雪の季節になりました

この月曜日までは天気が良くて12月にしては暖かでしたが、水曜日からは「雪」が降ったり止んだり。
天気予報はずっと毎日「雪」マークが付いてて、そろそろ本格的な「雪の季節」になります。

今日も午前中は雪が降ってましたが、午後からは少し晴れ間も見えて来ました。
『これはチャンス』と「見回り」して来ましたので、その様子を載せてみたいと思います。

朝起きて、すぐの様子。
昨日の昼間はチラチラとしか降って無く、先日の「初雪」もほとんど消えてたのですが、夜半くらいから降り出したみたいで、朝は、こんな感じに。

道路の雪は「融雪剤」でほとんど無かったのですが、道から家までの間は5cmくらい積もってました。
「郵便屋さん」が来てくれた時に申し訳無いので「除雪」しておきました。
(*ここらは「雪」でも「郵政カブ」で来られます!)

午後になって少し日が差してきたので、ちょっと外に出てみました。

家の前の道路の様子です。
雪景色に青空が見えて、こう言う景色、私、好きなんです。

我が家の通称「東の田んぼ」です。
「秋耕起」で耕した凸凹に「雪」が乗って、凸凹がさらに大きくなってますが、もうすぐ「積雪」で真っ平になります。

「見回り」したい理由は、先日の記事で書いた様に「ワサビ田」の「寒冷紗」の事で、この「雪」でどうなったか、ちょっと見に行きます。

我が家の通称「上の畑」。
ここの今の積雪は10cmくらいですが、もっと降ると膝より深くなります。
なので、気軽に見に行けるのは今しか有りません。
とは言っても「カンジキ」を履いて見に(遊びに?)行きますけどね。(笑)

夏に改良を加えた「湧水」の所も気になってましたので、ついでにチェック。

「ごみ除け」の板の所の「氷柱(つらら)」の長さは約30cm。
時期的に「湧水」の水量は少なくなってますが、順調に「沈砂箱」に入ってるのでOK!

一番の目的の「寒冷紗」の様子はこんな感じで、とりあえずは大丈夫そうで一安心。

先日、「沢」から引いた「山水」も「ワサビ田」に調子良く流れ込んでいる様で、この冬に「渇水」で「ワサビ」がダメになる事も無いと思います。

ここまで来たので、ついでに「梅畑」の方も「見回り」しときます。
「雪」の中を歩くのって、結構楽しいから。(笑)

「梅畑」に向かう前に、上がって来た方を振り返って。
西の方は晴れてますが、こっちは「冬空」で『いつ降って来ても』って感じ。

ここでちょっと自慢で、ウチの「桜」です。
我が家の「屋号」が「甚七」なので、勝手に「甚七桜」と呼んでます。
そう呼ぶ理由? それは『カッコいいから』。(笑)

上の方で、「沢」を挟んで反対側の木の枝と強風の時に擦れ有って枝が折れるので、冬前にその木を切ってあげました。
春になったら、きっといっぱい花を咲かせてくれると思います。
(この「桜ファースト」でやってますからね。)

「沢」に掛かる「橋」から見た「梅畑」方向の写真。

既に「雪」に足跡が有るのは、一度歩いて行って『あっ、写真撮らなきゃ』って戻ったからです。

新しい「梅畑」の様子。
「カモシカ」に葉を食われて、なかなか大きくなってくれませんが、大きくなってくれた「梅」には「積雪」で折れてしまわない様に、伸びた枝先を縛ってから「竹」を3本組んで「雪除け」にしてます。

「竹」と「縄」で四角に囲った「梅」は、この「雪」の前に「雪除け」が出来なかったので、もっといっぱい降る前にチャンスをみて行うつもりです。

この奥は、まだ何も植えて無く、ただ荒れない様に管理してるだけですが、野生動物(「カモシカ」「鹿」「猪」など)の動きが気になりますので「見回り」しときます。

ここも先に進んでから戻って来ての写真なので、足跡が有ります。(笑)
でも、足跡で今の「積雪量」が分かってもらえるかも。

奥に行くと、こんな感じ。
ここには「梅」を「剪定」した枝や「伐採」した木の枝の一部を積んでます。
春になったら燃やして「草木灰」にします。

一段上がって「簡易炭焼き窯」のある所の様子。
この水曜日からの「雪」に備えて「窯」の「煙突」や「焚き口」を片付けて、「ブルーシート」で覆ってあります。

ここも、もっと本格的に降ったら、なかなか近付けなくなります。

「先達さん」から引き継いだ「梅畑」。
去年の冬前に続き、今年も「剪定」したので「樹形」がだんだん良くなって来てると思います。
「立ち枝」をもっと整理したいのですが、「花芽」が付いてると思い切って切れません・・・なかなか難しいですね。(笑)

少し「雪」がチラチラして来たので、いっぱい降り出す前に戻る事にします。

降りて来て「清桜里」の方向を見た写真です。

ここら辺は凍結が予想される時、夜と朝方に行政から委託された業者が「融雪剤」を撒きに来てくれます。
なので、この様に道には「雪」が有りません。

「清桜里」のコテージの有る場所を見上げての写真。

また少し日が差して来ましたので、「栃洞白山神社」の「雪除けシート」の様子も気になっていたので行ってみる事にします。

「神社」で「雪除けシート」の様子を確認したので、戻って来てます。
我が家の通称「上の田んぼ」の今の様子は、こんな感じ。

これから、まだまだいっぱい「雪」が降ると思います。
毎朝の「除雪」は大変ですが、静けさの中の「雪景色」、なかなか良い物ですよ!

餅つき忘年会2022

今年も「餅つき忘年会」を行いましたので、その様子を紹介します。

「栃洞」地区の「餅つき忘年会」は以前から行っていた訳では無く、今年で3年目。
この始まりは、実は私の『「栃洞」で採れた「餅米」で「杵つき餅」が食べたい』と言う完全に個人の欲求から。(笑)

本題に入る前に「前書き」として、このあたりの話をします。
(今回、ちょっと長いです。ごめんなさい。)

「六ノ里」は「郡上市」の中でも「棚田米」で有名ですが、我が家もウチで食べる為の「米つくり」をしています。

ここ「栃洞」辺りでは「田んぼ」に「山水」を使うのですが凄く冷たいので、ウチは「水口(水を入れる所)」付近に冷たい水でも良く成長する「餅米」を植えます。
(写真の手前側が「水口」で、緑の濃い「稲」が「餅米」。)

写真は我が家の通称「上の田んぼ」で今年採れた分で、右側6袋が「コシヒカリ」で左側の2袋が「餅米」。

「餅米」は「東の田んぼ」と合わせて「籾摺り」後で、だいたい30kg前後採れます。
(今年は「コシヒカリ」を植える量を間違えたので35kg!)

しかし、この程度の量では出荷出来る程も無く、かと言って「正月」の「餅」や春の「ヨモギ餅」、普段、たまに食べたくなった時に「餅つき機」でついても、知り合いにあげても、全て消費するには多過ぎます。

ところで、私の子供の頃に「正月」の「餅」と言えば、親類の「農家」が「杵(きね)」と「臼(うす)」でついた「杵つき餅」で、それが凄く美味かった覚えが有ります。

なので、『自分で作った「餅米」が有るなら、何とか「杵つき餅」が食べれないか?』と思い、それをお隣のお父さんに相談したところ『ウチに「臼」も「杵」も有るから使えばえぇよ。』と言ってくださいました。

しかし、「杵つき餅」を作るには、「餅米」を蒸して、それを素早くついて、「餅」が出来たら『冷めて硬くなる前に』手際良く「まとめる」のが重要で、それには人手が必要です。
(*この辺りでは、ついた「餅」を小さく分けたり、「のし餅」に「のし」たりする事を「まとめる」と言われます。他の所も、そう言うのでしょうか?)

それに、そもそも、昔々の子供の頃に少し手伝った(邪魔した?)程度で、上手く「つき上がる」とは到底思えません!!!
そこで思いついたのが「餅つき忘年会」です。

地区の皆さんに手伝っていただければ、経験豊富なお父さん、お母さん達ですから上手くつき上がって、美味い「杵つき餅」が食べられるのは間違いありません!

「忘年会」で「餅つき」をして、地区の皆さんに食べていただけたら、普段から何かと気に掛けて頂いてる皆さんへの「御礼」になるし、自分で作った「餅米」で作った「餅」を『美味しい』って言って貰えたら凄く嬉しいですし、自家消費には多過ぎる「餅米」の有効利用になりますし、良い事ばかり。

そこで、地区の皆さんや「組長」(地区の代表役の方の事です)と相談して始めたのです。

では、「餅つき忘年会」の本題に入ります!

「忘年会」の前に地区の「総会」をやりますが、その間に「餅米」を蒸してます。
「総会」が終わったら、ついた「餅」を「まとめる」準備からです。

手前2つは「のし餅」を作る台で「1臼目」と「2臼目」で使います。
ついた「餅」をここに置いて「のし棒」で平にし、冷めてから小さく切ります、。
(「のし餅」は皆さんに持って帰ってもらいます。)

奥の板は、今日、ここで食べる分を「ちぎって」分ける際に使います。

なお、蒸してる間に「臼」は熱いお湯を入れて、蒸した「餅米」が冷めない様にして有ります。

「まとめる」準備が整って、「餅米」も蒸し上がって、さぁ「餅つき」です。

まず最初に、蒸し上がった「餅米」を「臼」に入れたら「杵」で「米粒」を押し潰す様にします。
これを適当にやると「つき始め」に「米粒」が飛び散りますので、丹念に!!
(余談ですが、この「蒸した餅米」って、食べたら凄く美味しいです!!!)

十分に潰し終えて、ひと固まりになったらつき始めます。

まずは、お父さん、お母さんご夫婦から。
「つく」と「返し」のリズムが素晴らしいのは、長年連れ添った仲だからでしょうか?

それから、地区の皆さんにも交代でついてもらいます。

何人か交代でついて「1臼目」がつき上がり、素早く「のし餅」の役の方へ。

続いて「2臼目」です。

今度は、さっきのお父さん達よりは少し若いご夫婦から。
こちらも仲が良い方達なので、お父さん達に負けずとリズムはバッチリ!

何人かに代わって「ついて」もらって、「2臼目」も出来上がりました。
写真から「つき立て餅」の柔らかさが伝わると良いなぁ。

さて、ここからは、今日の「忘年会」で食べる「3臼目」です。

最初、お父さん達にこねて頂いて、その後は若い子達にも。
「餅つき」技術の伝承ですね。(笑)

それから、この方と、

この方は、地区の方の会社の方。
『餅つきをしてみたい』との事で来られたそうです。
(そう、ここの「忘年会」は他所からの参加も大歓迎です!)

最後に、地区の若手が仕上げをついて「3臼目」の出来上がり。

つき上がった「餅」は、お母さん達の「熟練の技」で素早く「きな粉餅」や「餡餅(あんもち)」に。

以上で、今年も「餅つき」が無事完了です。

「餅」の他にもお母さん達による美味い料理がテーブルに並び、全員が席に着いたら、今年一年の無事と来年も良い年である事を願って「乾杯」!。
年配の方々、若い方々、他所から来られた方々、みんな一緒に楽しみました。

なお、お昼過ぎから始めたこの「忘年会」、近隣地区の方が来られたり、新しく「栃洞」に別荘を買われた方が来られたり、と夜中まで宴は続きました。

初雪です!

今年の「初雪」が降りました。
今日はその様子をお伝えしてみたいと思います。

まずは、玄関前からの様子。
外に出て『寒い!!』ってほどでも無いですが、それでも−4℃くらいらしいです。

我が愛車の上にも少し積もってます。

この場所は庭を「除雪」する際に邪魔になりますので空けないとなりません。
その為には「車庫」(写真の右側)を片付けて「軽トラ」を入れられる様にしなきゃ。
(「車庫」は冬以外は「農作業」で使う諸々を入れてますので。)

家の前の道路に出ての様子。
道の「積雪」はうっすらくらいで、地温が高いのか凍ってはいません。

我が家の通称「前の畑」も雪で真っ白に。
ここは「積雪」と庭を「除雪」した雪で、庭の高さと同じくらいに雪で埋まります。

「東の田んぼ」は、こんな感じで、

「上の田んぼ」は、こんな感じ。
以前の記事に書いた「田んぼ」用の「茅」にも雪が積もってます。

「上の田んぼ」から「清桜里」方向を見た様子。
暖かいコテージの中から、雪景色を眺めるのも良いでしょうね!

ちょっと「上の畑」の方にも上がってみます。

「上の畑」から「梅畑」の方向の様子。
先日、我が家の「桜」のそばの木を切ったので、良く見える様になってます。

今年、再改修した「ワサビ田」の様子。
日除け目的の「寒冷紗」にも少し積もってます。

黒い「寒冷紗」は保温効果も期待出来るのでこのままにしたいのですが、この先いっぱい雪が降り積もると耐え切れないかな・・・。

「上の畑」から今年の春に綺麗にした斜面を見た様子。
「桃」と「花もも」を植えてますが、もうすぐここも雪に覆われてしまいます。

「初雪」の時期なると、軒先の「干し柿」もそろそろ出来上がり。

実はまだ「除雪道具」を出してないので出さなきゃ・・・。

さて、今年の雪はどうでしょう。
「除雪」が大変なのであまり降って欲しくないですが、降らな過ぎるのも「春」の水不足に繋がりますので悩ましいところです。(笑)

三寺参りの準備

今年の「三寺参り」の準備を有志の方々で行いましたので、その様子を紹介してみたいと思います。

寒い中、今回、参加してくださった方々は8人。
その内「六ノ里」の別荘の方が、ご家族3人で参加くださいました。

では、まずは恒例の『前置き』から。
と言っても、今回は別の話では無く「三寺参り」の説明からですので。(笑)

「六ノ里」には「光雲寺」「光蓮寺」「善勝寺」の3つのお寺が有って、それぞれのお寺で12月31日から1月1日に掛けて、参道や境内に「竹灯籠」を並べ、また「篝火」を焚いて年越しの参詣者を迎える「三寺参り」と言うイベントが有ります。

どんな感じかと申しますと、

「善勝寺」では参道の石段に「竹灯籠」を並べたり、

境内や鐘楼に「竹灯籠」を並べたり、

「篝火」を焚いたりします。

「光雲寺」の様子は、こんな感じで、こちらも「竹灯籠」「篝火」を行います。
写真は載せてませんが「光蓮寺」も、もちろん同じです。
(詳しくは、過去の記事をご覧下さい。)

写真から伝わるか分かりませんが、この時期は積雪が有るのが普通なので「竹灯籠」や「篝火」の灯りと雪の組合せが誠に素晴らしいんです。
それに、それぞれのお寺の檀家の方によって「甘酒」や「お汁粉」の提供や「年越し蕎麦」が有った年も有りました。(「年越し蕎麦」は有料で提供されました。)

何末年始で、しかも雪の中のイベントですが「Camp&Resort 清桜里」、「農家ペンション リトルパイン」、チャレンジャーな方向けには「キャンプ村しろとり野営場」と宿泊施設も有りますので、ぜひ「三寺参り」に来てみてください。
(年末年始に営業が行われているかは確実では有りませんので、それぞれの施設にお尋ねください。

では、本題の「三寺参り」の準備の話に入ります。
まずは「薪」作りの作業から。

「薪」作りの作業は、「カラ松」の太い丸太を「チェーン・ソー」で「薪」の長さに裁断します。(「カラ松」は「六ノ里」の有志の方から提供いただいてます。)

丸太が太くて「チェーン・ソー」の「バー」の長さが足らず、一気に切れません。
なので、上側から切れるだけ切って、それから転がして反対側を切ります。
*「バー」:「チェーン・ソー」の「チェーン」が掛かっている部分。

丸太を「薪」の長さに裁断するそばから、「エンジン薪割り機」で割って「薪」にしていきます。

この機械は大型で25トンの出力が有るそうで、太い丸太も楽々と割っていけます。
(参加くださった方の持ち物で、持って来てくださいました。)

出来た「薪」は「一輪車」で運んで、建物の軒下に積んでおきます。
この写真は、まだほんの最初の頃で、最後は窓を越えるほどになり、それでも置き切れないのは他の場所に積みました。

大量の「薪」ですが、3つのお寺分なので、いっぱい必要なのです。
もし余ったら、来年の「善勝寺桜 桜まつり」でも使います。(笑)

次に「竹灯籠」の方の作業はと言うと、

女性の方々が「タワシ」で、一つづつ洗っていきます。
「山水」なので「湧水」と違って凄く冷たいですが、なぜか楽しそう。

洗い終わった分から、この様に並べて乾かします。
なお、この写真は大きな段ボール3個分で、まだ途中の物です。
お寺2つ分なので、あと段ボール3個分残ってます。
*どこのお寺の分か聞き忘れましたが、1つのお寺分が見つからずやれてません。

さて、天気予報では、来週からは毎日「雪マーク」が付いてます。
今年の「三寺参り」も雪の中で厳かに迎えられるかと楽しみです!
(一昨年の様に「竹灯籠」を消す程には降らないでね・・・。)

<追記>
冒頭の参加者の所に、別荘の方がご家族3人で参加くださったと書きましたが、この方々は「六ノ里」を気に入っていただき、将来的には移住も視野に入れられているそうです。

先日、お会いした際「六ノ里地域づくり協議会」の会報をお見せして『こう言うの(この作業の事)が有るので見学されては?』とお話したところ、見学どころか、初めてなのに大変な作業に長時間お付き合いいただきました。大変、申し訳無かったです。
「三寺参り」を「六ノ里」の皆さんと一緒に楽しんで頂けたらと思ってます!

木工旋盤の刃物作り

早いもので、今日から12月です。
暦通りに寒くなりまして、天気予報では今週末に雪マークが付いてました。

さて、前回の記事の「草木灰」と「木酢液」作りを雪が降る前にまだまだ増産したいのですが、あいにくの雨模様です。
こんな日は「屋内で出来る作業」と言う事で「木工旋盤」で使う「刃物」作りを行いましたので紹介してみたいと思います。

いきなり「刃物」作りと言っても訳が分かりませんよね。(笑)
なので、まずは『なぜ「刃物」を作ろうと思ったのか』からお話します。

この写真が、私が使っている「木工旋盤」の「刃物」です。

今回作ろうとするのは『掘り込む』際に使う「刃物」で、今有る「刃物」の中では一番下の「スクレーパー」に変わる物。
この「スクレーパー」と言う「刃物」は名前の如く『削ぎ取る』感じで削っていきます。
削るイメージとしては「金属旋盤」に近いです。

なお、これらの「刃物」を使う「木工旋盤」の方法は海外から来た物で、言うならば「西洋式木工旋盤」と呼んで良いと思います。

この『削ぎ取る』感じで削っていく「スクレーパー」でも「杉」や「檜」を挽く時は材料が柔らかいので良いのですが、「桑」や「栗」などの硬い材料を使って「湯呑み」や「茶碗」「菓子皿」など、大きく深さのある物を挽くと『凄く時間が掛かる』のです!!

ところが「山中漆器」を紹介したテレビ番組を見た際、「漆器」の元になる「木地」作り、「ろくろ挽き」と言うそうですが、その場面で、私が「木工旋盤」で挽く速度と全く違って『凄く早かった』のに驚きました。

この写真は削ってる時のイメージを伝えたくて「山中漆器」を紹介するサイトからお借りした物ですが、細い連続した「削りカス」が出ているのが分かるでしょうか?

ここで使っている「刃物」を「ろくろ鉋(かんな)」とか「木地かんな」と言うそうですが、鋭い「刃物」、例えば『ナイフで削る』とか『「鉋」で削る』のと同じ様な感じなのです。

この「ろくろ鉋」なら「硬い材料」でも早く挽けそうですし、現に硬い材料をかなりの速度で挽いていたので、『どんな削り具合なんだろう?使ってみたい』と思ったからです。

「西洋式」でも「ボールガウジ」と言う「刃物」を使えば、材料への『当て方』次第で薄く連続して削る事も出来ますが、それでも「ろくろ鉋」に比べると削るイメージが違います。

*「ろくろ鉋」を使うのは「山中漆器」だけで無く「木曽ろくろ挽き」や「コケシ」作りも同じで(細かい所は違うのでしょうが)、この日本古来からの「ろくろ挽き」は「西洋式木工旋盤」に対して「日本式木工旋盤」と呼んで良いと思います。

この「ろくろ鉋」、まずは『ネットで購入出来ないか』と調べてみましたが、『作る形状に合わせて職人が「鍛冶屋」をして作る物』らしく販売されていません。
『なら、作るしかないな』となりました。
(作ってみたい気、満々なのが本当のところです。(笑)

以上が、今回「刃物」を作ろうと思った経緯です。

作るにあたって、色々なサイトで作り方を調べました。

まず材料ですが、調べた結果「ハイス鋼」が良いらしいです。
「ホームセンター」とかでは、まず普通には売ってませんので、本業でも材料を購入している「ミスミ」で調達。

材質:「S45C相当・一般構造用鋼・SCM435」 Φ15mm、長さ300mm
価格:1本¥600円。これを3本、税込み価格 ¥1,980円。

次は「鍛冶屋」作業の道具です。

材料を真っ赤に焼いて「ハンマー」で叩いて鍛えながら形を仕上げていくのですが、「炉」の代わりは「七輪」を使い、燃料は普通の「木炭」です。(写真の①)

火力を増す為の「吹子(ふいご)」の代わりは「コンプレッサー」からの「圧縮空気」を「エアブロー・ガン」のレバーを固定し、少しずつ「七輪」に吹き込みます。
最初はレバーの固定に「ゴムコード」を使ってましたが「タイラップ」での固定に変えました。(写真の②)

ちなみに「タイラップ」や「インシュロック」は登録商標で、 一般名称は「結束バンド」や「ケーブルタイ」と言うそうです。

叩いて鍛える際の「金床」の代わりは「農舎」に有った、多分「耕運機」の前後バランスを取る為の「ウエイト」。(写真の③)

こんな感じに、真っ赤に熱して「ハンマー」で叩いて欲しい形状にしていきます。

写真では「耕運機」の「ウエイト」が本物の「金床」に変わってますが、実際に叩いて鍛えたところ、「ウエイト」では軽過ぎて不安定でやりにくくて・・・。

熱して叩いて鍛える音(けっこううるさい!)を聞いて覗いていただいたお隣のお父さんの好意で、本物の「金床」を貸していただきました。いつもながら感謝、感謝です!

大体の形状まで叩いて作ったのですが、写真中の上の「台形」形状に、この形から矢印方向に熱しては叩いて作るのですが、正直なところ上手く出来ません。

そこで一度冷やして、「両頭グラインダー」で削って仕上げました。

その後、もう一度熱して、先端を写真の様に叩いて曲げて形状は完成。
これを真っ赤に熱して、「バケツ」に入れた水に入れて「焼入れ」して完成です。

ここまで出来たら「チェーン・ソー」の「目立て」をする「丸ヤスリ」で削って「刃」を付けます。(写真の右側の色の違う部分が「丸ヤスリ」で削ってみた部分。)

ところが、これが大失敗で『硬過ぎて』少しずつしか削れません!!
(『硬過ぎる』ので、「焼入れ」温度は大成功なんですけどね・・・。)

なので、もう一度熱してからゆっくり冷ます「焼き鈍し」をして、「丸ヤスリ」で『ほぼ「刃」の状態』に仕上げました。

「焼き鈍し」して柔らかくなっているので、このままでは「刃物」にはなりません。
なので、もう一度真っ赤に熱して「焼入れ」します。

『良い温度』になったら、写真の様に「バケツ」の水に一気に『ジュッ!!』と。
(大事なのは『迷い無く!』です)。

なお「焼入れ」時の熱する際の目安(温度)は『見た目の色と明るさ』ですが、これは昔、「オートバイ」用の整備工具を作っていた頃の経験からです。
(硬くて「ヤスリ」で削れないくらいなので、昔の記憶は間違っては無かった。(笑)

以上で「鍛冶屋」仕事は終了です。

この後は普通に「刃物」の研ぎです。

「チェーン・ソー」用の「丸ヤスリ」で荒く研いで、それから「ダイヤモンド・ヤスリ」で少し細かく研いで、最後は「リューター」に「ゴム砥石」を付けて「仕上げ研ぎ」して完成。

まだ実際に「木工旋盤」で挽いてみてませんが「ろくろ鉋」としては良く出来たと思ってます。(得意の自画自賛です!)

私の性分としては『完成したら早く使ってみたい!』ですが、「草木灰」作りや「果樹木」の「剪定」とやる事いっぱいで・・・。

実際に使ってみましたら、また何かの記事中でもご報告したいと思います!

「草木灰」と「木酢液」作り

前の記事で「畑」に使う「燻炭」作りを紹介しましたが、今回は「草木灰」と「木酢液」作りを紹介してみたいと思います。

その前に、久しぶりに前置きを書きます。(笑)

11月も終わり近くなって、天気予報では今週の半ばに「雪マーク」が付いてます。

なので、私の「軽トラ」と家内の「ジムニー」の「タイヤ」を「スタッドレス」に交換です。

2021年の冬前に新品に履き替えての2シーズン目ですが、まだ大丈夫そうです。
これで雪が降っても困りません!(笑)

さて、それでは本題です。

前回の記事の最後に『今年の「草刈り」もおしまい』と書きましたが、「草刈り」が終わると次は要らない雑木の「伐採」を行います。

で「伐採」した木の太い部分は「薪ストーブ」の「薪」として使ってもらって、先の方は細かく切って積んでおいて春になったら燃やしてしまいます。

で、少し太い部分は写真の様に「エンジン付き運搬車」に積み込んで、

「ドラム缶炭焼き窯」に運んで「窯」に詰め込んで「草木灰」を作ります。

頑張って綺麗に仕上げた「ドラム缶炭焼き窯」ですが、熱と湿気で傷みが激しいです。
今年はこのまま何とか使って、来春には修理しなければと思ってます。
(「ドラム缶炭焼き窯」と言ってますが、まだ「草木灰」作りにしか使ってませんが・・・。)

「蓋」を閉じて「焚き口」をセットし、「焚き口」から火を焚きます。
一晩燃やしてやると、翌日には「草木灰」になっています。

ところで、「煙突」の向きが変でしょ?

「草木灰」を作るだけなら「煙突」は真っ直ぐ上に向いてるのが燃焼効率的にも良いのですが、これには理由が有ります。

写真の様に「煙突」の先を低くしておくと、長い「煙突」の中で煙が冷やされ先端に「木酢液」が出て来ます。

そして垂れた「木酢液」は下に置いた「バケツ」に溜まるって訳です!

昨年は1.5リットルのペットボトル3本分出来ました。
「木酢液」は「獣害対策」にも「畑」の「野菜」の虫除けなどにいっぱい使います。
「草木灰」の副産物ですが、買うと何気に高いので助かります。

本当は「木酢液」を取る「煙突」は斜め上に向けて、途中の下側に穴を開け、そこから「木酢液」が垂れ落ちる様にするのだそうです。

しかし、それでは先端から雨水が「窯」の中に入ってしまいます。
ですので「雨避け」が必要になり、そうするには「煙突」を支える「脚」を付けて「雨避け」の重量を支えられる様にする必要が有ります。

まぁ、十分に要を果たせてますので、今は、この『邪道』な方法で「木酢液」を採取して、「ドラム缶炭焼き窯」の改修時に屋根も含めて何か考えます!(笑)

なお「ドラム缶炭焼き窯」で、一回に出来る「草木灰」は写真の量。

「草木灰」は「畑」で何かと使うので、何回も繰り返して量産しないと足りません。
なので「木酢液」もいっぱい出来るって訳です。

さてさて、雪が降るまでに「草木灰」と「木酢液」作りが何回出来るでしょうか?(笑)

「燻炭」作りと今年最後の草刈り

来年の「畑」で使う「燻炭」を作りました。
また、今年の「草刈り」が終わりましたので、合わせて記事にしてみたいと思います。

朝一番で「籾摺り屋」さんに「籾殻」を貰いに行きました。
写真の大きな袋「フレコン・バッグ」と言いますが、これ二つ分(「軽トラ」の荷台が目一杯の量になります。)を貰って来ました。

これを我が家の通称「東の田んぼ」に降ろして「燻炭器」で「燻炭」にします。
写真の左側、「籾殻」の山の上に出ているパイプから煙が出ているのが分かりますか?
この状態で「籾殻」が蒸し焼きされて「燻炭」になります。

手順はと言うと、写真の右側の銀色の物が「燻炭器」で、下の「三角錐形状」の中に「藁」が少し入れて有ります。

中の「藁」に火を付けたら、「フレコン・バッグ」から「籾殻」を「箕(み)」で掬って、

写真の様に「燻炭器」の周りに積んで行きます。
なお、この作業、「三角錐形状」の部分を覆うだけは素早く行わないと中の「藁」が燃え尽きてしまいます。
まぁ、燃え尽きてもパイプの上から火の付いた物を中に落とせば良いのですが・・・。

「籾殻」をもらって「田んぼ」に下ろすまでは共同作業で、後の「燻炭」作りは家内に任せて私は今年最後の「草刈り」を行います。

この写真は、先日の「田んぼ」用の「茅刈り」の記事で使った物ですが、ここの奥の「茅」を刈り倒します。

で、全て完了したところ。
「茅」の白い穂が倒れているのが分かるでしょうか?

写真の上の平場が先日の記事で刈った広場で、その下の平場が上の写真の「茅」が群生していた所。
その下の道状の所や写真の奥の方などなど、朝から夕方まで、ずっと刈って片付けました。

今回の「草刈り」は「田んぼ」用の「茅」は確保したので、完全に獣害対策が目的です。
でも、ここ、日当たりが良いので『何かに使えないかな?』と思っています。

他にも、この写真の場所も向こうが見通せない程に「茅」が茂ってましたが、写真の様に綺麗にしてます。

ここは夏過ぎに一度綺麗に刈ってますので「茅」は殆ど有りません。
しかし「広葉樹」の幼木が新しく生えて来てますので、可哀想ですが刈ってしまいます。

以上で今年の「草刈り」はおしまいです。
今年の分は終わりましたが、また来年も同じ事の繰り返しですけどね。(笑)

さて、もうすぐ「雪の季節」になります。
雪が降る前に、やれるだけの事をやらなくては・・・頑張ります!!

「ふくもち園」の池仕舞い

今年から「六ノ里」の有志で再開発している「ふくもち園」。
もうすぐ雪の季節になるので「池仕舞い」と今年最後の整備を行いましたので記事にしてみます。

その前に「ふくもち園」についてお話しておきます。

かつて「六ノ里」の方々が集まって憩える場所として「福持園(ふくもちえん)」が有りました。
去年から話が出ていましたが、今年から本格的に始動し『地元の人と町の人が交流出来る川遊び体験施設』としてリニューアル中です。

写真は、今年の夏に地元の子供たちを呼んで行ったイベントでの「釣り堀池」と、

敷地の中に有る「魚のつかみ取り」の様子です。

「釣り堀池」は長年の間に溜まった泥を「池ざらい」し、「魚のつかみ取り」の場所は蔓延っていた雑草を刈って、底面も綺麗に泥を洗って使える様にして有ります。

他にも「郡上漁協」の協力を得て「牛道川特殊魚場」の計画も有ります。
*「特殊魚場」とは実際の河川にエリアを区切って、料金を取って魚を放流して釣っていただくものです。

それでは、今回の本題の『今年最後の整備』について書きます。

一つ目は「水道管の新規埋設・設置」。
前日に「重機」で掘った溝に「樹脂製パイプ」の「水道管」を引いて、最初は手仕事で軽く埋めていきます。

いきなり「重機」で埋めてしまわない理由は、出来るだけ「水道管」を水平にしたいのと、大きな石が「水道管」の上に来ない様にする為です。

なお、この「樹脂製パイプ」ですが、見た目は「農業用の樹脂パイプ」と変わりませんが、内部が2重になっている「上水道」用の専用品だそうです。

全体が手仕事で埋められたら、後は「重機」で埋めて仕上げます。
この時も大きな石が「水道管」の真上に来ない様に、重機の運転者とは別の方が確認しながら行います。

大きな石が「水道管」の上に来ると最後に「重機」で踏み付けた場合、潰れてしまうからです。

他には「トイレの簡易水洗化工事」です。

昔のトイレですので、通称「ボットン便所」(正式名は「汲み取り式便所」)です。
上から覗くと「便槽」の中が見えるので、町の人や子供たちには怖いかもしれません。
(写真は二つ有るトイレのもう一つの方で、こちらは取り合えずこのままです。)

そこで「簡易水洗便所」に改造します。

前回の整備の際に古い便器を取り去って1段高い部分は壊して有りますので、今回は「簡易水洗便器」を設置出来るように水平面を作ります。

まず写真の様に「電動削岩機」で水平より出ている部分を削ります。
その後「セメント」を練って塗り付けて、水平面を作りました。

この写真はセメントが乾いた後日の状況で、ここに置かれている便器と水栓タンクが設置される予定です。

なお「六ノ里」は「下水道」が整備されてます。
なので「下水道本管」への工事を行えば「水洗便所」に出来ますが、工事費が掛かるので「簡易水洗便所」としてます。

そして、本日メインの「池仕舞い」です。

冬の間に泥が流れ込んで池が埋まってしまうのを防ぐ為に水を抜きたいのです。
が、その為には池の魚をどうにかしないとなりません。
また冬の間、ここは雪に埋もれてしまうので餌をやりにも来にくいのもあります。

そこで池の水を抜いて、魚を網で掬い取りました。(写真は作業後の池の様子)

この写真が掬い取った魚(主にニジマス)です。

本当は『池の魚を掬い取って、みんなで焼いて食べよう』と言うのが今日のメイン企画だったのですが、残念ながら雨だったので絞めて下処理(はらわたやエラを取る)して参加者に配りました。

作業が終わって談笑中の写真です。(奥の方では、魚の下処理も行われてます。)

手前の鍋は「芋煮」で、参加された方々に振る舞いました。
『雨だし、きっと寒いだろうな』と思って、前日の夜に作って持って行ったのですが、思いの外、寒くなくて・・・。
でも、野外で食べるのは美味しくて満足です。(笑)

『寒くないので、いっぱい残るかな?』と思ってましたが、殆ど、さばけました。

「ふくもち園」は来年から本格始動の予定です。
まだまだ未決定事項も多く有りますが、以下の仮サイトも作って有ります。

「六ノ里 川遊び体験施設 ふくもち園」 https://fukumochi.rokunori.net/

営業開始しましたら、このサイトに色々と情報をアップして行きますので、宜しければご覧ください。

田んぼ用の茅刈り(追加分)

先日、「秋耕起」の記事中で「田んぼ」用の茅刈りも紹介しましたが、あの日は、我が家の通称「上の田んぼ」分だけでした。
本日「東の田んぼ」用の「茅刈り」を行いましたので、紹介したいと思います。

まずは我が家の通称「上手の畑」の「茅」を刈り取ります。
ここは「畑」の一角で「畑」用に刈らないで残しておいたのです。

既に半分以上刈ってますが、ここでも後の作業を楽にする為に「ジュート紐」で縛ってから刈ってます。

で、ここを刈り終えたら「軽トラ」に積んで「東の田んぼ」に運んで、それから次の場所に行きます!

次は、この広場の「茅刈り」です。

『なぜ、ここを刈るのか?』と言いますと、草木が茂っていると野生動物(カモシカ、日本鹿、猪)が山から降りて来て、新しく育てている「梅」や「桃」に被害が出るからです。
(昔の記事にも書きましたが、獣害避けの『緩衝地帯』と言うそうです。見通しが良いと奴らは怖がって近付かないらしいです。)

写真は、だいたい刈り終えて「軽トラ」に積む為に、家内にまとめてもらっているところです。

まとめてもらっている間に、この写真の場所も刈っておきます。

広場から家の方に降りて来る、昔から有る道なんですが・・・。
写真の通り、どこが道か分からない状態ですよね。

ここを刈る理由も「野生動物対策」からです。

ざっと下まで刈って、ちゃんと道らしくなりました。(笑)

写真奥に「茅」が群生している所が見えますが、「茅」をまとめる作業が終わりそうなので、ここは後日にします。

刈った「茅」の量が多いので、二度手間ですが、一度「草刈機」などをしまいに行ってから「茅」を積み込みます。

ちょっと距離が有るので、前回以上にしっかり「ロープ」で縛って移動させます。

「東の田んぼ」に運んだら、前回の記事同様、「ハサ木」を立てて「茅束」を立て掛けます。

その後「マイカ線」で何ヵ所か固定して完了です。

刈った量が多かったので「東の田んぼ」用としては十分以上で余りました。

なので、その分は「上の田んぼ」に運んで改めて固定しました。

前回の記事の最後で斜面の「茅」は刈って「上の田んぼ」用に使うと書きましたが、これで十分です。
なので、斜面を刈った「茅」や「ゼンマイ」は両方の「田んぼ」に運んで燃やして灰を撒く事にします。

秋耕起と椎茸原木の準備

今年の本業の出張業務が終わって、「六ノ里」での日常が戻ってまいりました。

今は居ない間出来なかった事、この時期にならないと出来ない事を片付ける毎日で、今回は、その様子を紹介してみたいと思います。
(今回は前置き無し、です。笑)

まずは、コイツの出番で「田んぼ」の「秋耕起」を行います。

今年の春に「田んぼ」の「代かき」したり「サツマイモ」を植える「畑」を耕して以来、約半年ぶりに動かします。
ですので、作業前に軽い点検と「木工旋盤」で積もった埃をエア・ブローをしました。

まずは我が家の通称「上の田んぼ」から。

「上の田んぼ」「東の田んぼ」どちらから始めても良いのですが「耕運機」を仕舞う「農舎」から遠い「上の田んぼ」からするのが効率良さそうなので。
とは言っても、そう距離は変わらないから完全に『私の気分』です。(笑)

「秋耕起」の目的は「稲株」を分解しやすくする事と、土中に空気を入れてあげる事ですので「耕運機」の「耕運変速レバー」は「荒」で大きな土塊になる様にして耕します。

耕し始めて、ざっと1時間で完了。
昨年「耕運機」の「ナタ爪」を交換してますので、良い具合に効率良く耕せます。

続いて、我が家の通称「東の田んぼ」を行います。

こちらも約1時間で耕し終わりました。

これで来年の「田起し(春耕起)」まで「田んぼ」を耕す事は無いです。
もっとも、もうすぐ「雪」の季節になって何も出来ないのですけど。(笑)

さて「秋耕起」を終えたので、次の作業を行います。

我が家の「田んぼ」が見下ろせる場所に移動して次の作業です。

まだ15時前ですが、写真の様に夕景になりつつ有ります。
さぁ、テキパキと済ませて行きます!

で、ここで何を行うかというと、

来年の「田んぼ」用の「茅」を刈ります。

ここの「茅」は刈らないでずっと残しておいたもので、昔は、この様な「茅」を刈る所を「茅場(かやば)」と呼んだそうです。

そのまま刈ってしまうと、地面に散らばって刈りにくいので、写真の様に、あらかじめ「ジュート紐(麻紐)」で縛ってから刈ります。

この後、幾つかの束をまとめて縛り直して大きな束を作るんですが、こうやって刈るとその際にも楽なんです。

全部刈り終えたら「軽トラ」を持って来て、この様に荷台に積み込みます。

かなり『はみ出して』ますが、すぐ下の「田んぼ」までですのでOKです。
でも、途中で落ちると面倒なので軽くロープは掛けておきます。

「軽トラ」で運んだ「茅束」は担いで「田んぼ」の横に運んで、取りあえず石垣に立て掛けます。
それから「ハサ掛け」に使う「ハサ木」の足だけを1組出して来て、写真の様に「田んぼ」に立てます。

この「ハサ木」の足に運んで来た「茅束」を立て掛けて、「マイカ線」と言う「農業用ビニール紐」で周りを縛って固定してます。

昨年に比べて見た目ちょっとスリムなのは写真奥の斜面の「茅」を入れて無いからで、ここの「茅」も後日刈って入れる予定です。

写真では明るく見えますが、もうかなり薄暗く、

「草刈機」や「耕運機」を片づけた20分後は、こんな「夕焼け空」。
明日も良い天気になりそうです。

翌日は「ワラビ畑」の「草刈り」と来年の春に仕込む「椎茸の原木切り」を行ないましたが、新たな記事にする程の内容でも無いので、今回の記事で一緒に紹介する事にします。

ここからは明けて翌日の作業内容です。
まずは「ワラビ畑」の「ワラビ」を刈りました。

良い「ワラビ」が採れる様にとネットで色々調べたところ、夏過ぎに他の草と一緒に刈ると、その後は「ワラビ」以外はあまり生えず「ワラビ」だけが生えて地下茎に栄養を貯めるそうなので、そうして、そのままにしておいたのです。

だんだん秋も深まって来て「ワラビ」が枯れ始めたので、この後の「梅」の「剪定」作業の邪魔になるので刈りましたが、大きく伸びたのを刈るのは大変でした。

なお、地面に『切った様な木』が散乱してますが、これは写真が全ての作業終了後のものだからです。
作業中は余裕が無くて、写真は撮れませんでした。

「ワラビ畑」を刈った後は、「簡易炭焼き窯」の所の草を刈りました。
ここらは夏に何回か刈ってますので、「ワラビ畑」に比べて作業自体は楽です。

で、何故、ここの草を刈ったのかと言うと、

来年仕込む「椎茸の原木」の木を切るからです。

草がそんなに伸びて無いので、そのまま切り倒しても良いのですが、これも、まぁ半分以上は『私の気分』と言う事で。(笑)

2本切りましたが、それが分かりやすい様に別方向の写真も載せておきます。

切り倒したのは「コナラ」で、写真の様に「葉」が付いた状態で一冬置きます。
これを「葉枯らし」と言い、付いている「葉」が枯れて落ちるまで木の水分を使うので乾燥具合が「椎茸原木」に良いそうです

一昨年も昨年も「原木」切りを行いましたが、時期が合わず「葉」が落ちた状態でした。
なので「葉枯らし」で作った「原木」での「椎茸」の出方の違いが楽しみです。

目的の「伐採」は終わりましたが、せっかく「チェーン・ソー」を持って上がったので、ついでに他の木も切ります。

と言うのは「伐採」に使う「チェーン・ソー」は重いので『ついでに済ませられるなら』と言う事です。(笑)

「ワラビ畑」は写真の様に「梅畑」でもあります。
その横に生えている「キハダ」と言う木が大きくなって「梅」への日当たりが悪くなっているので切ります。

この「キハダ」は「薬」になる木で、樹皮の黄色の部分から採れる「黄檗(おうばく)」と言う生薬は、整腸作用や抗菌作用があって胃腸薬や湿布などに利用されたり、紙や布を染めると鮮やかな黄色に染まることから染料としても利用されるそうです。

役に立つ木ですので勿体無いですが、日当たり優先と言う事で切りました。
なお切った木は「薪ストーブ」の有る家の方に使っていただく予定です。

ついでに「自然生え」の「針葉樹(杉)」も切りました。
「針葉樹」は大きくなって日陰を作るし、残しても活用出来る様な木に育てられそうも無いからです。

ここには育てている「モミジ」の「苗」を植えて、「剪定」しながら小さく仕立てて目の楽しみにしようと目論んでます。

切った木の片付けが全部済んでませんが、写真の様に「夕景」になって来ました。
山の「紅葉」した木々に「夕日」が当たって、さらに綺麗です。

「田んぼ」と違って、ここは日が暮れると真っ暗になって、撤退時に危ないので作業終了とします。

明日は「雨」みたいですので続きは後日、また頑張ります!!