餅つき忘年会2023

今年も「餅つき忘年会」を無事に行えましたので、その様子を紹介します。

この「餅つき忘年会」は以前から行っていた訳では無く、今年で4年目。
始まりは昨年も書きましたが、私が『「栃洞」で採れた「餅米」で「杵つき餅」が食べたい』と言う、完全に個人の欲求から。(笑)

さて「餅つき忘年会」を始めるにあたり、その前にやる事があります。

今年最後の「地区」の「総会」です。

まず地区の代表(組長)から「自治会の伝達事項」の展開を行い、「会計役」の方から「会計報告」をしていただきます。

それから、「地区」には写真の様に色々な「役職」が有りますので、来年の各担当を決めます。

だいたい30分程で「総会」が終わり、いよいよ「餅つき忘年会」の始まりです。

「総会」の時間を使って「餅米」を「蒸籠(せいろ)」で蒸し、「杵(きね)」と「臼(うす)」はお湯で温めてありますので、「臼」のお湯を捨てたらつき始められます。

今年は1.5升ずつ3回、合計4.5升つきます。
まず「1臼目」は手慣れた「お父さん夫婦」にお願いします。

この写真は、蒸し上がった「餅米」を「臼」に入れ「杵」で押し潰しているところ。
最初にこれを丁寧に行わないと「餅米」が飛び散るんです。

だいたい押し潰せてまとまって来たら、いよいよついていきます。

ついている間に、「のし板」に「餅取り粉」を敷いて、つき上がった「餅」をちぎって丸める準備をします。

みんなで交代しながらついて、「1臼目」が出来上がりました!

「つき立て餅」は、とても良い香りがします。
写真から「つき立て餅」の柔らかさが伝わるでしょうか?

つき上がったら『素早く』運び、『素早く』ちぎって丸めていきます。

大事なので2回書きましたが、この『素早く』が非常に重要で、モタモタして「餅」が冷めてくると、硬くなって丸まられなくなるからです。

丸め終わった「餅」です。
これは、それぞれの家に持ち帰っていただきます。
都合で来られなかった家族の方も居られますからね。

続いて「2臼目」。

今度も最初は「杵」で蒸し上がった「餅米」を丁寧に押し潰して、

手慣れたお父さん方の指導の元、去年、この「地区」に来られた方もつきます。

「2臼目」がつき上がったら、今度は「小豆餅」「きな粉餅」「おろし餅(大根下ろしに絡めた物)」にしていただきます。

「3臼目」は「地区」の「若手」が頑張ります。

ところで「つく」順番ですが、何か決まり事(しきたりみたいな?)が有る訳ではありません。

まぁ、一番最初を「手慣れたお父さん達」にお願いするのは、1年経って『やり方』を忘れている可能性が高いからです。(笑)
それ以降は、それぞれ「やる気」のある方から、って具合です。

なお「若手」が「へっぴり腰」だと、「ベテラン」から「指導」が入ります。(笑)

「小豆餅」「きな粉餅」「おろし餅」が出来上がったら、近場のお店に頼んでいた「オードブル」や「お母さん達」の「漬物」と一緒に「テーブル」並べて準備完了。

皆さんが「テーブル」についたら、

今年一年の無事への感謝と、来年も良い年になる事を願って、皆んなで「乾杯」!!!

その後は、みなさん笑顔で「酒」を酌み交わしたり、

それぞれに、「つき立て餅」や「料理」を味わいます。

「飲み食い」や「歓談」が一段落したら・・・

今年、地区の方から「カラオケ機材」を寄付いただいたので「カラオケ宴会」に。
例年以上に楽しい時間を過ごせ、さらに盛り上がりました!

今年も誰が欠ける事なく、無事に「餅つき忘年会」を行う事が出来ました。
来年もお互いに助け合って、良い年になる事を祈っております。

「源蔵寺棚田の再生」収穫祭(六ノ里楽市)

今年の春より「六ノ里地区」内外からの協力を得て、「耕作放棄地」を「開墾」し「蕎麦」を「栽培」しました。
1年の区切りとして、地元の「農産物」や「生産物」の「展示販売」も併せ「六ノ里楽市」と題して「収穫祭」を開催いたしましたので、その様子を紹介してみたいと思います。

まずは「事前準備」の様子から。

開催日に向けて「ポップ」を「デザイン」し、本業の「機材」で製作。
「会社勤め」では「会社の機材を使って」なんて出来ませんが「個人事業主」ですから、そのあたりは・・・。(笑)
厳密に言えば、ダメなのかもしれませんが・・・地域の為なので。

この「源蔵寺棚田の再生」について、A1サイズの「説明パネル」も独自に「デザイン」し「ラクスル」で印刷を依頼し「ポスター・フレーム」を購入して用意しました。

この「パネル」には、多くの方の目に止まる様に「活動を始めた経緯」と今年の「活動の様子」についてが「写真」と簡潔な「説明文」で分かりやすく表してます。

「収穫祭」後は「文福笠井」さんの「店内」に掲示していただく事となっており、来店したお客様にも参加・協力をアピール出来るものと考えています。

当日の「駐車場」ですが、「協賛」いただいている「そば茶寮 文福笠井」(以後「文福笠井」)さんも営業されてますのでお店の「駐車場」は使えません。
別の場所になりますので、その場所が分かる「看板」も制作しました。

ここからは「前日の準備」の様子。

今回の会場は「文福笠井」さんのご好意で、店前の「ガレージ」と「駐車場」の一部を貸していただきました。

当日使う「テーブル」と「椅子」は、近所の方の口利きで「ロータリークラブ」から借りてます。
「軽トラ」で取りに行って「レイアウト」出来るものは設置。
それ以外は「ガレージ」内に仮置き。

「調理」に使う「ガスコンロ」類は、地元の「郡上ガス」から「有料」で借りてます。

「イベント・テント」は「六ノ里自治会」から借りてます。
これも「軽トラ」で「六ノ里集会所」に「有志」の方と取りに行って、この日は写真の状態まで。

一通りの「準備」が終わった頃には、山が「夕日」で染まるくらいの時間に。
明日の当日は、「良い天気」になりそうです。

ここから、当日の様子です。

「セッティング」の終わった会場です。

「イベント・テント」の下は「食べる場所」と「六ノ里の農産物・生産物」の「展示スペース」となってます。

開始時間の少し前ですが、今年参加協力いただいた方、地元の興味を持っていただいた方が、すでに来られてます。

「ガレージ」内は、主に「蕎麦に関するスペース」と「レジ」です。

ちなみに、今回提供する「源蔵寺棚田の再生」で採れた「蕎麦」ですが、各地から「玄蕎麦(殻付きの蕎麦の実)」を仕入れている、言わば『良い蕎麦の目利き』が出来る「文福笠井」さんから見て「一級品」だそうで、実際、食べてみると凄く「甘味が強く、味が濃い」出来栄えです。
自画自賛では無く、本当にそうです!

ですから、その素晴らしさを多くの方に味わっていただきたいのですが、なにぶん「再生」した「面積」が狭く「収穫量」が少ない為に、1杯分は約「半人前」、そして「数量限定」となりました。
なので、「ネーミング」も「まぼろしの蕎麦」と言う意味でを「幻蕎麦」としました。

「レジ」の横は、「蕎麦を調理のスペース」。

左の「鍋」で「茹で」て、左横の「シンク」で「水道水」で締めます。(「六ノ里」は「水道水」でも冷たいのです!)
右の「鍋」で「つゆ」を「湯煎(中央の小振りな鍋)」で温め、「湯煎」の脇で「蕎麦」を温めます。

「レジ」の右は、「蕎麦打ち体験スペース」です。

写真の手前の「テーブル」で「指導者」が「手本」を示し、向かい側の「テーブル」で「体験者」が打ちます。

「食べる場所」の横に、地元の「農産物や生産物」の「展示販売スペース」。

「展示販売」の内容は「桜里舎アグリ」の「さつまいも」、「しらおシマダファーム」の「野菜セット」、「六ノ里」のお母さん達製作の「もち花」、「六の里棚田米生産組合」の「棚田米1kg」、「桜里」の「木工旋盤製品」。

開始時間後の「来場者が来られている様子」は、諸事情により撮影出来ていません。
ここからは「蕎麦打ち体験」の様子を紹介します。

写真は、「1;捏ねる」を「指導者」が行なっている様子。

「蕎麦打ちの工程」は大まかに言って、「1;捏ねる(こねる)」→「2;延す(のす)」→「3;切る」の3ステップです。
今回はステップ毎に「指導者」が実際にやりながら「説明」し、「体験者」が「真似て行う」形で行いました。

この「捏ねる」の「工程」では「蕎麦粉」に「水」を加えて捏ねます。
ここで加える「水の量」は「気温」や「湿度」で1割程度は変化するので、手で触った「水気の感じ」で加える量を「加減」してやります。
ですので、本来は「素手」が分かりやすいのですが、今回は「衛生面」に「配慮」し「手袋」を使用してます。

「指導者の手本」を見た「体験者」が、「1;「捏ねる」を行う様子。

「体験者」の横では、地元の方が『うまく出来てるかぁ?』と見守って下さってます!

次に、「指導者の手本」を見た「体験者」が「2;延す」を行う様子。

「延す」の「工程」は「捏ねあがった蕎麦玉」を、まず、手で押して延ばして、ある程度の大きさになったら「延し棒(麺棒)」で延していきます。

最後に、「指導者の手本」を見て、「体験者」が「3;切る」を行う様子。

もちろん、「指導者」は「体験者」が行う様子を確認し、ちゃんと「蕎麦」を打ち上げられる「手助け」も行いました。

今回の「収穫祭」の「実施結果」ですが、開催した時期が「紅葉」も終わり「気候」も寒くなっていたのと、他の「イベント」が重なったのも有って、残念ながら「来場者数」は少なかったのですが、来ていただいた方には「美味い蕎麦」を堪能していただけたと思います。

また「棚田再生」に参加いただいた、特に、町からの方々には自分達が活動し、苦労して手に入れた「収穫の喜び」を、美味い「一級品の蕎麦」と言う形で味わって頂けました。

「収穫祭」の翌日は、今年実施した「耕地」を、来年の「蕎麦栽培」に向けて「秋耕起」しました。

参加いただいた皆様の協力で、この活動前の写真と比べて「耕作放棄地」では無く立派な「耕地」となりました。

これからも「源蔵寺棚田の再生」は続きます!(3ヵ年計画)
来年は、今年の「上の段」を行い、今年の2倍の面積で「蕎麦」を栽培します。

興味を持っていただいた方、ぜひ、ご参加・ご協力ください。
一緒に「耕作放棄地」を「開墾」して、美味い「源蔵寺の幻蕎麦」を作りましょう!!

*来年の実施内容や募集については「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のHPをご覧ください。

初雪が降りました!

11月も半ばの18日、「初雪」が降りました。
昨年は12月7日だったので、3週間近く早いです。

今年は全国的な「猛暑」で、ここ「六ノ里・栃洞」でも非常に暑い日が続き、急に「秋」になったと思ったら、今度は急に寒くなって・・・。
今年は「暖冬」と聞いていたのに、いきなり「雪」です。

今日の午前中は、お隣の家の「キウイ」の「剪定」のお手伝いを、隣の方の会社の方々と行って、お昼になったのでご飯を「Camp & Resort 清桜里」の「Cafe☆キオリ」に食べに行ったら、こんな「吹雪」状態になりました。

ついさっきまで、まったく「雪」の存在が無かったのに、「昼食」を食べている30分程で、こんな具合に。
写真は「Camp & Resort 清桜里」の「事務所」前から「栃洞白山神社」方向のもの。

「Cafe☆キオリ」入り口辺りから北側を見た様子。
今は「雪」が止んでますが、山の木々には「着雪」してます。

「昼食」後、26日(日)に行う「六ノ里楽市」絡みの「掲示物」の「デザイン」をして、16時頃に外に出てみると・・・。

あれから、また「雪」が降ったみたいで、まだ「紅葉」が残っていた「モミジ」の木々も「着雪」していて、

家の前の「畑」もこの通り。

我が愛車の「軽トラ」も「雪化粧」してます。

この写真は、敷地内の「ハナモモ」と「柿」の木。
ここら辺りは「雪」が降ると木々に「着雪」し、まるで「白い花」が咲いたみたいになります。

一昨日、「茅」を刈ってまとめた「茅の塔」や「田んぼ」も、この通り、真っ白になってます。

夜には「凍結防止剤」を撒きに来てました。

この様子だと、今夜「雪」が降り続けると、明日の朝は「除雪車」が来るかもしれません。

なお「除雪車」が来ても、こんなに「雪」が降ったら「ノーマル・タイヤ」では、まともに走れません!

では「スタッドレス・タイヤ」を履いていれば「大丈夫」かと言うと、「坂」が急だと登れなくなりますので、要注意!!!
現に、今朝一緒に「剪定作業」をした方々は「坂」を登れず、やむなく「路肩」に「駐車」となりました。

我が家はと言うと「車」は2台とも「4WD」ですし、4日程前の「天気予報」で、今の状況を見越して「スタッドレス・タイヤ」に履き換えてありますので、大丈夫。
でも、慢心せず、気を付けて運転しなくては、です。

さて、これから、どんどん本格的な「雪」のシーズンになって行きます。
毎日、日中も「寒い日」が続き、朝は「雪掻き」の日々が続きますが、「春」を待ち焦がれながら頑張ります。

蕎麦の試し製粉

今年の「春」から街の人と地元の人で「源蔵寺棚田の再生」として「耕作放棄地」を「開墾」し「蕎麦」を栽培しました。

先日、そこで採れた「蕎麦の実の選別」の記事を書きましたが、本日、「六ノ里」に有る「蕎麦茶寮 文福笠井」さんにて「試し製粉」をして来ましたので、記事にしてみたいと思います。

「選別」の記事で『「石抜き」を行う予定』と書きましたが、「笠井」さんのお話だと『「磨き」の工程をすれば大丈夫では無いか』と。

採れて「選別」しただけの「蕎麦の実」はくすんだ色をしていますが、この「磨き」を行うと、この写真の様にツルツル・ピカピカになって機械から出て来ます。
混ざっているだろう「石」も、見たところ確かに有りません!

「磨き」の工程を行いながら、磨き終わった「蕎麦の実」を別の機械で「丸抜き」します。

「丸抜き」と言うのは「蕎麦の実」を「蕎麦殻」と「実」に分ける事です。

写真の白っぽいのが「丸抜き」した「実」で、「丸抜き」出来て無い黒い「実」が混ざってますが、これくらいなら「製粉」の段階で除去出来るので問題無いそうです。

「笠井」さんのお話ですと今年「源蔵寺棚田の再生」で採れた私達の「蕎麦の実」は、『店で使っている「北海道産」の物に比べて、非常に良い色をしている』との事。
実際に見比べさせていただきましたが、確かに私達の物の方が綺麗な色をしていました!

「丸抜き」出来たので、次はいよいよ「石臼製粉機」に掛けます。

回転する「石臼」で、ゆっくり、ゆっくり「粉」に挽いていきます。
この「石臼」に使われてる「石」、かなり貴重な物で、今では手に入らない貴重な機械だそうです。

「石臼製粉機」の中で細かい「篩(ふるい)」に掛けられ「蕎麦粉」が下に出てきます。

「笠井」さんに『食べてみて。凄く甘いから』と言われ「蕎麦粉」をひとつまみ食べてみました。
素人の私に分かるかなと思いましたが、しっかりとした「甘味」を感じられました。

今日の予定はここまでだったのですが『せっかく「蕎麦粉」が出来たから「打って」見ようか』と、急遽、「蕎麦打ち」講座に。(笑)

「蕎麦打ち道具」を一揃え用意していただき、
①「蕎麦粉」に水を入れて混ぜる→②鉢の中でまとめる→③「のし台」の上で「麺棒」で伸ばす→④専用の「まな板」の上で専用の「包丁」で「蕎麦」に切る、を教えていただきました。

10月26日に行う「源蔵寺棚田の再生 収穫祭」では、「笠井」さんは店を営業しているので、打っていただけません。
ですので、当日までに私が覚えて「蕎麦」を打ち、希望者に「蕎麦打ち」をレクチャーする事になりました。

当日までに、しっかり練習しなくては・・・責任重大です。

これがこの日「源蔵寺産の蕎麦粉」で打った「蕎麦」です。

帰宅して、早速、茹でて食べましたが、いやいや、本当に美味い!!!
これを皆んなで味わうのが、本当に楽しみです。

「源蔵寺棚田の再生 収穫祭」(「六ノ里楽市」と銘打って行います)のチラシです。
数量限定/有料にはなりますが、皆さん来てください。

栃洞景観づくりの日:11月

毎月第1日曜日は「栃洞景観づくりの日」。

一昨年「郡上市景観百景」にここ「栃洞地区」が認定されてから、地区の「景観づくり」を毎月行なってます。
今回は、「冬」の「積雪シーズン」を迎えるにあたって「植栽」の全ての片付けを行いました。

それでは、その様子を紹介したいと思います。

いつもの通り、朝8時に「栃洞集会所」に集合し、作業内容を皆んなで確認してから、それぞれに別れて作業開始です。

この写真は「グリーン・カーテン」にしていた「朝顔」の「種」を採っている所です。
「種」を採ったら「ネット」に巻き付いた「朝顔の蔓」を取り除き「ネット」を片付けます。
「プランター」は「朝顔」の「根」を抜いて、「集会所」の「軒下」に移動させます。

これはまだ一部ですが、これが採れた「朝顔」の「種」です。
この中から良さそうな「種」を選んで、来年も「グリーン・カーテン」に使おうと思います。

他の方々は、

「ガードレール」に設置していた「植木鉢」を外して、「集会所」の「軒下」に運びます。

外した「植木鉢」の多くは枯れていますが、まだ元気そうなのは、この様に陽の当たる部分にしばらくは並べておきます。

「ガードレール」の「植木鉢を置く部品」も、これからの時期の「雪対策」として外して「集会所」の「軒下」に仕舞います。

地区の方から「チューリップ」の「球根」をいただいたので、丸い「プランター」や、

「朝顔」に使っていた「プランター」にも植え付けました。
「春」になって咲くのが楽しみですね!

作業に対して人数が多いので、自主的に「草刈り」もやっていただきました。

道沿いのブロック積み法面の上の場所や、

「残土」を受け入れて「荒廃地」を整備している場所の周辺も。

12月の頭には「雪」が降る季節になります。
よって、以上で今年の「栃洞景観づくりの日」は終了です。

ご協力いただいた地区の皆様、ありがとうございました。
来年も皆んなで協力しあって、「栃洞」を綺麗に整備して行きましょう!

燻炭と秋耕起

日に日に「紅葉」が良くなっている「六ノ里」の「栃洞」地区の写真です。

今年は「夏の猛暑」の影響なのか、遅れていた「椎茸」がやっと出て来ました。

この「原木椎茸」が、本当に美味いんです!
なので、やっと生えて来て凄く嬉しいです!!(笑)

さて、こんな「秋」真っ盛りに向かう「六ノ里」ですが、我が家も「秋の農作業」の「燻炭」と「秋耕起」を行いましたので記事にしてみたいと思います。

まずは「燻炭」から。

「燻炭」は時間が掛かりますので、午前中の早い時間に「籾摺り屋」さんに「籾殻」をもらいに行きます。

写真の2つの大きな袋、「フレコン・バッグ」と言いますが、これにほぼいっぱいもらって来て、作業を行う「田んぼ」に降ろします。

「フレコン・バッグ」の右側に立っている、裾の広がった筒状の物2本が「燻炭器」です。

「燻炭」作りの手順は、まず「燻炭器」の下部の広がっている部分に「藁」入れます。
それから、写真の様に「籾殻」を積んだら、筒の上部から「火種」を落とし入れ、中の「藁」が燃え、その熱が「籾殻」に伝わって「炭化」していくのです。

ただ、そのまま放っておくと「籾殻」が燃えて「灰」になってしまうので、時々見に行って、「籾殻」の山の表側が黒く「炭化」して来たら、していない部分を掛けてやります。(分かるかな・・・笑)

ほぼ全部が「炭化」したら「ホース」で水を掛けて「炭化」を止めます。

不十分な所が有ると、その部分の熱が上がって、そのうち火が付いて燃えてしまうので、満遍なく掛けます。

「燻炭」は「酸性土壌の中和」や「保水性」や「微生物の増加」などの「土壌改良効果」が有りますので「畑」でいっぱい使いますが、これだけ(2山)有れば十分だと思います。

完成した「燻炭」です。

「炭化」の止めどころが難しくて、だいたい「炭化」していない「籾殻」がいっぱい混ざったりするのですが、今年は写真の様に、ほぼ無く、今までで一番上手く出来たんじゃないかな。

続いて「秋耕起」の様子です。

今日は先に書いた様に「籾殻」を取りに行った後、先日の記事に書いた「蕎麦の実の選別」の仕上げを行なってましたので、それが一段落した15時から行いました。

普通は、まず一定方向に耕してから「枕地」(外周の「耕運機」の向きを変える場所)を最後に耕しますが、どうも耕した「土」が溜まる所が出来るので、今年は先に外周をやってから中を耕してみました。

だいたい1時間ほどで「秋耕起」完了。

ちなみに、我が家の通称「上の田んぼ」は、昨日の夕方、少し時間が有ったので行いました。

「秋耕起」が終わって、まだ「日暮れ」には時間が有るので、予定外ですが「柿」を「収穫」してしまいます。

と言うのは、写真の奥の古い方の「柿の木」を去年「強剪定」したので「実」がほとんどならなくて、今年は、ほぼ手前の若木の方だけの「収穫量」だったのですが、

「秋耕起」の最中にこれを見つけまして・・・「柿の食い残し」です。

どうも「夏」頃から「猿」が1匹近所をウロウロしていて、ソイツが食ったみたいです。
ただでさえ「収穫量」が少ないのに『これ以上食わす訳には』って事で、急遽、収穫したのです。

これが今年「収穫」した「柿の実」全てです。

例年なら、この箱に1杯半は採れるのが半分も無いんです。
これでは「干し柿」を作るのに足らないので、ご近所さんに分けて貰おうかと思ってます。

「燻炭」と「秋耕起」が終わったので、次は来年の「稲作」に使う「茅の刈取り」を行ないます。
他には「簡易炭焼き窯」の補修や「源蔵寺棚田の再生」の「収穫祭」もあります。

色々と忙しい「秋」ですが、頑張ってこなそうと思います!!

蕎麦の実の選別

早いもので11月になりました。

ここ「六ノ里」では「紅葉」が良い感じになって来てます。

さて、先日の記事で「第7回目」の様子を紹介しましたが、その後「唐箕」を使って「蕎麦の実」の「選別」を行いましたので記事にしてみたいと思います。

「唐箕」とは「ハンドル」を回すと内部の大きな「羽根」が回転し、風を起こして「風選」する機械です。

基本は写真の「箕」を置いてある所に「風選」された「蕎麦の実」が落ちて来るのですが、「風」で飛ばすので屑が出る「排気口」から良い「実」が混ざって出て来る可能性が有ります。

ですので、後で回収出来る様に、作業前に大きめの「ブルー・シート」を敷いて行います。

作業の最初は写真の「唐箕」上部の「ホッパー」部に「脱穀」した物を入れます。

「源蔵寺棚田の再生」第7回目当日、大きなゴミは取ったのですが、まだまだゴミが入ってます。

「ハンドル」を回して「風」を起こしてから「ホッパー」下部の「開口調節レバー」を開けると・・・。

手前側の出口から一番良い「実」が出てきます。

反対側の出口からは二番目に良い「実」が出て来るのですが、こちらには、まだまだゴミが混ざってますので、これはもう一度「ホッパー」に入れて「風選」します。

「排気口」からは、写真の様に大量のゴミが出て来て、軽い物は「排気口」から遠くに、重めの物は近くに落ちます。

このゴミを良く見ると、中に予想した通り「蕎麦の実」が混ざってます!
と言うのは「ハンドル」を回す速度で風の力が変わるのですが、回す速度が速いとそこそこ良い「実」も排出されてしまうと言う訳です。

「蕎麦の実」が多く混じっている「排気口」に近い所のを、もう一度「ホッパー」に入れて「風選」し直します。

何回か「風選」を重ねた物がこれで、今年の「収穫量」は17.5kgでした。

通常「ばら蒔き」で作った場合『10アールで65kg』だそうです。
今年作った「耕地」の広さは『5アールなので、換算すると約32kg』は採れる計算にはなりますが、私たちは「スジ撒き」ですので、まぁ、こんなものでしょうか。

なお、この中には「小さな石」や「土の粒」が混ざってますので「篩(ふるい)」と「目視」にて取り除きました。
ですが、まだ多少「石」が混ざっている可能性が有りまので、専用の機械を持つ所に依頼して「石抜き」と言う工程を行う予定です。

11月末には「六ノ里」に有る「蕎麦茶寮 文福笠井」さんで「製粉」していただき「収穫祭」として、自分たちで「蕎麦打ち」し「六ノ里産の蕎麦」を味わいます!!

「源蔵寺棚田の再生 」第7回目

先日の記事で「第6回目」の様子を紹介しましたが、その「源蔵寺棚田の再生」第7回目を実施しましたので紹介してみたいと思います。

当日の様子に入る前に、事前準備として「足踏み脱穀機」と「唐箕」の整備・修理を行いましたので、まずは紹介しておきましょう。

「蕎麦の実」の「脱穀」は、この「足踏み脱穀機」を使います。

「六ノ里」の方が昔使われてて、使わなくなってから倉庫に保管していた物をお借りしました。
長年仕舞ったままでしたので、事前準備で破損箇所の修理と、湿気で錆びていましたので錆を落として塗装し、作動各部に給油を行いました。

「唐箕」も「六ノ里」の方が昔使っていて、倉庫に保管していた物をお借りしました。
こちらも長年仕舞ったままで、各部破損してましたので修復・整備を行いました。

どこを直したかと言いますと、

「唐箕」で「風選」した1番良い「実」が出て来る部分の「扉」が割れていましたので貼り合わせて修復。
また「扉のガイド」も取れて無くなってましたので、新たに作って取り付けました。
そして「実」が出る所の延長部も、新たに作り直しました。

「唐箕」で「風選」し2番目に良い「実」が出て来る部分の「扉」が「湿気」で変形していましたので、新たに作り直しました。

では、これより本題の「源蔵寺棚田の再生 第7回目」の様子をご紹介します。

当初の実施日は10月28日(土)でしたが、前日に予想外に多く雨が降りましたので、予備日の10月29日(日)に実施しました。

今回は、町からご協力いただいた方が3名、「六ノ里」の方が4名の合計7名の方に参加いただけました。

いつもの様に「六ノ里集会所」に集合。
本日の作業内容について説明を行い、その後、現地に移動です。

前回、「島立て」して乾燥させていましたが、あれから約2週間、良い感じに乾いてます。

少し残念なのは「島立て」のてっぺん部分、「鳩」に多少食べられたみたいです。
これは来年度は何かしらの対策が必要ですね。

現地に移動後、作業スペースに「ブルー・シート」を広げて「足踏み脱穀機」を設置。

それから「島立て」していた「蕎麦の束」を「実」が落ちない様に「ブルー・シート」で包んで運び「脱穀」していきます。(「蕎麦の実」は熟すと簡単に落ちてしまうので)

「脱穀」の済んだ「蕎麦」の束には、まだ多少「蕎麦の実」がついてますので、これは手作業で取っていきます。

あと少しで「脱穀」は終わりです。
そばには「脱穀」を終えた「蕎麦の束」が山になっていきます。

「脱穀」した「実」には「蕎麦の茎」や「葉」がいっぱい混ざってますので、「篩(ふるい)」や手作業である程度取り除きます。

ところが、この混ざった物が予想していたより大量で・・・。
作業終了の12時になりましたが完了出来ませんでした。

なので、ここで一応終了として、

参加いただいた皆さんと「記念撮影」を行いました。
(写真撮影者と、用事で帰られた方の2名が入ってません。)

残った作業は、「記念撮影後」に、有志の方と作業を行い完了させました。
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

本日「脱穀」した物には「蕎麦の実」に加え、「茎」や「葉」が混ざっていますので、この「唐箕」で選別しますが、その様子は近々記事にしたいと思います。

今年「源蔵寺棚田再生」で、参加いただいた皆さんと頑張って育てて採れた「蕎麦の実」は「収穫祭」として「蕎麦打ち」して味わう予定です。
(詳細は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトにて案内されます。)

なお「源蔵寺棚田の再生」は今年で終わりでは無く、来年も行います!
来年は、今年実施した「耕地」の上の段を「開墾」し、そこで、また蕎麦を作ります。

興味を持たれた方は「六ノ里地域づくり協議会 景観整備部」のサイトから連絡してみてください。
きっと他では経験出来ない、面白い体験が出来ると思いますよ!

今年の米が出来ました!2023

ここ「六ノ里」では朝晩ちょっと寒くなって、暑かった夏が嘘の様。
そろそろ紅葉も始まりつつあります。

先日の記事で「籾摺り」に出していた「米」が出来上がりましたので、記事にしてみたいと思います。

その前に、久しぶりに「前置き」から。

以前1枚製作しましたが、9月に再び看板制作の依頼があって、時間を見て手掛けてました。
私も関わっている「ふくもち園」と「六ノ里」に有る「蕎麦茶寮 笠井」さんの看板各2枚です。

全体のレイアウト、デザインは私が行い、制作に関しては「ふくもち園」のは私が制作、「蕎麦茶寮 笠井」さんのは地元の「看板屋」さんにお願いしました。

「ふくもち園」の看板は、この大きいのと、

この小さいのを1枚。合わせて2枚です。

写真は、最後の緑色を塗装する前の状態です。

前回制作時は文字の「マスキング」を「マスキングテープ」で行いましたが、正直、これが大変!!(作り方は以前の記事を見てくださると詳細が分かると思います。)

なので、今回は看板2枚と言う事もあって、「マスキング」用の「カッティングシート」の切り抜きを「看板屋」さんにお願いしました。
文字などの薄緑の部分が、それです。

そして、一昨日、設置して来ました。
「看板の骨組み」は依頼主の1人で有る「集山鉄工所」さんの制作。
「骨組み」の設置のお手伝いは、もちろん、私もさせていただきました。

設置場所は「六ノ里」の入り口と、

「六ノ里」の「光蓮寺」さんの前です。

これで「ふくもち園」「蕎麦茶寮 笠井」さん共々、より分かりやすくなったと思います。
皆様、是非、来てください!!

さて、ここからが、本題「今年の米が出来ました!2023」です。

「新米」が出来上がるのが待ち遠しくて、「籾摺り屋」さんに電話で確認して取りに行って来ました。

今年採れた「コシヒカリ」は5袋と10kg。(1袋は30kg)
「肥料」を変えたせいか、昨年よりも少ないです。

この写真は「籾摺り」が終わった「玄米」の状態。
昨年と比べて、青い「米」がよりいっそう少なく、とても良いです!(去年の写真はこちら

「新米」を早く食べたくて、受け取ったその足で「精米」に行きました。

今年の夏は異常に暑くて、米の名産各地で「白濁」が多かったと聞きましたが、さすが「六ノ里」、ほとんど有りません!

早速、晩御飯に炊いて食べました。

食べた感想は、『なんか、去年よりも美味い!』。
まぁ、「自画自賛」ってヤツですけどね。(笑)

で、本日「食味値」の検査に出して結果が出ました。
今年の「米作り」の「通知表」とも言える検査結果はと言うと・・・

今年は「肥料」を工夫したのですが、そう変わらない。

「農業指導員」さん曰く『今年の「猛暑の夏」からしたら、81点なら申し分無い』との事ですが、「収量」が減った割に、この点数では、ね。
もう少し点数が欲しかったなぁ。

こちらに「移住」してからの「米作り」の結果をまとめてみました。

2020年は「JA」に聞いて教えてもらった「肥料」を使い、「収量」は多かったのですが「窒素」分が多く、結果「食味値」の「タンパク」が多くて79点

2021年は「農業指導員」さんの助言で、「六の里棚田米生産組合」で使われている「肥料」を使い、タンパクが減って82点

2022年は「肥料」は同じですが「茅」をいっぱい入れて80点

で、今年2023年は「肥料」を変えて、大量の「茅」に加え「笹竹」もいっぱい入れて81点

去年と今年では「水分(量)」以外の「タンパク」「アミロース」「脂肪酸度」の数値が変わらないのに点数が1点高い

「屑米」は「籾」の中の「米」の「出来の悪い物」の事で、年々、減って来てます
「色選屑」は「米」の色で選別した「カメムシ」などに吸われて「黒く変色した物」の事で、昨年は多かったのですが、今年は平年並み

「カメムシ対策」には毎年「スタークル」」という「農薬」を使いますが、今年は使ってません。(「農薬」は出来れば使いたくありませんからね。)

正直、何が「点数の違い」なのか良く分かりません。
そして、点数が変わらないのに収量が減るのは気に入りません。

なので、来年に向けて色々調べ、また何か方法を考えましょう!
ま、食べて美味い米になっているので良いのですけどね。(笑)

「源蔵寺棚田の再生」第6回目

先日の記事で「第5回目」の様子を紹介しましたが、その「源蔵寺棚田の再生」第6回目を実施しましたので紹介してみたいと思います。

10月も半ばとなり、すっかり過ごしやすくなりましたが、休憩を取りつつ無事に予定内容を終了出来ました。

「種蒔き」から77日、「蕎麦の実」の黒化具合も良い具合でした。

今回は、町からご協力いただいた方が3名、「六ノ里」の方が2名の合計5名の方に参加いただけました。

それでは、当日の様子をご紹介いたします。

いつもの様に「六ノ里集会所」に集合。
挨拶と本日の作業内容について説明を行い、時間になりましたので現地に移動しました。

本日の作業は「蕎麦の刈取り」と「島立て」です。

まず「ふるさと指導員」より作業方法を実際にやって説明します。

それぞれ分かれて、「蕎麦」を刈取り、適量を縛って「束」にしていきます。

手で刈りますので時間が掛かるかと思いましたが、皆さんテキパキ進めてくださって助かりました。

全て刈り終わりましたら「島立て」を行います。

「島立て」というのは、この写真の様に先に刈った「蕎麦」の「束」4、5本を足元を広げて上で縛ります。

こうして2週間ほど乾かしてやります。
またこうしてやると、まだ黒化していない「蕎麦の実」も黒化してくれます。

「島立て」以外に、「稲作」で行う「ハサ掛け」で乾燥させる方法も有ります。
別の場所でテストで蒔いた物は「ハサ掛け」してみましたが、乾燥時に「蕎麦の実」が落下しますので下に「ブルーシート」を敷いてます。

ここでは面積が広いので「ブルーシート」を敷くのは現実的では無いので、「島立て」と言う訳です。

12時少し過ぎましたが、刈り取った全ての「蕎麦」の「束」の「島立て」が終了しました。

作業後には参加いただいた皆さんと「記念撮影」。
(写真撮影者1名が入ってません。)
参加いただいた皆様、誠に有り難うございました。

黒化した「蕎麦の実」を、少しだけ採ってみました。

左が撒いた「蕎麦の実」で、右が今回採れた「蕎麦の実」です。
まだ乾燥させていませんので、多少、小さくなるかもしれませんが、ほんの少しですが大きいです。

次回、第7回目は10月28日を予定しています。
作業内容は、「足踏み脱穀機」での「蕎麦の実」の「脱穀」と、「唐箕」による選別です。

皆様のご協力をお待ちしております!