以前の記事『「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」計画』、ついに具体的作業の開始です。
今回は、
①沢の落ちた橋の架け替え
②「牛道川」に架かる橋の塗替え
を有志で行いましたので記事にしてみます。
まずは①沢の落ちた橋の架け替え。
これは以前の記事にも載せた写真ですが、赤い点線の部分に丸太の橋が架かってましたが、点線の左側、朽ちた丸太がその残骸。
ここに新たに「丸太橋」を架けます!
「丸太橋」の材料は、私の山仕事の先生でもあるお隣のお父さんが、仕事先の山で確保してくださった「栗」の木です。
先日、有志数名でお父さんの作業場所から現地に搬送してありました。
(平日だった為、私は仕事で参加出来ず申し訳無かったです。)
これを沢まで運ぶのですが、当然、機械は入りません。
じゃ、どうするかと言うと・・・。
こうやって金具を木に打ち込んでロープを掛けて、人力で引っ張って運びます。
結構な重さが有るのですが、「山師」さんの長年の経験による指導のもと、数名で引っ張ると割と簡単に運べました。
つづれ折れの所は引いて行かず、「諏訪」の御柱祭りの木落としの様に、ここから落としました。
(もっとも木の上に跨ったままでも無く、そんな大層なものでも無いですが、イメージね。笑)
運んだ木を沢に架けていきます。
最初の2本は人海戦術で数名で持ち上げて架けて、残りは架けた丸太の上を滑らせて架けました。
で、ここから「山師」のお父さん達の腕と経験のなせる技で、
製材していない丸太なので、曲がりも有りますし枝跡の凸凹も有りますから、普通に並べただけでは平にはなりません。
木の曲がり具合を見極めながら、並べる順番を変えたり、「鳶口」を使って木を回転させて、綺麗に収まるようにします。
これが凄くて、ベテラン山師二人で、まるで魔法の様に綺麗に収めていかれます!
どうしても邪魔な枝の跡や曲がりの出っ張りは「チェーンソー」で修正です。
最後に大きな「かすがい」で丸太同士を繋いで、丸太の端の道との段差に石を置いて完成。
完成した「丸太橋」を上から見ると、こんな感じで、
沢の川下側から見るとこんな感じ。
朝8時前から初めて、この時点で9時過ぎ。
約1時間半で、こんな立派な橋が出来てしまうなんて、凄く無いですか!!!
出来上がりも、私がイメージしていた「丸太橋」より全然立派で、これなら危惧していた落下の不安も全く無いと思います。
(もっとも何事にも危険は付き物で、お約束ですが『渡る人の自己責任で』という事でお願いします。)
続いては②「牛道川」に架かる橋の塗替え。
橋の古い塗料や長年の錆を落としてからじゃ無いと塗り替え出来ませんので、まずは「グラインダー」を使って作業していきます。
先日の記事「橋の塗替えに向けての準備」で試した材料は、仲間が用意してくれてますので、それを使って数人掛かりで「グラインダー」で粉塵に負けずに磨いていきます!
ここには電気は来てませんので、有志の方が発電機を持って来てくれたのを使わせていただきました。
磨き終えると、こんな感じ。
本職の仕事なら、この後、錆止め下地塗装してから本塗装なのでしょうが、まぁ、悪くなったらまたやれば良いし、今の塗料は下地効果も有りますので、このまま塗ります!
塗装も数人掛かりで、ハケで塗っていきます。
みんなで黙々とハケで塗って・・・。
この写真は遊歩道計画立案時に画像ソフトで現状の橋に色を付けたイメージ写真ですが、
完成した塗替え後の写真。
どうです?イメージ通りになってませんか?
色味が違うのは、私のスマホのカメラのせいで、
ちゃんとしたカメラで撮影すると、ほら、この通り!
まだ、ムラになっている所が有りますし、床面や橋の下の青い所が気になりますが、そこは第二期工事とします。
豊かな自然の中に赤い橋の存在感、思惑通りの出来栄えです。
元々の遊歩道にしようとした、かつての道のロケーションも素晴らしいのですが、それをより引き立たせる事になったと自負してます!
そして何より素晴らしいのは、これだけの事を地元の有志だけで成し遂げた事です。
これは、ここの皆さんの「六ノ里」を愛する気持ちと、ここに住む人の強固な繋がりの賜物かと思います。
しかし、住む人の強固な繋がりと言っても、余所者を排除する様な事では決して有りません!
コロナも落ち着いて来ましたので、多くの方に参加・ご協力していただき、この感動や達成感を共有してもらえたらと思っています。
皆さん、宜しくお願いいたします!