餅つき忘年会2022

今年も「餅つき忘年会」を行いましたので、その様子を紹介します。

「栃洞」地区の「餅つき忘年会」は以前から行っていた訳では無く、今年で3年目。
この始まりは、実は私の『「栃洞」で採れた「餅米」で「杵つき餅」が食べたい』と言う完全に個人の欲求から。(笑)

本題に入る前に「前書き」として、このあたりの話をします。
(今回、ちょっと長いです。ごめんなさい。)

「六ノ里」は「郡上市」の中でも「棚田米」で有名ですが、我が家もウチで食べる為の「米つくり」をしています。

ここ「栃洞」辺りでは「田んぼ」に「山水」を使うのですが凄く冷たいので、ウチは「水口(水を入れる所)」付近に冷たい水でも良く成長する「餅米」を植えます。
(写真の手前側が「水口」で、緑の濃い「稲」が「餅米」。)

写真は我が家の通称「上の田んぼ」で今年採れた分で、右側6袋が「コシヒカリ」で左側の2袋が「餅米」。

「餅米」は「東の田んぼ」と合わせて「籾摺り」後で、だいたい30kg前後採れます。
(今年は「コシヒカリ」を植える量を間違えたので35kg!)

しかし、この程度の量では出荷出来る程も無く、かと言って「正月」の「餅」や春の「ヨモギ餅」、普段、たまに食べたくなった時に「餅つき機」でついても、知り合いにあげても、全て消費するには多過ぎます。

ところで、私の子供の頃に「正月」の「餅」と言えば、親類の「農家」が「杵(きね)」と「臼(うす)」でついた「杵つき餅」で、それが凄く美味かった覚えが有ります。

なので、『自分で作った「餅米」が有るなら、何とか「杵つき餅」が食べれないか?』と思い、それをお隣のお父さんに相談したところ『ウチに「臼」も「杵」も有るから使えばえぇよ。』と言ってくださいました。

しかし、「杵つき餅」を作るには、「餅米」を蒸して、それを素早くついて、「餅」が出来たら『冷めて硬くなる前に』手際良く「まとめる」のが重要で、それには人手が必要です。
(*この辺りでは、ついた「餅」を小さく分けたり、「のし餅」に「のし」たりする事を「まとめる」と言われます。他の所も、そう言うのでしょうか?)

それに、そもそも、昔々の子供の頃に少し手伝った(邪魔した?)程度で、上手く「つき上がる」とは到底思えません!!!
そこで思いついたのが「餅つき忘年会」です。

地区の皆さんに手伝っていただければ、経験豊富なお父さん、お母さん達ですから上手くつき上がって、美味い「杵つき餅」が食べられるのは間違いありません!

「忘年会」で「餅つき」をして、地区の皆さんに食べていただけたら、普段から何かと気に掛けて頂いてる皆さんへの「御礼」になるし、自分で作った「餅米」で作った「餅」を『美味しい』って言って貰えたら凄く嬉しいですし、自家消費には多過ぎる「餅米」の有効利用になりますし、良い事ばかり。

そこで、地区の皆さんや「組長」(地区の代表役の方の事です)と相談して始めたのです。

では、「餅つき忘年会」の本題に入ります!

「忘年会」の前に地区の「総会」をやりますが、その間に「餅米」を蒸してます。
「総会」が終わったら、ついた「餅」を「まとめる」準備からです。

手前2つは「のし餅」を作る台で「1臼目」と「2臼目」で使います。
ついた「餅」をここに置いて「のし棒」で平にし、冷めてから小さく切ります、。
(「のし餅」は皆さんに持って帰ってもらいます。)

奥の板は、今日、ここで食べる分を「ちぎって」分ける際に使います。

なお、蒸してる間に「臼」は熱いお湯を入れて、蒸した「餅米」が冷めない様にして有ります。

「まとめる」準備が整って、「餅米」も蒸し上がって、さぁ「餅つき」です。

まず最初に、蒸し上がった「餅米」を「臼」に入れたら「杵」で「米粒」を押し潰す様にします。
これを適当にやると「つき始め」に「米粒」が飛び散りますので、丹念に!!
(余談ですが、この「蒸した餅米」って、食べたら凄く美味しいです!!!)

十分に潰し終えて、ひと固まりになったらつき始めます。

まずは、お父さん、お母さんご夫婦から。
「つく」と「返し」のリズムが素晴らしいのは、長年連れ添った仲だからでしょうか?

それから、地区の皆さんにも交代でついてもらいます。

何人か交代でついて「1臼目」がつき上がり、素早く「のし餅」の役の方へ。

続いて「2臼目」です。

今度は、さっきのお父さん達よりは少し若いご夫婦から。
こちらも仲が良い方達なので、お父さん達に負けずとリズムはバッチリ!

何人かに代わって「ついて」もらって、「2臼目」も出来上がりました。
写真から「つき立て餅」の柔らかさが伝わると良いなぁ。

さて、ここからは、今日の「忘年会」で食べる「3臼目」です。

最初、お父さん達にこねて頂いて、その後は若い子達にも。
「餅つき」技術の伝承ですね。(笑)

それから、この方と、

この方は、地区の方の会社の方。
『餅つきをしてみたい』との事で来られたそうです。
(そう、ここの「忘年会」は他所からの参加も大歓迎です!)

最後に、地区の若手が仕上げをついて「3臼目」の出来上がり。

つき上がった「餅」は、お母さん達の「熟練の技」で素早く「きな粉餅」や「餡餅(あんもち)」に。

以上で、今年も「餅つき」が無事完了です。

「餅」の他にもお母さん達による美味い料理がテーブルに並び、全員が席に着いたら、今年一年の無事と来年も良い年である事を願って「乾杯」!。
年配の方々、若い方々、他所から来られた方々、みんな一緒に楽しみました。

なお、お昼過ぎから始めたこの「忘年会」、近隣地区の方が来られたり、新しく「栃洞」に別荘を買われた方が来られたり、と夜中まで宴は続きました。

「餅つき忘年会2022」への2件のフィードバック

  1. 事務長、ご無沙汰しております、tsukasanohideです。
    実は、以前から拝見させて頂き、オートバイや車で、お近くまでお邪魔していました。
    こちらでは、初めてコメントさせて頂きます。
    いや~さすがですね!
    まわりの人が、引き込まれていくのがわかります。
    ちゃりきの頃を思い出します。
    ブログの更新も楽しみにしています。
    暖かくなったら、またお邪魔しますね。

    1. hideさん、こちらこそご無沙汰してます。
      すぐ近くまで来られてるみたいですので、次回は是非寄って下さい。

      六ノ里で色々出来ているのは私の力では無く、ここの人達の人柄のおかげです。
      面白い方が多いので、是非泊まりで来ていただき、みんなで宴会しましょう!

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