木工旋盤の刃物作り

早いもので、今日から12月です。
暦通りに寒くなりまして、天気予報では今週末に雪マークが付いてました。

さて、前回の記事の「草木灰」と「木酢液」作りを雪が降る前にまだまだ増産したいのですが、あいにくの雨模様です。
こんな日は「屋内で出来る作業」と言う事で「木工旋盤」で使う「刃物」作りを行いましたので紹介してみたいと思います。

いきなり「刃物」作りと言っても訳が分かりませんよね。(笑)
なので、まずは『なぜ「刃物」を作ろうと思ったのか』からお話します。

この写真が、私が使っている「木工旋盤」の「刃物」です。

今回作ろうとするのは『掘り込む』際に使う「刃物」で、今有る「刃物」の中では一番下の「スクレーパー」に変わる物。
この「スクレーパー」と言う「刃物」は名前の如く『削ぎ取る』感じで削っていきます。
削るイメージとしては「金属旋盤」に近いです。

なお、これらの「刃物」を使う「木工旋盤」の方法は海外から来た物で、言うならば「西洋式木工旋盤」と呼んで良いと思います。

この『削ぎ取る』感じで削っていく「スクレーパー」でも「杉」や「檜」を挽く時は材料が柔らかいので良いのですが、「桑」や「栗」などの硬い材料を使って「湯呑み」や「茶碗」「菓子皿」など、大きく深さのある物を挽くと『凄く時間が掛かる』のです!!

ところが「山中漆器」を紹介したテレビ番組を見た際、「漆器」の元になる「木地」作り、「ろくろ挽き」と言うそうですが、その場面で、私が「木工旋盤」で挽く速度と全く違って『凄く早かった』のに驚きました。

この写真は削ってる時のイメージを伝えたくて「山中漆器」を紹介するサイトからお借りした物ですが、細い連続した「削りカス」が出ているのが分かるでしょうか?

ここで使っている「刃物」を「ろくろ鉋(かんな)」とか「木地かんな」と言うそうですが、鋭い「刃物」、例えば『ナイフで削る』とか『「鉋」で削る』のと同じ様な感じなのです。

この「ろくろ鉋」なら「硬い材料」でも早く挽けそうですし、現に硬い材料をかなりの速度で挽いていたので、『どんな削り具合なんだろう?使ってみたい』と思ったからです。

「西洋式」でも「ボールガウジ」と言う「刃物」を使えば、材料への『当て方』次第で薄く連続して削る事も出来ますが、それでも「ろくろ鉋」に比べると削るイメージが違います。

*「ろくろ鉋」を使うのは「山中漆器」だけで無く「木曽ろくろ挽き」や「コケシ」作りも同じで(細かい所は違うのでしょうが)、この日本古来からの「ろくろ挽き」は「西洋式木工旋盤」に対して「日本式木工旋盤」と呼んで良いと思います。

この「ろくろ鉋」、まずは『ネットで購入出来ないか』と調べてみましたが、『作る形状に合わせて職人が「鍛冶屋」をして作る物』らしく販売されていません。
『なら、作るしかないな』となりました。
(作ってみたい気、満々なのが本当のところです。(笑)

以上が、今回「刃物」を作ろうと思った経緯です。

作るにあたって、色々なサイトで作り方を調べました。

まず材料ですが、調べた結果「ハイス鋼」が良いらしいです。
「ホームセンター」とかでは、まず普通には売ってませんので、本業でも材料を購入している「ミスミ」で調達。

材質:「S45C相当・一般構造用鋼・SCM435」 Φ15mm、長さ300mm
価格:1本¥600円。これを3本、税込み価格 ¥1,980円。

次は「鍛冶屋」作業の道具です。

材料を真っ赤に焼いて「ハンマー」で叩いて鍛えながら形を仕上げていくのですが、「炉」の代わりは「七輪」を使い、燃料は普通の「木炭」です。(写真の①)

火力を増す為の「吹子(ふいご)」の代わりは「コンプレッサー」からの「圧縮空気」を「エアブロー・ガン」のレバーを固定し、少しずつ「七輪」に吹き込みます。
最初はレバーの固定に「ゴムコード」を使ってましたが「タイラップ」での固定に変えました。(写真の②)

ちなみに「タイラップ」や「インシュロック」は登録商標で、 一般名称は「結束バンド」や「ケーブルタイ」と言うそうです。

叩いて鍛える際の「金床」の代わりは「農舎」に有った、多分「耕運機」の前後バランスを取る為の「ウエイト」。(写真の③)

こんな感じに、真っ赤に熱して「ハンマー」で叩いて欲しい形状にしていきます。

写真では「耕運機」の「ウエイト」が本物の「金床」に変わってますが、実際に叩いて鍛えたところ、「ウエイト」では軽過ぎて不安定でやりにくくて・・・。

熱して叩いて鍛える音(けっこううるさい!)を聞いて覗いていただいたお隣のお父さんの好意で、本物の「金床」を貸していただきました。いつもながら感謝、感謝です!

大体の形状まで叩いて作ったのですが、写真中の上の「台形」形状に、この形から矢印方向に熱しては叩いて作るのですが、正直なところ上手く出来ません。

そこで一度冷やして、「両頭グラインダー」で削って仕上げました。

その後、もう一度熱して、先端を写真の様に叩いて曲げて形状は完成。
これを真っ赤に熱して、「バケツ」に入れた水に入れて「焼入れ」して完成です。

ここまで出来たら「チェーン・ソー」の「目立て」をする「丸ヤスリ」で削って「刃」を付けます。(写真の右側の色の違う部分が「丸ヤスリ」で削ってみた部分。)

ところが、これが大失敗で『硬過ぎて』少しずつしか削れません!!
(『硬過ぎる』ので、「焼入れ」温度は大成功なんですけどね・・・。)

なので、もう一度熱してからゆっくり冷ます「焼き鈍し」をして、「丸ヤスリ」で『ほぼ「刃」の状態』に仕上げました。

「焼き鈍し」して柔らかくなっているので、このままでは「刃物」にはなりません。
なので、もう一度真っ赤に熱して「焼入れ」します。

『良い温度』になったら、写真の様に「バケツ」の水に一気に『ジュッ!!』と。
(大事なのは『迷い無く!』です)。

なお「焼入れ」時の熱する際の目安(温度)は『見た目の色と明るさ』ですが、これは昔、「オートバイ」用の整備工具を作っていた頃の経験からです。
(硬くて「ヤスリ」で削れないくらいなので、昔の記憶は間違っては無かった。(笑)

以上で「鍛冶屋」仕事は終了です。

この後は普通に「刃物」の研ぎです。

「チェーン・ソー」用の「丸ヤスリ」で荒く研いで、それから「ダイヤモンド・ヤスリ」で少し細かく研いで、最後は「リューター」に「ゴム砥石」を付けて「仕上げ研ぎ」して完成。

まだ実際に「木工旋盤」で挽いてみてませんが「ろくろ鉋」としては良く出来たと思ってます。(得意の自画自賛です!)

私の性分としては『完成したら早く使ってみたい!』ですが、「草木灰」作りや「果樹木」の「剪定」とやる事いっぱいで・・・。

実際に使ってみましたら、また何かの記事中でもご報告したいと思います!

「草木灰」と「木酢液」作り

前の記事で「畑」に使う「燻炭」作りを紹介しましたが、今回は「草木灰」と「木酢液」作りを紹介してみたいと思います。

その前に、久しぶりに前置きを書きます。(笑)

11月も終わり近くなって、天気予報では今週の半ばに「雪マーク」が付いてます。

なので、私の「軽トラ」と家内の「ジムニー」の「タイヤ」を「スタッドレス」に交換です。

2021年の冬前に新品に履き替えての2シーズン目ですが、まだ大丈夫そうです。
これで雪が降っても困りません!(笑)

さて、それでは本題です。

前回の記事の最後に『今年の「草刈り」もおしまい』と書きましたが、「草刈り」が終わると次は要らない雑木の「伐採」を行います。

で「伐採」した木の太い部分は「薪ストーブ」の「薪」として使ってもらって、先の方は細かく切って積んでおいて春になったら燃やしてしまいます。

で、少し太い部分は写真の様に「エンジン付き運搬車」に積み込んで、

「ドラム缶炭焼き窯」に運んで「窯」に詰め込んで「草木灰」を作ります。

頑張って綺麗に仕上げた「ドラム缶炭焼き窯」ですが、熱と湿気で傷みが激しいです。
今年はこのまま何とか使って、来春には修理しなければと思ってます。
(「ドラム缶炭焼き窯」と言ってますが、まだ「草木灰」作りにしか使ってませんが・・・。)

「蓋」を閉じて「焚き口」をセットし、「焚き口」から火を焚きます。
一晩燃やしてやると、翌日には「草木灰」になっています。

ところで、「煙突」の向きが変でしょ?

「草木灰」を作るだけなら「煙突」は真っ直ぐ上に向いてるのが燃焼効率的にも良いのですが、これには理由が有ります。

写真の様に「煙突」の先を低くしておくと、長い「煙突」の中で煙が冷やされ先端に「木酢液」が出て来ます。

そして垂れた「木酢液」は下に置いた「バケツ」に溜まるって訳です!

昨年は1.5リットルのペットボトル3本分出来ました。
「木酢液」は「獣害対策」にも「畑」の「野菜」の虫除けなどにいっぱい使います。
「草木灰」の副産物ですが、買うと何気に高いので助かります。

本当は「木酢液」を取る「煙突」は斜め上に向けて、途中の下側に穴を開け、そこから「木酢液」が垂れ落ちる様にするのだそうです。

しかし、それでは先端から雨水が「窯」の中に入ってしまいます。
ですので「雨避け」が必要になり、そうするには「煙突」を支える「脚」を付けて「雨避け」の重量を支えられる様にする必要が有ります。

まぁ、十分に要を果たせてますので、今は、この『邪道』な方法で「木酢液」を採取して、「ドラム缶炭焼き窯」の改修時に屋根も含めて何か考えます!(笑)

なお「ドラム缶炭焼き窯」で、一回に出来る「草木灰」は写真の量。

「草木灰」は「畑」で何かと使うので、何回も繰り返して量産しないと足りません。
なので「木酢液」もいっぱい出来るって訳です。

さてさて、雪が降るまでに「草木灰」と「木酢液」作りが何回出来るでしょうか?(笑)

「燻炭」作りと今年最後の草刈り

来年の「畑」で使う「燻炭」を作りました。
また、今年の「草刈り」が終わりましたので、合わせて記事にしてみたいと思います。

朝一番で「籾摺り屋」さんに「籾殻」を貰いに行きました。
写真の大きな袋「フレコン・バッグ」と言いますが、これ二つ分(「軽トラ」の荷台が目一杯の量になります。)を貰って来ました。

これを我が家の通称「東の田んぼ」に降ろして「燻炭器」で「燻炭」にします。
写真の左側、「籾殻」の山の上に出ているパイプから煙が出ているのが分かりますか?
この状態で「籾殻」が蒸し焼きされて「燻炭」になります。

手順はと言うと、写真の右側の銀色の物が「燻炭器」で、下の「三角錐形状」の中に「藁」が少し入れて有ります。

中の「藁」に火を付けたら、「フレコン・バッグ」から「籾殻」を「箕(み)」で掬って、

写真の様に「燻炭器」の周りに積んで行きます。
なお、この作業、「三角錐形状」の部分を覆うだけは素早く行わないと中の「藁」が燃え尽きてしまいます。
まぁ、燃え尽きてもパイプの上から火の付いた物を中に落とせば良いのですが・・・。

「籾殻」をもらって「田んぼ」に下ろすまでは共同作業で、後の「燻炭」作りは家内に任せて私は今年最後の「草刈り」を行います。

この写真は、先日の「田んぼ」用の「茅刈り」の記事で使った物ですが、ここの奥の「茅」を刈り倒します。

で、全て完了したところ。
「茅」の白い穂が倒れているのが分かるでしょうか?

写真の上の平場が先日の記事で刈った広場で、その下の平場が上の写真の「茅」が群生していた所。
その下の道状の所や写真の奥の方などなど、朝から夕方まで、ずっと刈って片付けました。

今回の「草刈り」は「田んぼ」用の「茅」は確保したので、完全に獣害対策が目的です。
でも、ここ、日当たりが良いので『何かに使えないかな?』と思っています。

他にも、この写真の場所も向こうが見通せない程に「茅」が茂ってましたが、写真の様に綺麗にしてます。

ここは夏過ぎに一度綺麗に刈ってますので「茅」は殆ど有りません。
しかし「広葉樹」の幼木が新しく生えて来てますので、可哀想ですが刈ってしまいます。

以上で今年の「草刈り」はおしまいです。
今年の分は終わりましたが、また来年も同じ事の繰り返しですけどね。(笑)

さて、もうすぐ「雪の季節」になります。
雪が降る前に、やれるだけの事をやらなくては・・・頑張ります!!

「ふくもち園」の池仕舞い

今年から「六ノ里」の有志で再開発している「ふくもち園」。
もうすぐ雪の季節になるので「池仕舞い」と今年最後の整備を行いましたので記事にしてみます。

その前に「ふくもち園」についてお話しておきます。

かつて「六ノ里」の方々が集まって憩える場所として「福持園(ふくもちえん)」が有りました。
去年から話が出ていましたが、今年から本格的に始動し『地元の人と町の人が交流出来る川遊び体験施設』としてリニューアル中です。

写真は、今年の夏に地元の子供たちを呼んで行ったイベントでの「釣り堀池」と、

敷地の中に有る「魚のつかみ取り」の様子です。

「釣り堀池」は長年の間に溜まった泥を「池ざらい」し、「魚のつかみ取り」の場所は蔓延っていた雑草を刈って、底面も綺麗に泥を洗って使える様にして有ります。

他にも「郡上漁協」の協力を得て「牛道川特殊魚場」の計画も有ります。
*「特殊魚場」とは実際の河川にエリアを区切って、料金を取って魚を放流して釣っていただくものです。

それでは、今回の本題の『今年最後の整備』について書きます。

一つ目は「水道管の新規埋設・設置」。
前日に「重機」で掘った溝に「樹脂製パイプ」の「水道管」を引いて、最初は手仕事で軽く埋めていきます。

いきなり「重機」で埋めてしまわない理由は、出来るだけ「水道管」を水平にしたいのと、大きな石が「水道管」の上に来ない様にする為です。

なお、この「樹脂製パイプ」ですが、見た目は「農業用の樹脂パイプ」と変わりませんが、内部が2重になっている「上水道」用の専用品だそうです。

全体が手仕事で埋められたら、後は「重機」で埋めて仕上げます。
この時も大きな石が「水道管」の真上に来ない様に、重機の運転者とは別の方が確認しながら行います。

大きな石が「水道管」の上に来ると最後に「重機」で踏み付けた場合、潰れてしまうからです。

他には「トイレの簡易水洗化工事」です。

昔のトイレですので、通称「ボットン便所」(正式名は「汲み取り式便所」)です。
上から覗くと「便槽」の中が見えるので、町の人や子供たちには怖いかもしれません。
(写真は二つ有るトイレのもう一つの方で、こちらは取り合えずこのままです。)

そこで「簡易水洗便所」に改造します。

前回の整備の際に古い便器を取り去って1段高い部分は壊して有りますので、今回は「簡易水洗便器」を設置出来るように水平面を作ります。

まず写真の様に「電動削岩機」で水平より出ている部分を削ります。
その後「セメント」を練って塗り付けて、水平面を作りました。

この写真はセメントが乾いた後日の状況で、ここに置かれている便器と水栓タンクが設置される予定です。

なお「六ノ里」は「下水道」が整備されてます。
なので「下水道本管」への工事を行えば「水洗便所」に出来ますが、工事費が掛かるので「簡易水洗便所」としてます。

そして、本日メインの「池仕舞い」です。

冬の間に泥が流れ込んで池が埋まってしまうのを防ぐ為に水を抜きたいのです。
が、その為には池の魚をどうにかしないとなりません。
また冬の間、ここは雪に埋もれてしまうので餌をやりにも来にくいのもあります。

そこで池の水を抜いて、魚を網で掬い取りました。(写真は作業後の池の様子)

この写真が掬い取った魚(主にニジマス)です。

本当は『池の魚を掬い取って、みんなで焼いて食べよう』と言うのが今日のメイン企画だったのですが、残念ながら雨だったので絞めて下処理(はらわたやエラを取る)して参加者に配りました。

作業が終わって談笑中の写真です。(奥の方では、魚の下処理も行われてます。)

手前の鍋は「芋煮」で、参加された方々に振る舞いました。
『雨だし、きっと寒いだろうな』と思って、前日の夜に作って持って行ったのですが、思いの外、寒くなくて・・・。
でも、野外で食べるのは美味しくて満足です。(笑)

『寒くないので、いっぱい残るかな?』と思ってましたが、殆ど、さばけました。

「ふくもち園」は来年から本格始動の予定です。
まだまだ未決定事項も多く有りますが、以下の仮サイトも作って有ります。

「六ノ里 川遊び体験施設 ふくもち園」 https://fukumochi.rokunori.net/

営業開始しましたら、このサイトに色々と情報をアップして行きますので、宜しければご覧ください。

田んぼ用の茅刈り(追加分)

先日、「秋耕起」の記事中で「田んぼ」用の茅刈りも紹介しましたが、あの日は、我が家の通称「上の田んぼ」分だけでした。
本日「東の田んぼ」用の「茅刈り」を行いましたので、紹介したいと思います。

まずは我が家の通称「上手の畑」の「茅」を刈り取ります。
ここは「畑」の一角で「畑」用に刈らないで残しておいたのです。

既に半分以上刈ってますが、ここでも後の作業を楽にする為に「ジュート紐」で縛ってから刈ってます。

で、ここを刈り終えたら「軽トラ」に積んで「東の田んぼ」に運んで、それから次の場所に行きます!

次は、この広場の「茅刈り」です。

『なぜ、ここを刈るのか?』と言いますと、草木が茂っていると野生動物(カモシカ、日本鹿、猪)が山から降りて来て、新しく育てている「梅」や「桃」に被害が出るからです。
(昔の記事にも書きましたが、獣害避けの『緩衝地帯』と言うそうです。見通しが良いと奴らは怖がって近付かないらしいです。)

写真は、だいたい刈り終えて「軽トラ」に積む為に、家内にまとめてもらっているところです。

まとめてもらっている間に、この写真の場所も刈っておきます。

広場から家の方に降りて来る、昔から有る道なんですが・・・。
写真の通り、どこが道か分からない状態ですよね。

ここを刈る理由も「野生動物対策」からです。

ざっと下まで刈って、ちゃんと道らしくなりました。(笑)

写真奥に「茅」が群生している所が見えますが、「茅」をまとめる作業が終わりそうなので、ここは後日にします。

刈った「茅」の量が多いので、二度手間ですが、一度「草刈機」などをしまいに行ってから「茅」を積み込みます。

ちょっと距離が有るので、前回以上にしっかり「ロープ」で縛って移動させます。

「東の田んぼ」に運んだら、前回の記事同様、「ハサ木」を立てて「茅束」を立て掛けます。

その後「マイカ線」で何ヵ所か固定して完了です。

刈った量が多かったので「東の田んぼ」用としては十分以上で余りました。

なので、その分は「上の田んぼ」に運んで改めて固定しました。

前回の記事の最後で斜面の「茅」は刈って「上の田んぼ」用に使うと書きましたが、これで十分です。
なので、斜面を刈った「茅」や「ゼンマイ」は両方の「田んぼ」に運んで燃やして灰を撒く事にします。

秋耕起と椎茸原木の準備

今年の本業の出張業務が終わって、「六ノ里」での日常が戻ってまいりました。

今は居ない間出来なかった事、この時期にならないと出来ない事を片付ける毎日で、今回は、その様子を紹介してみたいと思います。
(今回は前置き無し、です。笑)

まずは、コイツの出番で「田んぼ」の「秋耕起」を行います。

今年の春に「田んぼ」の「代かき」したり「サツマイモ」を植える「畑」を耕して以来、約半年ぶりに動かします。
ですので、作業前に軽い点検と「木工旋盤」で積もった埃をエア・ブローをしました。

まずは我が家の通称「上の田んぼ」から。

「上の田んぼ」「東の田んぼ」どちらから始めても良いのですが「耕運機」を仕舞う「農舎」から遠い「上の田んぼ」からするのが効率良さそうなので。
とは言っても、そう距離は変わらないから完全に『私の気分』です。(笑)

「秋耕起」の目的は「稲株」を分解しやすくする事と、土中に空気を入れてあげる事ですので「耕運機」の「耕運変速レバー」は「荒」で大きな土塊になる様にして耕します。

耕し始めて、ざっと1時間で完了。
昨年「耕運機」の「ナタ爪」を交換してますので、良い具合に効率良く耕せます。

続いて、我が家の通称「東の田んぼ」を行います。

こちらも約1時間で耕し終わりました。

これで来年の「田起し(春耕起)」まで「田んぼ」を耕す事は無いです。
もっとも、もうすぐ「雪」の季節になって何も出来ないのですけど。(笑)

さて「秋耕起」を終えたので、次の作業を行います。

我が家の「田んぼ」が見下ろせる場所に移動して次の作業です。

まだ15時前ですが、写真の様に夕景になりつつ有ります。
さぁ、テキパキと済ませて行きます!

で、ここで何を行うかというと、

来年の「田んぼ」用の「茅」を刈ります。

ここの「茅」は刈らないでずっと残しておいたもので、昔は、この様な「茅」を刈る所を「茅場(かやば)」と呼んだそうです。

そのまま刈ってしまうと、地面に散らばって刈りにくいので、写真の様に、あらかじめ「ジュート紐(麻紐)」で縛ってから刈ります。

この後、幾つかの束をまとめて縛り直して大きな束を作るんですが、こうやって刈るとその際にも楽なんです。

全部刈り終えたら「軽トラ」を持って来て、この様に荷台に積み込みます。

かなり『はみ出して』ますが、すぐ下の「田んぼ」までですのでOKです。
でも、途中で落ちると面倒なので軽くロープは掛けておきます。

「軽トラ」で運んだ「茅束」は担いで「田んぼ」の横に運んで、取りあえず石垣に立て掛けます。
それから「ハサ掛け」に使う「ハサ木」の足だけを1組出して来て、写真の様に「田んぼ」に立てます。

この「ハサ木」の足に運んで来た「茅束」を立て掛けて、「マイカ線」と言う「農業用ビニール紐」で周りを縛って固定してます。

昨年に比べて見た目ちょっとスリムなのは写真奥の斜面の「茅」を入れて無いからで、ここの「茅」も後日刈って入れる予定です。

写真では明るく見えますが、もうかなり薄暗く、

「草刈機」や「耕運機」を片づけた20分後は、こんな「夕焼け空」。
明日も良い天気になりそうです。

翌日は「ワラビ畑」の「草刈り」と来年の春に仕込む「椎茸の原木切り」を行ないましたが、新たな記事にする程の内容でも無いので、今回の記事で一緒に紹介する事にします。

ここからは明けて翌日の作業内容です。
まずは「ワラビ畑」の「ワラビ」を刈りました。

良い「ワラビ」が採れる様にとネットで色々調べたところ、夏過ぎに他の草と一緒に刈ると、その後は「ワラビ」以外はあまり生えず「ワラビ」だけが生えて地下茎に栄養を貯めるそうなので、そうして、そのままにしておいたのです。

だんだん秋も深まって来て「ワラビ」が枯れ始めたので、この後の「梅」の「剪定」作業の邪魔になるので刈りましたが、大きく伸びたのを刈るのは大変でした。

なお、地面に『切った様な木』が散乱してますが、これは写真が全ての作業終了後のものだからです。
作業中は余裕が無くて、写真は撮れませんでした。

「ワラビ畑」を刈った後は、「簡易炭焼き窯」の所の草を刈りました。
ここらは夏に何回か刈ってますので、「ワラビ畑」に比べて作業自体は楽です。

で、何故、ここの草を刈ったのかと言うと、

来年仕込む「椎茸の原木」の木を切るからです。

草がそんなに伸びて無いので、そのまま切り倒しても良いのですが、これも、まぁ半分以上は『私の気分』と言う事で。(笑)

2本切りましたが、それが分かりやすい様に別方向の写真も載せておきます。

切り倒したのは「コナラ」で、写真の様に「葉」が付いた状態で一冬置きます。
これを「葉枯らし」と言い、付いている「葉」が枯れて落ちるまで木の水分を使うので乾燥具合が「椎茸原木」に良いそうです

一昨年も昨年も「原木」切りを行いましたが、時期が合わず「葉」が落ちた状態でした。
なので「葉枯らし」で作った「原木」での「椎茸」の出方の違いが楽しみです。

目的の「伐採」は終わりましたが、せっかく「チェーン・ソー」を持って上がったので、ついでに他の木も切ります。

と言うのは「伐採」に使う「チェーン・ソー」は重いので『ついでに済ませられるなら』と言う事です。(笑)

「ワラビ畑」は写真の様に「梅畑」でもあります。
その横に生えている「キハダ」と言う木が大きくなって「梅」への日当たりが悪くなっているので切ります。

この「キハダ」は「薬」になる木で、樹皮の黄色の部分から採れる「黄檗(おうばく)」と言う生薬は、整腸作用や抗菌作用があって胃腸薬や湿布などに利用されたり、紙や布を染めると鮮やかな黄色に染まることから染料としても利用されるそうです。

役に立つ木ですので勿体無いですが、日当たり優先と言う事で切りました。
なお切った木は「薪ストーブ」の有る家の方に使っていただく予定です。

ついでに「自然生え」の「針葉樹(杉)」も切りました。
「針葉樹」は大きくなって日陰を作るし、残しても活用出来る様な木に育てられそうも無いからです。

ここには育てている「モミジ」の「苗」を植えて、「剪定」しながら小さく仕立てて目の楽しみにしようと目論んでます。

切った木の片付けが全部済んでませんが、写真の様に「夕景」になって来ました。
山の「紅葉」した木々に「夕日」が当たって、さらに綺麗です。

「田んぼ」と違って、ここは日が暮れると真っ暗になって、撤退時に危ないので作業終了とします。

明日は「雨」みたいですので続きは後日、また頑張ります!!

紅葉が真っ盛り2022


11月に入って、今年も霜の降りる季節になりました。
今の時期、本業で「六ノ里」を離れている事が多いですが、戻って来ると私の住む「栃洞」地区も「紅葉」が真っ盛りになってました。

なので、今日はその様子を紹介してみたいと思います。

「栃洞」地区だけで無く「六ノ里」自体もですが、「針葉樹」より「広葉樹」の割合が多いのです。
なので写真の様に「紅葉」の赤や黄色と「針葉樹」の緑の組み合わせが綺麗です。

ちなみに、ここら辺では「広葉樹」の事を「カナギ」と呼びます。
どんな字を書くのかは知りませんが、昔は「広葉樹」は炭焼きで炭になったり、ここらの古い建物は「栗」や「欅(けやき)」も多く使われているので建築材料として、また「キノコ」も生えるので、色々な事で『金になる木』で「金木」だったのかなぁと想像します。

道沿いの小さな「モミジ」も綺麗な「紅葉」。

ここから今年開業し先日記事にして紹介した「Camp&Resort 清桜里」」の方へ。

「清桜里」の事務所前から「栃洞白山神社」方向の写真。
「栃洞白山神社」のそばには、ここら辺には少ない「銀杏(いちょう)」の木が有ります。

境内に生えている「銀杏」は殆ど落葉していて、落ち葉で「黄色い絨毯」になってますので、参詣を兼ねて覗いてみます。

「境内」から「鳥居」の方向の写真。
「銀杏」の落ち葉の「黄色い絨毯」、良いですねぇ。

「黄色い絨毯」のアップの写真。
黄色一色では無く「モミジ」や他の「広葉樹」の葉が混ざってます。
(実際はもっと鮮やかな「黄色」なのですが、写真に撮るとこの程度に・・・)

「栃洞白山神社」の「境内」から「清桜里」の事務所方向の写真。
事務所の建物の色が鮮やかなので、個人的には木々の緑の中で少し違和感を感じてましたが「紅葉」シーズンの中では良い感じに思えてます。

「栃洞白山神社」の奥に「清桜里」の主催会社の「東海鋼管(株)」の先代社長さんが作られた「願教寺」と言うお堂が有って「浄土観音」様の大きな石像が有ります。
その辺りも「紅葉」が綺麗なので覗いてみます。

「願教寺」へ「牛道川」を渡る橋から下流方向の写真。
ここらは「牛道川」の流れる水の冷たさで、少し寒さが強いのか「紅葉」が進み過ぎて「枯れ」が入ってる感じもします。

続いて上流方向の写真。
「牛道川」の河原の苔むした岩の緑と「紅葉」の組み合わせが綺麗です。

「願教寺」の周りの様子。
「広葉樹」の木々の間にポツンと赤い「モミジ」が有って良い感じ。

「紅葉」の写真を撮る時、木の下に入って「モミジ」を見上げる様に撮る時が有ります。
これは私が良く使う手なのですが、日の光が「紅葉」した葉を透過するので、この写真の様により鮮やかに撮れるみたいです。

「願教寺」のお堂の様子。

このお堂の横に「浄土観音」様の大きな石像が有るのですが、お参りをして安心して写真を撮るのをすっかり忘れてます。

「願教寺」の裏山は大きな岩盤で、そこにも「広葉樹」が生えていて、この写真の様になります。
木々の「紅葉」の進み具合が合えば、もっと鮮やかな「屏風」の様にもなります。

ここでも先に書いた木の下からの「紅葉」撮影方法で1枚。

この木は「紅葉」が進んで、殆ど枯葉に近いのが多く赤いのはチラホラなのですが、下から撮るとこんな良い感じの写真になります。

さて、歩いて喉が渇いたので「清桜里」のカフェに行きます。

ここから「清桜里」のカフェ「Cafe★清桜里」周辺の様子。

「Cafe★清桜里」の横には子供向け遊具がありますが、そのすぐ横の「広葉樹」の「紅葉」も良い感じ。
木の根元に回らされたベンチに腰掛けた所を撮って貰えば、「インスタ」等のSNS向けになるかもね。

最近出来た「屋外バーベキュー場」と背景の「紅葉」。

カフェのテーブルに座ると、こんな景色です。

お気に入りの「ラテ」のIceを頼んで「紅葉」を眺めながら飲んでましたが、少し風が冷たくなって来て『Hotにすれば良かったかな』と思いました。(笑)

もう朝晩は一桁気温になりますので、今月末には初雪が降るとかもしれません。
雪の季節ももうすぐなので、その前に「ゼンマイ」の採れる斜面の「草刈り」、来春の「代かき」の時にすき込む「茅」の刈り取り、「田んぼ」の「秋耕起」、その他諸々、頑張って済ませなきゃ・・・。

「田舎暮らし」は、忙しいんです。(笑)

今年の米が出来ました!2022

先日の記事で「籾摺り」に出していた「米」が出来上がりましたので、記事にしてみたいと思います。

その前に、いつもの前置きから。(今回は短いから!)

今日の「六ノ里」の紅葉状況です。
山の上の方から始まった「紅葉」が、里山近くの木々も色づいて来てます。
この様子だと例年通り、11月頭が見頃になりそうです。

ちなみに、写真の下の方の工事現場は、急峻な崖から下の元耕作地部分に残土を入れて、道路と高さの近い平場を造る工事です。
もちろん、関東某所で有った様な事にならない様、厳しい行政指導の下に行われています。

完成すると、そこそこの平場が出来るし、今までゴシャゴシャの藪や雑木に覆われていて近づけなかった「牛道川」にも降りられる様になります。

さて、本題の記事です。
(昨年の記事はこちら。比較してみても面白いかも)

この日の午前中、前の記事に書いた「秋の「六ノ里」環境整備活動」が有りましたので、それが終わってから「籾摺り」屋さんに受け取りに行って来ました。

今年の収穫量は「コシヒカリ」が2.5俵と25㎏(去年は3俵と4㎏)。
餅米の「タカヤマモチ」が37.4kg(去年は22.1kg)。

「コシヒカリ」が減って「タカヤマモチ」が増えてますが、これは「田植え」の際に2列分「コシヒカリ」を少なく植えてしまった為で、全体の収量としては去年と変わらずです。

この時は「コシヒカリ」の苗箱は1個余るし、「タカヤマモチ」は「補植」(機械で植えられない分を手で植える事)してると苗が足らなくなるしと困りました。(笑)

自宅に戻って、早速「コシヒカリ」の袋を開けて見てみます。
去年に比べて青い「米」が決定的に少なく、良い感じです。(去年の写真はこちら

早速「精米」して来ました!(慌てて撮ってるので、ボケてます・・・。)
触ってみると、ちょっとしっとりしてます。
ちなみに、この状態の「米」、生米ですが、これを一粒口に入れてみるとほんのり甘いんです!
今年初めてやってみたのですが、びっくりしました。(笑)

さて「精米」が済んだので「農業指導員」さんに連絡して「食味値」を調べてもらいました。

結果は・・・。

「水分量」は14.6%でベストの状態。(昨年は13.5%で少し乾きすぎ)
「タンパク」は7.3%で昨年と変わらず。
「アミロース」は18.1%で、これも昨年と変わらず。
「脂肪酸度」は21で、昨年20なので少し酸化してるらしいが、農業指導員さんからの意見はありませんでした。

で、問題のスコア(食道値)は80で、昨年82なので2ポイント下がってます。
ほとんど同じ数値なのに下がっているのが不思議です。
そして昨年以上を目指していたので、これはかなり悔しいです。

が、「農業指導員」さん曰く『7月に曇天の日が続いたのが食味に響いて、同じ「六ノ里」の長年続けておられる経験値の高い生産者さんも軒並み下がっている中、今年でまだ3年目の私たちにしては上出来ですよ』とは言っていただきましたが・・・やっぱり残念。

まぁ、今年の結果は結果として、実際に炊いて食べてみます。
(食べて、美味ければ良いのよ。笑)

炊き立ての「新米」の写真です。

ツヤツヤしていて、粒もしっかりしていて、見た目とても美味そうでしょ?
もちろん、食べてみたら少しモチモチして非常に美味い!
(例年通り、自画自賛と言う事で。笑)

ちなみに、ここ「六ノ里」で採れる「米」は、冷めても非常に美味しいんです。
お弁当に「おにぎり」にして持って出掛けると、ことさら美味い!!
是非ぜひ、食べに来ていただけたらと思います。

以上、今年の「米」の結果の記事でした。

これから「茅」を刈って一冬乾燥させ、「代かき」の時に「耕運機」に「カゴ車輪」を付けて踏み込むのを、来年も今年までと同じく行います。
「肥料」の方は、その「茅」が効いているのか、もう少し「肥料」分が少なくても良いらしいので、今年までと違うのに変えてみようかと思ってます。
(完全有機肥料で、値段も少し安いのが有るみたいです。)

来年こそは「食味値」アップを目指したいと思います!
(出荷する訳でも無く自分達で食べるだけなので、単なる自己満足ですけどね。笑)

秋の「六ノ里」環境整備活動

10月も終わりになって「六ノ里」もすっかり秋景色です。
今回は本日行われた「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」の整備と「善勝寺桜」の保全活動を紹介してみたいと思います。
(と、言いましても、私自身も参加者なので一部の紹介しかできませんが・・・。)

今日は土曜日なので仕事の方も多く、朝、「六ノ里集会所」に集合したのは5名。
その中で、4名が「遊歩道」整備の方へ。
(「善勝寺桜」の方には、先発組で3名の方が行かれてますので。)

まずは「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」整備の様子の紹介から書きますが、
その前に『なぜ今の時期に「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」の整備をやるか』から。

昨年から写真のルートを想定して、特に赤丸の部分を重点的に整備して来ました。
(その「遊歩道」整備の記事は、こちらから。)

これが「源蔵寺・畑ヶ谷遊歩道」の着想の元になった「牛道川」に架かる「市道 市島橋」のたもとの「紅葉(もみじ)」。

この写真は、2019年の物で、一番最初にこの場所に行った時の物。
『吊り橋』が有ると聞いて行って、ただの鉄橋でガッカリしましたが「紅葉(もみじ)」が綺麗で感動したのを今でも覚えています。

今、まさに「紅葉シーズン」を迎える「六ノ里」としては、「遊歩道」で楽しんでもらいたくて、今回の草刈り等の整備を行った訳です。

私とサトルさんは「源蔵寺」側の担当になりましたので、現地へ。
軽トラの横に空き地が有って、普段はそこに車を停められますが、今は草がボウボウで道端に停めます。
写真の様に、周囲は「紅葉」が始まってます。(写真より実際は鮮やかです!)

サトルさんに「遊歩道」部分の草刈りを先行していただき、私は、この広場の草刈りを行いました。
これで普通車でも3台は停められるかな。

先行していただいたサトルさんを追いかけます。
刈った草の様子から、この辺りはどなたかが少し前に草刈りを行っていただいた様です。

刈り倒された草の様子から、この辺りからサトルさんが刈られた様で、この先に進みます。

追いついた時、道の部分を刈られておられたので、私は写真中央から右側の「耕作放棄地」を刈り始めて、途中から、道部分を終えられたサトルさんに手伝っていただき写真の状態になりました。

この先は「竹林」や「杉林」で日陰で草が伸びないので、ここで終了としました。
「善勝寺桜」の保全活動(今回は「牛糞堆肥」撒き)も終わったそうなので「善勝寺」に向かいます。

「牛糞堆肥」を撒き終えた様子の写真で、茶色いのが「牛糞堆肥」です。

撒くのは写真の道具を使った人力で、担当した方の話によると「肥料」の重さで結構しんどかった(大変だった)そうです。
大変、ご苦労様でした!

それぞれの作業を終えて、しばし、歓談の様子。
朝、8時半集合で、現在10時過ぎなので、ざっと1時間半くらいの作業でした。

自分達の住む地区の環境を良くする為、強制で無く、自由意志で参加してくださる方が居られるのは本当に有難い事です。

こんな皆さんの努力が実って、もっと魅力的な「六ノ里」になって行くと思ってます。

なお、今回、土曜日としたのには理由が有って、夜に「懇親会」を計画したからです。
場所は「六ノ里」に有る「そば茶寮 文福笠井白鳥店」さんで、大人20名、子供4名(乳幼児1人)の参加でした。

もちろん、私も参加させていただきましたが、料理やお酒、皆さんとの色々な話、昔の「六ノ里」の祭りの動画で盛り上がってました。

楽しかったかって?
そりゃ、もう、いろんな話が楽しくて、写真も撮り忘れるくらいですから・・・。
そうそう「六ノ里」の祭り、部分的だけでも復活させる様な話も出てましたっけ。

また「懇親会」は企画するそうなので、今回都合で参加いただけなかった方、次回は是非参加ください!

脱穀しました!2022


先日の記事で「稲刈り」し「ハサ掛け」していた稲、あれから2週間経って、本日「脱穀」しましたので記事にしてみます。

その前に、今の「六ノ里」の様子を伝える、いつもの前置きから。(笑)

10月も終わりに近づいて、そろそろ「紅葉」が始まりかけてます。
この写真は「善勝寺」の横の「六ノ里山村広場」に上がる所。

この写真は我が家の有る「栃洞地区」の集会所前から東を臨んだ物。
奥の山の上の方から「紅葉」が始まってます。

「紅葉」のピークは11月頭と思われますので、皆様、訪ねて来てくださいね。

「紅葉」が始まる頃には「椎茸」も徐々に盛りを迎えて来ます。
写真の「ホダ木」は昨年の春に仕込んだ物で、面白い様に出て来てます。
これと「畑」で採れ始めた「白菜」で「鍋」をすると美味いんですよね!

「鍋」と来れば、当然「ご飯」も必須です。
しかも美味い「新米」と来れば最高!

という訳で、本題の「脱穀」の記事を書きます。
(今回は割と前置きが短かったと思うんですが・・・。笑)

では「脱穀」当日の朝の様子から。

「ブルーシート」は雨が降った際に、雨水が稲に染み込んで行かない様にする為の物。

今年も昨年同様、この時期は本業の都合で「六ノ里」に居られるのは土日だけです。
ただ昨年と違うのは、家内に「水分量」の測り方を覚えてもらい、毎日結果を伝えてもらうのでリアルタイムで乾燥具合が分かります。
なので、ベストな乾燥具合で「脱穀」が出来そうです。
(ベストな乾燥具合だと「籾摺り」の際に乾燥工程が無いので安くなります!)

ところが、そうは上手く行かなくて・・・。

今日「脱穀」をすると決めた理由について、ちょっと長いですが書きます。

10月14日より前の週の天気が良く、14日の金曜日の時点で15%と順調に乾燥が進んで行きました。

15日は家の都合(母の13回忌)で、16日に「六ノ里」に戻ったのが15時。
それから水分量を測ったところ14.5%でした。

「ハーベスタ(脱穀機)」は出して来てましたが、16時過ぎには暗くなるので、この時間から「脱穀」するのは時間的にも厳しい。
それに、昨年、うちの測定機械は0.5%ほど低めに出るとわかったので、もう少し乾かしたいかと。

天気予報では17日に雨が降りますが、そう降る様でもないし、その日以降天気が良いので20日くらいには午前中だけ仕事を休みにして、こちらに戻って「脱穀」かと目論んでいたのですが、19日、20日と経っても16%代の水分量で天気が良いのに乾かない。

なぜ?って理由を考えて気が付いたのは、今週になってから昼間の天気が良くても気温が低く、その上に「夜露」が凄い。
つまり、昼間乾いても「夜露」でまた湿ってしまう、の繰り返しが原因のようです。

なので、朝、水分量を測って15.5%でしたが、このまま「ハサ掛け」を続けても良くはならないだろうと、本日の「脱穀」を決めたのです。

写真は、「夜露」が酷いので、午前中、まず「ブルーシート」を外して少しでも乾燥させます。

そしてお昼前から「脱穀」開始。
まずは「タカヤマモチ(餅米)」を昨年同様、写真の様に「ハーベスタ」で「脱穀」します。
ちなみに昨年までは「ハーベスタ」を借りてましたが『もう使わないから』と今年譲っていただ来まして、今年から我が家の機械になりました!

「脱穀」の順番は、我が家の通称「東の田んぼ」の「タカヤマモチ」→ 通称「上の田んぼ」に移動し「タカヤマモチ」→ そのまま「コシヒカリ」→「東の田んぼ」に戻って「コシヒカリ」の順で行います。

この順番で「脱穀」しないと「タカヤマモチ(餅米)」に「コシヒカリ(うるち米)」が混ざってしまい、「餅米」に「うるち米」が混ざると「餅」をついた時に米粒が残って『ざらつき』になったりしてマズいんです。

「脱穀」が終わった「東の田んぼ」の様子。
「藁」は「畑」に「マルチ(草除け」や肥料として使えるので、この後、倉庫に仕舞い、収まらない分は、ここで燃やして肥料にします。

「ハサ木」は後日片付けますが、一部は「大豆」を干すのに使いたいので残します。

「東の田んぼ」で採れた「籾」。
「コシヒカリ」が5袋、「タカヤマモチ」が1袋。

「上の田んぼ」で採れた「籾」。
「コシヒカリ」が6袋、「タカヤマモチ」が1袋半(「東の田んぼ」の分も少し入ってますが)。

合計すると、「コシヒカリ」が11袋、「タカヤマモチ」が2袋半。
「コシヒカリ」は、一昨年14袋、去年12袋なので少し少ない。
「タカヤマモチ」は、一昨年2袋強、去年2袋弱なので、少し多い。

実は、今年「コシヒカリ」を植える量を間違えて「タカヤマモチ」が多かったので、実質的な「採れ高」は変わらないかもしれません。(笑)

「ハーベスタ」の掃除をしてから、採れた「コシヒカリ」の「籾」の袋だけを軽トラに積み込んで「籾摺り屋」さんに持って行きました。
ちなみに「タカヤマモチ」は量が少なすぎて「乾燥機」に掛けれないので、天気の良い日に「ブルーシート」に広げて乾かしてから、別途「籾摺り」に出します。

「籾摺り屋」さんに着いて「籾摺り機」に入れ水分量を測ってもらうと、やはり0.5%ほど高い16%で、少し乾燥を掛けてもらってから「籾摺り」してもらう事になりました。
多分2、3日で「籾摺り」が終わって「玄米」が出来上がると思います。

「玄米」になったら「農業指導員」さんに連絡して「食味値」を測ってもらわなきゃ。
さて、今年の「米」の出来栄えはどうでしょうか?非常に楽しみです。