第1回目の「代かき」を行いましたので、記事にしてみたいと思います。
「代かき」を行う日をいつにするかは「稲の苗」が届く日から逆算して決めてます。
今年は24日か25日に届く予定ですので、1回目を12日、2回目を19日としました。
なお、2回「代かき」を行う理由は、初期の「雑草」を抑える効果が有るそうなので、出来れば「除草剤」を使う量を減らしたいからです。
さて、作業に入りますが、まずは「代かき」に重要な水量を確認します。
今朝の我が家の通称「上の田んぼ」の様子。
水量が少ないと「土」が粘って上手く「茅」や「笹竹」を踏み込めないんです。
「茅入れ」以降、ずっと水を入れているので「代かき」に十分な水量です。
続いて、今朝の我が家の通称「東の田んぼ」の様子。
こちらも十分な水量が有ります。(こちらの方が多いかな)
水量が少ないと「エンジン・ポンプ」で「田んぼ」横の「沢」から水を汲み上げないとなりませんが、今日の量なら大丈夫です。
水量の確認が終わったら「耕運機」を出してきて「カゴ車輪」に履き替えます。
古い「耕運機」ですが、先日の「春耕起」に続いて好調に働いてくれると思います。
「耕運機」を停める際は、通常、車体前方の「スタンド」を立てて停めますが、「カゴ車輪」に履き替える際は「スタンド」を出さずに「ボディ」が地面に着くようにします。
それから「ハンドル」部を持ち上げ、「タイヤ」が地面から離れる様にして「つっかえ棒」を「ハンドル」に掛けます。
ここまで出来たら一度車体を揺すってみて、安定具合を確認します。
だって「タイヤ」を外したり「カゴ車輪」を取り付ける際に「つっかえ棒」が外れたら怖いですからね。
問題無ければ「カゴ車輪」に履き替えて、準備完了です。
では「東の田んぼ」から「代かき」開始。
「茅入れ」の記事でにも書いてますが「茅」を置いた方向で「代かき」していきます。
「耕運機」の重さで「カゴ車輪」が水を含んで柔らかくなった「土」に「茅」と「笹竹」を押し込んでいくと同時に「カゴ車輪」が「土」を練っていきます。
「茅」を置いた方向で全体を踏み込み終わったら、90度向きを変えて踏み込んでいきます。
これを交互に3回ほど繰り返すのですが、その際、足に伝わる「感触」に注意します。
どんな「感触」かと言うと、足の裏に硬い感触が有れば、それは「田んぼ」の底の「耕盤(硬盤とも言う)」で「作土」は「カゴ車輪」で練られて十分に柔らかくなっていますが、『ニュル』って感触だと、まだ十分に練られてません。
こんな場所は、大体「作土」が他に比べ少し高くなってます。
これの何が問題かと言うと、高いと水深が浅くなるので「雑草」が生えやすくなるんです。
なので、なんとか柔らかくしたいのですが、この状態の「作土」は「カゴ車輪」で何回踏んでも柔らかくならないんです。
実は昨年、これに悩んでいたら、長年「田んぼ」をされて来たお隣のお父さんが対処法を教えて下さいました。(いつも何かとアドバイスをいただいて助かります!)
で、その対処法は「耕運機」を動かしながら「ハンドル」を左右に揺するんだそうです。
すると「かご車輪」が地面を左右に引っ掻く様になるので、練られて無い「作土」を無理矢理に練る様になると言う訳です。
これ、やってみると効果覿面(てきめん)ですが、かなりの力が必要です。
「東の田んぼ」は朝9時から始めて、終了は12時過ぎ。(約3時間半)
サッとお昼を済ませて、次は我が家の通称「上の田んぼ」の「代かき」を行います。
写真の奥に見える右に道が曲がる所が「上の田んぼ」の入り口です。
少しの距離なので「カゴ車輪」のまま移動したくなりますが、面倒でも「カゴ車輪」を普通の「タイヤ」に履き替えます。
と言うのは、以前それをやって「カゴ車輪」の溶接を何箇所か剥がしたんです。(写真の赤丸の所が剥がれた。)
「上の田んぼ」に「耕運機」を移動させたら、念の為、もう一度水量を確認します。
「代かき」するには十分な水量ですが「東の田んぼ」に比べると若干少ないので「ダイボリン(ポリパイプの商品名)」を追加して入る水の量を増やします。
移動させた「耕運機」は、また「カゴ車輪」に履き替えます。
この場所の右方向が「田んぼ」への降り口なんですが、平坦じゃ無いので履き替えがやりにくい・・・。
でも、毎年『えいっ!』と持ち上げて履き替えます。(笑)
それでは「上の田んぼ」の「代かき」開始です。
「東の田んぼ」同様、「茅」の方向に沿って「耕運機」を走らせます。
ちょっと休憩・・・では無く、問題発生で対処中!
奥に見える小屋の前、赤線で囲んだ辺りが「土」が固く、「耕運機」を走らせても「茅」が「土」の中に入って行きません!!
この写真は8日に「笹竹」と「茅」を入れた時の物ですが、確かに奥の小屋前、赤丸で囲んだ辺りは十分に水が回ってなく乾き気味です。
4日の「春耕起」後に水を入れ始めたのですが、7日が大雨の予報で「田んぼ」の水位が上がって入れた「肥料」が流れ出るのが嫌で一度水を止めたのです。
その結果、一部が乾いてしまって、湿った「土」が乾燥すると物凄く固くなりますので「茅」と「笹竹」を踏み込んでいけない訳です。
仕方が無いので、十分に水が回ってない所を足で踏み込んで水が回りやすくして、片側の「カゴ車輪」の幅の半分ずつで踏み込む =「茅」に掛かる荷重を増やす様にして踏み込みました。
これは左右の「カゴ車輪」を合わせた幅の1/4ずつでしか踏み込んでいけないので、掛かる時間は当然増えます。
全て終わった頃には、写真の様に日も傾いてました。
時間で言うと、13時から始めて終わったのは17時半前で約4時間半。
「田んぼ」の一部だったので1時間増で済みましたが『来年からはもっと気を付けないと』と反省です。
作業の終わった「耕運機」と「カゴ車輪」は洗って綺麗にしたいところですが、まだ2回目の「代かき」を行うのでそのまま仕舞います。
以上、トラブルも有りましたが何とか「代かき」1回目は無事終了。
次回、仕上げの2回目の「代かき」も頑張ります!
懐かしい風景を上げて頂き有難うございます。
耕運機の無い時代に「踏ませ作業」と呼び、弁慶の下駄のような物を履いて足で踏み込んだのを
思い出しました。
ワラを踏み込むのは比較的楽でしたが、萱や竹は大変苦労したものです。
さっちゃん様、コメント有難うございます。
また長い記事を見ていただき、重ねて有難うございます。
下駄を使っても大変だったのですね。
うちは記事の様にカゴ車輪ですので、昔に比べると楽させてもらってます。