、田んぼの諸条件が違うので絶対良くなる保証は有りませんが、一度、皆さんが行われている方法を試すべく、仲間の農家さんに肥料の散布データを教えていただき、それを元に我が家の散布量を決めました。

具体的には、基本の肥料を一昨年まで使っていた「有機エムコート088」と「マルチサポートFe」に戻して共に規定量とし、加えて、農家さんが撒いている「牡蠣殻石灰」と「鶏糞ペレット」を規定量散布しました。

さて、結果は・・・これは秋の収穫後にならないと分かりませんが、よくなる事を期待して。(笑)

長くなりましたが、ここから本日の記事です。

肥料を撒いてから2日、ここまで4日ほど天気が良かったのですが、明日から少し崩れそうなので、今日一気に進めます!!!

まずは畦の草刈り。
春先で、そんなに草も伸びてませんが何故刈るのか?
これには理由が有って、後ほど話します。

春先で草も柔らかいので、草刈機はナイロンコードを使います。
ここらでは『紐カッター』なんて呼んだりします。

まず、我が家の通称「東の田んぼ」を片付けて、

続いて「上の田んぼ」の草を刈ります。

では、何故、それほど伸びて無い草を刈るのかと言いますと、畦塗りしやすくするのもありますが、

これです。(赤丸の所、穴が開いてますよね?)

これ、冬の間にモグラが開けた穴、「モグラ穴」なんです。
これを塞いでおかないと、田んぼに水を入れても抜けていってしまうのです。

「モグラ穴」が草の下になっていては分かりにくいので、先に草刈りをするのです。

畔波板を入れた所にも「モグラ穴」が有りました。

畔波板を深くまで(地中35cmくらい)入れてますので大丈夫とは思いますが、ここも念入りに叩いて塞ぐつもりです。

「モグラ穴」を潰すべく、木槌で畦を叩いていきます。

この作業には、もう一つの目的『ダレた畦を叩いて直す』のも有りますが、昨年、畦の修復は行ったので、今年は「モグラ穴」対策がメインです。

とは言っても、写真の赤い線の位置まで持ち上げて振り下ろすので、結構力が要ります。(この写真は、昨年、畦の修復を行った時のものです。)

叩いた後は、こんな感じになります。

「東の田んぼ」を終わらせて、「上の田んぼ」を行いました。
(写真手前から、奥の茅を立て掛けている所まで)

ここで昼前になりましたので、春耕起は午後からにします。

すでに半分終わってますが、耕運機で耕していきます。

1年に2回(春耕起と秋耕起)の事なので、つい、やり方を忘れてしまって・・・。
写真では外周部分を先に耕してしまってますが、これはダメです。

と言うのは、耕運機で耕して行って端まで行くとUターンするのですが、この向きを変える部分を「枕地」と言って、最初は耕さないでおいて、最後に耕すのが正解です。

耕してあると車輪が土を押し退けて掘れてしまって、後々都合が悪いのです。

約1時間ほどで、「東の田んぼ」全面、耕し終わりました。

次は「上の田んぼ」ですが、

ここで、我が耕運機の紹介。

耕運機の紹介は毎年書いている気がしますが、実は、この冬に燃料タンクの大改修を行いました。

以前から、どこからか燃料が染み出していて、長い間に農舎の床に溜まるのです。
分解してみた所、長年の湿気や燃料中の水分で、錆びて小さな穴が開いてました。
ドライバーで突いてみたら、錆だらけで穴が繋がって、大きい物は3mm程にも・・・。(この時点で後戻り出来ない状況になりました。)

開いたものは仕方が無いので、穴にトラスネジを入れてロウ付けで固定、最後に専用のコーティング塗料(ワコーズ社の「タンクライナー」)で内部コーティングしました。

燃料を入れてチェックしましたが、漏れて来ません!!!(当たり前だけど。笑)
これでずっと頑張って働いてもらえると思います!

さて、昼からは「上の田んぼ」です。

ここから始めて、奥を少し残してUターンして耕していきます。

こちらも約1時間程で、終わりました。

見ての通り、四角形では無く異形なので、縁に沿って耕して行くと、徐々にカーブがキツくなって上手くいきません。
耕した跡を見てもらうと分かりますが、真ん中辺りで真っ直ぐになる様に重ねて耕してます。(分かるかな・・・?)

最後に、隅の所は耕した土が集まって高くなっているので、レーキ(トンボ)で均して春耕起は終了です。

春耕起が終わったので、水を入れます。

パイプから出た水が田んぼを掘らない様に、平たい石を敷いて、その上に石を置いて、そこに水が当たる様にしてます。

「東の田んぼ」も同じ様に。

多分、今年も苗が来るのは5月25日頃。
なので、そこから逆算すると1回目の代かきは5月10日。

今日は4月28日なので2週間ほども有りますが、田んぼに引いている水のパイプが我が家のは細く、入りきるまで時間が掛かるので、この日に入れたのです。

上に書いた様に、次は1回目の代かきです。
それまでに「源蔵寺棚田の再生」の事前準備、「タラの芽」を採った後の剪定、あと今年はもう一つ新しい事を始めようと思っているので、とやる事は盛りだくさん。
まぁ、ぼちぼち頑張ります!!!

炭焼き窯の改修2

畑で使う木酢液や草木灰を作るのに重宝している「ドラム缶炭焼き窯」。
傷みが激しく改修しましたので、記事にしてみたいと思います。

2020年に設置した「ドラム缶炭焼き窯」ですが、元の棚田の石垣を利用した為に炭焼きの際の空気の遮断がやりにくそうでした。

そこで2021年にレンガを積んで赤土で固定し、空気遮断面としました。
赤土としたのは、借地なので返却する際に工作物は撤去する必要があるからです。

使用する際は、こんな感じで使います。
この時は草木灰を作ったので、完全な空気の遮断は不要でした。
なので、蓋の外周と焚き口が嵌まる所に土を練ったもので塞いでます。

改修後約1年半、2021年の状態がこれです。
熱と雨風によるのか、上部アーチ状の赤土が崩れて来てます。

この写真は、以前「草木灰と木酢液作り」の記事を書いた時のもので、その記事の中で『来春には修理しなければ』と書いてましたが、昨年は「源蔵寺棚田の再生」を始めたり、春過ぎから膝を悪くしたり(今は復活してます)で、先延ばしに・・・。

なので、昨年秋に草木灰と木酢液を作ろうと見た際には、ブルーシートを掛けては起きましたが上部のレンガが崩れる程に悪化していました。

この春に少し時間が出来たので、やっと修復となった次第です。

今回の改修では「アサヒキャスターCA -13T」と言う、ピザ窯などの製作に良く使われてる耐火セメントを用います。

トロ箱に入れて水と練り合わせて、適度な硬さにして使います。

右半分が積み上がったところ。

使用するレンガは耐火レンガでは無く、普通のレンガ。
まぁピザ窯と違って、直接火が当たる訳では無いですし、昨年までこれで問題無く使えてましたので。

全部積み上がったところ。
この状態で少し固まるのを待ちます。(2〜3時間くらい待ちました)

表面が固まってきたので、ボロ布に水をたっぷり染みこませて、表面を洗い流すように綺麗にしました。

手前に崩れていた以前の改修で使った赤土は、上に乗せて押し固めておきました。

完全に固まるまで条件にもよるのでしょうが、24時間以上は必要だそうなので、それ以降に火入れして具合をみようと思っています。

ですが自分のところの田んぼや「源蔵寺棚田の再生」の事前準備など有りますので、何時になりますか。(笑)