里山再生プロジェクト5 農道の修復

里山再生プロジェクトとして、田んぼや石垣を昔の姿を目指して、荒廃地を再生して来ていますが、実は他にも重要な課題が有ります。

今回、梅を植えた所へは、道路から沢沿いの細い農道を登って行きます。
当時は大きな農機を使う農家は少ないので、元々細い農道だったのですが、

写真の様に、長年使われて来なかったので、途中が大水の際にえぐられて、歩ける幅は15センチも無い所も有りますし、土なので歩くと、どんどん崩れて行きます。

これは横から見た写真ですが、本来は黒いパイプの乗っている高さまで石垣が有るはずなんですが、石垣の石は手前に崩れて散乱しています。
こんな状態では、両手に物を持ってると沢に落ちる危険性も有って非常に不便です。

今後も梅の世話にも行きますし、まだ奥の開墾した所の活用にも、しっかりしたルートが必要ですので、石垣を組み直してルート確保する事にしました。

この写真が修理後の状態。散乱していた石を組み直しました。大きな石は長いバールを使って浮かしては適当な石を入れ、次に入れた石を支点に浮かして目的の高さにして、次に横にずらして置きたい位置に合わせて行きます。

素人が組み直したにしては、なかなかだと思うのですが。(笑)
まだ黒いパイプの所が低いのですが、この状態でも十分使えるので、時間の有る時に、もう少し手を入れる予定です。

里山再生プロジェクト4

今回は、いよいよ「見せる農業」を目指して、入荷していた梅の木の苗木を植えます。

今回植えるのは、左の写真の左半分に写っている梅の苗木10本。
「花香実」が8本、「つゆあかね」が2本です。

苗木の写真の右側の桃はと言うと、すでに植えてあります。

場所選びは「照手水蜜」は枝垂れでピンクの八重咲の花なので、道行く人に良く見える様に道に近い所、今回梅を植える所の下の段にしました。

花が付いてるのは「大玉白鳳」。「照手水蜜」は若葉が少し付いてるだけですので見にくいですが、2本植えてあります。

では本題の「梅」の植え付けを紹介します。

植える場所は開墾した一番広い所で、前回の状態からさらに手を入れて、こんなフラットな地盤にしてあります。

まず、将来、大きく育った時を想像して、苗木を置いてレイアウトを確認します。

位置が決まったら、植える穴を掘って行きます。
綺麗に整地はしましたが、長年放置して有ったので茅や葛の根で、普通の鍬では掘れずツルハシも作って掘りました。

10本全部植え終わったら、水を与えておきます。
上手く根付いてくれると良いのですが・・・まぁ、大丈夫だと信じてます。(笑)

が、植えて数日、問題発生!

届いた時から若葉がいっぱい付いてた「つゆあかね」が、こんな姿に!
どうも「カモシカ」にやられたらしく、葉っぱがほとんど有りません。
まだ、これから伸びる時期なので新葉は出て来るとは思いますが、何か対策をしなければ・・・。

近所の農業名人から聞いていたピンク色の識別テープ、これが鹿除けに効果が有るらしく、急遽JAで購入して囲っておきました。

はてさて、効果が有るだろうか・・・。

「六ノ里」桜状況:4

「六ノ里」の桜の開花状況、その4です。
今回も買い物帰りの情報で、午前中は小雨が降っていて、
良い写真じゃないですがご容赦くださいね。

まずは「位山白山神社」の桜。今が満開です。

桜じゃないですが、道沿いの畑の花桃です。
「六ノ里」は桜も多いですが、花桃もたくさん有ります。
桜とほぼ同じくらいに咲き始めて、しばらく咲いていてくれますので、
桜が終わっても寂しくなりません。

「善勝寺」の前の道からの桜です。ここも今が満開です!

花桃もかなり咲き始めてます。
黄色の花は、レンギョウかな?芝桜も少しですが有ります。

今日は雨雲に覆われているので、桜が映えませんね。
一番最初に開花した所では、葉っぱが出て来てます。
個人的には、花が終わって新緑の桜も大好きです。

「栃洞」地区の桜の様子です。
「善勝寺」の辺りとは標高差が有りますので、やっと、って感じです。

「里山再生」で綺麗になった所の桜です。
今日は寒くて、この写真を撮っている時に雪混じりの雨になりました。

「六ノ里」桜状況:3

「六ノ里」の桜の開花状況、その3です。

今日は朝から桜の植樹をしてました。

昨年から「畑ヶ谷用水」の工事が行われてたのですが、
その保全道沿いに桜の苗を植える話が持ち上がりまして・・・。

まったく個人的にですが、こんな企画を立ててましたので、
「コロナ騒動」で「非常事態宣言」は出てますが参加しました。

で、その帰りに「善勝寺」へ。
曇り空なので、ちょっと映えない写真ですが・・・。

「善勝寺」の段々に組まれた石垣の所の花桃も色づいて来てます。

道から見上げる「善勝寺桜」です。
桜も良いですが、石垣もまた良いと思いませんか?(私だけかも 笑)

花桃の方は、やっとツボミが開きかけたくらいですね。

境内に上がってみました。
「善勝寺桜」も周りの桜も、八部以上でしょうか?

真下近くから写真を撮りたいのですが、私のカメラのレンズでは入らず、
後ろに下がりたくても、下がるスペースが無くて。

ですので、東側のスペースの有る方から。

もうすぐ満開かな、と思います。
次は満開の桜の写真が載せれれば良いなと思います。

「六ノ里」桜状況:2

「六ノ里」の桜の開花状況、その2です。

例によって「不要不急の外出」は控える為に、
買い物帰りに「六ノ里」に向かう麓からです。

この辺りは、もう九部咲きでしょうか。

前回の記事で五部行ってないくらいだったけど、今日は七部くらいかと。

「位山白山神社」の前も、三部くらいになったかな。

「善勝寺」の前の道から。かなり開花が進んでいるのが分かります!

境内に上がって、「善勝寺桜」の下へ。
先日に比べ、上の方まで開花が進んでいて、綺麗です。
風に揺れる花を付けた枝が、良い感じです。

「栃洞」地区の桜も、開花が進んで来てます。

「里山再生プロジェクト」と私が勝手に命名して、ずっとゴシャゴシャの所を
綺麗にして来ましたが、少し成果が出て来ました!
石垣が見える様になったのに加えて、そこに有る大きな桜の木が凄く目立ってます!

「六ノ里」桜状況:1

前の記事の最後に書いた、桜の開花状況を載せようと思います。
世の中「コロナ」の影響で「不要不急の外出自粛」ですので、
買い物への行き来のルートだけですが、桜の写真でも見て、
花見気分を味わってもらえたらと思います。

買い物帰り、「六ノ里」に向かう麓から。

この辺りは、七部咲きくらいでしょうか?

ここらは、まだ五部行って無い様な感じ。

「拝殿おどり」の行われる「位山白山神社」の前は、まだチラホラ。

「善勝寺」の前の辺りは、まだまだみたいだな、と思いましたが、
境内に上がって「善勝寺桜」の下に行ってみます。

道路から見える上の方は、まだまだツボミばかりなのですが、

地面に近い、日当たりの良い所は、こんなに咲いてました。
青空バックで綺麗じゃないですか!
じっくり味わって居たいけど「不要不急の外出自粛」なので、
写真を撮ったら、さっさと戻ります。(残念だけど、ね)

で、地元の「栃洞」はと言うと、こんな感じで。
早咲きの品種は咲いてますが、メインの桜は、まだまだツボミも固い。
家の側の桜は去年も「善勝寺桜」が咲いた後だったから、まだ先だなぁ。

と言う感じで、桜の写真を『次回の買い物の際』にも撮って、
載せようと思います。

春の行事の頃は

今日は地元「栃洞(とちぼら)」地区の「井普請(いぶしん)」でした。
「井普請」って何かと言うと、これから稲作が始まる訳ですが、
稲作に不可欠の「水」を確実に流すために水路の掃除を行うんです。
(と私は理解しているが、合ってるのかなぁ・・・)

朝8時に集会所に集合して、持ち場を分担して行います。
私がまず行なったのは、ここ。
奥に見える方が「野菜名人」のタケシさん。
いつも野菜作りのアドバイス、有り難う御座います!

水路に溜まった落ち葉や泥、壁に張り付いたコケを取って行きます。

終わると、こんな風に綺麗になります。
ここはまだ土砂が流れ込まないので楽な方でしたが、
ここが終わって移動した所は、砂利で半分埋まっていて大変でした。
どのくらい大変だったかは、写真を撮る余裕が無かったくらいですから。

これで稲作の前準備は万全でしょう。
早く終わったので、自宅に帰って家の周りを見てみると・・・

「カタクリ」がツボミを付けてました。

「ゼンマイ」も、少しですが出てきてます。

これは「行者ニンニク」。良く間違われる「スズラン」じゃ無いですよ。
ちゃんと葉っぱを千切ると、ニンニク臭がしますし(笑)
これを醬油漬けにすると美味いです。精力も付く(らしいです)。

寒い日が有ったりしますが、確実に「春」です。
そろそろ桜の開花も麓から上がって来てます。

今年は「コロナ」の影響で「善勝寺桜 桜まつり」は中止になりましたが、
明日にでも見て来ようかと思います。
(買い物の通り道なので「不要不急の外出」じゃ無いよね? 笑)

里山再生プロジェクト3

しつこく「里山再生」ネタです(笑)
今までは景観再生がメインでしたが、ここからは「農地再生」です。

下の写真は、このところ「里山再生」を行なっている辺りの、
国土地理院の1974年頃の航空写真。
棚田と思える部分を青い線で囲んで、道部分を赤の波線を書き足してます。

国土地理院 空中写真より1974年〜78年

下の写真、同じ辺りの、最近のGoogle Mapの航空写真。
国土地理院の航空写真と縮尺をだいたい合わせて、そこに上の写真で
書き足したのを乗せます。(レイヤーを重ね合わせるって事です)

Google Mapより

黄色い丸が、前回竹を切って綺麗にした所。
そして、緑の矢印が道から見える様になった石垣。

これを見る限り、現状は緑に覆われた状態で、農地では無い様ですね。
でも、全国農業委員会ネットワーク機構(一般社団法人全国農業会議所)
が主催する「全国農地ナビ」で見ると、地目は田か畑で
『耕作放棄地では無い』らしい。

では、現況がどう言う風になっているかと言うと・・・

これが一番大きい青で囲まれた所。
茅が生い茂り、山栗が自然生えしている。

で、茅を刈って、栗の木を切ってやると・・・

こんな感じに、元田んぼの平場が現れる。
次に、一番大きい青で囲った奥の所は、

こんな感じで、ここも茅が生い茂り、山栗が自然生えしている。
で、ここも同じ様に草刈りしてあげると・・・

こんな感じの、元田んぼが現れる。
このまた奥の所も・・・

こんな状態だったけど・・・

こんな風に、元田んぼ。(同じ内容の繰り返しで、申し訳無いです)

しかし、昔は田んぼでも、水路は土砂に埋もれて使えないし、
そもそも、ここまでのルートが沢水で削れて、人がやっと通れる
程しか無いので、農機が入れられず、田んぼとしては使えない。

で、どう「農地」として行くかと言えば・・・

果樹を植えます!いっぱい植えます!!
しかも、見ても楽しめる品種を植えます。

左から「つゆあかね(梅)」。これは外も中も赤い実が出来ます。
その隣が「花香実(はなかみ 梅)」。
こいつは名前の通り、花が綺麗で、香りが良くて、実が採れる万能選手(笑)
その隣が「照手水密(てるてすいみつ 桃)」。
コイツは枝垂れの木でピンクの八重の花を咲かせ、小ぶりな実が取れます。
その隣は「大玉白鳳(おおだまはくほう 桃)」。
この子は、この隣の「暖地桜桃(だんちおうとう サクランボ)」を
ホームセンターで買う際に「暖地桜桃」の前の棚に有って邪魔だった子。
でも、綺麗なピンクの蕾をいっぱい付けてたので買ってしまった・・・。

実は結構な金額になってたりします(笑)
でも、私には、ここ「六ノ里」を『花の里にしたいなぁ』と言う
妄想が有りまして。
全国で行われている「農地再生」は収益の良い物を作っていますが、
設備投資を考えると「自給農家」としては、そこまで出来ないんですよね。
そう考えれば、果樹苗木くらい安いものだ!(安くは無いけどね・・・)

「見せる農業」って、どうでしょ?
「花の里 六ノ里」化計画にも有効だし、ね!
(大きな木、これから切らなきゃならないんだけど、ね)

里山再生プロジェクト2

以前書いた「里山再生プロジェクト!」の続き。
あれから範囲を広げて、やっと目処が付いたのでご報告。
(と言うか綺麗になったのを自慢したいだけかも 笑)

こうだったのが・・・

こんな感じになりました!
道から見える一番上の段の石垣が綺麗に見えてます!!
で、ここまでやったら、写真に写ってない右の方が気になって。

茅でゴシャゴシャだったのを、刈って刈って刈りまくり(笑)

こんな感じになりました。
これで町の方から車で上がって来ても石垣が見えると思ったのですが、
右手に写っている竹藪が邪魔をするので・・・

手鋸で竹を一本ずつ切って行きます!
そして切った竹はと言うと・・・

「六ノ里」に移住してから仲良くなった「嶋田農園」さんが、
畑で竹を使っていると聞いたので連絡してみると、使いたいと言う事なので、
道沿いまで引きずり下ろして、竿にして集めておきます。
こっちとしては処分に困る代物なので、大歓迎で手間でも処理しておきます。

「嶋田農園」さんは、ここ「六ノ里」で、有機栽培の野菜を家族で作ってます。
彼らも移住者で、以前飲んだ時に聞いた『作物に対する想い』に共感する所が
多く有って、つい応援したくなってしまいます!
今は、作物の採れる時期じゃ無いから、商品が有るかは分からないけど、
通販されてます。
嶋田農園さんのサイトはこちら。⇨「嶋田農園」

竹は根元で切るより、1mくらいの高さで切った方が根絶出来るので、
以前に地元の方々が竹を切った際の切り株(?)が、嫌な例えですが
『墓標』の様に、いっぱい残ってます。
まぁこれは、また、時間を見て切って行こうかと思ってます。

まだ続きが有りますが、長くなるので次回に(笑)

農家始動!

4月になってやっと春らしくなりました。
世間では「コロナウイルス」騒動で、本業の仕事が来なくて・・・。

でも、「自給農家」なので(厳密に言えば、まだ農家じゃないんだけど)
春になれば、やる事はいっぱい有ります。
まず、昨年の秋過ぎに、水漏れチェックで「冬水田んぼ」にしていた田んぼ。

「六ノ里棚田米組合」の「米名人」から、
『水を張ったままだと山水は冷たいで、干して温めておかないとあかんよ〜』
って教えてもらったので、

水を抜くのに合わせて、茅を入れる事にしました。
これも他の「農業名人」から、
『田んぼに刈った草を入れると、土が肥えるからやった方が良いよ』
って教わっていたので。
でも、本当は「代掻き」した後で、って言われた様な気もするんだけどねぇ。

「里山再生」で荒廃地を刈った茅もいっぱい有るので、軽トラに積んで運んで。

「押切り」って道具で、30cmくらいにカットして、田んぼの中に放り込んで、
足で踏み込んで行きます。
水が有るうちに行なったのは、出来るだけ泥の下に茅を押込みたかったから。
こうしておけば水分を吸って「代掻き」する時には浮いて来ないだろうと思って。

このまま水が抜けて、しばらく干したら「荒起こし」をする予定です。
(「荒起こし」=耕運機で土を引っくり返す事。土に空気を混ぜる意味が有る)