畝立て専用機を入手!

今年も早いもので、後二日。
昨日「お飾り」用の「餅」もつきまして、「正月」を迎える準備も整いました。

ですので、今日は、先日手に入れた「畝立て専用機」について、話をしてみたいと思います。(今回はちょっと長いです。笑)

今年「岐阜県」の「ふるさと水と土指導員」の「制度」を活用し、「源蔵寺棚田の再生」として「耕作放棄地」を「開墾」し「蕎麦」を育てました。

写真の様に「六ノ里」内外の方に協力して頂き、立派な「耕地」として蘇りました。
*このあたりは、「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトをご覧ください。

みんなの努力の賜物か、「六ノ里 源蔵寺」の「気候」が「蕎麦栽培」に合っていたのか、予想以上に良い「品質」の「蕎麦」が採れました。

元々は「六ノ里」の「景観整備」としてスタートした「蕎麦栽培」ですが、出来る「蕎麦」が「高品質」となれば、俄然、やる気も起きます!!

ですので、来年以降も「六ノ里 源蔵寺」で「美味い蕎麦」を作っては行きたいのですが、一つ問題が有ります。

と言うのは『「畝立て」をどうするか?』なんです。

「蕎麦」を育てる際の「種蒔き」の方法には「ばら撒き」と「すじ撒き」が有りますが、私たちは「収穫作業」以降の「し易さ」や、発生する費用、「蕎麦」の育ち方等から「平高畝」を作っての「すじ撒き」としました。
(これも「高品質」な「蕎麦」となった理由の様です。)

今年の「平高畝」は「六ノ里」の「専業農家」さんに依頼して、写真の様に作っていただき、その費用は「ふるさと水と土指導員」の「制度」で支払っていただけました。

しかし、一つの「実施場所」に、翌年も続けての補助は出来ないそうなので、翌年以降「トラクター」で「畝立て」をお願いすると、「自腹」で費用を払う事になります。

では、「畝立て」を自分で行おうとすると、

我が家には「小型管理機(こまめ)」と、それに取り付けて使う「畝立て機」が有って、写真の様に「畝立て」はしています。

ですが、今年実施の「耕地」の広さなら何とかなっても、来年実施する「耕地」は倍以上の広さで、そこの補助が切れた再来年になると、この「小型管理機」では手間が掛かって現実的では無くなります。

それでは、どうするか?
簡単に言えば「トラクター」と「畝立て」の「アタッチメント」を買えば良いのです。

が、我が家の場合「田んぼ」への「通路」が狭く、折角「トラクター」を買っても「田んぼ」には使えないので、「蕎麦栽培」専用になってしまいます。
また、置き場所も有りませんし、もちろん、購入資金も無いです。
(これが一番大きい! 笑)

そこで色々調べたところ、写真の様な「畝立て専用機」が世の中に存在するのが分かりました。(この写真は「ヤンマー」のサイトからお借りしました。)

存在するのが分かっても、当然「新品」は買えませんので「中古」を探します。
すると、先の「専業農家」さんから、我が家もお世話になっている地元の「農機具屋」さんが「中古」を持っておられるとの事!

早速、見に行って「平高畝」が作れそうなのと、「現状渡し」の条件で「破格な値段」となりましたので購入しました。

ここからは、持って帰ってから、の作業の様子です。

もちろん「現状渡し」ですから、「不具合」も有ります。

まず、「赤丸」部分、左側の「整形板」(「畝幅」を決める部分)が曲がってます。
また、この「整形板」は、「ネジ」を緩めれば左右に動くはずなんですが、長年、この幅で使われていた為か「固着」して動きません。(緑矢印)

それでは、一つずつ解決して行きましょう。

まず、「畝」の上に「マルチ(黒いビニールフィルム)」を張る写真の部品は、「蕎麦栽培」には不要なので取り外します。

この部品、「ウレタン・スポンジ」部品が「経年劣化」で崩壊してます。
ですが、この「ウレタン・スポンジ」部品の「類似品」は手に入るみたいなので「部品交換」すれば使えますから、「廃棄」はせずに「倉庫」にしまっておきます。
そのうち「畑」で使うかもしれませんから、ね。(笑)

次に「整形板」の「固着」は、取付られている「六角シャフト」との間に「土」が入って、そこに「湿気」が入って「錆」が発生した結果と思われます。

なので、まず「固定ネジ」に「潤滑剤(CRC- 556)」を吹付けて浸透させ、「固定ネジ」を取り外します。

それから「固定ネジ」の「ネジ穴」から「シャフト」との隙間に「潤滑剤(CRC- 556)」をたっぷり浸透させ、「プラスチック・ハンマー」で叩いて少しづつ動かして取り外します。

これが取り外した「整形板」です。

予想通り「六角シャフト」(上側の六角形のシャフト)は、「土」と「湿気」による「錆」が酷いですが、「ヤスリ」等で磨いてやれば問題無いです。

曲がっていた左側の「整形板」は「鈑金修理」しました。(写真は修理後)

「作業行程」は、まず裏側の「樹脂板」を外します。
と言うのは、そのまま「プラスチック・ハンマー」で叩いて曲げを直そうとすると「樹脂板」が割れる恐れがあります。
また「樹脂板」とは言え、曲げ直しの抵抗になるからです。

単品になったら「プラスチック・ハンマー」で叩き、「モンキー・レンチ」で挟んで曲げ直して「鈑金修理」は完了。
「樹脂板」も、長年、曲がったままで「癖」が付いてましたので、これは「熱湯」を表や裏からかけてあげれば自然に戻ります。

「整形板」を外して分かったのですが、「六角シャフト」と耕す「ロータリー・シャフト」が並行になっていません。(写真の2本の赤線)

観察した結果、「整形板」が曲がった際に押され、「六角シャフト」の取付部が曲がった様です。

こういう曲がった部品は、力任せに曲げて戻すと「クラック(ひび)」が入ります。
ですので、「六角シャフト」単体にして、地元の「鉄工所」に持って行って「バーナー」で炙って修正してもらいました。

次は「整形板」の間の、「畝」の上側を「整形する部品」です。
この「畝立て専用機」に元から付いているのは「丸畝」を作るもので、写真の緑矢印の様にカーブした形をしています。

私が作りたい「畝」は「平畝」と言って、写真の様な形状の「真っ直ぐな部品」が必要になります。

しかし、今回入手した「畝立て整形機」は「佐野アタッチメント研究所」の物だと分かりましたが、この会社は、今は無いので「純正部品」の入手は難しいと思われます。
(「佐野アタッチメント研究所」は合併して「アグリアタッチ研究所」となっています。写真は「アグリアタッチ研究所」のサイトからお借りしました。)

まぁ、難しい形状でも無いので、無ければ作れば良いのです。

と言う訳で、ここからは「平畝」を「整形する部品」を作っていきます。

まず、作ると想定される「畝幅」に「整形板」を固定します。

それから「整形板」の穴に適当な「シャフト」を通して、「畝」の上を「整形する部品」の「取付位置」を決めます。
写真では「整形板」の穴の一番下、つまり「畝」高さが一番低い位置にしています。

次にオリジナルの「丸畝」用の「整形する部品」から、「奥行き」や「高さ」、「曲げ角度」を計ります。

この部品の上側、立ち上がってる所に「切れ目」を入れて、カーブの部分を叩いて真っ直ぐにして、それから「切れ目」を「溶接」し直せば、一番簡単に出来ます。
でも、そのうち「丸畝」を作りたいと思う日が来るかもしれません。
なので、それは、やめます。(笑)

「奥行き」や立ち上がりの「高さ」で「ダンボール」を切って、立ち上がり部をオリジナルと同じ「角度」に曲げます。

「曲げ角度」は「ダンボール」で「仮固定板」を作って「テープ」で固定して、先程の「シャフト」に乗せてみます。

右側も同様に「ダンボール」で作って、中央での左右の「ダンボール」の重なり具合を検討します。

写真は先程より「シャフト」を通す高さを「整形板」の穴一段分上げてます。

この様に「整形板」の左右の位置や「シャフト」を通す高さを変えて、「作物」の種類ごとの「畝」の「幅」と「高さ」を想定し、左右の「整形する部品」を連結固定する「固定穴」を決めていきます。

なお、「整形板」の一番上の穴を使う「畝高さ」での「作物」は、我が家では思いつかないので検討していません。

「固定穴」が決まったら「ダンボール」を分解すると、左右の部品の「展開図」になります。

このまま「鉄板」に『けがいて』切り出して加工しても良いのですが、今回は、先程「六角シャフト」の曲げ修正をお願いした「鉄工所」で作っていただくので「図面化」します。

「展開図」を基にして「3次元CADデータ」にします。

「ダンボール」で作った「展開図」に無い、左右の「整形板」に嵌る部分は、オリジナルを計って「データ」化してます。

それぞれの部品に分けたのが、これです。

「2次元CADデータ」でも構わないのですが、左右の部品を同じ形状で作って、重ね合わせて使用するので、干渉具合も見たいので「3次元CADデータ」なのです。
もっとも「3次元CADデータ」が、一番慣れていると言うのが大きいですが。(笑)

「3次元CADデータ」を基にして、写真の様に「図面化」しました。
現在、これを印刷し、先程から記事中に出て来る「鉄工所」に「製作」をお願いしています。

「製作」をお願いすると『早く出来上がりが見たい!』と言う、厄介な性分では有りますが、

まぁ、外はこんな感じですので、『焦っても・・・ね』です。(笑)

「春」になって「雪」が消える頃までに出来上がれば良いな、と楽しみにしています。


注)記事中に「修理方法」を記した部分等が有りますが、記載の方法は、私の経験に基づいて行ったものです。よって、この記事をご覧になって、ご自身で修理等をされて不具合等が発生しましても、当方では保証は出来かねます。その点、よろしくお願いいたします。

燻炭と秋耕起

日に日に「紅葉」が良くなっている「六ノ里」の「栃洞」地区の写真です。

今年は「夏の猛暑」の影響なのか、遅れていた「椎茸」がやっと出て来ました。

この「原木椎茸」が、本当に美味いんです!
なので、やっと生えて来て凄く嬉しいです!!(笑)

さて、こんな「秋」真っ盛りに向かう「六ノ里」ですが、我が家も「秋の農作業」の「燻炭」と「秋耕起」を行いましたので記事にしてみたいと思います。

まずは「燻炭」から。

「燻炭」は時間が掛かりますので、午前中の早い時間に「籾摺り屋」さんに「籾殻」をもらいに行きます。

写真の2つの大きな袋、「フレコン・バッグ」と言いますが、これにほぼいっぱいもらって来て、作業を行う「田んぼ」に降ろします。

「フレコン・バッグ」の右側に立っている、裾の広がった筒状の物2本が「燻炭器」です。

「燻炭」作りの手順は、まず「燻炭器」の下部の広がっている部分に「藁」入れます。
それから、写真の様に「籾殻」を積んだら、筒の上部から「火種」を落とし入れ、中の「藁」が燃え、その熱が「籾殻」に伝わって「炭化」していくのです。

ただ、そのまま放っておくと「籾殻」が燃えて「灰」になってしまうので、時々見に行って、「籾殻」の山の表側が黒く「炭化」して来たら、していない部分を掛けてやります。(分かるかな・・・笑)

ほぼ全部が「炭化」したら「ホース」で水を掛けて「炭化」を止めます。

不十分な所が有ると、その部分の熱が上がって、そのうち火が付いて燃えてしまうので、満遍なく掛けます。

「燻炭」は「酸性土壌の中和」や「保水性」や「微生物の増加」などの「土壌改良効果」が有りますので「畑」でいっぱい使いますが、これだけ(2山)有れば十分だと思います。

完成した「燻炭」です。

「炭化」の止めどころが難しくて、だいたい「炭化」していない「籾殻」がいっぱい混ざったりするのですが、今年は写真の様に、ほぼ無く、今までで一番上手く出来たんじゃないかな。

続いて「秋耕起」の様子です。

今日は先に書いた様に「籾殻」を取りに行った後、先日の記事に書いた「蕎麦の実の選別」の仕上げを行なってましたので、それが一段落した15時から行いました。

普通は、まず一定方向に耕してから「枕地」(外周の「耕運機」の向きを変える場所)を最後に耕しますが、どうも耕した「土」が溜まる所が出来るので、今年は先に外周をやってから中を耕してみました。

だいたい1時間ほどで「秋耕起」完了。

ちなみに、我が家の通称「上の田んぼ」は、昨日の夕方、少し時間が有ったので行いました。

「秋耕起」が終わって、まだ「日暮れ」には時間が有るので、予定外ですが「柿」を「収穫」してしまいます。

と言うのは、写真の奥の古い方の「柿の木」を去年「強剪定」したので「実」がほとんどならなくて、今年は、ほぼ手前の若木の方だけの「収穫量」だったのですが、

「秋耕起」の最中にこれを見つけまして・・・「柿の食い残し」です。

どうも「夏」頃から「猿」が1匹近所をウロウロしていて、ソイツが食ったみたいです。
ただでさえ「収穫量」が少ないのに『これ以上食わす訳には』って事で、急遽、収穫したのです。

これが今年「収穫」した「柿の実」全てです。

例年なら、この箱に1杯半は採れるのが半分も無いんです。
これでは「干し柿」を作るのに足らないので、ご近所さんに分けて貰おうかと思ってます。

「燻炭」と「秋耕起」が終わったので、次は来年の「稲作」に使う「茅の刈取り」を行ないます。
他には「簡易炭焼き窯」の補修や「源蔵寺棚田の再生」の「収穫祭」もあります。

色々と忙しい「秋」ですが、頑張ってこなそうと思います!!

蕎麦の実の選別

早いもので11月になりました。

ここ「六ノ里」では「紅葉」が良い感じになって来てます。

さて、先日の記事で「第7回目」の様子を紹介しましたが、その後「唐箕」を使って「蕎麦の実」の「選別」を行いましたので記事にしてみたいと思います。

「唐箕」とは「ハンドル」を回すと内部の大きな「羽根」が回転し、風を起こして「風選」する機械です。

基本は写真の「箕」を置いてある所に「風選」された「蕎麦の実」が落ちて来るのですが、「風」で飛ばすので屑が出る「排気口」から良い「実」が混ざって出て来る可能性が有ります。

ですので、後で回収出来る様に、作業前に大きめの「ブルー・シート」を敷いて行います。

作業の最初は写真の「唐箕」上部の「ホッパー」部に「脱穀」した物を入れます。

「源蔵寺棚田の再生」第7回目当日、大きなゴミは取ったのですが、まだまだゴミが入ってます。

「ハンドル」を回して「風」を起こしてから「ホッパー」下部の「開口調節レバー」を開けると・・・。

手前側の出口から一番良い「実」が出てきます。

反対側の出口からは二番目に良い「実」が出て来るのですが、こちらには、まだまだゴミが混ざってますので、これはもう一度「ホッパー」に入れて「風選」します。

「排気口」からは、写真の様に大量のゴミが出て来て、軽い物は「排気口」から遠くに、重めの物は近くに落ちます。

このゴミを良く見ると、中に予想した通り「蕎麦の実」が混ざってます!
と言うのは「ハンドル」を回す速度で風の力が変わるのですが、回す速度が速いとそこそこ良い「実」も排出されてしまうと言う訳です。

「蕎麦の実」が多く混じっている「排気口」に近い所のを、もう一度「ホッパー」に入れて「風選」し直します。

何回か「風選」を重ねた物がこれで、今年の「収穫量」は17.5kgでした。

通常「ばら蒔き」で作った場合『10アールで65kg』だそうです。
今年作った「耕地」の広さは『5アールなので、換算すると約32kg』は採れる計算にはなりますが、私たちは「スジ撒き」ですので、まぁ、こんなものでしょうか。

なお、この中には「小さな石」や「土の粒」が混ざってますので「篩(ふるい)」と「目視」にて取り除きました。
ですが、まだ多少「石」が混ざっている可能性が有りまので、専用の機械を持つ所に依頼して「石抜き」と言う工程を行う予定です。

11月末には「六ノ里」に有る「蕎麦茶寮 文福笠井」さんで「製粉」していただき「収穫祭」として、自分たちで「蕎麦打ち」し「六ノ里産の蕎麦」を味わいます!!

今年の米が出来ました!2023

ここ「六ノ里」では朝晩ちょっと寒くなって、暑かった夏が嘘の様。
そろそろ紅葉も始まりつつあります。

先日の記事で「籾摺り」に出していた「米」が出来上がりましたので、記事にしてみたいと思います。

その前に、久しぶりに「前置き」から。

以前1枚製作しましたが、9月に再び看板制作の依頼があって、時間を見て手掛けてました。
私も関わっている「ふくもち園」と「六ノ里」に有る「蕎麦茶寮 笠井」さんの看板各2枚です。

全体のレイアウト、デザインは私が行い、制作に関しては「ふくもち園」のは私が制作、「蕎麦茶寮 笠井」さんのは地元の「看板屋」さんにお願いしました。

「ふくもち園」の看板は、この大きいのと、

この小さいのを1枚。合わせて2枚です。

写真は、最後の緑色を塗装する前の状態です。

前回制作時は文字の「マスキング」を「マスキングテープ」で行いましたが、正直、これが大変!!(作り方は以前の記事を見てくださると詳細が分かると思います。)

なので、今回は看板2枚と言う事もあって、「マスキング」用の「カッティングシート」の切り抜きを「看板屋」さんにお願いしました。
文字などの薄緑の部分が、それです。

そして、一昨日、設置して来ました。
「看板の骨組み」は依頼主の1人で有る「集山鉄工所」さんの制作。
「骨組み」の設置のお手伝いは、もちろん、私もさせていただきました。

設置場所は「六ノ里」の入り口と、

「六ノ里」の「光蓮寺」さんの前です。

これで「ふくもち園」「蕎麦茶寮 笠井」さん共々、より分かりやすくなったと思います。
皆様、是非、来てください!!

さて、ここからが、本題「今年の米が出来ました!2023」です。

「新米」が出来上がるのが待ち遠しくて、「籾摺り屋」さんに電話で確認して取りに行って来ました。

今年採れた「コシヒカリ」は5袋と10kg。(1袋は30kg)
「肥料」を変えたせいか、昨年よりも少ないです。

この写真は「籾摺り」が終わった「玄米」の状態。
昨年と比べて、青い「米」がよりいっそう少なく、とても良いです!(去年の写真はこちら

「新米」を早く食べたくて、受け取ったその足で「精米」に行きました。

今年の夏は異常に暑くて、米の名産各地で「白濁」が多かったと聞きましたが、さすが「六ノ里」、ほとんど有りません!

早速、晩御飯に炊いて食べました。

食べた感想は、『なんか、去年よりも美味い!』。
まぁ、「自画自賛」ってヤツですけどね。(笑)

で、本日「食味値」の検査に出して結果が出ました。
今年の「米作り」の「通知表」とも言える検査結果はと言うと・・・

今年は「肥料」を工夫したのですが、そう変わらない。

「農業指導員」さん曰く『今年の「猛暑の夏」からしたら、81点なら申し分無い』との事ですが、「収量」が減った割に、この点数では、ね。
もう少し点数が欲しかったなぁ。

こちらに「移住」してからの「米作り」の結果をまとめてみました。

2020年は「JA」に聞いて教えてもらった「肥料」を使い、「収量」は多かったのですが「窒素」分が多く、結果「食味値」の「タンパク」が多くて79点

2021年は「農業指導員」さんの助言で、「六の里棚田米生産組合」で使われている「肥料」を使い、タンパクが減って82点

2022年は「肥料」は同じですが「茅」をいっぱい入れて80点

で、今年2023年は「肥料」を変えて、大量の「茅」に加え「笹竹」もいっぱい入れて81点

去年と今年では「水分(量)」以外の「タンパク」「アミロース」「脂肪酸度」の数値が変わらないのに点数が1点高い

「屑米」は「籾」の中の「米」の「出来の悪い物」の事で、年々、減って来てます
「色選屑」は「米」の色で選別した「カメムシ」などに吸われて「黒く変色した物」の事で、昨年は多かったのですが、今年は平年並み

「カメムシ対策」には毎年「スタークル」」という「農薬」を使いますが、今年は使ってません。(「農薬」は出来れば使いたくありませんからね。)

正直、何が「点数の違い」なのか良く分かりません。
そして、点数が変わらないのに収量が減るのは気に入りません。

なので、来年に向けて色々調べ、また何か方法を考えましょう!
ま、食べて美味い米になっているので良いのですけどね。(笑)

脱穀しました!2023

先日の記事で紹介しました「稲刈り」し「ハサ掛け」した「稲」。
本日「脱穀」しましたので記事にしてみます。

本来は2週間ほどで「脱穀」出来るのですが、今年は『2日晴れたら雨』が重なって、なかなか乾かず(専用の機械で乾燥具合をチェックしてます)17日後となりました。

我が家の通称「東の田んぼ」から始めます。

うちは「タカヤマモチ(餅米)」と「コシヒカリ(ウルチ米)」を作ってますので、まずは「タカヤマモチ」を先に「脱穀」します。

「タカヤマモチ」が先な理由は「脱穀」終了時に「ハーベスタ(脱穀機)」の中に多少「籾」が残るのです。
混ぜたく無いですが、かと言って、内部の「清掃」は凄く大変で時間も掛かります。

なので、多少混ざるなら「ウルチ米」に「餅米」の方が、美味しく食べられますので問題無い、と言う訳です。

「ハサ掛け」した「稲藁」を「ハーベスタ(脱穀機)」に掛けると「藁クズ」を風で飛ばして「籾」だけが専用の袋に溜まっていきます。

「上の田んぼ」の分も運んで、「タカヤマモチ(餅米)」の「脱穀」が終わりました。

続いて「コシヒカリ(ウルチ米)」の「脱穀」を行い、「上の田んぼ」に移動して、

「上の田んぼ」の「コシヒカリ(ウルチ米)」の「脱穀」を行います。

13時から始めて全ての「脱穀」が終わったのが15時前でした。

この写真が「東の田んぼ」の収穫量。
(「タカヤマモチ」は「上の田んぼ」も入ってます。)

こちらが「上の田んぼ」の収穫量。

トータルすると、

「コシヒカリ(ウルチ米)」の収量は9袋半。
2020年が14袋、2021年が12袋、去年が11袋(植えた量が少ない)。

「タカヤマモチ(餅米)」の収量は1袋半。
2020年が2袋強、2021年が2袋弱、去年が2袋半(多く植えた)。

と、今年の収穫量はかなり少ないですが、我が家で消費する分には十分以上の量です。
(毎年、子供らや、知り合いにお裾分けしても余ります。(笑)
また「食味値」向上を狙って「肥料」を変えたので、こうなるのは予想の範疇です。

全て「脱穀」が終わったので、「ハーベスタ」の「清掃・整備」を行います。

先にも書きましたが「脱穀」後に機械の中に「籾」が残ります。
勿体無いのもあって有りますが、そのままにしておくと「ネズミ」が巣食う原因になります。
また、来年「脱穀」する際に「コシヒカリ(ウルチ米)」が「タカヤマモチ(餅米)」に混ざりますからね。

「ハーベスタ」の「清掃・整備」後、「籾摺り屋」さんに持っていきました。
きっと2、3日後には今年の「新米」が出来上がると思います。

さてさて、目論見通りに「食味値」が上がってると良いなぁ。(笑)

稲刈りです!2023

今年も無事に稲刈りの時期となりました。
例年よりも暑い夏で、「稲」の実り具合が早く、去年より1週間早い実施です。

例年なら、この時期は本業の「出稼ぎ」ですが、今年は無くて時間の余裕は有るのですが、予定外の雨に翻弄されました。

それでは今年の「稲刈り」から「ハサ掛け」の様子を紹介してみたいと思います。

今年も「クボタ」の「バインダー RB30」の出番です。
お隣の「バインダー」ですが、今年も使わせていただきます。感謝!!

例年通り、事前に借り出して一通りの「整備」を行なってます。
「タイヤ」の空気が無いように見えます(実際、無いです)が、これで正常です。
(詳しい説明は昨年の記事のこちらをどうぞ!)

「稲刈り」開始前に、まずは状況確認から。

と言うのは、本当はこの土日に「稲刈り」を行う予定だったのですが、先週、思いの外に雨が続いて「田んぼ」に水が溜まっていたのです。

「バインダー」は「ゼロプレッシャータイヤ」ですので、少々ぬかるんでいても「稲刈り」出来ますが、刈った「稲束」が水に落ちるのが嫌ですし、歩きにくくて「作業効率」が悪いので乾いていて欲しいのです。

我が家の通称「東の田んぼ」の様子。

「田んぼ」は良い具合に乾いてますので、「バインダー」を入れるスペース、旋回するスペースの「手刈り」を行います。

「稲穂」の様子も、良い具合です。

今年は「肥料」を変えましたので『どうかなぁ・・・』と心配でしたが、見た感じは良さそうです。(「肥料」変えた経緯はこちら

まぁ「ハサ掛け」乾燥が終わって「脱穀」してみないと「収量」は分かりませんので、今はあくまで『見た目に良さそう』だけですが、家で食べる分は有りそうです。(笑)

続いて、我が家の通称「上の田んぼ」。
こっちの方が水が多く残っていて心配でしたが、今朝は良い具合になってます。

こちらも必要分の「手刈り」を行ってます。

もちろん、こちらも「稲穂」の具合は申し分無いです。

今年は「東の田んぼ」から始めてます。
写真は「タカヤマモチ(餅米)」を刈り終えたところ。

我が家は「田んぼ」に「沢水」を使っていて『水が冷たい』ので、水の入り口側に低水温に強い「タカヤマモチ(餅米)」、奥の部分に「コシヒカリ(うるち米)」を植えてます。

ですので、一気に全部を刈ると混ざってしまうので、まずは「餅米」から刈ります。

「東の田んぼ」の「刈取り」終了。
10時から始めて11時半終了の約1時間半掛かりました。

今年は「植え方」を工夫したので早く終わると思ってましたが、終われば昨年同様。
でも「手刈り」の量が少なくて済んだので、工夫の効果は有ったと思います。
(「手刈り」は「ハサ掛け」前に手で「稲」を縛らないとならないので、「ハサ掛け」に時間が掛かります。)

続いて「上の田んぼ」も行います。
こちらは1時間ほどで、全て刈り終わりました。

どちらの「田んぼ」もほぼ同じ広さなのに、なぜ時間の差が出るのか。
それは「上の田んぼ」の方が縦長なので、「バインダー」を2速、つまり「刈取り」速度を早くして刈れるので早かったと思います。

「稲刈り」が終わったので「バインダー」は「農舎」横に移動させます。

各部に「田んぼの土」が付いてますので、ここで「土」を乾燥させ、「土」を落としてから「洗浄」、各部に「給油」してから仕舞います。

我が家の「田んぼ」は「作土」が少なく毎年「茅」を入れてるくらいですので、落とした「土」は勿体無いので集めて「田んぼ」に戻します!

「稲刈り」が終わったら、次は「ハサ掛け」です。

「ハサ木」を出してきて「ハサ」を組み立て、刈った「稲束」を掛けて行きますが、この『「稲束」を掛ける作業』が、結構大変で・・・。

実は新しく「栃洞」に加わった仲間に『稲作体験させてあげよう』などと「上手い事」言って、応援依頼してたのですが・・・先週の雨のせいで「稲刈り」が月曜日になったので応援は無し。

よって、例年通り、家内と2人で行いました。

全ての「ハサ掛け」が終わったのが、17時30分。

昨年は暗くなってやっと終わった(18時半くらい)ので、1時間は早く終わりました。

上に「雨避け」の「カバー」を掛けてませんが、天気が続く場合、掛けない方が早く乾くと聞いたので今は掛けてません。
(*翌日、予定外に雨が降り始めたので、慌てて掛けました。)

以上で、今年の「稲刈り」「ハサ掛け」無事に終了です。
この後は2週間ほど「乾燥」させてから「脱穀」を行います。

昨年は「ハサ掛け」の後半で気温も低くなって「夜露」が降りたのが乾かず、なかなか良い具合まで「乾燥」してくれませんでしたが、今年は1週間早いですし、しばらく日中の気温が高そうなので大丈夫なのでは、と思ってます。

ここ最近の様子

「梅雨」の真っ只中、酷く降る日が有って日本の各地で「被害」を受けられた地域も多い様です。
被災された皆様、お見舞いを申し上げます。

さて、そんな「梅雨」の真っ只中ではありますが、真夏の様な「梅雨の晴れ間」の日も有ります。
そんな日には、まさに「田舎暮らし」という様な作業を何かと行ってたりします。

今回はそんな、ここ最近の様子を紹介してみたいと思います。

まずは、先日「善勝寺」さんからの依頼で「桜」を1本「伐採」しました。
(写真は作業後の物で、真ん中の空間に有った「ソメイヨシノ」を切りました。)

なんでも先の「岐阜県知事」が植樹した物だったそうですが、大きく育ち過ぎて枝が「善勝寺桜」に干渉していたのです。

写真の中の右側の「桜」が樹齢500年の「善勝寺桜」。
で、左のは樹齢は分かりませんが、多分「善勝寺桜」の子供か孫にあたる「桜」。
これで両方共に伸び伸び育っていってくれると思います。

伐採した「桜」は片付けやすい様に、その場で「玉切り」します。

「玉切り」した物は「善勝寺桜 桜まつり」や「三寺参り」の時に「篝火」に使ったり、余ったものは地区の方の「薪ストーブ」の燃料にしたりします。

今回の作業は「モリエさん」と2人で行ないました。

「モリエさん」はベテランの『山師(林業家)』で、私の『里山暮らしの先生』の1人です。
すでに80歳を越えられてますが、全く年齢を感じさせない凄い方なんです。

「伐採」に限らず、色々と一緒に作業をさせていただくと、いつも教わる事がいっぱいで「田舎暮らし」をしていく上で、本当に有難い事だと思います。

場所の関係から、木が大きいので斜面にも太い枝が倒れています。

それらも運びやすい様に「玉切り」し運べる物から斜面の上に運びましたが、2人で全てを運び出すのは大変なので、残りは近々有る「善勝寺桜の保全活動」の際に行う事にしました。

続いて「椎茸」の「ホダ木」の「本伏せ」です。
春先の記事で「ホダ木」の作成を紹介しましたが、その後「椎茸菌」を「ホダ木」に回らせる為に「仮伏せ」していました。

本当は「梅雨入り」前に「本伏せ」を行うのですが、何かと忙しく後回しになっていて、やっとです。

「本伏せ」するにあたって、今年作った「ホダ木」の分だけ立てる場所を増設すれば良いと思ってました。

ところが、作業を始めると、先一昨年、一昨年の分の「支柱」も劣化していたので、どうせまたやらないとならないので全部更新しました。

場所が出来たら、今年作成した「ホダ木」を並べて「本伏せ」完了。
今年は短い「ホダ木」も作ってみたので、それらは写真の様に重ねて置いてみました。

なお、他に「なめこ」の「ホダ木」も今年は作りました。
それらは他の場所に「本伏せ」してます。

続いて「源蔵寺棚田の再生」の事前作業です。

先日、第2回目を行ないましたが、第3回目に向けての事前準備です。

この写真は第2回目の物ですが、「一輪車」横に積んである「雑草の根」と「畦」に除けてある「茅の根」の片付けです。

「雑草の根」は燃やして「肥料」にと思ってましたが、雨で湿っていて燃えません。
なので、天気の良い日を見計って、広げて乾かしてから燃やしました。

また「畦」に除けてある「茅の根」も湿っていて「作土」を落とせないので、こちらも「耕地」部分に広げて乾かしておき、乾燥してきたら「アメリカン・レーキ」で転がす様にして「作土」を落としてから撤去します。

他には「梅の実」の「収穫」も行いました。

ご近所さんに貰っていただいた残りで、これだけ有ります。

「梅干し」や「梅酒」に使って、残りはどうしよう・・・。
まぁ、また誰かに会ったら『「梅」要りません?』と押し売りしようと思います。(笑)

最後に「田んぼ」の様子。

我が家の通称「東の田んぼ」の今の様子。

我が家の通称「上の田んぼ」の今の様子。

両方共に、特に、ここ数日でしっかり「分けつ」し、背丈も『グン!!』と伸びました!

全体を見渡して、どちらの「田んぼ」の「稲」も一定の色合いなので、特に「肥料」が足らない所も無いみたいです。
今年は「肥料」を変えたので、ここが一番気になるところだったの一安心です。

さて、「源蔵寺棚田の再生」や自分の所の「草刈り」に「ふくもち園」の当番と忙しい夏になりそうですが、ぼちぼち頑張ります!!

「田植え」です

2回目の「代かき」から4日が経ちました。
「苗」も届いて、「土」も落ち着きましたので、本日「田植え」を行いました。
今日はその様子を記事にしてみたいと思います。

まずは「水量」のチェック。

「田植え」に肝心なのは「水量」です。
少な過ぎると「田植え機」の「フロート」が「土」を押してしまいます。
多過ぎるとせっかく植えた「苗」が浮いてしまいます。

昨年、水が多すぎて途中で抜く失敗をしたので、今日に向けて最適な「水位」になる様にコントロールして来てます。

写真は我が家の通称「東の田んぼ」の「水位」の様子で『良い感じ』です!!(全体の写真は撮り忘れました)

続いて我が家の通称「上の田んぼ」も「水位」のチェック。

こちらは少しだけ多めですが、昨年の様に水を抜く程でもありません。

両方の「田んぼ」共に「水位」は大丈夫。
それでは「田植え」を開始します。

まずは「東の田んぼ」から。

今年も、この「田植え機」で行います。
先週のうちにお隣のお父さんから借りてきて、「エンジンオイル」や「ミッションオイル」の交換・点検、各部の動作確認は済ませてあります。

「田んぼ」に乗り入れて、最初に外周から2周分回ります。

「田植え」は往復で植えていきますので、その両端に「枕地(「田植え機」の旋回幅)」が必要になります。

『外周から2周分が、ちょうどその幅』と「操作マニュアル」にも書いて有ります。

続いて「苗台」に「苗」を載せます。

我が家の「田んぼ」は「沢水」を使うので水温が低い為、「水口(水を入れる所)」側には寒さに強い「餅米」の「タカヤマモチ」、奥の方に「ウルチ米」の「コシヒカリ」を植えます。
なので、まずは「コシヒカリ」の「苗」を載せます。

が、その前に「苗」を載せずに空で動かして「苗台」を左右どちらかに寄せます。
「苗台」を片側に寄せたら「苗」を載せて「田んぼ」の奥に移動し、端に沿って植え始めます。

植えてる途中で、写真を撮ってみました。

端に沿って植えていくので綺麗な線になるはずが、結構、曲がってるでしょ?
でも、これ、私が『下手』って訳でも無いのです。

と言うのは「田んぼ」の底面は凸凹なので、それに「車輪」が取られて曲がってしまうのです。
なので、微妙に修正しながら真っ直ぐになる様に操作してますが、これがなかなか難しい・・・これでも、まだ上手くなった方です。

ここらで「コシヒカリ」は終了。
と思ったのですが、どうも「タカヤマモチ」のエリアが広い様な気が・・・。

昨年、これを失敗して「タカヤマモチ」の「苗」がギリギリだったのです。

なので1回分だけ走らせました。

この後「タカヤマモチ」に「苗」を載せ替えて植えました。

「東の田んぼ」の「田植え」完了。
朝9時から始めて、約1時間で終わりました。

「田植え」の終わった「東の田んぼ」の全景。
隙間の部分、「田植え機」で植えない部分は「補植」と言って手で植えます。

我が家の「田んぼ」は異形なので角が角張って無くカーブです。
昨年まではカーブに合わせて「田植え機」で植えてたのですが「稲刈り」の時に「バインダー(稲刈機)」が植えたカーブに合いません。

結局、四隅にあるカーブの所は手で刈る事になるので、今年から無理にカーブに合わせて「田植え機」で植えない様にしました。

続いて「上の田んぼ」。
まずはこちらも「枕地」として外周2周分回ります。

手前が「水口」なので奥の方から「コシヒカリ」を右端に沿って植え始めます。

「コシヒカリ」を植え終わったところ。

「田植え機」を旋回させた所は「車輪」で荒れているので「レーキ」で均します。
そうしないと「田植え機」の「フロート」が土を慣らしてくれるとは言え、「土」に穴が開いていて「苗」が浮いてしまう場所が有るからです。

手前側(「水口」側)に「タカヤマモチ」を植えて完了。

こちらも約1時間で「田植え機」による「田植え」は終了。
後は「補植」ですが、そこは『我が家の「補植」のスペシャリスト』に任せます。

かと言って、私は遊んでる訳では無く「田植え機」の清掃に掛かります。

「代かき」の時の「耕運機」と違って「土」を多くは持って出ないので、農舎に戻って「高圧洗浄機」で洗います。

洗ったら隙間の「水気」まで完全に飛ぶのを待って、各部に「給油」を行うのですが、この日は天候が良く無いので、ある程度「水気」が飛ぶのを待って農舎に仕舞います。
明日は天気が良いらしいので、外に出して乾燥させ「給油」は後日行います。

今年も無事に「田植え」が終わりましたが、はたして、美味い米が採れるかな?
色々工夫したので、期待が膨らみます!

田んぼの準備:5 代かき2回目編

2回目の「代かき」を行いましたので、記事にしてみたいと思います。

2回目の「代かき」の仕上がり具合は「田植え」以降の「稲作」に大きく影響します。
「田んぼ」全体が「平坦」でないと「田植え」の際に植え付けの深さが一定にならず、悪くすると一部が「浮苗(しっかり植え付けられて無い状態)」になります。

また「苗」が育って来て、水を少なくした際に「土」が露出してしまうと「雑草」が生えやすくなります。

なので、しっかりと「田んぼ」全体が「均一」になる必要があります。

朝の我が家の通称「上の田んぼ」。
2回目の「代かき」は、こちらからやります。(理由は特に有りません)

「耕運機」を出してきて「カゴ車輪」に履き替えます。

いきなり完了の写真。(笑)
約2時間半、縦横斜めに黙々と「耕運機」を走らせました。
全体に足の裏で感じる具合も同じ様になりました。

続いて、我が家の通称「東の田んぼ」も2回目の「代かき」を行います。

1回目の「代かき」の時と同様に、面倒ですが「カゴ車輪」にダメージを与えない為に「タイヤ」に履き替えて移動し、再び「カゴ車輪」に変えます。

こちらも縦横斜めに「耕運機」を走らせ、念入りに「代かき」を行いました。

「上の田んぼ」に比べ、まだ歩いて足の裏に粘りを感じる場所が有ったので、そこは追加で重点的にやって、約2時間で終わりました。

終わったら「田んぼ」に水を入れる「ダイボリン(商品名 ポリパイプ」に「ホース」を繋ぎ「耕運機」を洗います。

なぜ、ここで洗うかと言うと、少しでも「土」を「田んぼ」に戻す為です。

2回目の「代かき」が終わった「東の田んぼ」の様子。

どちらの「田んぼ」も水を止めてます。
1日ぐらい経つと「水位」が下がって、高い所が有れば水面より出て来ます。
そこは「レーキ」で丁寧に均します。

24日か25日に「苗」が届く予定なので、26日には「田植え」の予定です。
それまで「水位」と平滑具合を気にしながら「土」が落ち着くのを待ちます。

田んぼの準備:4 代かき1回目編

第1回目の「代かき」を行いましたので、記事にしてみたいと思います。

「代かき」を行う日をいつにするかは「稲の苗」が届く日から逆算して決めてます。
今年は24日か25日に届く予定ですので、1回目を12日、2回目を19日としました。

なお、2回「代かき」を行う理由は、初期の「雑草」を抑える効果が有るそうなので、出来れば「除草剤」を使う量を減らしたいからです。

さて、作業に入りますが、まずは「代かき」に重要な水量を確認します。

今朝の我が家の通称「上の田んぼ」の様子。

水量が少ないと「土」が粘って上手く「茅」や「笹竹」を踏み込めないんです。

茅入れ」以降、ずっと水を入れているので「代かき」に十分な水量です。

続いて、今朝の我が家の通称「東の田んぼ」の様子。

こちらも十分な水量が有ります。(こちらの方が多いかな)

水量が少ないと「エンジン・ポンプ」で「田んぼ」横の「沢」から水を汲み上げないとなりませんが、今日の量なら大丈夫です。

水量の確認が終わったら「耕運機」を出してきて「カゴ車輪」に履き替えます。

古い「耕運機」ですが、先日の「春耕起」に続いて好調に働いてくれると思います。

「耕運機」を停める際は、通常、車体前方の「スタンド」を立てて停めますが、「カゴ車輪」に履き替える際は「スタンド」を出さずに「ボディ」が地面に着くようにします。

それから「ハンドル」部を持ち上げ、「タイヤ」が地面から離れる様にして「つっかえ棒」を「ハンドル」に掛けます。

ここまで出来たら一度車体を揺すってみて、安定具合を確認します。
だって「タイヤ」を外したり「カゴ車輪」を取り付ける際に「つっかえ棒」が外れたら怖いですからね。

問題無ければ「カゴ車輪」に履き替えて、準備完了です。

では「東の田んぼ」から「代かき」開始。

「茅入れ」の記事でにも書いてますが「茅」を置いた方向で「代かき」していきます。
「耕運機」の重さで「カゴ車輪」が水を含んで柔らかくなった「土」に「茅」と「笹竹」を押し込んでいくと同時に「カゴ車輪」が「土」を練っていきます。

「茅」を置いた方向で全体を踏み込み終わったら、90度向きを変えて踏み込んでいきます。

これを交互に3回ほど繰り返すのですが、その際、足に伝わる「感触」に注意します。

どんな「感触」かと言うと、足の裏に硬い感触が有れば、それは「田んぼ」の底の「耕盤(硬盤とも言う)」で「作土」は「カゴ車輪」で練られて十分に柔らかくなっていますが、『ニュル』って感触だと、まだ十分に練られてません。

こんな場所は、大体「作土」が他に比べ少し高くなってます。
これの何が問題かと言うと、高いと水深が浅くなるので「雑草」が生えやすくなるんです。

なので、なんとか柔らかくしたいのですが、この状態の「作土」は「カゴ車輪」で何回踏んでも柔らかくならないんです。

実は昨年、これに悩んでいたら、長年「田んぼ」をされて来たお隣のお父さんが対処法を教えて下さいました。(いつも何かとアドバイスをいただいて助かります!)

で、その対処法は「耕運機」を動かしながら「ハンドル」を左右に揺するんだそうです。
すると「かご車輪」が地面を左右に引っ掻く様になるので、練られて無い「作土」を無理矢理に練る様になると言う訳です。

これ、やってみると効果覿面(てきめん)ですが、かなりの力が必要です。

「東の田んぼ」は朝9時から始めて、終了は12時過ぎ。(約3時間半)

サッとお昼を済ませて、次は我が家の通称「上の田んぼ」の「代かき」を行います。

写真の奥に見える右に道が曲がる所が「上の田んぼ」の入り口です。
少しの距離なので「カゴ車輪」のまま移動したくなりますが、面倒でも「カゴ車輪」を普通の「タイヤ」に履き替えます。

と言うのは、以前それをやって「カゴ車輪」の溶接を何箇所か剥がしたんです。(写真の赤丸の所が剥がれた。)

「上の田んぼ」に「耕運機」を移動させたら、念の為、もう一度水量を確認します。

「代かき」するには十分な水量ですが「東の田んぼ」に比べると若干少ないので「ダイボリン(ポリパイプの商品名)」を追加して入る水の量を増やします。

移動させた「耕運機」は、また「カゴ車輪」に履き替えます。
この場所の右方向が「田んぼ」への降り口なんですが、平坦じゃ無いので履き替えがやりにくい・・・。

でも、毎年『えいっ!』と持ち上げて履き替えます。(笑)

それでは「上の田んぼ」の「代かき」開始です。
「東の田んぼ」同様、「茅」の方向に沿って「耕運機」を走らせます。

ちょっと休憩・・・では無く、問題発生で対処中!

奥に見える小屋の前、赤線で囲んだ辺りが「土」が固く、「耕運機」を走らせても「茅」が「土」の中に入って行きません!!

この写真は8日に「笹竹」と「茅」を入れた時の物ですが、確かに奥の小屋前、赤丸で囲んだ辺りは十分に水が回ってなく乾き気味です。

4日の「春耕起」後に水を入れ始めたのですが、7日が大雨の予報で「田んぼ」の水位が上がって入れた「肥料」が流れ出るのが嫌で一度水を止めたのです。
その結果、一部が乾いてしまって、湿った「土」が乾燥すると物凄く固くなりますので「茅」と「笹竹」を踏み込んでいけない訳です。

仕方が無いので、十分に水が回ってない所を足で踏み込んで水が回りやすくして、片側の「カゴ車輪」の幅の半分ずつで踏み込む =「茅」に掛かる荷重を増やす様にして踏み込みました。

これは左右の「カゴ車輪」を合わせた幅の1/4ずつでしか踏み込んでいけないので、掛かる時間は当然増えます。

全て終わった頃には、写真の様に日も傾いてました。

時間で言うと、13時から始めて終わったのは17時半前で約4時間半。
「田んぼ」の一部だったので1時間増で済みましたが『来年からはもっと気を付けないと』と反省です。

作業の終わった「耕運機」と「カゴ車輪」は洗って綺麗にしたいところですが、まだ2回目の「代かき」を行うのでそのまま仕舞います。

以上、トラブルも有りましたが何とか「代かき」1回目は無事終了。
次回、仕上げの2回目の「代かき」も頑張ります!